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2021年4月7日水曜日

メンタリスト シーズン1 ep1

最初にハマった海外ドラマが「メンタリスト」
基本的には、一話の中でひとつの事件が解決する一話完結型。
なので、気負わずにサクサクっと見られるのですが、
そのうちに、主人公の復讐劇というバックグラウンドストーリーが
どんどん浸食してきて・・・というお話。

このドラマが成功したのは、一にも二にも、
主人公のパトリック・ジェーンという人物(と、それを
見事に演じたサイモン・ベイカー)が魅力的だからなのですが、
これについて語り始めると止まらなくなってしまうので、
そこは追々、小出しに語りたいと思います。

それでは、一話ずつ個人的見どころを解説していきましょう。
(誰も望んでないことは、重々承知しておりますが)
まだ見てない人がいることも考慮して、できる限りネタバレなしで。



<EPISODE 1>
レッド・ジョンの影 Pilot

パトリック・ジェーンと 上級捜査官のテレサ・リズボンが率いるCBIの捜査チームが、パームスプリングスで起きた殺人事件を解決しようと奔走する。殺人現場にはあるマークが残されているが、それはジェーンの過去に深く関わる殺人鬼のものだった。

初回ということで、ジェーンの人柄やレッド・ジョンとの因縁を
説明する為の筋立てです。

まずオープニング。
ジェーンが他人様の家のキッチンに勝手に立ち入り、
サンドイッチを作り、お湯を沸かしてお茶を入れるシーンの描写が
とてもいいのです。
淡々と、物怖じせず、自分の流儀を貫く姿勢が見てとれます。
10分弱で真犯人を暴いてしまう洞察力の鋭さを持ちながら、
直後に起こる悲劇を止められない(若しくは止める気がない?)
という軽率さ(或いは歪さ)。
そして全然悪びれない。
パトリック・ジェーンとはそういう人物なのです。

で、本題の今回の事件。
現場はパームスプリングス。
連続猟奇殺人犯の<レッド・ジョン>による犯行が疑われ、
ジェーンは「これは僕の事件だ」と主張するわけです。
ジェーンがレッド・ジョンに固執する理由については、
かつて霊能者<サイキック>として活躍していた
彼の過去の姿と共に、回想シーンで明らかになります。

今回、捜査チーム全員で出張してきているという設定なので、
レストランで全員揃って食事をするシーンがありましたが、
この後はあまり出てこないシチュエーションかも。
(あと2、3回あったかな?という程度)
わりと珍しいシーンですが、この短い会話の中に
いろいろな情報が盛り込まれています。
・ジェーンはサイキックの存在を信じていない。
・新人のヴァンペルトの従妹は本物のサイキック(と信じている)。
・リグスビーはヴァンペルトに好意を持っている。
・それ↑を瞬時に言い当ててしまうジェーンの観察眼の鋭さ。
・と、デリカシーの無さ。
などなど。

リズボンに「イやな奴!」と言われてしまうように、
周りの人間を気遣うことなく、己の直観のまま勝手に動いて謎を解き、
ピンチになると助けを呼んでおいて「遅いよ」とのたまう
まったく自分勝手でイヤな奴・・・なのですが・・・。

そんな彼が事件解決後に帰ってくる自宅が、
5年前に凄惨な事件の起こったまさにその現場。
自分の妻と娘の血で書かれたレッド・ジョンの署名を残したままの部屋。
そのサインの真下に置かれたマットレスで眠りにつくのです。
このラストシーンにゾッとします。
どれほどの復讐心がジェーンの中で燃えさかっているのか。
どれほどの絶望と孤独の中いるのか。

・・・と、大きなテーマであるレッド・ジョンとの対決を匂わせながら、
ジェーンというちょっと性格の歪んだ天才が
一風変わった切り口で事件を解決していきますよ、という
イントロダクションの回でした。

あと一つ二つ、気付いたことを。

オープニングの事件で、被害者の日記が見つからなかったら
犯人の犯行を証明するのが難しかった、とリズボンが言っていました。
だから、次の事件で日記をトリックの小道具に使うことを
思い付いたんですね。
と、4回目の視聴をした後にやっとわかりました。(遅っ)

(偽物の)サイキックとして活躍していたジェーンは、
他人の考えを読み取るだけでなく、手品のようなこともできます。
食事中にヴァンペルトに見せてました。
人のポケットからカードキーをスリ取ることもできるし、
事件捜査をするには(違法だけど)役立ちますよね。

鑑識のパートリッジ(あれ?名前言ってたっけ?)が登場しましたが、
実は、後々重要なキーマンとなりますので、
とりあえず、覚えてくといいかもしれません。
あっ、今回の犯人も、あと一回どこかで登場しますね。


<追記>
ジェーンの事件解決のやり方にリズボンをはじめチーム全員が
かなり腹を立ててますね。
これから時間をかけて、みんなとの信頼関係を
築いていく過程が描かれていくので、そこのところも見どころです。
リズボンに謝るときにカエルの折り紙を渡してますが、
この折り紙、ジェーンの手先の器用さを示す小道具となりますが、
また登場することがあります。
さて、どんな場面でしょうか・・・。




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