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2012年10月29日月曜日

MANNISH BOYS@STUDIO COAST

MANNISH BOYS Presents
CRAZY FRIENDS' COMING TO TOWN
GUEST:阿部真央 / 細美武士
10.22 (Mon) 新木場 STUDIO COAST
OPEN 18:00 START 19:00
¥5,250(ADV.) 1drink別途



前日のフラカンの興奮も、まだ冷めきらないままの状態で、
新木場へ出かけた。
ライブが続くと、体は疲れていても、
気分はハイになっているので、体力的にはOK。
その分、後でくるんだけれど。


およそ一月前に、ツアー初日を観て以来のマニッシュボーイズ。
本日はいよいよ、ツアーファイナル。
さて、どんな風に進化して戻ってきているのか。
非常に楽しみ。


客電が落ちて、まず、せっちゃんと達也さんが登場。
初日はなかったんだけれど、
ホスト役として、最初にMCをするという流れができていた。

二人の仲良さげなMC、なかなか面白い。
一応、ゲストを紹介する内容を喋っているんだけれど、
そんな内容なんかはどーでも良くて、
四十代半ばのおっさんが、ほのぼのと
楽しそうにやり取りしてるだけで、ほっこりしますわ。




阿部真央
一番手は、若くて可愛らしい、阿部真央ちゃんから。
アコースティック・ギター一本で弾き語り。

最初に彼女が、ギターをジャンと鳴らした瞬間、
観客の気持ちをガシッと掴んだんではないだろうか。
すごく迫力のあるパーカッシブなギターのカッティングで
その可愛らしいルックスとのギャップに驚かされる。

ヴォーカルは、私の好みではないのだけれど、
なかなかパンチが効いていて、聴かせるのが巧い。

「三丁目、三丁目・・・」というストーカーの歌が秀逸だった。
狂気を明るく歌ってる姿は、ちょっと神懸かっていて、
聴いててブルッと震えてしまった。




細美武士
初めて観たんだけれど、想像と違って、
面白いお兄ちゃんでしたわ。
もっと繊細で、神経質そうな人なのかと思ってたのに、
まさか、せっちゃんも顔負けの超下ネタが披露されるとは・・・。

アコギの弾き語り。
マイクは2本立っていて、ノーマルとエフェクト用だったみたい。
一人で歌いながら、コーラスが入っていたから。

途中からサポートとしてウエノくんと堀江さんが入って、
ハイエイタスのナンバーを何曲か。
ウエノくんは座りでアコベを弾いていた。
あっ、私、ウエノくんのベース聴くの初めてだったんだ。
うーん、どうせアコベ弾くのなら、武藤ウエノが観たいなぁ、
なんてこと思ってしまった。

3人揃ってのMCで、ウエノくんが「オレも金髪にしようかな」
「そしたらマニッシュボーイズに入れてくれるらしい」と言うと、
マニッシュにサポートで参加している堀江さんが
「俺は、白いから入れたんだよ」ですと。
えっ!マジで!?と、ちょっと羨望の眼差しを向ける二人。
なんかあの二人、慕われてるみたい。
というか、毎回打ち上げが相当楽しいことになってるらしい。

エルレとか、まったくわからないので、
最後にみんなで大合唱した歌も知らなくて、
しかも英詞だから、覚えられないし、参加できなかったけれど、
決して、冷ややかに見ていたわけではないのだよ。
熱いハートは、ちゃんと伝わったからね。




MANNISH BOYS
さて、いよいよマニッシュボーイズ。
基本的にセットリストは、初日と変わらず。
最初にせっちゃんがフライングVを持ってスタートしたのは、
前と変わったとこ。

前回はフロアの後方から、全体を鑑賞したから、
今回はもっと前線へと繰り出してみた。
おかげで、視界はとても悪くなったけれど、雰囲気は悪くない。
できれば、もっと激しくモッシュが起こってくれた方が、
移動しやすいからいいんだけどなぁ。
なぜか、ガッツリと背の大きい男子に囲まれた中にハマッてしまい、
達也さんがほとんど見えないという、残念なことになっていた。
でも、彼らが本当に楽しそうにしていたから、許してやる。(←何様)

「マニッシュボーイズ小学校の卒業式へ、ようこそ!」
ということで、今日のファイナルで小学校卒業らしい。
「そろそろ髪の根元も伸びてきたしね」
「中学校行く前には、黒に戻しておかないと」
どうやら、髪は黒く戻すみたいね。
せっちゃんは黒い方がいいけど、
達也さんは今の髪型がよく似合ってるので、もったいない気もする。

ギターチェンジも、確認しづらかったんだけれど、
『バカにすんなよ』でドブロ登場。
ドブロでスライド、なんて素敵な組み合わせ。
そこに達也さんのドラムまで。
痺れるぜ~。

「バカにすんなよ」ネタ。
せっちゃんの息子は達也さん贔屓らしく、
打ち上げの席で一緒になったときも、ずっと膝の上に乗ってたとか。
家でマニッシュのライブ映像を見てても
「たっちゃん、たっちゃん」とずーっと言ってるとか。
最近は「とーちゃん」より「たっちゃん」と言う方が多い。
バカにすんなよ!

達也さんの「バカにすんなよ」
まだオープンしたばかりのディズニーランドにやって来たとき、
当時モヒカンだった達也さんは、入場ゲートで止められて、
「インディアンカット(!)のお客様は、ご入場いただけません」
と言われたそうな。
バカにすんなよ!
で、仕方なく、グーフィーの帽子を被っていたら、
中国人の団体にせがまれて、シンデレラ城をバックに
記念撮影大会になったとか。
どこに行っても、人気者になっちゃうのねー。

『Dark is easy』のときのアコギ、初めて見たなぁ。
ナチュラルのボディにペイントがしてあった。
相変らずのカッコいいイントロに悩殺される。
ギターのカッティングはもちろんのこと、
達也さんのドラム、とくにシンバルの音がいいわぁ。
径の小さいシンバルの音が、シャン、っと切り裂くように響く。
でも、冷たい感じじゃなく、むしろ暖かい。

「エイミー・ワインハウスに捧げます」と『Oh Amy』
そうか、そうなのか。
この前もMCで言ってたはずなのに、
聞き流してしまってたわ。


アンコール。
まずは、二人のポジションチェンジから始まる『ないない!』
んー、パンキッシュだ。
何より、達也さんのパフォーマンスに魅せられてしまう。
黒縁のメガネをかけて、例の野田総理のコメントを
読み上げるわけだけれど、ウマイ、ヘタを超えて、
人を魅了する華があるのだ。
だから、役者として声がかかることも多いのだろうなぁ。
最後に原稿を破いて、口に入れてしまうところが、
可愛らしかった。

そして、今日の出演者が全員出てきてセッション。
これがまた、めちゃくちゃカッコよかった。
大人の余裕で、演者たちが何より楽しんでいるのがいい。
達也さんの仕切りで、それぞれソロを回していくのだが、
それぞれを紹介するコメントがイカしてたな。
忘れちゃったけど。

一旦、ジャーンと終わりかかっていたところ、
ウエノくんが、ダダダダと弾き始めたので、
みんな苦笑しながらも、もうひと回し。
終わってしまうのが寂しかったんじゃないだろうか。
もちろんフロアの私たちも、終わらなければいいのに、
と思っていたよ。



MANNISH BOYSのテーマ
LINKEYLINE
Mach Venus
カーニヴァル
バカにすんなよ
Dark is easy
LOVE & LOVE
DIRTY BUNNY
Oh Amy

あいされたいやつらのひとりごと
MANNISH BOYSのテーマ

ないない!
ざまみふぁそらしど



最後に『ざまみふぁそらしど』が終わって、
「今度は、マニッシュボーイズ中学校で会いましょう!」って。

あー、新学期はいつやって来るのだろう。
早くも待ち遠しくて仕方ない。

2012年10月23日火曜日

フラワーカンパニーズ-真秋の大爆発2012-@渋谷公会堂

フラワーカンパニーズワンマンツアー
“ハッピーエンド2012-2013”-真秋の大爆発2012-
10月21日(日) 渋谷公会堂
開場16:30 開演17:00
全席指定(税込) 4,200円



前日からドキドキと緊張していたのである。
きっと、私だけじゃない。
フラカンを実家だと思っているフラッペの皆さんも
同じ想いだったことだろう。

私の席は竹安サイドのほぼ一番端っこだったのだが、
音も、眺めも、思ったより悪くなかった。
立派なPAスピーカーで聴くフラカンの音は、新鮮だったなぁ。

開場も開演もやや押しでスタート。

圭介とGは、ハッピーエンドのジャケットと同じ衣装。
ミスコニは青のツナギ、頭のてっぺんの部分が茶髪になっている。
竹安は黒のVネックの黒いシャツ。

「どーもー、フラワーカンパニーズです!」という
圭介の第一声を聴いただけで、胸に熱いものがこみ上げてくる。
いきなりの『はぐれ者讃歌』で
歌えーーーーっ!と、煽られるままに声を張り上げると、
必ず途中で、喉が詰まったようになって声が出なくなる私。
たったこれだけ、大きな声を出しただけで、
使い物にならなくなる自分の喉の不甲斐なさと、
こんなことを、2時間のライブの間ずっと続けてるなんて・・・
と、ヴォーカリストの凄さを思い知る。

そして『脳内百景』→『切符』という流れの序盤。
レコ初ツアーといえども、ここは手堅く
実績のある旧譜で客席を温めていこうという作戦だったようだ。
お陰でステージの上も下も、緊張がほぐれた。

いつもよりステージが遠くて、照明が綺麗で、
その現実味の無さが、夢を見ているような気分だ。
竹安のSGのヘッドからピョーンと飛び出した弦の先が6本、
キラキラユラユラしてたのが妙に幻想的だった。
なぜか、ビジュアルとして一番印象に残ってるのが、
このキラキラ越しの竹安の横顔だったりする。
位置的なものの関係かもしれないが、私はこの瞬間、
竹安に恋していたのかも。
なぜなら、Vネックがセクスィーだったからですよ。
ここは大文字で言っておこう。

私は
竹安のVネックが好きだー!

なぜ、こんなに強調するかというと、
あんなことがあったせいで、
もう二度とステージで着ることないかもしれない、と思うと
残念で仕方がないからである。
こういうファンもいますからね。

『人生GOES ON』
Newアルバムの中では数少ないアッパーなナンバー。
けどね、メロディーが明るければ明るいほど、
リズムが跳ねれば跳ねるほど、泣きたくなるのはなんでだろう。
最初にフォー爆で聴いたときの気分が蘇るからなのか、
形にならなかった双子の『人間GOES ON』を思い出すからなのか。
「ハッピーエンド」を初めて聴いたとき、
泣きながら飛び跳ねてる自分の姿が頭に浮かんだ。
まるで何かの啓示のように。
その啓示どおり、泣きながら、我を忘れるほど跳ねて踊っていた。

いい意味で、ビックリしたのが『空想無宿』
嬉しかったなぁ。
ライブで聴くのは何年ぶりだろう?
兄弟曲の『脳内百景』ばかりが可愛がられているので
なんだか不憫に思えてしまう。

『なれのはて』『SO LIFE』と、初めて演る曲を続けて2曲。
さすがに、まだ慣れてなくて、ちょいちょいミスもあった。
でも、それもまた一興。
ツアー初日の醍醐味ってもんだ。

『SO LIFE』のときに、圭介がベースに合せて、
小刻みに足踏みしてリズムを取っていたのが可笑しかったと
Gより報告があった。
「たぶん、みんなは見えてなかったと思うけど」と。
その真似をする姿がちょっと可愛かった。

『ロックンロール』は、いつ聴いても泣けるわけで、
とくに言うべきこともないんだけれど、
続けて『深夜高速』ときたもんだから、ドキッとした。
そうきたか・・・。
『深夜高速』の夜の闇がより深まるというか、
“生きててよかった”という言葉が、より一層重みを増すような、
そんな曲順だなぁ、と思った。

そんな、息づまるような重苦しい空気から、
『旅待ち』で救われる。
あー、愛すべき“地味曲”!

Q太郎さんが圭介のモズライトを持って出てくると、
胸がザワザワし始める。
そう、私はモズライトを恐れていた。
いつ『エンドロール』がくるかと、とビクビクしているのだ。

始まったのは『この胸の中だけ』
ここ最近は、圭介がアコギを持つ、
カントリーヴァージョンばかりだったから、
オリジナルのヴァージョンは久しぶりに聴いたなぁ。
最後の方、どんどん圭介の声が出にくくなっていって
あれれ?と心配したんだけれど、なんとか最後まで歌いきった。
お水飲んだら、次の曲は大丈夫かな?
・・・と油断してたら、胸がザワザワとするギターのリフ。
こんなところに伏兵が!

『エンドロール』を恐れるあまり『また明日』の存在を忘れていた。
ヤバい。
この曲も、相当ヤバいんだよ。
 さよならなんて言葉はもう 消えて無くなれ
この歌いだしで、もうダメだ。

これまでの人生で、何度も通ってきた“別れ”が瞼の裏に蘇る。
生きるとはなんてしんどいことなんだろうか。
これから先も続いていく“別れ”を想像し、戦慄する。
大きくなり続ける哀しみを背負って、どこまで歩いていけばいいのか。
この歌を聴いていると、その重みに押し潰されそうになる。
なんて、苦しい歌なんだろう。
いや、わかってる。それでも笑うしかないんだよ。

こりゃダメだ、涙腺崩壊だわ、と覚悟していたんだけれど、
喉に何か引っかかってるような苦しそうな声で歌う圭介が心配で、
この歌の世界に深く入っていくことができなくなった。
頭の隅っこでは、圭介の喉のことを気にかけながら、
中途半端な気持ちで涙を堪えていた。
結局、曲の最後までずっと、圭介の喉は回復しないまま。
これはこれで、良かったな。
この歌の喪失感を正面から受け止められるようになるまで、
もう少し時間を下さい。

どうなの?大丈夫なの?どうなの?・・・と心配し続けてたら、
あの、例のサンプリング音が聴こえてきた。
『エンドロール』
いつも間にか圭介の声は普通に戻っている。
大丈夫だ。
そう思ったら、音が体に沁みこむように入ってきた。
あんなにビクついていたのが馬鹿馬鹿しいくらいに、
透明な心持ちで聴けている自分がいた。

溜めて、溜めて、ドーンといくサビのところで、
ステージ後方に赤い幕が落ちてきた。
素晴らしいタイミングだったなぁ。
今回のステージで、演出らしい演出はここだけ。
ここが頂点となるように、この一瞬に集約された緊張感が解き放たれ、
ゾクゾクするような快感が足元から上ってくる。
密かに私が恐れていたのとは違う種類の涙が溢れた。

メンバー紹介で、前述の竹安お色直し事件が起こったのだが、
詳しくは前記事を参照のこと。

Gからの告知。
4月のツアーファイナルが日比谷野音!
年末の年越しライブは、下北沢でワンマン!
Yeah!どっちも嬉しい!
もちろん、どっちも行くぜ!

4人揃ってフラワーカンパニーズ!!!

『ヌードコア~』のリフを聴くと、スイッチ入るよね~。
・・・と思っていたら、私の前にいた小柄なお嬢さんが、
まさに、ドデカいスイッチが入ったらしく、頭ブンブン振って、
壊れちゃったんじゃないの?と心配になるほどでしたわ。
それまでは、小さく体を震わせる程度のおとなしい人だったから、
その豹変ぶりにぶったまげたわ。
んー、気持ちはわかる!!
こっちも負けてられん、とばかりに狂ったように踊ったからね。

続けて『チェスト』とは!
私の中のフラカン・パンクの骨頂ソング2連発で、
もう、うっきーーー!!!と野性むき出しになる。
『恋をしましょう』で、残ってる体力を使い切るように、
飛び跳ねて、踊り倒して、見事に昇天。
うっきーーー!!

アンコールの拍手をしながら、座席に腰をおろして休息。
せっかくの椅子席だから、有効に使わないとね。
圭介も言ってた。
「チケット代の中には、椅子の分の料金も入ってるんだから、
ちゃんと使ってください」
「使ってないから300円返して下さい、て言ってもダメだよ」と。

Gは、いつもどおりのオーバーオールに着替えて登場。
「やっぱり、こっちの方が落ち着くわ」って。
他の3人は新作のTシャツ。
竹安は「あれ?お色直し3回目?」と、やっぱり弄られてたな。

『元少年』『盆踊り』という定番の流れに、なんだかホッとする。
盆踊りは、ここ最近のブルースロック的なアレンジが入る。
グレートと竹安が向かい合って、
せめぎ合うように弾いてる姿がカッコよくて、痺れた。

ダブル・アンコールで『夜明け』
こういう大舞台では欠かせない曲だよな~。

アウトロで4人が向かい合うシーンは、本当に尊い光景。
竹安がフィードバックを鳴らすために、アンプに手を差し伸べる
その後ろ姿が愛しかった。

最後は『サヨナラBABY』で、ラララ~の大合唱。
ホールだから、気持ちよく響く。
満足そうに、客席を見渡す圭介の顔が大好きだ。
いや、4人とも大好きだ!
フラワーカンパニーズが大好きだー!

今日のフラカン劇場も、泣いたり、笑ったり。
(私の気持ちが)大忙しだったな。



はぐれ者讃歌
脳内百景
切符
煮込んでロック
人生GOES ON
空想無宿
なれのはて
SO LIFE
孤高の英雄
ロックンロール
深夜高速
旅待ち
感情七号線
この胸の中だけ
また明日
エンドロール
終わらないツアー
NODE CORE ROCK'N'ROLL
チェスト
恋をしましょう

元少年の歌
真冬の盆踊り

夜明け
サヨナラBABY



【おまけ・その他のMC】

中日ドラゴンズの帽子に入っているマークが「CD」なのが、
「ダサい!」と噛みつく圭介。
「巨人とか『YG』じゃないよね?」って・・・。
いやいや、YとGを組み合わせたマークでしょ。
阪神だって、HとTの組み合わせだし、普通なんだけどなぁ・・・。

CDのジャケ写について「“チョイ悪”風になってる」と言う圭介に、
「“チョイ悪”って、恥ずかしいから言わないでくれ。
取材のときにもちょくちょく言ってるけど、恥ずかしい」
とグレートからクレーム。

そのCDの帯(?)にミスコニがいるので、捨てないで下さい。
捨てるときは全員一緒に捨ててほしい、とのこと。
いっそのこと、ミスコニを集めたら何かプレゼントしようか。
チョコボールの金のエンジェル、銀のエンジェルみたいに。
賞品は銅像(ミスコニの?)・・・らしい。

グレートは2回映画に出たから、アクター。
ウィキペディアの自分の頁には、ベーシスト&アクターと表記する。
自分で書こうかな。

ウィキペディアでは「日本一」という表現は使えない。
フラカンの「日本一のライブバンド」という表記も
変更されて「ライブは全国各地で精力的に活動中」となった。

2012年10月22日月曜日

竹安お色直し事件@渋谷公会堂

レポ(のようなもの)を書いてて、
あまりにも長くなってしまいそうだったので、
今回の渋谷公会堂公演での最重要事項であろうと思われる
「竹安お色直し事件」だけを取り出してみることにした。
そうすれば、すっきりとまとまったレポが書ける(はず)。




それは、竹安が着ていた黒のVネックのシャツから始まった。

個人的には、竹安のVネックが好きだ。
ちょっと鎖骨が見えるくらいのシルエットがセクシーで、
彼には似合ってると思うのだよ。
ギターのストラップで引っ張られてビヨーンと伸びるところも、
おおっ、いいぞ!と、エロ目線でイケてるし。

でも、最初のMCタイムで圭介に
自分達(圭介とG)は、アルバムのジャケットと同じ装いで、
その雰囲気でいこうということだったのに・・・伝わってないなぁ。
そのシャツはちょっと・・・どうなんだ?
と言われたのだが、竹安的には、あの上着を脱いだ感じ、
ってことだったらしい。

でも、ここで圭介とGにさんざん弄られてしまう。
「リハーサルのときの方がいい服着てた」
「ラクダのシャツ」
「ヒートテックか?」
といった調子。

竹安としては、あれは勝負服だったはずなのだ。
だって、20周年の野音のときも同じように、黒のVネック着てたし。
(※DVD「終わらないツアー」参照のこと)
似合ってるんだし、そこまで酷くないと思うんだけどなぁ。

そして、ライブは順調に進み、メンバー紹介のとき、
「実は、すごく凹んでる」と、明るい笑顔で訴える竹安。
せっかくの渋公リベンジが、シャツを貶された思い出になってしまう、と。
さすがに、Gは「ちょっと言い過ぎたかな?」と反省してる気配。
でも圭介はまだ「しかし、これはなぁ・・・」って。
竹安も何がそんなにダメなのか理解できなくて、
「光沢?」・・・いや、そういう問題じゃないと思うんだけど・・・。

で、竹安コーナーが終わり、「ドラム、ミスター小西!」と
主役がミスコニに移った途端、竹安がギターを置いて、
舞台袖へと消えていった・・・。
ええぇぇぇ~っ!??
まさかの途中退場か!?
ステージ上のメンバーも、ビックリ!
袖にいたQ太郎さんは、大爆笑!
ついに、着替えに行ってしまった・・・竹安・・・。

ミスコニも自分の出番になったところで、事件が起きたものだから、
すごく動揺してたと思うけれど、頑張ってキッチリと喋ってた。
髪を染めたら、クラッシュギャルズになってしまいました、と。
(完璧に若いファンは置いてきぼりだな)

そして、Gが告知してるときに、
黒いワイシャツに着替えた竹安が戻ってきて、
何か喋るわけでもなく、淡々とギターをセッティングする。

「そっちの方が、全然いいよ」と褒める二人。
ワイシャツだと圭介と被ってしまうからと、遠慮してたらしく、
「ほら、(圭介に)花を持たせようと思って・・・」って。
もちろん、これには「なに?じゃ、被ると俺の方がアレってことか?」
と圭介は噛み付いていたけどね。



というわけで、4人そろってフラワーカンパニーズ!
ライブは終盤へと突入。

2012年10月21日日曜日

斎藤誠の楽しいライブ!! 2012@横浜THUMBS UP

「斎藤誠の楽しいライブ!! 2012」其の三
メンバー:成田昭彦、深町栄、角田俊介、河村カースケ智康、片山敦夫
ゲスト:金原千恵子(violin)
10月19日(金)横浜THUMBS UP
OPEN18:30 / START19:30
ADV¥4000 《SOLD OUT!》



サムズで誠さん、という楽しくないわけがないシチュエーション。
平日に横浜ということで、ダッシュで退社して駆けつけ、
私のお気に入りの席を確保。



誠さんとバンドメンバーが登場。
本日の編成は、フルメンバーから
ギターのふーみんさんが欠けているのが、少し残念。
それでも、あまり広くないステージの上は機材でいっぱい。
この眺めがいい。

開演前に流れていたSEが消え、
「斎藤誠の楽しいライブ2012、始まるよー」という
垢抜けない声のアナウンスが流れ、会場にクスクスと笑いが起こる。
最初は、私も気付かなかったのだけれど、
あの声、ふーみんさんでしたわ。
今日来れない代りに、誠さんがお願いして吹きこんだらしい。
毎回思うことなのだが、函館ってそんなに訛りきつかったっけ?



ライブは『ノー・ノー・ボーイ』からスタート。
スパイダースのカヴァー曲で、アルバムにも収録されてるけど、
こうやって、バンドのライブで聴くのは初めてのような気がする。
少し意外な選曲だった。

セットリストは全体的に、懐かしめの曲が多かったな。
一番新しいアルバムが出てすでに5年以上たっているけど、
この「POP ROCK SHOP」からの選曲が少なかったのだ。
最近のライブは、このアルバムからの選曲が中心だったので、
懐かしい選曲が、却って新鮮に感じたりした。

来年はデビュー30周年で、
どうやらNewアルバムのリリースも来年になりそう。
毎年恒例になりつつある1月3日の、誠さんのお誕生日ライブ、
その日も「古い曲ばかり演ろうかと思ってる」とのこと。
節目を迎えるにあたって、
今までを振り返るような機会が多いのかもしれないな。

誠さんのギターは、いつもの赤のシンライン。
結局、前半はこれ一本しか使わなかった。
その後も、アコースティックに持ち替える以外は全部シンライン。
なんだか、これも少し意外な感じ。

『歌えよヒッピー』のイントロで、キュンときた。
アルバム「PRADISE A GO! GO!」は、高校1年生のとき
レコードが磨り減りそうなほどに聴き込んだ1枚。
はっきり言って、今聴くとアレンジが古臭いのだが、曲はいい。
だから、もっともっとライブで聴きたい。
現在の誠さんのバージョンで演って欲しいのだ。

新曲『飛ばせドライバー』では、
半強制的にシンガロング。
だって、入場のときに配られたフライヤーの中に、
サビの歌詞を印刷した紙が入っていたのだよ。
誠さんに言われるまで、ぜんぜん気付いてなかったけどね。

前回、打ち込みで初披露された曲だけれど、
やっぱりバンドはいいなぁ。
楽しさが違うわ。



休憩を挟んで後半スタート。

ここで誠さんから、新しいユニットが紹介される。
今日が首都圏デビューということらしい“フカカッタ”
名前のとおり深町さんと片山さん、鍵盤のお二人のユニット。
バンドのセッティングになっているため、
ステージの上手と下手に離れていて、少しやりにくそう。
「遠いな」と何度も言っていた。

演奏された曲は、ボサノヴァ。
深町さんが「片やんの歌が聴きたくて」と選曲されたそうだ。
まぁ、曲の方は置いといて、このお二人のMCが
オフビートというか、なんとも言えない味わい深さ。
絶妙な間、でしたわ。

すでに来年の2月に自由が丘のマルディグラでのライブが
決定しているらしい。
うん、あのお店に合ってるかも。


残りのメンバーが出てきて、
誠さんはマーティンのギターをセッティング。
これは新しいやつですね、OOOかな?
音の鳴りがまだ“若い”感じ。

個人的には世界一キュートなラブソングだと思っている
『初恋天国』から二部のスタートして、『バースデー』
『SOMEDAY SOMEWHERE』まで、アコギで。

『SOMEDAY SOMEWHERE』も、「PRADISE A GO! GO!」に入っている。
当時、誠さんのラジオ番組のエンディングで流れていた。
これを聴くと、どうしようもなく15才の自分に戻ってしまう。
私にとってはそういう曲なのだ。
ライブで聴くたびに、せつなくて涙が出てしまうのだけれど、
今回ももちろん、そう。
でも、今日はなんだかちょっと違った。
せつない、というより、もっとハッピーな気持ち。
顔はニコニコ笑いながら、誠さんを見ているんだけれど、
なんだか涙がこぼれてくるのだ。
なんだろう、この気持ちは?

そして、いよいよゲストの金原さんが登場。
「演奏はもちろんですが、人間的に素晴らしい」と
誠さんが大絶賛。
まずは『Waltz In Blue』で、沁みいるようなヴァイオリンを
堪能させてもらった。

ヴァイオリンの響きはドラマチックで、
こういうバラード系の曲には威力を発揮するよね~。
と、こ、ろ、が。
この後の選曲が意外にも『HOLDING ON』とか
『オレはディレクター』とか、ファンキーなナンバー。
このときの金原さんが、最高にイカしてたんだな。
バンドとの息がピッタリで、ノリが素晴らしい。
キメの3連符なんて、鳥肌が立つくらいピッタリとハマってて、
カッコいいったらありゃしない。

誠さんはもちろん、角田さんも、ときどき金原さんの方を見ては
ニコニコと嬉しそうな表情をしていた。
後で、誠さんに「さっきまでと弾いてるときの顔が違う」と
言われて、「そりゃ、当たり前だろ!」と。


アンコールで、サプライズ。
金原さんが、ハッピーバースデーのメロディーを奏で始め、
カースケさんがケーキを手に持って登場。
「えっ?誰の?」という表情の誠さん。
実は、1983年10月21日にデビューした誠さんの
29周年のお祝いだったのだ。
そのケーキ、シンラインのデコレーションがしてあって、
なかなか手が込んでいたなぁ。

最後は『あなたに逢いたい』を大合唱。
いいライブだったなぁ。



ノー・ノー・ボーイ
タヒチ
歌えよヒッピー
Don't Give It Up!
黄色いダイアモンド
SMILE AND SLEEP
風を抱いて走れ
飛ばせドライバー
宇宙から来た石

初恋天国
バースデー
SOMEDAY SOMEWHERE
Waltz In Blue
HOLDING ON
オレはディレクター
PLEASE!

EN.1
眠らない僕の想い
別に奇跡なんかじゃないから

EN.2
MOON SHINE
あなたに逢いたい



最近よく思うこと。
十代の頃に聴いていた音楽は、私という人間の一部分を作っている。
すっかり忘れていたとしても、それは間違いなくある。
私の中にある。


誠さんに対する私の執着は、今の誠さんの音が好きというよりも、
ただのノスタルジーに過ぎないのかなぁ、と思っていた。
それでも、そのノスタルジーで心が震えるならば、
それで構わないと思う。

でも、今日のライブを観て、それだけじゃないと確信した。
金原さんが入ったことによって、新鮮な興奮を感じた。
新曲も聴けたし、
これからも、まだまだ新しい誠さんの音に出会えると思うと、
ドキドキしてしまう。
このドキドキはノスタルジーなんかではないから。

2012年10月15日月曜日

サンデーズ・ノンフィクション

ダラダラとした日曜日の記録である。



外に出る気力がなかったので、ソファでゴロゴロしながら、
HDDに溜まった録画の消化活動に精を出した。

まず「佐野元春のザ・ソングライターズ」
中村一義くんの2回目。
私があと20歳若ければ、絶対にこの公録に参加するよ。
こうやって真面目に、真正面から、ポップミュージックを取り上げるという
その行為自体に感動するのだが、
これをウソ臭くなく、格好よく成立させているのは、
元春のパーソナリティあってこそだよなぁ。

星野源くんの回が楽しみだなぁ。
(まだ次の次なんだけど・・・)


次に「ROCK兄弟」
フラカンが出るというので録ったもの。

フラカンのインタビュー部分は、かなり尺が短くて、
アルバムについての話も、目新しいことはなかった。
一応、ドラデラの映像も少しだけ流れたけれど、
うーん、地上波での扱いなんてこんなもんなのか・・・といった感じ。

とにかく番組自体の内容の薄っぺらさに驚愕。
「ソングライターズ」の後に見たから余計にそう感じたのかな。
ほとんどがCMだもんな。
本編も半分以上は宣伝を目的とした内容だから、仕方ないのか。

夜中の音楽番組なんて、昔はワクワクして見てたはずなんだけど、
これがつまらないと感じるのは、
私の感性の方が老化(劣化?)しているんだろうか?


最後に、ずーっと前に録画した「Shine a Light」
そう、ストーンズをスコセッシが撮ったやつね。

2008年だから、全員もう、いいお歳になってるんだけれど、
意外にも格好良くて、たまげた。
ステージを心底楽しんでるという表情のキースがイカしてたわ。
あと、若い頃のチャーリー・ワッツが美しいったらありゃしない。



映像の次は雑誌に着手。

本屋さんは大好きな場所だけれど、基本的には買わない。
単行本は、最新刊が読みたいわけではないから、
大抵は図書館で借りている。
雑誌も広告のページが多すぎて、お金を出すのがアホらしい。
200頁あっても、本当に読みたいのは、ほんの数頁。
だから、ほぼ立ち読みで済ましてしまう。
(本屋さんゴメンなさい!)

そんな私だが、ギターマガジンの最新号を買ってしまった。
竹安のインタヴュー記事(モノクロ見開き2頁)の為に。

しかし、このボリュームの少なさは予想外。
前回「チェスト!チェスト!チェスト!」の発売時には、
カラーで3頁だったから、同程度かそれ以上だと予想したんだけどな。
そう、その前回の竹安のインタヴューがかなり面白かったのよ。

バンド内の位置づけとして、彼が発言する機会は少ないのだけれど、
実は、とても論理的に話のできる人なのである。
言葉の選び方のセンスもいいし、客観的というかのか、
バンドを外から、退いて見る視点を持っているのだ。
FCの会報やブログの文章を読んでみると、よくわかる。

その竹安が、ニューアルバム「ハッピーエンド」の
レコーディングについて語っているのだから、
ファンにとって、興味深い内容になるのは当然のこと。
これを読んで「ハッピーエンド」を聴くと、
ますます楽しめるという内容になっている。
気になる方は、本屋さんでチェックだ!
(立ち読みを推奨しているわけではないですよ)

竹安の記事が少なくてちょっと残念だったのだが、
その代わりに、誠さんのギターコレクションがカラーで載ってて、
ラッキー!!!
誠さん自身の写真は、虫眼鏡で見なきゃならないほど小さいけれど。
いいの、ギターの写真だけでも。
この赤のシンライン見るだけで、ときめくわ~。

他にも、特集されてるエピフォン・カジノやら
ストラトやらの写真を見て、胸をときめかせる。
たまには、ギター雑誌を買ってみるものいいね。
絶対に毎号は買わないけどね。
ケチでごめんね。

2012年10月13日土曜日

恥ずかしい話ですが 夜更かしをしています

今日は疲れた。
なんせ、明け方までラジオの生放送(Midnight Rock City+R)を
聴いてたからね。
こんな夜更かししたの久しぶりだよ。
私、ロング・スリーパーなので、
睡眠時間が6時間を切ると、めちゃくちゃ不調なのよ。
けど、フラカンが4時間の生放送をやるときけば、
頑張らざるを得ないよね、翌日は休みなわけだし。

でも、頑張った甲斐があった。
めちゃくちゃ面白かった。
セックスオンザビーチとか、豆腐一丁丼で大盛り上がりでしたわ。
まあ、こういう面白トークは、私が書いても伝わらないので
勝手にいろいろ想像して、お楽しみ下さい。

今回興味深かったのは、メンバーの選曲。
なので、ここに記録しておきましょう。


〈初めて買ったレコード〉
圭介 『モンキーマジック』ゴダイゴ
グレート 『勝手にしやがれ』沢田研二
竹安 『ウルトラQのテーマ』
ミスコニ 『情熱の嵐』西城秀樹


・・・あれ?次のテーマは何だったっけ?
今一番のフェイヴァリット・・・的な感じだったかな?
ルーツ的な?

圭介 『ノー・リプライ』ザ・ビートルズ
グレート 『エンド・オブ・ザ・デイ』ザ・キンクス
竹安 『キング・ハーヴェスト』ザ・バンド
ミスコニ 『ハバナ・エクスプレス』寺尾聡


ここで、竹安が初めて買ったLPレコードが、
寺尾聡の「リフレクションズ」だったと聞いて、大興奮。
だって、私と同じだったんだもの。
でもって、超久しぶりに聴いた『ハバナ・エクスプレス』が
めちゃくちゃ格好良かったので、もう一度聴き直したいなぁ、
と思っているところ。

とにかく4時間、お疲れさまでした。

2012年10月10日水曜日

深呼吸して 愛を歌い 出会いましょう

ちょっとー!
ぜんぜん知らなかったよ。
Polarisが再始動ですと?
調べてみたら、7月にナタリーのニュース記事になってた。
不覚だわ、まるっきり見落としていた。

私がPolarisを聴くなんて意外かもしれないけれど、
わりと好きなのですよ。



そもそもの始まりは、15年くらい前のこと。
当時のバイト先の後輩のKちゃん。
まだ20才そこそこのあどけなさの残る小柄なKちゃんが、私に、
「めちゃくちゃ自分のタイプの男の子を見つけた」と言って
1枚のCDを貸してくれた。
それがコレ↓

Lab LIFE「プラネット・ヘッドフォン」






















何故、7つも年の離れた私なんかに、彼女がCDを貸してくれたのか。
同じ年頃の仲間は、周りに大勢いたのに。
彼女曰く「一番、音楽の趣味が合いそうだったから」だそうです。
あまりメジャーではない音楽の話に付き合ってくれる人って、
そうはいないらしい。
まあ・・・確かに、そうかも。

そんな彼女の気持ちに応えるべく、
何度も何度も、繰り返してCDを聴いた。
当時我が家には、CDから録音する機器がなかったので、
時間をかけて、頭に叩き込むようにして聴いたのだ。

2週間くらい借りてたかな?
返す頃には、かなり好きになっていた。
単純だよね~。

オオヤユウスケくんの甘く可愛らしい声とポップ・センスにやられた。
なんかクセになるメロディーなんだよね。

しかし、ここで、この出会いは終わる。
Kちゃんもバイトを辞めてしまったし、それっきり。




その数年後、インディーズ系の映画にハマってた時期があった。

たまたま観た映画のサントラに、聞き覚えのある声が。
いや、絶対に間違いない。
そう確信して、思わずサントラ盤を買ってしまった。
それが、コレ↓

「港のロキシー」サントラ盤





















ついに、初めて音源を手に入れたわけだ。
1曲だけだけれど。



しかし、Lab LIFEは活動休止。
またもや、これっきりとなってしまう。

私も、映画や音楽から距離を置く生活を送っていた時期だった。





そして、2007年頃かな?
私がiPodを買ったばかりで、iTunes STOREで
何かをダウンロードしたくてウズウズしていたときに、
Polarisと出会った。
DLした。
ベビーフェイスで可愛かったオオヤくんも大人になっていた。
私もオバサンになったからなぁ。
Polarisも、Lab LIFEに比べると、やっぱり大人の音だったけど、
あのポップ・センスと甘い声は健在で、
すごく懐かしくて、iPodでヘビロテで聴いた。

よし、今度こそ、ライブへ行ってみよう。
そう思っていたのに、またもや活動休止。
なんという縁の無さ。




それが、ここにきて再始動とか。
いよいよ、ついに、その時が来たということなのだろうか?

2012年10月9日火曜日

天月@STORMY MONDAY (2012/10/07)

天月(湯川トーベンvo,b/田中”ヤッチ”裕千vo,g,/向山テツds)
10月7日(日)横浜 STORMY MONDAY
18:00 OPEN/19:00 START
3000円(D別)



また横浜まで来てしまった。
仕方ない、天月は横浜でしかライブしてくれないんだもん。
今回は日曜日で、開演時間がいつもより早いので、助かったわ。
しかも、翌日も祝日だし。



開演前のステージに、トーベンさんの新しいベースが置いてある。
使い込まれた味のある風貌の楽器もカッコいいけれど、
新しくてピカピカ光ってる楽器も美しくていいね~。
ギターやベースは、眺めていて飽きない。
今日はどんな音を聴かせてくれるんだろう。


なぜか皆さん、フォークロックスTシャツで登場。
「こんばんは、フォークロックスです」とトーベンさんが挨拶。
ヤッチさんのことを「中野督夫、シャープになったよね」だって。
ちなみに、ヤッチさんのフォークロックスTシャツは、
おねだりして、貰ったんだとか。

毎度のことだけれど、一発目の音でのけ反る。
爆音!!!
なぜか毎回、こちらの期待を上回る音の大きさなんだよね。
すぐに慣れて気持よくなってしまうんだけれど。

『珈琲』で、ドラムとヴォーカルだけになるところ、
トーベンさんとヤッチさんのコーラスワークが美しい。
ゾワっと鳥肌がたった。
このアレンジは初めて聴いたなぁ。

他の曲も、アレンジがどんどん変わっていく。
とくに、間奏部分はアドリブでのセッションになっていて、
すごくエキサイティング。

ヤッチさんの曲も、すっかり耳に馴染んできた。
ただ、もう少しヴォーカルの音量が欲しかった。(とくに前半)
聴こえにくかったのが、勿体ない。

ヤッチさんのワウペダルの使い方が好き。
高速で踏み踏みしてるとことか、超カッコいい。

『青春パンク(仮)』のテンポアップしていくところが
とても気持ち良くて、大好きだ。
鼻血が出るんじゃないかってくらい、興奮しまくり。
いや、この曲だけじゃないな。
ライブの最中は、ずっと、興奮度MAX状態。
メーター振り切れてる。

先月は、天月の初めてのツアーがあったのだが、
どこも盛況だったらしく、「大儲けした」そうだ。
(本当は“赤字じゃない”程度らしいけど)
で、気を良くして、次は札幌!(ヤッチさんの地元)
とか、長崎!(テツさんの地元)なんて言ってたけど、
どうなるかな?

じゃあTシャツも作ろうか、という話になり、
「天」→ヤッチさん、「月」→トーベンさん、
「?」→テツさん(???)
えっ、なんで一人ずつバラバラにするの?

アンコールは、面倒くさいので、早々と登場。
テツさんとトーベンさんがヒソヒソと打ち合わせて、
ヤッチさんには教えてあげないという、Sプレイを見せつけてくれた。
「イントロのドラムでわかるから」と、
テツさんが、タンタンタタタン、タタタタン!
「レッツゴー!」で、『シーサイド・バウンズ』

次も『トンネル天国』ということで、GSシリーズのアンコール。
このサイケなベースラインがたまらなく好き。
トーベンさんが弾いてる姿もカッコいい。
(最初っから最後まで、金太郎飴的にカッコいいのだけれど)


なんだか天月のライブの後は、
毎回同じことばっかり書いてるような気がするけど、仕方ないよ。
みなさんのキャリアを考えれば当り前のことだけれど、
いつ聴いても、心地よい爆音で酔わせてくれるのよ。
さすがの安定感。バンドとしてのバランスも良いし。

信頼できる板さんがいれば、
メニューも見ずに、“おまかせ”でよろしく!となる。
そんな感じかな。



朗報!
来月は都内でライブがあるぞ。
テツさんのお店だ。Yeah!

2012年10月7日日曜日

DRAGON DELUXE 2012@クラブダイアモンドホール

フラワーカンパニーズpresents“DRAGON DELUXE 2012”
9月29日(土) 名古屋クラブダイアモンドホール
open 17:00/start 18:00
出演:フラワーカンパニーズ / 怒髪天 / POLYSICS
料金:前売¥3800(tax in) 別途ドリンク代必要



ある意味、予想通りなのだが、
このドラデラが開催される週末に、台風が本州へ上陸するとか。
そうと知って「やっ、ぱ、り、ねーー!」と思った。
怒髪天とフラカンという、国内でも有数の雨バンドが揃うわけだから、
そりゃそうなるわな、と納得せざるを得ない。

それでも、ライブ当日は奇跡的に傘が必要ない天気だった。
まぁ、その翌日には台風上陸したけどね。




開演時間になると、フラカン4人が出てきて、簡単にご挨拶。
いつものことだけれど、ハンドマイクは2本。
二人は後ろでボーッと立ってるだけ。

今日の盛り上がり次第で、
来年も開催できるかどうかが決まる、という話。
その答えは、もうライブ始まる前からわかってるくせに。




POLYSICS
ポリシックスは、なんと初見。
テクノっぽいのが苦手なんだよね~。
なんて思っていたけど、よくよく考えたらそうでもなかった。
Polarisも好きだし、SHI-SHONENも聴いてたし、
PINKだってサウンド的にはそっち系の要素入ってるし。
案外、あちこち摘み食いする質なのだ。

サウンドのアプローチが違うだけで、
基本的にはロックだから、ノリ自体はそんなに変わらないよね。
ハヤシくんがテンション高く煽るものだから、
フロアはギュウギュウでモッシュ状態。
こういうの久しぶり。
クロマニヨンズ以来かな。

ベースのフミちゃん、カッコいい!
ふっくらと柔らかそうなほっぺのカワイコちゃんなのに。
なのに!
弾き方がオトコマエで、惚れ惚れとしてしまう。
私が男子なら、恋してしまうところだよ。

途中で一曲、圭介がハープと歌で参加。
黄色に黒のラインの入ったツナギ・・・というより、
オールインワンのベビー服に見えてしょうがなかった。
サイズが大きめで、袖が余ってる感じがね。
(後で、そばにいた青年が、ブルース・リーのコスチュームだと
教えてくれて、“ドラゴン”に掛けてあったことが判明。)
そして、にわか煎餅のお面つけて、出てきた。

かなり、大きく間違ってる気がするけど、
ポリのコスチューム(ツナギにサングラス)に合せてってこと?

にわか煎餅のお面は、着けても外してもあんまり変わらない、
と本人が言っていたけれど、
確かに、大まかなバランスは、ほぼ同じかもね。

めちゃくちゃ早口で歌う曲だったため、
「めちゃくちゃ練習したよ~」って言ってたけど、
それを聞かなくても、見ていればわかったよ。
すんごい一生懸命歌ってたもん。




怒髪天
ライブは、増子さんの櫛投げからスタート。
一曲目は『ホトトギス』だったかな?
最近、めっきり新譜を追いかけていないので、
よく知らない曲ばっかりなのですわ。

そんな中で『オトナのススメ』を序盤に演ってくれたので、
すんなりと、ノッていけた。
バンバン、楽しいね~。

正面にシミさんがいて、あのニコニコ笑顔に癒された。
ちゃんと一人一人の顔を確認するように、頷きながら、
ニコッと笑いかける・・・一流営業マンですな。

『喰うために働いて生きるために唄え』は、好きなナンバー。
怒髪天の曲の中では、珍しくジャジーな曲調で、
ライブのセトリに入ると、アクセントになるんだよね。

MCでは、グレートのことを完全に原始人扱いで弄り倒す。
今日のギャラは石のお金だとか、
絶滅した木で出来たベースを使ってるとか、
ストラップも、絶滅した動物の革で出来てるとか。
名古屋出身というけど、ほとんどの大陸が一つだった頃の話で、
だいたいこの辺り、という感じだから・・・って。
もう、言いたい放題で、お腹痛い。

『NMNL』は、もちろん「フラカンのいない名古屋みたい」

こんな機会はめったにないから、というわけで、
圭介と竹安を入れて『深夜高速』怒髪天バージョン。
例のコンピレーションアルバムに入ってたやつ。
パンクロックっぽいアレンジで、あのアルバムの中でも
かなり好きな方。

竹安はやっぱり、ギタリスト好きをもろに出してて、
友康さんの横で、嬉しそうに見つめながら弾いていた。

圭介と増子さんが、なぜか同じように
前後に動きながら歌っているのが、気になってしょうがなかった。
合わせてるわけじゃないのに、偶然重なってしまった感じで、
見てると、なんか可笑しくなっちゃった。

『ど真ん中節』は久しぶりに聴いたけど、
あいかわらず、増子さんの熱の入れっぷりが凄いなぁ。




フラワーカンパニーズ
さて、今日はどんなライブを見せてくれるのか。
と、待ち構えていたら・・・「白目充血絶叫楽団!」と圭介のどなり。
うきゃーーーっ!!!
白目、キターーーッ!!
ポリと怒髪天の盛り上がりに対抗するために、
飛び道具出してきたなぁ。

そこから『脳内』→『恋しま』の序盤の流れは、卑怯だわ。
この時点で、楽しすぎて脳がバーストしていたよ。
マイクスタンドを持ち上げて振ってる圭介を見るのは
随分、久しぶりのような気がしたんだけれど・・・。
やっぱり、そうだ。
9ヶ月ぶりだった。(こういうとき、ブログ書いてると便利だ)

この日はステージに“DRAGON DELUXE”と(ギャートルズ風に)
文字の入った立派なバックドロップ幕が掲げられていて、
あと、5回は使わないと元が取れないとか。
「でも、増子さんの今日のギャラは石でいいらしいから、
安くすんだわ~」とマエさん。

そして、前の二組がとても盛り上げてくれたので、
この時点で、来年も開催することに決まったとか。

今まで全国をまわって活動してるから、
あまり、名古屋を特別扱いするような発言は控えていたんだけれど、
これからは、もっと前面に出していこうかと思って、
「なごやぁーー!!!」と郷土愛を叫ぶG。

そういう意味でも『孤高の英雄』は格別に響いたなぁ。

圭介のモズライトが用意されたので、
何の曲だろう?と頭を捻っていたら、
聴こえてきたのは、あの鉄クズみたいなサンプリング音。
マ、ジ、か?
ダメだよ、心の準備できてないのに、ダメだってー!
『エンドロール』のお披露目がまさか今日だとは思ってなかった。
圭介が歌い始めたときには、心臓がバクバクしてて、
軽くパニック状態だった。

正直、あまり記憶がない。
ただただ、ぼんやりとステージを見つめていたような気がする。

一番よく覚えているのは、同期音源に合わせて
スティックで膝を打ってリズムをとっていたミスコニの姿。

それと、圭介の顔。
つい2,3年までは、歳に似合わず、少年のようだったのに、
いつの間にか、歳相応の陰影を湛えた顔になったなぁ。
老けたと言ってしまえば、そうなんだけれど、いい顔だ。
信頼できる大人の顔だった。

肝心の曲からは、気持ちをはぐらかすように、
そんなことをぼんやりと考えていたのは、
もちろん無意識のことだったけれど、
そこをこじ開けるようにして飛び込んでくる圭介の歌に、
泣くしかできない。

次に聴くときには、正面から受けて立ちたいなぁ。

最後のひと暴れで『YES,FUTURE』
やっぱり最後は、涙より汗を流したいもんな。



アンコールでは、Gはドラゴンズのユニフォーム。
フロアから「かわいい!」と声援が飛ぶと
「かわいいかぁ!?」と全否定する圭介。

じゃあ、最後、みんなで盛り上がろうか、ということで、
なぜか竹安に振られると、
「ドラゴン!」「デラックス!」と拳を突き上げて、コール。
(しかも、満面の笑み)
えぇっ!?
突然のことで大半のお客さんは、呆然と取り残されてる。
その唐突さに、G&圭介も爆笑。

そんなこんなでポリと怒髪天、全員がステージへ。
坂さんは、さっき圭介が着てたブルース・リーのコスチューム。
にわか煎餅のお面まで。
手にはハンガー。
「それは、刑事物語だよ」と誰かに突っ込まれながら。

最後はもちろん『真冬の盆踊り』
酔っ払ってる増子さんはなぜか、坂さんの股間にマイク向けるし、
Gはいつの間にか、ベースを持ってないし、
かなりメチャクチャ。

お祭り騒ぎは、終わりがくるから最高なんだよな~
(今日は演ってないけど)というわけで、
終わってみるとあっという間だった。



白目充血絶叫楽団
脳内百景
恋をしましょう
はぐれ者讃歌
ロックンロール
孤高の英雄
エンドロール
ラララで続け!
チェスト
YES,FUTURE

元少年の歌
真冬の盆踊り



もっとグダグダ、ダラダラとした進行を予想していたので、
良い意味で裏切られた。
転換の手際が良かったから、ぜんぜんダレなかったし、
それぞれのライブもタイトでギュウっと濃密。
今回の仕切りの素晴らしさに感動している。

さて、また来年ですね。

2012年10月4日木曜日

「HAPPY END」がやって来た!

「HAPPY END」が届いたので、さっそく聴いてみた。























1回目。
重い。
突き刺さるような痛々しさに涙が溢れる。

2回目。
やっぱり、重い。
そして強い。
言葉が、ギターの音が、いつまでも耳に残っている。

3回目。
どうしようもなく重たいモノが、心の真ん中に鎮座している。
攻撃的なギターの音色が、安っぽい感傷を打ち消すように響く。

4回目。
重たいモノを抱えながら、歩いてくしかないのだ。

どん詰まりの人生を歌っていながらも、閉塞感はなく、
乾いた諦観の中に、ほんのわずかな希望の蕾が見える気がした。
それは、バンドの音の力強さのせいだろう。

前作とは打って変わり、ほぼ4人だけで音を作っていているのだが、
そこに確かな自信が見える。
バンドとしての凛とした佇まいが見える。
それが憎らしいほど格好良くて、泣けて泣けてしょうがない。

とくに、竹安ギター!
切れ味の鋭さは前からだが、そこに逞しさが加わった。
なんという力強さなのだ。

「強いアルバムです」と言った意味が、よくわかったよ。




このアルバムが好きか?と訊かれれば、
どうだろう、よくわからない。まだ、今の時点では。

ただ「HAPPY END」が、ハッピーエンドで終わる安直な物語ではなく、
目を背けたくなるようなグロテスクな現実を捉えた作品であるが故に、
いつまでも、この衝撃を忘れることがないのは確か。

2012年10月2日火曜日

きいやま商店 ドゥマンギテTOUR 2012@duo MUSIC EXCHANGE

ドゥマンギテTOUR 2012~全国をドゥミンガセ!~
9月25日(火) duo MUSIC EXCHANGE(渋谷) 
18:30開場/19:00開演
一般:前売¥3,000 当日¥4,000
(1ドリンク別・全席自由・整理番号付)



福岡のtokegeさんイチオシの、きいやま商店のライブへ行ってきた。
tokageさんときいやま商店については、
こちらを読むと、よくご理解いただけるでしょう。
(ツアーのセトリもありますよ)
面白い!

直前に、ライブへ行くことをtokegeさんに告げると、
まるで母親のように「あのコ達をヨロシクm(_ _)m」的な
メールをいただきましたわ。
そのファン心理は、よくわかる。
でも、実際に私が助けてあげられることなんて、何もないのよね。
せいぜい、いつもの二割増しくらいで拍手をするくらいかな。




・・・とここから、いつものように超主観的ライブレポを書こうとしたのだが、
どうしても上手くまとめられなくて困ってしまった。
(上手くまとめられたことなんて、一度もないくせに・・・とか言わないでね)
で、その理由を考えてみた。

純粋に音楽を味わい、且つ、ミーハー的にライブを堪能するというのが、
いつもの私の自然体での見方。これが一つ。

tokageさんに「よろしくね」なんて言われてしまったものだから、
初見のくせに、保護者目線というか上から目線で、
演奏や進行に問題がないか、お客さんは盛り上がってるか、
なんてことを考えながらの、ディレクション的な退いたところからの見方。
これが二つめ。

ライブの間中、この二つの視点を行ったり来たりしてたものだから、
ひとつの文章にまとめようとすると、上手くいかないのだ。
統一感がなく、バラバラと散らばってしまうのだ。
そんなわけで、まるで多重人格者が書いたように思えても
気にしないでいただきたい。
ただ、わかりにいし、話がいったりきたりになってるから
読みづらいだろうなぁ。
ごめんなさい。




一応、旧譜の音源はお借りして聴いていたけれど、
彼女のレポをさらーっと読んではいたけれど、
初めてのライブというは、いつでも少し緊張する。
どういうファン層かわからないから、どういうノリなのかも不明。
人の顔色を窺うつもりはないが、浮いちゃうような根性ないから。

duoには目障りな柱が2本、フロアの中にある。
かなり末番の整理番号で入場したんだけれど、
なるべく前で、しかも柱の陰にならない所を探して、確保。
どうやら、マストさん前らしい。
(メンバーの立ち位置は、
親切な方が事前にレクチャーして下さったので、把握済み)



一曲目は、ホーン・セクションも入ったバンドの演奏に合わせて、
きいやま商店の3人はダンス!
楽器を持っていないぞ。
なんだ、なんだ?
韓流アイドルか?ジャ◯ーズか?

白の半袖シャツに黒タイ、半ズボン、ハットというスタイルで
ステージで踊っている彼らは、決してイケメンではないけれど、
なんだか愛嬌があって、可愛らしい。
いや、しかし。
私が観に来たのは、
3人組のジャグ・バンド(←私の個人的な認識)だったはずだ。
と、ちょっと怪訝に思う気持ちもなくはなかったのだが、
楽しむことが第一だから、そんなことは脇へ置いておこう。

レコ発ツアーだから、当然、ニューアルバムからの曲が中心。
でも、私はその新しいのをまだ聴いていない。
半分くらいは、知らない曲だったかなぁ。
もちろん、そんなことと音楽の楽しさは関係ないのだ。

やっぱり、沖縄、南国の血なんだろうか。
とにかく陽気な気分にさせてくれる。
座って観ていても、腰が疼くような、グルーヴ。
前の方に座っていたお客さんたちが、立ち上がってくれると
後ろの人たちも立ちやすくなるのだ。
「見えないもん、しょーがない」という言い訳が成り立つからね。

私の正面。上手に立つのがマストさん。
一番年下の弟キャラで、なんだか天然な感じ。
彼のギターさばきが素晴らしい。
フラメンコギター風なストロークとか、魅入ってしまった。
基本的にカッティングの切れ味がいいんだよね。
コーラスは一番高音。
急性蓄膿症だそうで、かなり鼻声で辛そうなところもあったけど、
伸びやかな声は、綺麗に響いていた。
そうそう、ハープもステキだった。

真ん中が、大ちゃん。
センターなので、当然、メインボーカル。
パンチの効いた歌声・・・のはずなんだけれど、
ちょっと物足りなかったのは、PAのバランスの問題なのか、
私のポジションが良くなかったのか。
もっと後方は、ちゃんと聴こえてたのかなぁ?
少し残念だけれど、ライブじゃよくあること、仕方ない。

そういえば、大ちゃんがサンレレを弾いてたけれど、
サンレレについての説明が何もなかったのは、
ファンの皆さんなら、当然、ご存知ですよね、ってこと?
これも、バンドの音に埋もれてしまってたのが残念。

下手は亮作さん。
オベーションンと三線を弾いていた。
三線の音、大好き。
島の出身でなくても、あの音色には郷愁を感じる人は多いだろう。
民族楽器の音というのは、人間の原始的な記憶を呼び覚ますのかも。
陽気な旋律を奏でていても、どこか物悲しいのは、
決して戻れない遠い過去へと、心が運ばれていくからなのか。

実際には、そんな感傷的なことをグダグダ考える余裕はなくて、
ただ耳を傾けて聴いていただけなのだよ。

そう、で、亮作さん・・・ステキ!
3人の中では、亮作さんが一番冷静に全体を見ているのを感じた。
お兄ちゃんだからなのかな。

ふとした瞬間に、あれ?緊張してるのかな?と
思わせるようなところがあったのだ。とくに序盤。
演奏してるときじゃなく、MCのときね。
母親目線で見てしまってるので、こっちまでドキドキしてしまう。
そんなときでも、亮作さんは落ち着いていた。
彼がいれば大丈夫、そんな安定感のある人。

私が好きな曲『土曜日のそば』が聴けて嬉しかった。
おばあちゃん子には、たまらんナンバーやね。

初めて聴いた『ドゥマンギテ』のラテンな感じ、いいね。
ウワサの“紅白カスタネット”も拝見いたしましたよ。
もうちょっと近ければハッキリ見えたんだろうけど、
あの距離だと、辛うじて紅白だということがわかるくらい。

『スミオおじぃ』とか『じんがねーらん』は無条件に盛り上がる。
楽しいわ~。
『ゆーしったい』も大好きな曲なのだが、
これは、亮作さんの見せ場でもあるのか。
ゾウリキャッチは見事に決まっていたよ。
私の「ゆーしったい」のフリは、まだまだ若葉マーク。
ちょっとぎこちないよなぁ。

ところで、あのコントは定番なのですか?

亮作さんとマストさんが、自分のマイクスタンドを
ステージの中央、大ちゃんのそばに移動させて、
「手を挙げろ!」と、古典的なシチュエーションコントが
展開されていく。
わりと、ダラダラと続く。
面白くないわけじゃないけど、不慣れな私は少々戸惑う。
今、ライブ中だよね?

勝手に偉そうなこと言わせていただくと、
あそこまで、ガッツリとコントを繰り広げる必要があるのか、
少々、疑問を感じる。
MCで面白いことを喋るのはいいし、
それがダラダラと長いのもよくあること。
でも、コントとなると、そういうのとは一線を画している。
ドリフ的なものを目指していると、受け止めていいのだろうか?
だとしたら、もっと切れ味がないとな~。

・・・まったく大きなお世話だよね。
音楽もやるけど、人を笑わせるのも好きなんだよ。
と、そういうことなのでしょう。
たしかに、いっぱい笑わせてもらったのだから、文句はいえない。
いや、これは文句ではないんだよ。
ただ、彼らの目指す方向性がわからなくて。

『沖縄ロックンロール』では、タオルを持ってないことが
すごく残念だった。
もう、フロアの9割(それ以上かも)の人が、
楽しそうにタオルを振り回しているんだもん。
仕方なく、私はエアータオルで参加したものの、
ちょっと疎外感。ちぇっ!

アンコール。
『さよならの夏』を歌いながら、フロアに下りて、
後方の階段から2階へ上がり、1Fを見下ろして手を振りながら、
捌けていくという、退場の仕方に痺れた。
ザッツ・エンタテインメント!

なんだかんだと、ほざいておりますが、
結局のところ、めちゃくちゃ楽しかったのである。
いいライブだった。
でも、満足はしていない。
サポートのバンドさん無しで、
3人だけのきいやま商店のライブが見たくなった。
じゃないと「きいやま商店を観た!」とは言えない気がしている。




こんなに、とっ散らかった駄文を
辛抱強く、最後まで読んでくれる人がいるのだろうか?