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2013年2月25日月曜日

日はまた昇る

まぁ、生きてるといろいろなことがあるわねぇ。

山あり谷あり。
七転び八起き。
それでも、日はまた昇る。

本当に落ち込んだときは、朝日の眩しさに救われますわ。



そんなこんなで、個人的事情により、
また一つ、ライブを諦めることになりまして、
チケットが余ってしまいました。

どなたか引き取って下さる方、いらっしゃるでしょうか?




3/2(土) 長野 CLUB JUNKBOX
フラワーカンパニーズワンマンツアー
“ハッピーエンド2012-2013”

ファンクラブの優先販売で購入したチケットです。
整理番号は20~30の間の1枚です。

定価3500円のところ、3000円(送料込み)で。
※簡易書留+速達でお送りします。



もう一件。
こちらも、引き続き受け付けております。


3/1(金) @duo MUSIC EXCHANGE
浜崎貴司『ガチダチ』スペシャル
(ゲスト:おおはた雄一/斉藤和義/佐藤タイジ/高木完/中村中)

整理番号はB100~130の間の1枚です。

定価6800円のところ、5000円(送料込み)で。
※簡易書留+速達でお送りします。


興味のある方は、プロフィール欄のアドレスにメールを下さい。
よろしくお願いします。

2013年2月24日日曜日

かみぬまゆうたろう/ワタナベマモル/ギターパンダ@紅布

2013年2月22日(金)新宿レッドクロス
open 19:00 / start 19:30 
前売 2500円 / 当日 3000円
出演:ワタナベマモル / ギターパンダ / かみぬまゆうたろう



かみぬまゆうたろう
ステージのセッティングが、至ってシンプル。
中央にコンデンサーマイクが一本立ててあるだけなのだ。
そこへ、ボーダーのシャツを着たメガネ男子が
小ぶりのアコギを抱えて出きた。
彼が、かみぬまゆうたろうくん。
どうも、はじめまして。

第一印象は・・・若い!!
1988年生まれとプロフィールにあったから、25才?
いやー、もっと若く見えるわ。
お肌がプクプクしてて、かわいいなぁ。

彼は、ラブソングのような体裁をとりながら、
男のエゴをいやらしく、且つ、爽やかに歌い上げていた。
明るくてハリのある声で、ちょっとドキッとするような
歌詞を歌ってるのが、なかなかいい。

ギターも歌もマイクで拾ってはいるんだろうけれど、
ほぼ生音を聴いてるようなもん。
かなりな声量で歌っているのに、それに負けない響きをする
その小さいギターの音色が素晴らしかった。
とくに、爪弾いたときの6弦のビョーンという音の
味わい深さといったら、もう・・・。

と、そのギターのことを歌ったと思われる曲が
『アメリカ生まれのおじいさん』
「穴を明けたりしない、売り飛ばしたりしない」
と、本当に愛おしそうに歌っていて、可愛らしかった。

まっすぐな歌声は、少し奇妙くんと似ているかも。
優しい響きなのに、力強く、私の心にキレイに着地していた。

また、いい“歌うたい”に出会えたなぁ。



ワタナベマモル
マモルさんの弾き語りは、はじめて観た。
けど、基本的なスタンスは、バンドのときと変わらない。
ひたすらに、ロックンロールだ。
とことんロックンロールだ。

マモルさんも「バンドのときよりリラックスしてるよ」
「楽しいぞー」と、いい感じ。

アコギとハープというスタイルなんだけれど、
足を開いたスタンスの取り方が、ロックンロール。
カッコいい。
しかし、マモルさんを見てると、失礼ながら、
つい“カワイイ”と口走ってしまうのは、
そのサイズ感のせいだけじゃないと思う。
何から何まで、茶目っ気たっぷりだからなんだよ。

MCも面白かったなぁ。
車の中にお味噌汁をこぼしてしまった話。
だから、その車に乗って帰るのが気が重いとか。
その隣に止めてあった車がのりをさんので、
「二人で一緒にレッドクロスに来たよ」って。
あー、この二人並ぶと、かなりな凸凹コンビなんだろうなぁ・・・。
その微笑ましい2ショット、見たかった。

早くも、次のレコーディングに向けて、
曲作りをしているとか。
なんというハイペース!
まだ、ニューアルバムも手に入れないまま、
グズグズしているというのに・・・。

知ってる曲も、知らない曲も、
ロックンロールだもの、楽しいに決まってる。
心が躍れば、体も踊っちゃうに決まってる。
気付けば、少し汗ばむくらいに動いていたらしい。



ギターパンダ
やっぱり、セットチェンジでシャッターが下りた。
しかし、モニタースピーカーがあった為に、
下30センチくらいのところで止まっていたので、
セッティング中のパンダの毛深い足元は見えていて、
なんだか可笑しくなってきた。


シャッターが上がると、パンダ!
キャーーー!久しぶり。
なんだか久々に見たパンダの顔が、少しくったりしてて、
お疲れ気味に見えたんだけれど、中の人は元気そうだ。

衝撃映像と言って、パンダの頭の下から水を飲んでみたり、
もう、何から何まで、お約束どおりの進行。
しかし、これが堪らんのだ。
予定調和、サイコー!

今回は、ショートバージョンで、
パンダからカルピス・プレスリーへと脱皮。
キャーーー!!!
と、いちいち、心の中で絶叫してしまう私。
カルピス・プレスリーは、私の中でいつの間にか、
本家のプレスリー並みのセックスシンボル的キャラクターに
位置付けられてしまったのである。

そして『とばせロック』でギュイーンと伸び続ける私。
なんという気持ちよさ、開放感。
のりをさんのギターのカッコ良さに、痺れまくる。

今日は、初めて聴く曲が結構あった。
もちろん、タイトルはわからないのだが、
ギターウルフのパロディでギターパンダになった、と歌う曲があって、
その中で、キヨシローが好き過ぎて、
歌い方がそっくりになってしまった、と・・・。
せつなくて、涙が出たよ。

ギターパンダというショーを演じているのりをさんは、
ステージの上で、シリアスな話をしたり、
自分の中にある思いを語ることはしない。
すべて、歌の中に込められているのだ。
本当に伝えたいことは、歌の中にあるのだ。
だから、歌っているときののりをさんは、
鎧を脱いだ戦士のように、生っぽくて、傷つきやすそうに見える。
そして、痛々しほどナイーヴな歌を聴かせてくれる。

そのギャップにやられてしまうんだよね。

なんて、しんみりしてたら「あと1曲」ですと。
「ええぇーーっ!」
と、お馴染みの“永六輔”の件へと突入。
これは、繰り返せば繰り返すほど、可笑しくなっていく、
無限地獄のような深みへと私を誘っていく。
さて、今日はどんなバージョンの「ロクスケ!」が見られるのか、
もうワクワクですわ。

出たっ!
フィッシング・バージョンのロクスケ。
なんで釣りしてんの?と、心の中でツッコミながら、
ゲラゲラと笑った、笑った。

最後に『サイコー』なんて、本当に最高!
派手なグリッサンドが、めちゃくちゃカッコいいのだ。
あれを見ると、キュンと胸が高鳴って、目がハート型になる。
のりをさんの胸元が汗でキラキラしてるのが、
眩くて悩殺されてしまう瞬間なのだ。



店を出る前に、かみぬまゆうたろうくんのCDをゲット。
7曲入り500円の超お買い得盤。
もちろん、ご本人から買わせていただきました。
近くで見ても、可愛かったですわ。


今日もいい一日だったなぁ。


2013年2月20日水曜日

【急募】チケットお譲りします

チケットお譲りします。

3/1(金) @duo MUSIC EXCHANGE
浜崎貴司『ガチダチ』スペシャル
(ゲスト:おおはた雄一/斉藤和義/佐藤タイジ/高木完/中村中)

整理番号はB100~130の間の1枚です。





興味のある方は、プロフィール欄のアドレスにメールを下さい。

期日も迫っておりますので、ディスカウントも考えております。
チケットのお渡し方法など、できる限りご相談に応じますので、
よろしくお願いします。

2013年2月19日火曜日

孤高の正義

思い出したきっかけは、上京記念日のGのブログ。





↑↑ こんな写真がアップされていて、見た瞬間にハッとなった。
マリア・マッキー!!!
このCD、私も持ってるじゃん。



Maria McKeeは、Lone Justiceというバンドで
デビューしたシンガーである。
Lone Justiceを知ってる人はどれくらいいるだろうか?
興味のある方はググって調べてみて下さいね。
詳しく説明できるほどの情報は、私も持っていないので。

私が高校生のとき、このLone Justiceの1stアルバムを
レコードが擦り切れそうなほど、よく聴いていたのだ。
当時は今ほど、女性ヴォーカルに抵抗がなかったんだなぁ。

カントリー・ロック調のサウンドに、
マリアのキレキレで勢いのあるヴォーカルが魅力的だった。

当時、マリアは19才か20才くらい?
ジャニスの再来というような謳い文句で、
プロモーションにも力が入っていたようだが、
そのわりにはブレイクしなかった。

次に出た2ndアルバムでは、メンバーもゴソっと入替え、
サウンドも当時の時流にのった重めのロックサウンドで、
カントリー色は消えていた。
曲はいいんだけど、オリジナリティが乏しくなって、
心なしかマリアの歌声も、悲しみを帯びて聴こえた。

結局、この2枚のオリジナル・アルバムで、
このバンドのキャリアは終わってしまったようだ。


YouTubeで探すと、ライブ映像がかなり沢山見つかった。
中でも、いい感じにマリアがはじけてるのがコレ ↓



この曲、大好きだなぁ。




その後、私は就職して上京。
社会人になって2、3年たった頃、
ふっと、CDショップで「Maria McKee」の文字を見つけた。
そのとき手に取ったのが、Gが手に持ってるCD
『You Gotta Sin to Get Saved』だったのだ。




久しぶりに魔窟からCDを引っ張り出してきて、聴いてみると、
シンプルで耳馴染みの良いサウンドが、心地よく、
マリアの声に郷愁を感じた。
我が青春の一頁には、間違いなくマリアの声が染み付いているから。

なのに、20代の私は、このアルバムがあまり気に入らなかったのか、
それほど聴いた記憶がないんだよね。




ところで、現在のマリアはどうなってるんだ?と、
またまた、YouTubeで探してみたところ、
一番最近と思われる、2009年の映像を発見した。



何十年という歳月が流れているので、
可愛らしかった少女が、オバサンになってしまうのは仕方ない。
私だって相当なオバサンになってるんだからねぇ。

英語がまるっきり苦手なので、よくわからないのだが、
いきなりマリアのトークから始まるこの映像、どこかのイベント?
かなりフランクな雰囲気で歌っている。

あぁ、この雰囲気、わかる。

小さいライブバーでの、アットホームな温かさを感じる
あのライブの雰囲気だわ。

そうか。
マリアは、今も、こんな温かいライブで歌っているのか。
そう思うと、なんだか、とても嬉しくなった。

もう、ステージを飛び跳ねながら、ギターを掻き鳴らして
シャウトするような姿は見られないだろうけど、それはそれ。
ずっと歌い続けていてくれればいい。
そして、またいつか・・・
もっと年をとった私の前に、颯爽と現われてほしいな~。


2013年2月18日月曜日

こうとう歌の市2013@ティアラこうとう

こうとう 歌の市 2013
~個性溢れる三人のロッカーが織りなす歌の紋様
2月14日(木)ティアラこうとう小ホール
リクオ(Vocal,Piano)、藤井一彦(Vocal,Guitar)、
うつみようこ(Vocal,Guitar)
18:30開場 19:00開演
全席指定 一般3,500円(前売・当日) 友の会3,150円



ティアラこうとうは、江東区の施設である。
勤務先が江東区なので、名前だけはよく知っていたのだが、
来たのはこれが初めてだ。

地下1階の小ホールは、定員140名の小じんまりした扇型の造り。
清潔だけれど、温かみのある雰囲気で、とても素敵なホール。
この規模なればこそ、なんだろうなぁ。
どんな響きを聴かせてくれるのか、わくわくしながら
開演を待つ。

ブザーが鳴り、客電がゆっくりと落ちる。
コンサートホール特有の、徐々に暗くなっていく感じが
とても心地いい。
それに合わせて、気持ちのスイッチを切り替えていく。
そう、ゆっくりと。


出演者の3人が揃ってステージに立ったところで、
本日開演。
ようこさんが歌う『Mercedes Benz』
その第一声を聴いた瞬間に、涙ぐんでしまった。
音の響きが素晴らしったらありゃしない。
ようこさんにマイクは必要なかったんじゃない?
「ここは小ホールだけど、姐さんの声は大ホールだよね」と
一彦さんの言うのも頷ける。

挨拶代わりの一曲が終わると、それぞれのソロへ。
まずは、ようこさんから。

ようこさんのアコギはギブソンのJ-200。
ジャンボですわ。
小柄なようこさんが持つと、尚更大きく見えるなぁ。
贅沢を言えば、ギターはライン採りじゃなく、
生音で聴いてみたかったなぁ。

「昭和の歌謡曲です」とピンク・レディーの『UFO』
まさに、ピンク・レディーの、どストライク世代なので、
自然と動き出しそうになる体を抑えるのがタイヘン。
かなり完璧に振り付け覚えてるから。
三つ子の魂百まで、だわね。

と、ご陽気な気分にさせといて、次の曲が『ROCKIN'』とか。
今日最初の涙腺決壊が起こった。
卑怯だわ。
まったく油断していたのだ。
なぜか、心の中で言い訳を並べていた。
無駄な足掻きというやつだ。

最後の曲は一彦さんと二人で、ストーンズのカヴァー。
「本人が演ってるの見たことあるけど、
私らの方が巧い。あなたはキースより巧いよ」
と、ようこさんが一彦さんを褒め称えていた(調子に乗せてた?)
残念ながら、曲のタイトルはわからない。


そのまま一彦さん一人がステージに残って、ソロ。
私の知らない曲からスタート。
あれは新曲なのかな?

お客さんの拍手の音がとても気持ちいいらしく、
「みんなにも、ここで聴かせてあげたい」と言っていた。
「1000人くらい、いるみたい」って。

ギターはヤイリくん。
一彦さんのアコギは、あり得ないくらいロック。
あいかわらずだな。

早く音源化して欲しい曲『Under The Foggy Moon』
この、せつないイントロが、たまらなく好き。
旋律が好きなのは当然ながら、これを弾いてるときの
一彦さんが好きなのである。
慎重に音をそっと置きにいくような繊細さにゾクッとする。
無駄な肉など一切ついていない一彦さんの手の動きに、
優雅ささえ感じる瞬間。

リクオさんと二人の『SWEETHEART OF MY SOUL』は
すごく盛り上がったので、終わったあと、
リクオさんが「最初のピークがきたな」と。


リクオさんのソロステージは『雨上がり』から。
イントロのピアノの旋律だけで、何かがこみ上げてくる。
軽妙な関西弁まじりの歌に、隣の方の笑い声が聞こえたけど、
私は、とてもそんな気分ではない。
リクオさんの歌が、明るく陽気であればあるほど、
ピアノの旋律がせつなく、胸苦しくなっていくのだ。

次の『胸が痛いよ』で、またもや涙腺決壊。
そりゃしゃーないわー(←あっ、一曲戻った)

リクオさんは、MCが上手で、観客を引き込むのが巧い。
「ライブのときは、いつでも、その時その場所が、
世界一のパラダイスだと思って演っています」
「だから今日は、ここ、ティアラこうとうが
世界一のパラダイスです」
と言って始まった曲は、もちろん『パラダイス』

私の涙腺は、次の『アイノウタ』まで決壊したまま。
いや、もう、ほんまにしゃーない。
リクオさんの歌とピアノは、泣きのツボつきまくってくるのよ。
すでに、パブロフの犬的刷込みがされてるかもしれない。

最後にやっと『ミラクルマン』で、涙が乾いた。
一彦さんもギターで参加していたが、
自分が歌わない曲での一彦さん、思いっきりギターを弾き倒す姿が
屈託がないというか、とても楽しそうなのだ。
でも、この曲では、やっぱりリクオさん見なきゃね。
ジャンプするピアノマンは、本当にカッコいい。


ようこさんも呼び込んで、3人揃ってのステージ。
一彦さんメインの『美しき人よ』は、
リクオさんのピアノとようこさんのハーモニーで、
新しい息吹が吹き込まれたような新鮮さ。
その上、ホールのリバーブが最高の仕上げをしてくれてて、
グッとくる。


アンコールでは、一彦さんがステージを下りてきてギターソロ。
実は、私の目の前だったりして。
ひゃっひゃっひゃっ、たまりませんなぁ。
なんて、浮かれていたのだけれど、一番最の曲、
このホールにピッタリの『光』での締めくくりで、
また泣かされてしまった。

3人のハーモニーが心地よく響く。
照明で、天井に大きな満月が浮かび、
小さな星がいっぱい、くるくると回っているのを見ていたら、
現実味がなくなっていって、ただただ、美しいなぁ・・・と。
きっと、感動の涙だったんだろうなぁ。


本当に、素晴らしい時間をありがとう。



Mercedes Benz

なんのために
過去であれ
からまるあお
UFO
ROCKIN'
(ローリング・ストーンズのカヴァー)

(?)
LAZY FELLOW
きみがいなくても
Under The Foggy Moon
ジェミニ
SWEETHEART OF MY SOUL

雨上がり
胸が痛いよ
パラダイス
アイノウタ
ミラクルマン

美しき人
夢じゃない

Lady Madonna
PEACE,LOVE AND UNDERSTNDING





夢見心地のままで、フワフワと帰ってきてしまったので、
入場時に配られたアンケートを提出していない。
主催者の方、ごめんなさい。
でも、とてもよい企画だったと思います。
次回も期待しておりますので、よろしくお願いしますね。

この思い、届くかなぁ。


2013年2月13日水曜日

勝手にしやがれ/奇妙礼太郎トラベルスイング楽団@La.mama

『道玄坂異種格闘技戦 vol.48』
勝手にしやがれ / 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
2013.02.10(SUN) 渋谷 La.mama
OPEN/START 18:00/18:30
ADV/DOOR ¥3000+D/¥3500+D




今回もミラクルな良番をゲットしていたので、
ライブハウスの老舗、ラママへ、颯爽と乗り込んで行ったのだ。
どういうわけか、これまで縁がなくて、
今日が初めてだったのですよ。

店内は正方形の一隅を斜めに切り取るようにして
ステージが作られていて、その高さはないものの、
フロアは3段階くらいの段差のある造りになっているから、
後ろでも、わりと見やすいんじゃないだろうか。
まぁ、私は最前列ど真ん中だったんだけどね。
本当は、もう少し下手寄りに行きたかったんだけど、
下手サイドは勝手ファンの方に人気のようで、
遠慮して詰めてたら、どセンターになってしまったのよ。

前売りは、ソールドアウトしてるため、
フロアはぎゅうぎゅう。
ロッカーが無いので、最前に行けて本当に助かった。
足元に荷物が置けたからね。
この季節、駅のロッカーに上着まで突っ込むことはできないよね。

なんとなく、出順はトラベル先攻だと予想していたのだが、
ステージにウッドベースがドーンと置いてあったので、
勝手さん(←気を遣ってさん付けしてみた)が先攻と判明。
トラベル先攻なら、勝手さんは下がって後ろで見てもいいかな
と思っていたのだが・・・。




勝手にしやがれ
えーっと、はじめまして・・・。
初心者のくせに、最前列ど真ん中にいてゴメンなさい。
という気持ちがあって、最初はちょっと萎縮してしまったんだけど、
まぁ、いいバンドがいいプレイをしてくれれば、
簡単にゴキゲンになってしまうのよ、単純だから。

こういう、ブラス中心のバンドを
ライブで観たことがなかったから、すごく新鮮。
それぞれの楽器にワイヤレスマイクが付けてあるので、
ステージ上の動きが自由で面白い。
でも、キメのところは外さず、きびきびと整然とした感じが、
スポーツでいうところのフォーメーションプレイのよう。
カッコいいわ~。

インスト曲がメインなんだけど、武藤さんのヴォーカルもいい。
あの嗄れ声は、たまらなくセクシーだなぁ。

1曲、武藤さんが前に出てきてスタンドマイクで歌う曲があった。
覗き込んだセットリストから推測すると、
『ブコウスキーの夢』というタイトルの曲だと思うのだが、
芝居っ気たっぷりに、酔いどれながら歌う武藤さんがステキ。
ブコウスキー的世界観を見事に演じきっていた。
後で「ちょっとヤリすぎだった?」と言って、
笑った顔がチャーミングで、キュンとした。

で、初めての経験。
トロンボーンのスライド管をよける為に少し頭を下げたり、
左右にずれたりしなければならなかったの。
自分の頭の上でトロンボーンが演奏されてるなんて、
なんか不思議で、楽しかったなぁ。
しかも、トロンボーンの福島さん、男前!

みなさんスーツと帽子でビシッとカッコよくて、
管楽器特有の色気を感じたな~。




奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
大所帯なので、セッティングが大変そうだ。
それも、見てて楽しいのだけれど。

本日の編成は、vo/gt奇妙 tbトミー tbかをり A.saxますこ
T.saxユージェイ keyサエツ org岩井ロングセラー gtシオミ
ba安田 drてっし~ percキツネうどん (公式ツイッターより)

『タンバリア』のイントロが始まって、奇妙くん登場。
おっ、ジャケット着てる!ネクタイも!
・・・と思ったのも束の間、歌い始める前に脱いでた。
ええっ!?その衣装の意味は?
後のMCで「けっこう高いんでね、汚したくないんですよ」って。

トラベルというバンドは、パーティーバンドなわけですよ。
「とりあえず、盛り上がってパーっといきましょ!」という
スピリッツが溢れてるのよね。
何より、ステージに立つメンバー達が、めちゃくちゃ愉しんでるのが
観ていて伝わってくる。
その愉しさがフロアにも伝染していくのだ。

でも「トランペットが女を~」の件で、
UJがサックスを吹いたときに、サントウさん居ないんだなぁ、と
ちょっと寂しいような気分にもなったけれど、
そもそもメンバーが固定じゃないバンドなのだから、
この感傷はまちがっているよね。
でも、トランペットが聴きたいな~と思うので、
ステキなラッパ吹きが現れることを祈る。

奇妙くんのシャツはいつものようにピチピチ。
痩せてるわりに、ムチムチした体の線が露わになって、
とても艶かしい。
そして、ジャンプする姿が美しい。
やっぱりロック・シンガーは、ジャンプのキレが大事だわ。
ヒロト然り、圭介然り・・・。

「20分くらいの持ち時間がいいんですけどね」って。
ちょっと時間を持て余し気味に、ゆるゆるダラダラとMC。
よく「今日もベロベロでしたねぇ」と言われるけれど、
飲んでないんですよー、と。
ステージで喋ってる奇妙くんは、いい感じの酔っ払いやもんね。
でも、素面なんだね。

今回も、サム・クックのカバー演ったね。
トラベルにはよく似合う曲だと思う。
あの訳詞は、奇妙くんのオリジナルなんだろうなぁ。

奇妙くんがギターを持って、ロック色の濃いナンバー
『あの娘に会いにゆこう』
ギターは黒のテレキャスで、フロントPUがハムのやつ。
ギターを弾く奇妙くんも色っぽいなぁ。

「じゃあ、Dで」と即興で、ホーン隊との出会いを紹介する
『ホーミータイ ホーン隊』を歌い始める。
ちょっとキュンとするせつないメロディーに淀みなく言葉をのせて
あるときは歌い、あるときは語り、巧みに引っぱっていく。
こういうのが、本当に上手いんだよなぁ。
とくに、Tbのトミーとの出会いのストーリーが面白かった。
用水路で溺れていた幼いトミーを奇妙くんが助けたというお話。
奇妙ワールド絶好調ですな。

他にも『オー・シャンゼリゼ』では、「四つ打ち、ちょうだい」と
リズムの指示まで出して、アドリブをぶつけてくる。
それをバンドメンバーが、ニコニコと受けて立ってるさまが、
本当に楽しげ。
そうか、そうなんだな。
このバンドは“奇妙礼太郎”というハプニングを
全力で楽しんでしまうところこそが魅力的なのだよ。
そして、それはステージの下にいる私たちも同じ。
奇妙くんが、何を歌うのか、どんなことをしでかすのか、
ワクワクしながら待っているんだよ。

セットリストは、ほぼ定番で、お約束どおりの進行なのに、
新鮮さを失わないのは、そういうことなんだよね。


アンコールは当然、『~彼女になりくさっても』
奇妙くんの声に、胸が張り裂けそうになる。
最後はいつも、この歌声にやられて呆然としているうちに、
終わってしまうんだよなぁ。



タンバリア
機嫌なおしておくれよ
わるいひと
桜富士山
ツイストで踊りあかそう
あの娘に会いにゆこう
(ホーミータイ ホーン隊)
SWEET MEMORIES
星に願いを
オー・シャンゼリゼ

君が誰かの彼女になりくさっても


2013年2月8日金曜日

フラワーカンパニーズワンマンツアー“ハッピーエンド2012-2013”@LIGHT HOUSE

フラワーカンパニーズワンマンツアー“ハッピーエンド2012-2013”
2013年2月3日(日) 水戸 LIGHT HOUSE
開場17:00 / 開演17:30
前売 ¥3,500(D別)



今年に入って、早くも4回目のフラカンのライブ。
去年のちょうど同じ時期に、この水戸でワンマンがあったのだが、
たしか、去年はそれがフラカン初めだったはず。
今年のハイペースっぷりは、いったいなんだ!?
でも、通常営業のワンマンは、これが最初なんだよね。
ここ最近のライブの出来が良かったのを実感しているだけに、
このワンマン、すごく楽しみにしていたのだ。

おまけに、ヤンフラから送られてきたチケットの整理番号が、
nemuri史上最良番だったものだから、
尚更、この日が待ち遠しかったのだよ。

今回は高速バスで水戸入り。
渋滞もなく快走して、予定到着時刻より20分も早く着いた。
フラカンのライブ日にしてはお天気もいいし、
幸先よすぎて、ちょっと怖いくらいだったわ。

ここで一つ、自分の為の備忘メモ。
LIGHT HOUSEのクロークは、1個につき200円。
なので、大きいバッグ一つにまとめるのがお得。
次回からは、大きめトートを忘れずに持参すること!



開場前に少々バタバタとしたものの、予定通り、最前列を確保。
もちろん、竹安前ですぜ。

『恋をしましょう』スタート。
激しく右手をストロークさせる竹安にときめくけれど、
この曲は、圭介から目が離せないのだ。
マイクスタンドを持ち上げてるときのドヤ顔とか、
「白目をむいて~♪」と本当に白目むいちゃうとことか、
これを歌ってるときの圭介は、すんごい表情豊か。
子供みたいで可愛いのぉ。

『なれのはて』とか『SO LIFE』は、
断然、ライブ向きのナンバーだなぁ。
新しい曲は、ライブで聴くごとに良くなっていて、
仕上がっていく過程を見ているような気がして、楽しい。

『SO LIFE』は、見どころ満載。
イントロで、Gの圭介を見つめる視線の鋭さにドキッとさせられる。
でもコワ過ぎて、視線をそらすと、竹安ギター炸裂!
ネックのとこで8ビートを刻むときの竹安のカッコ良さったら!
でもでも、歌ってる圭介の動きもキュートなんだよね。
「お腹をこわしてます」ってぺロッと肌を露出させたりね。
どうしよー。
見るべきところが多すぎて、困るわ~。

今日の圭介は、マイクの空中キャッチが
マイブーム(?)だったみたいで、
間奏でステージを縦横無尽に動き回り、歌に入る一瞬前に、
マイクを右手から左手へと空中に浮かせて持ち替える
というのを何度もやっていた。
私の目の前15センチくらいのところに、マイクが
浮かんでいるのを見たよ。

『人生GOES ON』を聴くと、いつでも、一昨年のフォー爆を思い出す。
そして双子の『人間GOES ON』を思い出して、せつなくなる。
あの年の春に刻まれた心の古傷が、どうしようもなく疼くのだ。
もちろん、曲自体も好きだからなのだが、
私の中では「特別な曲」となってしまった気がするなぁ。
ミスコニの“タラッタタン タラッタタタタタ”のスネアが好きだ。

圭介が歌詞をとばしてしまったのは、『元少年の歌』だったか。
本人もブログで書いてたけど、まさかまさかのこの曲で。
そこは頼れるリーダーが助けてくれて、
サビ前には、なんとか復帰。
まぁ、そういうこともあるよね。
「大人だって忘れるぜ~」てね。

聴けて嬉しかった地味曲『旅待ち』
最初のタイトルは「旅へ出よう」だったとか。
あまりにも、そのまんま過ぎて芸がないってことで、
『旅待ち』になったらしい。
そこは、いい判断だったわ。
すごくいいタイトルだと思うよ、『旅待ち』って。
ポジティブ過ぎない響きが、フラカンらしくてしっくりとくるよ。

この日、ローディーのQ太郎は居なくて、
見慣れない人がローディーをしてたんだけれど、
コニッターが、フラカンの初代のローディーだと呟いていた
“篠原君”という人だったのかな?
圭介のカンペのセッティングなんかが、少々手間取っているのを見て、
痒いところに手の届くQ太郎の仕事っぷりは偉大だなぁ、と
改めて感じてしまった。
決して、この篠原君が出来ないわけじゃなく、
あの域に達するには長い時間がかかるよね、というお話。

『また明日』→『エンドロール』というのは1セットなのね。
流れとしても、機材セッティング的にも、そうなっちゃうよね。
何も言うことありませんわ。
もう、ここは泣きの場面だと割り切って、
きっちりと泣かせていただきましたよ。
ただそれだけ。


メンバー紹介。

さすがは竹安。
着る物には無頓着だが、食べ物には、こだわりがある男。
恵方巻きについてのウンチクを語った。
「今年の恵方は南南東。水戸からみると銚子の辺り」らしい。
キッチリ調べてるね~。

ミスコニは、豆まきで使う“福豆”が好きなんだって。
私は嫌いなんだけどね~。

ここで、グレートが幻のB面曲『ゴリラ』をチラッと披露。
『ホップ ステップ ヤング』のC/W曲を
Gのメインボーカルでいこうという話になったときに、
圭介の『モンキー』に対抗して作ろうとしたらしい。
ちょっとファンキーなリフっぽいのをベースで弾いて、
「ゴリラー!」というのがサビのフレーズ。
笑っちゃったけど、これが案外カッコよかったんだよね~。
ぜひ、次のアルバムに入れて欲しいわ・・・と思ってたら、
すかさず圭介が「次のアルバムのタイトル決まったね」って。
ジャケットはGのワンショットだそうですよ。


「4人揃ってフラワーカンパニーズ!」
で、終盤へ突入。

『終わらないツアー』は、すでに懐かしく感じてしまうなぁ。
ギターの響きを~♪で、竹安を指差すところが好き。
今日はカブリつきの竹安前だったから、余計にいい感じ。
(私信:「3回くるヤツ」は確認できませんでした。)

で、この終盤の流れが『チェスト』→『終わらない~』ときて、
アウトロがジャーンと余韻を響かせているところへ、
畳み掛けるように、次の曲のイントロへ。
圭介が、竹安の方を指差して、無言で「ギター、カモン!」
の合図を送り、竹安がジャカジャカジャカジャカ、と
激しいストロークのリフを弾き始める。
・・・ん?『YES,FUTURE』か?

『イエス~』は、ラストの曲というイメージが強い。
しかし、メンバー紹介からの終盤は、4曲演るのがセオリー。
このセットの3曲目で『イエス~』とは、変則的なセトリだな。
と、ちょっと面食らった。

しかも、ステージの圭介も「あれ?」という顔してる。
たしかに「あれ?そっち?」と唇が動いたもの。
ははーん。竹安め、一曲とばしたな。
それも、ギターリフで始まる曲に違いないから、アレだろうな。
そこで最前列の強みを生かして、圭介の足元に置いてある
セットリストを覗き込んでみたら、予想通り。
そこには『ヌードコア~』と書いてあったのだ。やっぱりー。

これは、私の頭の中で起こった約20秒ほどの出来事。
けど、『イエス』のモッシュは、頭の中を空っぽにしてしまう。
押されまくって、ピースしまくって、
噛み付けるくらいの近さで竹安の手を眺めて、
チューできそうな近さで圭介の顔(恥ずかしくて直視できず)を
チラ見して・・・満喫いたしましたよ。

しかし、メンバーが捌けていく姿を見送りながら、
「おーい!一曲少ないんですけどー」
「ヌードコア聴きたいんですけどー」
と、心の中で叫んでいたのであるが、
そんな私にお構いなく、4人とも爽やかな顔してたね~。


アンコール。
今日はTシャツに着替えたりはしないのね。
かなり照明が暑くて、汗もかいてると思うんだけど。

一曲目は『深夜高速』
悪くはなかったんだけど、クリープとの対バンのときと比べると、
いま一歩、物足りないような気がした。
あの時はアウェイだったせいもあって、メラメラと燃える闘志を
内に秘めてる感じにゾクゾクしたもんなぁ。

そ、し、て、キターーーー!
『ヌードコア』!!!
あのリフ聴くと、いつでもアドレナリンがドバッと出るのだけど、
今日は尚更、ドバッと来たよ。
待ってたからね。

頭の中が、お祭り騒ぎだよ~。
祭りといえば盆踊りだよ~。
と、いつもどおりにフィーバーしたのである。


ダブルアンコールは『サヨナラBABY』
グランド・フィナーレという感じがして、好きな終わり方なのだ。



恋をしましょう
煮込んでロック
なれのはて
切符
人生GOES ON
はぐれ者讃歌
SO LIFE
モンキー
ビューティフルドリーマー
ロックンロール
元少年の歌
旅待ち
また明日
エンドロール
チェスト
終わらないツアー
YES,FUTURE

深夜高速
NUDE CORE ROCK'N'ROLL
真冬の盆踊り

サヨナラBABY



いつも竹安サイドまでやって来てくれるG。
オーバーオール姿のGを、あんな至近距離で見たのは久しぶり。
エロくて、ドキドキしちゃった。
いつもグレート前の人は、あんなの見てるのか?
もう免疫できちゃってて、平気なんかなぁ?
それとも、私の見る目がいやらしいのだろうか?


2013年2月5日火曜日

佐野元春&THE COYOTE BAND@市川市文化会館

佐野元春&THE COYOTE BAND WINTER TOUR 2012-2013
2013年2月2日(土)
市川市文化会館 大ホール
17:00開場 18:00開演
全席指定¥7500(当日券¥8000)



まず最初に。
元春のワンマンライブへ初めて行った初心者です。
知ってる曲も限られているので、セットリストはわかりません。
でも、セットリストに触れる内容の記述をしてますので、
知りたくない方は、先は読まないようにお願いします。
元春がツアーの中で、どれくらいセットリストを変えたり、
または変えなかったりするのかも、よくわかっていないので。

もう一度太字で。
※セットリストに触れる内容の記述があります!




去年のOTODAMAで、元春との(一方的な)邂逅を果たし、
その感動を引き摺ったままでいたところ、このツアーの発表があり、
なんと、私の地元のホールへやって来るというではないか。
そりゃ行くでしょ。行かないなんて選択はないでしょ。
ということで、早々にチケットを確保したのであった。

家からバスを使って20分ほどのところにある、市川市文化会館。
この辺りに住んで、もう20年ほどになるけれど、
何度も前を通ってはいたけれど、中に入るのは初めて。
入ってみると、2000人ほども入る、立派なコンサートホールだった。

チケットの番号を見たときから、うすうす気付いてはいたのだが、
やっぱり・・・端っこの席だった。
私が指定席をとると、かなりの確率で、
端の方の席になってしまうというジンクスは、
今回も破られることはなかったね~。

しかし、そこは、ちゃんとしたホールなので、
端の席でもステージは見易く、音響もいい。
開演前のBGMがプリテンダーズだったのも嬉しかったな~。
クリッシー・ハインドの歌声は温かいミルクティーのようだ。

コヨーテバンドのメンバーが出てきて、最初の音を出す。
うわっ・・・。
この時点ですでに、涙が溢れてきた。
自分でもよくわからないのだけれど、
ホールの音響がよくて、素晴らしい響きだったのが嬉しくて、
ただそれだけのことなのに、泣けてきたのだ。
まだ、元春が登場する前だというのに、
どうなってるんだ?私の涙腺は。

と、元春が登場。
黒のグレッチを持っている。
あれはブラックペンギンかな~?
なんて、頭の半分は冷静に働いているのに、壊れた涙腺は、
治る気配はなく、ボロボロと目から水が溢れ続けている。
だって、だって。
一曲目が『アンジェリーナ』だったんだもん!

昨夏のOTODAMAで、子供ばんど待ちしているときに、
メインステージの方から漏れ聴こえてきた『アンジェリーナ』
小さな声でそっと口ずさみながら「いつか、
元春が歌うアンジェリーナをちゃんと聴かなければならない」
と、密かに思っていたのだ。
今日のライブのチケットを手に入れた動機も、
間違いなく、その想いの延長線なのである。

その『アンジェリーナ』から始まるだなんて、
私にとっては、奇跡としか言いようがないではないか。
そして、さらに暴走を続ける涙腺。
みっともないったらありゃしないのだが、
そこはホールの片隅。
誰も気に留めもしないだろう座席の位置でよかった。

元春は頗る上機嫌のように見えたけど、
あのくらいのテンションがデフォルトだったりするのだろうか?
「市川でライブができて嬉しい」とか「市川は5年ぶり」とか、
何度も「市川」と言ってくれるで、地元民としては嬉しかったなぁ。
いつも、都内のライブか、縁のない地方への遠征ばかりだから、
そういう感覚が、イマイチぴんとこなかったんだけど、
アーティストがその地名を言ってくれると、テンション上がるね~。

MCの元春節もステキ。
あの、日本人離れした物言いが、嫌味じゃなくキマる人は、
そうそういないよね。
古くからのファンが年を重ねて、オジサン、オバサンになったことを
「男の子は、肩幅が広くなってスーツが似合うようになった」
「女の子は、お化粧が上手になった」
なんて形容をするんだよ。
カッコ良すぎて、涙が出そうだったよ。
あっ、すでに垂れ流しになってたんだったわ。

「新しいアルバムができました。
その報告をこのライブ会場でできることが、とても幸せです」
と、その新曲たちも数曲披露された。
その中で、
  街中に音楽は溢れているけど
  誰も君のブルースを歌っていない
うろ覚えだけれど、そんな歌詞が耳に残って、ハッとなった。
そのいうことだったんだ!と、心の中で叫んでいた。


つい数日前に観たライブで、
お目当ての対バン相手だった若手バンドのステージを観ながら、
どうにも居心地が悪くてしょうがなかったのだ。
演奏も良いし、パフォーマンスも悪くないし、
勢いのあるいいバンドだと思ったのだけれど、
発せられる熱狂の渦中へと飛び込んでいく気にはなれなかった。

それは、つまり、そういうことだったんだ。

あれは、私のブルースではなかったんだ。

そうだ。
音楽を聴くときは必ず、そこに自分のブルースを求めている。
“誰か”のブルースではなくてね。

あの日からなんとく、もやもやとわだかまっていたものが、
ストンと落ち着くべきところに収まった気がした。
ありがとう、元春が答えへと導いてくれたね。


想像していたより、MCを多くはさみながらも、
ライブは流れるように、流麗に進んでいく。
私みたいに、そのキャリアのごく一部しか知らないファンでも
楽しめるような、鉄板なセットリストがありがたかった。

『ヤング・ブラッズ』なんて、音源も持ってないし、
聴くのは何十年ぶりだったかもしれないのに、
サビはちゃんと歌えるもんだね~。
十代の頃の記憶というのは、頭の奥の方でチルド保存されてるのか、
取り出してみると、いつまでも鮮度を保っているんだよね。

コヨーテバンドのギター、上手側は、深沼さん。
ゴールドのレスポールで素敵だったわ~。
ギターソロで、前に出てきて弾く姿が、
一彦さんと同じスタイルで、美しかったんだよね。
魅せるギタリストは、ああじゃなきゃいかん、というお手本のよう。

そうそう、端っこの私からは、全然見えてなかったんだけれど、
パーカッションで、スパム春日井さんが参加されてたようで。
最後の最後、ステージ前に全員が整列したときに
初めて、その存在に気付いた。
ずっと、パーカッションの音は同期音源なのかと思ってたわ。
失礼いたしました。
今日の衣装も例の洋品店のオジサンに揃えてもらったのかなぁ。

終盤、赤のストラトを抱えてジャンプする元春の姿が、
本当にカッコよくて、涙が出た。(←またか!)
それに、シャウトが美しかった。
高くて透明感のある綺麗なシャウトは、私の胸にもよく響いた。
そして、涙が・・・(←もう、いい)


たっぷりと2時間半近くも演ってくれたんだなぁ。
と余韻に浸りながら、泣きっぱなしでボロボロになった顔を隠して、
コソコソとバスに乗り込む。
9時には家のドアを開けていた。
うーん、ライブ会場が近いってのは素晴らしいことだなぁ。
アーティストのみなさん、ぜひ市川市文化会館へお越し下さいませ。




※2/28追記 セットリスト


アンジェリーナ
スターダスト・キッズ
ダウンタウンボーイ
星の下 路の上
夜空の果てまで
世界は慈悲を待っている
虹をつかむ人
La Vita e Bella
ポーラスタア
彼女
ワイルド・ハーツ
ハートビート
コンプリケイション・シェイクダウン
99ブルース
ヤング・フォーエバー
約束の橋
ロックンロール・ナイト
サムデイ
ヤングブラッズ

ジュジュ
悲しきレイディオ


2013年2月2日土曜日

クリープハイプpresents「ストリップ歌小屋」@LIQUIDROOM

クリープハイプpresents「ストリップ歌小屋」
2013/1/30(水)  恵比寿LIQUIDROOM
共演 / フラワーカンパニーズ
OPEN 18:00 / START 19:00
前売り 3000円/当日 3500円(without 1Drink)
《Sold Out!》



クリープハイプ主催の対バンライブということで、
フラカンが先攻だから、なるべく前へ行っておきたいところだが、
開場時間には間に合わないしな。
なんて、諦めて“オトナ見”モード全開だったのに、
着いてみると、物販に長蛇の列。
すでに、整理番号の呼び出しは終わっているというのに。
えっ!?て感じよ。

「前方にスペースあり」というメールも頂戴したので、
サクサクサクっと、気付けばいつものポジションに立っていた。

それもそのはず。
見渡す限り、赤いタオルを首にかけたピチピチのヤングばかり。
先に出てくるのはフラカンだから、がっついてないのね。
おーい!フラッペさんは、どちらーーー???
と、遭難しそうな友を見つけて励ましたい衝動にかられたね。
そのくらいのアウェイ。

こんな若い子達が、あのオッサンらに興味があるとは思えない。
ソールドアウトで、フロアはギュウギュウになってるとはいえ、
メンバーが出てきても、“押し”なんてないんじゃないの?
…なんて、自虐的なことを想像していたのだが、
客電が落ちて、メンバーがステージに出てきたら、
ちゃんと“押し”あったので、ひと安心。
しかも、かなりギューーっと。
いい塩梅の“押し”加減ですな。

フラカン側も、キラキラした目をした若いオーディエンスを見て、
やる気のスイッチをバチっと入れたようだった。
(オバサンも混ざっとるけどね~)

圭介の「どーも!フラワーカンパニーズです!」という台詞を受け、
ジャーーーンと楽器をひと弾き。(←こんな言葉ある?)
一瞬の静寂の後、ミスコニのカウントが響く。
なんと『深夜高速』だ。
今日が初見のお客さんが多いだろうということで、
最初にヒットナンバー(!?)から投入してきたわけだ。

その戦略は見事にハマって、
イントロのギターが鳴り始めると、
「おおぉーーっ」という唸るような歓声が上がった。
サビで拳を振り上げてる人も、けっこういて、
私なんかより、よっぽど熱心に盛り上げてくれてたね~。
若いってスバラシイ!

今日のグレートはオーバーオール。
(ちなみに、ミスコニのツナギは黒…だったそうですよ)
開場前の物販コーナーで、いろいろと段取りをしているときに、
ただの物販スタッフに間違われて「何時からですか?」と、
何人ものクリープファンから尋ねられたらしい。
これは、ちゃんと覚えて帰ってもらわないと…ということで、
オーバーオールにしたそうだ。
初めての人には、かなりなインパクトを与えたことだろう。
あれがベース&リーダー(&社長)のグレートマエカワですので、
覚えておいて下さいね。
イベント・タイトルの「ストリップ歌小屋」にぴったりでしょ?

そして、アウェイで燃える男=竹安のギターも冴えていた。
・・・のだが、どこかでノイズがのるみたいで、
たまに、バチッという音が出てて、本人も気にしていたけど、
原因はわからず。

私はとにかく、アウェイだから、キメのところはしっかりと。
それを心掛けていたのである。
『チェスト』のチョップとか、「BABY SO LIFE!」のとことか、
「ロックンロール!ロックンロール!」とかね。
後ろの若者達よ、ついて来い!ってな意気込みっすよ。
実際どれくらいついて来てくれたのかは、わからなかったけど。



で、まぁ、今のフラカンって、のってるんだろうなぁ~。
ハズレないよなぁ~、という感じの堅実さだった。
と、そこで、竹安が、ジャララーンとコードを鳴らした。
圭介が歌いだしの音をとる為の、ジャララーン。
ひょっとして???
 さびしいとか もおぉぉ~
うわあああ!キタ!『吐きたく~』!!!
ゾゾっと鳥肌が立つ。
この鳥肌立てたまま、曲の終わりまで。
久しぶりに聴いたせいもあるだろうけれど、
この『吐きたく~』が、素晴らしかったのだ。
観客をグイグイと惹き込んでいく力が凄かったんだよ。

そこからの『エンドロール』
圭介が切々と歌い始めたところで、
ギターをセッティングしていた竹安が、音を鳴らしてしまって、
焦ってましたな。
ボリュームをカットし忘れてたみたい・・・。

「3月にライブ・アルバムが出ることに、急遽決まりました」
という告知から、先日のプレミアムライブの話へ。
「総勢13人の編成で演った」
→K「これからは出入り自由なバンドにしていこうかと・・・」
→G「君も(お客さんを指差して)もし、楽器ができるなら一緒に・・・」
→K「楽器できなくても、歌えればいいか・・・」
→G「でも、ある程度は巧くないとな・・・」
→K「いやぁ、俺より巧く歌われても困るし・・・」
→G「鈴木はボーカリストしては、上の上だぞ!」
と、突然、褒め殺しモードに入るグレートに、
デレデレと嬉しそうに照れまくる圭介。
この圭介のデレ顔が可愛くて、可愛くて・・・。
それにしも、最近のGは、圭介を掌の上で転がしまくってる感じが
頼もしいというか、なんというか。

最後は、ヨサホったー!
楽しかった!

ワンマンとは違って、ギュッと濃縮バージョンで
フラカンのライブの美味しい所を観せられたんじゃないかな。
初心者向けではあったものの、熱のあるライブだったなぁ。
クリープファンの若さに煽られた部分もあったのかも。


深夜高速
はぐれ者讃歌
煮込んでロック
チェスト
SO LIFE
ロックンロール
ビューティフルドリーマー
吐きたくなるほど愛されたい
エンドロール
脳内百景
NODE CORE ROCK'N'ROLL
真冬の盆踊り



さて、クリープハイプのライブは・・・。
うーん。
色々と考えてしまったんだよね。

その話は、また別の機会に。