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2013年11月29日金曜日

ヒロナリむちゃブリSession Vol.31@JIROKICHI

「ヒロナリむちゃブリSession Vol.31」
11月21日(木) 高円寺 JIROKICHI
出演:ヒロナリg/白崎映美(上々颱風)vo/伊東ミキオp/
サンコンJr.(ウルフルズ)dr/湯川トーベンb
OPEN 18:30 / START 19:30
CHARGE ¥2,700(ドリンク別)



高円寺のJIROKICHIといえば、老舗のライブハウスですわ。
いい雰囲気で、お酒が美味しく飲めるところ。
すっっっごく久しぶり(10年以上はご無沙汰してた)で
足を踏み入れたのだけれど、ぜんぜん変わってなかった。
妙に小奇麗になってなくて、安心したわ。

今回の異色の顔合わせについて。
ギターのヒロナリさん主催のセッションLIVEなので、
それぞれ個別には面識のある方々に集まってもらって・・・、
ということなのだろうと思っていたのだが、違ってた。
なんと、面識のない人にも声をかけていた!
ミッキーやサンコンは、今日が初対面なんだと!
それって凄くない!?




最初、白崎さん以外の4人が登場して、
まずはミッキーがメイン・ボーカルをとり、
その後、トーベンさんが『Like a Rolling Stone』を歌った。

トーベンさんはセンター。
本日の得物(ウェポン)は、新しい方のプレベ。
うーん、いい見晴らし!と、うっとりしてたのも束の間。
譜面台の罠にはまったことを知った。
キィィィーー!なんと憎らしい譜面台め!

今日は、トーベンさんが歌う場面はないかもしれない、と
思っていたので、とにかく歌が聴けて嬉しかった。
なにしろ、トーベンさんの声が恋しくて恋しくて仕方なく、
そろそろ禁断症状が出てきたし、歌は聴けなくても、
そのベースプレイだけでも観られればいいかな・・・と思って
JIROKICHIまでやって来たのだから。

そういえば、ベース弾きながらの『Like a Rolling Stone』は
初めて観たなぁ。

で、私、うっかりグランドピアノの真横の席に着いてしまい、
「ミッキーひとり占め!」みたいな感じになってしまって、
かなり恥ずかしかったのよ。
ミッキーがソロをとってお客さんが注目するようなシーンでは
邪魔にならないように、背中を丸めて小さくなってたのだけれど、
大丈夫だったかな?
私のせいで、ミッキーの姿が全然見えなかった
・・・という方がいらっしゃったかもしれないなぁ。
本当に申し訳ありません。

ボーカルの白崎映美さんが登場。
なんと形容すればいいだろうか・・・ナマハゲをモチーフにしたような
布の端切れを全身にぶら下げたような、奇抜な衣装とメイク。
あー、言葉では伝えきれない。
というわけで、画像を探したのだけれど、無断転載するのは
ためらわれるので、リンクだけ貼っときます。
http://www.marshallblog.jp/images/2013/11/11/120_2.jpg
http://www.marshallblog.jp/images/2013/11/11/80v.jpg

お客さんも、メンバーも、度胆を抜かれましたわ。

白崎さんも、ヒロナリさん以外の人とは初対面だったようで、
トーベンさんとサンコンには、その名前の由来を尋ねたらしい。
「どうして『トーベンさん』なんですか?」って。
「どうして『サンコンさん』なんですか?」って。
まぁ、その答えを知ってる人は知ってるだろうし、
たいして面白い話でもない(!)ので、ここでは割愛。

そして、
「ミキオさんはニックネームとか、呼び名はないんですか?」
と尋ねると、当然「ミッキー」と答えますわ。
「自分のこと『ミッキー』って…恥ずかしげもなく言えるわね」
と、ちょっと弄られてましたわ。

女性ボーカルが苦手なことは、ここでも散々言ってた。
なので、ちょっと心配だったのよねー。
上々颱風は、もちろん知っているけど、白崎さんのことは
よく知らなかったし。
しかし、大丈夫だった。
オリジナルの歌とか、洋楽のカヴァーとか、
とにかく歌詞(訳詞)が面白いし、パフォーマンスが
楽しいったらありゃしない。
さすがはベテラン、と思わせる堂々とした魅せ方で。

で、これまた私、白崎さんのカブリツキのような場所でして、
何度も私の目を見て歌ってくれたりなんかして、
白崎ファンの皆様に申し訳なかったですわ。

なんといっても、楽譜を確認するトーベンさんが新鮮で、
白崎さんの目を盗むようにして、チラチラと見ていた。
こういうセッション、あまり馴染みのない顔合わせの人達と
いっしょに音を出すこと、トーベンさんは大好きなんだよね。
ドラムのサンコンに視線をおくって、タイミング計ったりするときの
その表情の楽しそうなこと。
観ていて、キュンキュンしちゃいましたわ。

もちろん、他の皆さんのプレイも、ちゃんと堪能したのよ。

ヒロナリさんのギターはブルージー。
キレイなクリーントーン。
これが・・・ちょっと・・・私には綺麗すぎた。
もっと、ガツンと歪ませた音が欲しい場面が幾つかあったのよ。
あー、でも、こればっかりは好みだからなぁ・・・。
ギターソロはカッコ良かったけどなぁ・・・。

ミッキーのロックンロールなピアノは大好き。
ただ、近すぎて緊張してしまったけれど。

サンコンのドラム、意外と・・・なんていうと失礼かもしれないけど、
シャッフル系のリズムが得意なのかな?という気がした。
叩きはじめると、素のときより3段階くらい男前度が上がるよね。



この一夜限りのセッション、なかなか乙なもんでございました。
ミュージシャン達自身が、楽しんでいて、
その興奮がフロア全体に伝播していく感じが、いいのですよ。


2013年11月26日火曜日

うつみようこ&YOKOLOCO BAND@Zher the ZOO YOYOGI

<うつみようこ&YOKOLOCO BAND ワンマン!>
11月20日(水)Zher the ZOO YOYOGI
うつみようこ&YOKOLOCO BAND
OPEN/START:19:00/19:30
料金:adv ¥3,500+D/ day ¥4,000+D



今まで、いろいろなバンドのライブを観てきた。
けど、まぁ、ヨコロコほど、
毎回毎回ハズすことなく楽しませてくれるバンドは、
なかなか居ないんじゃないかと思うなぁ。
驚異の安定感!

で、この安定感の源は、やっぱり、ようこさんなんやろうね。
例えば風邪ひいて「調子悪いわ~」と言ってるときでも、
めっちゃめちゃ声出てるからね。

あっ、セットリスト、思い出すのは放棄しましたよ。
新曲もけっこうやってたしね~。
未だに、曲とタイトルが一致しないことが多いし。
横文字に激弱な私の脳。


『Sometimes I Feel Like a Motherless Child』は、
いつ聴いてもカッコよくて痺れる。
竹安は、私の欲する間を熟知しているのではないか、
と思ってしまうようなギターソロを聴かせてくれるから。
あー、好きだ・・・竹安。(いや、ギターのことですよ)

『Rockin'』が沁みたなぁ。
これ聴くと、純也のことを思い出す。
確か前に、名曲だといって絶賛してた記憶があるのだけれど、
本当にいい曲だ。


この前のライブでレコーディングの話が出てたけれど、
ついにリリースするらしい、来年の3月頃に。
でもって、その時期に下北辺りでライブをするらしい。
いわゆる、レコ発ライブってことでしょうね。
これは、本当に嬉しいぜっ!

で、今回のミックスは奥野さんが担当したらしい。
エンジニア・デビューですと。
そういえば、オクノミクス・・・なんてダジャレを前に言ってたね~。
ギャラは「30・・・くらいで」と奥野さんが言うと、
「えっ!?30円でええの?」「チロルくらいしか買われへん」
なんてやり取りもあったっけ。
あっ、本日のオープニングSEも奥野さんが作ったんだって。


下手側、奥野さん見放題の場所にいたのだが、
Gと目が合いすぎる。
そんなに私のこと見てくれなくても、いーよー。

終盤はこの下手ボーイズ(と名付けてみました)の二人が
はっちゃけまくるわけだ。いつものことだけど。
奥野さんは、キーボードの上に載りたがるよねぇ。
危ないっつーのに。
すぐにQ太郎さんが駆け寄ってくれるので、安心だけれど。

あとは、竹安の曖昧な貼りつけたような笑顔がいっぱい見られたな。
ようこさんに弄られるの大好きなんだろうなぁ。
っていうか、ようこさんのこと好き好き光線出しすぎ。
ギターソロのときも、ガオーって向かって行ってるもんね。
肝心のようこさんは、反対側向いてて気付いてなくて、
なぜか見てる私が、あぁぁ・・・と胸を痛めてみたり。
「ようこさ~ん、竹安を見てあげてぇ~!」


あまりの安定感ゆえに、あんまり書くことがないわ。

気持ちのよいグルーヴに踊らされた。
ただそれだけのこと、なのだ。




***************************


追記。
大事なこと書くのを忘れてた。
初めて聴いた新曲の中で、竹安が!竹安一人が!
「オーオーオー♪」と低い声で、コーラスしていたのだよ。
ちゃんと声聴こえたし!

・・・あー、ビックリした。
ビックリしすぎて、記憶から消し去るところだったわ。


2013年11月21日木曜日

"BACK TO THE ROCK'n'ROLL WORLD"発売記念 夜のストレンジャーズ ワンマンショー!@レッドクロス

8th アルバム"BACK TO THE ROCK'n'ROLL WORLD"発売記念
夜のストレンジャーズ ワンマンショー!
11/16(土)新宿 レッドクロス
OPEN 18:30 / START 19:00
前売り2,500円(D別) / 当日2,800円(D別)



夜ストのワンマン、久しぶりだ。
みなさん、衣装が新しくなっていた。
ミウラさんのスーツはゴールド!?なのかなぁ。
キラキラ眩いほどではないものの、さりげない光沢がゴージャス。

マキ子さんのベースもフェンダーのものになっていた。
前のより重いらしいけど、最期まで持ち堪えておられた。



かなりテキトーではあるけど、セットリストを思い出せるかぎり
書き出してみると、本編だけで30曲超えで、
新譜の曲は、もちろん全曲演った。
いつもながら、ワンマンでは、出し惜しみなく
たっぷりと聴かせてもらえるのが嬉しいね~。

そして、今回はなんと、録音にも参加したミュージシャンが、
ライブにも出演してくれるという豪華版。


まだまだライブの序盤というところで、
オイスカのヨシオさん登場。
実は、今日、ロフトでオイスカのライブがあるというのに、
その出番前に来てくれたそうだ。
本当なら、もっと盛り上がった後に出てもらうべきなんだろうけど、
そういう事情で、早々の登場ということになったらしい。

ヨシオさんのサックス、綺麗な模様が刻まれていてカッコいい。
曲は『アクション』と『あの夏のワルツ』
ソロ部分になると、自分でマイクスタンドを持って、
前の方に出てきてくれたりして、気が利いてますわ。

『アクション』は、レコーディングの前からライブで聴いていたが、
サックスが入ると一段といいわ。
ソウルな匂いが立ち込めるようなのだ。

今日の『砂浜』良かったなぁ。
マキ子さんのベースが弾んでて、とても気持ち良かった。
そういえば、今日のマキ子さん、全体的ににこやかだったなぁ。
なんかノリにノッてるという雰囲気だったよね~。

中盤で、JUNIORのGOさんとKATZEさんの二人が登場。
JUNIORのことは全然知らなくて、今回の音源を聴いて、
アイリッシュっぽい音楽を演る人たちだということは
薄っすらと理解していたのだが、お二人のいでたちを見て、
正真正銘のアイリッシュだと確信。
タータンチェックのスカートにハイソックスという
正装だったから、うおー!となったわ。(←意味不明)

GOさんの楽器はティン・ホイッスルというものらしい。
フルートとリコーダーを混ぜたみたいな音がする。
KATZEさんは、アコーディオン。

アルバムのラストを飾る『I LOVE ROCK'N'ROLL』は、
お二人の名演もあって、とっても軽快でピースフルな
音に仕上がっている。
それをライブで聴ける幸せといったら、もう・・・。
最後の「アイラブロックンロール!」のコールが
バシッと決まった瞬間の爽快感は、なんなのだろう。
まるで何かをやり遂げたかのような達成感まで、
ほんのり味わってしまった気がする。
あー、気持ちいい。

『夜汽車のシャララ』のときだったか、
ミウラさんの左手が“バネ指”になってしまうという
アクシデントも発生したけれど、それでもミウラさんは
「調子がいい」「いい感じだ」「最高だ」というのを
連発しまくるくらいにご機嫌だった。

個人的に嬉しかったのは『TWIST FOR DROP OUT』
最近、全然演ってなくて、もうライブでは聴けない曲に
なってしまったと思ってたので、すごく嬉しかったな。
ライブで演ると、絶対盛り上がるんだよ~!
これからも、じゃんじゃんライブで演っていって欲しい曲。

フロアを煽るような台詞、
例えば「盛り上がっていくぜー!」みたいなことを
ミウラさんは言えないらしい。
きっと照れくさいのだろう。
そんなミウラさんの精一杯の煽り文句は、
「みなさん、ご自由に楽しんで下さい」

ライブも終盤、フロアの熱気も最高潮。
気付けば私の周り、野郎どもばかりが暴れていて、
一瞬気圧されて怯んでしまったけれど、
こっちだって、負けず劣らず熱くなっちゃってたので、
気にせず、やりたい放題踊りまくてやったわ。



WET FINGERS
Boogaloo Joe
ウィークエンドシャッフル
Lil' Christina
コンバースロック
最終バス
アクション
あの夏のワルツ
Still Crazy
Rollin' Stone
そばにいて
ソウルバーニングラブ
砂浜
HOLE IN MY HEART
ホームタウンボーイ
あなたとシャララ
夜汽車のシャララ
I LOVE ROCK'N'ROLL
遠い帰り道
愛する貴方の夢
陽の当たる場所
I Woke Up Crying
テレサ
NEW DAYS
ブギ大臣
プライベートな話をしよう
泥の川
サムクックで踊ろう
TWIST FOR DROP OUT
ヤング&ヒッピー
BACK TO THE ROCK'n'ROLL WORLD

It's A Beautiful Life
Big Fat Saturday Night

俺が便所に行ってる間に俺のビール飲んだのどいつだ



やっぱり、ブギを弾いてるときのミウラさんのドヤ顔が好きだわ。


2013年11月19日火曜日

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 ワンマンライブツアー2013@LIQUIDROOM

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
ワンマンライブツアー2013(仮)東京公演
11/15(金) 恵比寿LIQUIDROOM
開場 18:00 開演19:00
前売 ¥3,500-(税込・ドリンク代別途要)



イープラスの先行でチケット取ったら、200番台も後半。
まぁ、ゆるゆると後ろで観ればいっかぁ、ってことで、
開演の15分前くらいにスルッとフロアへIN。
後方の壇上へ。

タイトルにはなってないけれど、
新譜出したし、レコ発ツアーってことでよろしいかしら?



フロアの照明が落ちて、オープニング。
「奇妙礼太郎トラベルスイング楽団」というレトロな文字が
映し出され、ニュー・アルバムの最初のトラック
『DEBAYASHI ALL NIGHT』の音源がかかる。
観客の歓声が大きくなってきたところで、
SEから生演奏へ、さっと切り替わる。
わおーー!こういう演出、たまらんなぁ。
一気にテンションあがるーーー!

で、『どばどばどかん』のイントロで、奇妙礼太郎氏登場。
ビッグバンドを従えてるカリスマボーカリストという絵面に、
まるで映画を観ているような気分にさせられる。
違う。
映画じゃない、ショーだね。
これから、とびっきりのショーが始まるのだ。

セトリは、もはやトラベル・スタンダードとも言える
お馴染みのナンバーに、新曲たちが上手い具合に色を添えるような、
いいバランス。
っていうか、新曲たちの完成度が高いんだろうな。

ホーン隊・・・というか、主にトロンボーンの二人なんだろうけど、
上手くなってて、ビックリ。
ホーン・セクションの存在感が際立っていたもの。
あと、UJね。
彼のバンド内での存在感が大きくなったわー。
動丸くん(本名!)のトランペットも馴染んできた。

なんやかんやと入れ替わりの多い(というか出入り自由な)
バンドにも関わらず、すごくバンドらしくなった。
やっぱりレコーディングを経て、ギュッと固まってきたのかな。

『ヘイミスターソウルメン』は、
どうしてもキヨシローがダブってしまうなぁ。
グッとくる、いい曲。

大好きな曲だけれど、焦らしプレイのように
なかなかライブで聴けなかった『スイートソウルミュージック』
やっと聴けた・・・と思ったら、アレンジが変わってた。
台詞を言うように、こぼれ気味に歌う奇妙くんに
ゾワゾワっと鳥肌が立つ。

ちょっとショックなことがあった。
奇妙くんは、ちゃんと決められた歌詞どおりには歌わない。
それには慣れっこで、その場で溢れてくる言葉を載せて歌う
その即興性をライブでは楽しんでいるのだが、
『あの娘に会いにゆこう』の中で、
ヘタクソなジャズを歌う「あの娘」と「もう二度と会えない」
という筋書きなっていたのだ。
ええっ!そんなぁ・・・。
どこにでもいるような、ありふれた二人は、
お似合いのカップルだったんじゃないのか?
それは、現在進行形の話ではなくて、過去の思い出話だったのか?
ああぁ・・・。

・・・と、人知れずショックを受けてガーンとなってるところへ、
アクシデントに巻き込まれてしまった。
まぁ、詳細は書きませんが、かなりパニクってしまって、
次の曲も、その次の曲も、全然身が入りませんでしたわ。
そういうこともある。仕方ないね。

『オー・シャンゼリゼ』では、トミーが歌って、
奇妙くんがトロンボーンを鳴らす(一応、音は出てた)
というレアなシーンもあった。

アンコールは、「ビールをもう一杯~♪」という曲。
前のラママのときにも聴いたんだけれど、新曲?
前に聴いたときは、まるっきり奇妙くんが即興で
歌ってるのかと思ってたんだけど、
一応、ちゃんとした形の出来てる曲だったのね。



DEBAYASHI ALL NIGHT
どはどばどかん
タンバリア
機嫌なおしておくれよ
わるいひと
カトリーヌ
桜富士山
夏の匂い
ツイストで踊り明かそう
サン・トワ・マミー
ヘイミスターソウルメン
SWEET MEMORIES
スイートソウルミュージック
あの娘に会いにゆこう
仁義なき恋愛
赤いスイートピー
オンリーユー
星に願いを
銀色ピアス
オー・シャンゼリゼ

ビールをもう一杯(・・・?)


 
ライブは楽しい。
グダグダのユルユルMCとか、UJいじりとかも含めて。
奇妙くんによる松山千春のものまねまで見られたし。

しかし、ふっと見えてしまうのだ。
例えば「来い、来い、来い」とフロアを煽っているとき。
例えば、何度も同じフレーズをリフレインして歌うとき。
奇妙くんの中に、渇ききった荒野が果てしなく広がっているのが
チラリと見えてしまうことがあるのだ。
その瞬間、心が冷やっとして、宴の最中だというのに
泣き出したいような気持ちになる。

あれは何なのだろう?

それが知りたくて、またライブハウスへ行くんだろうな。
あの、冷え冷えととする感触はクセになる。
それは、ステージやフロアが熱くなればなるほど、
研ぎ澄まされた冷ややかさで、ぐさりと胸に突き刺さる。
陳腐な言い方をすれば、それが「感動」ってやつなのかもね。



2013年11月18日月曜日

TOWER RECORDS presents Otonano/Oto@O-EAST

"TOWER RECORDS presents Otonano/Oto"
11月14日(木)渋谷 O-EAST
出演:THE GROOVERS、武藤昭平 with ウエノコウジ、SCOOBIE DO
開場18時 / 開演19時
前売 3,200円(税込/ドリンク代別)



SCOOBIE DO
今日の若手№.1はスクービー。

今回の企画が「大人の音」ということなので、
いつものスクービーじゃない、オトナっぽい感じのライブを
依頼されたらしい。
つまり、普段どおりでは“大人”じゃなくて、今のところ
“暫定・大人”という位置づけになるらしい。

・・・というMCを聞くまでは、
「スクービーさん、路線変わったなぁ・・・」と本気で思ってた。
スクービーのコアなファンの方には、たまらん
レアなセトリだったのではないだろうか。

こんな渋くて、シックなスクービーも悪くない。
・・・けど、たまにしか彼らのライブを観ない私としては、
あのアゲアゲで熱いライブが、ちょっと恋しくなってしまったわ。
いや、これはこれでカッコいいんだけどね・・・。

大人といえばブルース。
冬のブルースといえば『スニーカーぶる~す』ということで、
めっちゃシャレオツなアレンジの『スニーカーぶる~す』を
聴かせてくれた。
ブルージーというより、ジャジーだったけどね。

松木リーダー、前よりカッコよくなったんじゃない?



武藤昭平 with ウエノコウジ
ウエノくん、よう喋るなぁ。
こんなに面白い男だったなんて、この武藤ウエノを見るまでは
ぜんぜん知らなかったよ。
みんなもそうでしょ?

自分の誕生日(来年の3月)に、熱海の温泉宿でのライブを
計画しているらしく、呑み放題食事付き一泊で29,000円だとか。
「どう?こういうの、みんな来る?」って。
その問いに対する反応がイマイチだったのを感じ取って、
「・・・考え直そうかな」って。

呑んだくれて、グダグダ喋ってるのは面白いのだけれど、
一旦、プレイが始まると、別人のように輝くんだなぁ。
ただの酔っ払いではない!
ただのアコースティック・ユニットでもない!
なんせ、二人ともリズム隊だから、
とことんパーカッシブに、ラテンのリズムを叩き出す。
ウエノくんが頭を振り乱しながら、
アコベをカッティングで刻むところが、たまらなくセクシィ。

武藤さんは、愛しげにガットギターを抱きしめ、
まるでダンスを踊るようにして、その愛器から
小気味のよいリズムを響かせる。

『スイート・タウン』の「この町にまた立ち寄りたい~♪」の
歌詞を変えて「この渋谷O-EASTに~~~♪」と
気持ち良さそうに武藤さんが歌ってるところに
「いやー、俺らにこの場所は大きすぎるでしょー」と
水をさすウエノくん。で、言いたいことだけ言い終えると、
「ハイ、どうぞ!」と、武藤さんにふっちゃうっていう自由さ。
いいコンビネーションですわ。

ウエノくんが、ずっと「一彦に怒られる」と言いながらも、
きっちりMCで喋りまくる感じが楽しげでよかった。



THE GROOVERS
グルーヴァーズは、いつもどおり。
いつもどおりが“オトナ”ってことなんだね~。

いつもより大きいステージが、よく似合っていた。
3ピースだから、小さいステージでも問題なく収まってしまうけど、
音のスケールからいくと、これくらいのステージが
実はちょうどいいのかもしれないなぁ。

オッサンばかりで、楽屋が臭い。
とくに、武藤ウエノは酒臭いし。
いい匂いがするのは、ナガイケくんだけです。
・・・だそうです。

一彦さんは、福原美穂ちゃんのサポートを一緒にやってるので、
ナガイケくんとは、かなり仲良しさんなんだよね~。

『スマイル』が良かったなぁ。
グレッチの音よりも、今のギターの音色が合ってる気がする。
磐石のリズム隊の上で、遊ばせてもらってるようなギターの音。
こういうのにゾクゾクしちゃうんだよー。

今日のバラードは『奇跡のバラッド』
これもたまらん。
乙女モードに入って、一彦さんを見つめる。
・・・その指を。(←所詮、変態です。)

お馴染みのグレッチが出てきて、ラスト・ナンバーは
『最後の煙草~』
えええぇ~っ、もう終わり!!?
あっという間だったわ。



放浪の運命
今を行け
スマイル
存在理由
無条件シンパシー
ロザリー
グッド・モーニング・シャングリラ
奇跡のバラッド
最後の煙草に火を点ける


 
アンコールは、松木リーダーと武藤さんも出てきて、
『SWEET JANE』が、ルー・リードに捧げられた。
一彦さんとリーダーのギターソロのかけ合いに痺れた。
やっぱりリーダー、前より男っぷりが上がってるよー。
見ててキュンキュンしちゃうじゃないかっ!

そうそう、もう一人、キュンキュンさせてくれる男がいた。
酔いどれステップで、タンバリンを華麗に叩く武藤さん!
ちゃんと歌うのかと思ったら、サビしか歌ってなかった。
一彦が歌う訳詞の歌詞カードを、熱心に覗き込んで、
フムフム・・・と納得したように頷いたりしてたのが、
可笑しいんだけど、可愛かった。

もー、酔っ払いのオッサンのくせに、なんてキュートなんだ!

・・・と、すっかり、武藤さんに心奪われてしまった次第。


2013年11月14日木曜日

【不完全版】フラワーカンパニーズ「上京20才まえ」@熊本 Django

フラワーカンパニーズ・ワンマンツアー
「上京20才まえ」
11月10日(日) 熊本 Django
OPEN / START 17:30 / 18:00
ADV / DOOR ¥3,500 / ¥4,000 (ドリンクチャージ別)  



いいサイズ感のハコだなぁ、Django。
ステージに直に柵があって、アーティストとフロアの距離ゼロ。
私の好きな、Queとかレッドクロスみたいな感じ。
ステージのサイズも同じくらいだな。
だからね、開演を待っているときからわかっていたのよ。
この日のライブが、すっごく熱いものになるだろうってことは。


はぐれ者讃歌
夜空の太陽
アンテな
ライトを消して走れ
上京19才
煮込んでロック
人生GOES ON
ビューティフルドリーマー
孤高の英雄
むき出しの赤い俺
日々のあぶく
この胸の中だけ
エンドロール
たましいによろしく
チェスト
NODE CORE ROCK'N'ROLL
脳内百景
YES,FUTURE
365歩のマーチ

ロスタイム
ロックンロール
恋をしましょう

深夜高速
真冬の盆踊り

サヨナラBABY



ご当地ネタってことで、
とにかく、くまモンが熱いライブだった。

圭介がプレゼントされたくまモンのぬいぐるみが、
腹話術で喋らされたり、ライブハウス中を飛び回ったり、
ゴミ箱に突っ込まれたり、ステージのセンターにいたり・・・。

キメの台詞まで「5人揃ってフラワーカンパニーズ!」ってなことに。
・・・くまモン、いつの間にかフラカンのメンバーになってた。
いつか、フラカングッズに、さりげなくくまモンのイラストが入るかも。

『日々のあぶく』のイントロのギターを弾くとき、
圭介の方へぐいっと近付いて、覗き込むようにしているのを見ると、
なんだかキュンと、胸がときめいてしまう。
ただ単に、自分のモニターにヴォーカルマイクを返してなくて
歌が聴こえにくいから、そうなってしまうんだろうけど。

そう、こういうギターから入るミドルテンポの曲、
実はちょっとドキドキしながら観ていることが多い。
ギターが走りそうな気がして、落ち着かないのだ。
(いつもギターが走ってる、とか、そういうわけではないのに、
なぜか、そういう妄想が湧いてくるのよ。竹安、ごめん)
でも、グレートのベースが入った途端に、そんなことは忘れてしまう。
ベースの音が、安定のグルーヴを供給してくれるから。
言い換えれば、その瞬間が気持ちいいったらないんだよね。

「新・フラカン入門」は、『日々のあぶく』と『たましいによろしく』に
もう一度スポットを当てたくて作ったんだとか。
いい曲だからもっと聴いてもらいたい、とグレート。
いや、ホント。私も名曲だと思いますよ。


今回のツアーの隠れテーマは「ワイヤレスマイクの可能性の追求」
なのではないだろうか?
というわけで、今日もヨサホりながらフロアへ下りる圭介。
真ん中よりやや後ろの辺りで、踏み台になるものがあったのか、
誰か屈強なファンが持ち上げてくれたのか、顔が見える高さにあった。
圭「こちらのフロアは、たいへん盛り上がってます。聴こえますか?」
グ「ハイ。なんでしょう?よく、聴こえません。鈴木さん?」
と、中継ごっこしたりして。


本日のアンコールはトリプルまで。
熱いライブの最後には『サヨナラBABY』がよく似合う。
ミスコニだけ残して一旦ステージを掃けるという
例の演出もやっとりました。
これまた、くまモン腹話術バージョンで。



【不完全版】フラワーカンパニーズ「上京20才まえ」@福岡BEAT STATION

フラワーカンパニーズ・ワンマンツアー
「上京20才まえ」
11月9日(土) 福岡 BEAT STATION
OPEN / START 17:30 / 18:00
ADV / DOOR ¥3,500 / ¥4,000 (ドリンクチャージ別)  



はるばる来たぜ、福岡。
九州というと、中学校の修学旅行で長崎へ行って以来、
この歳になるまで、足を踏み入れることがなかった。
コツコツと血の滲むような努力で、ANAのマイルを貯めて、
やっとここまで来ることができたのである。

本日のハコ、ビーステまでは、天神からバスで移動。
tokageさんがいるので、何にも考えず、ついて行くだけ。
楽ちん、楽ちん。

高架下のライブハウスということで、天井が高い。
フロア後方に2Fがあって、関係者席のような感じなのかな?
全体のキャパの割りにはステージ高があって、
最前列の柵からも距離がある。遠いな~。



馬鹿の最高
夜空の太陽
アンテな
フェイクでいこう
上京19才
煮込んでロック
なれのはて
ビューティフルドリーマー
はぐれ者
宙ぶらりんの君と僕
日々のあぶく
大人の子守唄
エンドロール
たましいによろしく
チェスト
恋をしましょう
脳内百景
YES,FUTURE
365歩のマーチ

ロスタイム
ロックンロール
終わらないツアー

深夜高速
真冬の盆踊り



まず気になったのが、お馴染みのフラカンのバックドロップが
シワシワだったこと。
ホリゾント照明に照らされると、目立つのよねー。

それと、竹安のズボン。
素材がよくわからないんだけど、とにかくセンタープレス!
色はライトグレーかな。
ライブ中、突然、ハッとこみ上げるように可笑しくなってきて、
一人笑いを噛み殺すことが度々。
ごめん、竹安。

あっ、Gは先日の恵比寿から冬服、Noオーバーオール。

今日もやっぱり、ワイヤレスマイクの圭介。
『盆踊り』でフロアに下りてきた。
けど、というか、やっぱり、埋もれてしまって見えない!
どこにいるんだ!?



MCは・・・
圭介の歯の話。
インプラントだと高い、40万くらいかかる・・・という話を延々と。

今年の流行語大賞は「じぇじぇじぇっ」「倍返し」「今でしょ」
「おもてなし」のうち、どれか?
4人で賭けよう!お金じゃなく、オーバーオールを!

福岡までのロングドライビング中、竹安が運転するとき
ひたすらオフコースを爆音でかけていた。
(しかも、ブレイクする前のヒット曲が一曲も入ってないやつ)
「ボリュームあげないと、自分が歌ってるのが聴こえちゃうから」

Gが『アンテな』の浸透率が低いというようなことを言ってボヤく。
(ええっ!私の周りはみんな、すっごい盛り上がってたのにぃ!)
久しぶりに自分が作った曲だから、かなり気にしているみたい。

竹安は、ウエストで一人もつ鍋で焼酎を飲むのが好き。
一人で鍋、が好き。



恵比寿のセトリと、だいたい同じだったせいもあるし、
ところどころ、ヴォーカルが聴こえにくかったせいもあるかな。
(私の位置取りの問題なんだろうけれど・・・)
楽しかったことには間違いないんだけど、あっさりとしてたというか、
なんとなく予定調和のような、当り障りのない印象だったかな。
うーん・・・。


2013年11月13日水曜日

フラワーカンパニーズ「上京20才まえ」@LIQUIDROOM

フラワーカンパニーズ・ワンマンツアー
「上京20才まえ」
10月30日(水) 恵比寿 LIQUIDROOM
OPEN / START 18:00 / 19:00
ADV / DOOR ¥3,500 / ¥4,000 (ドリンクチャージ別)  



前日に謎の高熱を出して、ぶっ倒れてしまった。
謎・・・というほどのことではなく、ピアスホールの引っかき傷から
細菌が入ってしまったのが原因だということに、後から気づいた。
朝からリンパ腺が腫れていて、熱が出る前に医者で
抗生剤を出してもらってたので助かったな~。

当時の朝には、すっかり平熱になったけれど、
まだ体力には自信が持てなかったので、フロアの後方、
カウンターがある壇上で、まったりと参戦。

開演までの間、フロアが少しずつ埋まっていくのを見てるのは、
なかなか楽しかった。新鮮な光景。
そして、思いの外、ファン層が広いことを確認。
オッサンもいれば、若い娘もいるし、
結構バラエティに富んでいた。



まず最初に、おや?と思ったのは、圭介のマイク。
ワイヤレスだ!
これで、ステージを自由に動き回れるってこと、かな?

ちなみに、このワイヤレスマイクは借り物なので、
落としたりできないらしい。
・・・が!(これ以上は言いませんが、お察し下さい)

セトリは「新・フラカン入門」からの曲を中心に、
定番曲と古い曲を取り入れた感じかな?
当然『上京19才』は演るよね。ツアーのタイトルがあれなんだから。



夜空の太陽
アンテな
ライトを消して走れ
上京19才
煮込んでロック
なれのはて
ビューティフルドリーマー
はぐれ者讃歌
宙ぶらりんの君と僕
日々のあぶく
元少年の歌
大人の子守唄
エンドロール
たましいによろしく
くるったバナナ
脳内百景
チェスト
YES,FUTUER
365歩のマーチ

ロスタイム
ロックンロール
終わらないツアー

深夜高速
サヨナラBABY



今日のチケットは、若干枚数の当日券が出たものの、
ほぼSOLD OUTだったらしい。

グレートが、SOLD OUTという言葉への憧憬を語り出すと、
「そんなの簡単だよ。小さいハコばっかりで演ればSOLD OUTするよ」
と圭介。・・・たしかに。
  でも、そういうことじゃない。
  ライブハウスの前をたまたま通りかかったような人でも、
  いつでも誰もが思い立ったときに、ライブに来られる方がいい。
  ずっと、そういう状態にしておきたいんだよ。俺は。
  だから、SOLD OUTはイヤなんだよ。

というような、いい話を熱く圭介が話すと、
Gも「そうだな、俺がまちがえとった。鈴木の言うとおりだ」と
あっさりと賛同。
うん、うん、私もそう思う。
いつでも思い立ったときに行ける方が、ファンとしてもありがたいし、
フラッと行っても、楽しめるようなライブをして欲しいもの。

竹安が能年ちゃんにギターを貸し出したという、例の話。
圭介とGが盛り上げて話してるのに対して、
本人は「そっとしておいて欲しかった。楽屋で話せばいい」と言いつつも、
能年トークの間中、ニコニコとすっごい嬉しそうな顔してたよ。
圭介の話をちゃんと聞こうとして、耳に手を当てて
「ナンデスカ?」ポーズになってたもんなぁ。

名古屋の実家に帰ったとき、父親の元気がなくて心配した圭介。
「どうしたの?」と訊くと「あまロスだよ」と言われたとか。
さすが、圭介の父だ。
ちなみに、父はユイちゃん派らしい。

メンバー紹介で、竹安が「ミドル&スローな曲が続いたけど、
大丈夫ですか」と言ってしまうくらいの、中盤のセトリ。
ミストーンが目立つから緊張するらしいが、
私的には、ギターが裏の主役のような曲群は大好物。
とくに『たまよろ』が大好きだ。
今日も沁みたなぁ・・・。
最後にGが「ルー・リードに届いたような気がする」と
言ったのが印象的だった。

「新・フラカン入門」に入っている新曲のうち『ロスタイム』を
アンコールで。
正直、音源は3回くらいしか聴いていないし、
あんまりピンとこないな~、なんて思っていたのだけれど、
やっぱり生で聴くと、伝わってくるものが違う。
フラカンに関して言えば、新曲は音源よりもライブ先行で聴きたい。
その方が、断然いい。

今回、NOヨサホイ。
ラスト・ナンバーは『サヨナラBABY』
最後の最後、圭介が「どうもありがとう!フラワーカンパニーズでした!」
という〆の台詞をキメて、メンバーがステージから捌ける。
・・・とミスコニだけ、まだドラムの前に座っていて、
「まだ足りないよね?」(客、歓声&拍手)
「もうちょっと歌いたいよね?」(客、さらに大きい歓声)
「じゃ、もうちょっと演りましょう!」と、竹安、G、圭介が、
一人ずつステージに戻ってくるという・・・。
何、これ?打ち合わせしてたの?と思ったけど、
「これ、ヤラセじゃないからね」とミスコニ。
ええーーーっ!?そうなの?仕込みじゃないの?本当かなぁ。

まぁ、どっちでもいいか・・・と、大フィナーレの「らーららー♪」を
どっぷりと味わう。

メンバーがステージを去っていった後、
一言、圭介の声が聴こえたんだけど、なんて言ってたっけなぁ?
存分にワイヤレスマイクを堪能しているらしい。


2013年11月7日木曜日

THE GROOVERS/THE TON-UP MORTORS@ROCK JOINT GB

"69 Paradise"
THE GROOVERS/THE TON-UP MORTORS
10月27日(日)吉祥寺 ROCK JOINT GB
18:30開場/19:00開演
前売り3000円/当日3300円(ドリンク別)



まずはトンアップ。
前に観たときよりも、熱かったんじゃないか?
上杉くん曰く、GBは都内のライブハウスの中でも1、2を争う
ソウルステップが踏みやすいハコなんだとか。
ステージの床の滑りがいいので、ホントにステップがキレッキレ。
超カッコイー!!

なんだかよくわかんないけど、曲の途中で、上杉くんに指さされて
「オマエを泣かすぜ~!」って言われた・・・!!!
どうやら、そういう曲らしい・・・。
そこそこノリのよさそうな見かけない顔(対バン相手のファン)を
チョイスしているのだと思われる。
そこは、フロントマンとしての営業センスなんだろうな。
上杉くんの熱い視線を受け止めきれず、笑って下向いてしまったわ。
あー、ドキドキさせられた!

熱くて沸騰しまくりのステージ。
オバサンは感動して、ウルウルしっぱなしでしたわよ。
若い(私の中では40才未満という定義)バンドマンが汗まみれで
演ってる姿に弱いのですよ。
もちろん、その熱さが独りよがりのものであったり、
私には理解不能の彼方をを向いてるようなものだったら、
感動なんてせんよ。
その熱量が、しっかりと私の肌まで伝わってこないとね。

いいバンドだなぁ、と改めて認識した。




すっかり温まったフロアに、グルーヴァーズが登場。
打って変わって、クールな佇まいの3人。
貫禄を感じるなぁ。
そりゃ、トンアップくん達と比べたら、貫禄あって当然なんだけれど、
キャリアとかそういうことじゃなくて、ここ最近のライブでは
ドシッと構えた安定感を感じることが多くなった。

安定感というと“守り”のような響きだけれど、そうじゃない。
それとは正反対の、攻めの姿勢を感じるから不思議だ。

飛んでくるサーブを容赦なく打ち返すために、
スッと腰を落とすテニスプレイヤー。
或いは、間違いなく獲物を仕留めるために、
飛び掛る間合いを計っている肉食獣。
一気に攻めに転じる手前のギュッとエネルギーを溜め込んでいる気配。
そういった種類の張り詰めた安定感なのである。

つまり、クールに見せて中身は熱いってこと。
カッコいいぜ!

聴いたことないイントロのリフ。
「ここで新曲投下か!?」と、ひとり色めきたったのだが、
『フリージア』だった。
めちゃくちゃカッコいいアレンジだった。
まさに“攻めてる”って感じ。
でもって『ARROW』だし。
うわっ、めちゃめちゃ攻め込まれてる~!
私の腹筋が、ムギューっとなりっぱなし。

ラストの前に1曲、バラードを放り込んでくるのが
グルーヴァーズの流儀。
今回は久しぶりの『Lonsome~』
一彦さんの指弾きがたまらん。痺れる。

ラストナンバーは『狂おしき~』
あぁ、せつない・・・。



アンコールで、上杉くんを呼び入れてのセッション。
あの、眩いギンギラの衣装ではなく
黒のロング丈のジャケットを羽織り、シックな装いの上杉くん。
やっぱり、私服はオシャレさんなのね~。

曲は、サム・クックの『Bring It On Home To Me』
なんか最近、やたらとあちこちのライブで、この曲聴いてるなぁ。
ずっと、「Yeah~!」「Yeah~!」の掛け合いやってる気がするわ。

先輩の前で緊張気味の上杉くんだったけど、
やっぱり歌い始めると、堂々としたもんで、
あっついソウルフルな歌声をたっぷり聴かせてくれた。



Savanna
乱気流ガール
SPEED QUEEN
欠けた月が出ていた
存在理由
無条件シンパシー
今を行け
現在地
フリージア
ARROW
Lonsome in a crowd
狂おしきこの世界

無敵の日々
Bring It On Home To Me(w/上杉くん)

 
アンコールのセッション前のMCで、一彦さんが
「その日しか観られないセッションを、これからのライブでも
どんどん演っていこうと思ってます」
と言っていたのが、とても印象に残っている。

それは、最近のグルーヴァーズを見てて、
私が感じていたことを象徴するような言葉だと思った。
やはり“攻め”の体勢をとっているということだよね、バンドとして。
直裁に言うと「ライブの動員増やしていくぜー」てことだもんね。
そういう姿勢を示してくれたことが、
ファンとして、とても嬉しかったなぁ。

グルーヴァーズには、もっとガンガン突き進んでって欲しいのだ。

♪辿り着けない場所はない 目指せ~ 目指せ~♪



2013年11月6日水曜日

斎藤誠ライブ「PARADISE SOUL 30」@duo MUSIC EXCHANGE

斎藤誠ライブ「PARADISE SOUL 30」
斎藤誠(Vocal/Guitar)、成田昭彦(Percussion)、深町栄(Keyboard)、
片山敦夫(Keyboard)、角田俊介(Bass)、河村カースケ智康(Drums)、
柳沢二三男(Guitar)
10月20日(日) 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
16:30開場 18:30開演
6,000円(税込 整理番号付全自由 ドリンク別)
(17:00から「DOCOMO Presents THE SESSION」の生放送有り)



すっかり開場時刻を勘違いしていた為、
座席ゲットできず、立ち見となってしまった。
この日は、bayFMの誠さんのレギュラー番組「THE SESSION」の
公開生放送をライブ前のステージからお送りするという企画もあって、
オープンが早かったのだ。
17時からのオンエアだからね。

というわけで、長丁場を立ちっぱなしでのりきることになった。
しかし、まぁ、下手なとこ座るよりは
よっぽど見晴らしの良いポジションを確保できたので、
ライブ中はストレスフリーだった。

まずは、公開生放送がスタート。
今日のライブを観に来てくれた、Kくん、馬場俊英さんという
誠さんのニューアルバムにも参加されたお二人を
急遽ゲストに招いて、そのレコーディング秘話等のトーク。
とても短い時間だったので、
Kくんは、まだまだ喋り足りない様子だったなぁ。

生演奏は、ニューアルバムから、
パーカッションの成田さんと二人で『教えてパパ』
深町さんとは、マイク・カーブ・コングリゲーションの
『Sweet Gingerbread Man』のカヴァー。

エンディングは、フルメンバーで『幸せの準備』
ぐわーっと、テンションが上がったところで、放送は終了。
ニューアルバムの中でも一番ハッピーな曲を
あともう一回聴けるのかと思うと、トイレに並んでいる間も
ニヤニヤが止まらなかった。



誠さんのギターは、朱色のテレキャスが大活躍。
今回のアルバムでは、メインに使われているみたい。
ちなみに、ふーみんさんは水色のストラト。

ラジオのゲストのお二人は、当然、ライブにもゲスト出演。
そして、もう一人。
レコーディングに参加している山根麻以さんも、キターー!
きゃーー!
これはサプライズだし、嬉しかった!
なんて、かっこいいハスキーボイスなんだろう。
しびれるーー!
「きみとぼくのエンジェル」1曲だけで、
ステージを去っていってしまったのが残念。
せっかくだから、「OUR LOVE」での二人のデュエットを
ガッツリと聴いてみたかったわ。


Paradise Soul
I NEED YOU~永遠のブギー
明日の空に
ララル
B.L.T.
アメリカよいよい
思い出の宝物
バースデー
別に奇跡じゃないから
愛してるって言って
HOLDING ON
愛すべきCRAZY
幸せの準備
天気雨
Don't Give It Up!
きみとぼくのエンジェル
飛ばせドライバー
沸点

Oh! キャティー

moonshine



あれ?
セトリ、こんなもんだったっけ?
なんだか、もっと盛り沢山の内容だったような気がしてたんだけど、
ただの思い過ごしだろうか?
ラジオの公開生放送もあったからねー。



個人的な好みでいうと、今回のアルバムは好きだ。
永年のファンである私がいうのもアレなんだけれど、
これって稀なことなのである。
時間をかけて、馴染んでいって良さがわかってきて、
少しずつ好きになっていく・・・というのが、
ここ最近のアルバムのパターンだったんだけれど、
今度のは、最初に聴いたときから、
目の前がパーンと拓けるような明るさと爽快感に、すっかり虜になった。

誠さんのインタヴューを読んで、ちょっと納得。
3.11を越えたところから生まれたからこそ、
誠さんの描く“ハッピー”な景色が上滑りすることなく、
心の真ん中に着地したのだろう。



とにかく『PARADISE SOUL』は名盤。
そのことを確信したライブだったのである。



2013年11月1日金曜日

今だライドオン 何に乗るのか全然わからねーけど

初心に帰って、ここは自己満足の為のブログだということを
思い出してみようよ!
・・・もちろん、自分自身へ言っているのである。

「きちんとした起承転結のある文章を書きたい」だとか、
「多くの人に読んでもらいたい」だとか、
「誰かに何かを伝えたい」だなんて、傲慢なことを考えてしまうから、
どんどん書くのが億劫になっていくんじゃないか。
どんなに頭を捻ったって、そんなことできるわけないんだから、
もっと気楽に書き散らかせばいいんじゃないか?
自己満足なんだから。

というわけで、たった一人の絶対に裏切らない読者
「未来の私」のことだけを想定してブログを書く。
そのスタンスでいこうじゃないか。




※本日のタイトルと中身は、まったく関係なし。
私が圭介の天才っぷりに、一番ハッとした歌詞が、それ。