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2014年11月25日火曜日

ゆうたろうくんとyukaDさん@キチム

かみぬまゆうたろう『傷口』発売記念ライブ
~ゆうたろうくんとyukaDさん~
2014/11/23(日) at 吉祥寺キチム
かみぬまゆうたろうバンド / yukaD with 野村卓史
band member :
かみぬまゆうたろう(vo.gu)、野村卓史(key/グッドラックへイワ)、
服部将典(bass/NRQ)、沖田優輔(drums/はいからさん)

OPEN 19:00 START 19:30
予約¥2,500 / 当日¥3,000 (ドリンク別)



当日券は少し出したようだけれど、前売りはSOLD OUTですって。
すごいねぇ、良かったねぇ、かみぬまくん。


yukaDさんのことは、まったく知らなかったのだが、
10年もバンドをやってた・・・と言っておられたので、
見かけによらず、キャリアのある方だったみたい。
私から見れば、20代も30代も、そんな大差ない。
みんな若くて可愛い!
透明感とハリのある歌声の方でしたね。



さて、かみぬまくん。
まずは一人、いつものマーティンで弾き語り。
今回は、歌とギターを別のマイクで拾っていたので、
ギターの音色がくっきり。
すごーーーく、いい音がしていた。
中低音の響きが深くて柔らかい。
角のとれた、まぁるい音・・・なんだよねぇ。

もちろん、歌声の方も、深みがあって心地よい響き。
いつ聴いても、かみぬまくんはいい声だわ。
最近は、抑えるとこは、ぐっと抑えて
歌に抑揚つけるのが上手になったなぁ、と思った。
初めて聴いた頃は、もっと一本調子に近かった気がする・・・。
(上から目線でスミマセン!)

そして、いよいよバンド編成で。
かみぬまくんは、エレキにギターを持ち替えた。
カフェオレ色のダンエレクトロ、キュートだわ~。

今回のシングルと、来年リリース予定のアルバムの方も、
このメンバーで演っているらしい。
モッチェさんが抜けてしまったのは残念だけれど、
新しく加わった服部さんも、野村さんも、素敵。
とくに野村さん(グッドラックヘイワ)の鍵盤はドラマチックで
かなりの存在感なので、かみぬまくんのヴォーカルが
喰われてしまうんじゃないかと、余計な心配をしてしまった。
もちろん、そんなヤワなかみぬまくんではない。
びくともせずに、朗々と歌い上げていたよ。

MCのときも、よく通る声ではきはきと発音するかみぬまくんを
野村さんが
「いい声だよねぇ。ラジオ聴いてるみたいで気持ちいい」
と褒めていた。
ああ、確かに、ラジオ向きかもしれないなぁ。

新しいシングルの『傷口』は、
CD-R「初期のかみぬまゆうたろう」にも収録されていたけど、
今回はバンドサウンドになり、歌詞も一部書き直されている。
わりとドロドロした恋愛模様を歌ってるんだけど、
びっくりするほど明るく軽快なアレンジになってた。
その、敢えてのミスマッチが、面白かったわ。
書き直された、一番最後の歌詞も、
沈痛で鬱々したオチに、
何かしらの展開(決して明るいものではないが)を
微かに予感させるような余韻がプラスされたように思う。

両方の歌詞を知らない人には、ナンノコッチャ?ですな。
長々と失礼。

『ぼくのたからもの』は、1stアルバムでは、
パートタイマーズのメンバーでレコーディングしたもの。
メンバーの平均年齢は20代半ば?
だからCD音源では若々しいサウンドに仕上がってるけど、
今日は「大人の音」になってるんだとか・・・。

だからぁ、20代も30代も、私からすれば一緒なんだってば!
何度も言うけど、みなさん若くて、可愛いよー。

お肌がつるっつるのかみぬまくんが可愛くて、
ついつい見蕩れてしまうのだけれど、それに負けないくらい、
オッキーさんの気持ち良すぎるドラムに目がいってしまう。
リズムが歌ってる、いや、歌いながら踊っているのだ。
あんなドラム叩かれたら、腰が疼いてしまうではないか。
チョー気持ちいい。たまらん。



<ソロ>
1.あかい町
2.moon river
3.アメリカ生まれのおじいさん
<バンド>
4.傷口
5.シルエット
6.ぼくのたからもの
7.真夏の夜の事(初恋の嵐)
8.天気予報
9.私の恋人
encore
1.ちいさな背中


※セットリストはFacebookよりいただきました。




若さが素晴らしいのは、無限の可能性を感じさせてくれるところ。
だから、私も、まだまだ満足しないのだ。
まだまだ、もっともっと、と強欲なファンでいたいな。
(どうか嫌われませんように・・・)




2014年11月19日水曜日

デビュー45周年記念 遠藤賢司リサイタル@草月ホール

デビュー45周年記念 遠藤賢司リサイタル
~44年目のカレーライス~
11月16日(日)  赤坂 草月ホール
開場 15:30 / 開演 16:00
前売 5,800円 / 当日 6,300円 (全席指定) ※特製手拭い付



初めてやってきた、草月ホール。
ホール内部は、八角形なのかな?
天井は高いのだけれど、小ぢんまりしてるせいか、
なんだか温かみを感じる、落ち着いた雰囲気。
さすが草月流・・・というところか?

はりきって、最速先行でチケットを取ったおかげで、
かなりステージに近い席。
最近、老眼がすすんできたとはいえ、明るいライトに照らされた
ステージ上は、よーく見える。
そこにはアコースティック・ギターが、ずらりと8本も並んでいた。



ライトが落とされたままの暗い中、エンケンが
ピアノの前に腰を下ろす。
ステージ下手にあるピアノは、客席に背を向けて弾くように
セッティングされていたので、私はずっと
エンケンの背中を見つめていた。

その背中は雄弁だった。
上半身の筋肉を総動員して、まるで舞踊家のような動きで、
ときに繊細に、ときに激しく鍵盤を叩く姿に、観客は釘付けになる。
もしも、この瞬間、世界から音が消え去ったとしても、
その後ろ姿の躍動を見つめているだけで、
私の頭の中では音が鳴り続けていたんじゃないかと思う。

今日の衣装は、上下とも白。
デビュー45周年の節目にして、再びまっさら気持ちで
スタートを切るという決意の表われなのかもしれない。
実際、MCでは「毎回初めてやるような気持ちでやっている」
という意味の発言をされてたし。

それでも、45年という歳月はながい。
なんてったって、私がこの世に生まれ出てから今日までの年月と
等しい長さなのだから。
二部構成の前半では、その長い歴史を振り返るような
セットリストであった。

中でも『寝図美よこれが太平洋だ』が、嬉しかったな~。
エンケンのウクレレとファルセットが、可愛いらしくて素敵。
で、この歌詞、実話なのだとか。
寝図美(という名の猫)を連れて、電車で海に出かけたんだとか。
「猫にとっては、迷惑な話だっただろうねぇ・・・」と。
たしかに・・・。

そして第一部のクライマックス。
『踊ろよベイビー』『満足できるかな』『東京ワッショイ』
を続けざまに。
それぞれ一曲ずつでも、相当エネルギー消費量が高い、
力のこもった熱いパフォーマンスを披露してくれてて、
最後に燃え尽きて、爆発してしまうんじゃないかと思ったよ。
その前に、私の方が息するのを忘れて倒れそうだったけど。


第二部もまた、ピアノ曲から。
あっ、シャツを着替えてる(エンケンの衣装は
いつも古着テイストで素敵なのだが、今回も、
真っ白だけどあちらこちら継ぎはぎしてあって、
気高くボロを纏う乞食王子のような風情があり、
とてもエンケンらしかったのである)なんてことを考えながら、
儚く美しい旋律をかみ締めていた。

二部は、新しい曲をメインにした構成。
『恋の歌』長い曲だけど、素晴らしかったなぁ。
ウソのない、まっすぐな歌が心に染入る。

本編最後は『夜汽車のブルース』
ド迫力で、エンケンの乗った汽車が駆け抜けていったのである。


アンコール。
『不滅の男』でステージを下りて、客席を練り歩く。
お客さんと、グータッチならぬ猫タッチしながら。
胸につけたピンマイクで音を拾っていたようだが、
ずっと「にゃー、にゃー」という可愛らしい鳴き声を発しながら
猫タッチしておられましたよ。
お茶目ですわ。

最後に超オトコマエな大見得をきって、大歓声を背に、
去っていく後ろ姿もまた、カッコいい。

もちろん、拍手は鳴り止まず、三たびエンケン登場。
・・・と、ここでサプライズ。
『恋の歌』のジャケットに日傘をさして写っている
お二人(園子温監督の奥様と子役の女の子)が花束を持って、
ステージ上で、エンケンを待ち受けていたの。
そんなことを知らずに出てきエンケンは、二人を見た瞬間、
フッと素に戻ってしまったようで、急に目をうるませたんだけど、
ギュッと歯を食いしばって涙をこらえて、最後の大見得。

その姿に、私の方がホロホロと涙をこぼしてしまった。
実は、最初にエンケンがピアノの前に座った瞬間から、
泣き出したいような気持ちだったのを、ずっと我慢してたのだよ。

人間というものは、美しいものに触れた瞬間、
泣きたくなるようにできているんだよね。
だから、エンケンの魂のカタチの美しさに触れる度、
涙があふれてくる。
これはもう、どうしようもないことなのだ。



※セトリは公式ブログのコピペです。

[一部]
01.今日はとってもいい日みたい(ピアノ)
02.僕の歌を聞いてくれるあなたに
03.ほんとだよ
04.猫が眠ってる
05.待ちすぎた僕はとても疲れてしまった
06.いつのまにか雨が
07.カレーライス
08.寝図美よこれが太平洋だ(ウクレレ)
09.遠い汽笛
10.ハローグッバイ
11.またいつか会いましょう
12.踊ろよベイビー↓
13.満足できるかな↓
14.東京ワッショイ

[二部]
15.小さな日傘と大きな日傘(ピアノ)
16.歓喜の歌
17.やっぱりあなたの歌じゃなきゃ
18.フォロパジャクエンNO1
19.天使の歌
20.44年目のカレーライス
21.恋の歌
22.夜汽車のブルース

<アンコール>
23.不滅の男
24.夢よ叫べ

*01.15.は、ピアノ弾き語り
*08.は、ウクレレ弾き語り
*他、全て生ギター弾き語り





余談というか、蛇足。
休憩のとき、席を立ってロビーへ出ようとしてたら、
ふっと何か気になるものが視界の隅に映った。
ん?と、そちらへ顔を向けて見ると、トーベンさんだった!!!
目が合った!!!
ドキドキして倒れるかと思ったけど、涼しい顔して
「こんにちは~」と(虫の息ほどの小声だったけど)
ご挨拶しておきました。
あぁぁ、緊張したーーー!






素敵な手ぬぐい。


2014年11月14日金曜日

THE GROOVERS/カーネーション@Rock Joint GB

『69 Paradise』
THE GROOVERS / カーネーション
11/9(日)吉祥寺 ROCK JOINT GB
OPEN:18:30 / START:19:00
前売り¥3,500 / 当日¥4,000(+1drink)



入場して、さてどこら辺で観ようかなー、と
ステージのセッティングを見てビックリ。
えっ?まさかの・・・カーネーション先攻!
あらららら、意外でしたわ。


カーネーション
実は、カーネーションの曲はまったく知らないのだ。
バンドについては、キャリアが長くて、
メンバーの出入りがあって、現在はメンバー2人で活動中
というくらいの知識を持ち合わせてただけ。

ドラムにサポートの人が入って、3人でステージに登場。
一曲目は、島倉千代子さんの一周忌ということで
『愛のさざなみ』を直枝さんの弾き語りでスタート。
カヴァーされてたのね。
もちろん、初めて知ったのだが。

何の知識もない私の思い込みでは、カーネーションは、
ブルースの要素の濃い、泥臭いロック・・・という
イメージだったのだが、その予想はかなり裏切られた。
なんだか爽やか!
ときにウェスト・コーストの風が薫ってくるような、
そんな音が鳴っていた。
ベースの大田さんのコーラス・ワークがそうさせたのかな。
(直枝さんの歌声はどちらかというとウェットだから、
そんな風に、爽やかに聴こえたのはちょっと不思議)

その大田さんは「ボブと久しぶりに会えて良かったよ」と。
昔は、よく一緒に飲んだりしてたらしい。
仲良しの対バンはいいよね。
お互いを意識するせいか、もっといい所を見せてやろうという気概が
ビシバシとフロアに伝わってくるのだ。

カーネーション、大人のロックだったなー。
ステキでしたわ。



THE GROOVERS
『乱気流ガール』スタートって、珍しくない?と思いつつ、
のっけから一彦さんの“シキチクーン”カッティングに悩殺された。
(一彦さんの白シャツがまぶしかったわ~)

前のライブから2週間という、
グルーヴァーズにしては短いスパンのライブ・スケジュール。
でも、まさか、これほどガラリとセトリを変えてくるとは
予想を裏切られたわ~。
結局、被ったのは1曲だけだったもんなぁ。

そして『12月だけのクリスチャン』
12月にライブの予定がないから、ひと月早くということか。
どちらにせよ、冬のイメージが強いのは、
心の中が冷え冷えとするようなニヒリズムを
感じさせるリリックのせいだろうか?
もちろん、その奥、芯のところには熱いものがあることは
みなさんご承知でしょうけど。

「機関銃の撃ち方を・・・」というところで、
ヤスチカさんがスネアを連打して、機関銃を表現してたの。
私は初めて気付いたのだが、前からやってたのかな?
そもそも、録音はどんなだったっけ?
・・・不甲斐ないファンで申し訳ない。

カーネーションとの対バンは、8年ぶり?とか言ってたかな。
前回はコレクターズも一緒の3マン。場所はAX。
そういえば、その対談記事読んだことあったなーと思い出した。
(その記事がこれ→MUSICDAY 2006
その前には、日清パワーステーションでも対バンしてるらしい。
あっ・・・、どちらも、今は無きライブハウス・・・。
「GBは、がんばってね!年明けにワンマンあるし!」と
不吉なことを言ってたよ。
(私も応援してますよ!GBさん!)

「人間として~♪」というサビの新曲の後、
狂おしき→現在地・・・という、ファンならウッキーー!!と
アガるナンバーが続いたのだが、私的クライマックスは、
その後の『ミスター・デザイア』であった。
陽気にビートが弾むロックンロールナンバーだ。
装飾の多いヤスチカさんのリズムが、
小節を溢れそうになりながらうねっている。
しかし、それがバンド全体のグルーヴを造っていて、
ギターもベースも、同じようにうねっている。
そのグルーヴの同期が見事。
ステージ上では、メンバー同士が何やら目で会話していて、
それも、凄く楽しげな表情だったのを見て、思わずニヤける私。
なんなんだ、このバンドは!
カッコいいーーー!(今更・・・)


アンコールは当然、カーネーションも登場。
直枝さんはギターを持って、大田さんとドラマーさんは
手にシェイカーとかタンバリンとか持って。
曲は『Sweet Jane』を日本語詞で。

ソロを向かい合って弾くギタリスト達の姿に
私は無条件で感動してしまうのだ。
ギタリスト同士って、いいよなー。
無邪気で可愛いなー。

上手では、ベース弾いてるボブさんと大田さんが肩を組んでるという
2ショットの絵面も、また感動的だったなぁ。
なんというか「同志」という雰囲気だったのよ。

この対バンは、本当に見応えがあった。
お互いのリスペクトする気持ちが伝わってきたからねぇ。


乱気流ガール
BUDDY
ARROW
12月だけのクリスチャン
新曲(人間として~♪)
狂おしきこの世界
現在地
ミスター・デザイア
Lonesome in a crowd
最後の煙草に火を点ける

Sweet Jane(w/カーネーション)





2014年11月6日木曜日

天月「西向く侍ツアー」@スマトラタイガー

天月「西向く侍ツアー」
11/02(日) 広島 スマトラタイガー 
open 19:00 / start 19:30
charge 2,500yen (ドリンク別)
天月 / NSG / 和洋せっちゅ~



地元、広島のバンドとの対バン。

和洋せっちゅ~は、ちょっとコミカルなハードロック。
『Smoke on The Water』のイントロが鳴ったと思ったら、
「与作は木を切る~♪」と歌がのって、
当然「ヘイヘイホー」のコール&レスポンス。
私もマイク向けられちゃいまして、一応がんばりましたよ。

NSGは、音を出す前から、
ボーカルさんやギターさんの衣装で、メタル系とわかる。
演奏、めっちゃ上手かった。
とくにベースさん。
指弾きだったんだけど、右手も左手もよく動く。超速技。
見てて惚れ惚れしたな~。


とくに何の出囃子もなく、サウンドチェックからそのまま、
「こんばんは~」というトーベンさんのゆるーい挨拶で、
ぬるっと天月のライブはスタート。
なんなんだろう?この方達。
キャリア的には、すごーくベテランだし、
もっと威厳があってもいいのかもしれないけれど、
何の気負いもなく、ニコニコしてステージに立ってる姿が、
めちゃめちゃニュートラルで、そこが却ってカッコいいのだ。

天月といえば、いつも小さいBarのライブスペースで
メンバーとお客さんがぎゅうぎゅうにひしめき合うような
狭小空間でしか観たことなかったので、今日は新鮮。
ちゃんとしたステージがある、しかも
スリーピースには十分な広さ。
新鮮だわ~。

トーベンさんもヤッチさんも、大人だし、
ステージを駆け回るようなアクションなんてしないけれど、
これだけスペースにゆとりがあると、ちょっとしたアクションが
いつもより大きめになって、それがまた新鮮だし、カッコいいのだ。

考えてみたら、対バンライブで天月を観るのは初めてだ。
(それも又、新鮮!)
対バンのバンドはテクにニックもあって、のせ上手だったし、
悪くはなかったけど、比べてしまうと格が違うのは明らかで、
その技量以外の部分での差というものについて考えてしまった。

気付いたのは、メリハリ、とか、緩急、とか、そういうところだろうか。

『今どうしてる』や『珈琲』の導入部分、ドラムなしで、
しっとりとした弾き語りテイストで、ワンコーラスぐらい引っぱる。
そして、耳をつんざくように、ドン!とテツさんのドラムが入って
一気に爆音ロックの様相を呈していく。
そのダイナミズムに私はやられてしまうんだよ。

『おはよう~』のどんどん上げていく感じとか、
まさに天国への階段を昇っていくような心地。
カッコよすぎて、気持ちよすぎて、涙がこぼれてくるのは当然、
その他の体液も逆流しそうな勢いで、口から内臓が飛び出しそうで
軽く吐き気まで催す始末。
どんな感動の仕方なんだよ!質が悪いな~。

この3人で広島へ来るのは、三十年ぶりのことらしい。
アルファベッツの頃ですな。
そのときのお客は、なんと、3人だったとか!?
そりゃお客の方も居たたまれないな~。
だから、今日はこんなに大勢(といっても30~40人程だけど)
来てくれて嬉しい、例え余所のバンドのファンでも!・・・と。



朝が来る
イライラ
おだやかな夜空
今どうしてる
珈琲
水無月
バンドマンブルース
Do Do Do Do Do
おはよう今日一日 君は何してるの
R&Rスター

日本のおっさん
God Bless





さて問題です。
この日、私は何度「カッコいい!」と呟いたでしょうか?




2014年11月4日火曜日

フラカン結成25周年~ほぼ対バンtour~ 『シリーズ・人間の爆発スペシャル』@LIVE rise SHUNANN 

<25周年ツアー第三弾>
フラカン結成25周年 ~ほぼ対バンtour~
『シリーズ・人間の爆発スペシャル』 ※ワンマン 
11月1日(土)山口@LIVE rise SHUNANN 
open17:30/start18:00
前売¥3600 / 当日¥4100 (ドリンク代別)



溜めたマイルを使っての遠征。
“ほぼ対バンツアー”のうちの対バンじゃない日を狙い撃ち。
本当は、翌々日の松山も行ければよかったんだけど、
遠征で3泊は、ちょっとしんどいのよねぇ。

小雨が降ったりやんだりする、フラカンらしい天候(フラカン日和?)
の中、ライブハウスへGO!

いい感じにギュっとした小さいハコで、ステージも低め。
千葉LOOKとか、久慈UNITYみたいな雰囲気で、
これはグレート社長の好みに合いそうだなぁ、と思っていたのだが、
どうやらその通り、気に入ったみたいだった。


3列目あたりで観てたから、圭介は見えたり見えなかったり。
グレートも見えたり見えなかったり。
なのに、竹安までの視界はすこーんと拓けていたのだ。
もう、びっくりするくらい綺麗に。

一曲目の『チェスト』の歌い出しの第一声で、
圭介の声が掠れてるのに気付いたときは、少し血の気の引く思いがした。
連チャンの二日目とかなら仕方ないと思えるけど、
前日はライブしてないのに・・・。
広島キャンペーンで喋り過ぎたのか?

結局のところ、終盤に向けて少しずつ声の出が良くなっていって、
最後には、心配してたことすら忘れてしまってたけど。
ガラスの喉を持つボーカリストだけに、こちらの反応も
過敏になってしまうのだよ。
つまりは、愛だ。愛!

『夜空~』の間奏でマイクを落とす圭介。
拾った後、歌い始めるまでの間、じっと見つめていた。
マイクが凹んでないか、確認してたみたい。
そこんとこナーバスになってるのかもしれない。

『SO LIFE』のときに、すんごい怖い顔で圭介を凝視しながら
ビートを刻むグレートからは目が離せなかった。
真剣なのはわかるんだけど、ちょっと怖すぎですよ、社長。

新曲の『地下室』は、ヌードポエムっぽい語るような歌ののせ方。
はっきりと聞き取れなかったけど、サビでは
「大事なもの」が自分の中(頭の中?)には「ない」ということが
わりと執拗に繰り返される。
じゃあ、どこにあるのか?・・・という答えが、歌の中にはない。
最後の最後に『元少年~』みたいなオチがあるんじゃないかと
みんなの期待を引っぱっといて、挙句にオチなし!斬新!
問題提起しといて、あとは各自で考えなさいってことなんかねぇ。
或いは、平成の卑屈王的に解釈すれば、
「自分のような卑小な存在の中に、大事なものなんてあるわけないだろ?」
という自虐なのかもしれない。
曲調は、タイトルから連想するほど重たいわけではないので、
それも又よし、という雰囲気だったが。

竹安が、コードをジャララ~ンと鳴らして『吐きたく~』へ。
今回のツアーでは、セトリのレギュラーになってるようで。
今日みたいに喉が絶好調ではない圭介が歌うと、
いつもより鬼気迫るものがあって、脳天まで痺れてしまう。
毎回思うことなのだが「全部さらわれていけ、バイバイ♪」って、
どこに向かってのバイバイなのだ?
私には、正気の淵から飛び立とうとする瞬間のバイバイに聴こえて、
行かないで!と、手を伸ばして圭介をつかまえたくなる。

メンバー紹介で、竹安が話してる間、無意識なんだろうけど、
ずっとSGをいじってたのが印象的だった。
いつもそうだったっけ?
ギターを少し立て、ボディーを右ひざに乗せるようにしながら、
左手はコードを押さえて運指したり、右手でアームを揺らしたり。
膝の上の猫を無意識に撫でてるような、そんな感じで、
知らず知らずに、いとしい愛器を撫でているのだろう。

山口で初ワンマンということで、山口トーク。
九州へ移動するときに高速を走っているときの、山口県の長いこと。
走っても走っても、まだ山口県といった感じらしい。
しかもトンネルが多く、運転手の目の為に車内灯は点けないことに
なってるらしいフラカン号の中では本が読めなくて、
圭介はすごく手持ち無沙汰なんだとか。
だから、山口県に対する印象は良くなかった。
でも、それが、一気に挽回。
今まで「ワースト1」だった山口県が
「ヤフーランキングの1位になった!」だそうですよ。
・・・ちょっとおかしな日本語で力説してた。

グレートが「この中で山口県の人は?」とフロアに挙手を求めると
20人程度が手を上げる。意外に少ない。
(実際は手を上げなかった人もいるだろうから、
もう少しは多くいたんじゃないかと思うけど)
「じゃあ、隣の広島とか九州の人は?」
今度はかなり多めに手が上がった。
その様子を見つめるGは、念入りにマーケティングする
経営者としての顔だったな~。


「4人そろって、フラワーカンパニーズ!!!」
からの『煮込んでロック』
私が気付かないうちに、竹安はギターを本妻に持ち替えてたらしい。
ついさっきまで、あんなに愛しげに二号さんを愛撫してたくせにっ!

『ヌードコア~』→『イエス~』という本編ラストは、
完全燃焼して終われるところがいい。
気持ちいいっ!


アンコールはダブルで終わりかと思った。
もうSE流してたし。
なので、前線から離脱して、フロア後方の物販コーナーへ。
その間も、大勢の人が「アンコール!」を要求して手を叩いていた。
どーするかなー?と、後ろから見守ってると、
ステージライトが点き、歓声が上がる。
メンバーが出てきた。

さっき「また来るから!」と言って、ステージを捌けていったけど、
まさか、こんなに早く戻ってくるとは思わなかった・・・と。
フロアの粘りで勝ち取ったトリプルだとは思うけど、
メンバーが、このハコとお客さんの雰囲気を気に入ってくれて、
気を良くしてるからこそなんだろうね。

オマケで聴けた『~ハタチ族』は、まさにプライスレス。
良い〆めだったなー。



チェスト
夜空の太陽
SO LIFE
モンキー
切符
はぐれ者讃歌
地下室
孤高の英雄
ロスタイム
ビューティフルドリーマー
吐きたくなるほど愛されたい
感情七号線
エンドロール
煮込んでロック
恋をしましょう
NODE CORE ROCK'N'ROLL
YES,FUTURE

深夜高速
ロックンロール
終わらないツアー

真冬の盆踊り

俺たちハタチ族



終演後の物販で、徳山駅には新幹線の駅があるという、
マーケティング上、かなり重要な事項を社長に伝えられてよかった。
きっと、フラカンはまた山口へ来るだろう。