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2012年6月28日木曜日

恋をしようぜBaby きれいな恋をMaybe

おい、つまらん記事をアップしてる場合じゃないだろ。
ライブのレポはどうなってんだよ。

・・・というツッコミが聞こえてきそうだな。
ちょっと難産なのでございますよ。
その上、問題作に仕上がりそうな予感。
なので、みんながACE ROCKERツアーのことを忘れそうになった頃、
ひっそりとアップしようかと。
誰も読まなくていいよ~、というスタンスです。
(なのに公開するという矛盾を抱えた行為ですな)

きちんとしたレポは、RO69にあるので、
そちらを読まれることをお勧めします。
私が書くのは、自分の脳内百景に過ぎないので。
(カツジのこと“桐田”と表記してあるのが、なんか違和感あるけど)

と こ ろ で。
そのライブの前にお会いした福島の方、お話できて楽しかったです。
やっぱり、音楽好きの方とお話するは面白い。
けど、人見知りなもので、上手く喋れない自分が歯がゆい。
このブログを読んで下さったことがあるとか言われて、
嬉しいやら、恥ずかしいやらで、さらに舞い上がってしまった。
ああー、会話を弾ませる器量が私にあればなぁ・・・。
オマケにお土産のお饅頭までいただいてしまって・・・。
美味しくいただきました。(私は一個しか割り当てがなかったですが)
ありがとうございました。




で、先週から一大ブームが(私の中で)巻き起こっている奇妙礼太郎氏。
いやー、めちゃめちゃハマってるよ。
もう、Youtube見まくりで、夫にイヤな(呆れた?)顔されてる。
「おまえは礼太郎に恋してるのか!?」とまで言われる始末。
もちろん「当たり前じゃないか!恋してるに決まっとる!」と返したが。
これを恋と呼ばずに、なんとする!

そんなわけで、今年上半期の“nemuriヘビロテ大賞”は
ギターパンダの「ロックンロールパンダーランド」で鉄板か、
と思われていたのだが、それに迫る猛追ををみせている。

あー、早くライブ行きたい。
でも、ほんのちょっと気懸かりなことが。
礼太郎氏のファンって、みんなカワイコちゃんじゃないの?
“下北サブカル系おしゃれ女子”というイメージなので、
私みたいなオバちゃんが行くと、浮いちゃうんじゃないの?
大丈夫だろうか?ちょっと不安。




さて、やっと発表になったOTODAMAのフラカン出演。
しかも、1日目で子供ばんどと同日。
なんと、元春まで!
きゃーーー!ガラスのジェネレーションだよ!アンジェリーナだよ!
と、古い曲ばっかり挙げてしまうけど、
約30年前に“nemuriヘビロテ大賞”を受賞していたのは
コレだ ↓

【 No Damage / 佐野元春 】














というわけで、参加決定。
2日目も素晴らしいラインナップだとは思うのだが、
炎天下で丸二日間を乗り切れる自信がないので、悩み中。

2012年6月25日月曜日

TOKYO GUITAR SHOW 2012

TOKYO GUITAR SHOW 2012
6月23日(土)10:30~19:00
6月24日(日)10:30~17:00
ベルサール渋谷ガーデン イベントホール
前売券:1,300円(税込) 2日通し券:2,500円(税込)
当日券:1,500円(税込)




楽しかったなー。
広い会場内にズラーッとギターが並んでるのを眺めるだけで、
ワクワクしちゃうよなぁ。

もちろん、即売会も兼ねているので、試奏することも出来るけれど、
チキンな私には無理ですわ。
他人様の前で、あんな拙い演奏を聴かせるなんてできない。
想像しただけで赤面してしまうわ。

いいの、いいの、見てるだけでも楽しいから。

リゾネーターのついたウクレレなんていうものもあったな。
ネックを折りたためるギターとか、変わり種も。
あっ、ストラップが安い。
・・・なんて、会場をフラフラ回っていると、
あっという間にメインステージのライブの時間。



まずは、コレクターズの加藤さんとコータローさんのステージ。
コレクターズサイドでは、あまり告知していなかったらしく、
思ったよりオーディエンスが少なかった。
今年はマンスリーのクアトロを
毎回ソールドアウトさせてるコレクターズの勢いからすると、
もっと人が押し寄せるんじゃないかと予想してたんだけどな~。

二人はアコギで、ギターデュオ。
曲はTHE WHOのカバーとか、コレのオリジナルとか。

バンドより疲れるらしい。
二人だと曲中に休むヒマがないからって。

途中、GUITAR SHOWらしく、
VOXのアンプ内蔵ギターを使って、デモ風に演奏したのだが、
このときのコータローさんの自由っぷりが最高。
なんと、リズム・ボックスもついているので、
ディスコになったり、メタルになったり、果ては『与作』まで。
リーダー、一生懸命ついていったり、フォローしたり、
「だから、打ち合わせなしで、オマエと一緒にやるのイヤなんだよ」
と嘆いておられましたよ。

この後、コータローさんはVOXのエレキに持ち替えた。
そのVOXのギター、なかなかカッコいいルックスで、軽いんだとか。
ホロウ・ボディではなかなか難しい、ボディ背面のカットが
体に沿うようにされていて、フィット感が良いらしい。
・・・と、さすがリーダー、セールストークがお上手。
コータローさんは「いいね~」くらいしかコメントしてないもんな。

コレクターズの曲をほとんど知らない私だけれど、
なんと、最後が知ってる曲『...30...』でビックリ。
(フラカンがカバーしたからね)
ワウを駆使したギターがカッコよかったよー。

ライブというより、実演販売的なテイストで
ゆるーい空気だったんだけれど、最後の最後に盛り上がってしまった。
楽しかった~。



立ちっぱなしで疲れてきたので、ちょっと場外で休憩してから、
誠さんのライブへ。

開場待ちの列に並んでいると、リハの音が漏れてくる。
ああ、あの曲演るんだな~、なんて思ってどんどんテンションが上がる。

事前に告知のあった通り、カースケさん、角田さん、片山さんと
4ピース編成。
しかも、フェンダーのギターを弾きまくるらしい。
これはロックな匂いがぷんぷんだな。

その期待どおり、めっちゃ熱いライブだった。
誠さん的には、4ピースで、ふーみんさんがいないと
ギターが一人なのでたいへん!・・・なんだろうけど、
誠さんのギターをたっぷり堪能できるのは、ファンとして嬉しいな~。

最初のギターはテレキャス。
去年、桑田センパイからご褒美でいただいたやつね。
これで『黄色いダイヤモンド』とか。
久しぶりに聴いた気がするけど、かっこいい曲だよなぁ。

今月号のドラムマガジンの表紙を飾っているカースケさん。
ライド・シンバルの音が、めちゃめちゃいい音してた。
サスティーンの伸びが綺麗だったんだよなぁ。

『太陽が隠れた日』のピアノのリフ、好きだなぁ。
片山さんのピアノもフェンダーのローズ。
「いい音するよ~」とおっしゃってましたよ。

角田さんも新しい白黒のベース。
で、もちろん指弾きね。
そういえば、昨日のMステでは、珍しくピックで弾いてたなぁ。
(もちろんアテ振りだけれど)
角田さんってば、ポーカーフェイスかと思うと、
すっごく嬉しそうに笑ったり、スイッチが入ったように
ノリノリになったりして、そのツンデレ感がたまらんのだよ~。
今日も、いきなりジャンプしてたりして、
キャー!とミーハー心を揺さぶられてしまった。

この後、数曲を毎度お馴染みのシンラインで演った後、
ストラトに替えて、ファンキーなカッティングが始まった。
『歯が痛い』と『オレはディレクター』という
アルバム「MAH MAH MAH」からの選曲に痺れた~。
ライブに欠かせないアッパーなナンバー。
できればバンドでのライブのときは毎回演って欲しいのだが。
誠さんもスイッチ入っちゃって、ギター弾きまくっちゃって、
見てる方も、はちゃめちゃに楽しくなっちゃうんだよ。

本日の最後のステージだったから、
あるかなぁ?と思ってたアンコール。
ちゃんと演ってくれた。

『あなたに逢いたい』でピースフルに最後を飾った。

「どうも、ありがとうございました!」と丁寧に頭を下げる誠さん。
いやいや、会場への入場料は払ったけれど、
基本的にライブはフリーなんだから、そんなにお礼を言われると、
かえって申し訳ない気持ちになってしまうよ。
こちらこそ、素敵なステージを(タダで)見せていただいて、
ありがたい限りなのだから。




黄色いダイヤモンド
太陽が隠れた日
Delicate
Presence Of The Lord
歯が痛い
オレはディレクター
Don't Give It Up!

あなたに逢いたい



あれ?セットリスト、こんなもんだったっけ?
(自信なし!)

この後、展示ブースを再びぶらついていると、ふーみんさん発見。

あっ、トクオさんともすれ違ったなー。
完熟トリオのライブも観たかったんだけれど、
休みの日はなかなか早起きできなくて・・・。

2012年6月21日木曜日

世にも奇妙な物語

十代の頃、好きな人ができると、
その人がどれほど素敵か、とか、彼のこういうところが好き、とか、
誰かれかまわず「ちょっと聞いてくれる~?」と、喋りたくなったものだ。
そうしても、まだ飽き足らず、日記につらつらと書き込んだりしたね。

あれから数十年経った今も、まだ同じようなことやってるわけだ。
こうやって、ネット上でね。



前の記事に書いたとおり、自分へのプレゼントとして買ったCDを
少しずつ聴き込むつもりでいたのだが、早々に躓いてしまった。
こればっかりリピートしてしまって、先へ進めなくなってしまったのだ。
原因はコレ ↓


LIVE GOLDEN TIME/奇妙礼太郎

どうやらまた落ちてしまったようだよ。
カンタンな女だと自分でも呆れてしまうさ、まったく。


まず一曲目の『天王寺ガール』で、早くも打ちのめされてしまう。
ソロの弾き語り音源で、ギターと歌だけというサウンドは
素っ気ないほどのシンプルさ。
そのシンプルさ故に、ガツーンと響くのだ、ヴォーカルが。
そのせつなさに、思わず涙腺が緩む。
なんと力強くせつない歌声なのだろう。

『サン・トワ・マミー』は、そのハマりっぷりが素晴らしい。
聴き手に語りかけるような歌い方は、シャンソンの本質そのもの。
彼が歌うのに相応しいこと、この上ない。

ライブ音源ならではの特典で、MCも聴くことができて、
これがまたいい。
ごくごく普通の大阪のにいちゃんなのである。
ああ、懐かしいなぁ。大阪弁。


私は、いわゆる“上手い”ヴォーカルというやつが苦手だ。
自分の歌の上手さに酔っているのがイヤというか、
上手く歌い上げることに気を取られているのが伝わってくると、
途端に興醒めしてしまうのだ。
そういうんじゃないんだよ、私が求めてる歌は。

じゃ、何を求めているのかと言われると困ってしまうのだが。

礼太郎くんの歌を聴いていると「これか」という気がしてくる。
「これが私の求める歌じゃないか」と。
とにかく自由なのだ。
メロディーもハーモニーも軽々と飛び越えていくような
そんな自由さが、彼の歌にはある。
楽しくて仕方ない、それを皆と共有したい、そんな思いが聴こえてくる。
まったく稀有なヴォーカリストだなー。


・・・と会社の行き帰りの電車で聴きながら、
そんなことを取り留めもなく真剣に考えていた。
つまり、まぁ、惚れたってことなんだろうな~。



で、家に帰り着いて、テレビをぼーっと眺めていたら、
このCMが、ふと目にとまった。
明治製菓ファルマ 企業CM 『家族はチーム』篇
正しくは、耳にとまった、かな。

ララララ~♪とスキャットで流れるメロディは「聖者の行進」か。
しかし、この声、聴いたことあるような・・・。
でもクレジットが出ないので確認できず。
いやー、でも、この歌い方は礼太郎くんだよなー。
それとも、なんでもかんでも好きな人に結び付けて考えてしまうという
“恋する乙女”現象が起こっているのか?
企業のHPにも、BGMの音楽についての説明は一切ないし、
確かめようがないんだよなぁ。
どなたか、ご存知の方いらっしゃるでしょうか?
情報求む!
(・・・とか書いてたら、翌日、公式にインフォメーションが出た模様)




↓ オマケ



小芝居をするパンダ師匠が楽しそう!

2012年6月18日月曜日

それとなく老いていく

というわけで、ってどういうわけなのかわからないが、
人知れず、こっそりと、今年もまた誕生日が過ぎていったわけで・・・。
つまり、ひとつ年をとったっちゅうことです。

自分の年齢とか、ド忘れしちゃうのなんてしょっちゅう。
無意識に忘れようとしてるのかもしれない。

自分の中に老いの兆候を見つけて、落ち込むことには馴れてきた。
おばちゃんになるのも、そう悪いことではない。
ようこさんも言ってたけど、「楽」になったかも。
でも、この「楽」にダラダラと流されちゃいけない。
自分なりの矜持をしっかり持って、背筋をシャンと伸ばしていこう。
目標はエンケン。
うわっ、目標がデカイ!



と、そんなおばちゃんの誕生日を自ら祝うべくプレゼントを購入。
そう、自分への贈り物として、タワレコでCDをまとめ買いした。
だけど、新譜ラッシュが控えているので、やや遠慮がちに。

ちなみに買ったのはコレ↓



ピーター・ゴールウェイ・トーキョー・セッションズ 1989[CD+DVD]/Peter Gallway

トーベンさんがベース弾いてるからという理由だけで、
ピーター・ゴールウェイ買ってみた。
というか、このセッションのメンバー凄いんだもん。
でも肝心のピーターさんのことは、よく知らないので、
DVDは要らないからCDだけ下さい・・・と勝手なことを思ってて、
なかなか手が出せなかった一枚なのである。
この盤をきっかけにして、ハマるかな。




LIVE GOLDEN TIME/奇妙礼太郎

奇妙礼太郎氏は、まったくの一目惚れ。(一耳惚れ?)
お名前は、あちらこちらで見かけていて、インパクトある字面だから
頭に残っていて、たまたま見たYoutubeが良くて・・・といった感じ。
この方、まだ若そうなんだけれど、佇まいが色っぽい。
初めての音源は、ライブ盤にしてみた。
ソロと奇妙礼太郎トラベルスイング楽団の両方のテイクが収録されてる。
実はライブに行ってみたいので、まず予習ということで。
さて、いかがなもんでしょ。




ダータファブラ/斉藤哲夫

あっ、これもトーベンさん絡み。
前から、斉藤哲夫さんをちゃんと聴きたいなぁと思っていて、
ベスト盤的なやつにしようか迷ったんだけれど、
どうせなら、トーベンさんが弾いてるやつがいいか、ということで選択。
レコーディングのとき「ポール・マッカートニーみたいなベース」と注文されて、
それを何度も言われたのが気に障ったらしく、
「だったら、ポール・マッカートニーに演らせりゃいいだろ!」
とぶちきれたという噂も・・・。真偽のほどはさだかではありませんが。




Sonik Kicks/Paul Weller

ポール・ウェラー、来日決定!
この新譜、なんか評判いいらしいね。
どうも最近のウェラーさんは、私の好みからハズれていたから、
今回も見送ろうかと思ってたんだけど、日本に来てくれるというので
ご祝儀ですわ。
ちょうど輸入版がセールになっていたしね。




突撃ロック<通常盤>/ザ・クロマニヨンズ

えっ!?まだ買ってなかったの?と言われそうだな。
だってぇ・・・。
ちょっと、シングル切りすぎ!
そんなこまめに出さずに、アルバムにまとめてくれー。
・・・と思っているのだ。が、ライブ直前に駆け込みで購入。
しかし、ケチって通常版だぜ。



まぁ、ゆるゆると楽しんで聴いてみるつもり。
なんだけど、7月にはピーズ、8月には夜ストとエンケン、
秋にはフラカン、と新譜ラッシュが待っている。
楽しみが終わらない。
幸せだな~。

2012年6月13日水曜日

フラワーカンパニーズ~春チェスト初夏チェスト2012(仮)~@HEAVEN'S ROCK VJ-2

フラワーカンパニーズ全国ワンマンツアー 
~春チェスト初夏チェスト2012(仮)~
2012年6月9日(月) HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
開場17:30/開演18:00
前売¥3,300/当日¥3,800 ※drink別



6月9日ロックの日。1年ぶりの宇都宮。
あの忌まわしき「チケット忘れ事件」から、もう1年ですわ。
未だ自分の粗忽は改善されてる気配もないけれど、
チケットだけは2度と忘れないぞ~!(あれから既に1回やらかしてるけど)
というわけで、今回はリベンジ!
前回食べ損ねたから、今回は絶対、餃子たべるぞー!と、
はりきって3時間の鈍行列車の旅へ出たのだった。
チケット、確認、よしっ!



久しぶりのG前、4列目あたりにスタンバイ。
売れっ子ローディーのQ太郎はいなかったな。

下手からメンバー登場。
だいたい、まあ、皆さんいつものいでたちですわ。
が、竹安。
ウワサの五分袖シャツ、色はライトグレー?
ダメだ・・・その微妙なボケた色合いは似合わないんだよ!
顔色悪いんだから、もっときれいでハッキリした色じゃなきゃ!
袖も・・・なんだか気持ち悪い長さだし。

本人曰く、衣替えまでは、五分袖で通すらしい。
五分袖キャラ(!?)ってことでしょうか?

あっ、圭介はまた一段と引き締まったのか、やつれたのか、
顔がシュッと、ほっそりしていて、目が二重のキラキラだったな。



一発目から『恋をしましょう』で、ぶち上げる。
グレート前にいるおかげで、ベース音が気持ちよく響いてくる。
こんなにがっつりとグレートを見たのは久しぶりなんだけど、
本当によく動くし、よく歌っている。
少し下がってオフマイクで歌っているときの陶酔した表情がツボ。
グレート・・・面白い。

さて、指弾きなのに色っぽくないGの謎ですが、
やっぱり、ストラップの長さが第一かな~。
ファンク系のベースの人のように位置が高いと萌え度は低いよねぇ。
左手にズームして見ていると、指輪がセクシーさを醸していなくもないのだが、
どうしても視野に入ってくるオーバーオールと素肌。
オマケにびーちくがチラ見えだったりするけど、
それ、セクシーとは真逆の方向へ行ってるから!
あと、自由すぎ!
なんていうか、ストイックな香りがしなさ過ぎなのだなぁ。

なんて、さんざんなこと書いているけど、貶してるわけじゃないのよ。
Gのベース、大好きだもの。
世界で2番目に好きなベーシストですから!


本日「春チェスト!初夏チェスト!」ツアーのセミ・ファイナル!
と言ったものの、やっぱりちゃんと言えてない圭介。
わざわざ“セミ・ファイナル”を“ファイナル・イブ”と言い直して、
一日前の方が盛り上がるもんなんだよ。
みんな、クリスマスとクリスマス・イブ、どっちが好きなんだ?
と、あまり説得力のない理論を披露していた。

MCは総選挙ネタ。
誰を応援しているのか。
圭介は「本当に誰もいない」
グレートは、一応、名古屋だからSKEのダブル松井。
竹安は、大分に住んでたことがあるから指原・・・と思ったけど、
ぜんぜん好みじゃなかった。
ミスコニは「シノハラ」・・・誰?
「ほら、マリコ様だよ」「それ、シノダだよ!」
本気で間違えてて、照れるミスコニ。
圭介が「あの娘たちが、全員裸になって目の前に居ても〇〇〇〇から!」
と、中学生レベルの下ネタを口にすると、Gに
「おまえ、その言葉を言いたかっただけだろ!」と厳重注意されていた。

この日のチケットはソールドアウトだったらしい。
メンバー全員、とても気を良くしていた。
なにしろ、1年前の宇都宮はびっくりするくらいの熱気で、
G的には去年のベストライブだったらしい。
宇都宮と相性がいいのかも。

しかし、ソールドアウトのわりには全然押しがなくて、
もう少しギュッとなってもいいかな、と思ってしまうくらい。
男子率が高くて、最前の圭介前にズラーっと男性が並んでいて、
「男子が多いのは嬉しいんだけど、俺の前だけはやめて」
「オンナにモテるためにバンドやってるんだから」だそうです。

ヌードコア、今日もきた。
あれ?今日はグレートは跳ばないのね。
ま、いいや、替わりに私が跳んだから。
そうなの、ぜんぜん押しがなく、全くのストレスフリー。
完璧に好き勝手に踊らせてもらった。
そこから続けて、丑三つ~ベルボトム、という
暗黒時代セットに狂喜!

サッカーの本田圭佑の話題になり、
誰かが話す「けいすけ」という言葉に、つい反応してしまう鈴木圭介。
ちなみに、Gにとっての4大ケイスケは
「本田圭佑・鈴木圭介・桑田佳祐・鳳啓助」だって。
並びは若い順。

「グレート」なんて、他にはいないからいいよね~、と圭介。
しかし以前、対バンの物販スタッフが商品チェックをしていて、
「えーっと、黒と、グレイと・・・」というフレーズに
ビクッと反応してしまったことがあるらしい。



『ロックンロール』
ずっと流れていた「ロックンロールがある時止まった」というのは、
人生の一場面として誰にもある挫折のことを指しているのだと思っていた。
しかし「暖かな春を待たずに」止まったということは、
3.11のことではないのか。

確かにあの日を境にして、何もかもが変わってしまって、
生きていく上での価値観がひっくり返ってしまった。
実際にテレビやラジオからロックンロールが消えた日々があった。
圭介はあの日のことを歌っていたのだ。

ロックンロールの止まった日、灯りの消えた世界の中で、
きっと考えたのだろう。
この世界に自分の歌は必要とされているのか。
音楽は役に立つのか。ロックンロールって何なのか。
そのとき出た答えの一つが、この曲なのかもしれない。
そう考えると、この歌がグッと近付いて聴こえてきて、
さらに心の奥の深いところへ突き刺さるような気がした。

続けざまに『吐きたく~』という曲順にはまいった。
泣けと言われてるようなもんだ。
不器用な天才ソングライター鈴木圭介の真骨頂ソング。

まったくのフィクションなど書けるわけもなく、
自分自身の弱さやくだらなさを赤裸々に綴りながらも、
誰もが抱えている普遍的な想いへと昇華させていく。
聴き手に寄り添うのではなく、自分の方へと引き摺りこんでいって、
鈴木圭介という生き方を擬似体験させられてしまうのだ。

だから、フラカンのファンはみんな“鈴木圭介”化しているんだよ。
まだ気が付いてない人、気を付けてね。(←何に?)


圭介がアコギをセッティングして、
「夏の歌ではないんだけど」と『夏の空』
たしかに、イメージとしては冬っぽい。
白い息を吐きながら、夏の青い空に思いを馳せている感じだね。
竹安のボトルネックが胸を締め付けるような音色を奏でる。
チェスト!×3のアルバムに入ってる地味曲たちは、
このツアーが終わったら、めったに聴けないんだろうな~。
地味曲マニアとしては寂しいな。


メンバー紹介。
竹安「えー、梅雨入りに入りました・・・」と、すかさず噛み付く圭介。
「梅雨入りしました」か「梅雨に入りました」が正しい。
まぁ、その通りなんだけど、ねちねちと指摘されてめんどくさくなったのか
「ごめんなさい」と素直に謝っちゃった。
G「竹安、昔は『ゴメリ』て言ってたよな」
圭介は竹安に「ゴメリ」と言われたら、何でも許せちゃうらしく、
4時間押さえたリハスタに、残り1時間のところで現れた竹安が
「ゴメリ」と言って謝ったときも、許せたそうだ。

ミスコニ・・・いつものことだけど、まったく覚えてません。
ゴメリ!

G「今回ソールドアウトしたから、次はここで2DAYSをやろうかと思ってる」
相当、宇都宮を気に入っているらしい。
ただ、関東でも、ずっと行けてない場所があって、
物販でもよく「高崎にも来てください」とか言われるんよ。
・・・ん?どっかで聞いた台詞だな。
私の隣の隣にいる群馬県人のSさんが、去年のベリテンの物販ブースで
グレート社長に直訴したよね?
今のGの台詞は、絶対、こっちに向けて言ったな。
恐るべきGの記憶力に脱帽。
予想はしてたけど、本当にお客の顔をしっかり認識してるんだな~。

「4人揃ってフラワーカンパニーズ!」からのベースのイントロ。
『脳内百景』キャーー!!
ラスト・スパートいくぜ!BABY~踊ろう~♪
ここから定番のフリが多いセトリが続く。
さあ、老体にムチ打っていくZE!

『チェスト』大好き。
私の中では『ヌードコア』と並ぶ、フラカン・パンクの名曲。
両曲とも尺の短さがパンキッシュで素敵なのよ。
最初からぶっ飛ばして呆気ないくらいにバッサリ終わるところが、
パンク魂に火を点けてくれるんだよね~。
と、ぜんぜんパンク小僧ではない私が言うのもなんだけど。

『終わらないツアー』で終わるというのは、フラカンらしいな~。
明日のいわきでチェストツアーは終わるけど、来週もまたライブはある。
ツアータイトルが変わるだけで、ずっとライブを続けるフラカン。
旅する実家だな。
あぁ、愛しくて抱きしめたくなる。

目をキラキラと輝かせて、サビでマイクをフロアに向ける圭介に、
この先も、ずーっと、ずーっと、ネバーエンディング・ツアーでお願い!
という思いを込めながら、大声で歌った。


アンコールは2回。
『真冬の盆踊り』は、ついに定番化してきた“カッコいいVer.”だった。
Gが「どうだ、カッコいいだろ?」と言いたげなドヤ顔しながら弾いていた。
しばらくは、このバージョンが続きそうだな。

『YES~』のイントロで、突如として荒れ狂うフロア。
凪の海でのんびり航海してたのに、いきなりハリケーンに遭遇したみたいな。
でも、イヤじゃないよ、こういうの。
体はギュウっと押されて窮屈になるのと反比例するように
心がふわーっと自由になるような解放感。
ピースサインを高く掲げながら、きっと、この上なく幸せそうな顔してる私。
ふと気付くと、目の前にG。
あー、今日も無防備なアホ面をチェックされてしまったな。

この一曲だけで汗だくになり、すっかり燃え尽きた。
いつもならトリプル・アンコールを期待して粘るところなんだけれど、
今日はこれでいいや、と思えたので早々にドリンクバーの列に並んだ。
もう十分、お腹いっぱい。



店を出て時間を確認すると、まだ20時20分。
ということは、ライブは2時間強というところか。
フラカンにしては短かったんだ、とちょっとビックリ。
だって、物足りなさなんて感じなかったのに。
こんなに密度の濃いライブをやるなんて!
フラカン、また腕を上げたのかな。



恋をしましょう
ラララで続け!
切符
馬鹿の最高
NODE CORE ROCK'N'ROLL
丑三つのライダー
BELLEBOTTOM JACK
煮込んでロック
ロックンロール
吐きたくなるほど愛されたい
深夜高速
夏の空
この胸の中だけ
感情七号線
脳内百景
あの日見た青い空
チェスト
終わらないツアー

元少年の歌
はぐれ者讃歌

真冬の盆踊り
YES,FUTURE



というわけで、今回は珍しく“featuringグレートマエカワ”でお届けしました。

2012年6月9日土曜日

Char@銀座山野楽器

ROCK!ロック!6/9!キャンペーン記念
Char スペシャル・イベント
'12/06/08(金) 18:30~
銀座山野楽器 本店 7F イベントスペース“JamSpot”




山野楽器が創業120周年だかなんだかで、
いろいろとキャンペーンをやっているようなのだが、
全然気付かなかったな。
わりと、しょっちゅう山野楽器には行ってるんだけどなぁ。

で、そのスペシャル企画としてCharのフリーライブがあったのだ。
応募者の中から抽選でご招待となっていて、見事に当選した。
その応募方法が今時めずらしく、Webやメールではなくて
ハガキを郵送するという古典的なものだったから、
案外、応募者が少なかったんだろう・・・と思ってた。
クジ運の悪い私が当たるくらいだからな・・・と。

ところが、1000通を超える応募があったんですと!
当日会場内にいたのは150人ほどだから、なかなかの倍率だね。
すごいな、私。
今年は当たり年なのかも。
宝くじでも買ってみるか?



18時の集合時間ギリギリに着いたので、ほぼ最後尾で入場。
ズラッと椅子が並んでいる後ろでの立見だったので、
視界は良好。
距離的にも思ったよりもずっと近い。

ステージは30センチほどの高さで、
ギターの他にドラムとベースもセッティングされていたので、
バンド形式でのライブなんだとわかり、
更にワクワク度が高まった。


定刻の18時30分より10分ほど遅れて、客電が落ち、
Charとバンドメンバーが登場。
ドラムは古田たかしさん(しーたかさん!)で、
ベースは澤田浩史さん。
しーたかさんは、元春やOTのバンドやってるし、
個人的にはCMBのメンバーということでお馴染みなんだけれど、
澤田さんは初めてですね。
Charのサポートとしてはお馴染みの方らしい。

ライブの前半は、インプロ大会!
会場からお題を頂戴して、即興で曲を演奏するというもの。
出たお題は「銀座」「スカイツリー」「フェンダー」など。
これが、面白かったなぁ。
プロのミュージシャンはこうやって、楽曲を作っているのか。
思いのままに楽器を操れる人は、本当に楽しそうだな。

Charはおしゃべりも上手だし、飽きさせないよね~。
フェンダーのギターを取っ替え引っ替えで弾きまくっていた。
フェンダーからシグネチャーモデルが出たんだってね。
ストラトとムスタングで。
ムスタングを弾いてる人をあんまり知らないから、
ちゃんと聴いたことなかったんだけれど、聴き比べてみると
ストラトの方が芯に腰のある音なんだな~、と思った。
もちろん、たくさんエフェクター通してあるから、
生の音聴いてみなきゃわかんないだろーけど。

ルックス的には好きだなぁ、ムスタング。
サイズのせいなのか、可愛らしく見えるもんね。

後半は、「テケテケやります」とベンチャーズ・メドレー。

インプロの時にリズム隊のお二人が、Charに合わせにいくのが
とても息が合っていて、素晴らしいと思ったんだけれど、
このベンチャーズが、めちゃくちゃノリが良くて楽しかった。
とくに、しーたかさん。
なんて楽しそうに叩いていたことか。

ビートルズの『涙の乗車券』が、
ハードロックにアレンジされてて痺れる~。
そこからの『Smoky』で、うひゃーーーっとなる。
もう今日はCharの曲は演らないんだなぁ、と思ってたから
すっごくサプライズで嬉しかったなぁ。
この曲、本当、名曲だわ。


こういう無料招待のイベントだから、MCの人が出てきてトークしたり、
PR告知があったりで、ライブはオマケ程度なんじゃないかと
思っていたんだけれど、がっつりとライブで90分楽しませてもらった。
ありがとう、山野楽器さん!

2012年6月6日水曜日

遠藤賢司「不滅の男」第3弾!@ROCK JOINT GB

「遠藤賢司『不滅の男』第3弾!」
6月 3日(日) 吉祥寺 ROCK JOINT GB
出演:遠藤賢司バンド(遠藤賢司 Vo.G、湯川トーベン B、石塚俊明 Dr)
開場 18:00 / 開演 19:00
一般前売 3,700円 / 一般当日 4,200円 / 大学生・専門学校生 2,000円
+Drink Order


あれやこれやと所用を片付けていたら、
またもや辿り着いたのは開場時間をギリギリ過ぎた頃。
しかし、幸いなことにリハが押していたのか、
なんとか駆け込みセーフ!
あー、もうちょっと時間に余裕をみて行動しなきゃなぁ。
いい大人なんだからね~・・・反省。

というわけで、ベストポジションをゲット。
今回はステージ前の柵が設置されていなかったなぁ。
モッシュがおきたり、ギューっと前に圧がかかったりしないから、
ぜんぜん問題はないんだけれど、開演を待ってる間、
あれがあると寄っかかれて楽チンなんだよねぇ。
こんなこと言うと、圭介の「年をとるってことは~♪」という声が
聞こえてきそうだな。



エンケンが最初に持ったギターは二郎くん。
ちゃんと“じろう”と書かれているのが見える距離だからね。
最初の曲『ちゃんとやれ!えんけん!』で、いつものように
激しくギターを掻き鳴らしていたら、弦が切れた。
ハープでつなぎながら、曲途中にギターを交換。
代打は三郎くん。(もちろん“さぶろう”と書いてあるのですよ)

こんな序盤に『夜汽車のブルース』持ってくるのかぁ。
見るたびに進化しているように思える曲。
ライブだから、同じものが二度と見られないのは当然で、
エンケンの演奏も毎回違うし、印象が変わるんだよね~。
今日のは、疾走する汽車そのものじゃなく、
汽車に乗っている旅人の心象風景が浮かんでくるような音だった。

ギターのヘッドに鈴を引っかけて、フィンガーピックを装着。
このセッティングは、きっとアレだな・・・と予想。
これが大当たりで『猫が眠ってる』
ふふふ、なんだか、すっかりエンケン通になったみたいで嬉しいな。
フィンガーピックでジャラーンと弾くと、
まるで琵琶のようで、少しオドロオドロしい音がするのだ。
妖怪とか物の怪が出てきそうな。

そういえば、MCでは「象形文字で歌います」と高らかに宣言していた。
「英語でなんか歌いたくない!」と。

エンケンがブログに書いていた、新しく買ったホワイトファルコン、
“白鷹深雪”が登場。
音符の柄が入ったストラップを付けているのだけれど、
黒い音符を赤く塗り替えていて、キュートになってましたわ。
エンケンは血の色をイメージしているらしく、
「これは“吸血譜”です」とのこと。

そのホワイトファルコンで『ごめんね』
これまでとはうって変わって、繊細に音を紡ぎ出す。
空調の音がゴォォと耳障りに感じるほどに、フロアは静まりかえって
エンケンの生み出す微細なノイズにまで耳を傾けていた。
観客とエンケンの対決は、こういう静かな曲のときにその深度を増す。
そのピーンとはり詰めた空気を切り裂くように、ハープがむせび泣く。
曲が終わって、大きく息を吐いて呼吸を整える。
息することを忘れるくらいに集中して観ていたのだよ。

『ド・素人~』では、いつもながら圧巻のドラムパフォーマンス。
エンケンが一心不乱にドラムを叩く姿は、本当に神々しい。



ここで、トシさんとトーベンさんが登場。

前回、エンケンが神無月のことを褒めまくったおかげで、
その日の物販で飛ぶようにCDが売れたらしく、
引き続き今回もベタ褒め。
「ピンクフロイドとはっぴいえんどを足したような」と形容していて
「それじゃ、余計にわかりにくよ」とトーベンさんが突っ込んでいた。
なんていうか、照れ隠しだね。
エンケンがあまりにも盛大に褒めてくれるので恥ずかしかったのだろう。

3人揃って最初の曲が『不滅の男』
このイントロ聴いただけで、無条件にアガる。
しかも、今日はやけにベースの音がデカイぞ。
ベース音の輪郭がくっきりはっきりで、ドシーンとくる。
お腹にズンズンと響いてくる音で満腹になりそうなほどだ。

トーベンさんが、いつものプレベを弾いてる姿が
そりゃーもーカッコ良いのだが、近すぎるが故に直視できず、
ちらちらと盗み見る感じになってしまう自分が情けない。
「指弾きが色っぽい」説などを論じた手前、せめて手元くらいは
しっかり見なくては、とチラ見を繰り返しながら鑑賞。
あぁ、今思い返してもため息が出ちゃうほどカッコいい。
押弦する左手が美しかった。
やっぱり、シイタケでも構わないわ・・・。(※前記事参照のこと)

このあと最新アルバムから2曲が続く。
今日はなぜか、トシさんのドラムが気になってしょうがない。
エンケンバンドのグルーヴは、エンケンその人から発せられるものを
トシさんが掬い上げて、トーベンさんが輪郭を持たせる。
と、そんな風に感じているのだが、そのトシさんの掬い上げ方が
神懸かってるように思えたのだ。
絶妙というか、神業というか。

そして、次の曲『外は雨だよ』のときに、バンドならではの
美しい光景を見ることができた。

聞き覚えのあるイントロをエンケンが弾き始めたのだが、
すぐに弦(たぶん1弦)が切れてしまった。
お馴染み、アクシデントフェチの私は意地悪くもワクワクしながら
その様子をじっと見ていた。

エンケンは弦が切れたことを袖にいるスタッフにアピールしながらも、
音を途切れさせることなく刻み続ける。
本来、ここは、ギターだけで歌に入っていくところなのだが、
気付いたトシさん、トーベンさんが、スルッと曲に入ってくる。
そして、ギター交換の間を繋ぐ。あくまでも、さりげなーく。
・・・この絶妙に息の合ったサポートにやられた。
もう、キュン死するかと思うほど、ときめいてしまったわ。
なに?このさりげなさは?
カッコ良すぎーーー!
やっぱり、バンドはいい。美しい。

『荒野の狼』は初めて聴いたけど、凄まじくカッコいい。
狼の遠吠えが聴こえてきたね。

そんな荒涼とした風景から一転、
ポッポー!と、底抜けに楽しい掛け声で始まったのは
『幾つになっても甘かあネェ!』
大好きな曲なんだけど、たぶん、ライブで聴くのは初めてだな。

『プンプンプン』では、トーベンさんがベースをチェンジ。
通称「赤べえ」くんは、フラット弦を張ってるそうだが、
ド素人の私には、その違いはよくわかんない。
見た目に弦がツルッとしているのは、なんとなくわかるんだけれど。

前のライブの感想にも書いたかもしれない。
エンケンバンドの持ち味であるところの、うねり。
3人の音が一つに重なり合って生まれる、うねり。
(グルーヴなんて言っちゃうと、エンケンに怒られそうだもの)
大きな音のうねりが、大蛇となってステージ上を
ぬらりぬらりと移ろっている様が、目の前に浮かんでくるのだ。

ワッショイ、ワッショイとヒートアップした後は『踊ろよベイビー』
佳境に突入すると飛び出すエンケンの猫踊り。
そこへトシさんが「ワン!」
エンケンと猫vs犬の対決が繰り広げられる。
すると今度は、トーベンさんが「ブヒー!」なんと、豚だよ。
というわけで、猫vs犬vs豚の三つ巴の争いが勃発。
馬鹿馬鹿しくも可愛らしいステージ上のアラカン男たちに
萌え~。
さっきまでの鬼気迫る表情とのギャップがたまらない。
最後は三人が円陣組んで肩を抱き合うはしゃぎっぷり。
おーい、演奏はどうなったー?



アンコール。
再登場してアコギを持ったエンケンが、
まっすぐに私に向かって近づいて来るではないか。
何?何?私に何かサービスでもしてくれるの?
と、キョトンとしてバカ面で見つめ返していたのだけれど、
はっと気付いた。
エンケンはフロアへ下りようとしているのだ。
つまり、私に「場所を空けて」と目で訴えていたのだよ。
サッと体を横にずらし、ステージから下りて
フロアの中央へ向かって歩いていくエンケンの背中を見送った。

『夢よ叫べ』をマイクなしのギター一本、
観客と同じ高さに立って歌うエンケンの背中は、
65才とは思えないほど生気に溢れていたのだけれど、
なんだか寂しげに見えて、せつなくなった。


歌い終わってステージに戻ったエンケンが
「トシ!トーベン!」と呼び込むと、
袖から二人が登場。
トシさんは着替え途中に慌てて飛び出してきたのか、
上半身裸の無防備な格好で、恥ずかしそうにしてて可笑しかった。
あっ、トーベンさんはちゃんとしてましたよ。
ちょっと残念(!?)




01.ちゃんとやれ!えんけん!
02.夜汽車のブルース
03.心の奥まで抱きしめて
04.猫が眠ってる
05.ごめんね
06.満足できるかな
07.ド・素人はスッコンデロォ!
08.不滅の男
09.ブルースに哭く
10.俺が死んだ時
11.外は雨だよ
12.荒野の狼
13.幾つになっても甘かあネェ!
14.俺は勝つ
15.プンプンプン
16.東京ワッショイ
17.踊ろよベイビー
-アンコール-
E1.夢よ叫べ



エンケンバンドは、永久に不滅です。

2012年6月3日日曜日

湯川トーベン@lete (2012/06/01)

湯川トーベン ソロLIVE
6月1日(金) 下北沢 lete
Open 19:30 / Start 20:30
予約 ¥2,500 + drink / 当日 ¥2,800 + drink



ここしばらく、下北沢と私は相性が悪いようで、
来るたびに雨に降られているような気がする。
今日も、なんだか怪しい空模様。
なにしろ、折りたたみ傘というヤツが嫌いなので、
少しくらいの雨なら濡れてやるさ、という気概で生きている。
降るんなら降ればいいさ、こんちくしょー!・・・なのである。

それでも、少し早い時間に下北沢に着き、
ふらふらと彷徨い歩いてて、パラっときたときには、
ダイソーの店頭に傘が並んでいることを確認して
とりあえずの安心を担保したけれどね。



レテは3回目。
今回は直前まで行こうかどうか迷っていたんだけれど、
濃密だけれど、ほんわかした柔らかさを感じる
ここでのライブの雰囲気に惹かれて、やっぱり行こうと決断した。

マックスで20名ほどの狭小空間で、
当然、演者との距離も手の届きそうな近さ。
にもかかわらず(だから、なのか?)なんだか視界に紗がかかったような
非現実的な時間が流れていく。
夢を見ているような、物語の一部に入り込んでしまったような、
恍惚に至る二、三歩手前のふんわりとした心地良さ。

もちろん、その心地良さの源は、トーベンさんに間違いなく、
それがレテの空間で、何倍にも増幅されているのだろう。



一曲目『風小僧』と次の『パナヌファ』は12弦ギターで。
トーベンさんの12弦ギターが聴けるのも、レテならでは、なのかな。
他の場所では見たことがない。
そして、いつもチューニングに苦労している姿を見ている。
チューニングしてるときの、“うへっ”という表情が好き。
休憩に入った時も、12弦のチューニングをする姿を
ずーっと眺めていた。
というか、見蕩れていたと言った方がいいか。

あちこち旅をしているトーベンさん、
レテに来ると「ただいま」と言いたくなる。
帰ってきたという気持ちになる、と。
やはり、トーベンさんにとって特別の場所なんだね。

もう一本のギターはギブソン。
あっ、レテでやるときは、いつもギブソンJ-50か。
ピックアップつけない生音で勝負だと、そういう選択になるのかな。
よく鳴っているものね。

『ステップワゴンの歌』だったかなぁ?
6弦を中指でぐいっと引き下げて、軽くチョーキングしてたのが
ゾクゾクするほどカッコよかったなぁ。

あと、B♭系のコードのときだと思うんだけれど、
人差し指と中指を揃えて、すうっと伸ばしたときの指先の美しさ。
絶品です。惚れ惚れする。

今後のライブの告知的なお話をあれやこれや。
夏休み限定のあの方が参加されるスペシャルセッションや
フォークロックス、ソロの東北ツアーとか、とにかく精力的。
そして、いよいよ明後日に迫ったエンケンバンドのライブ。
あまり大きな声では言えないけれど、
チケットの売れ行きが芳しくないそうだ。
なーーにーー!!?
エンケンバンドに客が入らないって、なんてことっ!?
もー、あり得ない!
音楽好きなら、日本人なら、一度は生でみるべきだよ!
と、心の中で絶叫してしまった。

そんなわけで、宣伝も兼ねて(?)『不滅の男』
トーベンさんの歌う『不滅の男』もカッコいいー!
がなった声が好きなのだ。
ビリビリ痺れちゃうぜ~。


飛び入りのゲストは、倉品翔くん。
GOOD BYE APRILというバンドをやっているという
まだまだ初々しい少年らしさを残した若者。
トーベンさんとの出会いは、彼が中学生の頃で、
地元佐久にやってきたトーベンさんのライブで前座をつとめたらしい。
彼がこの先順調に売れたら、
佐久が生んだ最初のスーパースターになるんだとか。

トーベンさんのJ-50を使って弾き語りで一曲。
高音の伸びやかなボーカルが爽やかだ。
よく鳴るギターの音にマイクなしでも負けてないところに
若いけれど実力充分の貫禄も感じたなぁ。


倉品翔くんは、アンコールにも登場して、
『雨の日と金曜日は』『フォークロック』の2曲を
トーベンさんと一緒に。
翔くんがJ-50、トーベンさんは12弦。

翔くんのハモリが素晴らしかった。
歌ってるトーベンさんも嬉しそうな顔してたなぁ。


トーベンさんのライブを観ていつも思うのは、
人間的な魅力にあふれたライブを体感したなぁ、ということ。
あったかくて、懐が深くて、お茶目で・・・。
そういうのが全部、音楽と融合して響いてくるのだ。
ぱっと見、アットホームなゆるい雰囲気のライブなんだけど、
時折、やるせなさや内なる怒りのようなものが垣間見えて、
ドキドキするような凄味を感じるのだ。
・・・なんだか書けば書くほど、支離滅裂になっていくなぁ。
まったく上手く伝えられないのが悔しいけれど、
そういうこと。