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2011年11月28日月曜日

今朝のシャッフルさん

最近、ヘッドフォンを買った。
今までSONYのカナル型、それなりにお高いやつを使っていたのだが、
装着部分のパーツを無くしてしまったのだ。
もちろん、そのパーツを買えば数百円で済むのだが、
それは後回しにして、お手頃価格のゼンハイザーのオーバーヘッド型
を購入してしまった。

音はイマイチかな。
まぁ、しょうがない、お手頃価格だったからね。
しかし、これ、冬はあったかくていいかも。
十分、耳あての役割を果たしくれそう。


毎朝、通勤時はiPodを聴いている。
考えるのが面倒なので、シャッフルで聴くことが多い。

今朝のシャッフルさんのプレイリスト。
『AFTER '45』(ARB)
『吐きたくなるほど愛されたい』(フラワーカンパニーズ)
『BELLEBOTTOM JACK』(フラワーカンパニーズ)
『今を行け』(藤井一彦)
『ソウル』(リクオ)

まるで私の思考を読みとったかのような選曲。

昨日、西の方であったライブに思いを馳せていたら、ARB。
しかも、私の一番好きな曲だし。
フラカンの2曲は、被りなし2DAYSで聴いた曲だし。
昨夜から「ストラト問題」が話題になってる一彦だし。
(これは、解決したみたいね)
リクオは、今、私の泣きのツボ、ナンバー1だし。
中でも『ソウル』は本当に名曲。
大声はりあげて泣きたくなるくらい、優しい。

と、朝から胸いっぱいになりながら、
大ッキライな月曜日を克服中。


あっ、ボウディーズ、iPodに入れてなかった。
昨日の武道館は、熱かったんでしょうね。
(↑ほぼ私信)

2011年11月24日木曜日

秋チェスト冬チェスト~被り曲なしの2日間~@LIQUIDROOM(2日目)

フラワーカンパニーズ ワンマンツアー
「秋チェスト冬チェスト」
~被り曲なしの2日間~
11月23日(水・祝) 恵比寿LIQUIDROOM
開場17:00/開演18:00
前売¥3,500/当日¥4,000(ドリンク代別途)



さて、2日目だ。
今日のチケットは、私よりクジ運の良さそうな方に取ってもらったので、
なかなかの良番。
おかげで、かなり見晴らしのよい位置に行けた。
本当にありがとうございました。


見晴らしが良いので、開演までの間、
ステージのセッティングをなんとなく眺めていた。
おや?
見馴れないギターが置かれている。
あのキュートな白黒のデザインは、ダンエレクトロだ。
おニューなのかな。
いったい、どの場面で出てくるんだろう、と密かに注目。



メンバー登場で、ぎゅーっと押される。
よかった・・・竹安の肩に鳩がのってなくて。

『ハタチ族』『MRI』と、はりきってスタート。
圭介は今日も調子良さそう。
キラキラしてるな~。

『この胸~』は、最近すっかり定着した
カントリーなアレンジで。
・・・???
圭介が歌い出してすぐ、歌詞をとばした。
まー、見事なすっ飛ばしっぷりでしたわ。
Q太郎さんが急いで歌詞のカンペを持ってきてくれたり、
適当に「えびすーー!」などと言って繋いだりして、
台詞に入る前に、なんとか取り戻せたのでセーフか!?

きゃー!『ギャンブル天国』!!
どなたか知りませんが、これをリクエストしてくれた方に感謝します。
リクエストはしなかったけれど、大好きなの、この曲。
地味曲マニアの私の中でも、三本の指に入る名地味曲だ。
あのギターの音がたまらなく好き。
もちろん、竹安を凝視!
あー、いいわ、気持ちいい音色だ。
最後のシャラララララ~、
のとこのウォーキングベースも良いなぁ、気持ちいいわ~。

もう、嬉しくってウットリとしていたのに、
圭介的にはイマイチだった様子。
G「でも、いい曲だよ」
圭「いいけど、地味なんだよな~」
その地味なとことがいいのにぃ・・・。

そういえば、昨日の『青い春』のときも、
リクエストが多かったわりには盛り上がらない的なことを言ってたなぁ。
ステージからだと、ワァーーと手を振り上げたりという
わかり易いリアクションが見えないと、不安なのだろうか?
飛んだり、跳ねたり、腕を振り上げたり、オイオイ言ったり。
そういうのもいいけど、
フラカンの魅力は、そこだけじゃないんだよ。
地味曲にこそ、フラカンの“らしさ”がギュッと詰まってる、
というのが私の個人的見解なのだが。

ライブで演るのは2回目という、新曲『ロックンロール』
これが、凄かった。
あー、どう言えばいいのか?
昨日から続いてる、私の涙腺決壊警報が鳴りっぱなし。
っていうか、決壊しまくりなんだけど。
心がブルブルと震えた、生まれたての子犬のように。
淡々とした圭介の歌声に
きちんとロックンロールと対峙してる真摯な姿勢というか、
引き受ける覚悟を感じて、にじんだ。


『BELLEBOTTOM JACK』終わりで、あのダンエレクトロが登場。
グレートもフレットレスに持ち替えた。
始まったのは『恍惚のブギ』
たぶん、私のポジション的な問題なんだろうけど、
やたらとギターの音が大きくて、圭介のハープが聴こえにくい。
このハープが色っぽくていいんだけどなー、残念だー。
竹安ーー!

うーっ、それにしてもカッコいいぞ。
この「怒りのBONGO」セットには腹筋がギュウですわ。

ダンエレクトロは、変則チューニングだったのか、
竹安は全開放で、ギャンギャンと鳴らしていたなぁ。

圭介曰く「しんどい曲ばっかりリクエストする」
いやー、申し訳ないが、そういうのが聴きたいものなのだよ。


橘いずみカヴァーの『失格』では、
開き直って譜面台が登場。
歌詞詰めこんでるもんね~。
でも「昨日やった曲と似た感じ」だったので、
わりとすんなり歌えたらしい。
ああ、そう言われれば『ヌードポエム』と似てるかも。
どう聴いてもフラカンだもんなぁ。

実は、最初のオファーは華原朋美の『I'm Proud』だったそうで、
一応練習はしたんだとか。
ただ、40過ぎのオッサンが「ローンリ~♪」と何度も歌うのは
かなりキビシかったらしい。
ちょっと聴いてみたいが。
次のフォー爆でお披露目されるかもね。

と、ここでミラクルが!

おおぉっ!
このイントロは・・・ひょっとして・・・私がリクエストした・・・
『真赤な海』!!!!!
マ ジ で !?
このイマイチ盛り上がりにくい上に、歌うのがしんどそうな曲。
私以外には誰もリクエストしてなさそうな、やや地味な曲。
演ってくれないだろう、と半ば諦めていたのに・・・。
あまりの嬉しさと驚きで動揺しまくり。
前半は曲に集中できなかったけど、それを取り戻すべく、
後半は目を閉じながら、音に身をまかせた。
やっぱり、ベースラインがカッコイイな~。
サビの半音ずつ下がってくメロディーもいい!
あー、やっとライブで聴けたよ。
感無量。

そんな私の個人的な感動を置き去りにして、
『深夜高速』のイントロが鳴ると、フロアから上がる歓声。
あっそう、みなさんはこちらをお望みだったのね。
と、少しシュンとした気分になる。
でも、観てるうちに納得した。
いや、させられた。
今の4人が奏でる『深夜高速』は自信に溢れていて、
これでもか、これでもか、と客席に直球を投げ込んでくる。
これまでに何百回とライブで演奏して、育ててきた曲なんだよなぁ。
それがひしひしと伝わってきて、なんだか悔しくなった。
私が恋焦がれるように待ちわびて、やっと聴けた曲よりも、
あんまり好きではない、と公言している曲の方が、
数段カッコ良かったんだもん。
ちょっぴり凹むわ。
それくらい、今日の『深夜高速』は響いたのだ。

そして『夜明け』
この流れ、たまらんです。
暗い夜の高速を走ってるうちに、空が白んできて・・・。

どうしても、20周年の野音を思い出してしまうよな~。

で、やっぱり同じようにステージの4人のオッサンが
奇跡のように美しくみえて、涙があふれるんだ。
この瞬間を止めておくことはできないけれど、
こんな瞬間が、また訪れることを期待してもいいだろうか。
そう祈らずにはいられない、舞い上がるアウトロ。


そんな感動的な演奏の後のメンバー紹介。
昨日にひき続き、鳩ネタ。
竹安がブログでも鳩撃退情報を募ると、
例のモヒカンドラマーから、すぐにメールがきて
「鳩料理の研究でもしてみたら」と。
あのお方、女子高生並みにメール早打ちできるらしいよ。

圭介のアイデアは「伝書鳩として飼う」
メール送る代わりに鳩を飛ばせばいいって。
G「俺も考えてたんだけどさ・・・」
G「『ピジョン竹安』じゃなくて『鳩安堅一』の方がいい!」
鳩安・・・。
なんか、元首相っぽい響き。
フラカンの鶏マークが鳩に変わる日も近いか・・・。

そして、夏ごろにニューアルバム。
これから曲作りらしい。
「俺も作るから」とグレート。
そいつは楽しみだなー。
すでにライブで聴いた新曲の出来がすごくいいだけに、
本当に楽しみでならない。


ラストスパートは『白目~』からの『ヌードコア』って!
ぎゃーーーっ!
あのギターリフ、とりあえず何かのスイッチが入るんだよな。
そしてメーターは振り切れる。
だって、お祭り騒ぎですから!
豚肉だってくわえちゃうから!!
バカが溶けるほど汗かいちゃってるから!!!
・・・と、最後までいっきに駆け抜けた。
デタラメな魂で踊りまくってやったぜ。


アンコール1回目。
『日々のあぶく』
ギターのアルペジオから始まって、圭介の歌がのる。
竹安が圭介の息遣いを感じようとして近寄る。
圭介もチラリとそれを確認。
この二人の姿が、やけにグッときたなぁ。

『アイム・オールライト』のとき、
今度は圭介が竹安に絡んでいく。
竹安の真後ろに隠れるようにして立って、チラチラ顔を出したり、
竹安の肩に抱きついたり。
当の竹安は、少々迷惑そうだったけど、笑ってたな。


アンコール2回目。
最後は『ホップステップヤング』
とてもハッピーな終わり方、それがフラカンらしい。
何よりも、ステージの上の4人が終始楽しげだったのが印象的。
バンドっていいな。



俺たちハタチ族
M.R.I.
この胸の中だけ
ギャンブル天国
脳内百景
It's Only Roc'kyun' Roll
ロックンロール(新曲)
BELLEBOTTOM JACK
恍惚のブギ
寄鷺橋サンセット
落ち葉
失格
真赤な海
深夜高速
夜明け
白目充血絶叫楽団
NODE CORE ROCK'N'ROLL
終わらないツアー
YES,FUTURE

日々のあぶく
フェイクでいこう
アイム・オールライト

馬鹿の最高
ホップステップヤング




またまた蛇足で、余計なことを書いてしまうけど許してね。

この2daysを通しての感想なのだが、
比較すると、1日目の方が出来がよかったんだよなぁ。
いや、2日目の出来が悪かったわけじゃなくて、構成の問題。

1日目は、少しレアな曲を混ぜ込んであったにしても、
わりと普通のワンマンライブの構成だったと思う。
2日目は、ちょっと頑張り過ぎちゃった感じがするのだ。
みんなのリクエストに応えようと無理したセットリストだった。
だから、曲と曲の繋ぎで楽器のチェンジが多くなって、
どうしても流れが途切れがちになってしまった。
もちろん、そこはきっちりMCで繋いではいたけれど。

このセットリスト組むのに苦労しただろうな、と思う。
こんなの新規のお客さんには難しすぎるもの。
それでも、ファンの声をちゃんと聞いてくれてて、
その声に応えようと頑張ってくれてるのが
痛いほど伝わってきた。
愚直なまでに、一生懸命だったのだ。

私は、そんなフラカンが大好きだーーー!

2011年11月23日水曜日

秋チェスト冬チェスト~被り曲なしの2日間~@LIQUIDROOM(1日目)

フラワーカンパニーズ ワンマンツアー
「秋チェスト冬チェスト」
~被り曲なしの2日間~
11月22日(火) 恵比寿LIQUIDROOM
開場18:00/開演19:00
前売¥3,500/当日¥4,000(ドリンク代別途)




急がなければ!
早くしないと、記憶がどんどん抜け落ちていく。
毎度のことだが、フラカンのライブはてんこ盛り。
とくに「大盛り」を頼んだわけじゃないのに、
黙っててもご飯をたくさん盛ってくれる、気のいい定食屋みたい。

もちろん、これから2日目に行かなきゃならんし、
時間がないので、ザーーーっと書き殴りで。


メンバー登場で、まず目についたのが、竹安のシャツ。
チェックのパッチワーク柄の長袖シャツ、おニューらしい。
Q太郎に「秋っぽくていいですね」と言われたらしい。
同じくチェックのシャツを着てる圭介が
自分と被ってて、迷惑そうだった。

1曲目は『冬のにおい』
これ聴くと、そんな季節になったんだなぁとシミジミする。
そんな気持ちとは裏腹に、体は跳ねまくってるけど。

『終身刑』
ボトルネックを指にはめたままで、
普通にストロークする竹安に萌えた。
「ビュンビュン」のときの手の形「なんでもいい」って言われても。
そしたら「フラカンがあと1年続くと思う人は、1本指で」
「2年だと思う人は2本で」
「5年の人は5本、10年以上の人は両手」
なんてこと言われたら、両手上げないわけにはいかないじゃない。

竹安のギターがクレッシェンドしていくイントロ。
あぁ、これは!
『青い春』
それも、アルバムのバージョン。
ひょっとしたら、こっちのバージョンを
ライブで聴くのは初めてだったかもしれないな。
カッコいいぞ!竹安!
ギターが啼いてるわ~。
何よりもグルーヴ感がすごく良くて、
早くも今日のクライマックスか?と思いながら、
ちょっと泣けてしまった。

なんかねぇ、フラカンに響く演奏されると、
私の涙腺は簡単に決壊するということが、最近わかった。
嬉しくて泣けてしまうのだ。
勝手に保護者目線で見ててゴメンナサイ、なんだけど。
それでも、こんだけキャリアがあっても、
まだまだ上積みを期待させてくれるバンドなんて、
そうそうないと思うよ。
スゴイぞ、フラカン。


MCでは、女子バレーの魅力をめいっぱい語る圭介。
そう、とにかく男子のスポーツには興味がない圭介。
それは「男が一生懸命やるのは当たり前でしょ」
「俺だって、負けないくらいに一生懸命やってるもん」
だそうですよ。

リクエスト曲は随時受付中。
このツアーが終わっても、リクエストして欲しいと、
社長が言っとりました。
200曲もあると、忘れてる曲も結構あるみたいなので。
ちなみに、今回、
一番リクエストが多かったのが『青い春』だって。
で、リクエストがあった曲でも、
一度合わせてみて「面白くなかった」のは演らない、と。
あー、私のリクエストしたあの曲は「面白くなかった」のだろうか。

「だいたいこの季節になると演る曲」という圭介に、
「えぇ?この時期は、ちょっと違うんじゃない」と突っ込むG。
圭介はキョトンとした顔で「えっ、違う?」
「まぁ、大きい括りでいえばそうだけど・・・」とフォローするG。
そして『春の手前』・・・すっごい大きく括ったね。
しかし、大好きな曲なので、なんでもいいや、嬉しい。
歌ってる圭介の表情がいいだよなぁ。


さっきの『青い春』で感じたピークを超えたのが、
『東京ヌードポエム』
なんというか、圧倒的、だった。

CDで初めてこの曲を聴いたとき、
胸苦しくなるような鬱屈した思いに息が止まりそうだった。
でも、今日は違った。
うまく言えないが、少し俯瞰で見つめたような、
大きく包みこむような、優しさに似たものが確かにあった。
あの息がつまるような切迫感の代りに
大きなうねりの中で解放されていく快感があった。

ステージの上を見ると、
竹安はギター小僧丸出しで、
弾いてることが楽しくしょうがないという
嬉々とした佇まいで弾いている。
圭介は、バックの演奏に身を委ねて、嬉しそうな表情。
ベースは安定してグルーヴを繰り出し続けるグレート。
そして、ミスコニ。
いつもスルーしてしまうミスコニだけど(ゴメンなさい)
このときのミスコニには惹き付けられた。
上から目線で申し訳ないけど、
大きくなったなぁ、ミスコニ!
とてもカッコ良かった。

フラカンのバンドとしての今現在の頂点をみたような気がする。

とくに、アウトロがたまらなく痺れた。
このまま時が止まってしまえばいいのに、と。


新曲『246』のイントロ、
竹安の殴りつけるようなカッティングにキュンとなる。

『吐きたく~』も久しぶりだったね。
震災以来、控えていたらしいから。


本日のメンバー紹介での最重要トピックは「ピジョン竹安」
要するに竹安の家のベランダに鳩が巣作りをして困っている
という話なのだが、圭介&グレートから、
「竹安と鳩は似ている」「どこ見てるかわからないところが」
と、さんざんイジられ、「ピジョン竹安」と命名。
(韓流っぽくていいじゃん、と圭介)
挙句に「肩に鳩のせて、ギター弾けばいい」
「フラカン?・・・ああ、あの鳩を肩にのせて弾いてるバンドね?」
と覚えてもらいやすくなる、とか、さんざん言われてた。
たしかに、面白いけど。



アンコール一回目。
うわー『発熱の男』がきたっ。
イントロの竹安ギターの音色が素晴らしい。
深いな~。
この曲の上昇感はなんなんでしょうか?
目には見えないけど、上へ上へと立ち昇っていく何かがある。
だから、思わず天井を見上げてしまうんだよな。
すごくカタルシスを感じて、気持よくなる。

『元少年~』のときの圭介のキラキラ感は何?
まぶしいくらいのキラキラしたいい顔してて、
抱きしめたくなるわ。

『孤高の英雄』
もちろん、大きな声で「ガンバレ圭介ーー!」
と叫んできましたよ。


アンコール二回目。
まさかまさかの『東京ワッショイ』
思わず、りーさんと一緒に飛び上がってしまった。
大はしゃぎですわ。
ワッショイ!ワッショイ!
いや、もちろん私以外にも
リクエストした人はいたかもしれないけど、
あれは、私のリクエストした『東京ワッショイ』でした!
社長、ありがとう!



冬のにおい
ラララで続け!
カリフォルニア
終身刑
ロックンロール・スターダスト
永遠の田舎者
はぐれ者賛歌
青い春
春の手前
東京ヌードポエム
吐きたくなるほど愛されたい
246
感情七号線
東京タワー
切符
チェスト
Mr.LOVE DOG
恋をしましょう

発熱の男
元少年の歌
孤高の英雄

東京ワッショイ
真冬の盆踊り


今日のところは、こんなもんで。


追伸。
終演後、ケーヤンとすれ違ったので、手を振って挨拶したら、
ちゃんと振り返してくれたよ。
もちろんケーヤンスマイルで。

2011年11月21日月曜日

ずっとこんな調子 今ここがきっと現在地

ライブジャンキーにはありがちなことだが、
先のスケジュールがどんどん埋まっていって、
気が付けばもう、来年の2月くらいまで。
なんだか、前のめりに生きてるなぁ。
しかし、毎日会社でやってる仕事は、
前月の伝票を入力して集計して・・・と、
すでに片付いてしまった過去との闘いだったりする。
だんだん、今が何月何日なのかが曖昧になっていく。
・・・と、とっさに今日の日付が出てこないのを
ただの老化現象だと認めたくないための、言い訳。




フラカン2daysについて。
めちゃくちゃ楽しみである、当然ながら。
もうねぇ、下手にあれこれセトリ予想なんてせずに、
頭ン中を空っぽにして臨みますよ。
ただただ、どっぷりフラカンに浸りたい。
それだけ。
で、22日は休暇をとった。
仕事でバタバタした後、ライブ会場へダッシュするのが嫌なの。
というわけで、朝から集中して行きまっせ。




そうそう、
マーチンリバースツアーの出演陣が発表されてたけど、
なんじゃこりゃ!?っていう豪華なメンツ。
バンバン、おおはたくん、香津美さん、中川イサトさん・・・。
総勢8組!?多過ぎないか?
開演時間が早めなのは、長丁場になるってことかな?
覚悟して行くので、ガッツリとやって欲しいなぁ。

まだチケットあるみたいなので、
ギター好きの人は見といた方がいいよ。
もちろんギター云々は置いといても、
単純に楽しめるのは間違いないけどね。




そして、私の行けない遠く西の方で、
スペシャルなライブがあるらしい。
なんと、凌さんバンドとCHABOでセッションだってさ。
きゃー!いいなぁ!
きっと、あの方は行くんだろうなぁ。
激しく羨ましいぞ!

2011年11月20日日曜日

MY LIFE WITH A CAT

すっかり寒くなってきたので、
家ではラブラブの私と猫。
毎冬のことではあるが、まさに相思相愛である。

ところが、今年の冬は一味違う。
猫が大好きな居場所である私の膝に先客がのっているから。
そう、ギター。
家で時間があるときは、なるべくギターを触っていたい。
なんか抱えてるだけでも上手くなりそうな気がしてね~。
そんなわけで、かなり不機嫌な猫。
ニャーニャーと文句を言ってばかりいる。
ごめんね~、猫よ。

夜は私の布団の足元で寝ているくせに、
休みの朝に遅くまで、布団でゴロゴロしていると、
ミャー、とやってきて、布団の中に潜り込む。
たいてい、そろそろ起きなきゃなぁというタイミングでやって来るので、
せっかくだし、もうちょっと寝るかぁ、と
結局、昼近くまで寝てしまう。
まったく、贅沢な時間の使い方だな。

16才の老猫なので、体調面が心配なところなのだが、
ご飯を要求するときの、あのギラギラした目の色を見ると、
まだまだ大丈夫だな、とちょっと安心する。
っていうか、じいさんのクセにがっつき過ぎじゃないか?
もうちょっと枯れてもいいんじゃないの?
いやいや、元気で何よりですが。




私の故郷にあるライブハウスがが今年いっぱいで閉店するらしい。
ビルの老朽化によるものなので、仕方ない話なのだが。

もちろん、私が住んでいた頃にはなかったし、
行ったこともない。
でも、田舎のわりに頑張っていて、
フラカンやバースデーも出たことがあって、
タイミングが合えば、行ってみたいと思っていたんだ。
そんなわけで、ちょっぴり寂しい。
移転先が早く見つかるといいね~。

2011年11月14日月曜日

秋はやっぱり湯川トーベン@下北沢LOFT

最初に私信を1件。
フラカンのリクエスト、私はメールで送りましたよ。
アドレスは otegami@flowercompanyz.com です。
リクエスト専用アドレスじゃないので、
リクエストであることがわかるタイトルを付けた方がいいでしょう。
でも、ブログのコメント欄でも大丈夫だと思いますよ。
社長は目を通してるはずですから。
以上、私信終わり。


というわけで、またまたまたまた下北へ。



『秋はやっぱり湯川トーベン』
11月13日(日) 下北沢LOFT
前売・予約3000円 当日3500円(1D付) 
18:00open 18:30start



開演前のステージには、
ギブソンJ50だけがセッティングされていた。

ちょい押しでスタート。
なぜ押したのか?
予約のあった人数が揃わなくて、それを待っていたようなのだが、
結局、来なかったので、そのままスタート。
あと十数名は予約が入っていたらしいのだが、謎。
いったいどこへ消えてしまったんでしょうね?

下北沢ロフトはオープンして36年でしたっけ?
とにかく、歴史のあるハコ。
HPで、当時どんなブッキングされてたのかを見てみると、
その豪華なラインナップに驚く。
トーベンさんは、神無月の後にやってたバンド、
ハート・オブ・サタデイ・ナイトで出ていて、
その時、子供ばんどと出会ったのだとか。
懐かしそうに話してました。

そうそう、
今日のライブはアルバム「そら」を順番通りに演るという、
アルバム・コンプリート・ライブ。
(トーベンさん曰く「村田方式」!)
以前にもここロフトで、「ハナ」「うた」を演ったらしい。

普段のライブではあり得ない曲順、ということで、
少しやりづらそうではあったけど、
ゆるーく楽しいMCを挟みつつ、
「なんで、こんな曲順にしたんだろう」なんて言ってたけど、
聴いてる分には違和感はなかったなぁ。
そりゃ、いつもCDで聴いてる通りだから当たり前か。

というわけで『パナヌファ』から始まり。

印象に残ったのは『空』と『珈琲』だな。
どうやら私は、トーベンさんの力強いストロークが好きらしい。
あと、ハスキーに伸ばす歌声もね。
アタマにドンっと入る、前のめりのリズムがいい感じなのだ。
あー、ハープもカッコいいな。
ハープの一番低音を吹くところに痺れた。
その時、ちょっと顔を紅潮させてるのがセクシーなのですわ。

『バンドマン・ブルース』のイントロでは、
「CDでは、ドラム・・・嶋田吉隆~!」パチパチパチ。
「ギター・・・藤井一彦~!」パチパチパチ。
というメンバー紹介付き。

『退屈に誘われて』では、
客席にいらっしゃったワントリック・ポニー(略して「一鳥」!)
のお二人が美しいコーラスを聴かせてくれましたね。
素晴らしい。

というわけで、「そら」完奏!
さて、ここからどんな選曲でくるのか、と期待してると、
「ピアノ弾いてみます」!!!!
いつか聴いてみたいと思ってたトーベンさんのピアノ。
ううぅ、感激。
曲は未音源化の『お月さんが笑ってる』

ステージの端っこにピアノがひっそりと置かれていて、
客席の端に座ってた私からは非常に見難い場所だったんだけれど、
身を乗り出して、覗き込んで見ましたよ。
ピアノは打楽器的要素の濃いのが好みなので、
トーベンさんのピアノも好きだわ。
左手の低音域、リズム&ベースの部分がくっきりとしてて
素朴な感じのピアノだったなぁ。
この曲の音源化も、早めに実現すると嬉しいなぁ。

MCでエンケンバンドの話になったのだが、
エンケンの対バン(対決)モードは、ニール・ヤングではなく
AC/DCとブラック・サバスが旬らしい。
それも「なるべく若いうちにやりたい」そうですよ。
さすがエンケン!
そんなエンケンに捧げます、と『不滅の男』!!!
きゃーーー!
何それ?私のためですか?(←妄想)

トーベンさんの『不滅の男』も骨太でカッコよかった。
ほぼ脳細胞がバーストしてたので、実はあんまり覚えてないのだが、
最後に名乗りを上げるところも、一応、完コピで。
「湯川トーベンです」「トシです」「エンケンです」と、
一人三役で、エンケンバンドを再現。
あー、あの日の興奮が蘇ってきて、
ちょっと、オカシなスイッチが入ってしまったな。

毎回コーラスをオーディエンスに強要する(!)曲があるのだが、
あれ、なんていうタイトル?
しっとりとしてていい曲なのだが、ソロ音源には入ってない。
うーん、どこで聴けるんでしょうかね?
メロディーはもう覚えてしまってるので、
ちゃんとコーラスには参加しておりますが。
「クジラがイワシに変わっちまった~」っていう歌。
知ってる方、教えて下さい。


アンコールでは、何も考えてない、ということで、
ワントリのお二人からリクエストをしてもらって、
『風小僧』
ワントリのお二人もステージへ上がり、生音で。
ギター弾きながら、トーベンさんあっちへこっちへ大移動。
最後には、なぜか3人でエグザイルな振り付けまで。
すごい笑っちゃったけど、ハーモニーは美しかったな。



と、そんなこんなで、
今日もまた心をあったかくして家路についたのであった。

2011年11月12日土曜日

晴れ時々もやもや

ずっと、もやもやしているのだ。
何が原因かというと、
これ↓
http://hibiya-live-marche.jp/

泉谷とチャボが野音で、というニュースを聞いて、そそられはしたが、
その日はトーベンさんのライブに行くと決めていたので、
行けないことは最初から確定していた。
しかし、続々と発表される出演者がツボで、
なんか悔しい気分になったりもしたのよ。

このイベントの是非を巡って、ややこしい事態となっているようなのだ。

問題は、このイベントの主旨が
「東日本の野菜を食べて復興を応援しよう」というところ。
そして後援が、東京都、農水省、読売新聞であるということも。
私もここにはちょっと、引っかかるものを感じたのは確か。
ここでは、その議論をするつもりはないので、
詳しくはツイッターで検索するか、
泉谷さんのブログを読んでみて欲しい。

必要以上に攻撃的で感情剥き出しなコメントは論外だが、
みな真剣に、切実に、思いを語っていて、読んでいて涙が出た。
どの立場の人の言葉にも、共感するところがあって、
もちろん、泉谷さん本人の熱い思いとその苦悩も、伝わってくる。

いったい、何が正しいのか。
なんで、こんなことになってしまったのか。

あぁ、もやもやする。

結局のところ、ちゃんと責任をとろうとしない東電と、
それを擁護している政府のせいではないのか。
国の言うことが信用できないから、こんなことになっているのだ。
原発についても、TPPについても、
多くの国民の声が政治に反映されないなんて。
なんかオカシイぞ。

2011年11月11日金曜日

リクエストしました

さて、全国のフラカンファンの皆さん、
もうリクエストはされましたでしょうか?

私は、もう済ませたので、一応ご報告。
とくに“1曲だけ”という縛りは無かったのだけれど、
たくさん挙げてもインパクトに欠けるし、キリがないので
1曲に絞って、『真赤な海』をリクエストした。
ええ、大好きなのよ、この曲。
ベースラインの妖しい感じが痺れるんだよなぁ。

というわけで、もし恵比寿の2daysでこの曲が聴けたなら、
「おー、nemuriのヤツが狂喜乱舞しとるな」と思って下さい。

で、1曲だけ、と言いつつ。
実は『東京ワッショイ』もいいよねぇ・・・なんてコメントを
くっつけてしまったのだ。
なんせ、エンケン熱が冷めやらないもので、つい。
密かに期待しとりますよ。




私の好きなある方がつぶやいておられたのだが、
ハイロウズを聴き始めたのだとか。
おおー、そうですか。
ベスト盤と『Relaxin'』を借りてこられたとか。
そうですか、そりゃいいですな。
ちなみに、私のオススメは『バームクーヘン』ですよ。
私の一番好きなアルバムですよ。
・・・と、このブログを目にするとは思えない人に宛てて、
書いてみました。

ついでなので、他のアーティストについても、
一番好きなアルバムを考えてみた。

フラカンは『脳内百景』
クロマニヨンズは『FIRE AGE』
グルーヴァーズは『CHARGED!』
誠さんは『Dinner』
夜ストは『Soul On Fire』
トーベンさんは『ハナ』
せっちゃんは・・・あれ?難しいなぁ。
フルアルバムじゃないけど『HALF』が好きだなんだけどなぁ。

あくまで、今現在の気分なのですが。




なんか、もやもやする毎日ですが、
それでも好きな音楽を聴けるのは幸せですな。

2011年11月7日月曜日

ROCK'N'ROLL JOINT STRUGGLE SPECIAL@CLUB251

CLUB251 18th ANNIVERSARY
"ROCK'N'ROLL JOINT STRUGGLE SPECIAL"
11月5日(土)下北沢 CLUB251
THE GROOVERS/THE YOUTH/
片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ
18:30開場/19:00開演
前売り3,000円/当日3,500円(ドリンク別)



先週のエンケンバンドの衝撃が大きすぎて、
どんなライブにも心を動かされないんじゃないかという
ちょっとした不安を抱えながら、
またまた下北へと出かけて行ったのである。


THE YOUTH
3ピース、仙台のバンド。
若い、と思ったけど、結成して10年以上たってるらしいから、
そうでもないのか・・・いや、私からすれば、充分若いんだけど。

もともと4ピースのバンドだったのが、
ベースが抜けてしまったために、
ボーカルの中村くんがベースもやることになったらしい。
もちろん今回の震災の被害もあっただろうし、
いろんな困難を乗り越えて、ステージに立つ彼らは
音楽を奏でる喜びが迸るようで、とても生き生きとしてた。

とくに、ギターの音色が私の好み。
ヘッドの部分が上下逆向きになった赤いストラトから
クリアな響きのアルペジオ。
繊細だけどキレのあるリズム感が気持ちいい。
そして、ルックスも!
三井くん、かわいいっ!
・・・でも、どっかて見たことあるような・・・と考えていた。
あっ、思い出した。
LOST IN TIMEのサポートでギター弾いてたよね。


片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ
いつ見ても、楽しい。
片山くんの煽りも、バンドのグルーヴも激熱!
ステージ・パフォーマンスも熱くて、濃いわ~。
なんていうか、やっぱり京都的な濃厚さだなぁ。
全員揃って、ダンスするところがツボ。
キュートですわ。

私の目の前のギター氏の弦が
最初の曲からいきなり切れてたのが、すごく気になったんだけど、
結局、そのまま最後までいっちゃった。

それにしても、すごいセンスの衣装。
前からこんなだったっけ?
まぁ、確かに、インパクトはあるわな。

縁あって、来月もヨコロコとの対バンでお世話になります。
これで、予習はバッチリだな。


THE GROOVERS
片ブレロケパー(by一彦さん)終わりで、
スルスルっと最前列、一彦さん前へスタンバイ。
しかし、グルーバーズファン、みんな大人?
私らみたいにガッツイてる人、ほとんどいない。
すいません、大人気なくて。

『Groovaholic』でスタート。
このイントロで、グッと掴まれて、
グルーヴの渦の中へと連れて行かれてしまった。

この間のシェルターから始まったワンマンプチツアーで
発掘された名曲、『行列の先頭』
これからのライブでもやってってくれると嬉しいなぁ、と
思っていたら、やってくれたね。
これはもう、定番曲にしてもらってもいいなぁ。
グルーヴァーズのカッコよさを濃厚に詰め込んだような曲だから。

目の前に一彦さんの手元があるという素晴らしい眺めで、
一彦さんの手が赤面するんじゃないかってくらい、ガン見。
あの切れ味鋭いカッティングもしっかり拝見。

誰にも理解されないのを承知で書くけれど、
すっごく気持ちのいいグルーヴが入ってくると、
お腹、というか腹筋がギュウってなるんですわ、私。
もちろん、この時も、一彦さんの目の前で、ギュウっとなっていたので、
脇腹を押さえて苦悶の表情を浮かべながら、揺れていたんだが、
ふと、これじゃ具合悪い人みたいだなぁ、と気づいた。
目の前にこんな人いたら、心配しちゃうよね。
いかん、いかん、一彦さんに心配かけたりしたら大変!(←すごい妄想)
大丈夫、べつに具合が悪いわけじゃないからねスマイルをしてみた。
ぜんっぜん、目は合わなかったけどね。

いやー、もう、カッコいいのなんの。
あの16分、なんなの?
ギターのストロークに16分が入るたびに、私の腹筋、ギュウ。
きゃー、もう、やめてー、いやー、やめないでー。(ちょいエロい?)
と、心の中で絶叫してたような次第。
そして、『狂おしきこの世界』では、昇天いたしました。
イントロのヤスチカさんのドラムとか、たまんないもの。
もう、なんなんだよ、このバンドのグルーヴは!
殺人的だよ、私、殺されそうだよ。
と、息も絶え絶えになったところで本編終了。
た、た、助かった。



アンコールは、THE YOUTHの中村くんと三井くんも一緒に、
『車輪の上』
ボーカルもギターソロも彼らにお任せということで、
一彦さん、のびのびと楽しそうに弾いてたなぁ。
ベースを持たずに歌う中村くんものびのびしてたね~。
三井くんは、カワイイ顔して切れ味のいいギター弾いてた。

最後に『SWEET JANE』は、
片山くんとギターの二人も出てきてセッション。
で、片山くんがなんか気の利いた詞をつけて歌ってたんだけど、
よく聴こえなかったのが残念。
あいかわらず、前に突っ込み過ぎてるために、
PAスピーカーの音がちゃんと聴こえてなかったのでね。
ええ、大人気なさの代償ね。


Groovaholic
境界線のエンジェル
放浪の運命
惜別の空
行列の先頭
SPEED QUEEN
狂おしきこの世界

車輪の上
SWEET JANE

※この他に知らない曲が2曲あったので、たぶん新曲だと思う。



グルーヴァーズのライブも、けっこう見てきたけど、
ここまで痺れたのは初めてかもしれない。
なんでだろう?
一彦前で観たからか?

頭の中に渦巻く音の余韻に酔いしれながら歩いているときに、
そういえば、ライブ前の不安は何だったんだろう?と自問。
あれは杞憂だったな。
むしろ、あのエンケンライブ以来、脳細胞の奥の奥、
非常にデリケートで感じやすい部分へ通じる回路が
ひらきっぱなしになっているような気がするなぁ。



最後に余談。
一彦さんの手元を見つめて、
一部女子の間で大人気の、あのセーハの指を待ち焦がれていたら、
あれっ!?オカシイ。
ぜんぜんセーハしないではないか。
なんか見慣れない不思議な形で押弦してた。
そう、6弦は親指使っていたのだ。
それはそれで、セクシーでしたけどね。(←指フェチ)

2011年11月1日火曜日

遠藤賢司「不滅の男」第2弾!@ROCK JOINT GB

遠藤賢司「不滅の男」第2弾!
エンケンバンド
(遠藤賢司Vo.G/湯川トーベンB/石塚俊明Ds)
10月30日(日) 吉祥寺 Rock Joint GB
開場18:30 / 開演19:00  ¥3700 / ¥4200 +1D
大学生・専門学校生¥3000 高校生¥2000



このブログを読んでいただければおわかりでしょうが、
私は、年がら年中、アホみたいにライブばっかり行っとります。
それでも、ライブの前になるとソワソワドキドキして、
仕事が手に付かなくなることも、しょっちゅう。
なかなか慣れるもんじゃないんだな。
しかし、今回はそんなもんじゃなく、ソワソワドキドキの最上級、
それプラス「ひゃあ」とか「あぁああぁ」とか、意味不明の声を発しては、
上がっていく心拍数を抑えるために深呼吸したり。
とにかく、めちゃくちゃ楽しみにしてたのだ。
待ち遠しすぎて、時間の流れがもどかしく感じるほどに。



5時頃吉祥寺に着いて、前売チケットを買うため、GBへ向かう。
そう、12月にグルーヴァーズのワンマンがここであるのだよ。
そしてGBの前まで来て・・・あっ!!!
トーベンさん!
スタッフの方なのかな?座り込んでお話されてる横を
知らん顔して無言で通るわけにもいかず(面割れだから)、
・・・ こ ん に ち は 」と、消え入りそうな声をかけさせていただきましたよ。
聞こえてないかもしれないけど。
とにかく急ぎ足で。
もう、酸欠寸前だもの。
ハァハァハァ・・・。



今回は、エンケンを初めて観るという、りーさん、ニアさんとご一緒。
お二人は初対面だったけれど、すぐに打ち解けたもよう。
よかった。
そして、私がガッツで良番チケットをもぎ取っていたので、
特等席を確保できたぜ。
あー、いい眺めだ。
楽器のセッティングしてあるステージを見ているだけで、ときめく。

エンケンのヤマハのアコギは、古い順から、
一郎、二郎、三郎、と名付けられ、ヘッドのところに番号がふられている。
ステージに並んでその出番を待っていたのは、二郎君と三郎君。
サウンドホールの周りが削れるほどに使い込まれているのが素敵。
飼い主を待つ犬のように、エンケンに掻き鳴らされるのを待っているみたい。
そう、愛猫家のエンケンのギターなのに、犬のような佇まいだった。

世代の違う三人で、好きな音楽の話をキャッキャとしていると、
照明が落とされ、ついにエンケンが登場。

最初に手にしたのは三郎君だったかな?
そのギターをかき鳴らす、ジャラーンという音が響いた瞬間、
場内の空気が一変する。
みんなが、ステージの真ん中に座っているエンケンに意識を集中させて、
どんな小さな音も聴き逃すまいとしている。
たった一振りのストロークで、グイッと聴く者を惹きこんでしまう。
いったいどんな魔法を使ったんだろうか、と考えていると、
それが魔法みたいな薄っぺらなものじゃないことがわかる。
鍛錬され、研ぎ澄まされたエンケンの気迫が波動となって、
観客の心を震わせるのだ。

アコギの弾き語りは4曲くらいだったかな?
『満足できるかな』で始まって、新曲『心の奥まで抱きしめて』
『夜汽車のブルース』など。

この前も思ったけど『夜汽車のブルース』のギターは、
本当に汽車の音に聴こえる。
ただ、走り過ぎて行く汽車を見送る感じではなく、
汽車に乗ってるか、もしくは汽車と同じスピードで並走してるか、
とにかく、一緒に疾走してるような気分になる。
うっかりすると、振り落とされてしまいそうだが。

一曲一曲、尋常ではない熱量を発しながら、
ギターを弾き、ハープを吹き、歌をうたうエンケン。
聴き手も気を抜くとふっ飛ばされてしまうから、
必死になってエンケンに喰らいついていく。

そんな真剣勝負の合間のMCでは、
人が変わったように優しい表情で、生真面目に話すエンケン。
「エンケーン!」と、女性からの声がかかると、
ニッコリ笑って「ハイ」と嬉しそうな表情をする。
すごくチャーミング!

伊豆のレコーディングスタジオの猫“カブキ”の話。
ただ可愛がるだけじゃなく、真剣に猫の気持ちを理解しようとする
エンケンのその心の在り方が、途轍もなく美しかった。




トシさんとトーベンさんを呼び込み、
エンケンは立ち上がって、ギターをグレッチに持ち替えた。
甘ったれるなよ!というエンケンの声で始まる。
『東京ワッショイ』
大好きな曲。
気が遠くなるほど待ち焦がれたエンケンバンド。

すごいすごいすごいすごい・・・・・。

ドラムソロ~ベースソロ、それぞれ10分近くやったんじゃないかな。
このへん、時間の感覚が狂ってるから、はっきりしないな。

トシさんのドラムは、湿度が高いな。
ドロっとした妖しさとプリミティブな力強さが混じり合って
ぬるっと蛇行するように体の中にねじ込んでくるリズム。

トーベンさんが、こんなベースを弾くのを初めて見た。
本気度がハンパないわ。
いつもと目の色が違う。
少し苦しげに、体から何かを吐き出すようにしながら音を紡いでいく。
吐き出し続けて、トーベンさんが空っぽになってしまいそうで恐かった。

それぞれのソロの間、舞台の真ん中で仁王立ちのエンケン。
照明もほとんど当たってなくて、濃い陰の中から、
真正面を睨みつけるように見つめて、じっと立っている。
まるで不動明王のようだった。

再び三人の音が重なると、
何もかもを呑み込んで巨大化していく大蛇のように、
私を、観客を、この空間すべてを呑み込み尽くしていった。
なんという至福、なんという恍惚。

すごいすごいすごいすごい・・・・・。

「ちょっと休まないと、トシとトーベンが倒れちゃうんで」と、
エンケンのMC。
「神無月のCDが・・・」と、突然はじまったので、
ちょっと慌てるトーベンさん。
さっきまで、異形の形相で鬼気迫る演奏をしていた人達が、
仲良さそうにニコニコしながら話してて、不思議な感じ。
いや、こっちの方が素なんだけどね。
エンケンが神無月のことを絶賛してくれるのが、恥ずかしくて
照れ照れのトーベンさん、もういつもの優しい顔に戻ってた。
このエンケンの宣伝のおかげか、この日の物販では
神無月のCDが売り切れていた。
(その最後の一枚をゲットしたのは、りーさんでした。)

来年1月に出る新しいアルバムの中から2曲。
『俺が死んだ時』に、「あいつ頑張ってたよな」と言ってもらえるように、
とか、そういうことをエンケンが言ってたんだけど。
ダメだよ、死んでからじゃ遅い。
早く、日本中の人に気づいて欲しい。
ここに、美しく、気高く生きている日本の宝がいることを。
死んでからじゃ、ダメだよ。

『踊ろよベイビー』のときだったかな。
エンケンが、曲の途中で時々猫招きの手でポーズを決めていた。
これ、エンケンがやると不思議とカッコよく見えるんだよね。
トーベンさんも興に乗ってきたらしく、
同じく猫手で踊りながら、エンケンに絡んでいく。
トーベンさんは犬派だからなのか、
その猫手がちょっと様になってなかったりするのだが、
いつの間にか、二人で向き合って、ニャオニャオダンス(?)してる。
なんだ、コレ?
64歳と58歳が、可愛すぎでしょ?
さっきまでの殺気立った演奏とは、なんたるギャップ。
息が止まるかと思ったわ、愛しすぎて。

それから、二人で一緒にシコ踏んでた。
さすがエンケン、足がきれいに上がってて美しいシコを踏む。
トーベンさんも、よく頑張ってついていってたよ。

『不滅の男』は、まさにエンケンのテーマ曲。
私も一緒に声を出して歌った。
「頑張れよなんて言うんじゃないよ 俺はいつでも最高なのさ!」
そうだ、そうだ、そのとおり。
エンケンは、いつでも最高。
いつでも手加減ナシで、観客に真剣勝負を挑んでくる不滅の男。
最高だ!




アンコールは、エンケンバンドでアコースティック演奏。
トーベンさんのアコベ、今日は間近で見られた。
エンケンの繊細な歌声に合わせて、
優しく弦を弾いて、深く深く沁み込んでいくような音色を奏でる。
この世のものと思えないほど、低く澄んだ音が体内に響いた。


最後は、エンケン一人で『夢よ叫べ』
ギターの旋律が哀しく美しい名曲。
一人でステージに立つエンケンの姿が美しいのは、
足が長いとか、姿勢がいいとか、そういうことだけじゃなく、
その痩せた体に内包している魂の形が透けて見えるからなんじゃないか?
美しい魂がステージの照明に照らし出されて、
私はただただ見とれてしまうのだ。

いつものように、格好よく見得をきってステージを去るエンケン。
しばし呆然とした後、涙が溢れるのを止められなくなる。

あぁ、エンケンと出会えた私は幸せだな~。



満足できるかな
心の奥まで抱きしめて
ハローグッバイ
夜汽車のブルース
ちゃんとやれ!えんけん! 
東京ワッショイ
男のブルース
外は雨だよ
ブルースに哭く
俺が死んだ時
君にふにゃふにゃ
踊ろよベイビー
不滅の男

猫と僕と君
夢よ叫べ



セットリストは、公式ブログよりいただきました。