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2014年12月31日水曜日

大晦日に蔵出し

今年ももうすぐ終わってしまいますが、
今年は参加したライブの本数が、異常に多くて、本当に異常事態。
なかなか記事を仕上げることができなくて、
下書きのままで残ってしまったものが多かったな~。
もう、今更書き上げることはないでしょうから、
思い切って下書きのまま、まとめてアップすることにしました。

読む価値などないですが、一応、私個人の記録として、
残しておこうかと思ったのですよ。

それでは、みなさま、よいお年を。



2014年12月30日火曜日

THE PRIVATES/夜のストレンジャーズ@レッドクロス

さよなら2014年~
TOP GEAR SHOW!! Year End Party!!
THE PRIVATES / 夜のストレンジャーズ
12月28日(日)新宿 レッドクロス
op18:30 / st19:00
前2,500円(D別) / 当3,000円(D別)



今更ながらプライベーツにハマってしまった今年。
夜ストとの対バンで1年が締めくくれるなんて、
と幸せをかみ締めつつ、ちょっぴり緊張しつつ、紅布へ。
この楽しみすぎて緊張する感覚って、なんなんだろうね?

ついでに言うと、私がはじめてプライベーツのライブを観たのが、
まったく同じシチュエーション。
紅布で夜ストとの2マン、もう5年も前のことなんだなぁ。
プライベーツのカッコよさに気づくまで、5年もかかったのか・・・?
長すぎるわな~。



フロアの前方は女子率が高く、いつもの夜ストのライブとは
少し雰囲気が違っていた。
私も、めずらしく下手側へ。
マキ子さんをそばで見るのは久しぶりだった。

『遠い帰り道』は大好きな曲なんだけれど、
いつもに増して、なんだか気持ちいいなぁ~と、
マキ子さんの方を見ると、すごく楽しそうな表情でベースを弾いていた。
その時、マキ子さんが夜ストに入ってくれて良かったなぁ、と、
これまた今更なんだけど、シミジミと思ったわけ。
うーん、上手く言えてない。
バンドという塊を感じたというか、見えたような気がして、
とても愛しくなったのですよ。マキ子さんが。夜ストが。

三浦さんはあいかわらず禁酒してるようだけれど、
そのせいか、顔というか、表情がスッキリして見えたなぁ。
大好きな先輩とのツーマンなので、テンションも高い。
テンション上がりすぎたのか、歌詞をとばしちゃったりしてたけど。

告知MCはマキ子さんの担当で定着したのかな?
自分たちのスケジュールの最後に、
プライベーツのワンマンも告知して、
「私の所にもチケットが届きました」と、にっこり笑ってた。
マキ子さん、素敵ですわ。

『SPIKE DRIVER BLUES』のカヴァーから『プライベート~』の
流れは、燃えたなぁ。
お腹がよじれたわ~。


BACK TO THE ROCK'n'ROLL WORLD
ソウルフリーター
レッツツイストアゲイン
BOOGIE WALK
WALKING BLUES
Rollin' Stone
遠い帰り道
テレサ
あなたとシャララ
水晶の夜
SPIKE DRIVER BLUES
プライベートな話をしよう
泥の川
I LOVE ROCK'N'ROLL
サムクックで踊ろう
ヤング&ヒッピー



ひょっとしてそうかな?と思ってたのだけど、
今回もキーボードのガッコーさんの入った5人プライベーツだった。
前半のセトリはニューアルバム押し。
当然か、まだレコ発ツアーは完結してないんだった。

プライベーツのライブの淀み無さは凄い。
途中で、延原さんがMCもするし、ギターチェンジだってする。
ちゃんとインターヴァルをとっているのに、
まったく途切れた感じがしないのが不思議。
本当の意味で、ライブ巧者なロックンロールバンドなんだよ。

夜ストがカヴァーを演ってしまったから、本家の方は
聴けないかと諦めていた『SPIKE DRIVER BLUES』を
演ってくれたのが、めっちゃ嬉しかったー!
夜ストのカヴァーについては「舌のまわってないとこがいいよね」
と、からかうような軽口。
延原さんらしい。

延原さんって、こんなにしゃべる人だったのか!
その口調は軽いし、子供っぽいし、酷いこと言ってたりするけど、
なぜか憎めない魅力あるんだよなぁ。
「来年はどんな年になるかな?」
「どうせロクなもんじゃないだろうけど・・・」
「みんなは大丈夫!・・・俺がついてるから!」
そう言い放って、たまらなくチャーミングな笑顔をフロアに向ける。

なんなのーーーっ!?
その根拠なんてまるでないのに、めっちゃ頼もしい言葉は。
コワい。キュン死するわ。
こういう男にだけは近づいてはいけません!って、
私の防衛本能がピーピーと警報を発しておりますよ。



エレベーター№9
ONE MORE TIME
あいつはさかさま
I'M READY
GAKKO STOMP
キッスを、もう一度
リメンバー
CAT FISH
BOOGIE GO GO
DRIVE ALL NIGHT
SPIKE DRIVER BLUES
I NEED YOUR LOVE

MEMPHIS TRAIN
WASTIN' TIME Part Ⅱ
DANCE



ロックンロール万歳!


2014年12月28日日曜日

FAIRY BRENDA / hotspring / BAZRA@レッドクロス

さよなら2014年~
アフタークリスマスパーティー
FAIRY BRENDA / hotspring / BAZRA
12月26日(金) 新宿 レッドクロス
op18:30 / st19:00
前2,000円(D別) / 当2,500円(D別)


ほんまにアホやなぁ、と自分でもわかっているのだけれど、
また来てしまったよ。
けど、こんなアホなことができるのも、今のうちだから。
その情熱と体力があるうちだけだから。



トップバッターのFAIRY BRENDAは、最後の4曲だけ聴けた。
黒猫の澤くんのバンド。
いつもメイクして、サイケな衣装をつけてるイメージの澤くんだけど、
このバンドでは、ナチュラルな佇まいで、
意外にもフォークロックっぽい歌を歌っていたのが新鮮。
ビジュアル的には、断然、こっちの方がカワイイわ。
と、おばちゃん目線で言わせていただきます。


お待ちかねのホットスプリング。
ステージに立つだけで絵になる4人を惚れ惚れと眺めた。

『ハロルド』と『銀行強盗』は、やっとライブで聴けた。
とくに『銀行強盗』大好きなのだ。
イノクチくんの歌の譜割りが走っていて、楽器の音を
どんどん引き離していくところがいいの。
その疾走感がたまらんし、その離れていったリズムと再び出会って
揺らぐ感じがバンドのグルーヴになっているし、
メロディーにのっかるアメリカンニューシネマなリリックが
ピタリとはまっててカッコいいのだ。

新曲の『田舎のカーボーイ』は、なんだかせつない。
テーマとしては『永遠の田舎者』なんだけど、
まだまだその傷跡が生々しいのだ。
彼らの若さのせいなんだろうなぁ。

『シュガーK』もc/wとして、収録されるようだけれど、
こちらは、ぶっ飛ばした爽快なナンバー。
イノクチくんと伊藤くんが、一本のマイクに向かって歌うところが
カッコいいったらありゃしない!

スローナンバーの『JUKE BOX』もよかった。
長いアウトロで、メンバーが向かい合って演奏する姿というのは、
普遍的にバンドの美しさを象徴する場面だ。
見ていて、心を震わさずにはいられない瞬間。



45回転
ハロルド
銀行強盗
BABY KILL LOVE
田舎のカーボーイ
シュガーK
2053
JUKE BOX
FADE AWAY
ゴールド
夜の魚



こういう対バンのライブで、お目当てしか観ないというのは、
あまり褒められたことじゃないのはわかってるんだけど、
年末のこの時期にムリムリ時間をこじあけて
やって来たわけなので、許していただきたい。


2014年12月26日金曜日

年末ワンマン!!うつみようこ & YOKOLOCO BAND@Zher the Zoo

年末ワンマン!!うつみようこ & YOKOLOCO BAND
12月24日(水)代々木 Zher the Zoo
時間:OPEN 18:30/START 19:00
料金:ADV.¥3,500/DOOR.¥4,000



明日12月24日のライブでありますが、グレートマエカワが体調不良の為、出演できなくなりました。
名古屋同様ライブは4人で行います。



という衝撃的なお知らせが・・・。

Gの体調が心配ではあるが、たとえ4人でもライブをやってくれるなら、
喜んで行きますとも。
鈴木淳氏がサポートしてくれるという嬉しいニュースも入ったし。


ようこさんは真っ赤なワンピースに猫柄のキュートなタイツ。
いいなぁ、ようこさんのセンス。
けど、けっして普通のおばさんでは真似できないですわ。
残念ですが・・・。

前半はベースレスの4人編成で。
『I don't know』とか『Today』とか。
聴きなじんだヨコロコのサウンドとは、まるっきり違って聴こえた。
ヨコロコといえば、どっしりと足腰のしっかりしたしたサウンドが
魅力なわけで、その大事な部分が抜け落ちてしまった頼りなさといったら・・・。

普段ベースを意識して聴いてたわけじゃないし、ギター前で
ギターの轟音ばっかり浴びていたから気付かなかったけど、
ベース音がないと、当然だけど、安定感の無さに愕然とする。
G不在の存在感に圧倒されて、ちょっと涙すら出た。

『Somtimes I feel like a Motherless child』では、
ベースに替わって竹安ギターがリズムを刻んでいて、
そういう一つ一つのカヴァーするプレイに、胸がきゅっとなる。
ああ、バンドっていいなぁって。

後半から淳くんが入って、サウンド的には落ち着いた。
というか、私が平常心を取り戻せたと言った方がいいかな。

24時間前に、キュウちゃんからメールで、出演依頼を受けたらしい。
「明日ひま?」って。
普通はクリスマス・パーティーのお誘いかと思うよね?
それでも時間のない中、引き受けてくれるなんてありがたいね。

MCで奥野さんが、あれこれ淳くんに話を振ろうとするんだけど、
「これ以上しゃべると忘れちゃうんで」ってことで、次の曲へ。

ということで、後半はいつものように、怒涛の盛り上がり。
ホント、踊りっぱなし。

アンコールでは、なんとフラカンの『真赤な太陽』を。
フラカンのトリビュート盤のメンバーが揃ってたからね。
ギターはコータローさんじゃなく、本家なのが不思議な感じ。
けど、ようこさんの歌う『真赤な太陽』はスケールがでかい。
なんという力強さだろうか。
歌う人が違うだけで、こんなにも印象が変わってしまうんだなぁ、
と改めて思う。

と、しみじみとした後は、ようこさんのハイキック、
『Kick Out The Jams』で最後の大爆発。
やっぱりこれがないと、ヨコロコのライブは終われないわ。




2014年12月22日月曜日

やちべん@STORMY MONDAY (2014/12/20)

やちべん
湯川トーベン(v.b.)田中"ヤッチ"裕千(v.g)
12月20日(sat) 横浜 STORMY MONDAY
open18:00/start19:00~/2ステージ
予約¥2500/当日¥3000(消費税別、+2オーダー)



当初、天月で演る予定だったのだが、オトナの事情により
やちべんのライブとなったのだ。
オトナの事情って・・・
どう考えても、テツさんのスケジュール・・・だよね?

爆音の天月のサウンドが恋しいところだが、
しっとりとヤッチさんの歌が聴けるのは嬉しい。

ヤッチさんがアコギを持ったところ、初めて観られたからね。
いつもエレキばっかり弾いてるせいか、
アコギだと指が痛いとおっしゃっておりましたよ。
そしたら、トーベンさんが「ベースに比べたらこんなの
ぜんぜん軽いよ」と言ってたけど、ヤッチさんは、
この前、余興のセッションでベースを弾いたら指先が
水ぶくれになったとか・・・。
ギタリストの指先は繊細ですからね~。

ヤッチさんのアコギは、エピフォン。
相当使い込んでる風格のやつ。
トーベンさんはギブソンのアコギと、今日もSGベースが登場。

前半は、はっぴいえんどや、GSや、ビートルズのカヴァー。
やっちさんの歌う『神様お願い』が、歌声とよく合っていて
よかったなー。
トーベンさんも、GSになると俄然はりきっちゃうから、
ベースが気持ちよーく跳ねてて、すごく楽しそう。

後半は、天月のナンバーをドラムレスのアコースティック編成で。
お馴染みの爆音ナンバーが、いかにスカスカになるかを確かめて、
というのがトーベンさんのお言葉。
確かに、テツさんのパワフルなドラムがないと爆音にはならないけど、
やっぱりカッコいいものは、カッコいいのだ。
で、やっぱり歌がクリアに聴こえると、いいよねぇ。
お二人の声、大好きなんよねぇ。

天月のときよりも、お客さんが多いんじゃない?
だったら、次から二人でいいんじゃない?
スケジュールも合わせやすいしさぁ、とトーベンさん。
いやいやー。
そりゃ、やちべんもいいんだけど、
天月も忘れずにお願いしますよ!
あの爆音でお腹ギュウギュウ捩れる感じが堪らなく好きなのですよ!



2014年12月17日水曜日

エレクトリック忘年会'14 @ Zher the Zoo

ザ・ビートモーターズ NEW ALBUM「3」Release Tour Final
"エレクトリック忘年会'14"
ザ・ビートモーターズ/hotspring
/BUGY CRAXONE/マーガレットズロース
12月14日(日) 代々木 Zher the Zoo
OPEN 17:30/START 18:00 
ADV.¥2,800/DOOR.¥3,300



衆院選の投票日。
自分はもう期日前に済ませてあったし、
外は冷えこんでいるようだし、外出するきっかけを見失っていた。
でも、このまま家にひきこもってると、夜の選挙特番を見て、
ドヨーンとした失望感を抱えて眠りに就くことになる。
あぁ、そんなのイヤだわ。

同じ悪いニュースを聞くなら、夜じゃなく朝がいい。
夜の闇は、心の闇を増幅させてしまうからね。
というわけで、ライブじゃライブじゃ~、と代々木へGO!
(こうして、いちいち理由付けしてしまう自分が
可愛くもあり、情けなくもあり)


ホトスプさんはトップバッター。
お客さんの入りがイマイチだったせいもあり、
またもや、どんどん前に詰めてしまったよ。
でも、今回はいつもと違って下手寄りの位置へ。
音源を聴き込むほどに、伊藤くんのベースが気になってしまって。
なんか耳に残るベースラインなんだよねぇ。
華があるというか、なんというか・・・。
だから、今日は下手なのだ。

1曲目は『コールタール』
やったー!
初めてライブを観た時、まだ音源は持っていなかったけど、
これ好きだ!っと、ビビビっときた曲なのだ。
メロディーがいいし、リリックも覚えやすくて、すごくキャッチー。
バンドの演奏は跳ねててノリがいいから、
最初のナンバーにはピッタリなんじゃないかな???
(ステージに夢中になってて、
他の観客の反応を確かめる余裕はなかったけど・・・)

『ゴールド』は、もうすでに名曲の風格を感じる。
情熱を封じ込めた言葉たちに痛々しいほど共振するメロディー。
  音楽を超える何かをくれ
  そして 何かを超える音楽をくれ

なんという果てしなき渇望。
その狂おしさの渦に飲み込まれて、一瞬棒立ちになる。
このまま、爆音の底に横たわる静寂の果てまで
沈み込んでしまうのも悪くないと思いながらも、
意識は再び浮き上がる、爆音の嵐の中へ。

なんか、もう、あっという間。
ロックンロールの嵐が駆け抜けていった。


コールタール
ロケット大人サンダー
(?)
ゴールド
田舎のカウボーイ
BABY KILL LOVE
45回転
夜の魚



マガズロさんと、ブージーさんは初見。
どちらもいいバンドでしたよ。
楽しかった。
(時間の都合により詳細は割愛)



一週間ぶりのビートモさん。
セトリは、宇都宮とほとんど一緒だったんじゃないかなー?
全曲知ってるわけじゃないので、はっきりとわからないけど、
『ジェット先生』から始まったし、
全部、聴き覚えのある曲だったから。

今日は下手側なので、木村くんのギタープレイを堪能。
ソロ弾くときの、怪しいほどのイってる目つきが
エロくていいね!

『恋する二人』では、竹安先生が「胸がキュンとする」と
言ってたの(と、そのときのキュンとした表情)を思い出して、
フフフっと顔がにやけてしまったよ。
たしかに、キュンキュンしちゃう曲だけどね。

MCでは、秋葉くんが今日のゲストに感謝しつつ、
一言ずつコメントを言っていたのだが、hotspringについては、
「シンプルなロックンロールなんだけど、メロディーがいい」
と言っていたっけ。

先週は、フラカンに可愛がられてる弟分として扱われていたけど、
今日はhotspringの頼れる先輩として、逞しくみえたなぁ。

アンコールの『ばら色の世界』で、秋葉くん大暴れ。
やたらと高い所に登っておられました。
その姿にキュンとなりましたわ。




買うぞー!と、はりきって向かった物販コーナー。
正面に知ってる顔がいたので、笑顔で近付いていったら・・・
秋葉くんだった。
危うく「あのー、これー・・・」とホトスプさんのグッズを指差しながら、
話しかけるところだったわ。
その寸前で気付いて、行き場を失った笑みを顔に貼り付けたまま、
オドオドしてるところへ、ゴエさんとイノクチくんが登場。
水色のTシャツを買おうとしたんだけれど、Sサイズは品切れ。
白は持ってるし、Mじゃ大きいし・・・うーん。
かわいい男子2人に、キラキラと目を輝かして見つめられたら、
買わずに退散するなんてことできないよねぇ。
というわけで、トートバッグを買っってしまったわ。



2014年12月14日日曜日

「ともすけと音楽をVol.6」@homeri

Per田嶋友輔企画「ともすけと音楽をVol.6」
12/12(金)小さな喫茶店homeri
OPEN 19:00 / START19:30
CHARGE 2,000円 + オーダー
田嶋友輔:パーカッション
湯川トーベン:ベース・ギター・うた



初ホメリ。
かみぬまくんやパンダ師匠がライブをしてたので、
その存在は知っておりましたよ。
小さいお店だとはきいていたが、こんなに細長いとは!
細長い長方形の短辺の一端がステージで、もう一端が厨房。
長編の両壁に沿うように椅子が一つずつ並べられていて、
これでギリギリ、人が一人通れる幅が真ん中にできている。

ともすけくん主催で、2ヵ月に一度の定期ライブを
今年一年続けてきたらしく、今回は今年最後の回。
その締めに相応しく、トーベンさんをゲストに招いたそうだ。
というわけで、トーベンさんはあまり喋らず、
ともすけくんがMCをして、進行していくのに対して、
適当に合の手(というか、チャチャ)を入れる感じで。

今回はマイクを使わず、全て生音でのライブ。
この提案はともすけくんの方からだったみたいだけど、
セットリストについても、全部ともすけくんが
考えたものらしい。

ともすけくんが、トーベンさんとの出会いについて話しはじめた。
そのときのライブ、私も観ていたよ。
仰木さんのバンドでドラム叩いてたのが、ともすけくんだったんよね。
このとき、突然トーベンさんに振られて、ちゃんとできなくて、
グダグダになっちゃったことが悔しかったみたい。
でも、その後、Irish Modern projectで、とーべん祭りに誘われて
すごく嬉しかったようだ。

とにかく、トーベンさんに対するリスペクトの気持ちが
ボタボタと溢れ出てて、聴いてるご本人はとても照れくさそうで、
すぐ話の腰を折るようなチャチャを入れていた。

考えてみれば、トーベンさんの弾き語りを聴くのは8月以来。
なんということだ!
あれこれ被ったり、被ったり、被ったり・・・だったからね。
ということもあり、トーベンさんの歌に痺れまくった。
ともすけくんとのアンサンブルが素晴らしかったので、
その魅力がさらに増幅されたのだろう。

実は、いまだによくわからないのだ。
なぜ、こんなにトーベンさんの鳴らす音楽に感動してしまうのか。
いい曲だから?
演奏が上手いから?
声が好きだから?
フレーズがカッコいいから?
すべて“YES”ではあるけれど、それだけではないのだ。
もっと大事な“何か”がトーベンさんのライブにはあるのだ。

ぼんやりと私が感じるその“何か”を言葉にしようとすると
「優しさ」ということになってしまうのだが、それも違う。
それより、もっと力強く、もっと凛としてて、
もっとふんわりと柔らかく繊細な“何か”を表す言葉を
誰か私に教えてくれ。


今日のアコギは、ギブソン。
そして、2部の最初の2曲は、SGベースが登場。
(MCでもジャック・ブルースに触れてたけど、
追悼的な意味を込めての楽器選択だったのだろうか?)
ドラムとベースで歌ものを演るというのは異色な感じだが、
ともすけくんから、ベースを弾いて欲しいという
リクエストがあったようだ。

先週、子供ばんどで見たときには、(SGベースの)
ルックスがイマイチだなんてことを思ってしまったけれど、
トーベンさんが座りで抱えている姿は、
たいへん良い眺めであった。
VOXの小さいアンプで鳴らしていたけれど、
低音も十分、なかなか迫力のある音が出ていた。

トーベンさんのベースが、いかに凄いかということを
ともすけくんが、一生懸命、説明しようとしていたのだけれど、
すぐに話を脱線させるように持っていかれてしまったので、
最後はなんだかよくわからなくなっちゃったな~。
まぁ、実際に聴けばわかることなんだけど、
一緒にステージに立って、その背中を見ながら一緒に演奏すると、
その感じ方も、もっと圧倒的なんだろうなぁ・・・と。

なんと、ビートルズの『Day Tripper』は、
ともすけくんがボーカルを!!!
しかも今日は、生音、マイク無しだし。
思わず「がんばれ!」と、応援したくなっちゃった。
年下の男の子に激弱な私なのである。
・・・って、男の子なんて失礼な言い方しちゃったけど、
間もなくお父さんになるんですと!
おめでとうございます!!

トーベンさんは、リハとは違うことしたりして、
共演者をちょっと困らせたりするのが大好きな人なの。
これで、若手のみなさんは鍛えられるわけだ。
ともすけくんも、何度もそういう目に合ってきているので、
ずいぶんと強くなったんじゃないだろうか?
トーベンさんのスパルタ方式に、踏ん張って、
喰らいついていくさまが頼もしかったもんね~。
(まるでスポ根みたいな描写だけど、音楽の話だよー)



どこまで行こう
朝からゴキゲン
フォークロック
暗闇坂むささび変化(はっぴいえんど)
~ドラムソロ~
お月さんが笑ってる
天国行きのバス

珈琲
Day Tripper(THE BEATLES)
パナヌファ
夕暮れのうた
ドライヴ
バンドマン・ブルース



2014年12月9日火曜日

hotspring/最終少女ひかさ@Daisy Bar

hotspring・最終少女ひかさ2マンライブ!!!
12月7日(日)@下北沢Daisy Bar
Open 18:00/Start 18:30
前売¥2,000/当日¥2,300(+D代)



昨日、宇都宮で圭介の目を見て、
「これと同じ目をした若者に、もう一度逢いたい」と思い立ち、
下北沢へ行く決心を固めたのだった。
どちらかというと、行くための理由を探していたという方が
正解かもしれないけれど。

ライブの直前まで予約を受け付けているというツイートを見たが、
ただただ、ひっそり、こっそり、見届けたかったので、
当日券で入場。
ツイッターでリプライなんてしたら、この小っ恥ずかしいブログを
読まれちゃうかもしれないなんてこと考えると・・・。
(自意識過剰でスイマセン)


最終少女ひかさは途中から。
ボーカルの但野くんは、パッと見、
ドレスコーズの志摩くんっぽい雰囲気。
音の方は、得意な分野ではないので、どう表現していいのか
わからないけど、所謂オルタナってやつなのか?
わりとサイケな音をさせていたように思う。

とにかく、但野くんというのが熱い男で、とくにMCが熱い。
ホットスプリングと一緒にツアーをまわってきて、
仲良くなりつつも、闘志を燃やして切磋琢磨してきたことが
よーく伝わってきて、グッとくるものがあった。

ひかさのライブもほぼ終盤というときに、
イノクチくんが、楽屋入口の横、ドリンクカウンターのところから
その但野くんの熱いMCを見ていたところ、
「オマエはもう、楽屋で準備してろよー」と注意されていた。
その言い方に、なんとも言えない男の熱い友情を感じて、
オバさんはウルウルしてしまったよ。

個人的には好きなタイプの音楽ではないけれど、
応援してあげたくなっちゃうバンドだった。


で、hotspring
今日は2マンだし、たっぷり聴けるな~とわくわくしてた。
わくわくしながら、いつもの悪いクセで、
つい前へ前へ(上手へ上手へ)と行ってしまう。
誰だよ、「ひっそりこっそり見守る」なんて言ってたのは!

そんな私のすぐそばで、若くて小柄なお嬢さん達が、
「前に行くの恥ずかしい!」なんて言いながら、
前のポジションを譲り合っていて、なんて可愛いんだ!!!
と、目から鱗の落ちる思いであった。
そんな恥じらいの心を、私はどこに置いてきてしまったんだろう?


4人が出てきて、最初の音が鳴った瞬間、
重力から解放されたように、ふわっと体と意識が浮きあがる。
たった一週間前に始めて触れたその音に恋焦がれ、
もう何十年も待ってたような気がした。

狭いステージの上で、革ジャンを着たフロントの3人が
思い思いに動き回るさまは、とても絵になる。
カッコいい!
その後ろに控えているゴエくんは、モヒカンで
いかついサングラスをかけているくせに、ニコニコと嬉しそうに、
ときに歌いながら、ドラムを叩いている。
カワイイ!

いいバランスのバンドだな~と思った。

イノクチくんのギター(黒のテレキャス)の弦が切れたみたいで、
「但野くん、ギター貸して!」とマイクに向かって言い、
楽屋から但野くんの白のテレキャス(あれ?ストラトだったかな?)
を持って出てきた。
そいつをアンプにつないで、ジャラーンと音を出してみて
「わぁ!さすがUSA!いい音する!」と嬉しそうだったなぁ。

そのイノクチくん。
例のあの狂おしく何かを求める目。
ギラギラとした輝きを放ちながらも濁りのない澄んだ目。
これこそ、私がロックバンドのボーカリストに
求めているものなんじゃないかということに気付かされる。
それはステージの最先端に立ってる人にしか
宿ることのない輝きなのだろう。

『2053』のイントロ。
録音された音源よりも、スローなテンポで始まった。
ライブの持ち時間が長いと、こういう聴かせる系のナンバーも
やってくれるのが嬉しいところ。
ほんの一瞬の静寂(ブレイク)の後、
「いつもと変わらない」のところで、ドカンと楽器が一斉に鳴り、
テンポが上がって、バンドが一気に躍動し始め、
モノクロの世界が色づく。
胸の奥がギューッと締め付けられて、目の前の景色が滲んで、
“その瞬間”を指差しているをイノクチくんを見つめていた。

曲順の記憶があやふやなのだが、
本編ラストは『いかすぜ今夜』だったはず。
このときも、イノクチくんは“この瞬間”だけを
掴みとろうと、必死に腕を伸ばしていた。
この日、彼のその手は何かを掴んだだろうか?





終演後、ゴエくんがすぐに物販へ出てきた。
まだライブの余韻も疲れも抜けていないだろうに・・・。
いい子だな~。

そんなゴエくんから、CDとTシャツを大人買い。
ここが、オバさんの底力の見せ所ですから!
と、意気込んでたわりには、1万円でお釣りをもらう程度に
収まってしまったのが悔やまれる。
タオルとかトートバッグとか買えばよかったなぁ・・・。
もっともっと貢ぎたかったわ。



2014年12月8日月曜日

フラカン結成25周年『シリーズ・人間の爆発スペシャル』@HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2

フラカン結成25周年 ~ほぼ対バンtour~
『シリーズ・人間の爆発スペシャル』
12月6日(土)HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
w/ザ・ビートモーターズ 
open17:30/start18:00
前売¥3600(税込/ドリンク代別)



家を出た瞬間、「寒いーーー!!!」と首を縮こめたまま駅まで。
と、そのまま電車を何本か乗り継ぎ、宇都宮へ。
やっぱり、めっちゃ寒かったー。
あまりにも寒かったので、ライブ前の餃子タイムに
焼酎のお湯割を一杯いただいちゃった。
どーしても、ビール飲む気にはなれなかったもんなー。

今回の「ほぼ対バンツアー」はその名のとおり、
ツアー全20公演中、3本だけワンマンで後は対バンなのだが、
そのうち、私が行った、又は行く予定にしているのが
ワンマン@徳山、W/ビートモ@宇都宮、ワンマン@高崎、の3本。
対バンは、今回の宇都宮だけということになってしまった。
基本的にワンマンが好きってことなんだよ。
でも、好きなバンドとの対バンっていうのは、嬉しい。
つまり、ビートモさん好きってことで、宇都宮へやってきたのだ。


いつもの辺りにイン。
つまり、ジョニーくん前。
そういえば、振り返ってみると、ビートモさんも
いつも上手側で観てる気がするなぁ。ジョニー前多し。
フラカンとの対バンで観ることが多いからかな?
好みのタイプは断然、ギターの木村くんなのに、おかしいなぁ。
そう、その木村くん、髪が少し短くなったせいか、
また男前度が上がっておったよ。

秋葉くんは安定した厚苦しめのボーカルがいい。
後で竹安先生が「ムダなアレンジが多い(いい意味で!)」と
評していたけれど、あらゆるロックへのオマージュが詰まってる
・・・らしい。
私はほら、ロック偏差値低いから、詳しいことはわからないけど、
70年代のブルース・ロック的な泥臭さは感じるし、
そこがビートモのカッコいいところなんだよね。

これも、後で圭介が言ってたし、ブログにも書いてたことけど、
もっと人気が出てもいいバンドだよなぁ、と。
うーん、売れるって難しい・・・。

秋葉くんの「新曲をやります。すごくカッコいいのを」というMC。
デデデデ、デデデデ・・・というベースから、
「ヤングフラワーーー♪」と、聞き覚えのある曲が・・・。
『ホップ ステップ ヤング』のカヴァーを演ってくれた。
ちゃんと原曲キーで、最後の転調もアリで。
うーん、秋葉くんのボーカルが素晴らしい。

「ツアーに秋葉つれていって、転調した後を歌わせよう」
なんてことを圭介が言うとったな。


さて、フラカン。
対バンだと持ち時間が短いので、早めにエンジンかけなきゃね。
ってことで、ハープが鳴り響き、『ドッチ坊主~』でスタート。
圭介がハープ吹くと、キュッと血管がしまって血圧が上がる。
(基本的に低血圧だから、心配しないでね)

個人的に2回目の『地下室』で、
やっぱり「大事なもの」は「自分の中にはない」ことを再確認。
他の部分の歌詞もちゃんと知りたいんだけど、
音源の発売まで待つしかないね。

転換のときに、ドラムパッドのチェックをしてたから、
『エンドロール』を演ることはわかっていた。
けど、その前に『また明日』のイントロが鳴って、どきり。
~「さよなら」なんて言葉はもう消えてなくなれ
この歌い出しの言葉は、人が生き続けるかぎり、
重みを増していくばかりで、軽くなることはないだろう。
そして、ギターの音色は、聴くたびにせつなさを増していく。
私の涙腺崩壊度は『エンドロール』よりも、圧倒的にこっちなのだ。

この日が特別だったわけではないけれど、
圭介の目の力に、何度も見蕩れてしまったなぁ。
そして、これと同じ目をつい最近見たことが思い出された。
オーディエンスの胸を射抜く、強くて真っ直ぐなまなざしの奥には、
決して満たされない狂おしいほどの渇望がのぞいている。
その狂気に惹きつけられてしまう。
私がバンドのボーカリストに求めてるものは、それなのかもしれない。

ビートモについて。
竹安が「聴いてるとキュンとなる・・・」と、その胸キュンを
反芻するように遠い目をしとったよ。

Gは「苗字の前にカタカナを持ってくる名前のヤツは信用できる」
と、ベースのジョニー柳川くんのことを言ってた。
ジョニーくんは、ベースのストラップエンドのところに
スカーフみたいな布(?)をぶら下げていたんだけれど、
そういうところも「いい!」と。
Gも昔、アメリカ南部の旗を脚に巻いたりしてたらしいから、
親近感がわくみたい。

両サイドの二人が口を揃えて「ああいうバンドをやりたかった」と
言うもんだから、圭介が拗ねちゃって、
「じゃあ、ビートモーターズに入れてもらえばいいじゃないか!」
「ホントは、こんな曲やりたくないな~と思ってるんだろ?」
「俺と小西は元々こういうのが演りたくてフラカンやってるんだ」
「俺たちは夢かなってるもん、なぁ?」と、振られたミスコニは
ドヤ顔で大きくうなづいていたよ。


ドッチ坊主大会
切符
チェスト
空想無宿
なれのはて
モンキー
地下室
また明日
エンドロール
夜空の太陽
NUDE CORE ROCK'N'ROLL
俺たちハタチ族

深夜高速
真冬の盆踊り



フラカンが後輩を可愛がってるのがよく伝わってきて、
いつになく、オトナにみえた対バンだったなー。



2014年12月7日日曜日

子供ばんど年忘れツアー。「来年こそガツンといくぜ!」2014@新宿BLAZE

「ありのままで~♪」いたら… あらっ、もう年末だ…!
子供ばんど年忘れツアー。「来年こそガツンといくぜ!」2014
2014年12月5日 新宿BLAZE 
開場:18:00  開演:19:00
前売5,500円/当日券6,000円(税込)+別途ドリンク代



気付けば前のライブから、もう半年以上たってしまったのね。
年とると、時間の流れる速度が本当に速いんだよねぇ。
おそるべきスピードで老いていくなぁ・・・。
ふぅ・・・。

今回のライブ、楽しみにしていたのは間違いないのだけれど、
個人的諸事情により、心から楽しむことができなかった。
残念・・・。
すぐ心にゆとりが無くなって、思いつめてしまうのが私の悪いクセ。
ダメだなぁ、器が小さいわ~。

そんなわけで、サラリと熱のない文章になってしまうけど、
べつに、若者に心奪われて上の空になってたとか、
そういうことではないからね。誤解なきよう。

セトリも覚えきれなかった。
気持ちがちょっと浮遊していたもんだから、仕方ないな。
まぁ、しばらくしたら、例のセットリスト公開サービスのサイト
アップされるだろうから、いいか。



ライブは『JUMPIN' JACK FLASH』からスタート。
快調にとばしていく。

トーベンさんはいつものプレベだけど、
今回は珍しく、エフェクターかけてたわ。歪み系のやつ。
私の立ち位置のせいも、もちろんあるけど、
やたらとベースの音がでっかくて、タニヘイさんの
ギターの音が遠かったな~。
そこでエフェクトなんてかけられちゃったら、
ますますもって、ベースの音の存在感ったらハンパなかったわ~。
ある意味、私にとっては幸せなことではあるのだが。

今日はベースが3本用意されていて、
ギブソンのSGベースも登場。
けど、これ、スケールがショートなんだね。
ネックが短いと、見た目に何か物足りない。
どうにも色気が足りんのだな~。

あと『朝』は、ライブで初めて聴いたんだけど、
こんなにカッコいい曲でしたっけ?と思ってしまったくらい。
重ためのビートに痺れた。

来年出す予定のアルバム。
今まで「子供ばんどらしさ」を基準に曲を作ってきたけど、
今回は、そういうものは取っ払って臨むそうだ。
さて、どんなのが出来るんでしょうね?ワクワクだね。

その中でタニヘイさんが作ってきた、インスト曲。
クリスマスがテーマの曲らしい。
まるでフュージョン・バンドみたいで、
たしかに、今までの子供ばんどではなかったパターンだ。

トーベンさんがソロでもよく歌っていた『君こそスターだ』
これも、次のアルバムに入れるってことなのかな?
弾き語りでは、結構しっとりと歌い上げる感じの曲だったけど、
ちゃんと(!?)ロックっぽくアレンジされてたので、
JICKが歌い始めても、トーベンさんっぽい曲だと思っただけだった。
サビを聴いて、やっと、おやおやこれは・・・と気付いた次第。
うーん、JICKの歌いこみがまだまだ足りんな~という印象。
っていうか、全体的にJICKの声の調子が悪かったように思うのだが、
風邪でもひいたかな?

ライブ終盤、『アル中~』の曲途中に、
ゆうさんのウクレレ弾き語りで『君といつまでも』が披露された。
ゆうさん、いい声してらっしゃるのよねぇ。
こういう遊びが入るとこが、たいへん子供ばんどらしい。
ステージの上のおじさん達、すごく楽しげ。
演者が楽しんでるのって、すごく大事。
そういうことは観客にすぐに伝わるからね。

アンコールはもちろん『踊ろじゃないか』
恒例の風船の演出もあったけど、個人的にはアレ苦手だわ。
足元に落ちたやつを踏んじゃうみたいで、あちこちで破裂音が・・・。
自分の近くで割れたらイヤだな~と、すごくビビっちゃうのだ。
ドキドキだぜ。(←悪い意味で)
あれがなくても、フロアは十分に盛り上がってると思うんだけどなぁ。
どうなんでしょうか???



まことに申し訳ないが、
不完全燃焼だったライブのことは、これくらいで勘弁してもらおうか。
誰のせいってわけじゃなく、全くの個人的事情なのよ。
ごめんねぇ。
(って、誰に謝ってんだか・・・)




2014年12月4日木曜日

爆音の中で黄金を見たか?

音楽を聴くというのは、純粋に音(サウンド)だけを
耳で拾う行為ではなくて、そこには聴き手の主観が必ず入る。
聴き手が頭の中で勝手にイメージを膨らませ、
音と重ね合わせて、そのイメージまみれになった音を
咀嚼して味わっているのだ。
そもそも、イメージを作り出す聴き手が存在しなければ、
ただの音の羅列、ノイズでしかなく、音楽という概念も存在しないだろう。

すぐれた音楽というのは、聴き手の頭に
どれだけ豊富なイメージを抱かせるかで決まるのだと思う。

・・・・・・・・・。

私のクールなキャラが崩壊しているというご指摘を受けまして、
ちょっと建て直してみましたが、いかがでしょうか?
・・・っていうか、私そんなキャラだったの???
素っ気ない文章を書くせいかな~?

まぁ、どんな風に思われててもいいのよ、私のことなんて。
なんてったて、愛を叫んじゃったからな~。
やらかしちまったな~、と思わなくもないけど、
書いてスッキリした部分もある。
これから長い目で、あの若者たちを(勝手に)応援していこうと
腹が据わりましたよ。

というわけなので、もうちょっとホトスプをネタに書いていい?
私が、彼らの音にどんなイメージを重ねたのかということを。
これを書き始めてる今の時点では、何のオチも
思いついてないので、書きながら考察していく感じだけど。


ライブでは、ただただロックンロールの勢いに飲まれ、
イノクチくんの目に射抜かれ、バンドの佇まいに見蕩れ、
圧倒的な熱量の渦の中に放り込まれてしまったので、
記憶があまりない。

ただ、ライブの後、「THREE MINUTES GOLD」を聴き返してみると、
感情移入の仕方がゴロッと変わってしまったのだ。
イマイチ、ピンとこなかった曲までビシバシと響いてくる。

とにかく、青臭いのだ。

かつて、自分が若かったときに抱えていた傲慢さや、正義感や、
焦燥感や、無力感・・・そういったもの全部をひっくるめて、
私の鼻先につきつけられてるような感覚になる。
その青臭さに対するノスタルジーと、それらを遠い過去に
置き去りにしたまま惰性で生きてることに対する罪悪感で、
胸がチクリチクリと痛むのだ。
生きるということは、これほどに痛みを伴うことだったのか、
ということを思い出させてくれると同時に、
それを忘れていた自分の感性の鈍さに呆れたりもする。

とにかく、揺さぶられるのだ。

このインタビュー記事。
hotspring | INTERVIEW | WHAT's IN? WEB
インタビュアーが、やや上から目線なのが、どうも鼻について
引っかかるんだけど、言ってることは的を得ている。
イノクチくんの中に“ゆらぎ”を見て、そこが魅力だと言うあたり。
まったく、その通りだ。
私もその“ゆらぎ”に魅せられた口だ。

壊れやすいもの、移ろいやすいもの、不安定なものの中にこそ
美しいものを見出して、心惹かれるのは、人の性なのだろう。


ところで、ライブ後の物販で、1stアルバム「Electric Queen」
を買ったのだが、これを「THREE MINUTES GOLD」と
聴き比べてみると、更に見えてくるものがある。

この2枚の間に、ミニアルバム「VOID」を出しているけど、
まだ手に入れていないので、その隔たりがわかり易い。

東京へ出てきて最初に出したアルバムも、
ストレートでかっこいいロックンロールなんだけれど、
どこか無邪気で、人懐こさを感じる。
イノクチくんの声がささくれてはいるものの、
よい意味で能天気な響きもある。

それから、時間にすると2年か3年がたった「THREE MINUTES~」を聴くと、
その間、ぶつかって、足掻いて、もがいて
それでもロックンロールを信じて進んできた彼らの姿が
目に浮かぶようなのだ。

聴く人が聴けば、それは明らか。
それをこと細かに解説するなんて、無粋なことはやめておこう。


・・・で?
オチは?

とにかく、聴けばいいのだ。





私もまだちゃんと見てないのだけれど、
新しい動画がUPされてたので、貼っときます。

ちなみに、ボーカルの萌えポイントは「天国行きのチケット~♪」の
「ケット」の辺り。








2014年12月3日水曜日

ネットの片隅で愛を叫ぶ

察しのいい方はもう、これから私が何について書くか、
勘付いておられることでしょう。
・・・そう、その通り!
あの若者たちについて、語りたいのであるよ。

あー、またかよ・・・と呆れられてることでしょうが、
願わくば、しばしお付き合いいただければありがたい。
前にも言ったことあるけれど、恋の始めは、
誰彼かまわず話をきいてほしいものなのよ。



そもそもの始まりは、夜ストの三浦さんがツイッターで、
hotspringのことを「これがロックンロールだ!」というような
褒め方をしてて、そういえば、福岡のtokageさんが、
以前ブログで絶賛してたなぁ、と思い出したのだった。

このお二人のバンドを見る審美眼(眼じゃなく耳かな?)を
私はかなり信頼しているので、これは要チェックだな、と。
で、tokageさんに最新アルバムをお借りして、
ほうほう、こりゃ活きのいいロックンロールバンドだわ、と
ライブで観られるのを楽しみにしていたのだ。

そのライブでの感動は、前述のとおり。
あれでも、かなり抑え気味に書いたつもりだ。
それが書き足りなかったせいで、この文章を書いてるわけだが。
なので、その書ききれなかった部分を書きつつ、
愛を叫ぶぞー!



開演前、レッドクロスのビール(エビス)をキメながら、
まだ少しガランとしてるフロアを見渡すと、
一人の若者が目に止まった。
事前にビジュアルまでは確認してなかったんだけど、
ジャケ写の他、数枚のアー写だけは見たことがあったので、
それがhotspringのメンバー(たぶんボーカル)だとわかった。
そのときの“たぶんボーカル”の男の子の表情が、
本番前の緊張と放心の間を彷徨っているような顔つきが、
ずっと目に焼きついて、今も忘れられない。
後で思えば、このときすでに恋が始まっていたのかもしれないな。
・・・なんてことを恥ずかしげもなく思ってしまう45才。
イタくてすいません。

その後観たライブに心を打たれたからこそ、
この光景が忘れ難いものとして、心のハードディスクに
保存されたのだということは、説明しなくてもいいよね。
(説明しちゃったけど)

そして、心配になる。
20代の若くてカッコいい男の子が、私なんかが夢中になるような
ある意味古臭いロックンロールバンドなんてやってていいのか。
若い女の子のファンなんてつかないかも・・・。
人気が出なくて苦労するかも・・・。

若くて駆け出しのバンドマンなら、みんな悩むだろう。
自分たちがカッコいいと信じてやってることは、間違ってるのか?
自分たちの鳴らす音楽は、どこかへちゃんと届いているのか?
そんな不安を抱えながら、日々暮らしていることだろう。

だから、いい歳をして、ネットの片隅で叫ぶしかないのだ。
君たちの音は、ちゃんと私の胸に届いたよ、と。
それは45才のオバちゃんが感動して涙するくらいの力は持っていたよ、と。

個人的にメールでも送って伝えればいいのかもしれないけど、
それこそ、いい歳して、そんな恥ずかしいもの書けんわ!
ファンレターなんて、ラブレターと一緒だから!



カッコいいPV ↓↓




でも、映像がカッコよすぎて、本当に彼らが伝えたいことや
彼らの音楽の良さが前面に出てないような気がして・・・。

つまり、バンドの真価はライブにあり!ということが言いたいわけで、
ロックンロールなんていう野蛮な音楽が好きな方々には、
是非一度、ライブハウスで、その衝撃を体験していただきたい。
よろしくお願いします!(←勝手に身内気取りで、すんません)





よく「間に合わなかった」って言うでしょ?
「ブルーハーツには間に合わなくて、ライブで見たことはない」とか
「バースデーは好きだけど、ミッシェルには間に合わなかったのが悔しい」
とか、そういうやつ。

バンドが解散しなくても、「あのどしゃ降りの野音」とか
「あの××との対バンのライブ」とか、後々語り継がれるようなライブ。
「間に合わなかったな~」と悔しく思うことってあるよね。

hotspringも、いつかそんな伝説を作るかもしれないよ。
今ならまだ間に合いますよ。




2014年12月2日火曜日

夜のストレンジャーズ/HONEY MAKER/hotspring@新宿レッドクロス

「TOP GEAR SHOW !!」
夜のストレンジャーズ/HONEY MAKER/hotspring
(O.A. ブラックミウラストーン)
11月30日(日) 新宿Red Cloth
Open 18:30/Start 19:00
前売¥2,200/当日¥2,500(+D代)



あれこれ書くとキリがなく、
怒涛の師走に宿題を溜めこむわけにはいかないので、
超カンタン更新とさせていただきます。



オープニングアクトは、
青森県の黒石出身、ブラックミウラストーン氏。
踊ろうマチルダさんみないな、しゃがれた声がブルージー。
アコギはガットギターだったかな?
短い持ち時間だったけど、味のある歌を聴かせてくれた。



hotspring
九州のあの方と夜ストの三浦さんが、絶賛してたので、
気になっていたバンド。
今回、三浦さんからのラブコールで今日の顔合わせが実現したらしい。
私も事前に秘密ルートで手に入れた音源が気に入っていたので、
そりゃもう、この日を楽しみににしていたのだ。

大分出身の4人組。
まだ20代半ばくらい、なのかな?
ステージに立った姿がカッコいい。絵になるな~。
そして、やたらめったっらロックンロール!
ひたむきなロックンロール愛がステージから迸ってる。
青臭く、頑なで、どうしようもなくキラキラしてて、
胸苦しいほどせつなくなって、泣けてきた。

威勢のいいロックンロールを聴きながら、
薄暗いフロアの隅っこで泣いてたアホなオバちゃんは私です。

ボーカルのイノクチくんの、濁りのないまっすぐな瞳が、
それはそれは美しくて、更に泣けた。
その瞳が、いつまでもそのままの色で輝いてくれたらいいなぁ。
思わず、そう祈らずにはいられなかった。



HONEY MAKER
サポートドラムは、元・片山ブレイカーズの大樹くんだったので
ちょっとビックリした。
京都は今、ドラマーの求人が多いみたい・・・。

正直なところ、あまりにもhotspringに心揺さぶられたので、
これで帰ってしまおうか、なんてこと考えたりした。
どんなライブも、色褪せて見えるような気がして。

それが、まぁ、あら不思議。
いや、不思議でも何でもなく、HONEY MAKERさんが
素晴らしいライブをしてくれたからなんだけど、
すごく楽しかったのだ。

前に観たときも、かっこいいロックンロールバンドだと思ったけど、
今回はそれ以上に、熱いなぁ、と感じた。
ステージからの熱量がジリジリと伝わってくる上に、
のせ上手ときたもんだから、もう踊らされるがまま。
いやー、帰らなくてよかったー。



夜のストレンジャーズ
いきなり『BACK TO THE ROCK'n'ROLL WORLD』から
スタートしたことに驚いた。
そういえば、さっきhotspringも
「ウィルコ・ジョンソン、マシンガン・ギター♪」って
歌ってたではないか・・・。
まるで、それに呼応するように、この曲が一曲目とは・・・。
ただでさえ涙腺壊れてるところに、こんなことされたら、
胸熱で息が止まりそうになる。

新曲を交えつつのセトリは、鉄板といえば鉄板なんだけれど、
やっぱり、いつも以上に熱く感じたのは、
私の気のせいだろうか?

「今日は、いい催しですね」と三浦さん。
やっぱり、好きなバンドとの対バンは嬉しいんだろうなぁ。
hospringに関しては「ファンなんです」とのこと。
「三浦雅也の中の乙女がキュンキュンする」んだそうですよ。
うんうん。わかるわ~、その感じ。

ライブ告知などは、マキ子さんの方から。
風邪ですかね、ハスキーヴォイスになっていたんだけれど、
歌うのには問題なかったようで、ひと安心。

アンコールは、まずギターの変則チューニングから。
ということはアレですよ、アレ。

三浦さんは現在断酒しているらしいけれど、
(ご本人曰く)アル中だった頃に作った『俺が便所に~』は、
夜スト初期の大ヒットナンバー。
ブギ大臣の名にふさわしいこの名曲を、この日もキレッキレの
パフォーマンスで魅せてくれた。

終わりそうで終わらない、エンドレス感がたまらん。
最後の最後、珍しくマシンガン・ギターのポーズも
さりげなくやってたよね。
なんか嬉しい。


BACK TO THE ROCK'n'ROLL WORLD
ソウルフリーター
レッツツイストアゲイン
ブギーウォーク(新曲)
水晶の夜
テレサ
あなたとシャララ
遠い帰り道
Rollin' Stone
ウォーキングブルース(新曲)
泥の川
I LOVE ROCK'N'ROLL
サムクックで踊ろう
ヤング&ヒッピー

俺が便所に行ってる間に俺のビール飲んだのどいつだ



飽くまでも私の想像だけれど、hotspringの熱演の火が、
その後に続くバンドにも燃え移ったんじゃないだろうか?
少なくとも私にはそう見えたよ。



<追記>
余りにもhotspringに記述が偏り過ぎとのご指摘を受けまして、
反省いたしました。
そう、私は夜スト目当てでライブに行ったのでした。
さんざん盛り上がっておいて、熱のない書き方になったこと、
たいへん申し訳なく思っております。

なので、ちょこっとだけ本文に加筆して、
hotspring度を薄めてみたのですが、どうでしょうか。
あんまり変わってないか・・・。



2014年11月25日火曜日

ゆうたろうくんとyukaDさん@キチム

かみぬまゆうたろう『傷口』発売記念ライブ
~ゆうたろうくんとyukaDさん~
2014/11/23(日) at 吉祥寺キチム
かみぬまゆうたろうバンド / yukaD with 野村卓史
band member :
かみぬまゆうたろう(vo.gu)、野村卓史(key/グッドラックへイワ)、
服部将典(bass/NRQ)、沖田優輔(drums/はいからさん)

OPEN 19:00 START 19:30
予約¥2,500 / 当日¥3,000 (ドリンク別)



当日券は少し出したようだけれど、前売りはSOLD OUTですって。
すごいねぇ、良かったねぇ、かみぬまくん。


yukaDさんのことは、まったく知らなかったのだが、
10年もバンドをやってた・・・と言っておられたので、
見かけによらず、キャリアのある方だったみたい。
私から見れば、20代も30代も、そんな大差ない。
みんな若くて可愛い!
透明感とハリのある歌声の方でしたね。



さて、かみぬまくん。
まずは一人、いつものマーティンで弾き語り。
今回は、歌とギターを別のマイクで拾っていたので、
ギターの音色がくっきり。
すごーーーく、いい音がしていた。
中低音の響きが深くて柔らかい。
角のとれた、まぁるい音・・・なんだよねぇ。

もちろん、歌声の方も、深みがあって心地よい響き。
いつ聴いても、かみぬまくんはいい声だわ。
最近は、抑えるとこは、ぐっと抑えて
歌に抑揚つけるのが上手になったなぁ、と思った。
初めて聴いた頃は、もっと一本調子に近かった気がする・・・。
(上から目線でスミマセン!)

そして、いよいよバンド編成で。
かみぬまくんは、エレキにギターを持ち替えた。
カフェオレ色のダンエレクトロ、キュートだわ~。

今回のシングルと、来年リリース予定のアルバムの方も、
このメンバーで演っているらしい。
モッチェさんが抜けてしまったのは残念だけれど、
新しく加わった服部さんも、野村さんも、素敵。
とくに野村さん(グッドラックヘイワ)の鍵盤はドラマチックで
かなりの存在感なので、かみぬまくんのヴォーカルが
喰われてしまうんじゃないかと、余計な心配をしてしまった。
もちろん、そんなヤワなかみぬまくんではない。
びくともせずに、朗々と歌い上げていたよ。

MCのときも、よく通る声ではきはきと発音するかみぬまくんを
野村さんが
「いい声だよねぇ。ラジオ聴いてるみたいで気持ちいい」
と褒めていた。
ああ、確かに、ラジオ向きかもしれないなぁ。

新しいシングルの『傷口』は、
CD-R「初期のかみぬまゆうたろう」にも収録されていたけど、
今回はバンドサウンドになり、歌詞も一部書き直されている。
わりとドロドロした恋愛模様を歌ってるんだけど、
びっくりするほど明るく軽快なアレンジになってた。
その、敢えてのミスマッチが、面白かったわ。
書き直された、一番最後の歌詞も、
沈痛で鬱々したオチに、
何かしらの展開(決して明るいものではないが)を
微かに予感させるような余韻がプラスされたように思う。

両方の歌詞を知らない人には、ナンノコッチャ?ですな。
長々と失礼。

『ぼくのたからもの』は、1stアルバムでは、
パートタイマーズのメンバーでレコーディングしたもの。
メンバーの平均年齢は20代半ば?
だからCD音源では若々しいサウンドに仕上がってるけど、
今日は「大人の音」になってるんだとか・・・。

だからぁ、20代も30代も、私からすれば一緒なんだってば!
何度も言うけど、みなさん若くて、可愛いよー。

お肌がつるっつるのかみぬまくんが可愛くて、
ついつい見蕩れてしまうのだけれど、それに負けないくらい、
オッキーさんの気持ち良すぎるドラムに目がいってしまう。
リズムが歌ってる、いや、歌いながら踊っているのだ。
あんなドラム叩かれたら、腰が疼いてしまうではないか。
チョー気持ちいい。たまらん。



<ソロ>
1.あかい町
2.moon river
3.アメリカ生まれのおじいさん
<バンド>
4.傷口
5.シルエット
6.ぼくのたからもの
7.真夏の夜の事(初恋の嵐)
8.天気予報
9.私の恋人
encore
1.ちいさな背中


※セットリストはFacebookよりいただきました。




若さが素晴らしいのは、無限の可能性を感じさせてくれるところ。
だから、私も、まだまだ満足しないのだ。
まだまだ、もっともっと、と強欲なファンでいたいな。
(どうか嫌われませんように・・・)




2014年11月19日水曜日

デビュー45周年記念 遠藤賢司リサイタル@草月ホール

デビュー45周年記念 遠藤賢司リサイタル
~44年目のカレーライス~
11月16日(日)  赤坂 草月ホール
開場 15:30 / 開演 16:00
前売 5,800円 / 当日 6,300円 (全席指定) ※特製手拭い付



初めてやってきた、草月ホール。
ホール内部は、八角形なのかな?
天井は高いのだけれど、小ぢんまりしてるせいか、
なんだか温かみを感じる、落ち着いた雰囲気。
さすが草月流・・・というところか?

はりきって、最速先行でチケットを取ったおかげで、
かなりステージに近い席。
最近、老眼がすすんできたとはいえ、明るいライトに照らされた
ステージ上は、よーく見える。
そこにはアコースティック・ギターが、ずらりと8本も並んでいた。



ライトが落とされたままの暗い中、エンケンが
ピアノの前に腰を下ろす。
ステージ下手にあるピアノは、客席に背を向けて弾くように
セッティングされていたので、私はずっと
エンケンの背中を見つめていた。

その背中は雄弁だった。
上半身の筋肉を総動員して、まるで舞踊家のような動きで、
ときに繊細に、ときに激しく鍵盤を叩く姿に、観客は釘付けになる。
もしも、この瞬間、世界から音が消え去ったとしても、
その後ろ姿の躍動を見つめているだけで、
私の頭の中では音が鳴り続けていたんじゃないかと思う。

今日の衣装は、上下とも白。
デビュー45周年の節目にして、再びまっさら気持ちで
スタートを切るという決意の表われなのかもしれない。
実際、MCでは「毎回初めてやるような気持ちでやっている」
という意味の発言をされてたし。

それでも、45年という歳月はながい。
なんてったって、私がこの世に生まれ出てから今日までの年月と
等しい長さなのだから。
二部構成の前半では、その長い歴史を振り返るような
セットリストであった。

中でも『寝図美よこれが太平洋だ』が、嬉しかったな~。
エンケンのウクレレとファルセットが、可愛いらしくて素敵。
で、この歌詞、実話なのだとか。
寝図美(という名の猫)を連れて、電車で海に出かけたんだとか。
「猫にとっては、迷惑な話だっただろうねぇ・・・」と。
たしかに・・・。

そして第一部のクライマックス。
『踊ろよベイビー』『満足できるかな』『東京ワッショイ』
を続けざまに。
それぞれ一曲ずつでも、相当エネルギー消費量が高い、
力のこもった熱いパフォーマンスを披露してくれてて、
最後に燃え尽きて、爆発してしまうんじゃないかと思ったよ。
その前に、私の方が息するのを忘れて倒れそうだったけど。


第二部もまた、ピアノ曲から。
あっ、シャツを着替えてる(エンケンの衣装は
いつも古着テイストで素敵なのだが、今回も、
真っ白だけどあちらこちら継ぎはぎしてあって、
気高くボロを纏う乞食王子のような風情があり、
とてもエンケンらしかったのである)なんてことを考えながら、
儚く美しい旋律をかみ締めていた。

二部は、新しい曲をメインにした構成。
『恋の歌』長い曲だけど、素晴らしかったなぁ。
ウソのない、まっすぐな歌が心に染入る。

本編最後は『夜汽車のブルース』
ド迫力で、エンケンの乗った汽車が駆け抜けていったのである。


アンコール。
『不滅の男』でステージを下りて、客席を練り歩く。
お客さんと、グータッチならぬ猫タッチしながら。
胸につけたピンマイクで音を拾っていたようだが、
ずっと「にゃー、にゃー」という可愛らしい鳴き声を発しながら
猫タッチしておられましたよ。
お茶目ですわ。

最後に超オトコマエな大見得をきって、大歓声を背に、
去っていく後ろ姿もまた、カッコいい。

もちろん、拍手は鳴り止まず、三たびエンケン登場。
・・・と、ここでサプライズ。
『恋の歌』のジャケットに日傘をさして写っている
お二人(園子温監督の奥様と子役の女の子)が花束を持って、
ステージ上で、エンケンを待ち受けていたの。
そんなことを知らずに出てきエンケンは、二人を見た瞬間、
フッと素に戻ってしまったようで、急に目をうるませたんだけど、
ギュッと歯を食いしばって涙をこらえて、最後の大見得。

その姿に、私の方がホロホロと涙をこぼしてしまった。
実は、最初にエンケンがピアノの前に座った瞬間から、
泣き出したいような気持ちだったのを、ずっと我慢してたのだよ。

人間というものは、美しいものに触れた瞬間、
泣きたくなるようにできているんだよね。
だから、エンケンの魂のカタチの美しさに触れる度、
涙があふれてくる。
これはもう、どうしようもないことなのだ。



※セトリは公式ブログのコピペです。

[一部]
01.今日はとってもいい日みたい(ピアノ)
02.僕の歌を聞いてくれるあなたに
03.ほんとだよ
04.猫が眠ってる
05.待ちすぎた僕はとても疲れてしまった
06.いつのまにか雨が
07.カレーライス
08.寝図美よこれが太平洋だ(ウクレレ)
09.遠い汽笛
10.ハローグッバイ
11.またいつか会いましょう
12.踊ろよベイビー↓
13.満足できるかな↓
14.東京ワッショイ

[二部]
15.小さな日傘と大きな日傘(ピアノ)
16.歓喜の歌
17.やっぱりあなたの歌じゃなきゃ
18.フォロパジャクエンNO1
19.天使の歌
20.44年目のカレーライス
21.恋の歌
22.夜汽車のブルース

<アンコール>
23.不滅の男
24.夢よ叫べ

*01.15.は、ピアノ弾き語り
*08.は、ウクレレ弾き語り
*他、全て生ギター弾き語り





余談というか、蛇足。
休憩のとき、席を立ってロビーへ出ようとしてたら、
ふっと何か気になるものが視界の隅に映った。
ん?と、そちらへ顔を向けて見ると、トーベンさんだった!!!
目が合った!!!
ドキドキして倒れるかと思ったけど、涼しい顔して
「こんにちは~」と(虫の息ほどの小声だったけど)
ご挨拶しておきました。
あぁぁ、緊張したーーー!






素敵な手ぬぐい。


2014年11月14日金曜日

THE GROOVERS/カーネーション@Rock Joint GB

『69 Paradise』
THE GROOVERS / カーネーション
11/9(日)吉祥寺 ROCK JOINT GB
OPEN:18:30 / START:19:00
前売り¥3,500 / 当日¥4,000(+1drink)



入場して、さてどこら辺で観ようかなー、と
ステージのセッティングを見てビックリ。
えっ?まさかの・・・カーネーション先攻!
あらららら、意外でしたわ。


カーネーション
実は、カーネーションの曲はまったく知らないのだ。
バンドについては、キャリアが長くて、
メンバーの出入りがあって、現在はメンバー2人で活動中
というくらいの知識を持ち合わせてただけ。

ドラムにサポートの人が入って、3人でステージに登場。
一曲目は、島倉千代子さんの一周忌ということで
『愛のさざなみ』を直枝さんの弾き語りでスタート。
カヴァーされてたのね。
もちろん、初めて知ったのだが。

何の知識もない私の思い込みでは、カーネーションは、
ブルースの要素の濃い、泥臭いロック・・・という
イメージだったのだが、その予想はかなり裏切られた。
なんだか爽やか!
ときにウェスト・コーストの風が薫ってくるような、
そんな音が鳴っていた。
ベースの大田さんのコーラス・ワークがそうさせたのかな。
(直枝さんの歌声はどちらかというとウェットだから、
そんな風に、爽やかに聴こえたのはちょっと不思議)

その大田さんは「ボブと久しぶりに会えて良かったよ」と。
昔は、よく一緒に飲んだりしてたらしい。
仲良しの対バンはいいよね。
お互いを意識するせいか、もっといい所を見せてやろうという気概が
ビシバシとフロアに伝わってくるのだ。

カーネーション、大人のロックだったなー。
ステキでしたわ。



THE GROOVERS
『乱気流ガール』スタートって、珍しくない?と思いつつ、
のっけから一彦さんの“シキチクーン”カッティングに悩殺された。
(一彦さんの白シャツがまぶしかったわ~)

前のライブから2週間という、
グルーヴァーズにしては短いスパンのライブ・スケジュール。
でも、まさか、これほどガラリとセトリを変えてくるとは
予想を裏切られたわ~。
結局、被ったのは1曲だけだったもんなぁ。

そして『12月だけのクリスチャン』
12月にライブの予定がないから、ひと月早くということか。
どちらにせよ、冬のイメージが強いのは、
心の中が冷え冷えとするようなニヒリズムを
感じさせるリリックのせいだろうか?
もちろん、その奥、芯のところには熱いものがあることは
みなさんご承知でしょうけど。

「機関銃の撃ち方を・・・」というところで、
ヤスチカさんがスネアを連打して、機関銃を表現してたの。
私は初めて気付いたのだが、前からやってたのかな?
そもそも、録音はどんなだったっけ?
・・・不甲斐ないファンで申し訳ない。

カーネーションとの対バンは、8年ぶり?とか言ってたかな。
前回はコレクターズも一緒の3マン。場所はAX。
そういえば、その対談記事読んだことあったなーと思い出した。
(その記事がこれ→MUSICDAY 2006
その前には、日清パワーステーションでも対バンしてるらしい。
あっ・・・、どちらも、今は無きライブハウス・・・。
「GBは、がんばってね!年明けにワンマンあるし!」と
不吉なことを言ってたよ。
(私も応援してますよ!GBさん!)

「人間として~♪」というサビの新曲の後、
狂おしき→現在地・・・という、ファンならウッキーー!!と
アガるナンバーが続いたのだが、私的クライマックスは、
その後の『ミスター・デザイア』であった。
陽気にビートが弾むロックンロールナンバーだ。
装飾の多いヤスチカさんのリズムが、
小節を溢れそうになりながらうねっている。
しかし、それがバンド全体のグルーヴを造っていて、
ギターもベースも、同じようにうねっている。
そのグルーヴの同期が見事。
ステージ上では、メンバー同士が何やら目で会話していて、
それも、凄く楽しげな表情だったのを見て、思わずニヤける私。
なんなんだ、このバンドは!
カッコいいーーー!(今更・・・)


アンコールは当然、カーネーションも登場。
直枝さんはギターを持って、大田さんとドラマーさんは
手にシェイカーとかタンバリンとか持って。
曲は『Sweet Jane』を日本語詞で。

ソロを向かい合って弾くギタリスト達の姿に
私は無条件で感動してしまうのだ。
ギタリスト同士って、いいよなー。
無邪気で可愛いなー。

上手では、ベース弾いてるボブさんと大田さんが肩を組んでるという
2ショットの絵面も、また感動的だったなぁ。
なんというか「同志」という雰囲気だったのよ。

この対バンは、本当に見応えがあった。
お互いのリスペクトする気持ちが伝わってきたからねぇ。


乱気流ガール
BUDDY
ARROW
12月だけのクリスチャン
新曲(人間として~♪)
狂おしきこの世界
現在地
ミスター・デザイア
Lonesome in a crowd
最後の煙草に火を点ける

Sweet Jane(w/カーネーション)





2014年11月6日木曜日

天月「西向く侍ツアー」@スマトラタイガー

天月「西向く侍ツアー」
11/02(日) 広島 スマトラタイガー 
open 19:00 / start 19:30
charge 2,500yen (ドリンク別)
天月 / NSG / 和洋せっちゅ~



地元、広島のバンドとの対バン。

和洋せっちゅ~は、ちょっとコミカルなハードロック。
『Smoke on The Water』のイントロが鳴ったと思ったら、
「与作は木を切る~♪」と歌がのって、
当然「ヘイヘイホー」のコール&レスポンス。
私もマイク向けられちゃいまして、一応がんばりましたよ。

NSGは、音を出す前から、
ボーカルさんやギターさんの衣装で、メタル系とわかる。
演奏、めっちゃ上手かった。
とくにベースさん。
指弾きだったんだけど、右手も左手もよく動く。超速技。
見てて惚れ惚れしたな~。


とくに何の出囃子もなく、サウンドチェックからそのまま、
「こんばんは~」というトーベンさんのゆるーい挨拶で、
ぬるっと天月のライブはスタート。
なんなんだろう?この方達。
キャリア的には、すごーくベテランだし、
もっと威厳があってもいいのかもしれないけれど、
何の気負いもなく、ニコニコしてステージに立ってる姿が、
めちゃめちゃニュートラルで、そこが却ってカッコいいのだ。

天月といえば、いつも小さいBarのライブスペースで
メンバーとお客さんがぎゅうぎゅうにひしめき合うような
狭小空間でしか観たことなかったので、今日は新鮮。
ちゃんとしたステージがある、しかも
スリーピースには十分な広さ。
新鮮だわ~。

トーベンさんもヤッチさんも、大人だし、
ステージを駆け回るようなアクションなんてしないけれど、
これだけスペースにゆとりがあると、ちょっとしたアクションが
いつもより大きめになって、それがまた新鮮だし、カッコいいのだ。

考えてみたら、対バンライブで天月を観るのは初めてだ。
(それも又、新鮮!)
対バンのバンドはテクにニックもあって、のせ上手だったし、
悪くはなかったけど、比べてしまうと格が違うのは明らかで、
その技量以外の部分での差というものについて考えてしまった。

気付いたのは、メリハリ、とか、緩急、とか、そういうところだろうか。

『今どうしてる』や『珈琲』の導入部分、ドラムなしで、
しっとりとした弾き語りテイストで、ワンコーラスぐらい引っぱる。
そして、耳をつんざくように、ドン!とテツさんのドラムが入って
一気に爆音ロックの様相を呈していく。
そのダイナミズムに私はやられてしまうんだよ。

『おはよう~』のどんどん上げていく感じとか、
まさに天国への階段を昇っていくような心地。
カッコよすぎて、気持ちよすぎて、涙がこぼれてくるのは当然、
その他の体液も逆流しそうな勢いで、口から内臓が飛び出しそうで
軽く吐き気まで催す始末。
どんな感動の仕方なんだよ!質が悪いな~。

この3人で広島へ来るのは、三十年ぶりのことらしい。
アルファベッツの頃ですな。
そのときのお客は、なんと、3人だったとか!?
そりゃお客の方も居たたまれないな~。
だから、今日はこんなに大勢(といっても30~40人程だけど)
来てくれて嬉しい、例え余所のバンドのファンでも!・・・と。



朝が来る
イライラ
おだやかな夜空
今どうしてる
珈琲
水無月
バンドマンブルース
Do Do Do Do Do
おはよう今日一日 君は何してるの
R&Rスター

日本のおっさん
God Bless





さて問題です。
この日、私は何度「カッコいい!」と呟いたでしょうか?




2014年11月4日火曜日

フラカン結成25周年~ほぼ対バンtour~ 『シリーズ・人間の爆発スペシャル』@LIVE rise SHUNANN 

<25周年ツアー第三弾>
フラカン結成25周年 ~ほぼ対バンtour~
『シリーズ・人間の爆発スペシャル』 ※ワンマン 
11月1日(土)山口@LIVE rise SHUNANN 
open17:30/start18:00
前売¥3600 / 当日¥4100 (ドリンク代別)



溜めたマイルを使っての遠征。
“ほぼ対バンツアー”のうちの対バンじゃない日を狙い撃ち。
本当は、翌々日の松山も行ければよかったんだけど、
遠征で3泊は、ちょっとしんどいのよねぇ。

小雨が降ったりやんだりする、フラカンらしい天候(フラカン日和?)
の中、ライブハウスへGO!

いい感じにギュっとした小さいハコで、ステージも低め。
千葉LOOKとか、久慈UNITYみたいな雰囲気で、
これはグレート社長の好みに合いそうだなぁ、と思っていたのだが、
どうやらその通り、気に入ったみたいだった。


3列目あたりで観てたから、圭介は見えたり見えなかったり。
グレートも見えたり見えなかったり。
なのに、竹安までの視界はすこーんと拓けていたのだ。
もう、びっくりするくらい綺麗に。

一曲目の『チェスト』の歌い出しの第一声で、
圭介の声が掠れてるのに気付いたときは、少し血の気の引く思いがした。
連チャンの二日目とかなら仕方ないと思えるけど、
前日はライブしてないのに・・・。
広島キャンペーンで喋り過ぎたのか?

結局のところ、終盤に向けて少しずつ声の出が良くなっていって、
最後には、心配してたことすら忘れてしまってたけど。
ガラスの喉を持つボーカリストだけに、こちらの反応も
過敏になってしまうのだよ。
つまりは、愛だ。愛!

『夜空~』の間奏でマイクを落とす圭介。
拾った後、歌い始めるまでの間、じっと見つめていた。
マイクが凹んでないか、確認してたみたい。
そこんとこナーバスになってるのかもしれない。

『SO LIFE』のときに、すんごい怖い顔で圭介を凝視しながら
ビートを刻むグレートからは目が離せなかった。
真剣なのはわかるんだけど、ちょっと怖すぎですよ、社長。

新曲の『地下室』は、ヌードポエムっぽい語るような歌ののせ方。
はっきりと聞き取れなかったけど、サビでは
「大事なもの」が自分の中(頭の中?)には「ない」ということが
わりと執拗に繰り返される。
じゃあ、どこにあるのか?・・・という答えが、歌の中にはない。
最後の最後に『元少年~』みたいなオチがあるんじゃないかと
みんなの期待を引っぱっといて、挙句にオチなし!斬新!
問題提起しといて、あとは各自で考えなさいってことなんかねぇ。
或いは、平成の卑屈王的に解釈すれば、
「自分のような卑小な存在の中に、大事なものなんてあるわけないだろ?」
という自虐なのかもしれない。
曲調は、タイトルから連想するほど重たいわけではないので、
それも又よし、という雰囲気だったが。

竹安が、コードをジャララ~ンと鳴らして『吐きたく~』へ。
今回のツアーでは、セトリのレギュラーになってるようで。
今日みたいに喉が絶好調ではない圭介が歌うと、
いつもより鬼気迫るものがあって、脳天まで痺れてしまう。
毎回思うことなのだが「全部さらわれていけ、バイバイ♪」って、
どこに向かってのバイバイなのだ?
私には、正気の淵から飛び立とうとする瞬間のバイバイに聴こえて、
行かないで!と、手を伸ばして圭介をつかまえたくなる。

メンバー紹介で、竹安が話してる間、無意識なんだろうけど、
ずっとSGをいじってたのが印象的だった。
いつもそうだったっけ?
ギターを少し立て、ボディーを右ひざに乗せるようにしながら、
左手はコードを押さえて運指したり、右手でアームを揺らしたり。
膝の上の猫を無意識に撫でてるような、そんな感じで、
知らず知らずに、いとしい愛器を撫でているのだろう。

山口で初ワンマンということで、山口トーク。
九州へ移動するときに高速を走っているときの、山口県の長いこと。
走っても走っても、まだ山口県といった感じらしい。
しかもトンネルが多く、運転手の目の為に車内灯は点けないことに
なってるらしいフラカン号の中では本が読めなくて、
圭介はすごく手持ち無沙汰なんだとか。
だから、山口県に対する印象は良くなかった。
でも、それが、一気に挽回。
今まで「ワースト1」だった山口県が
「ヤフーランキングの1位になった!」だそうですよ。
・・・ちょっとおかしな日本語で力説してた。

グレートが「この中で山口県の人は?」とフロアに挙手を求めると
20人程度が手を上げる。意外に少ない。
(実際は手を上げなかった人もいるだろうから、
もう少しは多くいたんじゃないかと思うけど)
「じゃあ、隣の広島とか九州の人は?」
今度はかなり多めに手が上がった。
その様子を見つめるGは、念入りにマーケティングする
経営者としての顔だったな~。


「4人そろって、フラワーカンパニーズ!!!」
からの『煮込んでロック』
私が気付かないうちに、竹安はギターを本妻に持ち替えてたらしい。
ついさっきまで、あんなに愛しげに二号さんを愛撫してたくせにっ!

『ヌードコア~』→『イエス~』という本編ラストは、
完全燃焼して終われるところがいい。
気持ちいいっ!


アンコールはダブルで終わりかと思った。
もうSE流してたし。
なので、前線から離脱して、フロア後方の物販コーナーへ。
その間も、大勢の人が「アンコール!」を要求して手を叩いていた。
どーするかなー?と、後ろから見守ってると、
ステージライトが点き、歓声が上がる。
メンバーが出てきた。

さっき「また来るから!」と言って、ステージを捌けていったけど、
まさか、こんなに早く戻ってくるとは思わなかった・・・と。
フロアの粘りで勝ち取ったトリプルだとは思うけど、
メンバーが、このハコとお客さんの雰囲気を気に入ってくれて、
気を良くしてるからこそなんだろうね。

オマケで聴けた『~ハタチ族』は、まさにプライスレス。
良い〆めだったなー。



チェスト
夜空の太陽
SO LIFE
モンキー
切符
はぐれ者讃歌
地下室
孤高の英雄
ロスタイム
ビューティフルドリーマー
吐きたくなるほど愛されたい
感情七号線
エンドロール
煮込んでロック
恋をしましょう
NODE CORE ROCK'N'ROLL
YES,FUTURE

深夜高速
ロックンロール
終わらないツアー

真冬の盆踊り

俺たちハタチ族



終演後の物販で、徳山駅には新幹線の駅があるという、
マーケティング上、かなり重要な事項を社長に伝えられてよかった。
きっと、フラカンはまた山口へ来るだろう。



2014年10月30日木曜日

THE GROOVERS / noodles @La.mama

道玄坂異種格闘技戦vol.71
THE GROOVERS / noodles
10月25日(土) 渋谷 La.mama
open18:30 / start19:00
adv.¥3,500 / door¥4,000



noodles
初見。
女性ボーカルが苦手な私は、当然ながらガールズバンドも
苦手なことが多く、ちょっと心配だった。
スタンディングのライブでノリ損ねると、
立ってるのが辛くなるのよねぇ、最近は。
歳なんでしょうねぇ。

でも、ぜんぜん大丈夫だった。
ストレートで軽やかなロックンロール。
だけど、どこか爽やかで、フレンチPOPな薫りがするのは、
ボーカルさんの声質のせいかな。

小難しいことは一切なし。
本当にシンプルで短い曲を次から次へと、
そして淡々と鳴らしていく。
潔いね。

彼女たちを見てたら、
中高生が学園祭の為に友達同士でバンドを組んで、
そのまま大人になりました・・・という雰囲気だったんだよね。
もちろん、褒め言葉ですよ!
それくらい瑞々しかったってことですよ!
私がもし高校生だったら、noodlesみたいなバンドやりたいもの!



THE GROOVERS
なんと、3ヵ月半ぶりのグルーヴァーズ。
長かった~。
よく耐えたよ、私も、ファンのみなさんも。

『Groovaholic』のイントロを聴いただけで、
ぞわぞわぞわっと鳥肌が立つ。
禁断症状が出るほど飢えていたグルーヴァホリックの耳には、
ゴリッとした骨太な音が、媚薬のような甘さを伴って聴こえる。
早くも一曲目から、血液がふつふつと沸き立った。
本当に飢えていたんだよ。
これが欲しかったんだよ。

「オレ達くらいのキャリアになると、3ヵ月なんて、
一週間くらいの感覚だよね」と一彦さん。
そして「その3ヵ月の間、何もしなかったわけじゃないから」
という思わせぶりな発言も。
えっ?何、何?何してたのーーー?
ひょっとして・・・
レコーディング・・・!?
き、き、き、期待していいのかな、新しいヤツを・・・。
あぁ、早く情報をききたいよー。

今回はヤスチカさん見放題なポジションだったので、
今更だけど、その手数の多い派手なプレイに目を奪われた。
ホント、華のあるドラムだわーって思った。
カッコいい。

『Savanna』のアウトロだったかな?
その手数の多いドラムが、ややこぼれ気味になった時、
3人が顔を見合わせて、にやにや笑いながら元の鞘に収めていった場面に
胸がキュンとなったなー。
これがバンドの醍醐味ですがな。

『ロザリー』『境界線のエンジェル』と、
私の、いや、みんなの大好物“シキチクーン”炸裂ナンバーを立て続けに。
ぎゃーー!もう、腹筋つりますってば。
たすけてーーー!

今日は、完膚なきまでに『遥かなる』に打ちのめされた。
長い長いギターソロ。
これこそ“入魂”という言葉が相応しいのじゃないかと思う。
そんな熱い魂を感じさせるプレイだった。
音の矢に私の胸を射抜かれ、痛くて、苦しくて、涙が出る。
しかし、その苦痛はたちまち浄化されて、天へと昇っていく。
あぁ、ブルーズたちが解放されていく・・・。
そんな甘美な幻想を思い描いていた。至福の瞬間。


Groovaholic
放浪の運命
Savanna
存在理由
無条件シンパシー
ロザリー
境界線のエンジェル
グッド・モーニング・シャングリラ
遥かなる
最後の煙草に火をつける

(What's so funny 'bout) PEACE,LOVE AND UNDERSTANDING



2014年10月29日水曜日

斎藤誠~四人バンドの野放し紀行2014~@duo MUSIC EXCHANGE

MARTIN CLUB JAPAN Presents 斎藤誠ライブ!!
~四人バンドの野放し紀行 2014~
斎藤誠 with 片山敦夫、角田俊介、河村“カースケ”智康
10月19日(土) 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
OPEN 16:30 / START 17:00
ADV¥5,500- / DOOR¥6,000- (税込) ※1ドリンク別



またもや、開場と開演の時間を30分勘違いしてて、
開演ギリギリにイン。
事前に時間を確認するだけの簡単なことができないという、
いつまでたってもポンコツな私。
情けない。

こりゃ立ち見だな・・・と諦めていたのだけれど、
端っこの方は席が空いてて、スルッと座席を確保。
視界も良好。よかった~。

今日のバンドは4ピース。
フルメンバーの華やかで立体的なサウンドと違って、
タイトでストイック、ロック色が濃くなる。
とくに、カースケさんのドラムがよく響いてて、存在感が凄かった。

『BE MY ~』は、成田さんがドラム叩いてる印象が強い。
“日本最古のレアグルーヴ”が映える曲だからねぇ。
しかし、カースケさんのグルーヴも素晴らしく気持ちよかったのだ。
座っていながら、腰が疼く感じでしたわ。

で、カースケさんのセッティングが面白い。
スネアの左側にもフロアタムが置いてあって、
『幸福の準備』のとき、それを使ってドコドコとビートを刻んでたよ。
この曲の多幸感には毎度毎度、涙腺が刺激されるんだな~。
低音域のピアノの音とか、たまらんのよ~。

誠さんのギターは、前半がアコギで、
後半『It's Alright』からエレキパートに突入。
エレキは、もちろん赤のシンライン。
珍しく、そのシンラインについてのエピソードが語られた。
最初に買ったのは、大学に受かったとき。
Sホールの所からパカーンと二つに分裂してしまったこととか・・・。
その修理のために塗った色が、ウンコ色だったとか・・・。
(1stアルバム「LA-LA-LU」のジャケットがソレ!)
それが嫌だったので、今の赤色に塗り直してもらったとか・・・。
もう、30年以上も一緒に過ごしてる大切な相棒なんだな~。
こういう話、大好きだ。

『きみとぼくのエンジェル』も、かなり好きなナンバー。
自然と笑顔になってしまう、ハッピー・チューンですな。

アンコールは、『歯が痛い』でお腹をギュウギュウ捩じらせた後の
『SMILE AND SLEEP』が、せつなさMAXでウルウル。

打ち合わせでは、ここで終わりのはずだったのか、
角田さんはベースと置いちゃってるし、カースケさんも
席を立ってたんだけど、誠さんが引き止めた。
そのオマケのような最後の1曲は『君への想い』
何年か前なら、こんな曲を最後にやるなんて照れ臭くて
できなかっただろうなぁ、と言っていた。

なんか、わかる。
ロマンチックだったり、センチメンタルだったり、
若いときはそういうのが気恥ずかしくて仕方ないんだけど、
ある程度年齢を重ねると、その気恥ずかしさが一周まわって、
それも“あり”だなぁと受け入れられるようになったりするの。
最近そんな風に思ってたところなのだ。



バースデー
SIGN!
太陽が隠れた日
Waltz In Blue
CALL ME DADDY
BE MY BE MY BE MY
思い出の宝物
幸福の準備
It's Alright
Kiss On My List (Daryl Hall & John Oates)
(Creamのカヴァー)
黄色いダイヤモンド
愛すべきCRAZY
I NEED YOU ~永遠のブギー~
飛ばせドライバー
オレはディレクター
Don't Give It Up!
きみとぼくのエンジェル

I'm Free (The Rolling Stones)
歯が痛い
SMILE AND SLEEP
君への想い



1月発売予定のセルフカヴァー・アルバムへのリクエストで、
1位と2位になった曲は不採用だそうです。
でも、3位、4位あたりの曲は採用されそう。
さて、私のリクエストしたあの曲はどうなるかな~???




2014年10月18日土曜日

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団~ローリングサンダーレビュー特別編~@渋谷公会堂

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 単独公演
どばどばどかん
~ローリングサンダーレビュー 特別編~ at 渋谷公会堂
2014年10月16日(木)渋谷公会堂
開場 18:00 開演 18:30
前売 ¥4,500-(税込)



この公演、レビューと銘打っているだけあって、
ライブというより、ショーと呼ぶのが相応しい雰囲気であった。

さすがに渋公のステージは広い。
トラベルさんの大所帯も余裕で収まる。
みなさん、伸び伸びと楽しそう。
とくに、ホーン隊のみなさんは、楽器がお休みの間も
楽しげな振り付けで踊ってて、目を楽しませてくれた。

んーと・・・。
本当は「あーで、こーで、こんなに楽しかったの!」と
無邪気に書ければいいのだけれど、このブログは
私のインナースペースも同然の場所なので、
取り繕ったことは書きたくないのだ。
だから、正直に、素直に、思ったことを残しておきます。



トラベルの公演だというのに、
一番印象に残ったのが、奇妙くんが弾き語りで歌った
『ダンスホール』だったのだ。

基本的に尾崎は・・・苦手。
友達が好きだったせいもあって、結構聴いてたりするけど、
いろいろと複雑な思いがあり、“好き”にはなれなかった。
たしか、そのあたりの思いは前に書いたことあったなぁ。

この『ダンスホール』を歌う間、奇妙くんは斜め上を見つめ、
ほんの少し微笑をたたえるような表情をしていた。
その表情には見覚えがあった。
あれは・・・尾崎だ。
こちらを挑発するかのような不敵な笑み、あるいは
自嘲しているような、なんとも言えない複雑な笑み。
それが奇妙くんの顔に浮かんでいるの見て、私は震えた。

歌の中に入り込み、歌と同化している稀有な歌うたいの姿を、
硬直して、息をするのを忘れそうになるほど、
ひたすらじっと見つめていた。
ここが私にとっての一番のクライマックスだった。
そして、そのことを後ろめたく感じているのだ。

一体なんだろう、この気持ちは・・・。



バラの花を小道具として使った動きが、小粋でカッコよかったり、
タキシードとピカピカの革靴がよく似合っていたり、
この人は間違いなくスタァだわ、と確信しながら、
終始、奇妙くんに魅せられていた。

そのフロントマンの魅力が強烈すぎて、
後ろにいるバンドの皆さんが目に入らなくなってしまったのだ。
そのことが、この後ろめたさの原因なのだ。

好きなバンドがあって、その中に特にお気に入りのメンバーがいて、
ついつい、その人ばかり見てしまう・・・なんてことは、
よくあることだけれど、それでも、「そのバンドが好き!」と
胸を張って言える自信があればいいのだよ。
その自信が今の私にはない。
そう気付いてしまったのだ。



どはどばどかん
タンバリア
機嫌なおしておくれよ
SWEET MEMORIES
カトリーヌ
桜富士山
わるいひと
ダンスホール
スイートソウルミュージック
Beyond the Sea
Moon River
THE TENNESSEE WALTZ
東京ブギウギ
星に願いを
あの娘に会いにゆこう
サントワマミー
オンリーユー
赤いスイートピー
オー・シャンゼリゼ

愛の讃歌
ビールもう一杯



今私は、少なからず傷付いている。



2014年10月16日木曜日

うつみようこ&YOKOLOCO BAND/the バーナム@CLUB ROCK'N'ROLL

<おれとおまえの回転花火な夜>
うつみようこ&YOKOLOCO BAND / the バーナム
10月12日(日)名古屋クラブロックンロール
開場 18:30 / 開演 19:00
前売 ¥3000 / 当日 ¥3500 (D代別途)



名古屋にて二日目の夜。
せっかく名古屋まで来たので、ドラデラだけで帰ってしまうが
なんだかもったいない気がして、本日もライブハウスへ。
クラブロックンロールは、ダイヤモンドホールの近くのお店。
“ハコ好き”なので、初めてのお店に入るときのドキドキがたまらない。
ステージもフロアも、いい感じの狭さであった。

セッティングを見ると、バーナムさんが先攻らしい。
これは予想を裏切られた。
バーナムについては、キャリアの長いパンク系のバンドなのだろう
・・・という程度の知識しかなかったもので、ファンでもないのに
こんな前方にいて大丈夫だろうか?と、やや不安になる。
サークルモッシュとか起こると、どうしていいのかわかんないし・・・。
なんて心配は無用だった、結果的には。

シンプルでキャッチーなパンクといったところかな。
ボーカルのリメさんが、そりゃもう楽しそうに歌ってる歌の歌詞が
男子中学生なみの下ネタだったりするのが微笑ましいかった。
やや強面だけど、なんとも可愛らしいおじさん達だった。
すごく楽しかった。



ヨコロコは、狭いステージにどう収まるのか興味津々。
最前列に奥野さん、ようこさん、竹安の3人。
そこから一歩さがってドラムの手前にグレートという布陣。
ステージ上、かなり混み合ってますな。

セトリはすっかり忘れてしまった。
けど、まぁ、ヨコロコは何やっても文句なしのライブバンド。
楽しくないワケがございません。

いつもながら、フラカンのときには見せない怪物っぷりを発揮する竹安は、
ガオーッ!ガオーッ!と、ようこさんに襲いかかる勢いで
吼えまくっておったよ。
いつもより立ち位置が近いせいで、ようこさん、逃げ場なくて
かなりイヤそうな顔してたけど。
いや、あれは、愛情の裏返しですよね!?わかってますよ。

キュウちゃん以外は、みなさんバーナムさんとは面識あったけど、
二十数年ぶりの再会だったとか。
みんな、長いねぇ・・・。
ちなみに、奥野さんの一番最後のバーナムの記憶は、
打ち上げでボーカルのリメさんとチューしたことだって。
それっきり二十数年・・・。
バンドマンに歴史あり!

そのバーナムさんの関係者の方々なのか、
ヨコロコのライブ中、大きな声で盛り上がって喋っておられて、
演奏中は、まぁいいのだが、MCになると気になってしょうがない。
ようこさんも「自由でええなぁ」と言いながらも、
話し声の大きさでは負けてしまうので、「早よ、曲やろ!」ってことに。

アンコールは、いつものように『Kick Out The Jams』で、
ようこさんのハイキック。
ステージの床が滑るからということで、裸足になって。
あ、あ、あ、スカートの中が・・・。
そりゃ、みせパンなのでしょうが、やっぱりドキっとしちゃうな~。

エンディングで、奥野さんのデストロイ・パフォーマンス。
今回はキーボードの上に乗ろうとして、クラッシュ!
Q太郎が慌ててとんで来たけれど、間に合わず、
ガラガラガシャーン・・・と。
マジでクラッシュしたかと心配だったけれど、
翌日も大阪で無事にライブできたみたいなので、一安心。
案外丈夫に出来てるのねぇ、キーボードって。

終演後、みなさん、このキーボードの惨状を写メしておられたが、
Q太郎も嬉しそうに撮ってたよねぇ。
その画像がこれ。↓↓



大惨事だよ。




2014年10月14日火曜日

DRAGON DELUXE 2014@DIAMOND HALL

フラワーカンパニーズ presents DRAGON DELUXE 2014
出演:フラワーカンパニーズ、斉藤和義、新山詩織
2014年10月11日(土)開場17:00 開演18:00
名古屋DIAMOND HALL
前売りチケット¥4,000(税込/ドリンク代別途要)
※sold out!


3回目のドラデラ。(なんと皆勤賞だ、私!)
今回のゲストがせっちゃんってことで、ドラデラというより、
“フラカン和義”の趣でございますな。

まず、開演前のステージを見ると、そこにはお馴染みの楽器たち。
ふむ、間違いなくフラカンのセッティングだ。
ってことは・・・やっぱり・・・アレだよね!?
ふふふ・・・、と期待に胸を膨らませていたのであ~る。



最初にフラカンの4人が出てきて、簡単なご挨拶。
今年もまた、竹安の発声により
「ドラゴ~ン!」「デラックス~!」とC&Rをキメる。
ふふふふ。

トップバッターで出てきた新山詩織ちゃん。
遠目に見ても、ガチガチに緊張してるのが伝わってくる。
瞳をウルウルさせ、声を震わせながら挨拶する姿が可愛くて仕方ない。
なんてったて、高校を卒業したばかりの18歳。
フロアにいる大半の人から見たら、娘みたいなもんですから。
みんな心の中で「がんばれ~!」と応援してたと思うよ。
女性ボーカル嫌いの私ですら、そう思ったもの。

アコギ一本の弾き語りで数曲歌った後、
圭介以外のフラカン3人と一緒に
自身のデビュー曲『ゆれるユレル』と『深夜高速』を。
この『深夜高速』が新鮮であった。
いつもと同じアレンジ、いつもライブで聴いてるサウンドそのまま。
なのに、18歳の詩織ちゃんが透明感のある声でせつなげに歌うと、
十代特有の焦燥感やら無力感がちゃんと表現されていたのに驚いた。
あぁ、この歌は、こういう風にも捉えられるのか、と。
そうか。
だから、フェスなんかで若いオーディエンスを魅了するんだな~。
と、今さらながら、この歌の実力に気付かされた次第。



さて次は、せっちゃんですよ。
なぜか、見慣れた形のマイクスタンドが、センターマイクの横に
ちんまりとセッティングされているのを確認。
ふふふふ、や は り !!!

そう、せっちゃんのバックバンドをフラカンが務めたのだ。
圭介は、せっちゃんの隣でコーラスとハープを担当。
なんとなく、そんなことじゃなかろうかと予想はしてたんだけど、
そのステージ上の絵面だけで、感慨深いものがあるよねぇ。
で、この並びだと、せっちゃんのスタイルの良さとか、
ビッグ・スターのオーラが際立つよなぁ・・・。
ついこの間まで、ヘラヘラとしたひょろ長い兄ちゃんだったのにな。

せっちゃん登場と共に、フロアがギューーーってなる。
後ろからの押しよりも、左右の端の方からせっちゃんへ向かって、
真ん中へ、真ん中へという横の押しが凄まじく、
私は別にセンターへ行きたいわけじゃないので、
何人も左へ見送り、上手の竹安前をキープしたのだが。
なんという求心力!すげー!

そして今度は、フラカンチームの緊張が伝わってきて、
またもや「がんばれ~!」と心の中で声援をおくっていた。


やさしくなりたい
ずっと好きだった
空に星が綺麗
あの高い場所へ
社会生活不適合者
歩いて帰ろう
Hello! Everybody!


いきなり、あの有名なギターのイントロから。
いつもタケちゃんが弾いとるアレを竹安がSGで弾いとる!
後で圭介が言ってたが、ここ数ヶ月、
竹安は楽屋でずっと、あのイントロを弾いて練習してたらしいよ。
はぁぁぁ、上手くいってよかったねぇ。

『空に星が綺麗』は、なんと圭介がメインで歌わせてもらって、
「ほんと、すいません」とすごく恐縮しまくり。
ブログに圭介が書いていたとおり、曲の出だしが
ややズッコケ気味の立ち上がりだったので、せっちゃんも苦笑い。

さぁさぁ、ついにアレですよ、アレ。
あの曲『あの高い場所へ』のお時間ですよ。
うぉぉーーーっ!待ってたぜーーーー!!!

せっちゃんの4thアルバム「FIRE DOG」に収録されたこの曲。
なんとフラカンの演奏がレコーディングされてるのよ。
しかも、圭介のコーラスがせっちゃんのヴォーカルを
凌駕する勢いで、めちゃめちゃ立ってるのよ。
何を隠そう、この曲でフラカンに出会ったのだよ、私。
そんなわけで、たいへん思い入れの強い一曲だし、
「フラカン和義」と言えば、この曲を期待してしまう。
けど、400万ボルトのとき演らなくて、ちょっと残念だったんだよねぇ。
って、何年前の話してるんだ!?(4年前です)

※そのときの記事は、コチラ ↓↓
フラカン和義のロックンロール400万ボルト(1)
フラカン和義のロックンロール400万ボルト(2)
フラカン和義のロックンロール400万ボルト(3)

脇道に逸れたけれど、この曲が大好きで、
すごーく聴きたかったということが言いたかったの。
いやー、カッコいいわ~!!!

・・・正直なところ、この前の3曲については、盛り上がるというより、
「大丈夫か?」という心配の方が先に立つ感じだった。
誰もが知ってるヒット曲だったり、強力なせっちゃんバンドでの
演奏を何度もライブで聴いていたりして、較べるとどうしても、
頼りないような、なんか物足りないような・・・と思っていた。

だがしかし、ここからグーンと盛り返してきた。
フラカンのバンドとしてのグルーヴが前に押し出されて、
気持ちよくノれる。
あの圭介のバックヴォーカルも、いい!
この曲調とフラカンの相性がいいというのはもちろん、
ようやく緊張からくるカタさが抜けてきたんだろうねぇ。
後はずっと不安を感じることなく、最後まで駆け抜けた。

せっちゃんと向き合ってギターを弾く竹安のテンションの高さ!
たまらんな~。

他には、
詩織ちゃんに対する不穏当な発言が、せっちゃんから飛び出したり、
ミック・ジャガーならぬミック前川が登場したり。



で、フラカン。
これはもう安心して、ドカーンと盛り上がるだけ。
そんなフロアの気分を察するかのような
『チェスト』→『ヌードコア』というトップギアでの滑り出し。
観ている方も、バツっとスイッチ入ったわ。
熱いぜ。

しかし『NO MERCY』のイントロを竹安が弾き始めたときは、
ビックリしたなぁ。
ライブで聴いたの初めてだよ~。
地味な曲だし、音源だと鍵盤の音が前に出ちゃってるけど、
ライブで聴くと、意外にも味のあるナンバーでしたわ。

ラストは『アイム・オールライト』
間奏でマエさんと圭介が並んで跳ねながら、
足を高く上げるところが大好きだ。
圭介はハープ吹きながらだから、相当ハードなはずだけどね。

フラカンの4人も、大役を無事に終えた後だけに
伸び伸びしてたんじゃないかな~。
かなり濃いライブだったもの。


チェスト
NUDE CORE ROCK'N'ROLL
モンキー
切符
NO MERCY
ビューティフルドリーマー
吐きたくなるほど愛されたい
煮込んでロック
恋をしましょう
アイム・オールライト


アンコールは、みんなでヨサホって、終了。
おつかれさまでした~。




<その他の覚え書き>
★新山詩織ちゃんは、抹茶好きで玉ねぎが苦手ということを
 Wikiで調べて、ステージ上でドヤ顔で話す圭介。
★それを事前に教えてくれたら、楽屋に抹茶のお菓子を用意できたのに
 ・・・と、大人の対応を諭すG社長。
★詩織ちゃんの『ゆれるユレル』を袖で観ていた圭介。
 「演奏が『ゆれるゆれる』だったので心配したよ」
★せ「いつもの『深夜高速』より気合入ってたよね。
 ×××××(ピーーー)と思ったんでしょ?」
★G「だからー、くれぐれも詩織ちゃんには、下ネタを
 言わないようにってお願いしとったでしょー!」



2014年10月12日日曜日

Top Of The Mountain

最近、ビリヤードを始めた。
「始めた」と言ってもゼロから始めたわけじゃなく、
人生で3度目くらいのマイブーム。
このブーム、ほぼ10年くらいの周期で巡ってくるのはナゼだろう?

ビリヤードっちゅうのは、それはそれは奥の深いゲームでして、
私みたいに、適当にヘラヘラ撞いてるだけで上達するような
甘っちょろいもんじゃないのですよ。
まぁ、これはあらゆるスポーツ、芸事に通ずることですな。

基本的に何事においても、まず理論的なことを理解してからでないと、
技術の習得が出来ないという、頭デッカチな体質の私。
入門書と呼ばれる書籍が大好きなのである。

十数年前に買った本を出してきた。

ザ・ビリヤードA to Z


今読んでも、面白い。
この本、“為になる”というレベルを超えて、
純粋に読み物として面白いことが書いてあるのだ。
著者のビリヤードについての考え方が、とても懐が深く、
そのビリヤード観が、人生観に重なって見えてくる。

「ビリヤードを征服しようとするのではなく、
わずかなズレを許してもらって、玉をポケットする」
なんだか、人生哲学のようにきこえてくるから不思議だ。

精密機械のような精度を求めても仕方がない。
人間なのだから、さまざまな外的、内的要因に影響を受ける。
そこを乗り越えていくには、一本筋の通った精神性が必要なのだ。

たかがビリヤード、されどビリヤード。
どんな道でも究めれば、一つの真理に導かれるものなのだろう。
どの登り口から始めても、辿りつく頂は一つだから。

その頂上からの眺めはどんなだろう?
果てしなく凡人の私は、あちこちの麓からそれを見上げ
ただ想像してみることしかできないのだけれど。




2014年10月10日金曜日

愛しのライブ盤

ひょんなことから、レアなライブ音源を頂戴してしまった。
ありがとうございます!
GOODです!GREATです!

時期的には10年以上も前のものだけど、
基本的には今とそう変わっていないように思う。
ただ、ほんの少し、荒っぽいところがあるかもかなぁ。
もちろんいい意味で!

ついでなので、私も荒っぽく言わせてもらうけど、
ライブなんて熱量が勝負だと思うのよ。(おお、荒っぽい!)
どれだけ、フロアの温度を上げるかってことが大事なわけ。
極論ですな。

まぁ、こういうことは全くの個人的嗜好の問題だ。
私だって若いときは、ライブ盤の雑な音が苦手で、
あんまり聴かなかったもんねぇ。
その生々しさの魅力に気付いてなかったんだな~。

そんなライブの熱をギュッと圧縮して、封じ込めて、
聴くと興奮して、心拍数がどんどん上がっていくような、
お気に入りのライブ盤たちをご紹介しましょう。
(そんなニーズはないだろうけれど!)
スタジオ録音では決して感じられない、熱いものが迸っておりますよ。



現在ヘヴィロテ中なのは、これ↓↓

「SPIKE DRIVER LIVE」 THE PRIVATES

このアルバムを聴かなかったら、ニューアルバムを買うこともなく、
インストアに行くこともなく、恋には落ちることはなかった。
そんな恋の真っ只中に立っているので、何一つ冷静に語れる言葉がない。
とにかくいい!痺れるっ!
・・・それだけ。



「ANIMATIONS LIVE!」 アニメーションズ

これも激熱!
私が奇妙くんに惚れてる理由の90%が詰まっている。
・・・さて、残りの10%は何処だ?



「ROUGH TRIANGLE」 THE GROOVERS

メーカー在庫切れを宣告されてから、奇跡的に手に入った
まさに宝物のような一枚。
もちろん、内容も宝物級。
ギターのカッティングの音の生々しさに、お腹が捩れた。



「LIVE HOUSE LIVE 2007」 うつみようこ&YOKOLOCO BAND

スタジオ録音を聴いてるだけじゃ、
ヨコロコの魅力の半分も伝わってない気がするんだよね。
あれ?ディスってるように聞こえちゃう?
すいません、ここだけの話にしといて下さい。
つまり、ヨコロコのライブがめちゃくちゃ素晴らしいということ。
とくに、ようこさんのヴォーカルの破壊力が凄まじい。
オトコマエ!



「フラカン一座、熱狂低気圧 磔磔ライブ」 フラワーカンパニーズ

フラカンのライブ盤の中では、これが一番だわ。
セトリがいいんだよねぇ。
この『モンキー』聴くと、アドレナリンがどばっと出る。
そして、フラカンのことを愛さずにはいられなくなること間違いなし。


2014年10月8日水曜日

THE PRIVATES@タワーレコード渋谷店 CUTUP STUDIO

THE PRIVATES
結成30周年記念アルバム「Les beat hi-fi mono」発売記念イベント
-THE PRIVATES SPECIAL LIVE in TOWER RECORDS!!!!-
10/6(月)19:30~
タワーレコード渋谷店B1「CUTUP STUDIO」


端的に言いましょう。
また、恋をしたようですよ。私。

なんだろうねぇ、これ。
プライベーツのこと知らなかったわけじゃないし、
ライブだって何度か観ているんだけど、その時は恋に落ちなかった。
もちろん、カッコいいな~、とは思ったんだけれど、
心を奪われてしまうようなことはなかった。
その時は他の誰かに夢中で、ちゃんと見えていなかったんだろうな~。
(恋は盲目ですからね~)
何事も出逢うタイミングが大事なのだということを、改めて知る。

そもそも、この前、夜ストがライブでカヴァーした
『SPIKE DRIVER BLUES』がめちゃくちゃカッコ良くて、
Youtubeで本家を観たら、更にカッコ良くて、
ライブ盤を買って聴いたら、更に更にカッコ良くて・・・降参。

そんなタイミングで、ニューアルバムの購入特典で
インストアライブに参加できるという素敵な情報をキャッチ。
ちゃんとチケットを買ってライブハウスに行くのは簡単なことだけど、
新規に参入するのは、私にとってもそれなりにハードルは高いのよ。
でも、インストアなら、このハードルがぐっと下がる。
レコ発イベントだから、ほとんどがニューアルバムの曲だろうし。
だから、すっっっごい楽しみにしていたのだよ。

タワレコのCUTUPスタジオは、去年の子供ばんど以来だ。
まるっきりライブハウスの造りで、ドリンクカウンターまである。
開演待ちの間、ビールを飲み、ちょいとまったり。
後ろから、ふふ~ん♪と余裕をかまして眺めていようと
思っていたのよ、この時はまだ。



ステージにメンバーが出てきて、ライブがスタート。
延原さんは、最初に何か言ったんだっけ?
ダメだ、思い出せない。

アルバム一曲目の『エレベーターNo.9』から、同じく二曲目の
『ONE MORE TIME』へと、その順序どおりに演奏された後のMCで、
アルバムの曲を順番どおりに、
DISK1の13曲を全て演るということが明かされた。
「持ち時間は30分なんだけど、関係ないよね」と
いたずらっ子のような笑顔で喋る延原さん・・・か、か、かわいい!
そして、太っ腹すぎる!

プライベーツのライブは、途中で息をつく暇がないくらいに
淀みなく、ノンストップで流れていく。
聴衆はその流れに安心して身をまかせておけばいい。
そうすれば間違いなく、気持ちのいい彼岸まで連れて行ってくれるから。

気が付いたら、フロアの真ん中より前の方まで移動してた。
気持ちがどんどん前のめりになっちゃってねぇ・・・。
引き寄せられてしまったのよねぇ。
結局、のりのりで踊ってしまったよねぇ。

とにかく、延原さんから目が離せなくなってしまった。
歌声はエロカッコいいし、話すとお茶目だし、
レイジに似てるな~。(言い方がさかさまなことはわかってますよ)
歌ってるとき、たまに人を射抜くような強い眼差しを
フロアに向ける瞬間があって、まさにハートを射抜かれた。
ズキューン!

そろそろ終盤というところで、
「もっと沢山、20曲くらい(アルバムに)入れとけばよかったね」
「そしたら、もっとできたのにね」だなんて、ステキ発言が。
なんて、可愛らしい人なんだろう。

そうそう。
私が以前に観たプライベーツのライブは全部、鍵盤なしの
4ピースだったけれど、今回のアルバムには鍵盤のガッコーさんが
参加してて、この日のステージにも立っておられた。
全く知らなかったのだが、デビュー当時の
オリジナル・メンバーだった方なのですね。
このガッコーさんのオルガンが、めちゃカッコいいの。
CDを聴いてるときから、その存在感が際立っていたけど、
ライブでもやはり。
メインヴォーカルの曲もあるし、大活躍でしたよ。
5人のプライベーツ、最高だわ。

ラストナンバー『最後まであきらめるな』まで終わってしまって、
本当に全曲演ってくれちゃったなー。
相当、時間押してるだろうし、まさかアンコールはないよなー。
なんて思いながら手拍子。

なんと、アンコールやってくれたよ。3曲も。
その出し惜しみの無さが、カッコいいったらありゃしない。
ああ、もう・・・。
参りました・・・。



2014年9月29日月曜日

【下書き】てらとくてるだいべんした@Terra

てらとくてるだいべんした
~湯川トーベン Birthday Live!~
中野督夫(Vo/Gr)、寺田 一仁 (G/Vo)、湯川トーベン(Bs)、
岡井大二(Dr)、松本照夫(Dr)、坂下秀実 (Key.Vo)
9/24(水) 西荻窪 Terra
開場/開演: 19:00/20:00
チャージ3,000円(Drink別)




トーベンさんのお誕生日パーティーに
闖入させていたいだいたような雰囲気でしたね。

一緒にお祝いさせてもらえて嬉しかった。





2014年9月26日金曜日

GO! GO! MANNISH BOYS!!! 2014 ワンマンライブツアー!!!@赤坂BLITZ

GO! GO! MANNISH BOYS!!! 2014 ワンマンライブツアー!!!
9月22日(月) 赤坂BLITZ
開場 18:30 / 開演 19:30
前売5,400円(税込・ドリンク代別途)



ツアー初日のせいなのか、開場が15分くらい押し。

今回は、結構な良番チケットを譲っていただいたので、
ドラム前の2列目に入れて、視界はかなり良好。
マニッシュと言えば、なんといっても達也さんを見るべき!
というが私の持論です。

客電が落ちて、ムギューッと後ろから押されつつ、
ステージを見上げると、ドラムセットにスタンバイする人影が・・・
・・・せっちゃん!?
なんと、初っ端からドラム叩いちゃいますか。
その奥の方、キーボード弾いてたのは、堀江さん。
今回も、堀江さんのサポートなのね。
曲は『本を捨てるなら雨降りの日に』
達也さんは、曲が始まってもまだ姿を現さない。

ある意味、ニューアルバムの中で核となっているのが
この曲だと思うのだが、そこからスタートするとは意表をつかれた。

こうもり傘をさした達也さんが、スタンドマイクの前に立つ。
そしてモノローグ・・・というか、ポエトリーリーディングだね。
好きなんだよねぇ、達也さんの語り。
イカツいルックスに似合わぬ朴訥とした話し方で。
途中で傘を投げ出し、ベースを弾き出した。
これは珍しいフォーメーション、面白かった。

出だしは、ニューアルバムの曲を立て続けに。
クロマニヨンズのパクリとして(?)お馴染みの
『GO! GO! Cherry Boy!』は、ホント楽しいな~。
達也さんの「オイ!」に合わせて、手を振り上げるのだが、
フロア前方は、案外、手が上がってなくってビックリ。
あれ?みなさん、こういうのお好きではないですか?
なんだか、ちょっと残念。
もっと盛り上がっていい曲なんだけどな~。
どちらかというと『週末のファンファーレ』のノリ方が
私は苦手なのなんだけどな~。

堀江さんも含めて3人はお揃いの衣装。
豹柄が地紋のように入ったダークスーツで、
せっちゃんはツバが大きめの中折れ帽。
このシルエットが完璧すぎて、何度も見惚れてしまった。
達也さんも最初は帽子をかぶってたはずなんだけど、
すぐに脱いでて、ドレッドヘアーが素敵だった。

『The time has come』が良かったんだな~。
真正面だったせいもあって、ずっと達也さんばっかり見てた。
そしたら、なぜか感極まってしまって涙がこぼれた。
今となっては、自分から溢れ出てしまった
あの感情は説明不能なんだけれど、
言葉にし難い何かで胸がいっぱいになったのだけは確か。

ドラムセットのすぐ横に、スネアが床に直置きしてあったのは、
スペアだろうと思っていたのだが、『カーニヴァル』のとき、
達也さんが、直置きされてるスネアを何度も叩いていて、
えっ、そういう使い方するのかー、とビックリしてしまった。
今日の『カーニヴァル』もキレキレで、カッコよかったー。

『I am Dandy』の前にJKを脱いでしまって、
せ「あっ、次の曲まで着といた方がよかったかな」って。
いえいえ、ジャケット脱いでもダンディですがな、お二人とも。

この『I am Dandy』は同期音源を使う為、
達也さんはヘッドフォンを装着。
CDと同じアレンジで聴かせたかったんでしょうね、シングル曲だし。
けど・・・達也さん・・・。
ヘッドフォンのボリュームがちゃんと上がってなかったのか、
ちょいちょい走ってしまっては、再び合せにいったりして、
リズムがよたっておりましたよ。
で、ペロっと舌出してニヤニヤしてましたわ。
自由でよろしい。

ライブも終盤戦、アドレナリンがドバッと出て、
気持ちが昂ってるときに、同期音源とテンポを合わせて
一定のリズムで演奏するのって、すんごい難しいと思うのよ。
そもそもライブなんだから、アレンジ一新して、
ステージの上の人間だけで音を自在に鳴らしてくれる方が
聴き手としては嬉しいんだけどな~。
それがライブの醍醐味なんだけどな~。
・・・なんて、単なる個人的な戯言ですけどね。

ともかく、そのヨレっとしたドラムを叩く達也さんが
なんとも人間らしくて、可愛いな~って思ったのだ。



アンコール。
本編中でも、何度か使っていたせっちゃんのループマシン。
最初に弾いたフレーズをサンプリングして、それをループさせて
バッキングとして鳴らすシーケンサーみたいなやつ。
これがトラブってしまい、作動しない。
録れてないのか、録れてるんだけど鳴らないのか・・・。
「もう一回だけ、やらして」という、最後のトライで
なんとか成功。
これも、ツアー初日ならでは、なのかな。



本を捨てるなら雨降りの日に
GS750
GO! GO! Cherry Boy!
いとしのジェニー
ボンクラゲ
The time has come
カーニヴァル
Oh Amy
天使とサボテン
DIRTY BUNNY
I am Dandy
週末のファンファーレ
LOVE&LOVE
CRAZY NURSE
Dark is easy
Mach Venus
MANNISH BOYSのテーマ

SWEET LITTLE MOON CHILD
ざまみふぁそらしど



良番チケットを譲っていただいたお陰で、
すごく楽しませていただきました。
ありがとうございます!!!


2014年9月16日火曜日

真心ブラザーズ/フラワーカンパニーズ@日本“中”年館

"25×25×25!!!今夜だけ!日本中年館"
真心ブラザーズ / フラワーカンパニーズ
9月13日(土) 日本青年館
OPEN17:00 / START18:00
チケット:全席指定 ¥4,800(税込)



はいっ!今回も端っこの神様降臨ですよっ!
それも、何故かいつもグレート側。
嫌だとかそういうことじゃなくて、あまりにも続くので
本当に不思議で仕方ないんだよねぇ。

で、席に着いて驚いた。
私の席はB列だったのだが、目の前のA列には誰も座っていない。
撮影クルーの為にスペースを確保してあったようだ。
スペシャの25周年イベントですもんねぇ。
というわけで、実質的に最前列。
あらー、素敵。
端っこだけど、視界良好でしたわ。


客電が落ちて、真心のお二人と圭介が登場。
ステージにセッティングされている器材に見覚えはないので、
真心チームのものみたいであった。

YO「あれ?今日は一人なの?」
圭「いえ、みんないますよ!」
YO「おーい、グレート、いるのー?」
Gの声「もうスタンバイしてるよー!(デデデデ…とベースの音)」
なんていうやり取りがあって、圭介以外のメンバーは姿を出さず、
声と音だけが聴こえるという・・・。
(ちなみに、竹安はキングの呼びかけに対してAm9のコードを
せつなげにジャラーンと鳴らして、大ウケされておりました)

すると、フラカンと真心とスペシャのロゴの入った
バックドロップが上に上がって、舞台が回転し始めた。
おおー!まるで「8時だヨ!全員集合!」みたいじゃないか!
と、この会場にいた中年の皆さんはもれなく思ったにちがいない。
(実際、この場所で収録してたんだって!へぇぇぇ~!)
そして、ちゃんと楽器持ってスタンバイしてる3人が姿を現した。

「フラワーカンパニーズです!」と、始まったイントロは『最高の夏』。
随分と秋らしく、涼しくなってしまったけど、まだ夏なのだよ。
あのギターリフで、NaNaNa~♪って手を振れば、
気候なんて関係なく、無条件で夏なのだーー!
と、かなりヤケクソ気味に自分に言いきかせて、
無理矢理テンション上げていったのは・・・アウェイだったから。
まぁ、薄々そうだろうと、覚悟していたのだけれど・・・。
なので、通常の3割増しでアクション大きめで。

G社長のオーバーオールは、キラキラ眩いスパンコール。
バックはストラップが×にクロスしてるの。
“人間ミラーボール”ですと。
「真心のとき、上からぶら下がって回るから」って。

ステージが大きいと、圭介が端から端まで動き回って、たいへんそう。
でも、ワイヤレスマイクのお蔭で不自由そうな感じはしなかったね。
ちゃんと下手の端まで来てくれて、嬉しかったよ。

あれは『ロックンロール』のときだったかなぁ・・・。
ステージの中央からこちらへ移動してくる圭介の動きは、
いつものように(グッとくるいい歌を歌ってるにもかかわらず)
どこかコミカルなんだけれども、その必死な感じが
たまらなく愛しくて、泣いてしまった。
あれは、運動会で一生懸命お遊戯してる我が子を見て、
感動して涙する親御さんの感覚に近いような気がする。
・・・というのは、圭介に対して失礼だろうか?

メンバー紹介は、パートとなんてもう関係ない、友達だから。
「僕の親友を紹介します。竹安堅一!」という紹介の仕方で、
竹安はなんだかムズ痒そうな照れ笑いだった。


最高の夏
NUDE CORE ROCK'N'ROLL
はぐれ者讃歌
脳内百景
夜空の太陽
ロックンロール
深夜高速
恋をしましょう
チェスト


こうして見ると、かなりアゲアゲなセトリだったことがよくわかるね。




舞台が回転して、真心ブラザーズ。

真心さんは『どか~ん』と『サマーヌード』くらいしか知らないのだけれど、
とてもノリのよい演奏で楽しませていただいた。
一緒にツアーをまわってきたメンツらしく、
バンドとしてのグルーヴが気持ちよく熟成されていたよ。
リズム隊の若いお二人さんが、とてもいい仕事してたね。

ベースはネモトラボルタのハルくん。
彼がベースだという噂はきいていたので、すごく楽しみにしていたのだが、
あまりにもベストポジションで、目はハルくんに釘付け。
ずっとニコニコ笑顔を客席にふりまいてくれて、
それが、まったく嫌味なく爽やかなのよ。
彼を見てるだけで幸せな気持ちになれるわ。
なんて、カワイイのだ!

でもって、ハルくんがアイコンタクトを交わしていたので、
ドラムの方を見ると、なんだか見たことあるような・・・。
あれ、誰だったけなぁ・・・?
このキレのあるドラム叩く男子は・・・?
伊藤大地くんだった。グッドラックヘイワの。
あっ、SAKEROCKの方が一般的に有名なのかな?
でも私にとっては、グッドラックヘイワの大地くんなのだ。
SAKEROCKはちゃんと観たことないからな~。

大地くんのドラムの叩き方は、豊夢くんと似ているような気がする。
弾むような躍動感のあるドラム。

『マイリズム』という曲が、展開がダイナミックでカッコよかったな~。
桜井さんとハル君が向かい合って、タイミング合わせてて、
そういうバンドっぽさが気持ちいいんだよねぇ。

『I'M SO GREAT!』の曲中、YO-KINGが楽屋に向けてアナウンス。
「グレートマエカワさん、すぐにステージへお願いします!」って。
そしたら、ちゃんと飛んできて、「アイムソーグレイト~♪」と
サビのところをしっかり歌って、すーっと引っ込んでったマエさん。
もちろん、打ち合わせなんてなかったらしい。
素晴らしいファイン・プレーですな。お見事。

あー、すいません。
肝心の真心のお二人のことほとんどスルーしてしまった。
・・・ま、いいか。




ここから、アンコールだったかな?

また、舞台が回転して、全員がステージに登場。
みんな法被着て。
このとき「全員集合」の転換のときの音楽が流れてたはず。
もう、記憶が・・・あぁ・・・。

当然ながら、Gがいかりや担当である。
「おぃーっす!」「声が小さい!おぃーっす!」という
お決まりの挨拶(とうか、一種のコール&レスポンスだよな)をキメる。
その後、誰が仲本工事だ、高木ブーだ・・・という話になるわけだが、
仲本工事を指名された竹安が、案外嬉しそうで、ノリノリであった。
おそらく体操コーナーでの活躍をイメージしたのだろう、
両腕を肩まで上げて、ムキムキポーズ(?)をキメていたし。
なのにスルーされたし。

真心パートの最後の方、飛び入りで出てきたようこちゃん出てきた。
さすがに、ようこちゃんの分までは用意がなかったみたいだけど、
ハルくんと大地くんはちゃんと法被着て登場。

二組で一緒に演ったのは『空にまいあがれ』と『真冬の盆踊り』

YO-KINGが『真冬の盆踊り』は、よくフェスなんかのときに
途中からステージに出ていったりしてたけど、
最初から最後まで一曲丸々演ると、すっごい疲れるよねぇ、と。
「やっと終わりかと思ったら、もう一回『跳べー!』ってくるしさぁ」
と言われて、圭介が
「マニュアルどおりに演ってるんです。ちゃんと回数も決まってるんです」
と返していたのが、なんとも可笑しかった。

最後はもちろん『いい湯だな』でエンディング。
かなりグダグダ気味ではあったが、まさに大団円。
ババンババンバンバン~♪





ホール内外の至るところにある表示が悉く、
↓↓ このように「日本“中”年館」に直してあったよ。
スタッフさん、ご苦労さまでした。






2014年9月13日土曜日

かみぬまゆうたろう/奇妙礼太郎/沢田ナオヤ@red cloth

菊池毅紅布勤続十周年「SWEET 10 YEARS」
~三者会談~
かみぬまゆうたろう / 奇妙礼太郎 / 沢田ナオヤ
9月9日(火) 新宿 red cloth
open19:00 / start19:30
前売¥2,800 / 当日¥3,300 (+ドリンク代)



なぜか反対方向の電車に乗ってしまう(しかも、かなりの間
気付かずに乗り続ける)という、あいかわらずの
粗忽ぶりを発揮しながら、開演ギリギリにレッドクロスへ到着。



トップバッターはかみぬまくん。
半年ぶりになってしまうのかな。
そんなにご無沙汰するつもりではなかったのだけれど、
なかなかタイミングが合わなかったんよねぇ。
他のライブでレッドクロスへ行って、かみぬまくんの姿を見るたびに
なんだか後ろめたい気持ちになってしまったものよ。
これで、やっと胸を張って生きていけるわ~。よかった~。

白シャツでオトコマエ度が上がるのは、やっぱり清潔感が出るから?
元々、好青年という言葉がピッタリなかみぬまくん、
更に更に、好感度アップですわ。
白シャツ、ラブ。

ギターは『アメリカ生まれのおじいさん』こと、
マーチンのO-18。
ピックアップは付けずに、マイク収音。
本人が「漫才師スタイル」というように、コンデンサーマイクを
ステージの中央に一本立てて、歌とギターを両方の音をフォロー。
いつ見ても、このセッティングの潔さに関心してしまう。

そのマイク必要?って思うくらいの大きな歌声だ。
このくらいのキャパなら、まるっきりの生音でも
十分ライブができると思うよ。

初恋の嵐のカヴァーで『真夏の夜の事』
実はオリジナルは聴いたことないのだけれど、
詞の世界観が、かみぬまくんのオリジナル曲と近くて、
(きっと、かみぬまくんの方が影響を受けているのだろうけど)
すごく良かったんだな~。

『傷口』は・・・おやっ?
最後の歌詞が変わったよね?
こんな風に、どんどん歌が進化(深化)していくのって悪くない。
いいと思います!

『ぼくのたからもの』も、大好きな曲。
中でも大好きな、間奏のところのギターのスライドアップが・・・
なかった・・・。
アルペジオになっていた・・・分散されていた・・・。
いえ、こうやって、どんどんアレンジが変わっていくのはいいと思うし、
いろんな可能性が広がって、聴いていても楽しいのだけれど。
好きな箇所が削られてしまうと、ちょっと寂しい。
でも、いいの。
ライブに通い続ければ、いつかまた聴ける日がくるはず。
それを楽しみにしておきましょう。


汚いお前の顔
天気予報
アメリカ生まれのおじいさん
真夏の夜の事(初恋の嵐)
傷口
ぼくのたからもの
私の恋人
シルエット



二番手は、沢田ナオヤさん。
前に観たときよりも、ぐっとくだけた軽い調子だったけど、
一杯入っていたのだろうか???

もう少しシャキっとキリっと整えたら、男前やし、
カッコよく決まると思うのだが、こういう考え方がオバチャンの証?
オーバーサイズの服をダラーンと着てる感じが
どうにもだらしなく見えてしまうのよねぇ。
そういう個性なんでしょうけど・・・なんか惜しい。

呑み屋さんで知り合った人に、どういうジャンルの歌を歌ってるのか、
と訊かれて、悩んだ末に「フォーク・・・?」と答えたそうだが、
まぁ、それが妥当なんでしょうね。
そしたら、「フォーク=貧乏」だということで
とても不憫に思われたらしい。

そんなMCから、貧乏をテーマにした歌を2曲。
天井に穴が空いていたという歌と、洗濯機が壊れたという歌。
我が家の洗濯機が壊れたばかりだったので、なんとタイムリーな
テーマなのだろうとその偶然に感動しつつ聴いた。
どちらも、短い曲だったけれど、ユニークで可愛い。
思わず、ニヤッとしてしまうような歌だった。

彼のザラついた声と、言葉を置いていくような歌い方は、
やっぱり友部さんと似ている気がする。フォークだし。
言葉が強いな。



で、奇妙くん。
実は奇妙くんも久々だったのだ。
アニメーションズを挟んだものの、ソロはパンダ音楽祭以来。
(あっ、その記事を書いてないことを思い出してしまった・・・)

いつものようにボーダーを着て、メガネをかけてた。
ギターはよく見るフルアコ。

最初に歌い出す前、
サウンドチェックならぬ、ボイスチェックといった感じで、
マイクに背を向けて「あぁ~あ~♪」と一節うなっていて、
その声の艶やかさに心臓の音が跳ね上がった。
できれば、そのままオフマイクでずっと聴いていたかった。
当り前かもしれないけれど、機械を通さない生音(生声?)は、
ダイレクトにハートに響いてくるんだよな~。

しばらくは気付かなかったんだけれど、途中で
奇妙くんの声が微妙に掠れていることに気付く。
ついに、連日のオーバーワークで喉がつぶれたんじゃ・・・?
なんて心配してたんだけれど、どうやら風邪をひいてしまったらしい。
どちらにしても、ファンとしては心配なところ。
体だけは大事にして欲しいものですわ。

『SWEET MEMORIES』のときのハスキーボイスが
たまらなくセクシーだったな~。

一応、カヴァー・アルバムの告知もしていたけど、
本人としては少し不満の残る出来だったのか、
そういうことをポロリとこぼしていた。

そんなわけで、カヴァー曲が多め。
その中では『Love Me Tender』が、一番良かったな~。
グワッと熱量が急上昇するような歌い方で、
ぜんぜんTenderでもSweetでもないところに痺れた。

やっぱり、奇妙くんには圧倒的な何かがあるんだなぁ。


天王寺ガール
あなたただひとり
吾輩は猫である
SWEET MEMORIES
夜をつかまえて
ダンスホール
マンガの歌
Love Me Tender
Moon River
I Will
愛の讃歌
カトリーヌ



最後は3人揃ってステージへ。

奇しくもこの3人、26歳・32歳・38歳と
年齢差が綺麗に等間隔になっていたんだね。

この日の昼間、奇妙くんとかみぬまくんがTwitter上で、
3人で一緒に何か演ろうとやりとりをしてたとき、
「簡単にコード回して、アドリブでやろう」みたいなことを
奇妙くんが言ってたのが印象的だった。
難しいことをサラっと言うよね~、と。

で、何をやったかというと・・・。

「非常識~、非常識~、非常識ブラザ~ズ♪」という
フレーズで始まって、順番に適当な言葉をメロディーに
のせていくという、半ば大喜利的なもの。
本当に即興でやってるようで、かなりのグダグダだったけれど、
そういうのキライじゃない。
すごく面白かったよ。

とにかく、奇妙くんが唐突にお題を出すような感じで、
二人にフっていくんだけれど、その時のかみぬまくんや
沢田さんの表情、目が泳いでしまって焦っているのが見ものであった。
悪趣味ですいません。
可愛らしいなぁ、と思ってね。



2014年9月12日金曜日

異端であれ

集団や組織の中にいると、大群で泳ぐ小魚のように、
知らず知らずのうちに周りの人と同じ方向に泳いでしまってることがある。
下手すると、その群の外にも果てしなく広がる大海があるということすら
考えられなくなっていたりする。
視野が狭くなる。想像力が欠如する。

基本的に人間嫌いだ。
個人としての人間はいいとして、社会的バックボーンを背負い、
複数のコミュニティに属する人間とつき合うこと、関係を構築することが
煩わしいと感じる。

できれば、どこにも所属したくないし、囲われたくない。
拘束されたくない。監視されたくない。
あらゆる利害関係から遠ざかり自由でいたい。
社会の中で生活するには邪魔になるような欲求を抱えながら、
日々、社会生活を営んでいる。

そんな手の内は、なるべく曝さないように暮らしているが、
たまに、ふと牙を剥くときがあって、厄介だ。
少しばかり気を許した親しい間柄の人に対して、
ついポロっとこぼしてしまい、後で後悔する。
たぶん、私のことを「政治的あるいは思想的に極端な人」だと思っただろう。
まあ、いいけど。

たとえばライブハウスで。
同じバンドを好きな人が集まる場所、同じタイミングで声を合わせたり、
跳んだり、手をあげたり、冷静に考えてみればカルト集団とそう変わらない。
気持ち悪いよね。
それでも、その場を離れれば何の利害関係もなく、
バラバラな思想を持った人達の集まりだから、許せるんだろうな。

みんなで一緒にハッピーにやろう!…というようなステージが苦手だ。
「みんなで一緒」なんてクソ食らえだ!と私の中のパンクな心が叫ぶ。
ライブに求めてるのは、抑圧された自由の解放、躍動、爆発。
それを感じさせて欲しいのだ。
馬鹿だったり、卑屈だったり、不幸だったり、マイノリティだったり、
そのギリギリの淵から叫ぶからこそ、心が震えるんじゃないか?

某バンドのFCの集まりに参加しなかったのも、そういうことかも。
気持ち悪いのだ。
普段のライブにも増して、その指向性が同調している集団。
ライブを楽しむだけならそれもいいけど、それ以外に
参加者同士がコミュニケートしなければならない事態になったら、
耐えられないかもしれない。私の神経が。
そこに、人間関係が発生して緩いコミュニティーみたいなものができると、
凄くめんどくさいことになりそうで、気が引ける。

だから、友達がいないんだな。

マジョリティーに飲みこまれて、息を潜めて生きるのはしんどい。
思考停止したまま、条件反射のように生きられれば楽だろうが、
そうはなりたくない。

夢想でもいい、考え続けろ。
孤独を畏れるな。
異端であれ。

自分へのエールだ。



2014年8月31日日曜日

夜のストレンジャーズ@レッドクロス

~red cloth 11th ANNIVERSARY~
夜のストレンジャーズ <ワンマン>
8/30(土) 新宿 レッドクロス
OPEN 18:30 / START 19:00
前売 ¥2500 / ¥2,800(D別)



なんだろうなぁ。
今日のミウラさん、私が今まで見た中で一番振り切れていた。
あんなに熱くなって、理性をかなぐり捨てるようなの
初めて見たような気がする。
そんなわけで、最高に熱っちいライブだったのだ。
燃えたわ~。


プロローグ的にインスト『WET FINGERS』から始まって、
惜しみなく、次から次へと曲を演奏していく。
MCもほとんどなかったけど、これはまぁ、いつものことかな。

『そばにいて』のサビ、マキ子嬢とミウラさんが交互に歌うところ、
ミウラさんが入りを間違えてしまい、マキ子嬢から
「いい所なんだから、ちゃんと歌わせて」と
控えめなお叱りの言葉がありましたねぇ。

『あの夏のワルツ』が、ヤケに沁みた。
この歌詞の内容は、ミウラさんの実体験なんじゃないかな。
奥さんが入院して留守で、飼い猫たちが寂しがってる様子が
目に浮かぶようで、胸がキュンとなるのだ。
もちろん、実話でもフィクションでも構わないのだけれど、
(実話だとしたら、ちょっと心配ではあるが)
こういうリアルに情景の浮かぶ歌詞が、ミウラさんの得意技だ。
夜ストのミドル・ナンバーを聴いていると、
頭の中でフィルムがカラカラとまわって、映像を映し出される。
その質感は鮮明ではなく、光の粒子が粗く、
プライヴェートFilmのようであり、誰かの記憶の断片のようである。
そんなイメージ。

新曲が2曲披露された。
中でも『BOOGIE WALK』は、
新作Tシャツにもタイトルを入れちゃうくらいの自信作らしく、
すごくカッコいい。
やっぱり、夜ストはブギーだぜ!と激しく思ったよ。

それに続いて、プライベーツのカヴァー。
『SPIKE DRIVER BLUES』これがまた激熱ナンバーで、
フロアが沸く、沸く。
そこから間髪入れずに『プライベート~』へと雪崩れこむ。
ひゃーー、理性がふっ飛ぶーー!

国立のディスクユニオンで、小声で「ブギ大臣!」と
声をかけられたことがあるというMCから『ブギ大臣』
やっぱり、夜ストはブギーだぜ!と、激しく思った。(←2回目)

ライブ終盤、『BACK TO THE ROCK'n'ROLL WORLD』前のMC。
この曲のできるきっかけとなったウィルコの話。
「この話するのは、今日で最後にしようと思うんだけど・・・」
と言ってたけど、それは少し寂しいな~。
話すことが得意ではないミウラさんが、考えながら言葉を選び
何かを伝えようとしている姿に、私は感動する。
だから、何度聞いても飽きることがない。
「音楽に救われる」と言ってたけれど、今この瞬間、
夜ストのライブに、ミウラさんがステージに立ってることに、
私は救われているのだよ。

本編ラストの『I LOVE ROCK'N'ROLL』で、
JuniorのGoくんが登場。
笛(楽器の正式名称がわからん!)吹いて、色を添えてくれた。

アンコール。
『俺が便所に~』は、変則チューニングなのか・・・。
だから、本編中にはほとんど演らないのか・・・。
ということを今さら知ったのであった。
そんなことはさて置き、このときのミウラさんの燃焼度が凄い。
メラメラと燃え盛る炎が見えたわ。
もう終わらないんじゃないかってくらい、エンドレスに
何度も何度もブギーのリフを弾きはじめちゃってね。
楽しかったわ~。
やっぱり、夜ストはブギーだぜ!(←3回目)


WET FINGERS
ソウルフリーター
(I Set My) Soul On Fire
Boogaloo Joe
そばにいて
コンバースロック
ギブソン
あの夏のワルツ
6 to 6(新曲)
BOOGIE WALK(新曲)
SPIKE DRIVER BLUES(ザ・プライベーツのカヴァー)
プライベートな話をしよう
ブギ大臣
あなたとシャララ
テレサ
砂浜
Rollin' Stone
陽の当たる場所
ホームタウンボーイ
新しい町
アクション
I Woke Up Crying
愛する貴方の夢
ウィークエンドシャッフル
最終バス
泥の川
水晶の夜
Prince of Ghetto
レッツツイストアゲイン
TWIST FOR DROP OUT
遠い帰り道
ヤング&ヒッピー
BACK TO THE ROCK'n'ROLL WORLD
サムクックで踊ろう
I LOVE ROCK'N'ROLL

Big Fat Saturday Night
俺が便所に行ってる間に俺のビール飲んだのどいつだ

Still Crazy



セットリストのことを「セトリ」
夜のストレンジャーズのことを「夜スト」
こういう略語が言えないという、ミウラさんの感性が好きだな。
なんか信用できる。




<後日追記>
マキ子さんが好きな夜ストの曲ベスト3!
1位:テレサ
2位:I Woke Up Crying
3位:ギブソン
というようなMCがあったので、覚え書きとしてメモしておきます。


2014年8月29日金曜日

フォークの爆発、5秒前。

フォー爆は、ネタばれの恐れがあるので、
ツアー終了後に公開することにします。

・・・って、今の時点でぜんぜん書けてないのですが。



【下書き】フォークの爆発2014@CLUB CITTA'

フラワーカンパニーズ アコースティックワンマンツアー
「フォークの爆発2014~座って演奏するスタイルです~」
2014年8月28日(木) 川崎 CLUB CITTA'
OPEN 18:00 / START 19:00
全席指定 前売¥3,800(ドリンク代別途)



フラカン界隈の夏の風物詩、「フォークの爆発」略して「フォー爆」
昨年はやらなかったので、2年ぶりですなー。

通常のライブは、毎回メニューを変えてるから、
ネタバレなんて気にせず書いちゃうのだが、
このフォー爆シリーズに限っては、
ほとんど同じセトリでツアーしてるようなので、
一応、気を遣ってツアー終了後に公開することにした。

というわけで、まずセトリから。
(間違ってたらゴメンなさい)


フラカンいざ行かん
夕焼け
MY LIFE WITH A DOG
哀愁生活
ペダルマシンミュージック
せんちめんたるお月さん
雲の形
宛のない歌
台風8号
空がまた暗くなる

SAY YES
遠い空
足跡
君のこと
人間GOES ON
ラララで続け!
アイム・オールライト

さよならバイバイ
いい事ありそう
忘れもの


なんていうか・・・参りました、このセトリに。
びっくりするほど、私が“今”聴きたいと思ってた曲がズラリ。
「脳内百景」が一番好きなアルバムだって、前にどこかに書いたっけ?
その中から、大好きな地味曲を2曲。
そして、最近「チェスト!チェスト!チェスト!」が妙に気になっていて、
そこからも地味曲を2曲。

このチェスト!×3の発売当時は、アレンジが装飾過多で、
全体的に力み過ぎて空回りしてるような気がして、
あまりいい印象が持てなかったのが正直なところ。
それが、3.11を通過し、「エンドロール」という重たい問題作が出てから
改めて聴いてみると、これが、いいのである。
まるで青春時代を振り返ったときのような、胸の奥がツンとするような
甘酸っぱさと眩しさを感じるのだ。
あの頃、(あくまで私の主観として)無邪気と無知で
フワフワとコーティングされた幸福な時代にはもう戻れない、
という感慨深さ。




【以下、謎の下書きメモ】

竹安→料理が大好き
小西→自分が大好き
G→まーちゃん~前さん~ミック前川~猿
圭介→小さい体、大きな声

竹安、風になびかせすぎ

ペダルマシンミュージックのスライドギター&ハープ
G「スライドギターとハープっていいよねぇ」
K「若い人は、そういうのわからないんじゃないの?」
G「(ここにいる人は)そんな若くないから、わかってるよ」

チッタ→流血ライブ→救急車トーク→パトカー

代ゼミ

SAY YES


手帳を忘れた話(長い)→忘れもの



2014年8月26日火曜日

『水中、それはたこさん』@SHIBUYA LOOP Annex

『水中、それはたこさん』
8月24日(日)SHIBUYA LOOP Annex
OPEN 16:30 / START 17:00
[MAIN LIVE]
水中、それは苦しい / ザ・たこさん
[LIVE]
カリスマ / B.o.M band / DonnyDonnyChopers
前売 3,100円/ 当日 3,600円 [1D別]



これは素晴らしい顔合わせ。
主催者さんに拍手をおくりたいですわ。


さて、夏休みということで、ドラムのアナーキー吉田くんが
戻ってきてるので、今月はライブで大忙しの水中、それは苦しい
ちゃんとしたPAでフルセットのライブ観るのは、今回が初めて。
前回はスナックだったし、ドラムは子供用のだったし・・・。
まぁ、あれはあれで面白かったかんだけどね。

ジョニーはいつもの衣装。
セクシーパスタ林三さんは、上下黒。
上はフリルがフリフリ、下はスパンコールでキラキラ。
さすがは二枚目、王子キャラ全開のいでたち。
吉田くんは「蛇」と言う文字と図柄がプリントされた
香港のお土産みたいな赤Tシャツが印象的。

「ベースがいないことを気付かれないないようにやってます」
とジョニーが言ってたけれど、(そりゃ気付くけど)
ドラム、ヴァイオリン、ギターという変則3ピースは、
思いの外、迫力のある音だった。

しかし、なんといっても、吉田くんのドラムが好きなんだなぁ。
まくっていくような疾走感が誰かに似てる・・・と考えると、
意外にもカツジと同じタイプのドラマーなのかもしれない。
飽くまで、私個人の感覚ですけど。

ライブ中盤、ギターの弦(3弦かな?)が切れた。
予備のギターなんて用意してないだろうし、どうするのかな?
と、思って見ていたら「今から弦を張ります」と、
ステージ上で作業を開始。
その間、林三さんと吉田くんのユニット「囲碁対将棋」が結成され、
即興演奏で場を繋いだ。
これが、すごくエキサイティングでカッコ良かったのだ。
フリージャズみたいで。
そこへ、弦を張り終えたジョニーのギターが、スルリと入ってきて
一言か二言、馬鹿馬鹿しい台詞(何て言ったか忘れちゃったけど)を
シャウトして、バシッと締めた。

いいもの見せてもらったなー。
こういう、いかにもバンドらしい瞬間が目撃できると嬉しい。
このバンドが、ジョニー大蔵大臣の歌詞のセンスに
牽引されていることは間違いないけれど、
この「囲碁対将棋」(!)の二人の音楽的センスがあってこそ、
絶妙なバランスで成り立っているのだな~
と、しみじみ感じ入ったのである。

※セトリは、友人のブログより拝借しました。
事後報告でゴメンね~。


もげもげ先輩
オー・マイ・リトル・スペイン
まんがで読む日本の北斗の件~第一章「フランダースのフトシ」
鹿の大群VS鹿
おっと!オトタケ
マジで恋する5億年前
安めぐみのテーマ
アゲインアゲイン
農業、校長、そして手品
新谷さん、犬つれて
芸人の墓
まじんのおのようこ



いよいよ本日のトリ、ザ・たこさんの出番である。

最初に音を出した瞬間から、ファンク・ワールド全開で気持ちいい。
そして“悲しき怪人”安藤さんが呼び込まれ、
マント・パフォーマンスが繰り広げられる。
いつも通り魅せてくれるなぁ、安藤さん。暑苦しさ全開!
その暑さに相反するようなバック・メンバーのクールな佇まいもいい。

山口さんのキレキレのファンク・ギターがたまらん。
マサさんとオカウチくんのリズム隊も安定感のあるグルーヴ。
これ聴いて、踊るなというのがムリな話。

オカウチくん、でかいよねぇ。
おまけに男前なんやけど、演奏中はそのオーラを消すように
目立たず、後ろにそっと控えてる感じが素敵ですわ。
ほんまはめっちゃオモロい人であり、
且つ、実行力のある男だということは、ブログを読むとわかるのだが。
・・・えぇ、私、彼のファンなのよ。

途中、安藤さんより前にしゃしゃり出て(←演出上)
ベースソロをぶちかまし、ツッコまれるという場面で、
ニヤリと照れ笑いした顔が可愛かったなー。
目の保養させていただいたわ。

で、セトリなのだが・・・。
安藤さんがツイートしたのをそのままコピペしときます。
生粋のたこマニアではない私には、略称から
正式なタイトルへの変換ができないのですよ。


ネギ畑~ラブアタック~ロクシマ~女風呂~テーマ
~ZZトップ~上沼~ヤンタン~モ・ベター
~ナイスミドル~サヨナラ生活~鯖PT2
延長戦:ヤンタン~人生~テーマ

もちろん、全曲知ってるわけではないのだが、
ヤケに胸にグッとくるような曲が多かったのではなかろうか。
『モ・ベターライフ』『サヨナラ生活』『我が人生最良の日』って、
なんか、泣かせにきてない?

安藤さんが汗かきかき熱唱してる姿は、本当に不恰好なのに、
最高にカッコよくて、「人生 ワンダフォ~♪」なんて歌われると、
腹の立つことだらけの世の中、うまくいかないことばかりの人生、
それでも生きるってことは、奇蹟的に美しい。
・・・かもな、と思わせてくれる。

なんて、感動的にこの文章を締めようと思ったのだが、やめた。
彼らに対して、もっとも相応しい言葉を最後に贈ろうと思う。

安藤さん、チ〇ポジ直しすぎですって!!!



2014年8月25日月曜日

湯川トーベン@KIDBOX (2014/08/22)

湯川トーベン ソロLIVE
8月22日(金) 亀有 music lounge KIDBOX
開店19時 開演19時半 
席料2500円



ギリギリまで、行こうかどうか迷っていて、
当日の朝に「やっぱり行こう!」と決心したのだが、
HPを見ると sold out になっているじゃないか。
がーーーん!!!
おかげで、すっかり仕事やる気が失せて(←こら!他人のせいにするな!)
ドヨーンと沈み込んだまま午前中を過ごした。

お昼ごはん食べて食欲が満たされると、少しダメージが回復。
とりあえず、夕方になったら店に電話してみよう、
直前にキャンセルが出ることだってあるし、
後ろで立ち見でもいいので、とお願いしてみてもいい・・・
と、ちょっぴり前向きになれた。

「今日のライブは、もういっぱいですか?」と電話で訊ねると、
一人くらいなら大丈夫、とのこと。
やったーーー!と、大急ぎで亀有へ向かい、
なんとかスタート前に店へ滑り込んだ。ほっ。

既に10人くらいが座っていて、狭い店内はギュウギュウ。
ムンムンと熱気がたち込めている。
お客さんが少し詰めて下さり、
私のためにスペースを作ってくれたので、座席も確保。
しかし、お店のシステムがよくわからなかったので、
お隣さんに確認したら、精算は後でいいらしい。
ドリンクも、店内の冷蔵庫から自分で好きなのを取り出して、
後精算でいいという。
へぇぇ~、面白いシステムだねぇ。
なんか、下町の駄菓子屋的呑み屋さんといった風情ですな。
店主の佇まいも含めてね。

トーベンさんのギターはYAMAHAのFG-250でしたわ。
これを使うの、かなり珍しいんではないだろうか?
少なくとも私は初めて見たよ。

leteでのライブでは、J-50を使ってることが多いけど、
こうやって生音を聴き比べてみると、ぜんぜん違うねぇ。
言葉ではうまく表現できないのだけれど、
YAMAHAは良い意味で(!)チープな感じ、かな?
褒めてますからね。誤解なきように。
その印象を単語で羅列すると、温もり、愛らしさ、ノスタルジー。
あぁ、そういうことか。
このお店の昭和っぽい雰囲気と見事に調和してるわけだ。
・・・と、これを書きながら気付いた次第。

トーベンさんは、膝がぱっくり開いたダメージジーンズ。
指フェチな私だが、この膝小僧には弱いのである。
つい見ちゃう。で、勝手にドキドキしちゃう。
あれこそ正に、チラリズムってやつだね。
短パンなんかじゃ全然ときめかないのに、
裂け目から覗く肌色には、すっごいエロを感じるんだな~。
なんて、こんなことを熱く書いてしまうと、
トーベンさんが二度とダメージジーンズを履かない、
なんていうことになりかねないので、これからは、
心の中だけで、ひっそりと楽しませてもらうことにしよ。
でも、そっちの方がヘンタイ度が高いような気がする・・・。

店内のエアコンが調子悪いのか、とにかく暑い。
店の扉は開放していて、半分、露店状態になっていて、
通りを行く人は聴き放題という大らかさ。
トーベンさんも、暑い暑いと言いながらのライブ。
おまけに蚊も入り放題だったらしく、トーベンさんも
その餌食になってしまい、痒そうであった。

この日はずっと、ジャカジャン♪ とギターを鳴らして
潔く曲を締めるという「おおはた形式」が採用されていた。
この前のビールフェスタのときに観て、気に入ったらしい。
んーと、よく覚えていないのだけど、言われてみると確かに
その ジャカジャン♪ は、おおはたくんよくやってるかも。
でも、今までそこには注目したことなかったなー。

序盤は『風邪のうた』とか『4060』それに『向山テツの歌』など、
音源になっていない曲が続いたので、
これは、次のアルバムに向けての布石なのではないだろうか?
と、勘ぐってみたりして。

『歩いてる』は、いつ聴いてもグッとくるなぁ。
トーベンさんの声は、なぜにこれほど私をせつなくさせるのか?
いつ、どこで聴いても、泣きそうで、ギュッと顔を歪めてしまう。
胸の奥に刺さったままのトゲを無理やり引っこ抜きたくなるような、
腹の底に溜めこんだドロドロした感情を嘔吐してしまいたいような、
なんとも言えない気持ちは、どこからやってくるのだろうか?

そうそう、フォークロックスからのお知らせ。
11/20に永井ルイさんのバースデーLIVEが代々木ザーザズーであって、
フォークロックスも出演するそうですよ。
今年は、この一本限りだとか・・・。

ザ・タイガースの『ジンジン・バンバン』という曲は初めて聴いたけど、
意味不明な擬音語だけで押し切るサビに、昭和ポップの芳醇さを
感じましたねぇ。
なんだかほのぼのしちゃう。
カワイイなぁ、トーベンさん。

帰り際、支払いをしようと出口にいる店主のところへ行くと、
私が一杯しか飲んでいない前提で料金を言うので、
「2杯飲みましたよ」と自己申告。
すると、「正直な人だな~」とそばに立ってたトーベンさんに
感心されてしまったけれど、いえいえ、普通ですって。
たった数百円のために、後ろ暗い思いをしたくないものねぇ。



2014年8月21日木曜日

うつみようこ & YOKOLOCO BAND@CLUB CRAWL

08/18(月) 渋谷 CLUB CRAWL
CLUB CRAWL 9th Anniversary
『SUPER HOT STUFF!』
うつみようこ & YOKOLOCO BAND
OPEN 18:30 / START 19:30
ADV 3,500 / DOOR 4,000 / DRINK代別



北海道のRSRから帰ってきたばかりでワンマン。
本当に、お疲れさまです。
お客さんも北海道帰りの人、けっこう居たんでしょうかね。
うんうん、みなさん、お疲れさまです。

しかし、何処へも行ってない私はというと、
元気を持て余しておるので、今日は踊り倒したるで!と、
仕事も半休を取ったし、気合い十分で臨んだのであった。

一つだけ愚痴を言わせてもらうと、開場から開演まで1時間て
長すぎやしませんかねぇ?
30分で十分に客入れできるキャパだと思うのだけど・・・。

今回も、はりきってハコチケを買ったおかげで、
見晴らしGOODなポジションをゲット。

竹安の足元、いつものコックピットみたいな
物々しいエフェクターの要塞がなく、小さいのが3つくらい。
その中でも一際小さい光るやつが、なんか気になったので
調べてみたら・・・これですな。→HOTONE:EKO(エコー/ディレイ)
写真じゃ大きさが伝わりにくいけど、D74mm×W44mm×H44mmなので、
普通のコンパクトエフェクターより二周りくらい小さいのよ。
ONのときに青白いLEDが光る仕様らしい。
その見た目がキュートなものだから、ずーっと見ちゃったわ。

そうそう、竹安のギターはトレモロついてない方の新しいSG。
全てにおいて、わりと珍しいセッティングだったよね。
Gのジャズベっていうのも、また珍しい。
ひょっとして、機材一式、まだ北海道から戻ってなかったのかもね。

肝心のライブの方はというと、
『Shoot Ready』から始まって、アンコールの最後
『Kick Out The Jams』で締めるというヨコロコらしさ全開。
安定の楽しさで、踊らされましたよ。

セトリは覚えてないけど、ニューアルバムからの曲が
中心だったかなぁ。

個人的見所、聴き所としては、『SO-DA』の竹安。
ずーーーっと、同じストロークで
ふにゃふにゃした柔らかい手首を堪能させてもらったわ。
あの腕の振り、どうってことないんだけど、
なんか惹きつけられてしまうのよ。
投げやりにブンブン振り回してるみたいで、
実は、キッチリと繊細な音を刻んでいるところが凄いんだよね~。

あと『Rockin'』と『夢うつつ』が良かったな~。
ようこさんの歌が、良かった。
芯の通った真っ直ぐな歌声、或いは、ドスの効いた凄味のある歌声。
どちらにしても、ようこさんそのもの、という感触は変わらず、
不思議なんだけれど、そこが魅力なんだなぁ。
私がこんなに女性ボーカルに惚れてしまうことが
何よりも、いちばん不思議なんだけどね。

前にも、キュウちゃんとはよく目が合うな~、と思ったけど、
この日もまた、そんなことが・・・。
しかし、メガネ男子のキュウちゃんが裸眼でいるということは
遠くのものは、ほとんど見えてないってことだよね。
よく見えてないから、目が合ってるとは認識してないんだろうな、
ということで、納得はしておりますよ。
決して、私のようなオバサンの姿を見て欲しいわけじゃないから。

えーっと、奥野さんの面白MCは、なんかあったかな?
あっ、自分のこと15才だとか言ってたっけ?
そーいや、すんごい下ネタから『Rockin'』に入ってったよね。
思わず、心の中で「どんなタイミングやねん!」とツッコんでたわ。

ありゃ?キーボードの横に、サックスが用意してあったけど、
奥野さん、吹いたっけか?
ぜんぜん記憶にないのだが・・・。

次のライブは、クリスマス・イヴだって。
もちろん予定空けて待ってますよ!
(というか・・・普通に空いてる。)

しかし、竹安はこれからのライブ予定をまったく把握しておらず、
「ボク、シラナイ」という名台詞を発しとりましたよ。