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2014年4月28日月曜日

空想無宿なダメ人間

久しぶりに、読んだ本のことを書きたくなった。

私の場合、読書に限らず何をするにおいても、ムラがある。
他のことが手につかないくらい夢中になっていたかと思うと、
ふっつりと糸が切れたように、止めてしまう。
それがまた、ちょっとしたキッカケで再び盛り上がったりと、
波のように、寄せたり引いたりを繰り返す。

読書においてもそんな感じで、今現在、ノリにノってて、
空き時間ができたら、とにかく本を開いている。
あいかわらずケチなので、買わずに図書館で
ごっそりと借りてきて、読み物を絶やさないようにして。

週末、夫が留守だったので、これ幸いと
ひたすら、読む、読む、読む!

そこで、嵌まりまくったのが、こちら↓


「李歐」 高村薫



ハードボイルドで、香港ノワールの匂いがする。
(実は、ほとんど見たことないのだけれど)
クライム・ノベルのようでもあるけれど、
ファンタジーでもある。
読んでいる間、ずっと大陸の風に吹かれていた。
この物語の世界感が、息苦しいほどにリアルに感じられて、
夢にでてくるほどだった。

ストレートに感情移入してしまえる人物は登場しないのに、
その世界の中に、いつの間にか入り込んでしまっていた。
桜の妖しい美しさに幻惑されていた。

困った、困った。
家で一人っきりで、こんなの読み耽っていたら、
私を現実に引き戻してくれるものがなく、
かなり遠くまで行ったきりになってしまった。
もちろん、飯も食ってねぇ。

夕方、夫が帰宅してアレコレ話しかけてきても、
あまりに遠くまで心が彷徨い出てしまっていた為に、
なかなかピンとこなくて、ちゃんとした返答が出てこず、
「大丈夫か?」と体調(頭かな?)を心配されてしまった。

ああ、結婚してて良かった。
夫がいるおかげで、私は現実に引き留められているのだな~、
とつくづく思う。
私一人だったら、地に足を着けて、現実を生きるということは
もっと困難なことだったかもしれない。

あぁ、まったく本ネタじゃないところに着地してしまった。
とにかく面白かったということですよ。
まー、そういうこと。




2014年4月21日月曜日

斎藤誠LIVE『PARADISE SOUL 2014 ~春~』@日本橋三井ホール

MARTIN CLUB JAPAN Presents
斎藤誠LIVE『PARADISE SOUL 2014 ~春~』
2014年4月19日(土)日本橋三井ホール
16:30開場 17:30開演
6,800円(税込、全席指定、ドリンク別)
~メンバー~
成田昭彦(Percussion)
深町栄(Keyboard)
片山敦夫(Keyboard)
角田俊介(Bass)
河村"カースケ"智康(Drums)
柳沢二三男(Guitar)



最近、やっと気付いたのだけれど、
ライブの模様を事細かに覚えて、それを文章にするという才能が
私にはないらしい。
ひえぇぇぇ・・・今更だよ。

なので、サクサクっと個人的な雑感を、
書き留めておきたいことだけを残していこうと思う。
(あれ?今までもそうだったったっけ?)



新しい商業施設、コレド室町の中の多目的ホール。
ステージは広くて見やすい。
どどーんとツインドラムがセッティングしてあって、
それを見るだけで、ときめいてしまう。パルピテーションね。


最初にセカンドラインのリズムが鳴り始める。
成田さん(下手)とカースケさん(上手)が並んでドラミング。
二人がお互いをチラチラを見ながら、息を合わせていて、
愛を感じましたよ~。
キュンとするわ~。

そこから、一曲目。
懐かしいイントロ・・・、これは『ボ・ディドリーの涙』???
そうか、セカンドライン=ボ・ディドリー・ビートだからね。
それにしても懐かしすぎる。
ヘタしたら、この曲をライブで聴くのは初めてかもしれない。
15才の私へと引き戻される曲。
年のせいか、涙腺がゆるゆるで締りがない状態が続いているのだ。
これで涙が出ないわけがない。
理由なんてない。
心が大きく揺さぶれると、目から水がこぼれるようにできているの。
私はそういう生き物なのさ。

いきなりボロボロと涙をこぼしながら聴いていたのだが、
よく聴くと、ちょいちょい歌詞が替わっていた。
どうやら、今の自分自身に当てはめているようだ。
31年前のことさ~♪とか。

『リアルミー』→『幸福の準備』という流れが、
多幸感あふれ過ぎてて、脳の真ん中が痺れていく感じ。
個人的には、既にここがクライマックスだったかも。
あふれる出すものを出し切ってしまい、
後は、ふわーっとその幸福の余韻に浸かってただけ。

ふーみんさんと二人きり、ギターだけの
『明日の空に』が素敵だったな~。

『いつもの顔で』の誠さんの歌い方が、
非常にワイルドでセクシーでしたわ。
まるでデビュー当時の荒々しくエロい歌声に戻ったみたいで、
ゾクゾクしちゃったよ。



1935年 ボ・ディドリーの涙
Don't Give It Up!
ステキなロスタイム
リアルミー
幸福の準備
タヒチ
It's Alright
I NEED YOU ~永遠のブギー~
再会の魔術
BE MY BE MY BE MY
教えてパパ
明日の空に
名もなき橋
He is a DEMO.TAPE SONGWRITER
TELEPHONE
いつもの顔で
オレはディレクター
飛ばせドライバー
ギターマンの純情

初恋天国
恋のやりとり
SMILE AND SLEEP
眠らない僕の想い



アンコールは、
とくに大好きな曲ばっかり演ってくれたので、
とっても嬉しかったな~。

最後の曲『僕の眠らない想い』は、誠さん一人の弾き語り。
エレガットの柔らかい音色が体の隅々に沁みわたっていく。

誠さんのライブは、ホールで演っても
その体温が伝わってくるような近さを感じるのは、
なぜなんだろうか。


2014年4月16日水曜日

『勝手にシモキタ祭り!』 vol.1@下北沢ロフト

「勝手にシモキタ祭り」
4月14日(月)下北沢ロフト
出演:木下弦二(東京ローカル・ホンク)/永井”ヒョコ坊”充男
/ 長見順 / 湯川トーベン
open18:30 / start19:00
予約3000円 / 当日3500円(D付)


トップバッターはトーベンさん。
こういうトーベンさん企画のときって、最初の出番のことが多いね。
他の出演者のライブをゆっくり楽しみたいのでしょうか。

『フォークロック』はいつ聴いても名曲。
順さんを呼び込んでの『珈琲』は、
めちゃくちゃエキサイティングでしたわ。


僕はカラス
歩いてる
天ぷらと月見
フォークロック
珈琲(w/マダムギター)
天国行きのバス



木下さんは、学生の頃、永井さんのギターの生徒だったらしい。
あたたかい声で、どこか懐かしい歌を歌う人でした。

順さんは、相変わらずの順さん節。
ブルースやなぁ。
『雨上がりの夜空に』なんていう意外な選曲もあった。
オリジナルからは遠く離れた節回しで歌っていたけれど、
ステキだった。愛があった。

最近、弾き語りのライブを始めたばかりという永井さん。
超ベテランの方が、初々しくも、
やや緊張されてるのが伝わってきて可愛かったですわ。
日本語の詞を書くのが苦手だそうで、
英詞の曲が多かった。

アンコールは、全員がステージへ。
曲は『バンバンバン』
順番にヴォーカルをとっていくのだが、歌詞は
アドリブなのか、それぞれに好きな言葉をのせて歌っていた。
永井さんも、なんだか上手いこと歌ってて、
「日本語でも出来るじゃん!」と
トーベンさんに突っ込まれてましたよ。



2014年4月14日月曜日

フラカン結成25周年ワンマンツアー「4人で100才」@水戸LIGHT HOUSE

フラワーカンパニーズ
フラカン結成25周年ワンマンツアー「4人で100才」
4月13日(日)水戸 LIGHT HOUSE
OPEN 17:30 / START 18:00
前売 3,600円(D別途)



ライトハウスの2階でクロークに荷物を預け、
とくに整列はせずに、整理番号の呼び出しを待つ。
そうそう、水戸といえばお馴染みのちびっ子ブラザーズもいた。
ちゃんとフラカンTを着用していたのだけれど、
あれは、お母さんがサイズをお直ししているんだろうか?
かわええな~。

ほぼいつも通りのポジション。
ライトハウスは、そこそこステージが高いので観やすいね。

25周年ツアー、私的ツアー初日なので、
胸を高ぶらせて待っていた。そこへ、
『真冬の盆踊り』で、軽く意表を突かれた格好でスタート。
ほほう、そうキタかーーー。
でもって、4曲目が『深夜高速』だなんて、
宿題は早めに片付けてしまいましたよー、と言わんばかりの
攻めのセトリだなぁ。


真冬の盆踊り
空想無宿
BELL BOTTOM JACK
深夜高速
人生GOES ON
はぐれ者讃歌
パンクはうまく踊れない
トラッシュ
涙よりはやく走れ
ロスタイム
口笛放浪記
東京ヌードポエム
発熱の男
東京タワー
夜空の太陽
プラスチックにしてくれ
NODE CORE ROCK'N'ROLL
YES,FUTURE
365歩のマーチ

エンドロール
ロックンロール
チェスト

俺たちハタチ族
ホップステップヤング


『口笛放浪記』『東京ヌードポエム』がたまらんかった。
ヌードポエムのアウトロ、カッコよすぎて涙が出た。
もー、泣いてばっか。

アンコールで『ハタチ族』がかかって、
思わず、あの可愛らしいみのちびっ子ブラザーズのことを思った。
あの子たちの大好きなナンバーなんだよね。
水戸では外すことのできない曲になってしまったかも。


2014年4月8日火曜日

遠藤賢司/夜のストレンジャーズ@レッドクロス

「TOP GEAR SHOW!!」
遠藤賢司 / 夜のストレンジャーズ
2014年4月6日(日) 新宿 レッドクロス
開場 18:30 / 開演 19:00
前売 3,000円 / 当日 3,500円 (税込) +Drink Order 500円



まったく、私得の2マン企画。
レッドクロスのブッキング担当さん、本当にありがとう!

と、ウキウキと店に入り、エビスを頼んだら、
あの可愛いメガネ男子が注いでくれたので、さらに上がった。
前日には仙台で歌ってたはずなのだが・・・働き者だねぇ。



まずは夜ストから。
さすがに、エンケンさんと一緒ということで、
ミウラさんのメラメラ、ギラギラ度も三割増といったところか。
おまけに、この日は秋田から、お母さんと叔母さんが来られてたそうで、
「なんだかワケのわからない気持ち」になってたらしい。

披露された新曲はブギー。
『BOOGIE WALK』
やっぱり、夜ストのブギーはいいね。
ドヤ顔でブギーを弾くミウラさんは、めちゃくちゃオトコマエ。
ギラギラしてて、カッコいい。痺れる~。

あと2曲、の前にMC。
ファンにとってはお馴染みの、ウィルコ・ジョンソンの話。
いい話なので、何度でも聞きたくなる。
何度聞いても、じんとする。
この前置きのMCがなくても、
『BACK TO THE ROCK'n'ROLL WORLD』を聴けば、
その想いは、じゅうぶんに伝わってくるのだけれど、
ウィルコの話をするミウラさんを見ると、こっちまで嬉しくなるの。

ロックンロール・ワールドに帰ってくるまでの約2年間、
ミウラさんが苦しんでいた姿は、ライブのたびに見て、感じていたから。
帰ってきてくれたことが、本当に嬉しいのだよ。

最後は「I Love Rock'n' Roll!」というコールを
バシッときめて、気持ちのよい終り方。



WET FINGERS
ソウルフリーター
Rollin' Stone
プライベートな話をしよう
ホームタウンボーイ
そばにいて
BOOGIE WALK
愛する貴方の夢
テレサ
遠い帰り道
ブギ大臣
ヤング&ヒッピー
サムクックで踊ろう
BACK TO THE ROCK'n'ROLL WORLD
I LOVE ROCK'N'ROLL



エンケンは橙色のグレッチで登場。
アンプの前で、フロアに背を向けて立ち、延々とギターを弾くさまが
艶かしくて、カッコよかった。

その後は最後まで、全曲アコギで。

『君にふにゃふにゃ』は、弾き語りを聴いたのは久々だったかな。
バンドではよく聴いてる気がするけど。
この可愛らしい曲を、凄まじいエネルギーを放ちながら歌うエンケンに
ただただ圧倒されてしまう。

いつもそうだ。
毎回、毎回、こちらの期待値を超えてくるのだ。
おそるべし、エンケン。

しかし、最後の音が消えた瞬間に、すっと優しい顔になる。
秋田からミウラさんのお母さんが来られてるということで、
「これは、秋田へ向かう汽車の中でできた曲なんだよね」
というお話をされていた。
『夜汽車のブルース』は、いつもにも増して、
爆走感にあふれていたような気がするな~。



男のブルース
君にふにゃふにゃ
踊ろよベイビー
カレーライス
ぼくは涙がこぼれて落ちた
心の奥まで抱きしめて
夜汽車のブルース

夢よ叫べ


2046年(だっけ?)に、白寿を迎えるエンケン。
そのときは「白寿カレー」(だっけ?)をみんなで食べよう、というMCがあった。
うわー!それは素敵!
と思ってはみたものの、私の方が生きてるかどうか・・・。


2014年4月7日月曜日

KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2013-2014 “斉藤&和義”@市川市文化会館

KAZUYOSHI SAITO LIVE TOUR 2013-2014 “斉藤 & 和義”
2014年04月04日(金) 市川市文化会館 大ホール 
開場18:30 / 開演19:00
前売チケット 6,000円(税込) 【SOLD OUT】



長い長いツアーも終盤。
私は、この地元の1本だけの参加の為、
首を長~くして、この日を待っておったのだよ。
ネットに溢れてる情報も、なるべく見ないようにしてきた。
レコ発ツアーだから、新曲中心になるのは想像どおりで、
その辺りの予習は怠らずに臨んでみた。


2階席だったので、超俯瞰。
豪華な舞台セットがよく見えたし、俯瞰のいいところは、
ドラムがよく見えるということ。
豊夢さんのエネルギッシュでしなやかな動きは、
見ていてとても気持ちいい。

「ギターの見本市」という評判どおり、次から次へと、
ギターをチェンジするせっちゃん。
両サイドのお二方の分も合わせると、
20本以上のギターが使われていたんじゃないだろうか?
目の保養になりましたわ。

新曲を聴きこんできたつもりでいても、
やっぱり、古いお馴染みの曲がかかるとアガる。

3ピースでの『FIRE DOG』は、
せっちゃん史上最上級のカッコいいナンバー。(だと私は思っている)
痺れる~。
3ピースのときのせっちゃんは、本当にカッコいい。
いい意味での余裕の無さ、ギリギリのタイトなサウンドが
凛々しく唸っているのだ。

季節柄、ということで『桜』のイントロが鳴り出す。
ちょっとびっくりした。
うわっ、ど、ど、ど、どうしよう・・・とうろたえまくった。
心の準備ができていない。

このせつなく美しいメロディと、どこまでもループして
鳴り続ける無限のようなリズムが大好きで、
この1曲だけをエンドレスにリピートして聴いていた時期があった。
そう。あれもやっぱり、桜の季節だったはず。
少しタイムスリップした気分で、昔見た桜の風景が蘇り、
もう戻れない季節を思い感傷的になってしまう。
だから、心の準備ができてないって言ったじゃないか~。
と、涙にくれるしかなく・・・。


アンコール。
せっちゃん一人の弾き語りで『恋のサングラス』
新譜の中では、この曲が一番好きかもしれないなぁ。
チバくんのパートを、チバくんのモノマネで歌っていて、
これが結構似てたので感心してしまったよ。



カーラジオ
Would you join me?

メトロに乗って
今夜、リンゴの木の下で
MUSIC
FIRE DOG
Happy Birthday to you !

天使の猫
流星
それから
やさしくなりたい
月光
Cheep & Deep
I LOVE ME
Hello! Everybody!
Always

恋のサングラス
ずっと好きだった
歌うたいのバラッド
歩いて帰ろう



書くの忘れてたけど、
豊夢さん、ポッキーギターがお似合いでした。
『ずっと好きだった』のイントロ、上手かった~。
とても、このツアーから弾き始めたとは思えなくて、
ちょっぴり、ジェラシーですわ。




2014年4月4日金曜日

忘れらんねえよ/フラワーカンパニーズ@O-WEST

忘れらんねえよ主催“ツレ伝ツアー”~序章~
出演:忘れらんねえよ、フラワーカンパニーズ
2014年04月02日(水)  TSUTAYA O-WEST
open18:30 start19:00
前売¥2,800(tax in)※ドリンク代別途必要



先行はフラカン。
ほぼ2ヶ月ぶりのフラカンのライブ。
かなりの飢餓状態で臨んだのである。

『深夜高速』のイントロがはじまると、フロアがどよめいた。
サビのところで、振り上げられた拳の多さに、
ちょっと複雑な気持ちになる。
いい曲だとは思うけど、この一曲だけが
取り立てて注目されてしまうことは、なんだか悲しいのである。
「フラワーカンパニーズの深夜高速」であればいいのだけれど、
「深夜高速のフラワーカンパニーズ」には、なって欲しくないから。

それでも、忘れファンの若者達はいい子だね。
ステージの上のおじさん達をちゃんと観ていてくれたものね。

そんな忘れファンの若い子たちに包囲されて、
久しぶりに、ギュウギュウのモッシュに揉まれた。
熱いね~、暑いね~。
視界を確保するため、背の高い男子をさけて、
少しずつ移動していくと、
まぁ、だいたいいつもの竹安前に流れ着いた。
落ち着きますわ。

やはり、本日の目玉は『涙よりはやく走れ』でしょう。
イントロの妖しいギターの音色を聴いた瞬間、
私の頭がまだ、曲のタイトルを思い出す前にゾワゾワと鳥肌。
体の方が反射的に反応をしていた。
圭介の「なんか、さーびーしぃ~♪」という一声で、
崩れ落ちそうになった。

不意打ちを喰らってしまったなぁ。
おかげで、ボロボロと溢れ出した涙が止まらなかった。
懐かしい・・・というだけではない。
20年近くも前の曲を、こんなにも瑞々しく、
それでいて、積み重ねてきた年月を感じさせるような
自信たっぷりのプレイで聴かされて、感動を覚えたのだ。
過去と現在がリンクして、キラキラと輝いていた。



深夜高速
はぐれ者讃歌
夜空の太陽
人生GOES ON
切符
チェスト
涙よりはやく走れ
東京タワー
終わらないツアー
真冬の盆踊り


2014年4月2日水曜日

1st Album “かみぬまゆうたろう”発売記念ワンマンライブ@440

"1st Album “かみぬまゆうたろう”発売記念ワンマンライブ"
3月30日(日) 下北沢 440
かみぬまゆうたろう(solo&band)
モッチェ永井(b),沖田ユウスケ(ds)
OPEN18:30 / START19:00 
前売2,500円(1order別)



お客さんたくさん入ってたねぇ、大盛況。
でも「僕を観に来てくれた人ばかりのはずなのに、
なんか客席との距離を感じますが・・・」と言うように、
なかなか客席は温まらない雰囲気。
後半がバンド編成のライブということで、
前半はしっとり系の曲が多いセトリだったから、仕方ないよねぇ。
というわけで、弾き語りの方はじっくりと鑑賞させてもらった。

最初の2曲、私の好きな曲が続いたので、
うきーっ、と内心で小躍り。

『迷子』の間奏明け、二番の歌い出しで、
「えぇー、前にもあったんですけど、歌詞を忘れてしまいました」
と喋りつつ、ギターを弾きつつ、遠くを見つめながら
一生懸命思い出そうとしてて、急に「はっ」と閃いた瞬間の
嬉しそうな表情が、とても可愛かったのよねぇ。

それにしても、本当にいい歌声。
ぬくもりがあり、尚且つ透明感のある声は、天性のものだろうけど、
歌い手として試行錯誤している様が、ちらりと垣間見えたりして、
この人は、まだまだ大きくなっていくんだろうな~、と。
オバチャンは、そういうのに弱いのよ~。
うるうる。



休憩(おしっこドリンク・タイム)を挟んで、後半戦。
バンドセットでは、ギターを赤いギルドのセミアコに持ち替えて。

後半の一曲目は『傷口』
若干、音のバランスが悪く、ギターの音色がうるさく聴こえた。
悪い曲ではないんだけれど、
バンドセット向きの曲ではないのかも・・・なんて思ってた。

と、やや残念な滑り出しだったのだけれど、
次の曲のイントロで、持っていかれたー!
『欲張りな男』だよ。
このギターのリフには、少し雑味のある音色がちょうどいい。
気持ちよくノれる~!

アップライトのエレキベースを操るモッチェさんと、
ドラムのオッキーさん、この二人のリズム隊が
すっごくいいのだ。気持ちいいの。
それぞれが歌ってるようなリズムを繰り出してて、
歌ってるかみぬまくんも、とても気持ち良さそうなの。
おまけに、コーラス・ワークも絶品。

このバンド(スパム・ブラザーズとこの日、命名されたらしい)、
あとは名古屋でのライブが決まっているだけで、
その後は未定なのだとか。
出来れば、定期的に演って欲しいな~。
半年に一度くらいのペースでもいいので。

『ぼくのたからも』は、初めて聴いたときから、
毎回キュンキュンしまくり。
歌メロがいいのは当然ながら、あの人差し指一本で
スライド・アップしていくギターが、たまらんのですわ。
とにかくキラー・チューン。間違いなし。



(第1部)
01.昼寝
02.アメリカ生まれのおじいさん
03.うまくいかないことばかり
04.涙と鼻水
05.神のお告げ
06.あなたが眠っているうちに
07.自転車に乗って(高田渡)
08.迷子
09.真夏の夜の事(初恋の嵐)
10.ハローグッバイ

(第二部)
11.傷口
12.欲張りな男
13.シルエット
14.私の恋人
15.あかい町
16.汚いお前の顔
17.ぼくのたからもの
18.天気予報

encore
19.うるさい彼女

※ セトリは、かみぬまくんのFBよりコピペ。


アンコールは、一人っきりで、マイクも通さずに
『うるさい彼女』を。
これまた、大好きな曲だった。
決して悲しい歌ではないのだけれど、なぜかウルウルしちゃったな。