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2014年10月30日木曜日

THE GROOVERS / noodles @La.mama

道玄坂異種格闘技戦vol.71
THE GROOVERS / noodles
10月25日(土) 渋谷 La.mama
open18:30 / start19:00
adv.¥3,500 / door¥4,000



noodles
初見。
女性ボーカルが苦手な私は、当然ながらガールズバンドも
苦手なことが多く、ちょっと心配だった。
スタンディングのライブでノリ損ねると、
立ってるのが辛くなるのよねぇ、最近は。
歳なんでしょうねぇ。

でも、ぜんぜん大丈夫だった。
ストレートで軽やかなロックンロール。
だけど、どこか爽やかで、フレンチPOPな薫りがするのは、
ボーカルさんの声質のせいかな。

小難しいことは一切なし。
本当にシンプルで短い曲を次から次へと、
そして淡々と鳴らしていく。
潔いね。

彼女たちを見てたら、
中高生が学園祭の為に友達同士でバンドを組んで、
そのまま大人になりました・・・という雰囲気だったんだよね。
もちろん、褒め言葉ですよ!
それくらい瑞々しかったってことですよ!
私がもし高校生だったら、noodlesみたいなバンドやりたいもの!



THE GROOVERS
なんと、3ヵ月半ぶりのグルーヴァーズ。
長かった~。
よく耐えたよ、私も、ファンのみなさんも。

『Groovaholic』のイントロを聴いただけで、
ぞわぞわぞわっと鳥肌が立つ。
禁断症状が出るほど飢えていたグルーヴァホリックの耳には、
ゴリッとした骨太な音が、媚薬のような甘さを伴って聴こえる。
早くも一曲目から、血液がふつふつと沸き立った。
本当に飢えていたんだよ。
これが欲しかったんだよ。

「オレ達くらいのキャリアになると、3ヵ月なんて、
一週間くらいの感覚だよね」と一彦さん。
そして「その3ヵ月の間、何もしなかったわけじゃないから」
という思わせぶりな発言も。
えっ?何、何?何してたのーーー?
ひょっとして・・・
レコーディング・・・!?
き、き、き、期待していいのかな、新しいヤツを・・・。
あぁ、早く情報をききたいよー。

今回はヤスチカさん見放題なポジションだったので、
今更だけど、その手数の多い派手なプレイに目を奪われた。
ホント、華のあるドラムだわーって思った。
カッコいい。

『Savanna』のアウトロだったかな?
その手数の多いドラムが、ややこぼれ気味になった時、
3人が顔を見合わせて、にやにや笑いながら元の鞘に収めていった場面に
胸がキュンとなったなー。
これがバンドの醍醐味ですがな。

『ロザリー』『境界線のエンジェル』と、
私の、いや、みんなの大好物“シキチクーン”炸裂ナンバーを立て続けに。
ぎゃーー!もう、腹筋つりますってば。
たすけてーーー!

今日は、完膚なきまでに『遥かなる』に打ちのめされた。
長い長いギターソロ。
これこそ“入魂”という言葉が相応しいのじゃないかと思う。
そんな熱い魂を感じさせるプレイだった。
音の矢に私の胸を射抜かれ、痛くて、苦しくて、涙が出る。
しかし、その苦痛はたちまち浄化されて、天へと昇っていく。
あぁ、ブルーズたちが解放されていく・・・。
そんな甘美な幻想を思い描いていた。至福の瞬間。


Groovaholic
放浪の運命
Savanna
存在理由
無条件シンパシー
ロザリー
境界線のエンジェル
グッド・モーニング・シャングリラ
遥かなる
最後の煙草に火をつける

(What's so funny 'bout) PEACE,LOVE AND UNDERSTANDING



2014年10月29日水曜日

斎藤誠~四人バンドの野放し紀行2014~@duo MUSIC EXCHANGE

MARTIN CLUB JAPAN Presents 斎藤誠ライブ!!
~四人バンドの野放し紀行 2014~
斎藤誠 with 片山敦夫、角田俊介、河村“カースケ”智康
10月19日(土) 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
OPEN 16:30 / START 17:00
ADV¥5,500- / DOOR¥6,000- (税込) ※1ドリンク別



またもや、開場と開演の時間を30分勘違いしてて、
開演ギリギリにイン。
事前に時間を確認するだけの簡単なことができないという、
いつまでたってもポンコツな私。
情けない。

こりゃ立ち見だな・・・と諦めていたのだけれど、
端っこの方は席が空いてて、スルッと座席を確保。
視界も良好。よかった~。

今日のバンドは4ピース。
フルメンバーの華やかで立体的なサウンドと違って、
タイトでストイック、ロック色が濃くなる。
とくに、カースケさんのドラムがよく響いてて、存在感が凄かった。

『BE MY ~』は、成田さんがドラム叩いてる印象が強い。
“日本最古のレアグルーヴ”が映える曲だからねぇ。
しかし、カースケさんのグルーヴも素晴らしく気持ちよかったのだ。
座っていながら、腰が疼く感じでしたわ。

で、カースケさんのセッティングが面白い。
スネアの左側にもフロアタムが置いてあって、
『幸福の準備』のとき、それを使ってドコドコとビートを刻んでたよ。
この曲の多幸感には毎度毎度、涙腺が刺激されるんだな~。
低音域のピアノの音とか、たまらんのよ~。

誠さんのギターは、前半がアコギで、
後半『It's Alright』からエレキパートに突入。
エレキは、もちろん赤のシンライン。
珍しく、そのシンラインについてのエピソードが語られた。
最初に買ったのは、大学に受かったとき。
Sホールの所からパカーンと二つに分裂してしまったこととか・・・。
その修理のために塗った色が、ウンコ色だったとか・・・。
(1stアルバム「LA-LA-LU」のジャケットがソレ!)
それが嫌だったので、今の赤色に塗り直してもらったとか・・・。
もう、30年以上も一緒に過ごしてる大切な相棒なんだな~。
こういう話、大好きだ。

『きみとぼくのエンジェル』も、かなり好きなナンバー。
自然と笑顔になってしまう、ハッピー・チューンですな。

アンコールは、『歯が痛い』でお腹をギュウギュウ捩じらせた後の
『SMILE AND SLEEP』が、せつなさMAXでウルウル。

打ち合わせでは、ここで終わりのはずだったのか、
角田さんはベースと置いちゃってるし、カースケさんも
席を立ってたんだけど、誠さんが引き止めた。
そのオマケのような最後の1曲は『君への想い』
何年か前なら、こんな曲を最後にやるなんて照れ臭くて
できなかっただろうなぁ、と言っていた。

なんか、わかる。
ロマンチックだったり、センチメンタルだったり、
若いときはそういうのが気恥ずかしくて仕方ないんだけど、
ある程度年齢を重ねると、その気恥ずかしさが一周まわって、
それも“あり”だなぁと受け入れられるようになったりするの。
最近そんな風に思ってたところなのだ。



バースデー
SIGN!
太陽が隠れた日
Waltz In Blue
CALL ME DADDY
BE MY BE MY BE MY
思い出の宝物
幸福の準備
It's Alright
Kiss On My List (Daryl Hall & John Oates)
(Creamのカヴァー)
黄色いダイヤモンド
愛すべきCRAZY
I NEED YOU ~永遠のブギー~
飛ばせドライバー
オレはディレクター
Don't Give It Up!
きみとぼくのエンジェル

I'm Free (The Rolling Stones)
歯が痛い
SMILE AND SLEEP
君への想い



1月発売予定のセルフカヴァー・アルバムへのリクエストで、
1位と2位になった曲は不採用だそうです。
でも、3位、4位あたりの曲は採用されそう。
さて、私のリクエストしたあの曲はどうなるかな~???




2014年10月18日土曜日

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団~ローリングサンダーレビュー特別編~@渋谷公会堂

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 単独公演
どばどばどかん
~ローリングサンダーレビュー 特別編~ at 渋谷公会堂
2014年10月16日(木)渋谷公会堂
開場 18:00 開演 18:30
前売 ¥4,500-(税込)



この公演、レビューと銘打っているだけあって、
ライブというより、ショーと呼ぶのが相応しい雰囲気であった。

さすがに渋公のステージは広い。
トラベルさんの大所帯も余裕で収まる。
みなさん、伸び伸びと楽しそう。
とくに、ホーン隊のみなさんは、楽器がお休みの間も
楽しげな振り付けで踊ってて、目を楽しませてくれた。

んーと・・・。
本当は「あーで、こーで、こんなに楽しかったの!」と
無邪気に書ければいいのだけれど、このブログは
私のインナースペースも同然の場所なので、
取り繕ったことは書きたくないのだ。
だから、正直に、素直に、思ったことを残しておきます。



トラベルの公演だというのに、
一番印象に残ったのが、奇妙くんが弾き語りで歌った
『ダンスホール』だったのだ。

基本的に尾崎は・・・苦手。
友達が好きだったせいもあって、結構聴いてたりするけど、
いろいろと複雑な思いがあり、“好き”にはなれなかった。
たしか、そのあたりの思いは前に書いたことあったなぁ。

この『ダンスホール』を歌う間、奇妙くんは斜め上を見つめ、
ほんの少し微笑をたたえるような表情をしていた。
その表情には見覚えがあった。
あれは・・・尾崎だ。
こちらを挑発するかのような不敵な笑み、あるいは
自嘲しているような、なんとも言えない複雑な笑み。
それが奇妙くんの顔に浮かんでいるの見て、私は震えた。

歌の中に入り込み、歌と同化している稀有な歌うたいの姿を、
硬直して、息をするのを忘れそうになるほど、
ひたすらじっと見つめていた。
ここが私にとっての一番のクライマックスだった。
そして、そのことを後ろめたく感じているのだ。

一体なんだろう、この気持ちは・・・。



バラの花を小道具として使った動きが、小粋でカッコよかったり、
タキシードとピカピカの革靴がよく似合っていたり、
この人は間違いなくスタァだわ、と確信しながら、
終始、奇妙くんに魅せられていた。

そのフロントマンの魅力が強烈すぎて、
後ろにいるバンドの皆さんが目に入らなくなってしまったのだ。
そのことが、この後ろめたさの原因なのだ。

好きなバンドがあって、その中に特にお気に入りのメンバーがいて、
ついつい、その人ばかり見てしまう・・・なんてことは、
よくあることだけれど、それでも、「そのバンドが好き!」と
胸を張って言える自信があればいいのだよ。
その自信が今の私にはない。
そう気付いてしまったのだ。



どはどばどかん
タンバリア
機嫌なおしておくれよ
SWEET MEMORIES
カトリーヌ
桜富士山
わるいひと
ダンスホール
スイートソウルミュージック
Beyond the Sea
Moon River
THE TENNESSEE WALTZ
東京ブギウギ
星に願いを
あの娘に会いにゆこう
サントワマミー
オンリーユー
赤いスイートピー
オー・シャンゼリゼ

愛の讃歌
ビールもう一杯



今私は、少なからず傷付いている。



2014年10月16日木曜日

うつみようこ&YOKOLOCO BAND/the バーナム@CLUB ROCK'N'ROLL

<おれとおまえの回転花火な夜>
うつみようこ&YOKOLOCO BAND / the バーナム
10月12日(日)名古屋クラブロックンロール
開場 18:30 / 開演 19:00
前売 ¥3000 / 当日 ¥3500 (D代別途)



名古屋にて二日目の夜。
せっかく名古屋まで来たので、ドラデラだけで帰ってしまうが
なんだかもったいない気がして、本日もライブハウスへ。
クラブロックンロールは、ダイヤモンドホールの近くのお店。
“ハコ好き”なので、初めてのお店に入るときのドキドキがたまらない。
ステージもフロアも、いい感じの狭さであった。

セッティングを見ると、バーナムさんが先攻らしい。
これは予想を裏切られた。
バーナムについては、キャリアの長いパンク系のバンドなのだろう
・・・という程度の知識しかなかったもので、ファンでもないのに
こんな前方にいて大丈夫だろうか?と、やや不安になる。
サークルモッシュとか起こると、どうしていいのかわかんないし・・・。
なんて心配は無用だった、結果的には。

シンプルでキャッチーなパンクといったところかな。
ボーカルのリメさんが、そりゃもう楽しそうに歌ってる歌の歌詞が
男子中学生なみの下ネタだったりするのが微笑ましいかった。
やや強面だけど、なんとも可愛らしいおじさん達だった。
すごく楽しかった。



ヨコロコは、狭いステージにどう収まるのか興味津々。
最前列に奥野さん、ようこさん、竹安の3人。
そこから一歩さがってドラムの手前にグレートという布陣。
ステージ上、かなり混み合ってますな。

セトリはすっかり忘れてしまった。
けど、まぁ、ヨコロコは何やっても文句なしのライブバンド。
楽しくないワケがございません。

いつもながら、フラカンのときには見せない怪物っぷりを発揮する竹安は、
ガオーッ!ガオーッ!と、ようこさんに襲いかかる勢いで
吼えまくっておったよ。
いつもより立ち位置が近いせいで、ようこさん、逃げ場なくて
かなりイヤそうな顔してたけど。
いや、あれは、愛情の裏返しですよね!?わかってますよ。

キュウちゃん以外は、みなさんバーナムさんとは面識あったけど、
二十数年ぶりの再会だったとか。
みんな、長いねぇ・・・。
ちなみに、奥野さんの一番最後のバーナムの記憶は、
打ち上げでボーカルのリメさんとチューしたことだって。
それっきり二十数年・・・。
バンドマンに歴史あり!

そのバーナムさんの関係者の方々なのか、
ヨコロコのライブ中、大きな声で盛り上がって喋っておられて、
演奏中は、まぁいいのだが、MCになると気になってしょうがない。
ようこさんも「自由でええなぁ」と言いながらも、
話し声の大きさでは負けてしまうので、「早よ、曲やろ!」ってことに。

アンコールは、いつものように『Kick Out The Jams』で、
ようこさんのハイキック。
ステージの床が滑るからということで、裸足になって。
あ、あ、あ、スカートの中が・・・。
そりゃ、みせパンなのでしょうが、やっぱりドキっとしちゃうな~。

エンディングで、奥野さんのデストロイ・パフォーマンス。
今回はキーボードの上に乗ろうとして、クラッシュ!
Q太郎が慌ててとんで来たけれど、間に合わず、
ガラガラガシャーン・・・と。
マジでクラッシュしたかと心配だったけれど、
翌日も大阪で無事にライブできたみたいなので、一安心。
案外丈夫に出来てるのねぇ、キーボードって。

終演後、みなさん、このキーボードの惨状を写メしておられたが、
Q太郎も嬉しそうに撮ってたよねぇ。
その画像がこれ。↓↓



大惨事だよ。




2014年10月14日火曜日

DRAGON DELUXE 2014@DIAMOND HALL

フラワーカンパニーズ presents DRAGON DELUXE 2014
出演:フラワーカンパニーズ、斉藤和義、新山詩織
2014年10月11日(土)開場17:00 開演18:00
名古屋DIAMOND HALL
前売りチケット¥4,000(税込/ドリンク代別途要)
※sold out!


3回目のドラデラ。(なんと皆勤賞だ、私!)
今回のゲストがせっちゃんってことで、ドラデラというより、
“フラカン和義”の趣でございますな。

まず、開演前のステージを見ると、そこにはお馴染みの楽器たち。
ふむ、間違いなくフラカンのセッティングだ。
ってことは・・・やっぱり・・・アレだよね!?
ふふふ・・・、と期待に胸を膨らませていたのであ~る。



最初にフラカンの4人が出てきて、簡単なご挨拶。
今年もまた、竹安の発声により
「ドラゴ~ン!」「デラックス~!」とC&Rをキメる。
ふふふふ。

トップバッターで出てきた新山詩織ちゃん。
遠目に見ても、ガチガチに緊張してるのが伝わってくる。
瞳をウルウルさせ、声を震わせながら挨拶する姿が可愛くて仕方ない。
なんてったて、高校を卒業したばかりの18歳。
フロアにいる大半の人から見たら、娘みたいなもんですから。
みんな心の中で「がんばれ~!」と応援してたと思うよ。
女性ボーカル嫌いの私ですら、そう思ったもの。

アコギ一本の弾き語りで数曲歌った後、
圭介以外のフラカン3人と一緒に
自身のデビュー曲『ゆれるユレル』と『深夜高速』を。
この『深夜高速』が新鮮であった。
いつもと同じアレンジ、いつもライブで聴いてるサウンドそのまま。
なのに、18歳の詩織ちゃんが透明感のある声でせつなげに歌うと、
十代特有の焦燥感やら無力感がちゃんと表現されていたのに驚いた。
あぁ、この歌は、こういう風にも捉えられるのか、と。
そうか。
だから、フェスなんかで若いオーディエンスを魅了するんだな~。
と、今さらながら、この歌の実力に気付かされた次第。



さて次は、せっちゃんですよ。
なぜか、見慣れた形のマイクスタンドが、センターマイクの横に
ちんまりとセッティングされているのを確認。
ふふふふ、や は り !!!

そう、せっちゃんのバックバンドをフラカンが務めたのだ。
圭介は、せっちゃんの隣でコーラスとハープを担当。
なんとなく、そんなことじゃなかろうかと予想はしてたんだけど、
そのステージ上の絵面だけで、感慨深いものがあるよねぇ。
で、この並びだと、せっちゃんのスタイルの良さとか、
ビッグ・スターのオーラが際立つよなぁ・・・。
ついこの間まで、ヘラヘラとしたひょろ長い兄ちゃんだったのにな。

せっちゃん登場と共に、フロアがギューーーってなる。
後ろからの押しよりも、左右の端の方からせっちゃんへ向かって、
真ん中へ、真ん中へという横の押しが凄まじく、
私は別にセンターへ行きたいわけじゃないので、
何人も左へ見送り、上手の竹安前をキープしたのだが。
なんという求心力!すげー!

そして今度は、フラカンチームの緊張が伝わってきて、
またもや「がんばれ~!」と心の中で声援をおくっていた。


やさしくなりたい
ずっと好きだった
空に星が綺麗
あの高い場所へ
社会生活不適合者
歩いて帰ろう
Hello! Everybody!


いきなり、あの有名なギターのイントロから。
いつもタケちゃんが弾いとるアレを竹安がSGで弾いとる!
後で圭介が言ってたが、ここ数ヶ月、
竹安は楽屋でずっと、あのイントロを弾いて練習してたらしいよ。
はぁぁぁ、上手くいってよかったねぇ。

『空に星が綺麗』は、なんと圭介がメインで歌わせてもらって、
「ほんと、すいません」とすごく恐縮しまくり。
ブログに圭介が書いていたとおり、曲の出だしが
ややズッコケ気味の立ち上がりだったので、せっちゃんも苦笑い。

さぁさぁ、ついにアレですよ、アレ。
あの曲『あの高い場所へ』のお時間ですよ。
うぉぉーーーっ!待ってたぜーーーー!!!

せっちゃんの4thアルバム「FIRE DOG」に収録されたこの曲。
なんとフラカンの演奏がレコーディングされてるのよ。
しかも、圭介のコーラスがせっちゃんのヴォーカルを
凌駕する勢いで、めちゃめちゃ立ってるのよ。
何を隠そう、この曲でフラカンに出会ったのだよ、私。
そんなわけで、たいへん思い入れの強い一曲だし、
「フラカン和義」と言えば、この曲を期待してしまう。
けど、400万ボルトのとき演らなくて、ちょっと残念だったんだよねぇ。
って、何年前の話してるんだ!?(4年前です)

※そのときの記事は、コチラ ↓↓
フラカン和義のロックンロール400万ボルト(1)
フラカン和義のロックンロール400万ボルト(2)
フラカン和義のロックンロール400万ボルト(3)

脇道に逸れたけれど、この曲が大好きで、
すごーく聴きたかったということが言いたかったの。
いやー、カッコいいわ~!!!

・・・正直なところ、この前の3曲については、盛り上がるというより、
「大丈夫か?」という心配の方が先に立つ感じだった。
誰もが知ってるヒット曲だったり、強力なせっちゃんバンドでの
演奏を何度もライブで聴いていたりして、較べるとどうしても、
頼りないような、なんか物足りないような・・・と思っていた。

だがしかし、ここからグーンと盛り返してきた。
フラカンのバンドとしてのグルーヴが前に押し出されて、
気持ちよくノれる。
あの圭介のバックヴォーカルも、いい!
この曲調とフラカンの相性がいいというのはもちろん、
ようやく緊張からくるカタさが抜けてきたんだろうねぇ。
後はずっと不安を感じることなく、最後まで駆け抜けた。

せっちゃんと向き合ってギターを弾く竹安のテンションの高さ!
たまらんな~。

他には、
詩織ちゃんに対する不穏当な発言が、せっちゃんから飛び出したり、
ミック・ジャガーならぬミック前川が登場したり。



で、フラカン。
これはもう安心して、ドカーンと盛り上がるだけ。
そんなフロアの気分を察するかのような
『チェスト』→『ヌードコア』というトップギアでの滑り出し。
観ている方も、バツっとスイッチ入ったわ。
熱いぜ。

しかし『NO MERCY』のイントロを竹安が弾き始めたときは、
ビックリしたなぁ。
ライブで聴いたの初めてだよ~。
地味な曲だし、音源だと鍵盤の音が前に出ちゃってるけど、
ライブで聴くと、意外にも味のあるナンバーでしたわ。

ラストは『アイム・オールライト』
間奏でマエさんと圭介が並んで跳ねながら、
足を高く上げるところが大好きだ。
圭介はハープ吹きながらだから、相当ハードなはずだけどね。

フラカンの4人も、大役を無事に終えた後だけに
伸び伸びしてたんじゃないかな~。
かなり濃いライブだったもの。


チェスト
NUDE CORE ROCK'N'ROLL
モンキー
切符
NO MERCY
ビューティフルドリーマー
吐きたくなるほど愛されたい
煮込んでロック
恋をしましょう
アイム・オールライト


アンコールは、みんなでヨサホって、終了。
おつかれさまでした~。




<その他の覚え書き>
★新山詩織ちゃんは、抹茶好きで玉ねぎが苦手ということを
 Wikiで調べて、ステージ上でドヤ顔で話す圭介。
★それを事前に教えてくれたら、楽屋に抹茶のお菓子を用意できたのに
 ・・・と、大人の対応を諭すG社長。
★詩織ちゃんの『ゆれるユレル』を袖で観ていた圭介。
 「演奏が『ゆれるゆれる』だったので心配したよ」
★せ「いつもの『深夜高速』より気合入ってたよね。
 ×××××(ピーーー)と思ったんでしょ?」
★G「だからー、くれぐれも詩織ちゃんには、下ネタを
 言わないようにってお願いしとったでしょー!」



2014年10月12日日曜日

Top Of The Mountain

最近、ビリヤードを始めた。
「始めた」と言ってもゼロから始めたわけじゃなく、
人生で3度目くらいのマイブーム。
このブーム、ほぼ10年くらいの周期で巡ってくるのはナゼだろう?

ビリヤードっちゅうのは、それはそれは奥の深いゲームでして、
私みたいに、適当にヘラヘラ撞いてるだけで上達するような
甘っちょろいもんじゃないのですよ。
まぁ、これはあらゆるスポーツ、芸事に通ずることですな。

基本的に何事においても、まず理論的なことを理解してからでないと、
技術の習得が出来ないという、頭デッカチな体質の私。
入門書と呼ばれる書籍が大好きなのである。

十数年前に買った本を出してきた。

ザ・ビリヤードA to Z


今読んでも、面白い。
この本、“為になる”というレベルを超えて、
純粋に読み物として面白いことが書いてあるのだ。
著者のビリヤードについての考え方が、とても懐が深く、
そのビリヤード観が、人生観に重なって見えてくる。

「ビリヤードを征服しようとするのではなく、
わずかなズレを許してもらって、玉をポケットする」
なんだか、人生哲学のようにきこえてくるから不思議だ。

精密機械のような精度を求めても仕方がない。
人間なのだから、さまざまな外的、内的要因に影響を受ける。
そこを乗り越えていくには、一本筋の通った精神性が必要なのだ。

たかがビリヤード、されどビリヤード。
どんな道でも究めれば、一つの真理に導かれるものなのだろう。
どの登り口から始めても、辿りつく頂は一つだから。

その頂上からの眺めはどんなだろう?
果てしなく凡人の私は、あちこちの麓からそれを見上げ
ただ想像してみることしかできないのだけれど。




2014年10月10日金曜日

愛しのライブ盤

ひょんなことから、レアなライブ音源を頂戴してしまった。
ありがとうございます!
GOODです!GREATです!

時期的には10年以上も前のものだけど、
基本的には今とそう変わっていないように思う。
ただ、ほんの少し、荒っぽいところがあるかもかなぁ。
もちろんいい意味で!

ついでなので、私も荒っぽく言わせてもらうけど、
ライブなんて熱量が勝負だと思うのよ。(おお、荒っぽい!)
どれだけ、フロアの温度を上げるかってことが大事なわけ。
極論ですな。

まぁ、こういうことは全くの個人的嗜好の問題だ。
私だって若いときは、ライブ盤の雑な音が苦手で、
あんまり聴かなかったもんねぇ。
その生々しさの魅力に気付いてなかったんだな~。

そんなライブの熱をギュッと圧縮して、封じ込めて、
聴くと興奮して、心拍数がどんどん上がっていくような、
お気に入りのライブ盤たちをご紹介しましょう。
(そんなニーズはないだろうけれど!)
スタジオ録音では決して感じられない、熱いものが迸っておりますよ。



現在ヘヴィロテ中なのは、これ↓↓

「SPIKE DRIVER LIVE」 THE PRIVATES

このアルバムを聴かなかったら、ニューアルバムを買うこともなく、
インストアに行くこともなく、恋には落ちることはなかった。
そんな恋の真っ只中に立っているので、何一つ冷静に語れる言葉がない。
とにかくいい!痺れるっ!
・・・それだけ。



「ANIMATIONS LIVE!」 アニメーションズ

これも激熱!
私が奇妙くんに惚れてる理由の90%が詰まっている。
・・・さて、残りの10%は何処だ?



「ROUGH TRIANGLE」 THE GROOVERS

メーカー在庫切れを宣告されてから、奇跡的に手に入った
まさに宝物のような一枚。
もちろん、内容も宝物級。
ギターのカッティングの音の生々しさに、お腹が捩れた。



「LIVE HOUSE LIVE 2007」 うつみようこ&YOKOLOCO BAND

スタジオ録音を聴いてるだけじゃ、
ヨコロコの魅力の半分も伝わってない気がするんだよね。
あれ?ディスってるように聞こえちゃう?
すいません、ここだけの話にしといて下さい。
つまり、ヨコロコのライブがめちゃくちゃ素晴らしいということ。
とくに、ようこさんのヴォーカルの破壊力が凄まじい。
オトコマエ!



「フラカン一座、熱狂低気圧 磔磔ライブ」 フラワーカンパニーズ

フラカンのライブ盤の中では、これが一番だわ。
セトリがいいんだよねぇ。
この『モンキー』聴くと、アドレナリンがどばっと出る。
そして、フラカンのことを愛さずにはいられなくなること間違いなし。


2014年10月8日水曜日

THE PRIVATES@タワーレコード渋谷店 CUTUP STUDIO

THE PRIVATES
結成30周年記念アルバム「Les beat hi-fi mono」発売記念イベント
-THE PRIVATES SPECIAL LIVE in TOWER RECORDS!!!!-
10/6(月)19:30~
タワーレコード渋谷店B1「CUTUP STUDIO」


端的に言いましょう。
また、恋をしたようですよ。私。

なんだろうねぇ、これ。
プライベーツのこと知らなかったわけじゃないし、
ライブだって何度か観ているんだけど、その時は恋に落ちなかった。
もちろん、カッコいいな~、とは思ったんだけれど、
心を奪われてしまうようなことはなかった。
その時は他の誰かに夢中で、ちゃんと見えていなかったんだろうな~。
(恋は盲目ですからね~)
何事も出逢うタイミングが大事なのだということを、改めて知る。

そもそも、この前、夜ストがライブでカヴァーした
『SPIKE DRIVER BLUES』がめちゃくちゃカッコ良くて、
Youtubeで本家を観たら、更にカッコ良くて、
ライブ盤を買って聴いたら、更に更にカッコ良くて・・・降参。

そんなタイミングで、ニューアルバムの購入特典で
インストアライブに参加できるという素敵な情報をキャッチ。
ちゃんとチケットを買ってライブハウスに行くのは簡単なことだけど、
新規に参入するのは、私にとってもそれなりにハードルは高いのよ。
でも、インストアなら、このハードルがぐっと下がる。
レコ発イベントだから、ほとんどがニューアルバムの曲だろうし。
だから、すっっっごい楽しみにしていたのだよ。

タワレコのCUTUPスタジオは、去年の子供ばんど以来だ。
まるっきりライブハウスの造りで、ドリンクカウンターまである。
開演待ちの間、ビールを飲み、ちょいとまったり。
後ろから、ふふ~ん♪と余裕をかまして眺めていようと
思っていたのよ、この時はまだ。



ステージにメンバーが出てきて、ライブがスタート。
延原さんは、最初に何か言ったんだっけ?
ダメだ、思い出せない。

アルバム一曲目の『エレベーターNo.9』から、同じく二曲目の
『ONE MORE TIME』へと、その順序どおりに演奏された後のMCで、
アルバムの曲を順番どおりに、
DISK1の13曲を全て演るということが明かされた。
「持ち時間は30分なんだけど、関係ないよね」と
いたずらっ子のような笑顔で喋る延原さん・・・か、か、かわいい!
そして、太っ腹すぎる!

プライベーツのライブは、途中で息をつく暇がないくらいに
淀みなく、ノンストップで流れていく。
聴衆はその流れに安心して身をまかせておけばいい。
そうすれば間違いなく、気持ちのいい彼岸まで連れて行ってくれるから。

気が付いたら、フロアの真ん中より前の方まで移動してた。
気持ちがどんどん前のめりになっちゃってねぇ・・・。
引き寄せられてしまったのよねぇ。
結局、のりのりで踊ってしまったよねぇ。

とにかく、延原さんから目が離せなくなってしまった。
歌声はエロカッコいいし、話すとお茶目だし、
レイジに似てるな~。(言い方がさかさまなことはわかってますよ)
歌ってるとき、たまに人を射抜くような強い眼差しを
フロアに向ける瞬間があって、まさにハートを射抜かれた。
ズキューン!

そろそろ終盤というところで、
「もっと沢山、20曲くらい(アルバムに)入れとけばよかったね」
「そしたら、もっとできたのにね」だなんて、ステキ発言が。
なんて、可愛らしい人なんだろう。

そうそう。
私が以前に観たプライベーツのライブは全部、鍵盤なしの
4ピースだったけれど、今回のアルバムには鍵盤のガッコーさんが
参加してて、この日のステージにも立っておられた。
全く知らなかったのだが、デビュー当時の
オリジナル・メンバーだった方なのですね。
このガッコーさんのオルガンが、めちゃカッコいいの。
CDを聴いてるときから、その存在感が際立っていたけど、
ライブでもやはり。
メインヴォーカルの曲もあるし、大活躍でしたよ。
5人のプライベーツ、最高だわ。

ラストナンバー『最後まであきらめるな』まで終わってしまって、
本当に全曲演ってくれちゃったなー。
相当、時間押してるだろうし、まさかアンコールはないよなー。
なんて思いながら手拍子。

なんと、アンコールやってくれたよ。3曲も。
その出し惜しみの無さが、カッコいいったらありゃしない。
ああ、もう・・・。
参りました・・・。