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2013年5月24日金曜日

たらちね

先日、母が他界いたしました。

果たして、このブログに書くべきことなのかどうか、
よくわからないので、ちょっと躊躇していたのだが、
他に吐き出せる場所もないので、
ここに書いておくことにした。
何を書いたとしても、「自己満足」の日記なのだから
構わないでしょ?
別に誰に読んでもらいたいわけでもないのだけれど。
まぁ、一種のセラピーみたいなもんだな。

人の死に関することなので、当然ながら愉快な話ではない。
興味のない方は、読まれませんように。




母が亡くなったのは、入院先の病院で。
食道癌だった。
最初に癌と診断されてから、1年と3ヵ月。
呆気なく、と言えるほど急でもないが、
長く苦しい闘病だった、と嘆息するほど長くもない。
それでも、最期の1ヶ月は、
転がり落ちるような速さで衰弱していったので、
やっぱり、呆気ないなぁ、と感じているのが正直なところ。

癌のできた部位が気管のそばで、
切除するとなると声帯まで摘出することになる、という説明を受け、
母はそれを拒んだ為、外科手術は受けなかった。
声を失い、不自由な体になってまでも生きたいというほど、
生に対する執着がなかったのだ。
それで100%完治するという保証はないのだし。
そんな母の気持ちがよく理解できるのは、
きっと、驚くほど私が母と似ているからなんだろうなぁ。

外見は別として、頑固なところや、
外面がいいくせに人付き合いが苦手なところ、
見栄っ張りなところ、出不精なところ、一人の時間が好きなところ。
挙げるとキリがないくらい、似ているところが多い。
大切な人に伝えたい言葉を伝えられない、という
天邪鬼というか、意地っぱりというか、そんな性格も
母譲りなんだな。

つまるところ、結局、最期までお互いに
「今までありがとう」的な感謝の言葉や、思いのたけを
腹を割って伝えることはできなかった。
ま、それでいいと思っている。
けっして、仲のいい親子ではなかったけれど、
お互いの性格は、重々承知していたから、
言葉など必要ではなかった。
少なくとも私は、言葉ではない何かが通じ合っているのを
最後の2ヶ月、母の病室を訪れるたびに感じていた。

母が癌で亡くなったことは、ある意味ラッキーだったと思っている。
少しずつ死に近づいていく姿を見るのは、つらいことだけれど、
看取る方も、看取られる方も、それなりに心の準備はできる。
突然亡くなってしまったときのショックを考えれば、
その準備をさせてもらえたのは、幸せなことだ。

胃から栄養を取ることができない状態になってからは、
みるみると痩せていき、衰え、その姿をみるたびにショックだった。
確実に死へと近づいていっていることをまざまざと見せつけられた。
一番ショックだったのは、言葉を発せられず、
目の焦点も合わなくなり、現状を認識する能力を失ったとき。
ついに、コミュニケーションが取れなくなったときだ。

緩和ケア病棟の看護士さんは、家族に対するケアにも
気を配っておられるので、
「娘さんが来たことはわかってるんですよ」
と、気遣うように言ってくれたが、実際のところ、
母がどれほど外部認識の能力を残していたのかは定かではない。

間違いなく私のことが認識されたと確信している最後の場面は、
「じゃ、また来るね」と帰ろうとして、母の顔を覗き込んだときに、
頬の筋肉がピクッと軽い痙攣のように動いたこと。
笑おうとしたのだが、それが精一杯だったんだろう。

たぶん、その日の帰り道だった。
上弦の月がニコッと笑っている下を歩きながら、
母の人生について、考えていた。

楽しい人生だっただろうか・・・。
悔いは残っていないのだろうか・・・。
何のために生まれてきたのだろうか・・・。

もちろん私が、いくら考えた所で答えが出るわけないのだが。
よく似た性格を持つ娘の私なら、
母の心のうちを想像することができるはずだと思った。
そして、気付いた。
私の中に「母」がいる、間違いなく。
心の中に面影を抱くとか、そういうことではなく、
生物学的な遺伝子レベルでの意味合いである。
私の体の細胞のひとつひとつが受け継がれたものなのだ。

少し心が軽くなった。
私が生きてるかぎり、私の中に「母」がいるということ。
自分の頑固で見栄っ張りな性格を省みるとき、
その存在を私は感じ続けるだろう、ということ。




病院から連絡があり、駆けつけたときには
すでに呼吸も心臓も止まった状態だった。

想像していたより、悲しくはなかった。
その前日、まだ心臓が脈を打っていたときよりも、
よっぽど健康そうな顔をしていたものだから、
やっと苦痛から解放されてよかった、という思いでいっぱいだった。

「おつかれさまでした」

2013年5月21日火曜日

湯川トーベン"春爛漫"@下北沢LOFT

湯川トーベン ソロライブ"春爛漫"
2013年5月10日(金) 下北沢LOFT
19:00 OPEN / 19:30 START
前売予約 3,000円(ドリンク付)



5/10にトーベンさんのソロアルバムが出るという
かなり急な告知を見てしまってからは、
このライブには這ってでも行かねばなるまい、と
勝手に断固たる決意をしていたのである。

そんなこたぁ、誰も知ったこっちゃないでしょうが。

いろいろとあって、その直前まで、
諦めようかどうしようか悩んだんだのだが、
最後は、思い悩むことに疲れてしまって、
「行きたいなら、行けばいいじゃないか!」という
我が心の声に素直に従うことにしたのである。



アルバム発売日のライブということで、
当初からの予定ではなく、たまたまだったらしいが、
レコ発ライブということになった。
なので、ほぼニュー・アルバムからの選曲。
うーん・・・、収録曲は、だいたい全曲演ったんじゃないかな。
いや、『ひねもす』だけは聴いてないような気もするなぁ。
もちろん、物販には大量にCDが並んでいるわけで、
寅さん的実演販売の趣をかすかに感じる。

そんな中で、このアルバムにも収録されていない、
更なる新曲もあったりする。
『一週間』は、以前にどこかのライブで、
「今日作りました」と言って披露されたのを覚えている。
そして『4060』という、前日に出来たばかりという一曲も。
ちなみに「4060」とは「デビュー40周年60歳記念」という意味で、
ニュー・アルバムのジャケットにも、
そのPOPにデザイン化されたロゴが入っている。

新曲といっても、ライブでは既にお馴染みの曲がほとんど。
つまり、ライブを重ねて育ってきた曲たちなのである。
そりゃあ、いいアルバムに仕上がってるに決まってる。
・・・まぁ、音源の方の感想は、改めて別記事にまとめようかな。

トーベンさんご本人によると、最初は「地味なアルバム」になる
と思っていたけれど、「ヘンなアルバム」になったそうですよ。

ロフトと言えば、トーベンさんのピアノが聴けるのが
嬉しいかぎり。
トーベンさんの背中が見える。
思わず抱きつきたくなるような、あったかそうな背中。
キュンキュンする~!

今回は『ぼくのまち』と『アルマジロ』の2曲。
後でアルバムを聴いて気付いたのだが、
レコーディングでのアレンジに近い形を
今回のライブでは聴かせてもらったようだ。

『アルマジロ』なんて、アコギをガツガツと弾くアレンジも
超カッコいい曲なのだが、この日はピアノで。
終わってから「反省はしません!」と苦笑気味だったのは、
途中で何度か、微妙なグルーヴになってしまったからね。
ま、本職じゃないので、そこは、ご愛嬌よね。

『ヨッパライの唄』では「ヨッパライはイヤだよね♪」と
酔っ払いを批判(?)する内容をを歌っているのだけれど、
これを聴いたエンケンが、
「トーベンは、そんなに酔っ払いが嫌いなの?」と、
やけに気にするような素振りを見せていたとか。
最終的には「トクちゃん(中野督夫氏)のことだよね?」と
納得してたそうだけれど・・・。

実は、偶然にもこの日、ロフトの向かいの440では、
センチメンタル・シティ・ロマンスがライブをしてるそうな。
長く演ってると、トクオさんが乱入してくるんじゃないかと
気が気じゃないみたいで、「早く終わるよ。」
なんて言ってたのに、アンコールはたっぷりだった。

『太陽の光』は、ナイスなリクエストでしたね。
あのベースラインが下がっていく進行が
音的にも視覚的にも大好物なのだよ。
これも、後でニュー・アルバムを聴き終えたときに、
あっ、なるほど!
だから『太陽の光』だったんだな~、と、一人で納得。
ムフフフ・・・。

尾崎紀世彦の『また逢う日まで』なんていうリクエストにも
嫌そうな素振りで(実は楽しんでると思う)応えてくれて。
いい声で気持ち良さそうに、歌い上げてる姿にクスッとなる。

最後は『ひょっこりひょうたん島』だったっけ。
うーん、満喫!


すっごく悩んだけれど、やっぱりライブに来て正解!
帰り道で、そう思えた自分が嬉しかったのである。

2013年5月20日月曜日

子供ばんど ミニライブ&握手会@渋谷タワーレコード

2013年5月5日(日)
子供ばんど ミニライブ&握手会
タワーレコード渋谷店 B1F「CUTUP STUDIO」
12:30集合 13:00スタート


待ちに待った、子供ばんどのニュー・アルバムの発売日であり、
インストア・ライブの日である。
できればフラゲして、少しは聴きこんでから、
ライブに臨みたかったのだが、残念ながら、そうできなかった。
まぁ、それはそれで、楽しみなことに変わりはない。
ライブで新譜を初めて聴くなんて、なかなか贅沢じゃないか。


集合時間が迫り、整列入場の列に並ぼうとしたところで
おかしなことに気付いた。
みんなの入場整理券は黄色いのに、
私が手に持ってるのは白い紙・・・なんでだろう?
その白い紙をよく見ると<イベント参加引換券>とある。
・・・ん?引換券?
「※この引換券では入場できません」だとっ!?

おーまいがっ!
先にアルバムを購入しなくてはいけなかったのだ。
そして、この引換券を渡して、
イベント参加券をもらわなきゃいけないのだ。
やべーーーっ!

と、血相を変えて階段を駆け上り、
J-POPフロアのレジへ向かったのである。
いやー、焦ったわぁ。
まずまずの良番だったから、
それが無駄になってしまうかと思うと、気が気ではなかった。
結果的には間に合って、無事に入場列にINできたのだが。
いやーな汗かいてしまったわ。


タレコード渋谷店地下のイベントスペースは、
リニューアルしてから来るのは初めて。
以前にも増して、完璧にライブハウスの造りになっている。
コインロッカーもあったし、ドリンクカウンターもあった。
キャパは300くらいだろうか。
ステージの高さもそこそこあって、まずまずの見易さ。

既にセッティングされている、トーベンさんの
使い込まれた渋いルックスのプレベに熱視線を送り、
ドキドキしながら開演を待つ。


メンバーの衣装は白T&赤パンだったっけ?
おー、JICKはパーマかけてる。
なんていうか・・・チリチリ?・・・爆発?
ロッカーっぽくて、いいと思いますよ。

私は初めて聴く曲『55』でライブはスタート。
子供ばんどらしくて、ノリがよくて、すぐに耳に馴染む感じ。
楽しぞーーー!!と、盛り上がった。
ところが、この曲が終わるやいなや、
「なんかブーンって鳴ってたよね?」とJICK。
ん???そう?全然気にならなかったけど・・・。
たぶん、ステージ上のモニターにノイズがのってたんだろうね。
「実は今日、録音してるんだよ。・・・よし、もう一回やろう!」
と、頭から丸々一曲をやり直し。
フーーッ、得しちゃったね。

いつもの通り、JICKは終始ハイテンション。
テレビでタレント業してるときとは、別人のようだよ。

レコ発ライブなんだから、当たりまえなんだが、
次々と新曲を投下。
どれもこれも、子供ばんどらしいのだけれど、新鮮だ。
“新曲”ってのは、当然そういうことなんだけどさ。
なんかもう、嬉しくって、楽しくって、
ピョンピョンしちゃったな~。

『月下酔人』のタニヘイさんのギターが、
いい音過ぎて、クラクラしちゃったわ~。

そういえば、タニヘイさんのことを「タニー・ヘイガー」と、
巧い事言ってたのはトーベンさんだっけ?

本編ラストは、トーベンさんがセンターに移動して、
『アル中ロックンローラー』!!!
再始動してからのライブでは、ほとんど毎回のように、
セトリに入ってるんじゃないかい?
私としては、たいへん喜ばしく思っておりますよ。


アンコールはもちろん『サマータイムブルース』
お約束の、3人揃っての竿の上げ下げは、
何回見てもトキメくなぁ。



55
Na.Na.Na.
カモン!絶好調!
馬鹿な男のR&R
月下酔人
風来坊
アル中ロックンローラー

サマータイムブルース



無料招待のインストアライブでも、
手抜き無しで、ファンを喜ばせようとしてるのがよく伝わってくる
いいライブだったよね~。



あっ、もちろん握手会にも参加したけれど、
案の定、取り立てて気の利いたことは言えず。
舞い上がって、あわあわしてるうちに終了。
ま、そんなもんです。

2013年5月12日日曜日

SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2013 in 東京@日比谷野外大音楽堂

日比谷野音90周年記念
SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2013 in 東京
2013年5月4日(土) 開場14:00 開演15:00
日比谷野外大音楽堂
2日通し券 指定席:9,800円(税込)
1日券(5/3券、5/4券)指定席:各5,300円(税込)


タイムテーブルはこんな感じ。



面倒なので、iPhoneの取り込み画像、そのままで失礼。



感想を簡単に、まとめておきます。
ずいぶん時間がたってしまったし、
その間に怒涛のような日々が流れていったので、
記憶が曖昧なのですよ。



GOMA & The Jungle Rhythm Section
開演ギリギリにたどり着いて、焦っていた上に、
日差しが暑くて(夏日だったっけ?)ちょっと朦朧としていた。
そんな気分にピッタリのプリミティブなリズムが気持ちよかった。

GOMAさんの楽器は、ディジュリドゥーというものらしい。



奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
いつものように『タンバリア』でスタートして、
文句なしの安定感で盛り上げる。

そういえば、Tpに新顔の方が入っていたなぁ。
これは嬉しい。

フェス仕様なのかもしれないが、
奇妙くんが客席に対して毒を吐くことはなかった。
残念。
あのSな感じのMCが好きなんだけどなぁ。
ロックっぽくて。

「モーテルで女に撃ち殺された人の作った歌を歌います」
と言って『Twistin' The Night Away』を歌ったり。

珍しく、最後の方で奇妙くんが声を枯らしていた。
本人も「俺、すごい声になってるな」と驚いていたけど。
本当に珍しいよね。


タンバリア
機嫌なおしておくれよ
わるいひと
Twistin' The Night Away
星に願いを
オー・シャンゼリゼ


あと一曲、初めて聴く曲があったんだけれど、
あれは新曲なのだろうか?

あっ、サウンドチェックのときに『Sweet Soul Music』を
演ってたから、本編でも聴けるものと期待してたんだけどなぁ・・・。



仲井戸“CHABO”麗市
「たった一人でやってるよー」という客席へのアピールを聴くと、
いつものチャボだなぁ、とニヤッとしてしまう。

そういえば、今日は日比谷野音の90周年のイベントでもあるのだ。
チャボも古井戸の頃から、たくさん思い出があると語っていた。
「ベロベロに酔って、ステージで寝たことがある」
「ステージで寝たのは、高田渡より俺の方が先だ!」

なんか、もう、ステージに立つだけで、
チャボの発するオーラが会場を包み込むような感じ。
圧倒されるような強烈なものじゃなくて、
フワーッとやわらかいもので満たされていく気がするのだ。

アコギ一本だけど、この日の誰よりもロックだったな。

「キヨシローも歌った日本の有名なロックンロールを演るぞー!」
と、気持ちのいいロックンロールのリフにのせて
『上を向いて歩こう』を歌い始めた。
キヨシローも歌っていたなぁ。

私は、このBメロに滅法弱いのである。
一緒に歌っていると、声が詰まって泣けてくるのだ。
涙がこぼれないように上を向いてはいるのだけれど。

最後に『ガルシアの風』
一回ゆるんだ涙腺の修復は間に合わない。
途中で、鳩が一羽飛んできて、ステージの屋根の上に止まった。
まるで、チャボの歌を聴きに来たみたいだった。



レキシ
私の周りは、レキシのファンの人が多かったような気がする。

セットリストは今回も3曲。
30分で3曲でも、時間を押すという・・・。
安定の面白さ&長さですな。

私も2回目だから、ずいぶんと心得ておったので、
更に楽しめましたわ。

『狩りから稲作へ』で
「高床式」からの「劇団四季」→「キャッツ!」のC&Rが好きっ!
その馬鹿馬鹿しさが痛快ですわ。

今日のMVPじゃないかというくらい、会場が盛り上がったよ。

こっそりと、豊夢さんのドラムのカッコよさも堪能したのだ。



group_inou
DJ卓のセッティングを見た途端に、気を失った。
苦手なジャンルなので、休憩タイムにさせてもらった。
とうわけで、Zzzz・・・。



東京スカパラダイスオーケストラ
なんと、スカパラ観るの初めてだったのですよ。
いろんなフェスでニアミスはしているのだが、何故か毎回、
その裏の出し物を選んでしまっているのだ。

いやー、期待どおりの盛り上げ上手ですわ。
しかもカッコいい。
大きなステージが似合うよね~。
めっちゃめちゃ踊らされてしまったわ。

アンコールで、ハナレグミも登場してビックリ!
遠くて顔がよく見えないから、誰かわかんなかったよ。
で『オリビアを聴きながら』(!!)を会場中で大合唱。

あー、楽しかった。

2013年5月8日水曜日

WEEKEND LOVERS '13@ZEPP TOKYO

The Birthday & MANNISH BOYS presents
「WEEKEND LOVERS'13」
The Birthday / MANNISH BOYS
2013年5月2日(木) Zepp Tokyo
OPEN 18:00 / START 19:00
スタンディング(整理番号付)5,250円(税込)



まずは、“たっきゅう”の前説。
それぞれのバンドを代表して、達也さんとキュウちゃんが登場。
そう、その二人のコンビの名前が“たっきゅう”。
ツアー初日の仙台でも、このたっきゅうコンビが前説をしたらしく、
本日で2回目。
本当は日替わりの予定で、今日は“せっちゃんユウちゃん”でやろうと
話していたのだが、当日になって「やっぱ無理」とチバくんに
断られてしまったらしい。

チバファンはどう思ってるんだろう。
そんなチバくんを見てみたい?

達也さん曰く「バンドを解散せるのが得意な我々です」
と自己紹介していたけど、えっ?そうなのか?
キュウちゃんはTMGEの1回だけしか、解散してないんじゃないの?
ま、いいけど。

バンドは続けられないけど、このイベントだけは、
これからもずっと続けていくから、とおっしゃってましたが、
そんなこと言わず、バンドの方も末永くお願いしますよ。




MANNISH BOYS
今日の衣装は、ツナギではなくて、あれは・・・
ボウリング・シャツっていうやつかな?
そこはかとなく・・・ダサい雰囲気が漂ってくるヤツですわ。←失礼!

『MANNISH BOYSのテーマ』の演奏が始まって、
それに合わせて、MANNISH BOYSのバックドロップ幕が上がっていく。
これは、前のツアーからの演出だけれど、
さぁ、始まるぞー、というワクワク感を煽られるなぁ。

ニューシングルのC/W曲『CRAZYNURSE』が聴けるかどうかが、
私の中での最大の関心事だったのだけれど、
序盤で、この曲が聴けたのが嬉しかった。
超メタル!
しかも、かなり高速テンポ。
こういうの聴くと燃えてしまうのだ、メタル魂が。
ステージ上の二人を見ることなんてすっかり忘れて、
ヘドバンしちゃうのさ。
うぅーーー、アガるーーー!
楽しーーーっ!!
しかし、周りの人の反応見ると、私ほどには盛り上がってない・・・!?
っつうか、私が異常に盛り上がりすぎ!?
し、失礼しました。

マニッシュの『猿の惑星』は、あの夏のアラバキ以来だな。
あれは、まだ「45 STONES」のリリース前だったから、
私が最初に聴いた『猿の惑星』は、マニッシュバージョンだったのだ。
だから、この曲を二人が演るのは、すごく自然に思える。
歌のテーマも、MANNISH BOYSというユニットの活動テーマと
同じ方向性のものだという気がするし。

楽器を入れ替えての『ないない!』では、
達也さんはフライングVを持ってたけど、せっちゃんのギターかな。
最後に政府発表のコメントを、達也さんが読み上げるところ。
前は原稿を破いて食べちゃったりしてたのだが、
今回はやけに厚い台紙になっていて、「うーん、破れない!」と、
根を上げていた。
「次の選挙では、我々の自由能無し党に一票を!」と
言っていたけれど、マジであなた達に一票を投じたいよ!

途中で、サポートの堀江さんを呼び込むとき、
せっちゃんが名前を言い間違えて、慌てておりました。

やっぱり『DIRTY BUNNY』はカッコいい。
ビートにのせて達也さんが吐き出す言葉は、
妙にリアリティがあって、胸に突き刺さるし、
ギターのリフを弾いてる、せっちゃんの顔が色っぽい。
ちょっとイッちゃってるような表情が、たまらんです。


MANNISH BOYSのテーマ
Mach Venus
CRAZYNURSE
猿の惑星
Dark is easy
ないない!
DIRTY BUNNY

天使とサボテン
LOVE & LOVE
あいされたいやつらのひとりごと
MANNISH BOYSのテーマ


ところで「塩乳首」って何やねん?




The Birthday
さてさて、初バースデイですわ。
基本的に、初めてのバンドは後ろでじっくりと観たい。
そこで、ウズウズしてきたら、突っ込んじゃうこともあるけど。

メンバーが音を出す直前に、スルリと滑り込んだポジションが、
PA卓近くのステージが見事に見渡せる場所。
おおっ、ナイスだわ。
マニッシュのときも、ここで見たほうが良かったかも、と
ちょっと後悔したくらい。
好きなバンドだと、つい前へ前へと引き寄せられてしまうのよね。

メンバーがステージでスタンバイしただけで、
雰囲気のある、絵になるバンドだなぁ、と思った。

そしたら、序盤でいきなり、ハープを吹くチバくんと
フジケンが向かい合って、まるで求愛ダンス。
すっごく官能的な掛け合いを始めた。
きゃーーー!エロいーーー!!
何なの?これは!?
公然わいせつ罪で取り締まられちゃうよ~。

で、この官能的な空気は、
実はリズム隊によって作り出されていることに気付いた。

ベースのハルキくん。
指弾きがエロい、という私の定説を裏付けてくれるベーシストだ。
遠目で見てると、私の世界一大好きなあの人と少しダブる。
きゃー。

いつもヨコロコで見てるはずのキュウちゃんも、
キリリとしつつもお色気ムンムン。
ヨコロコのときとは、何かが違うのだ。
あのノドもとが色っぽいんだよなぁ。

もちろん、見た目だけではなくて、音の方も艶かしい。
よく見ると、8ビートの曲で、
ハルキくんがオルタネイトでピッキングしていた。
しかも、手首のスナップを利かすような、大きく優雅な動き。
あぁ、なるほど~。
ここから、この艶かしいグルーヴが生まれているのかぁ、
と納得した次第。

フジケンは、ちょっと竹安とダブった。(もっと色っぽいけど)
4ピースでメンバー構成が同じということもあってか、
ボーカルを立てて、花を持たせながらも、その裏で
存在感のあるオブリを入れるようなところが、似ているのだ。
(もっと色っぽいけど)
ボーカルに向かって、がんがん弾くところも。
(もっと色っぽいけど)

そんなところが、私の初バースデイの印象ですよ。
えっ?チバくん?
彼は、あれですよ。
人間じゃなくて妖精でしょ?
そういうフワーッとした現実味のない人だなぁと思いましたよ。
実は、そこには存在しない人、幻影じゃないのかな?
そんな感じ。




アンコールの最後は、
せっちゃん、達也さん、堀江さんも一緒に。

達也さんは、スネアとシンバル1枚のセッティング。
やっぱり、存在感あるんだよなぁ。
どうしても、目がいっちゃう。
表情が豊かなので、見ていて飽きない人だわ。
落ち着きがない・・・とも言えるが。

曲は、この企画のテーマ曲みたいなもんなんですかね?
「WEEKEND LOVERS!」ってサビで歌ってたから。

このステージの並びを見てるだけで、豪華!
華がある!
色気がある!
いいものを見せていただきました。
ごちそうさまでした。

2013年5月6日月曜日

天月@STORMY MONDAY (2013/04/22)

4/22(MON) 横浜 STORMY MONDAY
天月
湯川トーベン(Vo.B.)田中"ヤッチ"裕千(Vo.G.)向山テツ(Ds.)
START 20:00~ / 2ステージ
LIVE CHARGE¥3000 飲食代別




もう、遠い記憶になってしまったので、簡単に。



いつものように、激近の距離感で楽しませていただきました。



一曲目はヤッチさんの曲から。
『朝が来る』というタイトルで合ってるのかな?
安定の爆音。
気持ちよいです。

次の『珈琲』を演ってるときに、ステージ横の店の入り口から、
若い男の子が入って来た。
天月のお客さんにしては、異色の若さだね~、と思っていたのだが。
その男の子に気付いたトーベンさんが、演奏しながら、
目で「こっちへ来い」と合図をおくる。

ステージに呼ばれた彼は、ごそごそと鞄の中からハープを取り出して、
トーベンさんのマイクの前で吹き始めた。
うわっ、うわっ、めっちゃ上手!
何者なのか、まったくわからないけど、
とにかく、本物のブルースマンだということだけは、
ほんの数秒のフレーズを聴いただけで、理解できた。

ポーカーフェイスの大濱吾朗くんは、突然引っ張り出されたステージでも、
物怖じせず堂々としていて、若いのに貫禄のある佇まい。
ハープを吹いていないときでも、リズムをとっている足を見れば、
彼の中を濃いブルースの血が流れていることは一目瞭然。

凄い人に出会ってしまったなぁ・・・と思った。
本っっ当にカッコよくて、
涙もろいオバサンは、ちょこっと涙がこぼれそうになったのよ。
つまり、たいへん感動したのよ。

休憩をはさんだ後の一曲目が、
天月にしては珍しいブルースな曲だったのは、もちろん、
大濱吾朗くんの為に急遽、用意したのだろう。
これほど、超ブルースな天月は初めてだ。
いやー、当然だけれど、何を演ってもカッコよく決まるのは、さすが。

と、今度は打って変わって、GS!
トーベンさん、GS大好きだからね~。
今回初めて演ったのがザ・カーナビーツの『モニー・モニー』
私も詳しくないので、なんとなく聴いたことあるような・・・
という程度だったのだけれど、ノリのいい曲だったね~。
演奏後にヤッチさんも「いいね~」と、かなりお気に入りの様子。
で、ここから、ヤッチさんが絶好調にノッてきた。

ヤッチさんはチェックのネルシャツにベストという衣装で、
トーベンさんは「狩人みたい」と言っていたけれど、
あの『あずさ2号』を歌った兄弟デュオのことではなくて、
鉄砲持って、山へ狩猟に行くマタギ的なことを言ったんだよね?

ヤッチさんの曲(お馴染みの曲なのだが、タイトルはわからない)、
ヤッチさんのカウント、リフから始まる曲なのだが、そのテンポが、
今までにないくらい速くて、テツさんもトーベンさんも、
苦笑しながらも、そのテンポを落とさず突っ走る。
聴いてる方は、その疾走感がめっちゃ気持ち良かったのだが、
演ってる方は、かなり体力を消耗したみたいで、しんどそうだったなぁ。

アンコール。
いつもなら「面倒くさいから」と、ステージから捌けないで、
そのまま続けちゃったりするんだけれど、
ちょっとお疲れだったようで、一旦退場して、一息入れていた。
そのくらい、ヒートアップしたクライマックスだったのだ。

そして『日本のおっさん』の歌で〆。

あっ、今日の合言葉は「愛のさざなみ~~~」(フリ付き)ってことで。



2013年5月1日水曜日

フラワーカンパニーズ ワンマンツアー“ハッピーエンド2012-2013”@日比谷野外大音楽堂

フラワーカンパニーズワンマンツアー
“ハッピーエンド2012-2013”追加公演
2013年4月21日(日)日比谷野外大音楽堂 ※雨天決行/荒天中止
OPEN 16:45 / START 17:30
全席指定 ¥4,200 (当日¥4,700)



物販で大人買いしたった。
フラカンにご祝儀のつもりで、パーっと。
ライブ会場の物販で1万円以上使ったのは初めて。
またひとつ、大人の階段を上ったような気がしている。
(何か勘違いしてる貧乏性のヤツです。)

それにしても、雨が上がって良かったね~。
しかし…異常な寒さ。
なんと48年ぶりの最低気温の更新らしいよ。
セットリストに『最低気温』を入れておくべきだったんじゃない?
まぁ、桜もすっかり散ってしまった4月下旬に
こんな事態になるとは想像してなかったよね~。
『どしゃぶり地獄』程度は、準備してたかもしれないけどね~。



最早、私の定番となりつつあるなぁ、端の方の席。
今回はG側。
ステージ上にセッティングしてあるキーボードが
まず目に入ったが、驚きはしない。
物販並んでる間、ずっとリハの音を聴いてたから、
あの曲でね~、というところまでネタバレしている。
ただし、その鍵盤弾きが誰なのか、という謎は残っていたが。


いつものSEで4人が出てくる。
竹安は黒のジャケットを着用。
もちろんインナーは、あのVネックである!
(絶対、あれは竹安の勝負服だよね!)
Gもジャケット。
さすがに、この寒さで裸オーバーオールは無理だったか。
ちょっぴり残念なこの気持ちは何なんだろう?
しかし、ミスコニは半袖のツナギ!
はりきってるなぁ!
圭介は、いつもどおりの黒のドット柄のシャツ。

『なれのはて』から始まって「エンドロール」の曲を
立て続けに3曲。
忘れてたけど、レコ発ツアーのファイナルだったんだよね。
(年がら年中ライブしてるから、そういう実感がないのだ。)
ツアー初日の渋公から半年たって、新曲たちも
おろしたての新品じゃなく、使い込んだ味わいが出てきている。
よく煮込まれた感じが伝わってくる。

『SO LIFE』を聴いてたら、熱いものがこみ上げてきた。
そう、キレイ事じゃなく生きていくということ。
「それが人生」ということ。
わかりきってることだけど、フラカンの音楽に
説得力を感じてしまうのは、何故なんだろうか?

その後に続いた『恋をしましょう』の
なんともいえない能天気さに救われた気がした。
青臭くて傍若無人な、当時の圭介節が、愛しかった。
マイクスタンドを頭上に掲げる圭介は、
オッサンだけれど、いい歳のとり方をしているなぁ。
かっこいいぜ、オッサン。

『トラッシュ』が良かったなぁ。
もっとゴキブっていけ~!と、貪欲な生命力が漲っていて。

リハの音漏れで聴いたはずなのに、
最初のコードを竹安がジャラーンと弾いた瞬間に、
ハッと息を飲んでしまった。
『吐きたく~』
このどうしようもないネガティブ・ソングは、
どうも取り扱いに困ってしまうのだ。
好きなのかキライなのか、聴きたいのか聴きたくないのか。
その間ではなくて、その両極端を振り子のように
往ったり来たり揺れ続けているのだ。
なんとも厄介な歌である、とくに心が弱ってるときには。
お気付きの方もいらっしゃるでしょうが、
ここ最近、かなり落ちていってる私なのである。

そこへ『246』からの流れが、さらに重くのしかかる。
圭介の声は、心の傷口から、スーッと入ってくる。
あー、いつだってそうだ。
この痛みを分かち合ってくれるわけでもなく、
アホみたいに無責任な“ガンバレ”を言うわけでもなく、
「それでも生きている、どうしようもない俺」の情けなさ、
カッコ悪さ、せつなさ・・・その丸ごとを歌ってくれることで、
同じように惨めな自分にも居場所を与えられたような気がするのだ。
落ちているときほどよく響く、圭介の高らかな声よ。

そして、スペシャル・ゲスト常田真太郎くん(fromスキマスイッチ)
が登場。
グレートの話では、このツアーの初めから、ファイナルは、
常田くんのピアノで『エンドロール』を演ると決めてたらしい。

ここで、まさかの圭介が入りをトチるという・・・。
歌詞をとばしたのかと思ったら、ギターのコードを間違えたらしい。
フレットがひとつズレてたんだって。
「こんなの初めてだよー」と言ってたけど、
それほど、緊張感を持ってのぞんでたんだね~。
なんて思ったのだが、実は、常田くんの紹介するときに、
いつもの声を張った言い方だと、曲と合わないから、
もっと落ち着いたトーンで言わなきゃ・・・ということで、
頭がいっぱいになってたって・・・。

そのままの5人で『東京タワー』へ。

これが素晴らしかったんだわ~。
常田くんの鍵盤も素晴らしかったし、
間奏のブルースなアレンジもカッコよかくて、痺れた。
で、圭介の歌の説得力がハンパなく、
『吐きたく~』から(或いは、初めから?)連ねてきたものが、
パズルの最後のピースがピタッとはまるように、腑に落ちた。
落ちても、凹んでも、転んでも、“奥歯噛んでGO”なんだよ。
もちろん、そんなことわかってた。
今まで何度も聴いてきた曲だもん。
でも、この日の野音で聴いた『東京タワー』は、
ライブ全体に流れるストーリーの伏線を解決し、収束させる役目を
見事に果たしていたように思う。
力強かったなぁ。

本編最後は、文句なしの鉄板4曲。
北風がめちゃくちゃ冷たかったけど、いい汗かいたね。



なれのはて
煮込んでロック
SO LIFE
恋をしましょう
人生 GOES ON
永遠の田舎者
切符
ビューティフルドリーマー
トラッシュ
元少年の歌
ロックンロール
吐きたくなるほど愛されたい
246
また明日
エンドロール
東京タワー
脳内百景
NUDO CORE ROCK'N'ROLL
チェスト
YES,FUTURE

天使
はぐれ者讃歌
真冬の盆踊り

深夜高速
サヨナラBABY



アンコールで初めて聴いた『天使』
アルバムのラストナンバー、何度このギターの旋律に救われたことか。
でも、このライブでのカタルシスは『東京タワー』で済んでいたので、
もっと無邪気な(ミーハーな?)指フェチ目線で、
竹安を見つめたのだけれど、逆サイドなので、遠かった・・・。

いつもと違う角度から見るギタリストが、
なんだかヤケにカッコよく見えるじゃないか。
アングルの問題なのか???と、考えてみると、
いつもよりカッコよく見える要因は、一つ。
ジャケットだ。
シルエットがオトコマエなのだ。
それを裏付ける証拠写真が、↓↓こちら。(無断拝借御免!)


ジャーン!
どうよ、この肩から腕にかけてのシルエットの美しさ!



ダブル・アンコールで、遂に!
グレートマエカワ in オーバーオール!!(←言葉がオカシイ)
場内が沸きまくる!
見てる方まで凍えそうな寒さなのに、漢だね~。
「NOオーバーオール NO LIFE!」と言い切った。
オーバーオールという、どちらかというと野暮ったい衣服が
崇高なものに思えたという、歴史的瞬間。
ま、錯覚だけど。

G側の端の方の席だったので、
何度も、営業上手な社長が愛想を振りまきに来てくれるのが
ありがたかったですわ。
そのときのGの表情が、この上なく楽しそうでね~。
心底、この野音のライブを楽しんでいるんだなぁって。



2009年の野音は、11年ぶり(だっけ?)にそのステージに立てたことの
喜びと緊張で、異常な高ぶりの中、がむしゃらに突っ走ってた。
2011年は、震災直後で、ライブの開催すら危ぶまれ、
異常事態が日常と化した中でのライブは、特殊な緊張感に包まれていた。
そして、2013年の今回。
やっと、通常営業のフラカンのライブが見られた、と感じた。
常田くんが入ったり、スペシャルなメニューなのは間違いないけれど、
私の好きな「いつものフラカン」を野音で見られたことが、
この上もなく嬉しかった。