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2011年10月16日日曜日

湯川トーベン@ lete (2011/10/14)

湯川トーベン ソロLIVE
10月14日(金) 下北沢 lete
Open 19:30 / Start 20:30
予約 ¥2,500 + drink / 当日 ¥2,800 + drink


初めてのお店“lete”は、本当に小さくて山小屋のよう。
事前に場所を確認しておいてよかった。
じゃないと、見逃して辿り着けなくなってただろうなぁ。
雨降ってたし。

その狭い店内にギュウギュウのお客さん。
20人を少し超えるくらいかな?
満員御礼。

このサイズのハコなので、ライブはもちろん“生音”。
ギブソンJ-50と12弦(ヤマハかな?)とウクレレが並べてある。
トーベンさん、めちゃくちゃ近い。
この距離感、緊張する。

一番前の席に小学生(四年生?)の男の子が座っていて、
当然ながら、イジられまくる。
素直でかわいいお坊ちゃんでしたわ。
そして後々、彼が爆弾発言をして、会場を沸かすのである。

2曲目の『フォークロック』で12弦が登場。
12弦のキラキラしたようなギラギラしたような、
独特の響きが気持ち良いなぁ。
しかし、これっきり12弦の出番はなかったんだよな。
ちょっと残念。

「今日は普段あんまり演らないような曲を・・・」というわけで、
私も聴いたことない曲が多かった。
カヴァー曲もたくさん。

斉藤哲夫さんの曲も2曲ほど演って、
毎回「斉藤哲夫~!」と呼びかけるように名前を言っていた。
このとき私は知らなかったのだが、
斉藤哲夫さん、今、入院されてるらしい。
詳しいことはわからないけど、
予定されてたライブがすべて延期されてるようなので、
ちょっと心配です。
・・・ということを後で知ったわけだけど、
これって、トーベンさんの斉藤哲夫さんに対するエールだったのかな?
と思った。
このことに触れた話はしなかったけど、
トーベンさんが知らなかったわけがないもんなぁ。

私の席からは、トーベンさんの左手が隠れてしまって見えないので、
右手のストロークをずっと見ていた。
一定の振り幅でストロークを繰り返しているようにしか見えないのに、
ちゃんとアクセントがついていて、不思議。
これ、ギター超初心者の感想。
あぁ、こんな風に弾けるようになりたい。

MCでは、トーベンさん周辺の
いろんなミュージシャンの話が多く、面白かった。
とくに不穏な発言があったわけではないけれど、
あの狭い空間の中で話されたことなので、
詳しいことは、割愛。
ただ、エンケンは相撲の稽古を取り入れて、体を鍛えてるという話は
すごく納得した。
来年65才だというのに、元気だし、スタイルがいいもんなぁ。
トーベンさんは再来年、還暦だけど、
「還暦記念ライブ」とかそういうのは「やりません!」
でも、患ってる五十肩が治ったら、
「五十肩完治記念ツアー」をやるんだって。

あと、今後のライブの告知。
エンケンバンド、子供ばんど、ソロ、とくべん・・・。
私、それ全部行くかも・・・と思うと、ちょっと恥ずかしくなった。
私って・・・。
そうそう、来年1月にフォークロックスのライブが決まったそうです。
それも行かなくては!

客席を見ながら、
なんか今日初めての人が結構いるよね、とトーベンさん。
その視線の先は、もちろん私ではなく、
あー、やっぱり私の面は割れてるのか~、と思ったりして。
そりゃ、これくらいのキャパだもん、当然なんだけど、
嬉しいような恥ずかしいような・・・。

最前列のお坊ちゃんからのリクエストということで
『ねぇドクター』
通な選曲だわ。
いやー、ポップで楽しい名曲なんだけど、
やっぱりこれは、フォークロックスで聴きたくなるなぁ。

休憩を挟んで、再びトーベンさんが出てきたとき、
「今日は皆さんにプレゼントがあります」
「新しいピックを作ったので、1枚ずつね」
と、黄色に緑の文字で“とーべん”と入った
ピック(ブラジルVer.と言ってた)を頂いた。
しかも、トーベンさんから直接手渡しで。
後ろの方の席には「じゃ、まわしていって」ということになったのだが、
わりと前方にいた私は、ラッキーなことに、直接手渡されたのだ。
幸せな瞬間。

そして、遂にウクレレが出てきた。
この間、天月のライブで言ってた『天ぷらと月見』という曲を
作ってきたらしい。
「今日作った」と言ってた。
ちょっと笑ってしまうけど、超キュートな曲。
これでお蔵入りになってしまうかもしれないと言ってたけど、
それは少し勿体無いな〜。
もう一度聴いてみたいもの。

再び、少年からのリクエストで
『食パンとミルク』
やっぱり、通だわ。
こういう、ほのぼの可愛らしい曲が、
なぜかトーベンさんの歌声によく合うんだな。
もちろん、みんなで掛け合いのコーラス。
「ローソンで買ってかえろ〜♪」

「家で、お父さんとお母さんは、こんな曲聴いてるの?」
「ヘンな家だね。お父さんとお母さん、うまくいってないでしょ?」
と、お子様にどうかと思う質問をしてイジっていると、
「しょっちゅう、キスしてるよ!」と元気な声で答える少年。
顔は見えないけど、隣にいるお父さんが焦っているのをよそに、
会場中がヒューヒューと盛り上がる。
もちろんトーベンさんも、放っとくわけがない。
「夜は二人は何をしてる?」とか
「朝はどんな感じ?」とか
更に突っ込んだ質問を浴びせていく。
お父さんが堪らず、「もう勘弁して下さい」と音を上げた。
いやー、ご夫婦仲がよろしくて羨ましいですなぁ。

あー、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。

アンコールは、
バンドマンにだけはなるなよ!
という少年に対するメッセージを込めて
『バンドマン・ブルース』



トーベンさんのライブは、本当にあったかいな。
ふんわりと毛布をかけてもらったような、
そんな優しい気持ち良さで、心がフル充電されたみたいだ。

2 件のコメント:

  1. 家宝の受け取り方法が、ちょっと気になっておりました。
    「投げてもらっても、取れる自信がないよね~」と話し合っていた者同士。何か秘策でも??、熱い手渡しかしら??etc妄想が膨らみっぱなしでしたよ(^_^;)
    それにしても、キャパ20人程って凄いですね!実はファミリーライブだったのではないでしょうか!?

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  2. >サフィレットさん
    最近気付いたんですが、
    私の行くようなライブでピックを投げる人って、ほとんどいません!
    クロマニヨンズだけですね。

    キャパの小さいお店でのライブは、
    あったかくていいですよ~。
    ゆっくり座って見られて、楽ちんですしね。
    年寄りにはありがたいですわ。

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