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2011年10月10日月曜日

仲井戸麗市 ONE NITE BLUES 61(3日目)@PLEASURE PLEASURE

仲井戸麗市 ONE NITE BLUES 61
at:Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
【仲井戸麗市BAND FULL LIVE】
(B:湯川トーベン/Dr:河村”カースケ”智康/Key:Dr.kyOn)
2011.10.8(SAT)OPEN 17:15/START 18:00
指定席・スタンディング 前売 ¥6,500(税込)



この年になるまで、
RCもキヨシローもチャボも、ほとんど通ってこなかった私。
なぜ、突然、チャボのライブへ行くことになったのか。
もちろん、トーベンさんがベースを弾くからというのが
一番の動機だけど、それだけでもないんだなぁ。

せっちゃんのUstreamライブのとき、チャボとセッションしたのを見て、
なんてカッコいいんだろう、と感動したのよ。
何を今更って感じだけど、その時初めてそう思ったの。

その後、ARABAKIで観て、ますますやられて、
それ以来、少しずつチャボのソロアルバムを聴いている。
ガツンとくるわけじゃないけど、渋くて深い。
繰り返し聴くうちに脳に沁み込んでいくような、中毒性のある音。
いいなぁ。

そのタイミングで、このライブの情報が入ってきたのだ。
何?このバンドの編成は?私のためか?
というほどの豪華メンバー。
速攻でチケットを取ってしまった、というわけ。



今回、一番後ろの席、立見ゾーンの前だったので、
なんだかプレッシャーで、申し訳ない気持ちになってしまった。
立見の人達はすっごいチャボのファンなんだろうなぁ、と思うと、
私みたいな新参者が前で座っててゴメンナサイ、な気持ちになる。
でも、5DAYSのうちの今日1日だけだから、許して。

当然ながら、曲は半分もわからないから、
セットリストはなし。
というか、セットリストわかる方、教えて下さい!

そして、チャボのライブだというのに、私はトーベンさんを観てたのだ。
いや、チャボの方を観たい気持ちもあるし、
カッコいいギターの音がしたら、思わずそっちを向いてしまうけど、
それでも、7割くらいはトーベンさんを観てしまうの。
これは、もう、惚れとるからしょーがない。

トーベンさんの今日のいでたちは、赤のTシャツにデニム。
帽子は黒い中折れのフェルト帽。
今日は、赤のプレベをメインに使っていた。
毎度毎度思うことだけど、ベースを持って立ってるだけで、
カッコいいんだよなぁ。

チャボは、しつこいくらいに何度も「My Old Friend !」と
トーベンさんを紹介してくれて、なんだか嬉しかった。
なんてったって、27(?)年ぶりって言ってたっけ?
イージーズというバンドでライブをしてたらしい。
メンバーが、湯川トーベンvo,b/仲井戸麗市vo,g/小川銀次g/
サントリー坂本vo,key/嶋田吉隆dr という驚愕の豪華さ。
ちなみに、そのライブを見たという方が客席におられた。
「よし、ここからはお前を中心に演る!」とチャボに言われてたけど、
羨ましいわ~。

ちなみにカースケさんは、“ぴかぴか”というバンドで
そのイージーズの前座を演ったことがあるらしい。
“ぴかぴか”って、どこかのコンテストで優勝したバンドなんだよね。
誠さんのバンド(スーパーセーラー服だったっけ?)は
予選で落ちてしまったと言ってたなぁ。
あー、これは余談でしたね。

チャボが「じゃあ、トーベンに1曲歌ってもらうから」と。
そのイージーズで演ってたという『ロコモーション』を。
うぉーーー!
歌う前、トーベンさんはとても恐縮して「すいません!」と
謝っていたけど、その気持ちわかるわ~。
私も、周りのチャボファンの方々に、心の中で、
「ほんと、すいません。私だけ喜んじゃって」と思ったもの。
あっ、でもチャボのファンは温かく受けとめてくれてたみたい。
トーベンさんに対しても声援が贈られてたし。

途中、アコースティックセットがあって、
トーベンさんのアコベ、初めて見ちゃった。
アコベってすっごく大きいんだけど、トーベンさん似合うなぁ。
そんなに背が大きいわけじゃないのに、不思議。

カースケさんもアコギを持って、バスドラを踏みながら弾いてた。
キョンさんは・・・あれ?ミニギターみたいなの弾いてたっけ?
ステージ上手ばっかり見てたから、キョンさんの記憶が曖昧。
ギターとかアコーディオンを持ったときに、弾きながら、
ステージの前の方へ出てきてたのは、なんとなく覚えてる。
素敵なマルチプレイヤーっぷりを発揮されてたんだけど、
私の視線が上手に集中してたので、印象が薄い。
ごめんなさい。

あ、肝心のチャボのこと、書かなくちゃ。
いやー、若い!
明日61才になるんですと?
そんなの信じられないくらいに若々しいというか、
いい意味で軽くて、まるで少年のよう。
ギターはテレキャスと、厚みのないエレアコっぽいヤツだけかな。
テレキャスがいい音してたなぁ。
そして歌がブルースだ。
沁みる、沁みる。

たいてい1曲ごとにMCが入る感じの進行。

「こういうのやろうぜ、ってキヨシローと作った曲」
というように曲の説明をしたりして、なんかあったかいんだよ。
最後の方では、スタッフ一人一人の名前を挙げながら、
「今日はありがとう、あと2日よろしく!」と
お礼を言う姿にグッときた。

本編の最後は
『早く帰りたい』だったっけ?
カッコ良かったな~。

いつものチャボのライブを観てないから、どうにも比較のしようがないけど、
トーベンさんのベースはロックなんだよね。
しかもロックでありながらポップというか、歌っているの。
トーベンさん自身が歌うたいで、歌を大切にしてる人だからなのかな。
今日のライブでは、それを強烈に感じたな。

アンコールで、最初にチャボが出てきて、
弾き語りで1曲歌った後、バンドメンバーを一人ずつ呼び込んでいく。
カースケさんには「すごく売れっ子になっちゃったけど、
離さないからな」と言っていた。
信頼されてるんだなぁ。
トーベンさんのときは、子供ばんども復活して・・・という話から、
娘さんがシンガーの湯川潮音ちゃんだよ、ということまで、
ギュッと詰まった紹介。
そして「My Old Friend 湯川トーベン!」と。
チャボの気遣いがとてもよく伝わってきて、またもやグッときていたので、
キョンさんのとき何て言ってたのか、忘れた・・・。

最後の曲は『Song for you』
初めて聴いたのだが、チャボの言葉に射抜かれたように、
涙が溢れてきた。
例えば、古くからのファンで、この曲に思い入れがあるとか、
RCのファンで、チャボを見るとキヨシローを思い出さずにいられないとか、
そういうのじゃなく、
今聴いてるこの歌に、歌っているチャボに、演奏しているバンドに、
感動したんだよ。

この曲が終わって、バンドのメンバーが楽器を置いて、
ステージ中央へ。
このとき、トーベンさん、ちょっと涙目になってたはず。
一番後ろの席からだけど、視力1.5の私には見えたのよ。
少し鼻が赤くなってたし、それを隠すように後ろ向いてたし。
そのときのトーベンさんの想いは、どういうものだったのか。
チャボの歌が感動的だったのか、
天にいるあの人を思い出していたのか、
このバンドでの演奏が泣けるほど気持ち良かったのか、
私にはわからない。
なのに、私まで泣けてきてしまった。
なんていうか・・・解散ライブを見たあとの気持ちに近いかも。
これでもう、このバンドは観られないんだなぁ、
という寂寥感がドーンと押し寄せてくる。

もちろん、チャボの歌が、ギターが素敵だったんだけど、
このバンドとしての佇まいが素晴らしかった。
あー、勿体ない、これっきりなんて。
ぜひ、また演ってほしい。

「また機会があれば、このメンバーで演るぞ!」
と言ってたチャボの言葉を信じたい。

2 件のコメント:

  1. ド近眼で老眼ですが、トーベンさんが涙ぐんでいるのはわかりましたよ。汗を拭くふりをしてぬぐっていましたよね。

    本当になんというライブだ!
    チャボは色々「おいた」をしていた頃も知っていて、ちょっと苦手だった時期もあるけれど、やはりずっとファンの心を引っ張り続けることの出来る人というのは人間としての大きさがハンパないですね。
    ちゃんと観たのも聴いたのも初めてで、曲もほとんど知らないのにも関わらず、こんなにも惹きこまれるなんて・・・。
    なんだかものすごいご馳走を頂いた後のような満腹感でしたよ。
    「Song for you」に・・泣きました・・・。

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  2. >りーさん
    あれは、夢だったんじゃないだろうか、と思ってしまうくらいに
    日常から遠く離れた場所へ連れて行かれましたね。
    一つ一つの音が心地よくて、チャボの歌は大きくて、
    すごい高級料理ですよね・・・贅沢だわぁ。
    そして・・・
    やっぱりトーベンさんに惚れ直してしまう私でした。

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