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2013年6月13日木曜日

子供ばんど×フラカン@GARDEN

ロックの日!「子供ばんど×フラカン」
2013年6月9日(SUN) 下北沢 GARDEN
OPEN 16:30 / START 17:00
ADV/DOOR 4,000円



もう、あり得ないくらい楽しみで、楽しみで、
朝から胃がひっくり返りそうなくらいにドキドキだったのだ。
食べ物が喉を通らなくて、空腹のはずなんだけど、
それも感じなくて・・・。
なんで、オマエが緊張してんだよ!と自分で突っ込んじゃった。

そんなこんなで、GARDENに辿り着き、入場列に並んでいる間も、
心臓がバックバクで、「救心」が欲しい、なんて思っていた。
微かに震える手でチケットを差し出して、
お目当てのバンドは?の問いには「両方です!」と
誇らしげに答えてあげたよ。

フロアに入って、当然のことながら、下手サイドにイン。
トーベンさん前(=G前)でスタンバって、開演を待つ。
開場から開演までの30分(押したので、実際は40分くらい)が
途轍もなく長かったなぁ。

ステージのセッティングを見て、フラカンが先攻と判明。
ゆうさんがツイッターで「前座をやらせてもらいます」と
書いていたので、子供ばんど先攻と思い込んでいたよ。
いや、別に順番はどっちでも構わないのだけれど、
見慣れたマイクスタンドやプレベ、SG、ドラム・・・等々の
機材を見てると、ドキドキが少し落ち着いてきた。
うん、さすが実家だわ。



フラワーカンパニーズ
いつものように、チキン・グラバーが流れて、フラカン登場。
圭介はカーキのフレッドペリーのシャツ。
最近、フレッドペリーがお気に入りなのかな?
竹安は黒のシャツ、グレートはいつもの。
ミスコニのツナギは、たしか・・・青だったと思う。

目の前に立つGを見つめていたのだが、
ワクワクしたような、なんとも言えず嬉しそうな表情に見えたのは、
私が自分の気持ちを投影してたせいに過ぎないのだろうか?

さて、今日の一曲目は何かな?と待ち構えていると、
Gが胸躍るベースラインを奏で始める。
おっ『脳内百景』キターーっ!
と・・・・・・あれれ?
誰がトチッたのかよくわからなかったんだけど、
いきなりズッコケた。
けど、すぐさま仕切り直して、何事もなかったかのように!

続けざまに、圭介のハープが小気味よい『どっち坊主』へ。
すごくいいぞ。
テンポのいい滑り出しに、こっちは小躍りどころか、
大いに踊りまくりである。
いい汗かいてるぜ。

「ロックの日ーーー!子供ばんどとーーー!」と、圭介が叫ぶ。

圭介とミスコニの中学時代のバンドで、子供ばんどをコピーしてたらしい。
「さよならBOYとか・・・」
そう、私の周囲のバンドでも、あれ演ってたなぁ。

これは、前にもどこかで聞いた話だけれど、
グレートは、FM愛知で流れた名古屋のフェスのライブ音源を
エアチェック(←懐かしい響き)したカセットをテープが伸びるほど、
繰り返し聴いていたとか。
圭介が借りたときには、すでに伸び伸びだったらしい。
このときのJICKのMCまで完コピしていた、と。
ちょこっと、そのモノマネ(?)も披露してくれたのだが、
これ、文字におこしても、絶対に伝わらんので、割愛。

「このときのライブが、すっごい良かったんで、うじきさんに録音が残ってないか
訊いてみたんだけど、残ってないらしい。もう一回聴きたいんだけどなぁ」
もし、この音源をお持ちの方いらっしゃれば、マエカワ社長に連絡を!
すっごい喜ぶと思うよ~。

と、もう、MCでは全て、子供ばんどに対するリスペクトで
埋め尽くされていた。

で、『JUKE BOX ROCK'N' ROLLERL』をカバー。
『さよならBOY』と同じアルバム「HEART BREAK KIDS」からの選曲。
これこそ、私もカセットテープで持ってたわ~。
しかし、それっきり買い直していないので、今現在は聴けない状態。
あー、中古CD探すかなぁ・・・。
もちろん、再発してくれればそれに越したことはないのだが。

「じゃ、新曲を聴いて下さい」って・・・!!!?
うぉーー!予想外の新曲投下に、テンション上がりまくる。
これがまた、なかなかカッコいい曲でさ。
オフィシャルとかで“泣ける”なんてコピーを付けられがちな昨今、
そういう、しっとり路線じゃない曲を出してくるのが嬉しいじゃないか。
曲の作り方が、圭介のソロに肉付けしていくという方法論から、
バンドで作り上げていくという方向へとシフトしているせいもあって、
すごく、ロックバンド!な音がしたんだよなぁ。

けど、G前のポジションで聴くと、竹安のギターの音が遠いなぁ。
いつも目の前で、ガンガンにギターの音を浴びてるものだから、
少しばかり物足りなさを感じてしまった。

「久しぶりの曲です」と、『なんとかなりそう』を演ったのは、
もちろん、トーベンさんのプロデュースだから。
アルバムの中でも、とくにこの曲を褒められたらしく、
「今日も褒められたくて演りました」と言っていた。
先生に褒められたくてしょうがない小学生みたいな、
単純明快さが愛しくて、キュンとしてしまったわ。

で、まさかの・・・。
圭介が「ミスターァーーー」と『Mr. Moonlight』の旋律で。
「ラブドッグ!!!」
何?なーにー、なーーにーー!!?
どうなっとるんだ、今日のセトリ。
私を壊す気か?
ん、そういう魂胆なのか???

終わってみれば、『深夜高速』も『エンドロール』も
『真冬の盆踊り』も無し、という
攻めのセトリだったんではなかろうか。
“ロックの日”だからなのか、子供ばんどを意識してなのか。
とにかく、「ロックバンド」ということを前面に押し出したような
ライブ構成だったし、プレイの方もね。


脳内百景
ドッチ坊主大会
SO LIFE
切符
アンテナ(新曲)
JUKE BOX ROCK'N' ROLLER(カバー)
NUDE CORE ROCK'NROLL
ビューティフルドリーマー
なんとかなりそう
ロックンロール
煮込んでロック
Mr.LOVE DOG
チェスト



子供ばんど
オープニングのSEは『サムライダマシー』
おニューの衣装、色違いのツナギを着てメンバー登場。
トーベンさんが赤、JICKとタニヘイさんは微妙に違うカーキ、
ゆうさんは、黒(ひょっとして紺かも)。
あれぇ?赤といえば、JICKのカラーのはず・・・
と不思議に思っていて、後のMCでわかったんだけれど、
もうすぐ、トーベンさんのお誕生日(9/4!)で、
還暦を迎えるから、“赤”になったらしい。
タニヘイさんに「赤が似合う年なんだよー!」と言われていた。
ま、年に関係なく、トーベンさんには赤がよくお似合いですわ。

曲はニューアルバムの『55』からスタート。
今日のJICKはサイドの髪を撫でつけて、ちょっとリーゼント風だ。
センターマイクの所にJICKが立つと、やけに大きく見えるのは、
さっきまでそこに立っていた圭介と比べてしまうからか。

フラカンと比べると、音圧がすごい。
ゆうさんのパワフルなドラムのせいか、ギターが2本だからか。
まぁ、トーベンさんの音も、相当デカいしな。

JICKがあちこちのインタビューで、新しいアルバムについて、
「自信作」であると語っているように、
前半は、ニューアルバムからの曲で押していく。
現在進行形のバンドだということを証明しているようで、
嬉しくなってしまうなぁ、この感じ。
また、JICKって、本当に楽しそうな顔して歌うんだよね、
昔っからだけどさ。

『月下酔人』の曲前に、
「古臭いタイプのハチロクの曲なんだけど、
タニヘイのギターを聴いてくれ」という紹介の仕方をしてて、
なんだか、グッときてしまった。
なんかね・・・。

『River of sorrow』はニューアルバムの曲だが、
ライブでは初披露だったんじゃないかな。
めちゃくちゃカッコいいロッカ・バラード。
こういう聴かせ方も、子供ばんどらしいなぁ、という曲。
JICKの苦しげな発声が、涙腺を刺激する。

『トラブルメイカー』では、JICKが下北の思い出を語り始めた。
最後に下北でライブをしたのは、30年くらい前?ロフトで。
子供ばんどの対バンは、すでにメジャーでデビューしてるという
目上のバンド。
そのバンドのベーシストが、子供ばんどを気に入ってくれて、
「一緒にやらない?」と声をかけてきて、
それがトーベンさんだったという・・・。
レイバンのサングラス、ベルボトムのジーンズで、
かなり上から目線だったらしい・・・。
この話を聞いてるときのトーベンさんのニヤケ顔が忘れられない。
私も一緒にニヤニヤしちゃったけどね。

なんと『ハタチ族』を子供ばんどがカバーしてくれた。
オリジナルとはガラリとアレンジを変えていて、
ハードロックな印象の子供ばんどっぽい曲に仕上がってた。
JICKの歌詞が聴き取れなきゃ、気が付かなかったかも。
うわっ、これも、トーベンさんプロデュースじゃん。
なんてことに気が付いて、ちょっぴりウルッときたわ。



アンコールの手拍子が鳴り響く中、ステージ上では、
スタッフの皆さんが、セッティングに大わらわ。
当然やるよねぇ、セッション。
っていうか、ここからが今日のメインイベントだったかもね。

というわけで、全員がステージに出てくる。
私の場所からはミスコニの姿が見えなかったんだけど、
どこかにいたハズ!

注目すべきはJICKの衣装!
裸オーバーオール!!!
キャーーー!
Gの半裸には免疫ができているからいいけど、
JICKの半裸は、見てて照れちゃったわ。
「こんな格好すんの、高校のとき以来だよ!」って言ってたかな。
いやーー、まさか、JICKがここまでやってくれるとは・・・。

グレートのベースにスタッフがシールドを差し込もうとすると、
「えっ?俺も弾くんですか?」というようなこと言ってたよ。
「エアじゃダメ?」って・・・。
そしたらトーベンさんがベースを置いちゃって、
『アル中ロックンローラー』を圭介の(短い)スタンドマイクで。
永ちゃんばりに、スタンドを水平に持ち上げて歌ったりしてたな。

この辺り、もう記憶がぐちゃぐちゃでハッキリしないんだけど、
Gにボーカを任せて、後ろからトーベンさんが
Gのベースを弾くなんていう、曲芸ちっくな二人羽織ベースも見られた。
いつの間にか、手ぶらのGがミック・ジャガーのモノマネしてたり。
それを見て大喜びのトーベンさん。
あれは、トーベンさんが無言でGに圧力をかけたのだよ。
「マ エ カ ワ、や れ 」と。
さらに悪戯心を出してトーベンさん、
Gのオーバーオールの脇のボタンを二つほど外してた。
あれじゃ、パンツチラ見せだったかもね。
もー、やりたい放題。カオス。

かなりなグダグダな進行だけど、見てて楽しい。
はしゃぐオッサン達の可愛らしいことよ。

お約束で、最後は『サマータイム・ブルース』
ドラムをミスコニが叩く。ゆうさんは・・・ギターー!!!
ベース対決、ギター対決、ときて、ボーカル対決。
今日の圭介は、喉の調子が良さそうである。
JICKが、どさくさに紛れて、早口で
「体小さいくせに声デカイなぁ」って歌ってた。
ぼやいているのか、褒めているのか。

もちろん、ミスコニ以外は全員での竿振りもやったよ。
圭介はマイクスタンドで参加。
フラカンメンバーの方が先にバテバテになるくいに、
長々と振ってたよ。

本当に、いいモン見せてもらったわ~。
感涙ものですよ。


55
Na.Na.Na.
カモン!絶好調!
ジャイアントマンのテーマ
月下酔人
River of sorrow ~ 孤独の河
お前はトラブルメイカー
風来坊
俺たちハタチ族(カバー)
TOKYOダイナマイト
ROCK & ROLL WILL NEVER DIE !!

アル中ロックンローラー
サマータイム・ブルース



フラカンが子供ばんどをリスペクトしてるのは当然だし、
この対バン、メンバーも嬉しかっただろうと思うんだ。
それを子供ばんどサイドもしっかりと、受け止めてくれて、
しかも、ちゃんとフラカンに敬意を払ってくれているのが伝わってきて、
本当にいいライブだったわ。
ほっぺの筋肉がつるんじゃないかってくらい、
ずーーーっと笑って見てたよ。

できれば、何年後でもいいから、
また、この顔合わせでやって欲しいなぁ、と願っておりますよ。

2 件のコメント:

  1. ありがとうございます。
    堪能しました。

    ・・・涙が出そうです。

    私も竿振り、見たかったなぁ。

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  2. >Reeさん
    今回のライブ、行けなくて残念でしたね。
    でも、大丈夫。
    ステージで幸せそうにはしゃぐオッサン達を見てて、確信しましたよ。
    きっと次もある、と。
    ですから、いつ何があっても駆けつけられるように、
    健康を心がけていきましょうね。

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