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2014年9月13日土曜日

かみぬまゆうたろう/奇妙礼太郎/沢田ナオヤ@red cloth

菊池毅紅布勤続十周年「SWEET 10 YEARS」
~三者会談~
かみぬまゆうたろう / 奇妙礼太郎 / 沢田ナオヤ
9月9日(火) 新宿 red cloth
open19:00 / start19:30
前売¥2,800 / 当日¥3,300 (+ドリンク代)



なぜか反対方向の電車に乗ってしまう(しかも、かなりの間
気付かずに乗り続ける)という、あいかわらずの
粗忽ぶりを発揮しながら、開演ギリギリにレッドクロスへ到着。



トップバッターはかみぬまくん。
半年ぶりになってしまうのかな。
そんなにご無沙汰するつもりではなかったのだけれど、
なかなかタイミングが合わなかったんよねぇ。
他のライブでレッドクロスへ行って、かみぬまくんの姿を見るたびに
なんだか後ろめたい気持ちになってしまったものよ。
これで、やっと胸を張って生きていけるわ~。よかった~。

白シャツでオトコマエ度が上がるのは、やっぱり清潔感が出るから?
元々、好青年という言葉がピッタリなかみぬまくん、
更に更に、好感度アップですわ。
白シャツ、ラブ。

ギターは『アメリカ生まれのおじいさん』こと、
マーチンのO-18。
ピックアップは付けずに、マイク収音。
本人が「漫才師スタイル」というように、コンデンサーマイクを
ステージの中央に一本立てて、歌とギターを両方の音をフォロー。
いつ見ても、このセッティングの潔さに関心してしまう。

そのマイク必要?って思うくらいの大きな歌声だ。
このくらいのキャパなら、まるっきりの生音でも
十分ライブができると思うよ。

初恋の嵐のカヴァーで『真夏の夜の事』
実はオリジナルは聴いたことないのだけれど、
詞の世界観が、かみぬまくんのオリジナル曲と近くて、
(きっと、かみぬまくんの方が影響を受けているのだろうけど)
すごく良かったんだな~。

『傷口』は・・・おやっ?
最後の歌詞が変わったよね?
こんな風に、どんどん歌が進化(深化)していくのって悪くない。
いいと思います!

『ぼくのたからもの』も、大好きな曲。
中でも大好きな、間奏のところのギターのスライドアップが・・・
なかった・・・。
アルペジオになっていた・・・分散されていた・・・。
いえ、こうやって、どんどんアレンジが変わっていくのはいいと思うし、
いろんな可能性が広がって、聴いていても楽しいのだけれど。
好きな箇所が削られてしまうと、ちょっと寂しい。
でも、いいの。
ライブに通い続ければ、いつかまた聴ける日がくるはず。
それを楽しみにしておきましょう。


汚いお前の顔
天気予報
アメリカ生まれのおじいさん
真夏の夜の事(初恋の嵐)
傷口
ぼくのたからもの
私の恋人
シルエット



二番手は、沢田ナオヤさん。
前に観たときよりも、ぐっとくだけた軽い調子だったけど、
一杯入っていたのだろうか???

もう少しシャキっとキリっと整えたら、男前やし、
カッコよく決まると思うのだが、こういう考え方がオバチャンの証?
オーバーサイズの服をダラーンと着てる感じが
どうにもだらしなく見えてしまうのよねぇ。
そういう個性なんでしょうけど・・・なんか惜しい。

呑み屋さんで知り合った人に、どういうジャンルの歌を歌ってるのか、
と訊かれて、悩んだ末に「フォーク・・・?」と答えたそうだが、
まぁ、それが妥当なんでしょうね。
そしたら、「フォーク=貧乏」だということで
とても不憫に思われたらしい。

そんなMCから、貧乏をテーマにした歌を2曲。
天井に穴が空いていたという歌と、洗濯機が壊れたという歌。
我が家の洗濯機が壊れたばかりだったので、なんとタイムリーな
テーマなのだろうとその偶然に感動しつつ聴いた。
どちらも、短い曲だったけれど、ユニークで可愛い。
思わず、ニヤッとしてしまうような歌だった。

彼のザラついた声と、言葉を置いていくような歌い方は、
やっぱり友部さんと似ている気がする。フォークだし。
言葉が強いな。



で、奇妙くん。
実は奇妙くんも久々だったのだ。
アニメーションズを挟んだものの、ソロはパンダ音楽祭以来。
(あっ、その記事を書いてないことを思い出してしまった・・・)

いつものようにボーダーを着て、メガネをかけてた。
ギターはよく見るフルアコ。

最初に歌い出す前、
サウンドチェックならぬ、ボイスチェックといった感じで、
マイクに背を向けて「あぁ~あ~♪」と一節うなっていて、
その声の艶やかさに心臓の音が跳ね上がった。
できれば、そのままオフマイクでずっと聴いていたかった。
当り前かもしれないけれど、機械を通さない生音(生声?)は、
ダイレクトにハートに響いてくるんだよな~。

しばらくは気付かなかったんだけれど、途中で
奇妙くんの声が微妙に掠れていることに気付く。
ついに、連日のオーバーワークで喉がつぶれたんじゃ・・・?
なんて心配してたんだけれど、どうやら風邪をひいてしまったらしい。
どちらにしても、ファンとしては心配なところ。
体だけは大事にして欲しいものですわ。

『SWEET MEMORIES』のときのハスキーボイスが
たまらなくセクシーだったな~。

一応、カヴァー・アルバムの告知もしていたけど、
本人としては少し不満の残る出来だったのか、
そういうことをポロリとこぼしていた。

そんなわけで、カヴァー曲が多め。
その中では『Love Me Tender』が、一番良かったな~。
グワッと熱量が急上昇するような歌い方で、
ぜんぜんTenderでもSweetでもないところに痺れた。

やっぱり、奇妙くんには圧倒的な何かがあるんだなぁ。


天王寺ガール
あなたただひとり
吾輩は猫である
SWEET MEMORIES
夜をつかまえて
ダンスホール
マンガの歌
Love Me Tender
Moon River
I Will
愛の讃歌
カトリーヌ



最後は3人揃ってステージへ。

奇しくもこの3人、26歳・32歳・38歳と
年齢差が綺麗に等間隔になっていたんだね。

この日の昼間、奇妙くんとかみぬまくんがTwitter上で、
3人で一緒に何か演ろうとやりとりをしてたとき、
「簡単にコード回して、アドリブでやろう」みたいなことを
奇妙くんが言ってたのが印象的だった。
難しいことをサラっと言うよね~、と。

で、何をやったかというと・・・。

「非常識~、非常識~、非常識ブラザ~ズ♪」という
フレーズで始まって、順番に適当な言葉をメロディーに
のせていくという、半ば大喜利的なもの。
本当に即興でやってるようで、かなりのグダグダだったけれど、
そういうのキライじゃない。
すごく面白かったよ。

とにかく、奇妙くんが唐突にお題を出すような感じで、
二人にフっていくんだけれど、その時のかみぬまくんや
沢田さんの表情、目が泳いでしまって焦っているのが見ものであった。
悪趣味ですいません。
可愛らしいなぁ、と思ってね。



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