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2015年3月25日水曜日

闇鍋音楽祭2015@TSUTAYA O-WEST

闇鍋音楽祭 2015
ソウル・フラワー・ユニオン / 奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
2015年03月22日(日)渋谷 TSUTAYA O-WEST
開場 18:00 / 開演 19:00
前売 一般 ¥4,320 キッズ ¥2,160(税込・ドリンク代別途要)
当日 一般 ¥4,860 キッズ ¥2,360(税込・ドリンク代別途要)



この日の奇妙くんは、とにかく喉の調子が悪そうだった。
声を出すのが、本当に苦しそうだったもんなぁ。

いつもは大空を羽ばたく鳥のように、
歌の中を自由自在に飛び回っている奇妙くんが、
飛び方を忘れて、地面に落ちないよう必死になって
翼を動かしているみたいだった。
ひらりひらりと舞うような優雅さはなく、目指すところに到達するため
なりふり構わず羽ばたく姿が美しかった。
その必死さがセクシーであったし、感動的であった。

・・・あぁ、私はサドなのかもしれん。

サックスのUJは、堂々として貫禄が出てきたねぇ。
前は挙動不審な動きが多かったもんねぇ。
いろいろと充実してるんやろな~、という自信たっぷりの
ステージパフォーマンスやったよ。



SFUは、おそらく10年ほど前にフェスで観て以来。
申し訳ないのだが、メスカリンもニューエストも通ってなくて、
曲もほとんど知らない。

ライブが始まって数曲で、得体のしれない感情がわいてきて戸惑った。
何か自分が祝福を受けているような気がしたのだ。
この私が生きていることを、今ここに存在していることを、
まるごと包み込んで肯定してくれてるような、そんな心地。
多幸感に包まれる。

土着的な薫りのするメロディーとリズムに身を委ねていて、
これは“祭り”なのだと悟った。
(音楽祭と謳っているのに、今更だけど・・・)
生きている命を祝う祭り、祝祭なのだな。

ようこさんの歌った『ユー・メイ・ドリーム』に泣かされた。
若い頃は好きじゃなかったんだけどなぁ、この曲。
今改めて聴くと、いいんだよねぇ・・・せつない・・・。

ヨコロコでセンターで歌ってるようこさんは、そりゃあカッコいいんだけど、
ステージの端っこに立ってても存在感がごっついよね。
フラカンのトリビュートライブのときにも、そう思ったもの。
そんでもって、ようこさんの声が聴こえるとなぜかホッとする。
自分の立っている場所を教えてくれる、灯台とか星座とか、
そんな光を放つ歌声なんだな~。

アンコールは、出演者総出で
『満月の夕』『新しい町』『オー・シャンゼリゼ』
個人的には、ようこさんと奇妙くんが一緒に歌う瞬間を
とても楽しみにしていたのだ。
それぞれに稀有な才能を持ったボーカリストだと信奉しているのでね。

いやー、しかし。
奇妙くん、残念すぎるわ~。
喉の銚子が悪いのは仕方ないとしても、ちゃんと覚えてなくて
グダグダグダグダ・・・となってしまったのは、ひっじょーに残念。
最後の『オー・シャンゼリゼ』で、少しは挽回できたかな。
うん、まぁ、そういうことにしておこう。

ふーっ。
長丁場は疲れるぜ。



2 件のコメント:


  1. 同じライブを見て、nemuriさんのレポを読ませてもらうのは久しぶりな気がします。前回は画像UPで、煙に巻かれてしまいましたので…(笑)私もこの日の奇妙くん、尖っていていいなあーと思いました。
    ところで、アンコールでセッションするのが苦手なのでしょうか??いつもグダグダな気がします。中川さんから「ステージに乱入してくる酔っ払いみたい」と言われてましたっけ。そして、ようこさんがギョッとしてましたものね。最後に『オー・シャンゼリゼ』で花を持たせてもらえて、中川さんの男気に惚れました。それにしても、まさに闇鍋でしたね!

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    1. >サフィレットさん
      最近は奇妙くん、とくにトラベルのユルさがしんどくて、ちょいと足が遠のきがちになっております。
      自分の日常がギスギスしてるときには、あのユルさがありがたかったんですけど、今の私は日々ユルユルなもので…。

      調子が悪くて、不自由を強いられた奇妙くんの歌は、痛々しく、そして艶かしかったですね。
      ようこさんにもお褒めの言葉を頂戴してましたしね。
      いい対バンでしたね。

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