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2011年4月21日木曜日

子供ばんど・永久凍土解凍SHOWCASE!@ヤマハ銀座スタジオ

子供ばんど・永久凍土解凍SHOWCASE!
〜32年の年月を飛び越え、再び旅立ちの地ヤマハから〜
2011年4月19日(火) ヤマハ銀座スタジオ
開場:18:30 開演19:00
料金4,000円(全席スタンディング)
子供ばんど:うじきつよし(Vo&G)、谷平こういち(G&Vo)
湯川トーベン(B&Vo)、山戸ゆう(Dr&Vo)




フラカンのブログで、
マエさんが前日のゲネプロLIVEへ行ったことを知って、
激しくジェラシー。
くぅぅ・・・、先を越されて悔しいZE。
でもでも、ブログに書いてるということは、
きっと良いライブだったんだろうなぁ、と、
ますます期待を膨らませて、会社からザギンへGO!



今回のライブは定員が200人ということだったんだけど、
キャパが200のライブハウスに比べると、
会場のヤマハ銀座スタジオは広かったなぁ。
あと50~100人くらいは、楽に入るんじゃないかな。

さて、ここに集まった200人、アラフォーなんてもんじゃなく、
ほぼオーバー40に間違いなし。
予想通りの年齢層である。
そして、オッサン率高し。
元ギターキッズだという人も多いんじゃないのかな。

まぁ、そんな感じの中年集団(もちろん私もその一員)が、
みんな目をキラキラさせながら、
あのバンドの23年ぶりの復活のステージを待っているのだ。
もう興奮度MAXで、あちこちから歓声が上がる。

そして、ついに、4人がステージへ!
うぉーーー!
子供ばんどだぁぁ!
確かに見た目はオッサン達だけど、
間違いない、ホンモノだよ~。
・・・感動。

実は、私がただ一度、生で見た子供ばんどは、
すでにトーベンさんとタニヘイさんが抜けた後だったんだよね。
だから、このオリジナルメンバーの子供ばんどは、今日が初めて。
ますます期待が高まる。
一体どんなライブを見せてくれるんだ?

で、いきなりの『サマータイム・ブルース』
ギャーーー!
ビューンとタイムスリップだ、時を超えたよ。
そう、この曲を子供ばんどのオリジナルだと思い込んでいたあの頃に。

それにしてもオーディエンスが熱い。
「あんたはまだまだ子供だよ~」と、全員大合唱。
あたりまえか。

まず、セトリ貼っときます。
日刊スポーツさんから頂いてきました。




 サマータイム・ブルース
のら猫
キャプテン・キッド
頑張れ子供ばんど
ターザンの逆襲
ロックンロール・フーチークー
アル中ロックンローラー
さよならBOY
DREAMIN'
TOKYOダイナマイト
Rock & Roll Singer
ROCK & ROLL WILL NEVER DIE !!

EN1 マンモスの歌(新曲)
EN2 ロックンロール・トゥナイト

EN3 あの空の果てまで~DEAR.MY FRIEND(アコースティック)
EN4 踊ろじゃないか





とても23年ぶりだなんて思えない完成度の高さ。
さすが、毎日のようにライブをやってたバンドだわ。

JICKの歌声も昔のまんま。
ずっと歌ってなかったなんて信じられないくらい。
80年代的なキラキラと華やいだギターの音色が、懐かしい。
とくにツインギターでソロをハモるところが堪らん。
あぁ、このサウンド、間違いなく私のDNAに刻まれてるわ。

並んでネックの上げ下げをするパフォーマンスを
すごく嬉しそうな顔で楽しげにやってたな。
みんなオッサンなのに、少年のようだったよ。

MCは、スティーブ・マリオット(元祖・裸オーバーオール!)の
真似らしいのだが、歌うように節をつけて、
俺様キャラで喋ってたよ、JICK。
なんか、はしゃいでて可愛い。

ロックンロール全開でさんざん盛り上がったところで、
『さよならBOY』が始まった。
うぅぅ、ヤバい、私の涙腺。
その瞬間、二十数年前のあのライブを思い出していた。




私の故郷の町に子供ばんどがやってきたときのこと。
観覧フリーだったから、ロックとかコンサートとか、
よくわかってない観客も多かった。
とりあえず手拍子しとけばいいかな、という感じだったんだろう。
『さよならBOY』が静かに始まったときも、手拍子が鳴っていた。
こんなドラマチックなバラードで。

その時、JICKが演奏を止めて言った。
「この曲は、手拍子とかするような曲じゃないんだ」
そして、最初から演奏しなおした。
当時はJICKが怒ったんだと思ってたんだけど、
今思えば、怒ってたわけじゃなくて、
子供を諭すような、そんな気持ちだったんじゃないかなと思う。
違うかもしれないど。




そんなことを思い出して、少し感傷的になったんだけど、
マエさんが大好きだという『DREAMIN'』で再びアガる。

『Rock & Roll Singer』では、
「夢はアメリカ」というところを「夢はアラバキ」と歌ってた。
アラバキが開催できるようになったら、いつでも行けるように
ちゃんと準備しとくから、と言ってたよ。

今日のライブ、遠方から来られてる方も多かったらしい。
被災している東北から来たという人もおられた。
みんな子供ばんどの復活を待ち望んでたんだな~。
ファンが熱いわ。
地方にも行きたい、と言ってたから、
今回来られなかった人も、楽しみに待っててね。
なんと、夏フェスが3本くらい決まってるらしいよ。


アンコールで、いきなり新曲!
これは、このオッサン達、本気だということだよね。
この復活劇は、まだまだ続くってことで、いいんだよね。
なんかもう、泣けてくるわ。


なにしろ、JICKが熱くてカッコよかった。
うっかり惚れてしまいそうなくらい。
タレントや役者としてテレビに出てくる
“うじきつよし”とは全く別物。
こんなにカッコいいミュージシャンが、ずっとギターも弾かず、
音楽活動に背を向けてたことが信じられない。
一体どういう思いだったのか。

2回目のアンコール。
実は、このアンコールは予定されてなかったらしいのだが、
もっと子供ばんどを観たい!というファンの拍手は鳴り止まず、
ついにステージに照明が点いた。
JICKがアコギをかかえて、一人で出てきた。

このとき、JICKが語ってくれたのは、
本当はずっと、子供ばんどをやりたかったということ。
でも、下手なことをして、子供ばんどの名前を汚したくなくて、
どんどん自分でハードルを上げてしまっていたらしい。
JICKは、“子供ばんど”をすごく大切に思っていたんだね。
だから子供ばんど以外では、歌もギターもやらなかったんだね。
JICKのそういう気持ちがきけて、嬉しかったなぁ。
会場内で「JICK、お帰り~!」という声援が飛び交った。
帰ってきてくれて、本当にありがとう!

アコギ1本で、しっとりと2曲を歌い、
あぁ、これで終わっちゃうのかー、としんみりしてたら、
他のメンバーを呼び込み、JICKもギターをエレキに持ち替えた。
『踊ろじゃないか』で、最後のひと暴れ。

興奮しっぱなしの2時間。

絶対に、次もあると信じてる。
また会えると思うだけで、胸の奥にポワッと灯がついたみたい。
これが、希望ってやつなんだな。

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