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2011年9月14日水曜日

ベリテンライブ2011 Special@井頭公園 ~その2~

ストレイテナー終わりで、
頑張って前進して、そこそこ前まで行く。
それにしても、さっきのフラカンのときと比べると、
さらに人口密度がアップしてて、かなりのギュウギュウ。
おまけに西日が容赦なく照りつけてきて、めちゃくちゃ暑い。
曇りがちだった昼の時間帯よりも暑いよ~。(→圭介)




斉藤和義

今回は、せっちゃん本人はもちろんだけど、バンドのメンバーが
かなり楽しみだったんだよね。
ひょっとしたら、達也さん来るかも!?と期待してたドラマーは
豊夢さんだった。
ちょっと残念。
いや、別に、豊夢さんがイヤなわけじゃないんだよ。

ギターは、フジケン(藤井弟)。
サウンドチェックで出てきたのを見て(もちろん、初めて)、
わー、男前!カッコE!と思った。
ギターは、ジャズマスターですかね?
どんなオットコマエなギターを聴かせてくれるのかとワクワクする。



オープニング。
せっちゃんは黒のアコギ(ギブソンかな?)を持ち、
痺れるカッティングのフレーズから入る。
『I Love Me』のイントロのリフは、本当にカッコ良くて、
オーディエンスの気持ちをガッツリともっていくなぁ。

『猿の惑星』はバンドヴァージョンは初めて聴いたけど、
こちらもなかなか良かった。
どちらにしても、ドラムがポイントになってる曲だな。
豊夢さんのドラムが光っていたわ。

新曲の『ウサギとカメ』は初めて聴いたが、
これまた、社会批判的な内容だった。
ってことは、次のアルバムの収録曲は、全編こんな感じなのか。
今日は演らなかったけど『オオカミ中年』なんて、
凄い歌詞だったと思ったけど・・・。
これをメジャーからリリースするなんて、凄いことだよな~。

「イェーイ」と、いつものふにゃーって感じで、脱力MC。
「地元で、こういうイベントが続いてるのは嬉しいですね」と、
地元をアピール。
『ずっと好きだった』のPVは、宇都宮で撮影したらしい。
ちょうど曇りの日で、なんとなくロンドンっぽくなったとか。

あっ、エロトークは無しでしたな。

『ずっと好きだった』が終わったかと思ったら、
もう一度同じイントロから『ずっとウソだった』へ。
観客からは歓声が上がる。
オリジナルの方よりも盛り上がっているのを見て、
ちょっと複雑な気持ちになる。

みんなわかってるんだろうか?
こういった、所謂“反原発ソング”と評されるであろう歌を
公の場で歌うことの意味を。

相当な覚悟が必要なわけだ。
いろいろ批判を受けたり、叩かれたりするだろうしね。
大人の事情とやらに巻き込まれたりもするかもしれない。
とにかく、そういった一切合切をを引き受ける覚悟がなきゃ、
こんなステージで歌ったりできないと思うよ。

あの、ふにゃーっとしたキャラクターの中に、
骨太な男らしさを隠し持った歌うたいなのですよ、せっちゃん。
私は、そういう覚悟を持って歌われた歌が
聴いてる人の心にちゃんと届いて欲しいと願わずにいられない。
みんなしっかりと受け取ってくれただろうか。

汗でびっしょりになりながら『歩いて帰ろう』
途中でギターのストラップが外れてしまい、
ハンドマイクで歌うせっちゃん、
という、たいへん貴重なもんが見られた。
最後は、マイクを振り回してキャッチするという、
高度なパフォーマンスにも挑戦していたよ。
ビシっとは決まらなかったけどね。

バンドのメンバーはここで退場。
結局、フジケンはあまり見られなかったわ。
地味に脇役に徹していたような気がする。

ステージに一人っきりで立つせっちゃんが歌う
『歌うたいのバラッド』に、胸が熱くなった。
「歌うことは難しいことじゃない」と。
そして「本当のことは歌の中にある」と。
その歌は、遥か遠くに向かっているようにも、
深く内部へと潜りこんでいくようにも思える。
ずーっと目を閉じたまま歌うせっちゃんの姿は、気高く美しかった。
せっちゃんは、いつの間にこんな凄まじい歌うたいになったんだろう。

せっちゃんがステージを去り、
心が解放されたのか、わけのわからない涙が溢れてきた。

 I Love Me
 猿の惑星
 ウサギとカメ
 ずっと好きだった
 ずっとウソだった
 歩いて帰ろう
 歌うたいのバラッド





ボウディーズは少しさがって観ることに。

正直なところ、せっちゃんに心を持っていかれたままで、
最初の方は、ゴキゲンなロックンロールも
あまりピンとこなかったんだけど、後半は、少し取り戻し、
けっこう楽しめた。

このバンドでのお気に入りはJIMくん。
自由奔放に動きまわり、すっごく楽しそうにギターを弾くのよ。
いいなぁ、かわいいなぁ。

ROYくんの品行方正な、デスマス調MCに、りーさんがウケてた。
いやー、ホントに、彼らは品行方正な好青年だね~。
私に娘がいて、「ボウディーズのライブに行きたい」と言われたら、
反対できないわ。

でも、この毒の無さが、オバサンにはちょっと物足りないのだな。
さわやかすぎる!

20年後、オジサンになっても、このままの芸風でやってたら、
それはそれで、凄いけどね。
さわやかオジサン・バンド。
そうねだねぇ、
そのくらい続けてくれると、それが却っていい味になってるよ。
きっと。




明日は月曜日だし、少し早めに帰りましょうということで、
みんなの意見が一致したので、トリのHYはパス。
荷物をまとめて、バス乗り場へ。



そして、夏が終わった。

4 件のコメント:

  1. ARABAKIからベリテンまで一気に読んだら満腹です~。
    ごちそうさまでした~。
    まとめてコメントです。

    憧れポイント→ARABAKIポンタ、一彦さん、ベリテンもう今年見ることのないフラカン、鬼気迫るせっちゃんとフジケン。
    あ、けっこう藤井兄弟でしたね。
    やっぱりケーヤンをスルーされましたね。コラ。

    よくこれだけの音楽を受け止められましたね。
    受け止める方にもエネルギーがいると思います。
    nemuriさん凄い。

    エロトークを封印しているのに、
    ワンマンなど閉じたところでなく、
    フェスでずっとウソだったんだぜ、猿の惑星を歌うせっちゃんは、
    かっこいいです。

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  2. せっちゃんがぼそっと口にした
    「また叱られちゃうな・・。」

    叱られるってわかっているのに歌っちゃうんですね。
    なんだか胸にぐっときました。

    歌うたいの時のせっちゃんは圧巻でしたね。
    何度も耳にしている曲なのに、なんであんなに涙が出るんですかね。

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  3. お世話になりました!
    あの日以来、坊ちゃん達に心を持っていかれそうなので、ヨシオTシャツ着用で踏ん張っています(^_^;)
    それにしても、痛快なロックンロールに痺れました~!まさに、ワクワクが飛び出しましたよ♪
    スケベでエロい歌詞のブルース=BAWDIE BLUSEに由来したバンド名の彼等・・品行方正なんて侮れないかもしれませんねー。

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  4. >tokageさん
    ダラダラと長~い日記にお付き合いいただいて、ありがとうございます。
    ARABAKIは、取捨選択が苦しかったですわ~。
    どのライブも濃かったですけど、こうしてアウトプットすることで、なんとか消化できてる感じです。
    いやー、ホントに濃かった。

    >りーさん
    あの『歌うたい~』は、素晴らしかったですね。
    今、思い出しても、胸が熱くなります。
    あー、ダメだ・・・、くぅぅ・・・。

    >サフィレットさん
    若い子がお気に召したのですね?
    あんな可愛い子らが、イカしたロックンロールを鳴らしてくれたら、参っちゃいますよね。
    しかし、私は・・・、10年後の彼らに期待してます。

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