ページ

2014年2月3日月曜日

遠藤ミチロウ×良元優作@APIA40

『遠藤ミチロウ × 良元優作 2マンライブ』
2014.1.26(sun) APIA 40
open 18:30 / start 19:00
adv ¥3000+drink / door ¥3500+drink



去年のクダラナ庄助祭りで、見事にKOを喰らって以来の
良元さんのライブ。
東京へ来られるのを首を長~くして、待っておりましたのよ。
いやー、長かったー。

さらに嬉しいことに、今回、ミチロウさんとの2マン。
なんて素敵なブッキングなんだ!
アピアさん、ありがとうございます!

というわけで、初めてのお店、アピアへ。
アコースティックのライブを専門にしているお店で、
とても落ち着いた雰囲気の、ゆったりとした造り。

いつものことだけど、基本的にガッツいてる私は
真正面の一番前に、ドドーンと陣取る。
何の恥じらいもなく。
ええ、こういうとこ、中年らしく厚かましくなってますよ。
前にも書いたけど、ステージと客席の境界線さえあれば、
どれほどミュージシャンと近付いても、なぜか恥ずかしくはないの。
遠慮なく、ガン見ですわ。



良元さん、歌ってないときは、ごくごく普通のおにぃちゃん。
MCのときは、とても照れながら話す。
かなりのはにかみ屋さんらしい。
なのに、ギターを持って歌い出すと、凄いのだ。
なんという説得力と存在感のある歌声。
ビシバシと胸に響いてきて、私の涙腺を刺激する。

決して上流、中流とは言えない、
市井で生活する人間の中から生まれた歌なんだなぁ。
巷に流れてる安っぽい応援ソングにはない、生々しさでもって、
地べたを這いつくばるようにして生きている人に
優しく寄り添うような歌なんだよ。
だから、涙が出てしまうんだよ。

おそらく、今日はじめて良元さんを観たらしい女性のお客さんが
たいへん感動したらしく「すごーい!」と感嘆を漏らしながら、
泣いておられましたよ。
あれは『昨日見た夕陽』の後だったろうか。

クダラナ庄助祭りで聴いて、すごく好きになった曲、
『キムおじさん』が聴けて嬉しかった。
あと『駄菓子屋のおっちゃん』とか、子供目線で
おじさんを歌った歌がいい。
優しくて、せつなくて・・・好きだわ。

あと、印象に残ったのが“カバー”じゃなくて
“替え歌”という言い方をして、ボブ・ディランの
『Don't Think It Twice,It's All Right』に
日本語詞をのせて歌っていた。
これも良かったな~。

ギターの方も、激ウマってわけじゃないのだけれど、
軽快で味があっていい。
何よりも、自身の歌世界を引き立たせるように奏でていて、
独特の世界観を築き上げていた。




ミチロウさんは、2年ぶりくらいかな?
そのときはM.J.Qのライブだったので、
こうやって、ソロのステージをガッツリ見たのは、それ以上前だ。

お馴染みの、目の周りを黒く縁取ったようなメイク。
照明の具合で時折、素のミチロウさんの顔が浮き彫りになることがあって、
その顔は、深い哀しみを湛えて生きる男の顔に他ならず、
固まったように目が離せなくなってしまう。

ミチロウさんが放つ、暴力的かつ耽美的な言葉は、
ボディブロウのように、じわりじわりと効いてくる。

浪江のことを歌っていた。
美しい歌だった。
胸が抉られるように痛くなって、涙が止まらなかった。
いつか、この痛みが過去の物になることがあるのだろうか。
そう思わずにはいられなかった。

良元さんと打ち合わせでもあったのか、偶然なのか、
こちらもディランの『Knockin' on Heaven's Door』を。
カッコよかったなぁ。




いいライブだった。
客席から「ありがとう!」という言葉をかけた人がいたけれど、
本当に、それがしっくりときたなぁ。



0 件のコメント:

コメントを投稿