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2011年8月30日火曜日

遠藤賢司の生銀座!!生ライブ!!@ヤマハ銀座スタジオ

「生!生!生!」生エンケン!!生ギター!!生ピアノ!!
遠藤賢司の生銀座!!生ライブ!!!!!!!!!!
8月26日(金) ヤマハ銀座スタジオ(ヤマハ銀座ビルB2)
開場 18:30 / 開演 19:00
前売 / 当日 ¥4,000-(税込) 




突然ひらめいて、銀座へ行くことにした。

かなりの豪雨だったんだが、客足は良かったようで、
席を増設したらしい。
私は最後の最後、開演間際に滑り込んだので、
その増設された最後列の席へ。
通路際だったので、かなり見易かった。


この場所は、
あの子供ばんどが復活ライブを行ったところでもある。
あの時とは雰囲気が違って、
小さなコンサートホールといった趣き。
フロアに椅子が並んでるだけで、こんなに雰囲気が変わるのね。
まぁ、こちらの方が本来の姿なんだろうな。
本来、スタンディングの爆音ライブを
演るようなところではないんだよね。


さて、お待ちかねのエンケンが登場。
客席の空気がピリリとする。
みんなが息を詰めるようにエンケンに意識を集中させている。
気持ちのいい緊張感だ。

そしてエンケンがギターを弾き始める。
『猫が眠ってる』だ。
あー、やっぱり凄い。
情念の塊のようなギターが鳴り響いて、
エンケンが歌い始めると鳥肌が立った。

音源を聴いているときも、そうなのだけれど、
エンケンを聴くときは、生半可な気持ちじゃ聴けないというか。
全身全霊をこめた迫力で、聴き手に挑んでくるものだから、
ちゃんと受け止めるには、こちらも襟を正さなきゃならなくなる。

それが、ライブだとなおのこと。
最後の音が鳴り止むまで、一切手抜きなし。
だから、観客も固唾をのんでエンケンを見つめる。
音楽のコンサートというより、
前衛的な演劇を見ているような感覚に近いかもしれない。
ピアノを弾く時が、とくにエキセントリックで、すごかった。
鍵盤を叩きつけるようにして、不協和音を轟かせたかと思うと、
美しいメロディーを奏で始めたりとか。
予測不能で、何一つ見逃すまいと、こちらも必死になる。

そんな憑かれたような演奏をしておきながら、
曲が終わると、一転して優しい表情でMCをするエンケン。
とてもチャーミングであった。

昔は、ここのヤマハでしか輸入盤のレコードが買えなくて、
試聴もできたので、よく来ていたという話とか、
初めてのレコーディングのときの話とか、
とにかく登場人物が豪華で楽しかった。

そして、8月15日に福島で歌ったことについて。
エンケンは「僕はプロだからタダでは歌わない」
というのを信条としているらしい。
だから、最初にミチロウさんからオファーがあったときには
少し悩んだらしい。
でも、遠藤兄弟であるミチロウさんの頼みだったので
引き受けることにしたそうだ。
いいよねぇ、遠藤兄弟の絆、カッコイイ。
そのライブでは、大雨が降って、ずぶ濡れになって歌ったり、
それはそれで面白かったみたいだけれど。
アコギのサウンドホールから雨が入って、
中に水が溜まってしまうほどだったとか。
凄まじい土砂降りだったんだなぁ。
ずぶ濡れになったギターも健在で、ちゃんと鳴っていた。

1月13日、エンケンの誕生日にニューアルバムを発売。
ただいま、絶賛レコーディング中とのこと。
そして、この発売日にクアトロでライブがあるそうです。
エンケンバンド、アイラブユー、恭二さんとのユニットも
出演予定だとか。
豪華!スペシャル!!見逃せませんよ。
しかし、カレーライスは出ないのかな・・・。
フラカンは忙しいからなぁ。



『君にふにゃふにゃ』→『踊ろよベイビー』→
『満足できるかな』と、流れを切らさず一気に駆け抜けた。
もう圧巻だわ。

最後は『夜汽車のブルース』
ギター弾きはみんな、
その音色で汽車を表現したくなるものなのか。
たしかに、ギターと汽車はよく似合う、いい取り合わせだ。
遠くへ連れて行ってくれる音がするもんね。

熱心なファンではない私でも、
ほとんど知ってる曲だったという、素晴らしいセトリ。
もちろん、間違ってます。
新曲のタイトルも、いい加減ですが、こんな感じ。




猫が眠ってる
ほんとだよ
外は雨だよ
カレーライス
雨あがりのビル街
僕は涙がこぼれ落ちた
チャントヤレ エンケン
歓喜の歌
君にふにゃふにゃ
踊ろよベイビー
満足できるかな
ダダダンダダダン(?)
もうちょっと頑張ろう
君は僕の人魚姫
美しい人
心の奥まで抱きしめて
夜汽車のブルース

夢よ叫べ





アンコールは『夢よ叫べ』をスタンディングで演奏。

今回のステージ、照明がとても良かったのだが、
このアンコールでの照明も素晴らしかった。
背景に大きく月が映し出されて、
それがエンケンの歌にすごくよく合っていたのだ。

エンケンが、歌舞伎役者よろしく見栄をきり、
客席を駆け抜けてフロア後ろの扉から退場した後も、
拍手は鳴り止まず、再度ステージに姿を見せる。
ピアノをポロロンと弾き、囁くように「ありがとう」と、
『地下鉄の駅へと急ぐ夏』の最後の部分だったのかな。

そしてまた、客席を駆け抜けて去っていった。




エンケンがそこに立っているだけで、
私は泣きそうなくらいに感動する。
人間として、なんてピュアでシンプルなことか。
もう天然記念物として保護してもらいたいくらいに、
美しい生き物だと思う。

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