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2011年11月24日木曜日

秋チェスト冬チェスト~被り曲なしの2日間~@LIQUIDROOM(2日目)

フラワーカンパニーズ ワンマンツアー
「秋チェスト冬チェスト」
~被り曲なしの2日間~
11月23日(水・祝) 恵比寿LIQUIDROOM
開場17:00/開演18:00
前売¥3,500/当日¥4,000(ドリンク代別途)



さて、2日目だ。
今日のチケットは、私よりクジ運の良さそうな方に取ってもらったので、
なかなかの良番。
おかげで、かなり見晴らしのよい位置に行けた。
本当にありがとうございました。


見晴らしが良いので、開演までの間、
ステージのセッティングをなんとなく眺めていた。
おや?
見馴れないギターが置かれている。
あのキュートな白黒のデザインは、ダンエレクトロだ。
おニューなのかな。
いったい、どの場面で出てくるんだろう、と密かに注目。



メンバー登場で、ぎゅーっと押される。
よかった・・・竹安の肩に鳩がのってなくて。

『ハタチ族』『MRI』と、はりきってスタート。
圭介は今日も調子良さそう。
キラキラしてるな~。

『この胸~』は、最近すっかり定着した
カントリーなアレンジで。
・・・???
圭介が歌い出してすぐ、歌詞をとばした。
まー、見事なすっ飛ばしっぷりでしたわ。
Q太郎さんが急いで歌詞のカンペを持ってきてくれたり、
適当に「えびすーー!」などと言って繋いだりして、
台詞に入る前に、なんとか取り戻せたのでセーフか!?

きゃー!『ギャンブル天国』!!
どなたか知りませんが、これをリクエストしてくれた方に感謝します。
リクエストはしなかったけれど、大好きなの、この曲。
地味曲マニアの私の中でも、三本の指に入る名地味曲だ。
あのギターの音がたまらなく好き。
もちろん、竹安を凝視!
あー、いいわ、気持ちいい音色だ。
最後のシャラララララ~、
のとこのウォーキングベースも良いなぁ、気持ちいいわ~。

もう、嬉しくってウットリとしていたのに、
圭介的にはイマイチだった様子。
G「でも、いい曲だよ」
圭「いいけど、地味なんだよな~」
その地味なとことがいいのにぃ・・・。

そういえば、昨日の『青い春』のときも、
リクエストが多かったわりには盛り上がらない的なことを言ってたなぁ。
ステージからだと、ワァーーと手を振り上げたりという
わかり易いリアクションが見えないと、不安なのだろうか?
飛んだり、跳ねたり、腕を振り上げたり、オイオイ言ったり。
そういうのもいいけど、
フラカンの魅力は、そこだけじゃないんだよ。
地味曲にこそ、フラカンの“らしさ”がギュッと詰まってる、
というのが私の個人的見解なのだが。

ライブで演るのは2回目という、新曲『ロックンロール』
これが、凄かった。
あー、どう言えばいいのか?
昨日から続いてる、私の涙腺決壊警報が鳴りっぱなし。
っていうか、決壊しまくりなんだけど。
心がブルブルと震えた、生まれたての子犬のように。
淡々とした圭介の歌声に
きちんとロックンロールと対峙してる真摯な姿勢というか、
引き受ける覚悟を感じて、にじんだ。


『BELLEBOTTOM JACK』終わりで、あのダンエレクトロが登場。
グレートもフレットレスに持ち替えた。
始まったのは『恍惚のブギ』
たぶん、私のポジション的な問題なんだろうけど、
やたらとギターの音が大きくて、圭介のハープが聴こえにくい。
このハープが色っぽくていいんだけどなー、残念だー。
竹安ーー!

うーっ、それにしてもカッコいいぞ。
この「怒りのBONGO」セットには腹筋がギュウですわ。

ダンエレクトロは、変則チューニングだったのか、
竹安は全開放で、ギャンギャンと鳴らしていたなぁ。

圭介曰く「しんどい曲ばっかりリクエストする」
いやー、申し訳ないが、そういうのが聴きたいものなのだよ。


橘いずみカヴァーの『失格』では、
開き直って譜面台が登場。
歌詞詰めこんでるもんね~。
でも「昨日やった曲と似た感じ」だったので、
わりとすんなり歌えたらしい。
ああ、そう言われれば『ヌードポエム』と似てるかも。
どう聴いてもフラカンだもんなぁ。

実は、最初のオファーは華原朋美の『I'm Proud』だったそうで、
一応練習はしたんだとか。
ただ、40過ぎのオッサンが「ローンリ~♪」と何度も歌うのは
かなりキビシかったらしい。
ちょっと聴いてみたいが。
次のフォー爆でお披露目されるかもね。

と、ここでミラクルが!

おおぉっ!
このイントロは・・・ひょっとして・・・私がリクエストした・・・
『真赤な海』!!!!!
マ ジ で !?
このイマイチ盛り上がりにくい上に、歌うのがしんどそうな曲。
私以外には誰もリクエストしてなさそうな、やや地味な曲。
演ってくれないだろう、と半ば諦めていたのに・・・。
あまりの嬉しさと驚きで動揺しまくり。
前半は曲に集中できなかったけど、それを取り戻すべく、
後半は目を閉じながら、音に身をまかせた。
やっぱり、ベースラインがカッコイイな~。
サビの半音ずつ下がってくメロディーもいい!
あー、やっとライブで聴けたよ。
感無量。

そんな私の個人的な感動を置き去りにして、
『深夜高速』のイントロが鳴ると、フロアから上がる歓声。
あっそう、みなさんはこちらをお望みだったのね。
と、少しシュンとした気分になる。
でも、観てるうちに納得した。
いや、させられた。
今の4人が奏でる『深夜高速』は自信に溢れていて、
これでもか、これでもか、と客席に直球を投げ込んでくる。
これまでに何百回とライブで演奏して、育ててきた曲なんだよなぁ。
それがひしひしと伝わってきて、なんだか悔しくなった。
私が恋焦がれるように待ちわびて、やっと聴けた曲よりも、
あんまり好きではない、と公言している曲の方が、
数段カッコ良かったんだもん。
ちょっぴり凹むわ。
それくらい、今日の『深夜高速』は響いたのだ。

そして『夜明け』
この流れ、たまらんです。
暗い夜の高速を走ってるうちに、空が白んできて・・・。

どうしても、20周年の野音を思い出してしまうよな~。

で、やっぱり同じようにステージの4人のオッサンが
奇跡のように美しくみえて、涙があふれるんだ。
この瞬間を止めておくことはできないけれど、
こんな瞬間が、また訪れることを期待してもいいだろうか。
そう祈らずにはいられない、舞い上がるアウトロ。


そんな感動的な演奏の後のメンバー紹介。
昨日にひき続き、鳩ネタ。
竹安がブログでも鳩撃退情報を募ると、
例のモヒカンドラマーから、すぐにメールがきて
「鳩料理の研究でもしてみたら」と。
あのお方、女子高生並みにメール早打ちできるらしいよ。

圭介のアイデアは「伝書鳩として飼う」
メール送る代わりに鳩を飛ばせばいいって。
G「俺も考えてたんだけどさ・・・」
G「『ピジョン竹安』じゃなくて『鳩安堅一』の方がいい!」
鳩安・・・。
なんか、元首相っぽい響き。
フラカンの鶏マークが鳩に変わる日も近いか・・・。

そして、夏ごろにニューアルバム。
これから曲作りらしい。
「俺も作るから」とグレート。
そいつは楽しみだなー。
すでにライブで聴いた新曲の出来がすごくいいだけに、
本当に楽しみでならない。


ラストスパートは『白目~』からの『ヌードコア』って!
ぎゃーーーっ!
あのギターリフ、とりあえず何かのスイッチが入るんだよな。
そしてメーターは振り切れる。
だって、お祭り騒ぎですから!
豚肉だってくわえちゃうから!!
バカが溶けるほど汗かいちゃってるから!!!
・・・と、最後までいっきに駆け抜けた。
デタラメな魂で踊りまくってやったぜ。


アンコール1回目。
『日々のあぶく』
ギターのアルペジオから始まって、圭介の歌がのる。
竹安が圭介の息遣いを感じようとして近寄る。
圭介もチラリとそれを確認。
この二人の姿が、やけにグッときたなぁ。

『アイム・オールライト』のとき、
今度は圭介が竹安に絡んでいく。
竹安の真後ろに隠れるようにして立って、チラチラ顔を出したり、
竹安の肩に抱きついたり。
当の竹安は、少々迷惑そうだったけど、笑ってたな。


アンコール2回目。
最後は『ホップステップヤング』
とてもハッピーな終わり方、それがフラカンらしい。
何よりも、ステージの上の4人が終始楽しげだったのが印象的。
バンドっていいな。



俺たちハタチ族
M.R.I.
この胸の中だけ
ギャンブル天国
脳内百景
It's Only Roc'kyun' Roll
ロックンロール(新曲)
BELLEBOTTOM JACK
恍惚のブギ
寄鷺橋サンセット
落ち葉
失格
真赤な海
深夜高速
夜明け
白目充血絶叫楽団
NODE CORE ROCK'N'ROLL
終わらないツアー
YES,FUTURE

日々のあぶく
フェイクでいこう
アイム・オールライト

馬鹿の最高
ホップステップヤング




またまた蛇足で、余計なことを書いてしまうけど許してね。

この2daysを通しての感想なのだが、
比較すると、1日目の方が出来がよかったんだよなぁ。
いや、2日目の出来が悪かったわけじゃなくて、構成の問題。

1日目は、少しレアな曲を混ぜ込んであったにしても、
わりと普通のワンマンライブの構成だったと思う。
2日目は、ちょっと頑張り過ぎちゃった感じがするのだ。
みんなのリクエストに応えようと無理したセットリストだった。
だから、曲と曲の繋ぎで楽器のチェンジが多くなって、
どうしても流れが途切れがちになってしまった。
もちろん、そこはきっちりMCで繋いではいたけれど。

このセットリスト組むのに苦労しただろうな、と思う。
こんなの新規のお客さんには難しすぎるもの。
それでも、ファンの声をちゃんと聞いてくれてて、
その声に応えようと頑張ってくれてるのが
痛いほど伝わってきた。
愚直なまでに、一生懸命だったのだ。

私は、そんなフラカンが大好きだーーー!

4 件のコメント:

  1. 「私もフラカンが大好きだ~!」と再認識させられた2日間でした。
    ご存じのように、物凄いライブ続きだったので「フラカンは心を引き戻してくれるのかしらん?」などとちょっと思っていましたが、全くの杞憂でしたね。
    「冬のにおい」から「ホップステップヤング」まで、体中に「フラカンガス(?)」が充満して破裂しそうでした。

    二日目、確かに間延びした感がありましたね。
    そうか、あれはセトリが関係していたのですね。

    いつもながらのクールだけど熱いレポをありがとうございます。同じ空間にいたのに、忘れていたことが沢山あるんだな。
    本当にnemuriさんの記憶力に脱帽です。
    勝てるのはくじ運くらいです。

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  2. 二日間、お世話さまでした。

    改めて“芸達者”なバンドだなぁと思いました。
    突き刺さるような激しさも、清らかな静寂も、あの四人組は奏でてしまう・・・本当に凄い!!
    とにかく技が際立っていて、ただただ圧倒された曲も多かったです。
    そんな訳で、いつも以上に記憶が曖昧です(^_^;)
    セトリを見ながら、じっくり反芻してみようと思います。通り過ぎてしまうのは、あまりにもったいないので。

    ライブハウスに「アイム・オールライト」が響く度に、日本が元気になっていることを実感出来るといいなぁ~。ささやかな願いです☆

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  3. うぉう☆うぉう☆
    こういうファンがかなり偏った視線で、狭い視界で、一方的に書いているレポはいいですね!(←褒め言葉です)
    真っ赤な海…某レポでセトリ見たときnemuriさんだな!と思いましたよ。
    夜を突き破れ♪ → 真っ暗な道を走る♪ → 夜明けが僕らを~♪ でのアウトロって、
    よくできた流れですなぁ。
    その後の流れがまた強烈ですが。

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  4. >りーさん
    まったく充実した二日間でしたね。
    やや間延びした感じもありましたけど、
    それもこれも、フラカンが“私の”リクエストに応えようと苦心した結果だと思うと、
    申し訳なさと愛しさで胸がいっぱいになりました。

    そして、クジ運は大事です!!

    >サフィレットさん
    私も曖昧な記憶ですが、ブログを書きながら、何度も何度も反芻して、
    絶対に覚えておきたいことだけを書き留めてみました。
    フラカンがくれた素敵な時間を忘れてしまうのは勿体ないですもんね。
    サフィレットさんも、何度も噛み締めてみて下さい。

    >tokageさん
    お褒めの言葉、ありがとうございます。
    九州は1月ですね。
    今回、フラカンは本気でリクエストに応えてますから、
    tokageさんも忘れずにリクエストして下さいね。
    きっと応えてくれるはず。

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