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2013年5月1日水曜日

フラワーカンパニーズ ワンマンツアー“ハッピーエンド2012-2013”@日比谷野外大音楽堂

フラワーカンパニーズワンマンツアー
“ハッピーエンド2012-2013”追加公演
2013年4月21日(日)日比谷野外大音楽堂 ※雨天決行/荒天中止
OPEN 16:45 / START 17:30
全席指定 ¥4,200 (当日¥4,700)



物販で大人買いしたった。
フラカンにご祝儀のつもりで、パーっと。
ライブ会場の物販で1万円以上使ったのは初めて。
またひとつ、大人の階段を上ったような気がしている。
(何か勘違いしてる貧乏性のヤツです。)

それにしても、雨が上がって良かったね~。
しかし…異常な寒さ。
なんと48年ぶりの最低気温の更新らしいよ。
セットリストに『最低気温』を入れておくべきだったんじゃない?
まぁ、桜もすっかり散ってしまった4月下旬に
こんな事態になるとは想像してなかったよね~。
『どしゃぶり地獄』程度は、準備してたかもしれないけどね~。



最早、私の定番となりつつあるなぁ、端の方の席。
今回はG側。
ステージ上にセッティングしてあるキーボードが
まず目に入ったが、驚きはしない。
物販並んでる間、ずっとリハの音を聴いてたから、
あの曲でね~、というところまでネタバレしている。
ただし、その鍵盤弾きが誰なのか、という謎は残っていたが。


いつものSEで4人が出てくる。
竹安は黒のジャケットを着用。
もちろんインナーは、あのVネックである!
(絶対、あれは竹安の勝負服だよね!)
Gもジャケット。
さすがに、この寒さで裸オーバーオールは無理だったか。
ちょっぴり残念なこの気持ちは何なんだろう?
しかし、ミスコニは半袖のツナギ!
はりきってるなぁ!
圭介は、いつもどおりの黒のドット柄のシャツ。

『なれのはて』から始まって「エンドロール」の曲を
立て続けに3曲。
忘れてたけど、レコ発ツアーのファイナルだったんだよね。
(年がら年中ライブしてるから、そういう実感がないのだ。)
ツアー初日の渋公から半年たって、新曲たちも
おろしたての新品じゃなく、使い込んだ味わいが出てきている。
よく煮込まれた感じが伝わってくる。

『SO LIFE』を聴いてたら、熱いものがこみ上げてきた。
そう、キレイ事じゃなく生きていくということ。
「それが人生」ということ。
わかりきってることだけど、フラカンの音楽に
説得力を感じてしまうのは、何故なんだろうか?

その後に続いた『恋をしましょう』の
なんともいえない能天気さに救われた気がした。
青臭くて傍若無人な、当時の圭介節が、愛しかった。
マイクスタンドを頭上に掲げる圭介は、
オッサンだけれど、いい歳のとり方をしているなぁ。
かっこいいぜ、オッサン。

『トラッシュ』が良かったなぁ。
もっとゴキブっていけ~!と、貪欲な生命力が漲っていて。

リハの音漏れで聴いたはずなのに、
最初のコードを竹安がジャラーンと弾いた瞬間に、
ハッと息を飲んでしまった。
『吐きたく~』
このどうしようもないネガティブ・ソングは、
どうも取り扱いに困ってしまうのだ。
好きなのかキライなのか、聴きたいのか聴きたくないのか。
その間ではなくて、その両極端を振り子のように
往ったり来たり揺れ続けているのだ。
なんとも厄介な歌である、とくに心が弱ってるときには。
お気付きの方もいらっしゃるでしょうが、
ここ最近、かなり落ちていってる私なのである。

そこへ『246』からの流れが、さらに重くのしかかる。
圭介の声は、心の傷口から、スーッと入ってくる。
あー、いつだってそうだ。
この痛みを分かち合ってくれるわけでもなく、
アホみたいに無責任な“ガンバレ”を言うわけでもなく、
「それでも生きている、どうしようもない俺」の情けなさ、
カッコ悪さ、せつなさ・・・その丸ごとを歌ってくれることで、
同じように惨めな自分にも居場所を与えられたような気がするのだ。
落ちているときほどよく響く、圭介の高らかな声よ。

そして、スペシャル・ゲスト常田真太郎くん(fromスキマスイッチ)
が登場。
グレートの話では、このツアーの初めから、ファイナルは、
常田くんのピアノで『エンドロール』を演ると決めてたらしい。

ここで、まさかの圭介が入りをトチるという・・・。
歌詞をとばしたのかと思ったら、ギターのコードを間違えたらしい。
フレットがひとつズレてたんだって。
「こんなの初めてだよー」と言ってたけど、
それほど、緊張感を持ってのぞんでたんだね~。
なんて思ったのだが、実は、常田くんの紹介するときに、
いつもの声を張った言い方だと、曲と合わないから、
もっと落ち着いたトーンで言わなきゃ・・・ということで、
頭がいっぱいになってたって・・・。

そのままの5人で『東京タワー』へ。

これが素晴らしかったんだわ~。
常田くんの鍵盤も素晴らしかったし、
間奏のブルースなアレンジもカッコよかくて、痺れた。
で、圭介の歌の説得力がハンパなく、
『吐きたく~』から(或いは、初めから?)連ねてきたものが、
パズルの最後のピースがピタッとはまるように、腑に落ちた。
落ちても、凹んでも、転んでも、“奥歯噛んでGO”なんだよ。
もちろん、そんなことわかってた。
今まで何度も聴いてきた曲だもん。
でも、この日の野音で聴いた『東京タワー』は、
ライブ全体に流れるストーリーの伏線を解決し、収束させる役目を
見事に果たしていたように思う。
力強かったなぁ。

本編最後は、文句なしの鉄板4曲。
北風がめちゃくちゃ冷たかったけど、いい汗かいたね。



なれのはて
煮込んでロック
SO LIFE
恋をしましょう
人生 GOES ON
永遠の田舎者
切符
ビューティフルドリーマー
トラッシュ
元少年の歌
ロックンロール
吐きたくなるほど愛されたい
246
また明日
エンドロール
東京タワー
脳内百景
NUDO CORE ROCK'N'ROLL
チェスト
YES,FUTURE

天使
はぐれ者讃歌
真冬の盆踊り

深夜高速
サヨナラBABY



アンコールで初めて聴いた『天使』
アルバムのラストナンバー、何度このギターの旋律に救われたことか。
でも、このライブでのカタルシスは『東京タワー』で済んでいたので、
もっと無邪気な(ミーハーな?)指フェチ目線で、
竹安を見つめたのだけれど、逆サイドなので、遠かった・・・。

いつもと違う角度から見るギタリストが、
なんだかヤケにカッコよく見えるじゃないか。
アングルの問題なのか???と、考えてみると、
いつもよりカッコよく見える要因は、一つ。
ジャケットだ。
シルエットがオトコマエなのだ。
それを裏付ける証拠写真が、↓↓こちら。(無断拝借御免!)


ジャーン!
どうよ、この肩から腕にかけてのシルエットの美しさ!



ダブル・アンコールで、遂に!
グレートマエカワ in オーバーオール!!(←言葉がオカシイ)
場内が沸きまくる!
見てる方まで凍えそうな寒さなのに、漢だね~。
「NOオーバーオール NO LIFE!」と言い切った。
オーバーオールという、どちらかというと野暮ったい衣服が
崇高なものに思えたという、歴史的瞬間。
ま、錯覚だけど。

G側の端の方の席だったので、
何度も、営業上手な社長が愛想を振りまきに来てくれるのが
ありがたかったですわ。
そのときのGの表情が、この上なく楽しそうでね~。
心底、この野音のライブを楽しんでいるんだなぁって。



2009年の野音は、11年ぶり(だっけ?)にそのステージに立てたことの
喜びと緊張で、異常な高ぶりの中、がむしゃらに突っ走ってた。
2011年は、震災直後で、ライブの開催すら危ぶまれ、
異常事態が日常と化した中でのライブは、特殊な緊張感に包まれていた。
そして、2013年の今回。
やっと、通常営業のフラカンのライブが見られた、と感じた。
常田くんが入ったり、スペシャルなメニューなのは間違いないけれど、
私の好きな「いつものフラカン」を野音で見られたことが、
この上もなく嬉しかった。


2 件のコメント:

  1. ニヤニヤして読みました~。
    さすがの寒波ニーズですね!
    指は通常のライブでいくらでも見られますから、
    野音のイベント感を楽しんで正解です!

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    返信
    1. >tokageさん
      いやー、遅くなってしまった上に、
      MCとかほとんど端折ってるし、中途半端なものを読んでいただき、
      申し訳ないような気持ちです。

      そう、そう。
      野音は、一種のお祭りみたいなものなんですよね。
      今回やっと、その雰囲気を存分に楽しめたような気がしています。

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