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2013年9月24日火曜日

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団 vs アナログフィッシュ@La.mama

『道玄坂異種格闘技戦 vol.53』
アナログフィッシュ
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
2013年09月16日(月・祝) 渋谷 La.mama
開場 17:30 開演 18:00 
前売 ¥3,000- 当日 ¥3,500-(ドリンク代別途要)



台風が日本を直撃した日。
朝は暴風の音で目覚めた。
起きてテレビをつけると、京都あたりで大変なことになっていて、
おそろしい映像を目にした。
被害にあわれた方、怖い目にあわれた方に
心よりお見舞い申し上げます。

うちの方を走ってる電車も、強風の為止まっていたが、
バスでちょっと遠回りして渋谷へ行くルートが稼動していることを確認して、
とりあえず、ひと安心する。
台風の動きからすると、夜には暴風圏からは外れそうなので、
たどり着くことさえできれば、なんとかなるだろうと思った。

その予想よりも速く台風が去っていったので、
結局は、いつもの電車、いつものルートで渋谷まで行くことができた。
めでたし、めでたし。

いや、しかし、台風よりも気懸かりなことがあったのだ。
この前、ライブ中に体調を崩してしまって以来の
スタンディングのライブということで、かなり緊張していたのだ。
そう、ビビっていたのよ。
また倒れるんじゃないだろうかって。
なので、フロアの後方、2段くらい高くなってる所から、
ビールを飲みながら、ゆるゆる観るという作戦でいくことにした。
何かあっても、すぐにトイレに駆け込めるように。



先攻は、アナログフィッシュ。

たぶんライブを観るのは、3回目だと思うんだけれど、
今日がいちばん、カッコよかった。響いた。
うまく言えないんだけど、
蒼さ、懐かしさを感じて、直接涙腺を刺激されてしまった。
いいバンドだなぁ・・・。

と、無理矢理短くまとめてしまったけれど、
時間のたつのがあっという間で、自分の体調を
心配する暇なんてなかったことを、彼らに感謝したい。



そして、後攻、トラベル。

いつものように『タンバリア』が始まって、奇妙くん登場。
今日は蝶ネクタイね。
どうせ、すぐに外しちゃうんだけどね。

今日のホーン隊はお二人。
Tpのどうまるくんと、T.Saxのユージェイ。
後で知ったことだが、Saxのますこさんは、
台風の影響で、新幹線に乗れず欠席になってしまったらしい。

他のメンバーも、大阪からの車移動なので、
今日ここに来られるかどうか、心配したよねー。
無事に着てくれて、ライブ観られて、何より。
そんな大阪チームの移動の苦労も知らず、
奇妙くんは「寿司食べてました」ってさ。
この、ドSめ!

そうそう。
奇妙くん、金髪だった髪を切ったら、毛先の方だけ
その名残が残ってて、まだらになっていた。
それが小動物(リスとかアライグマとか)の毛並みと同じ質感に見えて、
なんだかキュートでしたわ。

『タンバリア』~『ツイストで踊りあかそう』の序盤の
飛ばしっぷりが、気持ちよかった。
サム・クックのカヴァーは、すっかり定番になったようで
嬉しいなぁ。

最近、ポルシェを買ったという奇妙くん。
まだ納車前なのに、すでに「ちょっと飽きた」らしい。
いろんな人に「買った」と言ってるうちに、
もう満足してしまったみたいで「取りに行くのが面倒くさい」って。
奇妙くんらしいや。

アンコールで、新曲の『仁義なき恋愛』を初披露。
まだ全然、歌詞を覚えてないから、適当に歌ったみたいで、
CDに入ってるのとは違うらしいけど、
思いついた言葉を紡ぎながら歌うのは、奇妙くんの得意技。
歌詞に詰まるようなこともなく、サラリと歌いのけた。
ほとんどリハもしてなかったらしいので、
「やっぱり、ちょっとカタいな」とコメントしてた。
オールド・ジャズっぽいナンバーでしたわ。

最後の『~なりくさっても』は、
イントロに入ろうとしたところで、突然、奇妙くんが
「レゲエで!」と言い出した。
それに対する反応が、みんな早かったなぁ。
てっし~、安田さんのリズム隊が、即座にレゲエのリズムを
叩き出して、他のみなさんもサッと入っていった。
その反射神経の良さに、惚れ惚れしてしまったわ。

このレゲエVer.が、なかなかイカしてたのよ。
こんなせつないメロディーが、レゲエに合うなんて
意外なんだけれどね。



タンバリア
機嫌なおしておくれよ
わるいひと
ツイストで踊りあかそう
サントワマミー
あの娘に会いにゆこう
SWEET MOMORIES
星に願いを
オー・シャンゼリゼ

仁義なき恋愛
君が誰かの彼女になりくさっても



ゆるーいMCと、熱のこもった歌のアンバランスは、
奇妙礼太郎というシンガーのアンバランスさ、
或いは、危うさと重なる。
何かが決定的に欠けている人なんだろうなぁ。
その欠けてる何かを希求する姿を、私は美しいと感じるのだ。

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