ページ

2015年4月2日木曜日

はいからさん/ギターパンダ@440

ロックンロール期末試験
はいからさん/ギターパンダ
2015/03/31 (Tue) 下北沢440
開場19:00 開演19:30
前売¥2000 当日¥2500 (+1drink)



思い起こせば、去年のパンダ音楽祭以来のギターパンダである。
いやー、ご無沙汰しちゃったなー、パンダ師匠!

赤のグレッチをアンプに直結。
この音を聴くと、あぁ、のりをさんだなぁ、と思う。
いい音じゃないかもしれないけど、のりをさんそのものみたいに
生々しい音なので、なんとも愛しく感じる響きなんだよね。

自己紹介の歌から始まって、子供と乙女の夢をぶち壊す
パンダの正体こんな人だったコーナーで、1枚ずつ脱皮していき
カルピス・プレスリーへ。
一連の流れはあいかわらず。
もはや、古典芸能の風格すら漂う安定感。
(東京コミックショー的というべきか?レッドスネイク、カモン!)

『引き潮』は、今のこの時代だからこその重みを感じる。
ホント、自民党に殺されるくらいなら、どこか遠くの国へ逃げたいよな。
と、まったくの夢想ではなく、かなりの現実味を持って
考えてしまう今日この頃だもんねぇ。

キヨシローの『僕の目は猫の目』にキュンとなる。
のりをさんが歌うラブソングは、初々しいなぁ。
怪しげなコスプレしたおじさんが歌っているというのに・・・。

『とばせロック』を聴くと、楽しいのに涙が出る。
ロックンロールに取り憑かれたバンドマンの生き様が詰まっていて
どうしようもなくグッとくるのだ。

まったく個人的で、他人からみればくだらないことなんだけれど、
前日、若手バンドの厳しい現実を見せつけられて、
ロックって何?バンドって何?幸せって何?
・・・と、答えのない不毛な思考回路の迷宮に囚われてしまったのだ。
そんなもの、明確な答えなんてあるわけないのに・・・。
その迷宮の出口が、パンダの格好をして不意に現れたのよ。そんな感じ。
あぁ、のりをさん・・・最高!
いや、ホント。
迷ったり、煮詰まったりしてる若いバンドマンがいたら
パンダ師匠のステージを見ることをお勧めするね。
(そんな人が、このブログ読んでるとは思えないけど)
笑いの中にある、旅するバンドマンの凄味のある覚悟を感じるから。
そんなわけで、ちょっぴり涙目のコール&レスポンスになってしまった。
きっと、そんなのは私だけだろうけど。

あれっ!?
“永六輔”がなかったぞー!
(やりたかったぞー!)



そして、初はいからさん。
以前に、トーベンさんが新譜にコメントを寄せていたこともあり、
気にはなっていたバンド。
で、かみぬまくんのバンドサポートでドラムのオッキーさんを知って、
ますます気になっていたところ、パンダ師匠と対バンするっていうので
思わずチケット予約しちゃったというわけ。
こういう反射神経だけはいいのだよ、私。

はいからさんは、シンプルな3ピース。
最近ツアーをまわってきたところらしく、その充実ぶりが伝わってくる。
ギュッと密度の高いバンドの音が鳴っていたもんねぇ。
ギター&ボーカルの近田さんは、まっすぐ澄んだ声で歌う。
当然ながら、オッキーさんのドラムにのったバンドのサウンドは
軽快で心が弾む。
たーのーしーーー。

近田さんが敬意をこめて「パンダ先生!」と
呼んでいるのが、なんか可愛らしかったですわ。

実はライブの前に、ちょこっとYoutubeでチェックしてたんだけれど、
悪くはないけど、あんまりピンとこないというのが
その正直な感想。
でも、やっぱりライブは別物なのである。
PCの小さい画面で見るのとは、全然違うんだよなぁ。
これは、毎回のように思っていること。
私がライブ・ジャンキーたる所以でもある。
この一言に尽きる。「音楽は現場で聴け!」(←nemuriの座右の銘)

とにかく、近田さんの人柄がいいんだなぁ。
「いい曲を作って、いいライブをする」というシンプルで当り前のことを
丁寧にやっていこうとする姿勢がオトコマエ。
歌ってる内容は、ちょっと暗かったり内向きなところもあるけど、
それを朗らかに歌うところが、とてもいい。



アンコールは「パンダ先生」も登場。
(あっ、パンダは着てなかったけどね)
『サイコー』をオッキーさんのドラムで聴けて嬉しかったなぁ。
サイコーでしたよ。




0 件のコメント:

コメントを投稿