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2009年4月11日土曜日

【映画】フィッシュストーリー

観てきました。

原作、監督、音楽をやってる人みんな好きなので。
これは見逃すわけにはいかない。
(…とはいっても、中村監督の映画は
『ジャージの二人』しか見てなかったりするけど)


伊坂さんのお話って、映像にするのって
結構難しいんじゃないかと思うんだけど、
(とくに、シーンとシーンの繋がりが。)
そのへんは上手くできてたんじゃないでしょうか。
面白かったし…ただ、面白かったんだけど、
もっと、何かが欲しかった。
何が足りないのかなぁ。


“逆鱗”は良かった。
カッコいい。
ボーカルの声いいよね。すごくパンクだ。
でも一番はまってたのは、ギターの人。
すっごく存在感あったので「いい役者さんだなぁ」と思ったら、
本職はギタリストさんだったんですね。
監督が見つけてきたのかな。
すばらしいキャスティングだ。


この1975年の件は大好き。
バンドのメンバーみんな個性が出てていい。
男らしいしね。
バンドとしての葛藤がありつつも、
演奏することで一つになっていく感じがいいよね。


全編通して、キャスティングは見事。
森山未来、大森南朋、多部未華子…。
ピタリとはまってた。


さて、足りないのは何か。


なんか、まとまり良すぎなんじゃない?
バランス良すぎなんじゃない?


突出した何か、はみ出した何か、が欲しかった。
だって、それが「パンク・ロック」なんじゃないの。


これは伊坂氏の書く小説にも言えることなのかもしれないけど、
「上手すぎる!」っていうのが、実は欠点な気がする。


(好きなんだけどね。)

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