ぜんぜん本を読んでないわけじゃないんだけど、
ただ、このメモ書きのようなものを書くのが億劫でね。
少しネタバレなことも含んでいるので、
それがイヤな人と、興味のない人はスルーしてね。
「真田太平記(全十二巻)」 池波正太郎
全12巻、やっと読了。
途中、泥酔の果てに図書館の本を失くしたりもしたっけ。
あれは、ついに出てこなかったなぁ。
ちなみに、図書館の本は、新しいのを買って現物で弁償。
文庫だから安くすんで、助かったわ。
池波正太郎を読み始めたのは、ここ数年。
若い頃は、なんかオッサン臭い気がして手が出なかったのよ。
しかし、読んでみたらハマった。
文章が簡潔でリズミカル。
読んでて気持ちよいんだよね。
そして、人物の描き方に愛があるのだ。
悪党だったり、敵役だったり、ほんの端役の人物に対しても、
書き方に愛情を感じるの。
だから、読んでいるうちに、どんどん登場人物にのめりこんでしまう。
こういう大河もの(?)というと、時代そのものを主役に据えて、
一人一人の人間をその部分的要素の一つにしか過ぎないような、
そんな描き方をしている作家さんがいて、そういうの私は苦手なんだけど、
男の人とか、それがいいんだ!という人も多い。
所詮、私は女子供の感性なのでね、わかんない。
人物に感情移入できなきゃ、面白くないじゃん。
そんなわけで、これを読み終わる頃には、
すっかり真田家の面々に心酔してしまってて、
歴女みたく、あの六文銭のグッズが欲しくなったりする。
「また会う日まで(上・下)」 Until I Found You
ジョン・アーヴィング 小川高義=訳
これは、アーヴィング節全開の長編。
アーヴィングの作るお話は、何もかもが過剰に盛り付けてある。
それが、現実離れしてればしてるほど、読んでる方は安心して
物語世界へすんなりと入っていけるんじゃないかな。
エマが死んじゃうとこで、胸が張り裂けそうになった。
このセクハラ娘が好きだったんだよね、私。
捻くれてて過激だけど、ジャックに対する愛情は深い。
それが、死んだ後になって、更に明らかになるものだから、
声を上げて泣きそうになったわ。
そして、後半のドンデン返しには驚かされる。
やっぱり、並みのストーリーテラーではないなぁ、という感じ。
ジャックの口癖「おおー」というのがお気に入りで、
あちこちで使ってしまっているんだけど、
もちろん、このブログの中でもね。
「εに誓って」 森博嗣
このシリーズ、どこまで読んだかすぐに忘れてしまうんだよね。
これが4作目だそうだ。
こういうときのために、こうして記事を書いているんだよ。
これで、次に悩んだときは、ここを見ればいいわけだ。
森さんの本は、私にしては珍しくマメに読んでいるはず。
S&MシリーズもVシリーズも読んでるもんね。
で、これらのシリーズを踏まえての展開になるので、
もし読んでない人は、まずS&Mシリーズから読破して下さいね。
長編小説好きの私にとって、
こういう地続きで派生していく物語なんかは、大好物。
あっちのシリーズのあの人がこんな所に!みたいなのが楽しくて。
でもまぁ、この1冊だけを取り上げると、
あんまり面白くなかったかもしれない。
私としては、このシリーズを一つの物語として理解しているので、
その第4巻だと割り切れば、まぁね。
次の展開が気になるところだ。
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