ページ

2011年1月13日木曜日

【読書メモ】真田太平記/また会う日まで/εに誓って

ぜんぜん本を読んでないわけじゃないんだけど、
ただ、このメモ書きのようなものを書くのが億劫でね。

少しネタバレなことも含んでいるので、
それがイヤな人と、興味のない人はスルーしてね。




「真田太平記(全十二巻)」  池波正太郎


全12巻、やっと読了。
途中、泥酔の果てに図書館の本を失くしたりもしたっけ。
あれは、ついに出てこなかったなぁ。
ちなみに、図書館の本は、新しいのを買って現物で弁償。
文庫だから安くすんで、助かったわ。

池波正太郎を読み始めたのは、ここ数年。
若い頃は、なんかオッサン臭い気がして手が出なかったのよ。
しかし、読んでみたらハマった。
文章が簡潔でリズミカル。
読んでて気持ちよいんだよね。
そして、人物の描き方に愛があるのだ。
悪党だったり、敵役だったり、ほんの端役の人物に対しても、
書き方に愛情を感じるの。
だから、読んでいるうちに、どんどん登場人物にのめりこんでしまう。

こういう大河もの(?)というと、時代そのものを主役に据えて、
一人一人の人間をその部分的要素の一つにしか過ぎないような、
そんな描き方をしている作家さんがいて、そういうの私は苦手なんだけど、
男の人とか、それがいいんだ!という人も多い。
所詮、私は女子供の感性なのでね、わかんない。
人物に感情移入できなきゃ、面白くないじゃん。

そんなわけで、これを読み終わる頃には、
すっかり真田家の面々に心酔してしまってて、
歴女みたく、あの六文銭のグッズが欲しくなったりする。




「また会う日まで(上・下)」 Until I Found You
ジョン・アーヴィング 小川高義=訳


これは、アーヴィング節全開の長編。
アーヴィングの作るお話は、何もかもが過剰に盛り付けてある。
それが、現実離れしてればしてるほど、読んでる方は安心して
物語世界へすんなりと入っていけるんじゃないかな。

エマが死んじゃうとこで、胸が張り裂けそうになった。
このセクハラ娘が好きだったんだよね、私。
捻くれてて過激だけど、ジャックに対する愛情は深い。
それが、死んだ後になって、更に明らかになるものだから、
声を上げて泣きそうになったわ。

そして、後半のドンデン返しには驚かされる。
やっぱり、並みのストーリーテラーではないなぁ、という感じ。

ジャックの口癖「おおー」というのがお気に入りで、
あちこちで使ってしまっているんだけど、
もちろん、このブログの中でもね。




「εに誓って」 森博嗣


このシリーズ、どこまで読んだかすぐに忘れてしまうんだよね。
これが4作目だそうだ。
こういうときのために、こうして記事を書いているんだよ。
これで、次に悩んだときは、ここを見ればいいわけだ。

森さんの本は、私にしては珍しくマメに読んでいるはず。
S&MシリーズもVシリーズも読んでるもんね。
で、これらのシリーズを踏まえての展開になるので、
もし読んでない人は、まずS&Mシリーズから読破して下さいね。

長編小説好きの私にとって、
こういう地続きで派生していく物語なんかは、大好物。
あっちのシリーズのあの人がこんな所に!みたいなのが楽しくて。

でもまぁ、この1冊だけを取り上げると、
あんまり面白くなかったかもしれない。
私としては、このシリーズを一つの物語として理解しているので、
その第4巻だと割り切れば、まぁね。
次の展開が気になるところだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿