ページ

ラベル 本 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 本 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2014年10月12日日曜日

Top Of The Mountain

最近、ビリヤードを始めた。
「始めた」と言ってもゼロから始めたわけじゃなく、
人生で3度目くらいのマイブーム。
このブーム、ほぼ10年くらいの周期で巡ってくるのはナゼだろう?

ビリヤードっちゅうのは、それはそれは奥の深いゲームでして、
私みたいに、適当にヘラヘラ撞いてるだけで上達するような
甘っちょろいもんじゃないのですよ。
まぁ、これはあらゆるスポーツ、芸事に通ずることですな。

基本的に何事においても、まず理論的なことを理解してからでないと、
技術の習得が出来ないという、頭デッカチな体質の私。
入門書と呼ばれる書籍が大好きなのである。

十数年前に買った本を出してきた。

ザ・ビリヤードA to Z


今読んでも、面白い。
この本、“為になる”というレベルを超えて、
純粋に読み物として面白いことが書いてあるのだ。
著者のビリヤードについての考え方が、とても懐が深く、
そのビリヤード観が、人生観に重なって見えてくる。

「ビリヤードを征服しようとするのではなく、
わずかなズレを許してもらって、玉をポケットする」
なんだか、人生哲学のようにきこえてくるから不思議だ。

精密機械のような精度を求めても仕方がない。
人間なのだから、さまざまな外的、内的要因に影響を受ける。
そこを乗り越えていくには、一本筋の通った精神性が必要なのだ。

たかがビリヤード、されどビリヤード。
どんな道でも究めれば、一つの真理に導かれるものなのだろう。
どの登り口から始めても、辿りつく頂は一つだから。

その頂上からの眺めはどんなだろう?
果てしなく凡人の私は、あちこちの麓からそれを見上げ
ただ想像してみることしかできないのだけれど。




2014年4月28日月曜日

空想無宿なダメ人間

久しぶりに、読んだ本のことを書きたくなった。

私の場合、読書に限らず何をするにおいても、ムラがある。
他のことが手につかないくらい夢中になっていたかと思うと、
ふっつりと糸が切れたように、止めてしまう。
それがまた、ちょっとしたキッカケで再び盛り上がったりと、
波のように、寄せたり引いたりを繰り返す。

読書においてもそんな感じで、今現在、ノリにノってて、
空き時間ができたら、とにかく本を開いている。
あいかわらずケチなので、買わずに図書館で
ごっそりと借りてきて、読み物を絶やさないようにして。

週末、夫が留守だったので、これ幸いと
ひたすら、読む、読む、読む!

そこで、嵌まりまくったのが、こちら↓


「李歐」 高村薫



ハードボイルドで、香港ノワールの匂いがする。
(実は、ほとんど見たことないのだけれど)
クライム・ノベルのようでもあるけれど、
ファンタジーでもある。
読んでいる間、ずっと大陸の風に吹かれていた。
この物語の世界感が、息苦しいほどにリアルに感じられて、
夢にでてくるほどだった。

ストレートに感情移入してしまえる人物は登場しないのに、
その世界の中に、いつの間にか入り込んでしまっていた。
桜の妖しい美しさに幻惑されていた。

困った、困った。
家で一人っきりで、こんなの読み耽っていたら、
私を現実に引き戻してくれるものがなく、
かなり遠くまで行ったきりになってしまった。
もちろん、飯も食ってねぇ。

夕方、夫が帰宅してアレコレ話しかけてきても、
あまりに遠くまで心が彷徨い出てしまっていた為に、
なかなかピンとこなくて、ちゃんとした返答が出てこず、
「大丈夫か?」と体調(頭かな?)を心配されてしまった。

ああ、結婚してて良かった。
夫がいるおかげで、私は現実に引き留められているのだな~、
とつくづく思う。
私一人だったら、地に足を着けて、現実を生きるということは
もっと困難なことだったかもしれない。

あぁ、まったく本ネタじゃないところに着地してしまった。
とにかく面白かったということですよ。
まー、そういうこと。




2011年2月20日日曜日

【読書メモ】センセイの鞄/神の子どもたちはみな踊る


しばらくライブの予定がない。
当然、ブログに書くネタもない。
私の日常なんて、本当に空虚なものなのよ。

あっ、大阪野音は、前向きに検討中。
たぶん弾丸ツアーになると思うけど。
出不精の私だが、フラカンのためとなるとフットワークが軽い。
恐るべき、フラカン・マジック。




「センセイの鞄」 川上弘美


流行とかサブカルに疎いんでけど、
この本って、数年前に流行ったんだって?
あとがきで知ったんだけど、
中高年のオジサマ方がこぞって読んでたとか。
年をとっても、まだまだ捨てたもんじゃないぞ、
と、ラブロマンスに憧れる気持ちがあるということか。

なんなんでしょ、この心地良さ。
センセイとツキコさんとの間にある温もりが、ただただ気持ち良く、
反対に、センセイのいない場所、
実家や同級生に連れて行かれたバーで、ツキコさんが感じる
居心地の悪さが手に取るようにわかってしまう。

最後に残された鞄の、なんとも言えない虚ろさが
悲しくて仕方ない。





「神の子どもたちはみな踊る」 村上春樹


けっこう前に読んでしまったので、記憶がすでに曖昧。

阪神大震災に絡んだ六編の話。
最後の二つが好きだな、村上ワールドで。

「かえるくん、東京を救う」は、もろ村上ワールド。
かえるくんの生真面目なキャラがコミカルでいい感じ。
だけど、その最期には、涙。

「蜂蜜パイ」は、ラブ・ストーリーだ。
主人公は不器用な男。
はっきりいって、こういう不器用な男が好きな女は多い。
もちろん、私もダメンズ好きだからね。

クマの話が出てくるところは、アーヴィングの影響なのかな?
そして私は、こうしてクマの出てくる話にも弱い。

このクマさんの話、可愛らしくていいお話。
蜂蜜パイを焼くクマって、なんてキュート!

2011年1月13日木曜日

【読書メモ】真田太平記/また会う日まで/εに誓って

ぜんぜん本を読んでないわけじゃないんだけど、
ただ、このメモ書きのようなものを書くのが億劫でね。

少しネタバレなことも含んでいるので、
それがイヤな人と、興味のない人はスルーしてね。




「真田太平記(全十二巻)」  池波正太郎


全12巻、やっと読了。
途中、泥酔の果てに図書館の本を失くしたりもしたっけ。
あれは、ついに出てこなかったなぁ。
ちなみに、図書館の本は、新しいのを買って現物で弁償。
文庫だから安くすんで、助かったわ。

池波正太郎を読み始めたのは、ここ数年。
若い頃は、なんかオッサン臭い気がして手が出なかったのよ。
しかし、読んでみたらハマった。
文章が簡潔でリズミカル。
読んでて気持ちよいんだよね。
そして、人物の描き方に愛があるのだ。
悪党だったり、敵役だったり、ほんの端役の人物に対しても、
書き方に愛情を感じるの。
だから、読んでいるうちに、どんどん登場人物にのめりこんでしまう。

こういう大河もの(?)というと、時代そのものを主役に据えて、
一人一人の人間をその部分的要素の一つにしか過ぎないような、
そんな描き方をしている作家さんがいて、そういうの私は苦手なんだけど、
男の人とか、それがいいんだ!という人も多い。
所詮、私は女子供の感性なのでね、わかんない。
人物に感情移入できなきゃ、面白くないじゃん。

そんなわけで、これを読み終わる頃には、
すっかり真田家の面々に心酔してしまってて、
歴女みたく、あの六文銭のグッズが欲しくなったりする。




「また会う日まで(上・下)」 Until I Found You
ジョン・アーヴィング 小川高義=訳


これは、アーヴィング節全開の長編。
アーヴィングの作るお話は、何もかもが過剰に盛り付けてある。
それが、現実離れしてればしてるほど、読んでる方は安心して
物語世界へすんなりと入っていけるんじゃないかな。

エマが死んじゃうとこで、胸が張り裂けそうになった。
このセクハラ娘が好きだったんだよね、私。
捻くれてて過激だけど、ジャックに対する愛情は深い。
それが、死んだ後になって、更に明らかになるものだから、
声を上げて泣きそうになったわ。

そして、後半のドンデン返しには驚かされる。
やっぱり、並みのストーリーテラーではないなぁ、という感じ。

ジャックの口癖「おおー」というのがお気に入りで、
あちこちで使ってしまっているんだけど、
もちろん、このブログの中でもね。




「εに誓って」 森博嗣


このシリーズ、どこまで読んだかすぐに忘れてしまうんだよね。
これが4作目だそうだ。
こういうときのために、こうして記事を書いているんだよ。
これで、次に悩んだときは、ここを見ればいいわけだ。

森さんの本は、私にしては珍しくマメに読んでいるはず。
S&MシリーズもVシリーズも読んでるもんね。
で、これらのシリーズを踏まえての展開になるので、
もし読んでない人は、まずS&Mシリーズから読破して下さいね。

長編小説好きの私にとって、
こういう地続きで派生していく物語なんかは、大好物。
あっちのシリーズのあの人がこんな所に!みたいなのが楽しくて。

でもまぁ、この1冊だけを取り上げると、
あんまり面白くなかったかもしれない。
私としては、このシリーズを一つの物語として理解しているので、
その第4巻だと割り切れば、まぁね。
次の展開が気になるところだ。

2010年7月5日月曜日

【読書メモ】ZOKU/あなたにもいちどあいたいな/ノラや/古道具 中野商店

「ZOKU」森博嗣

森さんの本って、わりと読んでる方だと思う。
共通してると感じるのは、根底にひっそりと流れる“憂鬱”みたいなもの。
憂鬱というのは、ちょっと違うような気もするけど、
上手い言葉が見つからない。
なんだかやるせないような、気怠さが薫ってくるんだよね。

ところが。
この作品には、そういうのが無い。
あっけらかんとしたスラップスティック・コメディであった。
こういうの好きだ。
学生の頃好きだった火浦功さんの作風とちょっと似てるな。
続刊もあるようなので、楽しみである。





「あなたにもいちどあいたいな」新井素子

まぁ、良くも悪くも変わらないなぁ・・・。
なんというか、もう、ノスタルジーなのである。
私が少女時代にもっとも影響と受けた人が、新井素子なのだ。
だからね、もう、読み続けるしかないんだよ。

この人の凄いところは、少女性をいつまでも失わないところだ。
もちろん私より年上なのに、
いつの間にか追い越してしまったような気がする。
私の方が早く年老いていってるんじゃないか?

全ての登場人物が“新井素子”なんだよね、感じ方、考え方が。
まぁ、作者の創作物なのだから、当然なんだけど、
ここまで、そのことを意識させる作家はなかなかいないよね。
というか、普通は、人物の書きわけが出来てないということで、
プロの作家にはなれないような気がする。
それを堂々とやってしまっているのが凄いよな。





「ノラや」内田百閒

オススメの「猫本」ということで、紹介していただきました。

せつなかったぁ。
猫に依存して生きている私としては、すごく共感するのだけど、
それにしても、百閒先生の落胆ぶりにはせつなくなる。
こんな情けない姿を、普通なら隠そうとして無理するだろうし、
その無理もできないほど年老いた惨めさも晒してしまうなんて。
そういうところが表現者のすごいところだなぁ、と思う。





「古道具 中野商店」川上弘美

なんとなく、タイトルが気に入って借りてみた。
レコードでいうところの、ジャケ買い。(買ってないけど)

面白かった。
大事件が起こるわけでもないのに、最後まで淀みなく読めてしまった。

タイトルから受ける印象のとおり、
ちょっと時代に乗り遅れた感じのする登場人物たち。
それぞれのキャラクターが良いんだけど、
主人公のヒトミの目線がいい。
基本的に淡々としているんだけど、恋愛絡みになってくると
ウジウジとしてみたり、急に投げやりになったり、
めちゃくちゃ“普通”の女子なのよ。
だから、大抵の女性は共感してしまうんじゃないだろうか、上手いよな。

とにかく文章が上手い。
他の著作も読んでみたい。



2010年5月27日木曜日

【読書メモ】だれも猫には気付かない/青銅の悲劇/長いお別れ

次々と夏フェスの出演情報が出てきているけど、
どうせ行けないと思っているので、胸が痛むんだなぁ。
はっきり言って嫌いな季節なのである。

おっ、クロマニヨンズ・・・つるロックフェスって、何じゃ?
これなら行けるかも・・・。
どうしよう・・・。

・・・と、思い迷いつつ、読書メモを3連投。
ただの覚え書きであって、内容は無いので、あしからず。




「だれも猫には気付かない」No One Noticed The Cat
アン・マキャフリー 赤尾秀子=訳

なんの予備知識もなし。
ただただタイトルと装丁が気に入ったので借りてきた。
お手軽に読めるファンタジー。
ちょっと軽すぎて、物足りなかったかな。
このボリュームじゃしょうがないか。

もっと猫っぽいもの(なんだそれ?)が読みたくなった。

おすすめの“猫本”、募集中!




「青銅の悲劇」笠井潔

読むのに疲れた。
疲れたといっても、肉体的にキツかったという意味。
なんせ、800頁弱もあるハードカバーの本は、重い。
きちんと机に向かって読むのならいいけど、
ソファに沈み込んで、腕で本を支えながら読んでいるとズッシリくるよ。
せめて、上下巻の二分冊にして欲しかったわ。
もちろん、持ち歩くのも嫌になる重さとサイズだから、
家に居るときにしか読めず、時間をかけて読み上げた。

本書は、矢吹駆シリーズの続編にあたるのかな。
ナディアは出てくるけど、カケルは登場しない。
どうやら、カケルがナディアの前から姿を消してしまい、
ナディアはカケルを捜し求めているようだ。
一番、気になるのは、本の扉に書かれていた文章。
「私は矢吹駆を殺すために日本へ来た(N.M.)」
本編の殺人事件は解決するけれど、この一文の謎は残ったまま。
この後の展開への伏線というところなのか。

メインテーマは推理小説(本格?)なんだけど、
肝心の謎解き部分は、瓶Aだの瓶Bだのと、無機質に取り上げられていて、
途中から面倒臭くなってしまった。
もうひとつの裏テーマとして、イデオロギーだの思想史だのが語られるんだが、
こっちの方がこの物語の面白みであり、スラスラと読みやすい。

結局のところ、この物語全体が大きな伏線になっている気がするんだけど、
カケルシリーズ・・・ちゃんと、完結するんだろうか、心配だなぁ。




「長いお別れ」The Long Goodbye
レイモンド・チャンドラー 清水俊二=訳

今更だけどチャンドラー。
本当は村上春樹のバージョンで読みたかったんだけど、
この前まで超ぶ厚い本を読んでたおかげで疲れちゃったので、
文庫本のがいいや、ってことでこちらを選択。

フィリップ・マーロウだよ。
ハードボイルドって、嫌味な感じするかなぁと
敬遠してきたんだけど、思ったよりいけた。

なんというか、シニカルな語り口なんだけど、
ちゃんとユーモアも効いてるから、嫌味ではなかった。

これ、一応、ミステリーだよね。
やっぱり、謎解き云々よりも、時代背景、社会背景を
感じさせる描写の方が面白いんだよな。

けど、やっぱりマーロウ、格好良すぎ。
それに加えて、登場する女がみんな薄っぺらなお人形のようで、
現実感がないねぇ。
結局ハードボイルド小説に、女は不要ってことか。

2010年4月6日火曜日

【読書メモ】第四の手

最近、本のタイトルが覚えられないという
初期の老化現象に悩まされている。
曲のタイトルも覚えられないんだけど、
これは二十代の頃からなのであまり気にしてない。
えっ、気にした方がいい?

そんなわけで、このブログを活用することにした。
読んだ本のタイトル、内容、感想などを簡単に記しておく。
飽くまでも、個人的なメモなので、内容が支離滅裂だとか、
さっぱり訳がわからん、などという苦情はご勘弁。
もちろんネタバレあり。




『第四の手』ジョン・アーヴィング(小川高義)
The Forth Hand / John Irving



ライオンに左手を喰いちぎられてしまったニュース・キャスターが、
手の移植手術を受け、その手の提供者の妻に恋して、
人生をやり直そうとする話。

言いかえると、

いかにもアーヴィング的な優柔不断な主人公が、
アーヴィング的な災難に見舞われながら、
アーヴィング的幸福を見出していくというお話。

つまり、どこを切ってもアーヴィングってこと。

でも案外、アーヴィングにしては、災難の数が少ない方だね。
最後のまで、パトリックが子供を助けるために
命を落とすのではないかと思いながら読んでいたよ。

話の序盤がちょっと読むのがしんどい感じだったのは、
翻訳のせいかな。
私の慣れているリズムとは違う文章だったようで。
後半は慣れてきたので、わりとスムーズに読めたけどね。


2010年1月17日日曜日

異星の客

次のライブまで、ちょっと空いてしまったので、
ブログに書くネタがなかなかないんだけど。


今、ロバート・A・ハインラインの『異星の客』を読んでいる。
若いときに一度読んでるんだけどね。
ふとした瞬間に、思い出してしまった件があって、
急に読み返したくなってしまったのだ。

火星人に育てられた主人公が、人間が「笑う」という行為が
よく理解できずにいたんだけど、あるとき納得する。
「人間は、悲しいときに『笑う』のだ」と言う。
…たしか、そんな場面があったと思う。

そこのところをもう一度ちゃんと読みたくなったのだ。

ちょっと哲学ちっくだけど、なんか納得してしまう。
可笑しいことを笑う、ということ。
この「可笑しい」と思う感情と「悲しい」は似ているときがあるよね。
「悲しい」というよりは「哀れ」を感じるというべきかな。

しかし、この本、私の記憶よりも厚くて読み応えたっぷり。
まだ、その箇所まで辿りつけていない。
読了したら、ちゃんと書こう。


2009年11月24日火曜日

『アヒルと鴨のコインロッカー』伊坂幸太郎

このブログ始めてから、ずっとライブのネタばっかり書いてるけど、
そんなにライブばっかり行ってるわけにもいかないので(経済的に・・・)
たまには、読書感想文みたいなものも書いてみようかね。

基本的に、本は図書館で借りて読む。
なので、新刊を読むことってほとんどない。

伊坂幸太郎は好きだけど、まだまだ全作読破にはほど遠いなぁ。

というわけで、今さらだけど『アヒルと鴨のコインロッカー』を借りてきた。

もちろん映画も観てないんだけど、瑛太がキャスティングされてた記憶があって、
読み始めてすぐは「河崎=瑛太」のイメージが邪魔でつらかった。
だってどう読んでもコレ、私のイメージしてる瑛太じゃないし。

ま、それは置いといて・・・。

動物虐待の描写に弱いんだよね、私。
読んでて悲しくて、苦しくて、すぐ隣で能天気に寝息をたててる
飼い猫のお腹に顔を埋めて(猫アレルギーにもかかわらず・・・)
ちょっと泣いときました。

ちなみに『海辺のカフカ』読んだときは、あのシーンで号泣してしまった。

ま、それも置いといて・・・・。

この作者の作品はすべてそうだけど、お伽噺、ファンタジーだよね。
けど、村上春樹なんかよりもっと現実に近い風味。
琴美の台詞とか、とくに「あるある~」な感じで、それを狙ってるんだろうけど、
個人的には、こういうのが好きじゃないんだな。
リアルに近づけようとすればするほど、リアルじゃないことが際立つような。
椎名の大学の友人の関西弁が気になってみたり・・・。
物語世界に入り込むのに邪魔されてしまうのだ。

しかし、それは些細なことで、ストーリーテリングが素晴らしいので、
最後まで一気に読み通してしまったよ。

いつもいつも関心してしまう、伏線の引き方と、その収束のさせ方。
お見事ですね。

なのに、物足りない。
やっぱり、綺麗に収まりすぎなんじゃない?

確かに、一つ一つの断片が繋がって綺麗な1枚の絵が出来上がるのを
見ているは、爽快感があって楽しい。
でも、そこからはみ出した人間の感情とか、業とかいったものが
心に響くんじゃないだろうか。

琴美の抱いた怒りとか恐怖とか、残虐な犯罪に対する絶望感だとか、
その辺のざらついた感触がもっと欲しかった。

などと、偉そうなこと書いたけど、
物語が終わってしまうことがイヤなだけなのかも。
延々と続く長い物語が好きだから、キレイにさらっと終わってしまうのが
なんだか切ないんだよね。
だから、気に入った素敵なお話は、ずっと引きずってて欲しいの。

恥ずかしながら、そういうとこは現実逃避の文学少女のままみたい。
だから、いまだに小難しい本は読めないんだよね。

2009年5月28日木曜日

豹頭の仮面


やはりショックです。

他の作品はほとんど知りませんが、
「グイン・サーガ」だけは15才の頃から読み続けてます。
思春期の頃、SFとかファンタジーとか好きだったもので。


グインのあとがきで、著者の体調のことなども読んでいたので、
闘病中であったことも知ってましたが、順調に快復されているのかと思ってました。
なんといっても、発刊のペースが落ちていなかったので。

100巻過ぎたあたりで、この物語は完結しないだろう・・・という予感はあったのですが、
まさかこんなに早くそうなってしまうとは・・・。
残念でなりません。

もっとグインの世界を、歴史を、見たかったなぁ。

ご自身にとっても、心残りだったでしょうね。


心よりご冥福をお祈りします。



2009年3月26日木曜日

文庫本~ささやかな物欲


私は一人で行動することが多く、ライブハウスも一人で行くんだけど、
開演までの時間が、ちょっぴり退屈。
同じように一人で来てるふうな人に話しかけてみようかなぁ、と思ったりもするけど、
超・人見知りなのでできない。

先日の風知空知でも、ただただボーっと店の装飾などを眺めながら、
ビールをちまちまと飲んで、開演を待った。
店内を見渡すと、一人で来ている人の半数くらいは本(あるいは雑誌)を読んでいる。
そして、私は思った。
「文庫本が欲しい!」

もちろん文庫本を買うくらいのお金なら、いつも財布に入っている。
でも、私が欲しいのは、ただの文庫本ではなく、
『いつでも、どこからでも読めて、何度読んでも新鮮に味わえる』ような
お気に入りの一冊が欲しいのだ。

できれば、携帯が楽なようにページ数が少ない方がいい。

家庭の事情により、最近、持っていた書籍類をすべて処分してしまったので、
今持っている文庫本は10冊程度。
残念ながら、『いつでも、どこからでも~』の条件に合うものはない。
今まで読んだ本の中でチョイスして、
ブック◇フで(見つからなければア◇ゾンで)買おう。

では、候補をエントリー。
  • ホテル・ニューハンプシャー
  • ガープの世界
  • 知と愛
  • デミアン
  • 恐るべき子供たち
  • 月は無慈悲な夜の女王
  • 星の王子さま
  • 国境の南、太陽の西
  • 悪童日記
なんか、読書量が貧しいのが露見してしまう内容となってるなぁ。
しかも、題名あってる?自信ない。
日本人作家は、村上さんだけ?
もうちょっと日本の文学作品読まないといけないな。
夏目漱石とか「坊ちゃん」くらいしか読んでないかも。

あと、ヴォネガットさんのも一つくらいエントリーしたかったんだけど、
題名がちゃんと思い出せない。

それにしても、ページ数が少ないのって
「星の王子様」と「恐るべき子供たち」だけかな。

あとは、宿題ということにして、
ブック◇フ行ってみたらもっとぴったり条件を満たす本が見つかるかもね。