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2011年12月1日木曜日

藤井一彦×八熊慎一@440

「晩秋 HIKIGATARI BUDDY 2011」
藤井一彦(THE GROOVERS) × 八熊慎一(SPARKS GO GO)
11月29日(火)下北沢 440
19:00開場/19:30開演
3,300円(+1drink 500円) 《SOLD OUT》



ついに、一彦さんのソロを初めて観た。
基本的にグルーヴァーズというバンドが大好きなので、
一彦さんのソロ活動には、ちょいと微妙な思いもあったりして、
今まで観ることがなかったのだ。
でも、西の方にお住まいのあの方が、
一彦ソロを絶賛されてたので、私の重い腰が上がったわけだ。
この前の251でのライブが震えるほど良くて、
その勢いでチケットを買ってしまったというのもあるが。

で、チケットを手に入れてしまったら、
そりゃもう、楽しみで仕方なかったわけですよ。
ソロ音源聴きながら「ここの所はどんな風に弾いてるんだろう」
と、その姿を想像しながら、ニヤニヤしてたわけですよ。

そして当日、440の前で一彦ラヴァーのりーさんと合流。
すでに大勢の人で店の前はごった返していたけれど、
うーん・・・。
どうやら、スパゴーファンが大部分だなぁ。
どこが違うのか上手く言えないけれど、
グルーヴァーズのファンとは雰囲気が違いますな~。
まぁ、私もスパゴーファンだと思われてたかも、だけど。
アウェイな予感、プンプン。


最初に出てきたのは、ヤックさん。
年功序列の法則により、一彦さんが先だと思ったんだけど、
ハズレたなぁ。

あっ、私、もちろんスパゴー的知識は皆無。
曲もまったく知りません。(キリッ)
ヤックさんのお顔も、ちゃんと認識したのは初めてなくらいで。
ヤックさんは、ベースボーカルらしい。
ギターの弾き語りでライブやるのは、2回目らしい。
へえ~。

そんなわけで、弾き語りでは後輩になるので、
先に演ることにしたんですと。

初めて聴くヤックさんの歌声は・・・というか、
MCの雰囲気も含めて、なんだかOTと似ているなぁ。
その場で曲を選んで、弾き始めてから「やめたっ!」
と違う曲始めちゃったりする感じとかが。

席は、5,6列目くらいの中央だったのだが、
どうしても、前の人の頭が被るんだよね~。
座ってるヤックさんの姿はほとんど見えなかった。
必死になって覗き込む気もないから、
音声だけで楽しませていただきましたよ。

で、この日のジョイントについて、
私は、それぞれのソロをたっぷり演って、
最後に3曲くらい二人でセッションして終了~、
という流れかと思っていたんだけど、違った。
二人で一緒にやるのがメインだった。
なので、
ヤックさんソロ→ヤック&一彦(ユニット名は「藤熊一一」)→
一彦さんソロ→ヤック&一彦(「藤熊一一」の読みは
「ふじくまーあー」)
という進行。

一彦さん登場で、藤熊一一の第一部。
「こんばんは、橘あつやです!」と、とり合えず掴みにかかる。
こうやって先輩(といっても1歳違いだっけ?)と
対峙してる一彦さんって始めて見るなぁ。
その敬語ちっくな感じが新鮮だ。
一彦さんはスタンディングだったし、
なぜか、私の視界は一彦さん前がすこーんと開けていて
手元までよく見えたのだ。
嬉しいなっ。

初っ端は、直球勝負な選曲で
ディランの『風に吹かれて』とルースターズの『ガールフレンド』
あと、スパゴーの曲とグルーヴァーズ曲は『美しき人よ』
ヤックさん、グダグダした感じながらも、
グルーヴァーズの曲を褒めてくれたので、好感度アップだわ。

一彦さんのソロは、
『LAZY FELLOW』『確信犯的ストレイシープ』
あと、まだ音源になっていない新曲。
そのうちの1曲が『ジェミニ』というタイトルで、
りーさんが「私たちのための歌だね(妄想)」とのたまわった。
そう、私たち双子座コンビですものね。

それにしても『確信犯的ストレイシープ』は、痺れるわ~。
あのカッコよさは、反則!
カッティング、っつうか完全ミュートしてるからブラッシングか、
あの、ザキザキザキザキという音。
そんなもん、ミュートしてて音程なんてないのに、
いい音なんだよな~。
お腹がギュウっとなるんだよ。

一彦さんのアコギは、マーチンのカッタウェイのエレアコ仕様。
・・・だったと思う。
なんか、マーチンのイメージってさぁ、
繊細に爪弾くのが似合う感じだと思ってたんだよね。
まさか、こんなにガンガン、
ストロークプレイで鳴らしちゃうなんて、うひょーーって感じ。
そういうのってギブソンのイメージだからね~。

想像以上にロックだな~。
アコギを激しく掻き鳴らしてる姿がセクシーダイナマイト!
あー、そのギターが羨ましい!
私がギターになりたいわ。
そして、そんな風に激しく鳴らして欲しいわ。
キャーーー!!
・・・と、やや温度低めのスパゴーファンを置き去りに、
エキサイトしまくりの我々。
実は、隣にいる人のことなんて目に入ってないのだけれど、
りーさんが盛り上がってないわけがないからね!

えぇ、まぁ、予想どおり、どアウェイでしたよ。
しかし、一彦さんは、そんなのお構いなしだね。
むしろ、却って燃えたのかもしれない。


再びヤックさんと二人で。
二つのバンドには共通点が多い、という話。

もともと4ピースだったのがヴォーカルが抜けて
3ピースになった。
二人とも“仕方なく”歌ってるそうで、
いまだに、いいヴォーカルを探してるんだって。

3人のうち2人の姓が同じ。
・・・って、スパゴーの方は兄弟じゃないか!
ギターとドラムだから「倶知安のヴァンヘイレン」
と呼ばれてたとか(???)
で、「藤井くんは、兄弟じゃないんだよね?」と今更の確認。
ヤックさん、なんとウィキペディアで調べたらしい。
一彦さんの話によると、
広島県福山市には「藤井」という姓が多いのだとか。
同じクラスに4人も「藤井」が居たことがあったって。
へえぇ~。
ちょっとした豆知識ですな。

この辺りから、記憶が曖昧で、
アンコールまで含めて、記憶がごった煮状態。

ヤックさんはベースを弾いたり、ギターを弾いたり。
全然聴いたことないのは、全部スパゴーの曲と思うのだが。
グルーヴァーズの曲は『奇跡のバラッド』と『BUDDY』
『BUDDY』はスパゴーも演っているらしい。
というより、スパゴーの為に一彦さんが書いたのだな。
あと、CCRの『HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN』
(りーさん、思い出してくれてありがとう!)
最後は、BO GUNBOSの『トンネルぬけて』を
ヤックさんが楽器を持たず、情感たっぷりに、というか、
ちょっと抜けたいい感じで、歌い上げた。

ここで、ちょっと話は戻って『奇跡のバラッド』ね。
選曲のとき、ヤックさんが
「絶対にコレ!」と強く推してくれたみたい。
いんやー、いい曲だわ。
今更だけど。
んー、グルーヴァーズのライブでは聴いたことないかも。
なにげに一彦さんの書く歌詞、好きなんだよな。
ニヒルぶってるくせにセンチメンタルで、
男の青臭いロマンが垣間見えて、キュンとなる。

音がシンプルになると、歌の力、言葉の力が
ストレートに響いてきて、
ヴォーカリストとしての一彦さんを再認識させられたわ。
ぶっきらぼうでブルージーな歌声がいいんだよなぁ。
やっぱり、バンドとは別物の良さがある。


また来年も、この「藤熊一一」でやりたい、と言ってけど、
私は一彦さんのワンマンでガッツリ見たいなぁ。
と、やや不完全燃焼気味な気分で思ったのである。

3 件のコメント:

  1. じっくり読みました。反芻しながら。
    「一彦さん、いい!!」しか記憶がないので、そうかそうか、とね。

    一彦さん、本当に素っ晴らしくセクシーでしたね。
    私は激しくザキザキされるより、優しくつま弾いて欲しいタイプです~(なんの話だ!?)。

    「良いライブはあっという間」らしいですが、やはりもうちょっと長く一彦さんを堪能したかった。
    ワンマンを待ちましょう。

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  2. なにやら楽しそうなライブですね~。
    アコギってこういうジャンルがあるんだな!と思います。

    そして一彦!
    福岡のライブはあまりにアングラで(2階でやってましたが;)詳しく書くのを控えたんですよ。
    一彦ハイキックしましたか?
    私はストロークにつきますわ~。

    で、
    私もジェミニなんですけど…ジェミニは2人までですかね。

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  3. >りーさん
    本当にあっという間だったので、少し物足りなさを感じてしまいますね。
    確かに「良いライブ」でしたけれど。
    こんな拙い私の文章で、りーさんがちゃんと反芻できたか心配ですが、
    12/17のグルーヴァーズのワンマンまで、禁断症状に耐えて下さいね。

    >tokageさん
    ええ、してましたよ、ハイキック!
    痺れました~。
    今、思い出したのですが、ハープもカッコよかった。
    これも、弾語りならではですよね。

    そうか、tokageさんもジェミニでしたよね。
    残念ながら、この日440で歌った『ジェミニ』は、
    私とりーさんのものだと思いますよ。(←超・妄想)

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