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2012年1月15日日曜日

祝!生誕65周年“遠藤賢司 第三回純音楽祭り”@渋谷クラブクアトロ

祝!生誕65周年“遠藤賢司 第三回純音楽祭り”
【出演】遠藤賢司 / 満園兄弟(英二[Dr] , 庄太郎[B])
Ⅰ部ゲスト:大槻ケンヂ / 戸川純(+ライオン・メリィ[Pf])
Ⅱ部ゲスト:山本恭司[EG]
2012年1月13日(金)渋谷クラブクアトロ 
開場 18:00 / 開演 19:00
前売 4,000円 / 当日 4,500円 (税込) +Drink Order




ちゃんと聴けた・・・かどうか、自信のないまま渋谷へ。

リハが押しているとのことで、開場前に到着。
クアトロ名物の柱の前あたりに陣取る。
開演までの間、りーさんがCDJでのフラカンの様子をもっと教えて、
というので、あんなことこんなこと(たいした内容ではない)を
止めどなくお喋りする。
いやー、よう喋るなぁ、私ら。
普段の生活でマイノリティに属しているものだから、
話しのできる相手に会うと、つい止まらなくなってしまうのだ。

そうこうしてるうちに時間になり、客電が落ちる。



真っ暗なステージにエンケンが登場。
ギターはホワイト・ファルコンか?
客席に背中を向け、照明に照らされてシルエットが浮かび上がる。
そして、背を向けたまま『為に、音よ言葉よ俺の心に突き刺され』を
1曲歌い切る。

後ろ姿にも隙がなく、エンケンの気迫が会場を満たしていく。
やっぱり美しい人だなぁ、と歌うエンケンの後ろ姿に惚れ惚れする。

『ちゃんとやれ!えんけん!』では、
エンケンの豪快パフォーマンスが炸裂。
ギター弾きながらタイコたたいちゃうの。
あれ、初めて見る人は度肝を抜かれるよね~。
オーケンが「あんな65才ないよね」と言っていたけど、
ホントに、あのエネルギーは凄まじいものがある。
私もお腹にグイッと力を込めて、食い入るように見つめる。
エンケンに勝負を挑まれてる気がして、
それならば、受けて立たねば、と。

『夜汽車のブルース』が、今日はまた一段と凄かった。
暴走?爆走?・・・というと言葉が悪いが、
物凄い迫力で走り抜けていく汽車が、何度も目に浮かんだ。



為に、音よ言葉よ俺の心に突き刺され
ちゃんとやれ!えんけん!
もうちょっとだけ頑張ってみようかな …2011年3月14日月曜晴れ…
満足できるかな
夜汽車のブルース



エンケンがステージを去って、オーケン登場。

アコギを持っている。
あれ?確か、オーケンって、楽器が何もできないんじゃなかった?
そしたら、一昨年くらいからギターを練習し始めたんだって。
「今日はギターの練習を見てもらいに来ました」って。
「早く、ゆずが弾けるようになりたい」って。

なんだかんだギコチなくなるところもありながら、
見事に2曲を弾き語っている姿に共感&親近感。
なんか、勇気づけられた。
40過ぎでギター始めても、大丈夫だよね~。
すごく、ちゃんとやっていたよ。


オーケンはそのままステージに残り、
エンケンと戸川純ちゃんが登場。

戸川純ちゃん・・・
怪我して運動できなくて、25キロも太ってしまったとか。
今は足を怪我してて、スタッフさんに肩を借りて歩いていた。
おまけに今日は、喉の調子が最悪ということで、
まさに満身創痍といったところ。
ご本人もいたく申し訳なさそうだった。

そんな3人で『カレーライス』

エンケンは“歌わない”練習をしたんだとか。
どうしても、ギター弾き始めると歌ってしまうらしく、
歌わないでいるのが難しかったらしい。

純ちゃん、やっぱり声が出てなくて、辛そうだった。


そんな純ちゃんのソロのステージ。
ピアノのライオン・メリィさんは、なぜか女装。

すごく痛々しくて、勝手に心配して見ていたんだけれど、
声が出にくいながらも、PAさんに「リバーブ多めに」と
注文つけつつ、ちゃんと歌い上げていた。
見事に戸川純の世界観に惹きこまれたもの。感動。
純ちゃんも、ちゃんとやってた。


ここで、第一部終了。
転換中、カレーのいい匂いがして、そそられた。
けど、お腹いっぱいでのライブは厳しいのでガマン。



第二部は、バンド形式。
初めて見る満園兄弟のルックスにびっくり。
なんじゃ、このオトコマエは!!!!
カ、カ、カ、カッコいいいいいいーー!
たぶん、私、あんぐりと口を開けていたに違いない。

そして、恭司さんも出てきて
ニューアルバムの1曲目のインスト曲『エンケンがやってくる!』
こりゃ、まるっきりハードロックですわ。
そりゃそうだ、恭司さんと満園兄弟の3人はWILD FLAGだもんね。

この曲だけで、恭司さんは引っ込み、
エンケン+満園兄弟のスリーピースで
ニューアルバムの曲を立て続けにやっていく。

確か、このバンド編成でのライブは初めてのはず。
エンケンのMCの終わるタイミングなんかが掴めず、
曲入りのタイミングを見失わないように
エンケンの横顔を凝視している満園弟の真剣な眼差しが
ちょっと微笑ましかったなぁ。

すっごい新鮮なグルーヴ。
なんていうか、「若い!」「活きがいい!」といった印象。
やっぱり、バンドが変わると曲の雰囲気が全然違ってくるね。
『踊ろよベイビー』が、弾むようでダンサブルでしたわ。
もちろん、エンケンの猫踊りも出たよ。
うーん、キュート!

今日の出演者全員揃って『不滅の男』
なんと!
あんなに痛々しかった純ちゃんが立ち上がって、
2番を熱唱した。
「冗談じゃないよ 馬鹿野郎!」と、啖呵切るところが、
すんごいカッコよかった~。痺れた。
「エンケンさんのパワーで、クララが立った、みたいな~」
と自分で言っていたけど、みんなと一緒に四股まで踏んでたな。
あぁ、無理しないで!と、こっちが心配になる。

『不滅の男』を大声で歌うと、パワーが漲る感じがする。
ついでに感動して涙も出てしまうのだが。



アンコールは恭司さんと二人で『夢よ叫べ』
恭司さんが、徐に「ハッピーバースデートゥーユー♪」と
ギターを弾き始めて、会場も大合唱になる。
エンケンは
「それだけは、やって欲しくなかった」と言ってた。
英語なのが気に入らないらしい。
「日本語のを作ってよ。でも、ありがとう」と。

昨年、エンケンのお母さんが他界されたそうで、
紅白出演を見せて上げられなかったのが残念そうだったけれど、
これからは、恭司さんのご両親を思ってやっていくと。
恭司さんのお父さんは『夢よ叫べ』が大好きなんですって。

このギターソロは、CDで聴いても凄いのだが、
生で聴くともっと凄かった。
魂に突き刺さるような“哭き”の音色。
アームとトーンコントロールのツマミを駆使した
繊細な表現が素晴らしい。
エンケンの歌は、いつ聴いても突き刺さるし。
これは、本当に紅白で日本中の人に見て欲しいな。

最後にピアノのインストで『美しい女』
エンケンのピアノ曲はいつも繊細で優しく美しい。


いつものように見得をきって、エンケンがステージから去っていった。
今日も、フル充電させてもらったわ。


エンケンがやってくる!
俺が死んだとき
ブルースに哭く
ア!ウ!
心の奥まで抱きしめて
踊ろよベイビー
東京ワッショイ
不滅の男

夢よ叫べ
美しい女





余韻に浸りながら、ドリンク飲んでまったりとしていたら、
物販でCDが売り切れるという事態に!
あー、りーさん、ごめんなさい。
今日は新譜のCDを持ってる人だけ限定のサイン会だというのに。
私はタワレコですでに購入済だったので、
とりあえず、りーさんも一緒に並んでもらった。
せめて、握手だけでもしてもらおうということで。

あいかわらず、気の利いた言葉が出てこない。
後から思うと「ちゃんとやります!」と言えばよかったのだが、
握手してもらってテンパッてて思わず「頑張ってください」だって。
はっ。
エンケンに、
こんなにちゃんとやってる人に「かんばって」だなんて、
失礼なこと言ってしまった・・・激しく後悔。
幸い消え入りそうな小声だったので聴こえていないことを願う。

エンケンの握手は力強くて、温かかったな。

4 件のコメント:

  1. あのパワーをちゃんと受けとめるためには、こちらも万全の態勢で向かわないと、ポーンとはじき飛ばされちゃいますね。
    実はあの夜、とても歯が痛かったんですが、エンケンの握手で忘れちゃいましたよ。

    それにしても、二部のバンドの美しいことと言ったら!
    WILD FLAGも是非!

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  2. >りーさん
    すごいですね。
    歯痛が治っちゃうなんて、恐るべきエンケンパワー!

    確かに美しかったですね。
    もちろん、演奏も躍動感があって素晴らしかった。
    いつかWILD FLAGのライブへも行きたいですよね。

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  3. 『玉姫様』大好きでした。
    あれはパンクだったのかぁ…と、ごく最近分かったのですよ(^_^;)
    なんだかんだ色々ある戸川純ちゃんが、エンケンさんとつながっているというのは、ちょっと喜びでもあります。
    足を運びたかったライブでしたので、nemuriさんのお陰で妄想参戦…いつもながら感謝です。
    地元ネタですが、エンケンさんのカフェで働いていた方がいて、その方のご縁でライブを開かれているとか。
    エンケンさんの純音楽に触れる日も、近そうな予感です。

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  4. >サフィレットさん
    戸川純ちゃん、パンクですよね。
    今回は、あんなに満身創痍だったにもかかわらず、
    誰にも真似できない、唯一無二の存在感でした。

    エンケンの純音楽、ぜひぜひ体験して欲しいです。
    機会があるのでしたら、逃さないで下さいね。

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