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2012年3月29日木曜日

天月@LIVE SPOT TERRA

天月
湯川トーベン(B.Vo) 田中“ヤッチ”裕千(G.Vo) 向山テツ(Dr)
3月26日(月) 西荻窪 TERRA
OPEN 19:00/START 20:00
チャージ¥3,000(ドリンク別)




天月、スゲェーー!!!

と、まぁ、この日のライブはこの一言に尽きるわけで、
これからダラダラと書く感想なんて、まったくの無価値。
蛇足もいいとこなんだけど、自己満足のブログなのでお付き合い下さい。
読んでくれてる奇特な人がいらっしゃれば、の話だけれど。



メンバーが出てきて、いよいよ本番。
それぞれ楽器のセッティングしてるときに、
ヤッチさんがテレキャスをギャーンと鳴らした、その轟音にまずビックリ。
めちゃめちゃ音がデカい。
その音の大きさに反応して、テツさんとトーベンさんが思わずニヤっとなる。
つられて、私の顔もニヤけてしまう。

一曲目は『天使の月』
嬉しーーーっ!
すんごい音圧に圧倒されそうになるが、バランスがいいので、
すぐに馴れて気持ちよくなる。
耳で聴くだけじゃなく、つま先にまで振動が伝わってきて、
全身で音を受け止めてる感じが心地良い。

にしても、半年ほど前に観たときは、ここまで爆音だったっけ?
どんどんエスカレートしてるんじゃないか?
とにかく、この3ピースが驚異的にカッコいいということを
今更だが、再認識しましたよ。
ほぼ・・・というか、完璧にハードロックだし。

トーベンさんの弾き語りで聴き慣れた曲が、
このバンドで鳴らされると、カッコ良さが倍増。
いや、弾き語りが悪いというわけではないのよ。
あっちはあっちで、優しく沁み込んでいくような味わい深さがある。
どちらかというと、そっと仕舞っておきたくなるような、
愛らしい小品といった趣の歌が、天月にかかると
壮大でハードなサウンドに仕立て上げられてて、
鳥肌が立つほどの衝撃を受けた。

ぶっといビートに曝されて、腹筋に力が入るのはいつものことだが、
お腹がつるかも、というくらいにずっと力入れっぱなし。
曲間しか休まる暇がない。

しばらくすると、脳内麻薬が自家精製されてきたようで、
クックックッ・・・と、声をかみ殺して、ずっと笑ってた。
自分でも驚くようなトリップ感。
完璧にラリってるわ。
クックックッ・・・。
笑い茸を食べて、ヒーヒー言ってる人の感覚ってこんななのかも。
(もちろん、薬も茸も実際に体験したことはない)

ドラムもベースも生音。
PA通してるのは、ギターとマイクだけらしい。
なのに、この爆音。
うーん、豪快。

バーカウンターの端に積んであったフォークロックスTシャツが、
何度も何度も落っこちていたのは、
もちろん、爆音による地響きのような振動のせい。
うーん、素敵。

ベースを弾くトーベンさんは、言うまでもなくカッコいい。
弦を撫でるようにやわらかく弾いているのに、
床を伝わってくるベースの音に、お尻がムズムズするほど。
あー、この瞬間を閉じ込めて持って帰りたいっ。

ヤッチさんも素敵だったなぁ。
ギターのカッティングがカッコいい。
ワウペダルを高速で踏みながらジャキジャキ弾いてる姿に惚れたわ。
でもって、聴かせどころでは、顔で弾く・・・みたいな、ね。
あっ、これはトーベンさんもだけど。
ギターも、ベースも、顔で弾くってのは大事!
ああいうの見ると、胸がキュンキュンするもんな。


前半が終わって、休憩の間に追加でアルコールを摂取。
最近、すっかりお酒に弱くなってしまった。
大して飲んでないのに、いい感じのほろ酔い気分。


で、後半スタート。
引き続き、轟音、爆音でトリップ。
さっきまでは笑いを堪えるのに苦労してたはずなのに、
今度は息苦しくなって、涙が溢れそうになる。
むき出しの感情が濁流となって体中を駆け巡り、
理性の堤防が決壊してしまいそうな感覚。
心が震えて、泣き叫びそうになるのを懸命に抑える。

なんだろう?この感情の振れ方。
怖ろしいくらいに、入ってくる音が自分の中で共鳴して増幅される。
ただ単に、アルコールが効いていただけなのだろうか。

「今日、おっさんは1人だけだね~」と、トーベンさん。
見回すと確かに、前の席にいる男性1人を除くと全員女性。
というわけで、「あなたに捧げます」と始まった曲は
『オッサンのうた』(正式タイトルは知らない)
そうです、サビで「オッサン!」を連呼するパターン。
あれ?そういうのどっかでも聴いたことあるような・・・。

どうも今日は客入りが良くないらしく、
「二桁いって良かったよ~」とおっしゃってましたね。
前のときは、もっと入ったのにオカシイなぁ・・・
と、腑に落ちない様子のトーベンさんに、お客さんが「年度末だから」と。
そうそう、一般的にはこの時期、みなさん多忙ですからね。
「もう3月には演りません!」だそうですわ。

しかし、こんな凄い演奏を十数人の観客で独占してしまっていいのか。
贅沢にもほどがある。
もったいない。


アンコールで『シーサイド・バウンド』
テツさんが、タンタン タタタン タタタタンという
ロックンロール好きなら、反応せずにはいられない鉄板なリズムを叩き、
「レッツゴー!」と、そこで思わず手が上がってしまう私。
もう条件反射だワン!

最後にやった『トンネル天国』は、
前回のサイケ・バージョンだったような気がする。
このベースライン、大好き。
気持ちいいわ~。



と、脳内麻薬でぶっ飛んだ余韻に浸りつつも、
月曜日だし、早く帰らなきゃ、なんて現実が頭をよぎり、
急いで帰り支度をして店を出た。

そしたら案の定、忘れ物をして、引き返して取りに戻るはめに。
あーあー。
粗忽が止まらない。

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