「楽士夜話 番外」
藤原マヒト/湯川トーベン
3月2日(金)渋谷 七面鳥
OPEN 18:00/START 19:00
Adv. 2300/Door 2500 (D 500)
やっぱり今日も、雨。
場所はO-EASTの裏側。
こんなイカガワシイところに、こんなお店があるなんて、
知らなかったな~。
先に着いていたりーさんが、ステージ前のソファで
美味しそうにグラタンを食べていた。
私はそれほど空腹ではなかったので、ビールだけ。
次に行くことがあったら、私もグラタン食べてみようっと。
本日のライブはマヒトさん主催。
毎回、ゲストを呼んでジョイントしているけれど、
こんなにガッツリと一緒にやるのは珍しいらしい。
マヒトさん、はじめまして。
私、まったく何も知らなかったんだけど、
der zibetという元祖ヴィジュアル系みたいなバンドの方なのですと。
トーベンさんに「化粧とかしないの?」と訊かれて
「しません。気持ち悪いから。」
「気持ち悪いから、見てみたいんだよな~」と言われてた。
もちろん、トーベンさんは「オレは、普段から化粧してるから」
「今日は珍しくしてないけどね」ですって。
マヒトさんはピアノの弾き語り。
ピアノって、独特のコード感があるよね。
歌うようなピアノの旋律にのるマヒトさんの歌は、
語るようで、文学的な響きがある。
その浮遊するような言葉ののせ方が、あがた森魚的だなぁ、と感じた。
調べてみると、あがたさんのサポートもされているみたいで、
やはり・・・と頷いてしまった。
お二人の出会いは、
潮音ちゃんのアルバムでマヒトさんが弾いていたのを
トーベンさんが聴いて、“面白い”と思って声をかけたとか。
トーベンさんは、歌バンの鍵盤が好きじゃないらしい。
だから3ピースのバンドばかりやってるのね。
フォークロックスでのルイさんに関しても
「半分はギターを弾かせてる」と言っていたし。
あれ?でも・・・。
アルファベッツは、ドラム、ベース、キーボードという3ピースじゃ・・・?
ま、いいか。
とにかく、トーベンさんが鍵盤弾きの方を気に入るというのは
珍しいことのようだ。
まだ一人で弾き語りをしていなかったマヒトさんとトーベンさんが
一緒にライブをしたときに、いきなり「次はマヒトのコーナー!」
と突然トーベンさんに振られたのがキッカケで、
一人で演るようになったんだとか。
マヒトさん、面白い!超フリーダム!
「MCが下手なんですよ」なんて言いながらも、
思い付いたことをペラペラと取りとめなく喋る。
天然だわ~。
それぞれ3,4曲ずつのソロの後、休憩をはさんで
お二人のセッションへ。
お互いの曲を交互に演っていた。
トーベンさんはアコギ(茶太郎)とアコベを持ち替えながら。
マヒトさんはピアノ弾いたり、アコーディオン弾いたり、
ガットギター弾いたり。
「何やりましょうか?」「いいよ、何でも」と
曲順とかぜんぜん決めてないのね。
しかも、マヒトさんが何か突然思い出したように
「コードはEとDと・・・」とまったく打ち合わせてなかった曲を
始めてしまったりと、その自由っぷりが面白くてたまらない。
トーベンさんも、そんなマヒトさんを面白がってて、
それに合わせて音を出すことを楽しんでいるのがわかる。
いいなー。
楽器を、音を、自由に操れる人を心の底から羨ましく思う。
アコベがいい音してて、痺れたな~。
マヒトさんの曲『街の哲学者』だったかな。
スリーフィンガーっぽくアルペジオを弾いてたのが、
すごくカッコよかった。
『珈琲』も良かったなぁ。
いつ聴いても、力強いストロークに魅せられてしまう。
喉の調子も良かったのか、いつも以上に高音が伸びやかで
声に透明感があったような気がする。
私、トーベンさんの声も大好きなのだな~。(←今更)
ここで、ちょっと告白してもいいだろうか?
ご存じのとおり、私は指フェチだ。(←キッパリ!)
ギタリスト(又はベーシスト)の指さばきにエロスを感じる。
で、トーベンさんの手は、本当にセクシィだと思うのだ。
爪の形から、動かし方まで、どこをとっても完璧に。
もし、あの手が、目の前に落ちていたら、
交番に届けずに持ち帰ってしまうだろう・・・間違いなく。
でもね、実は・・・・・・手よりも顔の方が好きかかもっ!!!!
ハァハァ・・・言っちゃった・・・。
だって、キレイな歯並びに弱いのよ、私。
自分のコンプレックスだから。
ハハハ、と笑った時に見える歯にウットリしてしまうのだ。
あっ、いけない。話が逸脱してしまった。
要するに、今日もトーベンさんがカッコよくて
見蕩れてしまったという話なのさ。
ピック弾きから指弾きに移るために、ピックを口に咥えたまま
ギター弾いてて、悶絶死するかと思いましたよ。
すいません、変態目線で。
アンコール。
便宜的に引っ込んだりするのが面倒だということで、
そのまま、アンコールへ突入。
「今日はゆっくりやりましょうよ」と言うマヒトさんに、
私も心の中で、うんうんと頷いていたのだけれど、
翌日から九州へツアーに出るトーベンさんは、
「まだパンツしか詰めてないんだよ、朝早いし・・・」と。
そうか、明日は宮崎だもんね。遠い・・・。
まだまだお二人の絶妙なトークと音楽を聴いていたかったけれど、
終わりは必ずやってくるのさ、仕方がない。
最後の曲は、マチャアキの『さらば恋人』
1コーラス目はトーベンさんが歌い、2コーラス目はマヒトさん。
あー、いい歌だなぁ、としみじみしながら聴いていると、
最後の部分が・・・あれ?
「悪いのは僕の方さ 君じゃない~♪」ってところを
「悪いのは君の方さ 僕じゃない~♪」って、マヒトさん・・・!
しかもリフレインで何度も、そう歌ってたよ。
トーベンさんがポツリと「悪いヤツだな~」と言ってたけど、
責任回避男の歌になっていたよ。
最後の最後までやってくれるなぁ、マヒトさん。
そんな感じで、締まらないまま終わってしまったのであった。
あー、面白かった。
本当に面白かった!
返信削除予期せぬ(失礼!)プレゼントを貰ったような夜でした。
あがた森魚ね、確かにそんな感じですね。森魚の世界から
ドギツイ色だけ抜いたような、そんな感じでしょうか?
トーベンさん、いつ見てもお肌が綺麗なので、ファンデーションくらい塗っているのかも?とちょっと思っています。
グラタンは予期せぬ(また失礼!)美味しさでしたよ。
次回は是非!
>りーさん
返信削除面白かったですよねー。
マヒトさんの天然っぷりに、お腹が痛くなるほど笑わせてもらいましたね。
あのお店もステキだったし、グラタンもいただきたいし、お二人にはもう一度ライブをやって欲しいですね。