ページ

2012年5月21日月曜日

フラワーカンパニーズ~春チェスト初夏チェスト2012(仮)~@リキッドルーム

フラワーカンパニーズ全国ワンマンツアー 
~春チェスト初夏チェスト2012(仮)~
2012年5月17日(木) 恵比寿 リキッドルーム
開場18:00/開演19:00
前売¥3,500/当日¥4,000 ※drink別




会社を退社して恵比寿へ向かうはずが、なぜか渋谷へ向かっていた。
頭の中のネジが数本ゆるんでいるらしい。
どうしようもないポンコツ頭を抱え、
遠回りしながら、リキッドルームへ到着。

すでに開場時間は過ぎてるし、今なら空いてるし、ということで
物販で“STEW ROCK”Tシャツを購入。

フロアはまだ半分くらいしか埋まってない。
平日のせいか、お客さんの出足が遅くてヒヤヒヤしたわ。
こんなガラガラのフロアを見たら、ガラスのハートのボーカリストが
傷つくんじゃないかと。母心です。
開演時間が近づく頃には、ほぼ埋まったので安心した。

いつもより、やや下がりめの位置からステージを臨む。

あれ?ベーアンが2発置いてあるのは、なんでだろう?
おー、Q太郎がチューニングしてるのは335だ、久しぶり。
こうやってセッティングを見ながら、
今日はどんなライブをみせてくれるのだろうと思いを巡らす。
この時間が楽しい。ドキドキする。

やや押しでメンバー登場。
さぁ、今日は何からスタートだ?
えっ?前さんの口が動いてるけど「ヤング、ヤング」って。
ま、ま、まさかの『ホップステップヤング』初っ端から。
そりゃ、ぶったまげたさぁ!
あまりに意表を突かれたものだから、しばらく固まってしまった後、
慌てて「ヤング、ヤング」のコールと手拍子に追いつく。
もう、この時点でガッチリとフラカンのペースにはめられていた。
このときの前さん、シテヤッタリというご満悦な表情してたもんな。

その前さんのドヤ顔が可愛かった(?)せいなのか、
センター分けの圭介が目をキラキラと輝かせていたからなのか、
4人を同時に視野に入れることが出来るアングルで見るのが
久しぶりだったせいなのか、歌い出した途端に泣きそうだった。
そう、自分でも呆れるほど、私はフラカンが好きなんだ。

『切符』のジャッジャッという竹安のストロークと
小気味のよい合いの手のようなベースラインが、
私の耳にステレオで入ってくるのが(当たり前のことだが)
たまらなく気持ち良かったな~。
で、間髪入れず、ドラムのフィルインで『チェスト』
この2曲を1セットで聴けるのは、ひとまず今回のツアーが最後かな。
そんなこと思いながら、跳ねまくって、チョップしまくる。

「今日暑いね~。リキッドルームってこんな暑かったっけ?」
私も思ってた。今日のリキッドはやけに暑い。
Gはこれ以上暑くなったら「オレ、短パンにするわ!」とのこと。
ますます露出が増えるってことね~。

圭介は「春チェスト初夏チェスト」が言えない。噛みまくり。
初夏がいちばん、いい!
春は花粉症でたいへんでしょ?夏、暑い。秋、寂しい。冬、寒い。
ほら、初夏だけだよ、いい季節は。

竹安のリフでロッキュン~。
このとき、Gが鼻をつまんで水中に潜るフリ(THE 60年代)で
踊ってたんだけど、あんなの前からやってたっけ?
個人的にはメチャうけだった。

ヌードコア、このツアーでは定番メニューか。
圭介が跳ぶ、Gも跳ぶ。
さっきのダラダラMCのおっさん達が、別人のようなキレのよいジャンプ。
ちょっと、ちょっと、かっこいいじゃないのよー!

で、なんと、ヌードコアからの空振り。
この振り幅が、フラカンらしくて楽しいのだ。

と思っていたら、今度は妖しいイントロ。
これは…これは、もしや!!!
「皮をむいて欲しいの~」って。
マジで!?『むきだしの赤い俺』ですか!?
ギャーーー!!!
白眼を剥いて歌う圭介に、興奮MAX、失神するかと思ったわ。
レア曲聴けて嬉しいというのもあるが、
とにかく、ドロっとしたグルーヴがイカした名曲なんだよね。
しかも、今23才になったフラカンならではのグルーヴが
本当に気持ち良くて、しびれたなぁ。
アウトロがとくに素晴らしかった。
圭介の「ご静聴ありがとうございました!」の後、
拍手がなかなか鳴り止まなかったもん。
私も力いっぱいの拍手を贈った。

「ファーストアルバムの1曲目がこの曲って、勇気あったよね~」
「いきなり下ネタだもんね~」

「そんな古い曲の次は一番新しい曲を」
と、煮込んでロック→ロックンロールの2曲を披露。
やっぱり『ロックンロール』でうるっとしてしまう。
ウロ覚えだけど「進歩も成長もしないでロックンロールはそこにある」
という歌詞に、やられたのだ。

毎日腹筋を50回やって痩せた圭介。
いつもベルトの穴が足りなくて、穴を増やすのが、
痩せたので、2つから3つに増えたらしい。
G「子供用のやつを買えばいいじゃん。仮面ライダーのやつとか。」
圭「そんなことして、変身しちゃったらどうすんだよー!」

DeNAの面白くなかったらチケット代を返金する、という制度について。
あんなことしちゃダメだよな~。
ショービジネスが立ち行かなくなる。
今日は30万円くらい用意してあるから、
全額は無理だけど千円ずつなら返せる。

スーパークールブラ(ブラジャーね)というのがあるらしい。
圭介「それ着けてみてよ」
G「えっ!?俺が?男なのに?」
G「しかも、横から見えちゃうよ」
圭介「今、男でも着けるのが流行ってるんだよ」
G「ちょと客席明るくしてくれる?男で着けてる人、手挙げて。
・・・一人もおらんよ。」
圭介「人前で言えるわけないじゃん!」
G「えっ!?そんな恥ずかしいこと、俺にさせようとしてるのか‼」

竹安が335に持ち替えたのは『感情七号線』の前だったかな?
圭介はマーティンのアコギ。
この曲のギターの音色は多彩で、竹安の独壇場だ。
(と思ってるのは私だけかもしれないが)
でも、335で弾くのは初めて見たかも。
いつもより、少し線の太い音になってたかな~?
と、そのままのセッティングで次の曲へ。
あっ、たまよろだ!と、すぐにわかったんだけど、
どうもアレンジが違う。
ドラムのアレンジが変わっていて、ハイハットでエイトを刻まないで、
スネアをロール風に叩いていた(と思う。)
なんか、なんか、なんかいいぞ。ゾクゾクするぞ。
これもまたギター大活躍の曲で、地味曲マニアの私は大好きなのだが、
それとは関係なく、今日の演奏は凄かった。
それほど声をはることもなく、淡々と歌う圭介の歌が
すーっと染み込んでくる。
間奏のギター(あれはギターソロと呼んでもいいのか?)は
広がりと奥行きを感じさせる響き。
そして、何より、バンドの一体感が完璧で
4人のおっさん達が美しく見えた瞬間、魂を揺さぶられた。

メンバー紹介。
竹安「東京は、アレ食べた、とか言えないからしゃべることがない。」
小西「大勢のお客さんが、ぶわーっとワイドに見えて気持ちいいです。」
ベース&リーダーの社長からは、素敵なお知らせが。
その1、アルバムの発売が決定。10月頃。
その2、10月21日渋谷公会堂で真秋の大爆発。
渋公の発表したとき、会場が、おぉー、と盛り上がったんだけど、
これがなんとも温かい歓声で、前さんも若干うるっときてたように見えた。
感激屋さんだからね~。
渋公は13年ぶりで、前回はハッキリ言って失敗だった(圭介談)から、
いつかリベンジしなきゃ、と思ってた。
でも、名前がC.C.レモンホールになってしまって、
それはなんだか違うなぁ、と。
そうだよね、やっぱり“渋谷公会堂”でなきゃね~。

終盤のヤマで『馬鹿の最高』が嬉しかった。
ちょうど聴きたかったところなのだ。

『終わらないツアー』で終わりもいいね~。
最初は、フラカンに、この曲調は似合わないんじゃないの?
なんて思ったりもしたのだが、
すっかり馴染んじゃったな~。
初めて鳴らしたギターの響きを~、と圭介が竹安を指差すとこが好き。
キュンとなるのだ。

アンコール。
“STEW ROCK”Tシャツから煮込んでロックの話へ。
フラカンってどんなバンド?と訊かれたら…。
G「STEW ROCKって言ったら、寒いよね。」
ロッキュンロールも・・・恥ずかしいしな。
そういえば、昨日、小西のライブ(マイクロ集会)観に行ったら、
フラカンがどういうバンドか説明するのに
「流血しながら歌う」って言ってた。
おまえ、あれはないだろ~。
小西「…ごめんなさい」(素直)

その流血事件(!?)で初めて救急車に乗れて嬉しかったらしい圭介。
「乗ったことある?」と自慢げに竹安に訊ねるが、もちろんない。
「ここにも、あるよ。」と竹安の前のモニタースピーカーを指差す。
(圭介と同じようにモニターにぶつけて血を流せってことね)
「なんなら、もう一回深夜高速やろうか?」

と、アンコールで出てきて、いきなり長いMC。
Gの椅子のセッティングで『春色の道』だなー、と
見当はついていたが。
ギタリストに催促されて、やっと曲へ。
いい曲だな~、とシミジミ。

『アイム・オールライト』
足を高く蹴り上げながらベースを弾く前さんに見惚れてしまう。
圭介が竹安に絡みにいくのは、もうこの曲の定番なのか?
「日本、オールライト!」という圭介の叫びは、ずしーんと響く。

ダブルアンコール。
もう一発いきますかー!と、『真冬の盆踊り』
これがね~、カ ッ コ よ か っ た の!
盆踊りがカッコいいって、どーゆーこと!?と思うでしょ?
あのダラダラとした(いい意味で!)間奏のとこが、
ハードロック風のアレンジになってて、めちゃめちゃイカしてるのだ。
コール&レスポンスもギュッと切り詰めて、すっきりタイトな仕上がり。
まだまだ、飽きてなんていられないな~。

最後の最後は、豚肉をくわえて踊りまくったZE。
(あっ、もちろんエアーでね)
このときばっかりは、最前線にうわーって突っ込んでいきたくなった。
ぐっちゃぐっちゃに揉みくちゃにされて、終わりたかったなぁ。
ちょっと残念。



ホップ ステップ ヤング
切符
チェスト
M.R.I
It's Only Roc'kyun' Roll
NODE CORE ROCK'N' ROLL
ああ今日も空振り
むきだしの赤い俺
煮込んでロック
ロックンロール
はぐれ者讃歌
深夜高速
元少年の歌
感情七号線
たましいによろしく
脳内百景
馬鹿の最高
ラララで続け!
終わらないツアー

春色の道
アイム・オールライト

真冬の盆踊り
YES,FUTURE




素晴らしいライブだった。
ロックンロールは成長もせず、そこで鳴り続けているけれど、
フラカンは結成23年で、まだ進化中だ。
まだまだ目が離せないぞ。
彼らはもっと遠くへ連れて行ってくれるはず。
そう思うと、胸が熱くなった。

6 件のコメント:

  1. レポを読ませて頂き、またあの夜の楽しさが甦って来てニヤニヤしています。

    「むき赤」と「たまよろ」にやられましたね。
    盆踊りのアレンジといい、いつ行ってもその時々の新鮮な楽しさがあるのがフラカンの魅力なんだなぁ、と再認識しました。

    個人的には「やっぱりグレートはすごっ!」と思いました。
    あっ、トキメキはしないけれど・・・。

    返信削除
    返信
    1. >りーさん
      「むき赤」って・・・なんか、貝みたい。網焼きで美味しく食べられそうな・・・。

      そうなんですよ~、グレートのベースは本当にすごいと思います。
      バンドの運営面は当然ながら(社長ですからね)、サウンド面でもしっかりと支えてるんですよね。
      世界で2番目に好きなベーシストです!
      (一番は言うまでもないですね)
      遠慮なく、ときめいて下さい!

      削除
  2. たまよろって…(苦笑)
    東西の横綱に影響され、フラカンを聴き始めたあの頃、こんな田舎町ではCDが入手出来なくてねぇ。やっと見つけた「たましいによろしく」、なんて素敵なタイトルだろうと心を射抜かれましたっけ。
    “もう少しつきあえよ”って歌詞が好き。そうやって上手く騙しながら、“ずっと”付き合ってもらわなきゃならないわけで…しみじみと優しい響きに聴き入りました。

    久々の実家、魅せるバンドだなぁと改めて。そして、喜怒哀楽全てがあるのだなぁと。煮込まなければ出せない滋味があふれていて、何とも味わい深いライブでした。

    そういえばG先生、久々に登校した生徒の出席を嬉しそうにとっておられましたよ(^_-)

    返信削除
    返信
    1. >サフィレットさん
      横綱って・・・。

      「たましいによろしく」は、地味曲の宝庫みたいなアルバムで、もちろんマニアな私は大好きなのです。
      たぶん、竹安のギターが歌の後ろでいい仕事してるのが、聴いてて楽しくなるんでしょうね。
      助演男優賞的な渋さが好きなんだよな~。

      まだまだ煮込み中ですから、これから更に美味しくなっていくことでしょう。
      お楽しみは尽きませんよ。

      削除
  3. ああ、むきだしは、私が人生で初めて聴いたフラカンですわ。
    うら若き私がよくこれを聴いてファンになったわ。

    ヨサホイNEWバージョンよかでしょ?
    そして、たまよろNEWバージョンって本当ですか?
    俄然、広島への期待が高まります。

    返信削除
  4. >tokageさん
    ヨサホイ、ヨサホイ、かっこいいよー!
    もう、ホント、びっくりしちゃいましたよ。
    でも、たまよろのアレンジは地味すぎて気付かないかもしれないです。
    うーん、私の空耳ではないと思うのですが。

    広島の2DAYSは、ほぼ被らないらしいですね。
    いいな~、いいな~。

    返信削除