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2012年7月12日木曜日

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団「ULTRA SUPER I LOVE YOU TOUR 2012」@渋谷WWW

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
東名阪ワンマンツアー
『ULTRA SUPER I LOVE YOU TOUR 2012』
2012年07月08日(日)渋谷WWW
開場 17:00 開演 18:00
前売 3000円(税込・1drink代別途要)
OPENING ACT:松井くんと上田くんとサヨナラバイバイズ



ついに、この日が来た。
CDを聴いて、恋に落ちてから3週間(短っ!)を乗り越え、初ライブ!

そう、まだ恋に落ちてから3週間なのよ。
自分でいうのもアレだけど、フットワーク軽かったよね。
早々とチケット買って良かった。
なんと、本日ソールドアウトですと。
えっ?そんなに売れてるんですか?
・・・お見逸れいたしました。


渋谷WWWは、初めてのハコ。
場所はシネマライズの地下・・・って、前、映画館だったとこじゃん。
シネマライズは、ミニシアターの老舗みたいなところで、
昔は足繁く通ってたなぁ、15年くらい前か。
いつの間にか地下がライブハウスになってたんだね。

キャパは450くらいだそうで。
元がシアターなので、勾配の大きいフロアは、段差が多くて見やすい。
さすがに初めてのライブということで、後方から。
見下ろす感じで、ステージ上が端から端までよく見える。
(ちなみに、場内にロッカーあり。以上、自分の為のメモ)



松井くんと上田くんとサヨナラバイバイズ
Vo.の松井くんとGt.の上田くん、MCはオフビートでほのぼの可愛い。
けど、歌がほぼ下ネタ。
曲調はシンプルかつ古典的なロックンロールなんだけど、歌は下ネタ。
うーん、なんか勿体ないなぁ、と思うのは頭の堅いオバサンだから?

裸足の松井くんの動きは、
ヒロトとエガちゃんを足した感じだったんだけど、
長い髪を振り乱してるところが、ときどきパティ・スミスに見えたり。

なんだかんだいって結構楽しかったよ、下ネタだったけど。



奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
オープニングアクトのサヨナラバイバイズのおかげで、
いい感じに身も心もほぐれてきた。
初めてのライブって、ドキドキしちゃうからね~。

まったくの初心者なので、セットリストとかは勘弁してね。
この東名阪ツアーは始まったところだから、
あんまりネタバレ的なことは書かない方がいいんだろうけど、
ファンの方がこのブログ読んでるとは思えないから、いいかな。

本日の奇妙礼太郎トラベルスイング楽団は11人編成。
実はこのバンド、伸縮自在の不定形で活動しているので、
ライブの度に編成が変わるらしいのだ。
今回は Vo、Dr、Ba、Gt、Per、Key、Tp、Tb、Tb、
A.Sax、T.Sax という大所帯。
メンバーがスタンバイしただけで、壮観な眺め。

最初はインスト曲。
おお、いかにもビッグバンドだなぁ。
なんだかキャバレーみたいな雰囲気で、胸が躍る。

そして、礼太郎氏登場。
一見、そこら辺に居そうな、フツーのにいちゃん。
まぁ、ちょっと可愛いけど(←贔屓目)とくにオーラは感じないよな~。

ところが、歌いはじめると一変。
聴く者を惹きつけずにはいられない、ほとばしるソウルに
ゾワゾワと鳥肌が立つ。
うわー、大スターや!

礼太郎くんのマイクスタンドには、
学芸会っぽいリボンと金色のヒラヒラが飾り付けてあって、
「なんかイヤやー」
「気持ちは嬉しいけども、恥ずかしいわー」
と、お気に召さなかったらしく、途中で交換してた。

礼太郎くん、なぜかステージの一番前の端まで出てきて歌うので、
あれじゃモニタースピーカーの意味がないよね。
前に出すぎですって。
照明さんも苦労したんじゃないだろうか。

大所帯でメンバーが流動的なバンドだけれど、
ベースの安田さん、ドラムの手島さん(てっしー)、
トランペットの山藤さん、この辺りがコアになってるのかな?
とくに、安田さん。
常に礼太郎くんの背中を見つめてて、楽しそうに笑ってるのが印象的。
平たく言ってしまうと、愛を感じましたよ。
この愛がバンドを支えているんだな~。
あっ、それから、てっしーはめっちゃ男前!(とりあえず言っとく)

ステージ上の礼太郎くん、歌ってるとき以外は、
自由に動き回ってて、どっかの小さいボーカリストを彷彿とさせる
変テコな動きだったりするのが、とてもステキ。
バンドのみなさんも、とても愉快そうに笑いながら見守ってる。
愛ですな~。


スペシャルゲストはサンデーカミデ氏(ワンダフルボーイズ)。
曲はもちろん『君が誰かの彼女になりくさっても』
サンデーさんが書いた曲だからね~。

サンデーさんて、なんか不思議な人。
喋り方はなよっとしてるんだけど、めちゃくちゃオモロイ。
生まれた時の話とか、子供のときの話とか、逸話の多い人やね。
高校生のときは、赤いランドセルに縦笛さして通学してたとか。
かなりイカれてる。
当然、よく絡まれたけど、腕力は強い方だったから・・・って。
ほんまに変わった人。

ここで、サンデーさんと一緒に礼太郎くんも、一旦捌ける。
実質的にはここで、第一部が終了といったところで、
ピアノとサックスをフィーチャーしたインストで1曲。


再び礼太郎くんが出てきて、今度はギターをセッティング。
ギターは白のストラト。
最近、ストーンズのビデオ(DVD?)を見て、影響されまくってるとかで、
ギターを弾くときのアクションが、ややキース・リチャーズ風。
あのストロークの弾き方とか、ギタリストなら真似したくなるんだろうなぁ。
そんなキース風ギターで奏でられたせいか、
『サン・トワ・マミー』が、驚くほどロックしてて、カッコいい。

この『サン・トワ・マミー』もそうだし、この後にやった
『SWEET MEMORIES』(聖子ちゃん!)にしても、
彼の歌うカヴァーは、本当に素晴らしいのだ。
何を歌っても“奇妙礼太郎の歌”にしか聞こえないから。

『スイート・ソウル・ミュージック』が、凄まじかった。
エモでエロ、ここに極まれリ。
バンドのエモーショナル&グルーヴィなサウンドに
乗っかる礼太郎くんの歌の艶っぽさといったら、もうっ!
このメロウな旋律に、興奮が止まらない、熱い。

最後は『オー・シャンゼリゼ』で超ハッピーな大団円。


アンコール。
サンデーさんも出てくる。
ステージ上から呼びかけて、サヨナラバイバイズのメンバーも登場。

ギターの塩見さんは、本日パパになったそうで・・・めでたい!
新米パパの、熱いギタープレイ見せていただきました。

曲は『ロッケンロール・ベイべー』
これもサンデーさんの曲ね。
最後の大合唱が、永遠に続くかと思ったわ。
みんな終わりたくなかったんじゃないだろうか。

いっぱい笑って、キュンとなって、ウルッとくる。
よいライブには欠かせない要素が全部つまってた。





礼太郎くんの歌う姿は、大空へ羽ばたこうとする鳥のようだ。
狂おしいほどの自由への憧憬を感じてしまう。

窮屈な肉体から自由の彼方へ飛び立とうとして、
魂を震わせながら叫んでいる。そんな歌声。

彼の魂は、いったいどれほどの抑圧、拘束を受けているというのか。
それほどに解き放たれたいのは、いったい何からなのか。

わからない。わからない。
だから、もっと知りたくなる。
明るく楽しいライブパフォーマンスで人々を魅了する彼の発する光を、
より際立たせている陰の部分にあるものは、何なのか。
それを見つけたくて、私はまた、彼の歌を聴きにいくだろう。

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