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2012年8月21日火曜日

フラワーカンパニーズ「フォークの爆発2012」@渋谷PLEASURE PLEASURE

フラワーカンパニーズ・アコースティック・ワンマンライヴ
「フォークの爆発2012~座って演奏するスタイルです~」
2012/08/15 SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
開場18:30/開演19:00
料金(税込)¥3500(tax in) drink代




最初に言っときますが、私が書くとぜんぜん面白くない。
(その上に、長い。)
どこがそんなに可笑しかったの?と思われるだろう。
けど、面白かったんです!!!
それが伝えられないのがもどかしい・・・。



時間がタイトなんだろう、ほぼ定刻どおりに客電が落ちる。

圭介、ストローハット。
オサレというより、夏休みの小学生といった趣き。
そういうとこが可愛いんだけどさ。
GはTシャツとデニムにお洒落ハット。
竹安、五分シャツ。ミスコニはTシャツに短パン。
そういえば、ミスコニがモヒカンを伸ばしたみたいな髪型になってた。

慣れないコンサート・ホールの雰囲気にのまれる圭介。
といっても、もうここでやるフォー爆は3回目なんだけどね。
そんな圭介の緊張が、オーディエンスにも伝染して、
なんとなーく、やりにくーい雰囲気のスタートだったね。

1曲目『変わらないもの』
きゃーー、嬉しいーー。
この曲が好きで、私のギター練習曲でもあったりするのだ。
竹安のギブソンJ-50はピックアップからの音出し。
Gのセミアコのフレットレス・ベースは、見た目もカッコいい。
ミスコニはカフォンを叩いてた。

普段叩いてないカフォンやボンゴを叩いてるせいで
ミスコニの手が野球のグローブのようになっていると
言ってたなぁ。

あれ?圭介一人だけスタンディングなの?
みんなは座ってるのに・・・と思っていたら、
どうやら腰をいためているらしい。
最近すっかり体重が落ちて、ゲッソリしてしまったので、
(いや、本当に、ちょっと心配になっちゃうくらいだよ。)
せめて筋肉をつけないと、ということで筋トレに励んでいるとか。
そしたら、腹筋のやり過ぎで腰をいためてしまったようだ。
腰痛だと、座ってるのつらいもんね~、長丁場だし。

ベースから始まるイントロ。
あっ『スタンド・バイ・ミー』だわ。
圭介が「when the night~♪」と歌い出したかと思ったら、
歌うのをやめてしまった。
あれ?入りを間違えたのか??
と、思わせといて、再び歌い始めたのは『大人の子守唄』
おおー、なかなかニクイ演出じゃないか。

妖しげなギターのイントロから『今池の女』
うわーっ、カッコいい。
圭介の声の出もいいし、赤い照明も妖艶な感じでグー。
こういう、ちょっと意外な曲が出てくるのが
フォー爆の楽しみなのだ。

曲終わりで、Gが「鈴木、あれやらんかったよね」と残念そうに言う。
最後の台詞部分「お酒もあるでよ」というのを
圭介が言わなかったのが残念だったらしい。
あれは、自分の言葉じゃなく他人の台詞だから、
言うのが恥ずかしいという圭介。
役者の要素が必要になるから、ダメならしい。

新曲の『旅待ち』はフラカンらしいミドルナンバー。
めちゃめちゃ感動的なわけではないけれど、
さりげなくグッとくるような歌詞で、ウルッときた。
フラカンが新曲をやるたびに、それを聴いて泣いてしまう、最近の私。
いい曲ができると、それだけで嬉しくて感動できるのよ。
なぜかわからないけど、ほとんど親目線になってしまうのよ。
「よくやったね」と褒めてあげたくなるのよ。
(何様だよ?と言わないでね)

『セロハン』は、御堂会館で演ったときいて、羨ましく思っていたのだ。
今日、聴けて嬉しい。
青い照明が、寒々とした世界感を引き立てる。
痛々しい歌を声を張り上げて歌う圭介に、ホロリとなる。

はっぴいえんどの『暗闇坂むささび変化』
もちろん、オリジナルは知らないのだが。
ニューアルバムのタイトルにかけて、選曲したらしい。
サビの「ももんがー!」のところを、
なぜか、竹安が一生懸命コーラスしてたのが、ツボ。
そんなに歌いたかったのか。

毎回やっているRCのカヴァーは『サマーツアー』
夏らしく。
今までは、初期のフォーク時代からの選曲ばかりだったけど、
珍しくロックなナンバーを持ってきたな。

圭介が「ブルースを1曲」と言って始まったのは『JUMP』
うわー、これまた堪らん。
カッコいいぞ。
竹安のスライド・ギターが沁みるー。
こういうのをアコースティックでやると、
余計にディープで泥臭いブルースの響きになるな~。

マンドリンが登場して『夕焼け』
フォー爆じゃお馴染みの曲だな。
ギター前にマイクが立ててあるのに、
聴こえる音はピックアップの音だから、なんでだろうと思ってたんだ。
そうか、マンドリンの為のマイクだったのか。

フカフカのシートに座ってゆったりと見ていたものだから、
「ヘイ!」のところで乗り遅れてしまった。
通常のライブだったら、声も出すし、腕も上げるところだけど、
なんとなく、どうしたもんか・・・という微妙な空気が場内に漂う。
それに気付いたGは、「ヘイ!ってやりたい気持ちもあるし、
じっくりと聴きたい気持ちもあるから、難しいよね。」と。
そーなのよー。
でも「ここで声出さんかったら、もう出すとこないからね」
ってことで、ラーラーラーララララー♪のところは、
大きい声で歌っときましたよ。
フラカンらしい執拗さで、ずっと歌わされてしまったよ。

さぁ、そろそろ前半戦終了かな?
休憩に入るかな?と思っていたんだけれど、
他のメンバーを残し、圭介一人がそそくさと舞台袖に消えて行ったとき
「あっ、今日は休憩ないから、トイレとか適当に行ってね」
と、グレートから告知された。
ああ、圭介もトイレタイムということね。
このとき、ゾロゾロと席を立つ人が続出。
みんな休憩があると思って、がまんしてたんだろうなー。

ステージに戻ってきた圭介は、延々と“膀胱トーク”
MCの長さに竹安が不機嫌になってしまわないように
「お前のギターじゃなきゃ歌えないよ」と
褒め殺し作戦を展開したりして。

アニメソングコーナー!
「ヤッターマンの曲」と言うので、クロマニヨンズか!?
と思ったらエンディングだった。
あー、あの3人組が自転車をこいでる姿が目に浮かぶわ。
「お仕置きだべー」のドクロべえの滝口順平さんは
ついこの間、お亡くなりになったわね~。
なんて、とりとめもないことが次々と頭に湧いてくるほどに、
思い入れのあるアニメなんだよねぇ。
Gも言ってたけど、“今週のビックリドッキリメカ”の件は
本当に面白くて、毎週わくわくしながら見てたよな~。

竹安のワウの冴えたイントロから笑えた。
そー、そー、その音!
わからない人はYouTubeで確認してみて。
すばらしい再現性だったのだ。
もちろんボーカルも
G「ド~ロンジョ」、ミスコニ「ト~ンズラ」、
竹安「ボ~ヤッキー」とほぼ想像通りに回していたよ。

いやー、笑ったわー。
大の大人が一生懸命演奏してるだけで、
こんなに笑える曲って・・・凄いことだよ。
なんつーか、山本正之氏の偉大さに気付かされますな。

そして、フィーチャリング竹安堅一で『君といつまでも』
夏ですからね~、若大将ですわね~。
最近そう思い始めたんだけど、竹安、歌うの嫌いじゃないね。
カラオケでも歌うことあるみたいだし、
請われると喜んで歌っちゃうタイプなんじゃないだろうか。
たぶん、ギター弾きながら・・・というのが苦手なんだろう。
ケーヤンのライブで歌ったときは、途中でギターを放棄してたもん。
今回も、ギター弾く手が止まっちゃうんじゃないかと、
ちょっとドキドキして見ていた。

「グレート!」という圭介の合図から、
今度はGのボーカルで1コーラス。
こちらは替え歌バージョン、アドリブなのかな~?
オレの~名前は~グレートマエカワ~♪
オマエの~名前は~鈴木圭介~♪・・・だって。
お次はミスコニ。
こちらは普通に熱唱してて、Gが「あれ?あれ?」となってた。
「まさか、ふっつーに歌うとは思わんかった」って。

今年の圭介熱唱ソングは、夏の王道。
チューブの『あー夏休み』
まー、曲はともかく、
顔を真赤にして熱唱する圭介が見られて幸せだ。
いい具合にリラックスしながらの熱唱だからなのかな。
可愛いんだよなー。

本編も終盤。
『チェスト』『ラララで続け!』『アイム・オールライト』
と、畳み掛ける。
このあたりの圭介の動きがやたらとキュートだったわ。
『ラララ~』のサンバ風なステップの動きとか、最高。
通常のライブほど動きまわらないで、抑えた動きだったんだけど、
すっごい可愛くて、ちょいエロかった。
惚れ直した。

コール&レスポンスはGが担当。
一発目から、それはちょっとー・・・というような難しいコールで、
誰もついていけない。
「ごめん、いきなり難易度高すぎたわ」(難易度8くらい?)
ってことで、「ヘーーーイ!」という易しいところからスタート。
けど、どんどん難しい、というかヒデキちっくになってって、
笑っちゃってレスポンスできなかったよ。

それでも「今日のは、ちょっとヒデキ度が足りんかったな」と、
悔いるようなGの発言が後にあったのだが。
それに対して、圭介と竹安が
「そんなことないよ。充分ヒデキだった。」と一生懸命慰めていた。
G「でも、名古屋のときの方が、もっとヒデキだったよ」
竹安「あそこまでいくと、オットセイだよ」

アンコール。
『発熱の男』も良かったのだが、
なんといっても『君のこと』が、やっぱり嬉しかったな。
大好きな曲なんだけど、フォー爆でしか聴けないもんな~。
いい曲なんだけどなぁ・・・と本人達も言っていたけれど、
「地味なんだよなぁ」ということで、フェスでは演れないらしい。
普段のライブでは演ってくれてもいいのになぁ。

最後の曲は、お約束どおり『いい事ありそう』
前にも書いたと思うけど、ほのぼのした曲調に似合わない、
かなりパンクな歌なんだよね。
聴いていると、なんだか胸が痛んで泣きそうになる。
そんな後味の悪さが、なんとも言えない余韻を残してくれるのだ。



変わらないもの
大人の子守唄
今池の女
LOVE ME DO
旅待ち
40
暗闇坂むささび変化
酒と女とバクチと自由
セロハン
サマーツアー
JUMP
夕焼け
天才ドロンボー
君といつまでも
あー夏休み
チェスト
ラララで続け!
アイム・オールライト

発熱の男
君のこと
いい事ありそう



セットリストは、順序が違ってると思うけど。

ひととおり書いてみたのだが、
全体を通して感じたことを書いておきましょう。

圭介のハープがいい音してて、ビックリ。
ハープに関しては、普段のライブと同じアンプだし、
とくにセッティングは変わっていないはずなんだけれど、
ホールの音響がいいのと、周りの出音が小さいせいで、
クリアに聴こえるのとがその要因なんだろうな。
せっかくあんないい音出してるのに、いつものライブじゃ
他の音に埋もれちゃってるのか、と思うと勿体ないような気がする。

そして、グレート。
本当にグレートなベーシストだわ。
どの曲も、Gのベースが躍動感を与えて生き生きとした表情になる。
フラワーカンパニーズの脈打つ心臓が、そこに見えた気がした。

あと、書き損ねたその他のMC。
ミスコニ、プールで日焼けして背中に世界地図、だとか、
圭介、Gへのメールを間違えて公式ブログにUPした、だとか、
そんな感じですわ。

6 件のコメント:

  1. ありがとうございます!

    一週間も経つと、セトリなんてさっぱり行進曲なので、nemuriさんのブログを読みながら
    そうそう、これも演った、それも演ったとニヤニヤしています。

    「暗闇坂」ははっぴいえんどのオリジナルも知っていますが、「フラカン版」の方がずっと良かったというか、まるでフラカンオリジナルのように感じました。
    圭介はどんな曲でも「俺節」にしてしまう。
    まさに「天才 秀才 俺」ですね。

    ちょっと痩せてセクシーな圭介は、遠目からだとかなりのハンサムに見えましたが・・・
    私、今回はグレートに惚れましたわ。
    あのフレットレス、いいなぁ。
    彼がフラカンの大黒柱だということを再認識しました。
    カッコよかったぁ。

    あ・・遠目のせいですかね?


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    1. >りーさん
      とりあえず、覚えてることをつらつらと書いてみましたが、あの面白さを伝える文章力は私にはありません。
      でも、見てた方なら、思い出して笑ってもらえるかもしれませんね。

      グレートのベースは本当に素晴らしいですね。
      でも、カッコよく見えたのは、オーバーオールじゃなかったからじゃないでしょうか。
      あのオーバーオールは、普段着をカッコよく見せるための演出効果抜群ですから。

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  2. nemuriさんのブログのおかげで
    脳内で、もう一度フォー爆が開催されている
    かのようです。有難うございます。

    圭介が見えない位置だった、とツィートした通り
    ぜんっぜん見えず、その代わり竹安が真ん前に位置してて、
    こちらがバカ笑いしているとチラッっと見られてる・・・
    (ような気がして)落ち着かないカンジでした。
    特に序盤、誰もが緊張していましたよね。


    天才ドロンボー、youtube見てきました。
    演奏を聴いているからか、
    何故か大笑いでした。
    歌い方、あのまんまでしたね(^_^)

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    1. >ちょきさん
      ちょきさんは、かなりの特等席だったんですよね。
      なのに圭介の顔が見えないだなんて、譜面台めー!って感じですよね。

      ちょきさんは、タイムボカン世代ではないのですね?
      オリジナルを知らなくても楽しめたでしょうか?ちょっと心配。
      そうだ、今思い出しましたが、ローディーさんがヴィヴラスラップを鳴らす担当をしてましたよね。
      あれは、オリジナルを再現する上で、欠かせない音ですからね~。
      こだわってるなー、フラカン。

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  3. あの日「旅待ち」を聴いて、西へ出掛ける決心がつきました。いつもながらフラカンの曲は、寄り添いながら背中を押してくれる感じがします。
    悲しいことに私には「ヤッターマン」の記憶がないのですが、nemuriさんのブログを読んで、3人が自転車に乗っている姿を思い出しました。たぶん、エンディングは見られたのかな?ちょっとせつない記憶です(笑)

    今週末は、石巻でライブでしたよね?大好きな街に大好きな音が流れることを想像すると、何より幸せな気持ちになります!

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    1. >サフィレットさん
      『旅待ち』は、私の好きな“地味曲”というジャンル(?)に入ると思われます。
      いい歌でしたね。
      NEWアルバムが、ますます楽しみになりました。

      私も「ヤッターマン」は夕方の再放送で見たクチなんですよ。
      本放送のときは「タイムボカン」が好きすぎて、その後に始まった「ヤッターマン」を見る気が失せていたんですよ。
      なんか、ずいぶん昔のこといっぱい思い出しちゃったなー。
      これもフラカン効果でしょうか。

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