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2012年8月14日火曜日

アニメーションズとかホームタウンボーイとか

ちょっとライブの予定が空いてしまったので、
いろいろと新しい音源を聴いている。
その中で印象に残ったものについて幾つか。




THE ANIMATIONS/アニメーションズ














トラベルより前に、奇妙くんがやっていたバンド。
とくに解散したわけではないようだけれど、今は活動していないみたい。
2005年にリリースされた最初にして(今のところ)最後のアルバム。

奇妙くんの歌に惚れてるんだから、当たり前だけれど、
すんごく、いい。

元気のいいストレートなロックンロール。
奇妙くんの歌い方が荒々しい。
溢れ出す歌を、自分で巧く制御しきれていないような、
やや暴走気味なほどの勢いで走り抜けていく。
そういう熱さ、青さ、にキュンとなってしまうのだよ。

今、ライブやってくれたら、絶対行くんだけどなぁ。





ホームタウンボーイ/夜のストレンジャーズ














そして、ついに発売になった夜ストのNewアルバム。
これがまた、凄く良くて、只今ヘビロテ中。
収録曲は、すでにライブでお馴染みのものばかりなんだけれど、
こうやって録音された音源を聴くと、いろいろと新たな発見も多い。

調子にのって、またもやレビュー(のようなもの)を書いちゃおうかな。
まったくもって、私の感想なんて誰も興味がないでしょうが、
もし良ければお付き合い下さい。


1. そばにいて
マキ子さんが加入した新生夜ストとしての名刺代わりような
オープニング・ナンバー。
今までにない曲調と、マキ子さんの存在感のある歌が
新しくなった夜ストを象徴しているような曲。

2. ソウルバーニングラブ
この曲は、ヨーホーさんのいた頃にもうできていたはずなんだけれど、
マキ子さんのコーラスが入ることによって、さらに熱く、
ソウルフルな仕上がりになっている。

3. テレサ
ミウラ・ワールド真骨頂のラブソング。
公衆電話の上に10円玉を積み重ねている映像が
ざらついたフィルムの質感を伴って目に浮かぶ。
なぜか、ミウラさんの書く歌詞は、とても映画的だ。
イントロのアルペジオのせつない響きに惹き込まれ、
サビのミウラさんのシャウトで泣かされてしまうのだ。

4. お前をはなさない
震災以降「ラブソングしか書けない」と言っていたミウラさん。
ここまで4曲すべてがラブソング。
曲の方は、渋くてハードな感じ、これよ、これ、
これを待ってたのよ、という安定・安心の夜スト印。
ギターソロが好きだな~。

5. オーレイン
白鳥が出てくるのは、故郷の秋田を思ってのことでしょうね。
美しい自然と小さい命を慈しむミウラさんの目線は優しい。

6. 新しい町
カンザスシティバンドの曲のカヴァー。
ライブでは何度も聴いていたが、アルバムにも入れたということは
それだけ、この曲にシンパシーを感じて、大切にしているのだな
ということがわかる。
アレンジはわりとオリジナルに忠実なんだけれど、
夜ストらしい曲に仕上がっている。
人間の営みの力強さを親しみやすいメロディーにのせていて、
国民的大流行歌の要素があるから、売れればいいのになー。

7. あなたとシャララ
アコースティック・ギターとマキ子さんの歌だけという
とてもシンプルなアレンジ。
これも、今までの夜ストにはなかったこと。
少し舌足らずな甘い声の中に、どこか小昏いような凄味が潜んでて、
なかなか、コレという印象の定まらないマキ子さんの歌に色気を感じる。
アナログ盤的に考えると、A面のラストということで
良い流れになってますなー。

8. ブギウギカントリーボーイ
仕切り直して、B面の1曲目という感じね。
ミウラ節炸裂のゴキゲンなロックンロール・ナンバー。
“アマチュア・ミュージシャンあるある”的な歌詞がいいんだなー。
このくらいの音域で歌ってるときが、一番、ミウラさんらしい。
このヴォーカル好きだなー。

9. グッドラックと言おう
「グッドラックと言おう」と喋るように、呟くように歌うところが好き。
ギターの音もいいなぁ。
アームをギュワーンとさせてるミウラさんが目に見えるようだ。

10. レッツツイストアゲイン
英語が全て、片仮名表記になっているんだよねー。
あれ?前作からそうだったっけ?
ちゃんと日本語で歌いたいという思いの表れなんだろう。
潔いね。
英語の歌詞が悪いとは言わないけれど、
日本人に聴かせるのならば、日本語の方が伝わるのは当然だもん。
とにかく、ライブに行きたくなる曲。
盛り上がるよ~。

11. ホームタウンボーイ
日常を断片を切り取るように描きながら、ストーリーを感じさせる。
取り上げられているのは、平凡で幸福な人生をおくっていたはずの男。
ショッキングな言葉はひとつも使わず、淡々と歌われるこの歌が
途轍もない悲しみに満ちていて、心が抉り取られそうになる。
本当に名曲だと思う。
霞ヶ関の住人達に、ぜひ聴いてもらいたい。
ひとつだけ注文をつけると、最後にもう少し余韻が欲しかった。
次の曲へ入るには、気持ちをクールダウンするための時間
(若しくは、涙が乾くまでの時間)が必要だ。
例えば、波の音だけでも良かったんだけど(次の曲への繋がりもいいし!)
あと15秒、インターバルがあればいいのに。

12. 砂浜
スカのリズムが爽やかで、夏っぽい。
ディテールが具体的に描かれていて、情景がパッと思い浮かぶ。
小さな砂浜か・・・ミウラさんはすごくロマンチストなんだよな。

13. 小さな恋人
これも新鮮。キュートな曲。
コーラスアレンジのせいか、ちょっとモータウン風にも聴こえる。
勝手な想像だけれど、マキ子さんの歌声にインスパイアされて
こういう曲ができたんじゃないだろうか?
間奏部分のマキ子さんのスキャットが、素晴らしい。
ほんの短いセンテンスだけれど、存在感抜群で曲がしまるんだなぁ。




・・・と、つらつらと勝手な戯言を書いてしまいましたが、
何か気に障ることがありましたら、ご一報下さい。

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