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2012年8月23日木曜日

MAGICAL CHAIN CLUB BAND/奇妙礼太郎リトルスイング@Show Boat

高円寺 スナックマンデイ
~マジカルでストレンジな1日だけのスナックオープン
豪華2バンドがスナックマンデイにてお待ちしております~
2012年8月20日(月) 高円寺 Show Boat
MAGICAL CHAIN CLUB BAND/奇妙礼太郎リトルスイング
開場19:00/開演19:30
前売¥3500/当日¥4000(D別¥630)




夏フェスシーズン真っ只中の週明けの月曜日という、
ライブハウスにお客が入らない要素が揃っていた為か、
こんなに素晴らしいツーマンだというのに、
思ったほど入ってなかったなぁ。
それでも、なかなかの善戦だったんだろうけれど。


当然のようにスタンディングだと思い込んでいたので、
中に入ってビックリ。
ステージ前に椅子とテーブルが出ていたのだ。
後ろ半分はスタンディングだったけどね。

今回、良番チケットを持っていたので、迷わずカブリツキの席をゲット。
なんだかんだ言って、前の席に陣取るのってわりとガッツが要る。
ステージ上の見晴らしが良いということは、
こちらも演者からも見られているということだからね。
ルックスに自信のあるかわいこちゃんならいいが、
オバちゃんには荷が重いんだよー。

それでも、そんな些細な羞恥心などかなぐり捨てて
大きな顔して堂々としていられるのが、年の功なのかもね。




奇妙礼太郎リトルスイング
早いもので、今日で3回目の“生”奇妙くん。

実は前回のソロライブで受けた衝撃が大きすぎて、
奇妙くんの歌を堪能するにはバンドじゃなくて、
弾き語りの方が、向いているのかもなぁ、と思っていた。
だから今回、不完全燃焼になるんじゃなかろうかと、
すこーしだけ心配していたのだ。

結果から言うと、そんなのはまったくの杞憂だった。
私がバンドというものの力を見誤っていたんだな。
そこには、音を楽しむ力を増幅させる何かがあることを
今更ながら、思い知らされた。
そして、この思いは、次のMCCBで更に大きくなっていくのだ・・・。

今日のリトルスイングは、
奇妙くん+ギター、ベース、ドラム、キーボード×2、サックス
という編成。
ドラムの方とキーボードのお二人は、初めて見る方。
そして、ホーンセクションはサックスのUJが一人。

UJは、前の奇妙くんソロのときにゲスト出演してて、
さんざん奇妙くんに弄られて、やや挙動不審なリアクションしてて、
なぜか好感度が高まったんだよね。
なんていうか、放っとけないというか、
「頑張れ!」と応援したくなっちゃうようなキャラなんよ。
そんなわけで、ホーンがUJ一人とわかった瞬間、
心の中で「UJ、がんばれ!」と声援をおくっていたのだ。

トラベルorリトルスイングは、白シャツが正装なのかな?
奇妙くんも白シャツで、無精ヒゲが伸びていたけれど、
あれは「敢えて」なのだろうか?

それにしても近い。よく見える。
奇妙くんは歌ってるときは軽く目を閉じているし、
歌ってなくても、コール&レスポンスを要求するようなとき以外は
ほとんど客席を見ていないような気がする。
鳴っている音楽に没頭して、入り込んでいて、
ここじゃない、別の世界の景色を見ているんじゃないかな。
だから、何にも臆することはなく、見放題ですわ。

ライブは『タンバリア』からスタートして、
『機嫌なおしておくれよ』で早くもフロアをヒートアップさせた。
・・・と、書いてみたんだけれど、
後ろを振り返って見たわけではないので、実はよくわからないのだ。
最前にいたお客さんは、みなさんMCCBお目当てのようだったし。
スピーカーの近くだったから、フロアの声なんて聞こえないし。
要は、私がヒートアップしたってことよ。

奇妙くんは、ステージの一番前の端っこギリギリに立つ。
なもんで、マイクスタンドをステージの下に置いて、
高さを伸ばして調整していた。
なるほどー。

途中で、奇妙くんのシャツの下から2番目
おへそ辺りのボタンが外れて、チラチラと見えるのがエロっぽくて
気になってしょうがなかったんだよね。
どうにかして気付かせたくて、あれこれ考えていたんだけれど、
何かの拍子に気付いたみたいで良かった。
どうやら、前日のタワレコのインストアのときに
「チャック全開」だったらしく、ふと気になって
チャックの確認したときに、ボタンが外れてるのに気付いたみたい。
「もう、二度とあんなことがないように気を付けたい」そうです。

『サン・トワ・マミー』と『あの娘に会いにゆこう』は、
奇妙くんもギターを持って、ロックっぽく。
音源とはアレンジが違ってるし、この前のトラベルのときとも
やっぱり違う。
編成が変わってるから当然だね。
だからこそ、ライブがスリリングで楽しいんだよね。

『スイートソウルミュージック』で、今日もノックダウン。
奇妙くん、今日は、ひとりリフレイン唱法と、
作詞しながら歌ってしまうインプロ唱法が絶好調。
(※歌唱法の名前は、nemuriオリジナルですよ!)
インプロヴィゼーションと言っても、本人が作った歌詞だから、
推敲段階で削り落としていったような言葉たちなんだろう。
でも、あのステージを見ていると、
彼の中からあふれ出るソウルが言葉となって、歌となって
紡がれていっているようで、鳥肌が立つほど感動的なのだ。

『星に願いを』が良かったなー。
タムの音が鳴り出した途端、ふわーっと心が軽くなって、
記憶がとんじゃうくらいに浮かれた気分になったのだよ。
血沸き肉踊る感覚かな。

最後は「友達を呼びます」と奇妙くんが言うと、
サンデーカミデ氏が客席からステージへ。
曲はもちろん『君が誰かの彼女になりくさっても』
サンデーさんと奇妙くん、本当に仲良しなんだよね~。
二人のアイコンタクトを見てればわかるわ。
微笑ましい。


タンバリア
機嫌なおしておくれよ
サン・トワ・マミー
あの娘に会いにゆこう
わるいひと
スイートソウルミュージック
SWEET MEMORIES
星に願いを
オー・シャンゼリゼ
君が誰かの彼女になりくさっても



確かに、奇妙くんの歌だけを味わいたいなら、
弾き語りの方がいいかもしれないね。
けど、バンドにはマジックがあって、私はそれが好きなんだな。
それに、ハンドマイクで歌う奇妙くんの軽快なパフォーマンスも
大好きなんだよ。
至近距離で見たジャンプの美しさに惚れ惚れしてしまったわ。
(ヴォーカリストは、ジャンプがカッコよくできないとね!)



MAGICAL CHAIN CLUB BAND
どうでもいいけど、バンド名長いな~。以下、MCCBと表記するよ。

MCCBは5月のホーボーコネクションで、ホストバンドを務めていて、
そのとき初めて観たんだよね。
こちらも最終的な感想から言うと、
すごくバンドとしてのスケールが大きくなったな~、と感じた。
なんか“上から目線”発言で、ごめんなさい。

リクオさんとケーヤンの二枚看板を支えてるリズム隊が、
前よりも存在感を増している。
現在レコーディング中らしいが、その作業の中で、
バンドとしての意思統一が上手くいってるのだろう。
脂の載ったいい状態でのライブが観られて、ラッキーだったわ。

いちばん印象的だったのは、あの、噂の新曲。
『アリガトウ サヨウナラ 原子力発電所』

イントロで、心臓を貫くかのようなチョーキングの音に心を奪われ、
そこから最後の一音が鳴りやむまで、
壮大なバラッドの波にさらわれて漂流していた。
自分の涙に溺れるかと思った。

歌詞の内容だけを取り出して、どうこう言うのは野暮だ。
楽曲として優れていて、バンドのプレイが熱くければ、
他に何が要るというのか。
その熱さが、その歌詞を引き受ける決意をしたことに
由来するものであることは、間違いないだろう。
そして、私が涙したのも、その覚悟を持った演者の佇まいが、
潔く美しいと感じたからなんだろうな。


※ケーヤンのブログにUPされたセトリをコピペさせてもらいました。


1.マジカル・チェイン・ツアー
2.明日へ行く
3.魚ごっこ
4.ミュージック
5.アリガトウ サヨナラ 原子力発電所
6.不思議な人よ
7.夢じゃない
8.ミラクルマン
9.アイノウタ

アンコール:
1.まいどハッピー
2.デイ・ドリーム・ビリーバー(with 奇妙礼太郎&UJ)
3.いい事ばかりはありゃしない(with 奇妙礼太郎&UJ)


アンコール。
マイクスタンドを新しくセッティングしてたので、
おっ、これは!?・・・と期待が高まる。

MCCBの4人が出てきて、リクオさんのご挨拶で乾杯。
出た!「ナイスプリン!」

予想通り、奇妙くんとUJが呼び込まれる。
(おっ、UJ!頑張れ!)
奇妙くんは、もう、かなり出来上がってる・・・。
リクオさん曰く「この時間にシラフなのを見たことがない」そうですわ。
まぁ、リクオさんも似たようなもんじゃないかと・・・。

それでも、先輩と一緒にステージに立つということで
少し硬くなっているのがわかる。

曲は『デイドリームビリーバー』と『いい事ばかりはありゃしない』

『いい事ばかり~』を奇妙くんが歌い出した瞬間、
そこにキヨシローが見えた気がして、息をのんだ。
ああぁ・・・・・。
声や歌い方が似ているといえば、似ている。
でも、そういうことじゃない。
ひと声発しただけで、聴く者の心をグイっと惹き付けてしまう
ソウルシンガーとしての圧倒的な存在感が、酷似しているのだ。

こうやって、何度でも奇妙くんに魅せられてしまう夜が終わった。

あっ、UJのこと忘れてた。
UJもたぶん、結構飲んでたんじゃないかな~。
ステージの隅で、ニコニコしてはしゃいでたのは確認できたよ。




店から出て、階段を上がると、そこにベースの安田さんを発見。
チキンな私にしては珍しく、声をかけることができた。
いいライブを観た後で、気分が高揚してたからね~。
握手をしてもらったのだけれど、気さくで素敵な方でしたわ。
あー、もっと気の利いたこと言いたかったな~。

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