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2012年9月24日月曜日

MANNISH BOYS@赤坂BLITZ

MANNISH BOYS Presents
CRAZY FRIENDS' COMING TO TOWN
GUEST:OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND
/ So many tears(茂木欣一・加藤隆志・柏原譲)
9.20 (thu) 赤坂 BLITZ
OPEN 18:00 START 19:00
¥5,250(ADV.) 1drink別途



このチケットが、全然取れなかったのだ。
何人もの方に協力していただいて、先行抽選から一般発売まで
挑んだんだけれど、ダメだったんだよね~。

新木場のFINALだけ行ければいいか、と、すっかり諦めていたところ、
ツイッターのTLに「チケットあります!」の文字が流れてきた。
全然知らない人と会ったり、お金のやり取りすることに抵抗があって、
少し躊躇していたんだけれど、ライブに行きたい気持ちの方が強く、
「騙されてもいいやー」と開き直って、連絡をとってみたのだ。
(↑すごく失礼ですよね。実際は、とてもまともな方だったのですよ。)
で、トントン拍子で話がまとまったのが、ライブの前日。
ミラクルだ。

せっかくの奇跡なのだから、しっかりと心に焼き付けて帰ろう。
そう思い、敢えて、フロアの最後方あたりから観ることにした。
後ろの方が音がいいし、視界もまずまず開けていたので。



OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND
BRAHMANのトシロウがやってるアコースティックバンド。
・・・という程度の予備知識しか持ち合わせていなかった。

ヴォーカルの人が欧米系の外国人。
この人が、ヴァイオリンを持ったり、アコギを持ったり。

茶目っ気のある人で、英語でつらつらつら~っと
来日アーティストのように喋った後に、
流暢な日本語で話し始めたものだから、「ええーっ!」となる。
「うん、もちろん日本語喋れるよ」って。

個人的には、ヴァイオリンで民俗音楽的な音を奏でてくれるのが
気持ちよくて、楽しかったな。
この場合は、ヴァイオリンじゃなくて、フィドルと呼ぶ方がいいか。
踊り出したくなる感じ。

しっとりした曲も悪くないけれど、
やっぱりリズミカルなナンバーの方が好きだな。
アイリッシュっぽい感じが活きてくるから。

それにしても、アウェイっぷりが半端ない。
一番後ろから見てると、よくわかる。
演奏中、ほとんど頭が動いてないんだもんなぁ。
なんだかせつなくなりましたわ。
いい演奏してるのに、不憫で・・・。

もちろん、私は、感じるままに体が動いちゃうし、
いい演奏には、高らかに拍手喝采を贈るのが礼儀だと思ってるし、
そのついでに、声も出ちゃうタイプの人間なので、
周囲の人に迷惑がられてるかもしれないけれど。
ライブなんて、そんなもんだよね。

うん、OAU、カッコよかったよ。
トシロウのMCも、熱かったよ。



So many tears
こちらも、初見。
スカパラの茂木さん(Dr)と、加藤さん(Gt)、
元フィッシュマンズの柏原さん(Ba)という3ピースバンド。
メインヴォーカルは茂木さん。

んー、正直なところ・・・、
最初の2曲くらいが、退屈で倒れそうになった。
タテノリ系のリズムが一本調子で、つまんなかったのよ。
単に個人的な好みの問題なのかもしれないが。

ところが、3曲目(だったと思う)で、ガラリと印象が変わった。
ミディアムテンポで浮遊感のある曲。
気持ちのいいグルーヴ。
そうか、フィッシュマンズのリズム隊だもんね。
こういう曲調は得意なところなんだろう。

と、ここから後は、ずーっと気持ちよくノッていけた。

加藤さんはSGを弾く姿が、カッコいいな~。
遠目に見ても、男前っぷりが伝わってくる。
何より、ギターの音色の端々に変態っぽさが潜んでて、
ゾクゾクさせられたのだ。
(これ、めちゃめちゃ褒めてますよ!)

茂木さんには悪いが、
インスト曲の方がカッコよくて、私の好みだったなぁ。



MANNISH BOYS
ツアー初日のせいか、開演も押したし、
転換にも時間がかかったようで、マニッシュが始まったのは9時半頃。

せっちゃんと達也さんが出てきて、照明が当たると、
・・・ええっ!!!!?
金髪!?二人とも!
いやいや、度肝抜かれましたわ。

衣装は、お揃いの黒っぽいツナギ。
背中に“MANNISH BOYS”の文字。

ステージには二人っきりで、
『MANNISH BOYSのテーマ』が始まった。
マ、マ、マ、マニッシュボーイズ!!

せっちゃんは、あまり馴染みのないギターを持っている。
白のジャズマスター・・・かな?
達也さんは、とても楽しげにスティックを振り下ろしている。
あの強面からは、想像もできないくらいニコニコ。
楽しそうに叩くドラマー、大好きだわ。

二人っきりのステージは、すごく自由で大らかな雰囲気。
せっちゃんは、シンガーではなく、
ギタリストの方にウェイトを置いているのがわかった。
いつも“斉藤和義”という看板を、一人で背負って立っているのに、
今日は“MANNISH BOYS”という看板を、達也さんと分け合って
掲げていることの解放感があるのかもしれないなぁ。
せっちゃん、伸び伸びしてたな~。

CDでは、二人が楽器を交換して録っていた『カーニヴァル』は、
ライブでは、せっちゃんギター、達也さんドラムで、
そのままだったのが、ちょっと、残念。
あっ、ギターはテレキャスに交換してた。

そして、ドブロがでてきて『バカにすんなよ』
きゃーーー!音がカッコいい!
ボトルネックを小指にはめて、スライドをキメる。
うぅっ、たまらーん。
ギターの音色に悶絶していたので、「バカにすんなよ」ネタは
まったく覚えておりません。悪しからず。
あっ、あれかな?
トシロウに「40過ぎてBOYSはナイだろう」と
MCで言われたこととかだったっけ?
なんだか、二人がとても楽しそうだったね~。

今度はお馴染みのギブソンJ-45に持ち替えて『Dark is easy』
このイントロ、『I Love Me』と激似なので、ちょっと笑ってしまう。
カッコいいことに変わりはないんだけれど。

この辺りだったか、サポートで、堀江さんが登場。
本職は鍵盤の方だと思うんだけど、曲によってはベースも弾いてた。
マルチな才能をお持ちの方なのね。

『DIRTY BUNNY』が素晴らしかった。
鳥肌が立った。
ドラムを叩きながら、達也さんが語り始める。
私の大好物、台詞ロック。
希望と絶望の間を行ったり来たりしながら、
達也さんの言葉が、ほんの少しの痛みを伴って飛び込んでくると、
泣くしかできないではないか。

ここからは、終盤に向けて、疾走していく。
『あいされたいやつら~』の名古屋弁が微笑ましくて、
ニヤリとなりながらも、体はグルーヴに囚われているので、
止まらない。止められない。



アンコール。
ここで、せっちゃんドラムと、達也さんギターの『ないない!』
たしか、達也さんのギターはストラトだったと思う。
せっちゃんのドラムは、わりと見慣れてるけど。
達也さんがギターを持って立ってる姿は、なんだか不思議だったなぁ。

最後のナレーション部分は達也さんが担当。
おもむろに黒ぶちのメガネをかけて、カンペを読み上げていく。
読みながら「・・・て、書いてあるよ!」と、語尾に付けてみたり。
おちゃめ度満点でしたわ。

せっちゃん、バンジョーウクレレで『ざまみふぁ~』
堀江さんも出てきて、ベース。
達也さんは、立ってドラム叩いてた。
これも、達也さんの鳴き声シリーズが良かったな~。
なんて可愛らしい人なんだろう。

最後は珍しく、コール&レスポンスを決めて、
二人ともはしゃいでたなぁ。


MANNISH BOYSのテーマ
LINKEYLINE
Mach Venus
カーニヴァル
バカにすんなよ
Dark is easy
LOVE & LOVE
DIRTY BUNNY
Oh Amy

あいされたいやつらのひとりごと
MANNISH BOYSのテーマ

ないない!
ざまみふぁそらしど


せっちゃんも、達也さんも、今までの立ち位置と違うところで、
マニッシュボーイズというユニットを楽しんでいるような気がする。
自由で解放感に溢れたステージだった。

さて、新木場のファイナルでは、どんな風になっているんだろう。
とても楽しみだ。

5 件のコメント:

  1. はじめまして、突然すいません。
    9/20赤坂で行われたマニッシュボーイズのライブに行かれて楽しかった様子が伝わって来ました。
    私も後日参戦するのですが、斉藤さんの立ち位置を教えていただけたらと思い失礼かとは思いましたが、コメントしました。
    斉藤さんは客席から見て左右どちらにたつのでしょうか?
    教えていただけると大変嬉しいです。

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  2. >匿名さま
    二人のステージの立ち位置は、せっちゃん下手、達也さん上手でした。
    ARABAKIのときもそうだったので、FIXだと思いますが、会場の都合によっては変わる可能性がないとはいえませんが。
    ライブに行かれたら、めいっぱい楽しんできて下さいね。
    達也さんのキレキレドラムとお茶目なキャラのギャップも、見所ですので、よろしくお願いします。

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    返信
    1. nemuri様

      早速のご回答ありがとうございました。
      せっちゃんが客席から見て左側ということで、そちら寄りに行こうと思います。
      ライブとっても楽しみです。
      達也さんのギャップと共に楽しんできますね。
      この度はご親切にありがとうございました。
      また、ライブ等の報告楽しみにしております。
      ありがとうございました。

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  3. いつも読ませていただいてます!
    マニッシュではシンガーよりギタリストなせっちゃんを観ることができるんですねー。楽しみです。
    生達也さんは初めてなので惚れてしまうかもしれません(笑)
    OAUは以前夏フェスで観たことありますけど、すごく素敵でかなり興奮したのを覚えています。それなのにあまり興味をしめしてない人が多いなんて・・。
    せっかく行くのだから他のバンドの良い所を見つけて帰りたい思う方なので、なんかもったいないですね。

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  4. >kiyoさん
    こんにちは。あっ、ここでは「はじめまして!」ですね。
    このユニットはガツンと骨太で、かつ、気持ちのいい風が通り抜けていくような、爽快感がありますよね。
    kiyoさんも、ぜひ、いい風に当ってきて下さい。
    もれなく、達也さんに惚れること受けあいです。

    対バンについては、いろいろと思うところがありますが、
    楽しんじゃった方が“お得”なのにな~、ということです。
    もちろん、kiyoさんは“お得”な方を選ばれると思いますが。

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