ページ

2012年10月4日木曜日

「HAPPY END」がやって来た!

「HAPPY END」が届いたので、さっそく聴いてみた。























1回目。
重い。
突き刺さるような痛々しさに涙が溢れる。

2回目。
やっぱり、重い。
そして強い。
言葉が、ギターの音が、いつまでも耳に残っている。

3回目。
どうしようもなく重たいモノが、心の真ん中に鎮座している。
攻撃的なギターの音色が、安っぽい感傷を打ち消すように響く。

4回目。
重たいモノを抱えながら、歩いてくしかないのだ。

どん詰まりの人生を歌っていながらも、閉塞感はなく、
乾いた諦観の中に、ほんのわずかな希望の蕾が見える気がした。
それは、バンドの音の力強さのせいだろう。

前作とは打って変わり、ほぼ4人だけで音を作っていているのだが、
そこに確かな自信が見える。
バンドとしての凛とした佇まいが見える。
それが憎らしいほど格好良くて、泣けて泣けてしょうがない。

とくに、竹安ギター!
切れ味の鋭さは前からだが、そこに逞しさが加わった。
なんという力強さなのだ。

「強いアルバムです」と言った意味が、よくわかったよ。




このアルバムが好きか?と訊かれれば、
どうだろう、よくわからない。まだ、今の時点では。

ただ「HAPPY END」が、ハッピーエンドで終わる安直な物語ではなく、
目を背けたくなるようなグロテスクな現実を捉えた作品であるが故に、
いつまでも、この衝撃を忘れることがないのは確か。

2 件のコメント:

  1. すごい球を投げてきましたね。
    思ったよりずっと重力がありました。
    体力や精神力が落ちてるときはキツい。

    どうやって打ち返そうか。
    渋公まで聴き込んで考えたいと思います。
    凡打や見送り三振は自分の中のフラカン愛が許さない。
    なにか返してやりたいと思うんです。

    やっかいな性格の自分が、これまたやっかいな
    バンドを心底好きになった性でせうか?

    返信削除
    返信
    1. >ちょきさん
      たしかに、厄介なバンドだと思いますよ。
      新譜が出るたびに、ファンにモヤモヤした思いをさせますからね。
      あれ?私だけかな?

      「怒りのBONGO」を初めて聴いたときのことを思い出しています。
      ドス黒いドロドロした負のパワーにあてられてしまって、結局、そこでフラカンから離れてしまったのですよ。
      でも、今度は違う。
      キッチリと咀嚼して、私の肉にしてやります。

      削除