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2012年11月19日月曜日

湯川トーベン@ペチコートレーン

湯川トーベン ソロライブ
11月17日(土) 千駄木 ペチコートレーン
出演 湯川トーベン(Gt.Vo)/ザ・ドーナツ
開演 19:30
料金 2,500円(1D付)



この日は、あいにくの雨模様。
しかも、夕方頃からどんどん降りが激しくなってきた。
私が出かけるときに限って・・・。

ちゃんと統計をとったわけではないけれど、
世間では、私のこと“雨オンナ”だと思われているらしい。
本人は決して公認していないけれど、
雨が降ると、なんだか申し訳ない気持ちになってしまうのは
ナゼなんだろう???

というわけで、わりと雨脚の激しい中、
千駄木駅というまったく馴染みのない駅から店まで歩いた。

お店の中に入ると、まだトーベンさんがリハやってたり、
対バンのメンバーさんがウロウロしてたりで、ゴチャゴチャしてて、
あれ?入ってきちゃってよかったのかしら~?
と不安になるほどだった。

店内は、普通の喫茶店といった雰囲気。
まだ、お客さんは、ほとんど来てなかったので、
一番前の端っこの席を陣取った。
椅子がぎゅうぎゅうに並べられている真ん中の方に入ると
身動き取れなくなりそうだったし、カウンターだと、
お店の運営上、邪魔になりそうだったので。
ええ、イイワケですけどね。



オープニング・アクトは、ザ・ドーナツのみなさん。
地元の方々がメンバーで、このお店の常連さんらしい
私よりも、かなり先輩のおじさま達。

ちゃんとした4ピースのバンドが、
この喫茶店の一角みたいな狭いスペースで演奏してるのが、
なんだか不思議な感じがした。
ステージ後ろの窓からは、生活感のある街並みが見えてて、
その前で、ロックなサウンドが鳴らされているのが、
妙に微笑ましかったなぁ。

このおじさま達が、なかなかカッコいい音を出していて
見応え、聴き応えがあったよ。



いよいよ、トーベンさんの登場。

おかげさまで、至近距離で楽しませていただきました。
その距離、1メートル強、といったところでしょうか。
あー、もー、眼福、眼福。

だんだん私も、オバちゃん化が進んできたのか、
面の皮がずいぶんと厚くなったようで、恥ずかしげもなくガン見。

ステージらしい段差があるわけでもないのだが、
演者と観客という線引きさえ、ハッキリしていれば、
照れずに見つめられるのは、なんでかなぁ?
ステージ以外の場所にいるトーベンさんは、
眩しくて直視できないというのに・・・。

1曲目は『アルマジロ』(どうやら、神無月の清水さんの曲らしい)
前にも聴いたことがあるような、ないような。
とにかく、アコギ一本で、あのグルーヴ感が出せるなんて、
スゴイことだ。
いや、マ ジ で。
体の中にグルーヴ発生装置でも埋め込んでるんじゃないかと、
繁々と観察してしまったもの。

そういえば、トーベンさんのソロを観るのは久しぶりなんだな。
最近はずっと、天月ばっかり観てたもんなぁ。
この感覚を味わうのの久しぶりだ。
んー、気持ちいい。

テンポが早めのシャッフルのブルース・コードから
『珈琲』が始まるという展開にドキドキした。
このアレンジは初めて聴いたな~。
こうやって、同じ曲でもいろんな表情が楽しめると、
得した気分になれて、嬉しい。
大好きな曲だし。

「昨日までずっと晴れてたのに、この中に雨男がいるだろーっ!」
と、トーベンさんが言ったとき、思わず目を伏せてしまったわ。
ス、ス、スイマセン。
認めたわけじゃないけど、なぜか申し訳ない、この気持ち。

そんなわけで、雨にちなんだ選曲が多かった。
『あした晴れるよ』とか『ドライヴ』とか。
他は、AL「うた」からの曲が多かったかなぁ。
『島影』は、唱歌っぽいメロディーが美しくて大好きな曲だけれど、
生で聴いたのは初めてかもしれない。

本編の最後、よく知っているハープとギターのイントロ、
・・・あれ?これは、ひょっとして。
『Like a Rolling Stone』ではないか!
うわーーーっ!
なんで、こんなに興奮するのかわからないけど、
トーベンさんの歌が力強くて、カッコ良くて、
ディランの歌とオーヴァーラップして聴こえてきて、
なんだか知らないけど、胸の奥が熱くて、うわーーっとなった。

ちょうど、録画した「THE ROCK STORIES」で、
激しいブーイングの中で歌うディランの映像を
見たところだったせいもあるかな。
めちゃめちゃ格好良かったもんなぁ。

名曲というのは、
それ自体が途轍もないポテンシャルを持っているのは間違いなく、
その曲を演奏し歌う人間が、どこまでそれを引き出せるか、
高めてやれるか、というのが腕の見せ所なんだろうな。

そういう意味でも、この日、トーベンさんが歌った
『Like a Rolling Stone』は、本当にカッコ良かった。



アンコールでは、ザ・ドーナツと一緒にステージへ。
メンバー4人+トーベンさん、かなりの狭さなので、
トーベンさんはギターを持たずに、歌とマラカスとハープ。
曲は『バンドマン・ブルース』と『バンバンバン』

実は、私、マラカスに弱いのだ。

思い起こせば、古い話で20年ほど前のことか、
BON JOVIの『Keep The Faith』でジョンがマラカスを振っていて、
そのセクシーさに悩殺されたのが最初だったと思う。
で、つい1年ほど前に、エンケンのバックでマラカスを振る
若き日のトーベンさんの映像を見て、またまた悩殺されたのだ。
(※当時の記事にリンクあり)

そして、今、目の前でトーベンさんがマラカスを・・・。
きゃーーー、きゃーーー、きゃーーー!!
・・・死ぬかと思った、興奮し過ぎて。
はぁはぁはぁ・・・。

という、私のフェティシズム的観点を抜きにしても、
ギターやベースを持たずに歌うトーベンさんもイカしてましたわ。
いつもギターを持ってる人が、ハンドマイクで歌うときの
手持ち無沙汰な感じがなく、堂々としててカッコいいのだ。

あー、今回もいっぱいときめいた!



帰り際、出口のところに、ザ・ドーナツのギターの方がいたので、
一応「お疲れさまでした」と声をかけたのだが、
本当は「テレキャス、いい音してましたね」と言いたかったのに、
まだ気持ちがフワフワしていたので、言い損ねてしまった。
なので、ここに書いておきます。
(伝わらないとは思うけど)

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