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2012年11月1日木曜日

PAUL WELLER JAPAN 2012@Zepp DiverCity

PAUL WELLER JAPAN 2012
10月27日(土) 東京・Zepp DiverCity
17:00開場/18:00開演
1F立見 8,000円/2F立見 7,000円(ドリンク代別)
ゲスト:くるり




さて、私が書くポール・ウェラーのレポなんて
誰か読みたい人いるのだろうか・・・と思いながら、
自己満足のために書きますよ。

ポール・ウェラーを聴き始めたのは、スタイル・カウンシルから。
ソロも3rdアルバムまでは、マメに追いかけて聴いていた。
ライブも20代の頃に、2回行ってるはず。
NHKホールと赤坂BLITZだったと思う。
で、10年くらいブランクがあって、3年前の来日のとき、
ふと思いついて、ライブに行ったのだ。

10年も聴いてないけど大丈夫かなぁ、なんて思いも
吹っ飛んでしまうくらいに、ライブは楽しかった。
もう50歳だし、枯れた感じになっちゃってるかと思いきや、
すごくエネルギッシュで若々しかったのが嬉しかった。

あれから3年。
あいかわらず、新譜もちゃんと聴けていない、
ゆるーいファンのままだけれど、
ライブだけはとても楽しみにしていたのである。


まだ出来て間もないZepp DiverCityは、もちろん初めてのハコ。
本家の方のZeppの造りが嫌いなので、こっちはどうなんだろう、と
恐る恐るやってきた。
本家の方より横幅が広めで、その分、縦の奥行きがつまってる感じ。
こっちの方が断然いいな。

私は500番台で入場したのだけれど、
まだ、フロアは閑散としていて、
一段高くなった柵前をゲットすることができてラッキーだった。
男性が多いし、外国人の方も大勢見かけたし、
私の背では、段上じゃないと何も見えないかもしれないもの。
実際、そこから見てても、私の視界を遮るような
背の大きい人が何人もいたからね。



まずは、ゲストのくるりから。
バンドは5人編成。
Dr、Gt、Baの他にチェロとトランペットという異色な編成。
正確にはドラムはサポートらしい。
あらきゆうこさんに似た叩き方の人だなー、と思って見てたら、
なんとご本人で、ビックリした。

うーんと、楽曲とかまったく知らないのだけれど、
オルタナっぽい感じだったかな。
とにかく、トランペットが、やたらとドラマチックでしたわ。

岸田くん曰く、
「美容院にポール・ウェラーの写真を持って行って『こうして下さい』
と言って、上手くいった試しがない・・・そんな世代です」と。
日本人で似合う人って、まず、いないだろうなぁ・・・。

わりと、あっけなく終わってしまった印象。
持ち時間は、30分ほどだったのね。



ここで30分の休憩に入るというアナウンス。

この間に、不具合のあったらしい照明の交換作業をしていた。
滅多に見られない光景なので、面白かったなぁ。
作業が終わって、ライトが点灯した瞬間、
オーディエンスから拍手が巻き起こってた。
転換中って、暇だからねぇ、見入ってた人が多かったんだね。



さて、いよいよポール・ウェラー登場で、会場からは凄い歓声。
さすがに、くるりのときはみんなおとなしかったもんね。
・・・私も含めて。

事前に読んだレポによると、初日はジャケットを着てたらしいけど、
今日はジャケなし、薄いブルー系のTシャツ。
髪は綺麗なシルバーで、前髪ぱっつんのモッズヘア。
(後ろ髪はやや長めだけど)
いやー、何してもオシャレな人がやればオシャレなんよ。
これが竹安だったら、どれほどツッコまれることか・・・。

ギター持って立ってるだけで絵になる54歳。
3年前よりも体型が締まったようで、とても若々しいし、
とにかく、カッコいい!

バンドの編成は、
ギター、ベース、ドラム、キーボード、パーカッション、
というオーソドックスなもの。

メンバーについては、よくわからないのだけれど、
オーシャン・カラー・シーンのスティーヴ・クラドックが
ギターを弾いていた。
といっても、私、オーシャン・カラー・シーンは聴いても、
クラドック氏の顔は、よく知らないので、事前の情報によって、
知っていただけのことなのだが。
ただ、前回の来日時もバンドメンバーだったはずだから、
なんとなく見覚えはあったかな。

このクラドック氏が、なかなか渋いギターを弾くんだよね。
・・・と、素人のクセに偉そうなこと言ってごめんなさい。
ワウギターが格別にカッコ良かった!(←ただのワウ好き発言)
ちなみに、クラドック氏のステージドリンクはワインでしたわ。

ドラマーさんが、コーラスの上手な人で、
ドラミングの方も歌心のある人だなぁ・・・と、
またまた、偉そうなことを思いながら観ていたのだが、
それもそのはず、ソロのシンガーソングライターとしても
活動しているらしい。
物販に、彼のCDが置いてあったよ。

曲間のインターバルはほとんどなく、次から次へと
曲が演奏されていく。
もう、目まぐるしいくらい。
その上、ウェラー師匠もクラドック氏も、
1、2曲ごとにギターチェンジするものだから、
ギターテックの人がたいへんそうだったな~。

途中で、何曲かはギターを置いて、
下手にセッティングされてるキーボードへ移動して演奏。
このときが、ウェラー師匠の煙草タイムと化していたが。

個人的には、ウェラー師匠に一番似合うのはSGだと思っているので、
テックの人がSG持ってくると、うきーーーっ!とアガる。
ウェラー師匠がSGのときは、クラドック氏もSGを持ってる確率が高く、
ツインSGという光景が、なんとも素敵だったわぁ。

ギターのネックを持ち上げて、ブンと振り下ろしながら、
ギャンと弾くアクションが、なんとサマになることか。
私の目がハートマークになる瞬間の連続。
煙草をくわえてる姿もカッコ良かったなー・・・。

たいへん英語が不自由な私だけれど、ウェラー師匠が話す言葉を
なんとか理解しようと、MCも極力、集中していた。
(それでも、てんで理解できてないのだけれど)
そしたら「スタイル・カウンシルの曲を演るよ」的な発言が
聞き取れたように思ったら、フロアからどよめきが上がった。
曲は『Long Hot Summer』

何年か前までは、ジャムの曲も、スタカンの曲も
ライブでは演らなかったんだよね。
前回来日した頃から、それらが解禁になったような気がする。
でも、私が観に行ったときには、スタカンの曲は演らなかった。
THE JAMの『Town Called Malice』は聴けたんだけれど、
その前日のライブでは『Shout To The Top』を演ったと聴いて、
どれほど悔しかったことか・・・。

というわけで、スタカンの曲をライブで聴くのは初めてだった。
感動しつつも、あまりにも“今”のライブ・ステージに
違和感なく融け込んでいることに驚いた。
もちろん、アレンジとかそういうことなんだろうけれど、
全キャリアを通しての、現在に対する確固たる自信が窺える。
そこがカッコ良さの源泉なのかな。

実は、このライブの最初の方でも、THE JAMの『Start!』を
既に演っていたのだけれど、私はこの曲を知らなかったので、
サラッとスルーしていて、全く気付かないくらいに自然だったのだ。

当然、Newアルバムの曲も多く演ったのだけれど、
ジャム、スタカン時代から、ソロの初期の曲も多かった。
しかし、どの曲も同じ熱量(しかも相当な熱さ)でプレイされて、
今現在のポール・ウェラーを感じさせてくれるものだった。
もう、大満足。

アンコールの1曲目で、スタカンの『My Ever Changing Moods』
私の脳内では、元奥様のコーラスが聴こえるようでしたわ。

この1回目のアンコールで5曲も!
やっぱり、ジャパンツアーのファイナルだからなのかな。
ウェラー師匠、ノリノリだったみたい。

ダブル・アンコール。
今日のラストの曲は『The Changingman』
これはちょっと意外。
絶対に『Shout To The Top』だと思ったんだけどなぁ。
でも、この曲も好き。
というか、この頃の音源が一番好きなんだよね、うん。
だから、この曲が大事に扱われていることがとても嬉しかった。

でも・・・『Shout To The Top』も聴きたかった!



01. Up The Dosage
02. That Dangerous Age
03. 7&3
04. Start!!
05. Friday Street
06. The Attic
07. The Cost Of Loving
08. When our Gardens Over Grown
09. Kling I Klang
10. All I Wanna Do
11. How Sweet It Is To Be Loved By You
12. Pieces Of A Dream
13. Fast Car Slow Down
14. Moonshine
15. 22 Dreams
16. Long Hot Summer
17. Dragonfly
18. Into Tomorrow
19. Above The Clouds
20. Foot Of The Mountain
21. Around The Lake
---encore1---
22. My Ever Changing Moods
23. From The Floorboards Up
24. Porcelain Gods
25. Stanley Road
26. Whirlpools End
---encore2---
27. Broken Stone
28. The Changingman




前述のとおり、全アルバムを聴いてるわけじゃないし、
曲名が覚えられないという情けない頭の持ち主なので、
セットリストなんてものが、覚えられるわけがない!
というわけで、よそから拝借してきたセトリ。

当初の予定から変更があったらしく、
ちょっと違ってるセトリも見かけたけれど、これが正解。
・・・のはず。



ちなみに当初の予定では、
ラストが『Shout To The Top』だったらしい・・・。
うっきーーー!!!

2 件のコメント:

  1. 読みたかった~!
    待っていましたよ。

    イイ男はいくつになってもイイ男なんですね・・・。
    やっぱり行けば良かった~。


    「My Ever Changing Moods」を生で聴けたなんて、羨ましいです。「Shout To THe Top」は次の機会の楽しみに残しておきましょう。

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  2. >りーさん
    待っていて下さって、ありがとうございます。
    たいしたことは書けてませんけど、ウェラー師匠の、いい男っぷりが、ちゃんと伝わってるといいんですけど。
    本当に、前の来日のときより、体も引き締まってるし、若返っていたのですよ。
    なんか、自分だけが歳とっちゃったみたいで、悔しかったです。

    ウェラー師匠は、日本大好きですから、『Shout To The Top』を聴ける日はそう遠くないと信じています。

    返信削除