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2012年11月7日水曜日

「Re-Cool」に、Re-Fool

すーかっり、ハマってしまったのでござる。
なんていうのかなぁ・・・。
昔の恋人と再会して、かつての思いが蘇り、再びときめいてしまう
・・・というような、禁断の同窓会的なシチュエーションに近いかも。

そんなわけで、TSUTAYAで貰った無料クーポンを使い、
いそいそと「Re-Cool Reflections」を借りてきた。



「Re-Cool Reflections」 寺尾 聰




















これが発売されたのは、もう5年も前なんだね~。
当時、寺尾さんは60才ですか?
(あっ、エンケンと同い年なのね)




でもって、いそいそと聴いてみた。


“新たなアレンジでレコーディング”されたときいて、
私の頭に浮かんだイメージは、クラプトンのアンプラグド。
ギターがギュインギィン鳴ってた『愛しのレイラ』が、
テンポも落として、泥臭めのブルースに仕上がってたような、
ああいうリアレンジを想像していた。
クラプトンのアンプラグドも大好きだし、
それはそれで、なかなか面白そうだよなぁ・・・なんて。
しかし、予想は大きく裏切られた。

たしかにアレンジは変わっているんだけれど、
主題となるようなフレーズや、リズム、テンポは、
そのまま生かされているのだ。
だから、その曲の持つ雰囲気や世界観に大きな変更はない。

なのに、いや、だからこそ、なのか。
よりダイナミックに、よりスリリングに、よりスタイリッシュに、
ドドーンと鳴っているんだよ。
もともと、とてもカッコいい楽曲だったんだけど、
その輪郭をくっきり浮き出させるような鮮やかさで響く。

かつての自分自身に挑みかかっていくような力強さ。
まるで、自己ベストを更新し続けるアスリートのようだ。



オリジナル版に対する唯一の不満・・・というか、
どうにも気になるところが、歌と演奏のバランス。
イントロや間奏部分での素晴らしいプレイが、
歌のバッキングになると、途端にトーンダウンしてしまい、
やや曲が分断されてるかのような印象を受ける。
想像するに、当時の歌モノの常識として、
そうせざるを得なかったのかなぁ、と。

さすがに、このRe-Cool版では、そこが見事に解消されていて、
寺尾さんのヴォーカルが、一つの楽器のように
曲の中に溶け込んでいるのが気持ちいい。

何より、寺尾さんの声がいい。
25年たっても、びっくりするくらい変わってないのが、嬉しい。
少女だった私が恋したときの、そのままの声。
素敵だなぁ・・・。

このときめきで、一週間は夕飯抜きでも生きていけるな。


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