ページ

2012年12月4日火曜日

子供ばんど@クロコダイル

子供ばんど
~LAST LIVE HOUSE TOUR'12~
Member: うじきつよし(vo,g) 谷平こういち(vo,g)
湯川トーベン(vo,b) やまとゆう(vo,ds)
2012/12/2 SUN 原宿クロコダイル
Start: 19:00(予定)  Charge: ¥5,000
※限定200名 80名指定席 【SOLD OUT】



クロコダイルは久しぶりだなぁ。
3年ぶり?
誠さんの新春バースデーライブ以来だよなぁ・・・と、
そのときの記事を読み返してみてびっくり。
「110名限定」と書いてあるではないか。
あの時だって、後ろで立ってる人が結構たくさんいたはず。
それが、今回200名って!
そりゃギュウギュウ詰めになるわ~。

何より心配だったのが、席のこと。
3年前もそうだったけれど、電話予約の段階で席が決められていて、
当日にならないと、どんな席かわからないし、変更もできない。
そして、クロコには、ステージの下手半分くらいが
死角になるような酷い席があったりするのだ。
下手といえば、トーベンさんのポジションですよ。
そんな席に割り振られていたら、どうすればいいのか・・・。
そのことが、すごく気懸かりだったせいもあって、
前日からとても緊張していた。

ドキドキしながら、私が案内された席は、
隅のカウンター席で、ほぼステージを真横から臨むような位置。
トーベンさんのマイクスタンドまで、2メートル、障害物なし。
という、ある意味ミラクルな席だったのだけれど、
結果的にいうと、ほぼセンターの席の方と交換したのだよ。
お友達とご一緒に観たかったようなので。
普通に考えれば、断然、そのセンターの席の方が見やすいし、
音のバランスもいいし、絶好のポジションだからね~。
少しばかり残念な気がしないでもないが、
その素敵な申し出に対して「トーベンさんの前がいいのっ!」とは
言えなかったな~。
いえいえ、後悔してるわけではないのだよ。
ただ、隣の芝生は青い、とか、逃した魚は大きい、とか
そういうことなんだよね。

すいません、長い前置きでした。

しかし、まだまだライブは始まらない。
この文章のことではなく、実際の話。
何しろ200名というキャパオーバーな客入れをしているために、
入場がぜんぜん終わらないのだ。
19時スタートの予定だったが、30分過ぎた時点でも
まだ空席がいくつもあって、外で並んでるお客さんがいる模様。
結局、45分くらい押しで、やっとスタート。
遠方から来られてた方は、ヒヤヒヤしてただろうなぁ。


メンバーは白T&白パンで登場。
中年男女がひしめき合うフロアのテンションが、一気にあがる。
私もちょっと頭がボーっとしてしまうくらいに、舞い上がっていた。
なんだか現実味がなく、夢の中にいるようなフワフワ感。
ステージの上だけが、とてもキラキラ輝いて見えて、
自分の体は融けて無くなり、視覚と聴覚だけを持った生き物になる。

考えてみると、子供ばんどのワンマンなんて、
あの再始動一発目のヤマハ以来のこと。
あのときは、震災から一月ほどであり、計画停電があったりして、
ある種、不穏な緊張感が世の中に充満していた。
そんな中でのライブは、別世界での出来事のようだった。

その時とは、また少し違う種類の感触だけれど、
現実味の無さは同じだ。
なぜか、子供ばんどのステージを前にすると、
幽体離脱ではないが、心が体から離れて漂流してしまうのだ。
時間の流れが狂ってしまうのかもしれないなぁ。

子供ばんどを聴いていた十代の頃の自分と、
トーベンさんにのめり込んでいる現在の自分が、
時空を越えて巡り逢うという、ドッペルゲンガーのようなことが
脳内で起こっているような気もする。
高校生の私が初めて子供ばんどを知ったのは、
トーベンさんもタニヘイさんも脱退した後のことだったから。

2曲目は新曲だったのかな?
トーベンさんとJICKが交互にヴォーカルをとる。
なんだか歌詞の雰囲気からすると、
トーベンさんっぽい曲だったけど、違うかなぁ?

子供ばんどといえば、やっぱりツイン・リード・ギター。
これを聴くと胸の奥が熱くなる。
JCKとタニヘイさんが並んで弾いてる姿は、子供のように楽しそう。
ギターキッズがそのまま大きくなりました、というような
本当に無邪気な表情で弾いてるんだよなぁ。

それと、タニヘイさんがリズムギター弾くときの、
腰づかいがエロくて、好き。

そのタニヘイさん情報によると、最近、楽器屋に入り浸っているという
JICKのニューギターが、ポール・リード・スミス。
バラード系の曲で、大活躍していたなぁ。

そのニューギターをセッティングしながら、ジャラーンと
JICKが鳴らしたコードを聴いた瞬間に、胸がキューンと痛んだ。
ひょっとして、あれだよね、あれ・・・。
と、予想通りのアルペジオが聴こえた。
『さよならBOY』だ。

いつ聴いても、高校生の自分に引き戻されてしまう曲。
ロッカ・バラードの名曲。
JICKがサビの高音をギリギリと体を絞るようにて歌う姿が美しい。
ごめんなさい、やっぱり泣いてしまうよ。
長い長いアウトロは、バンドの佇まいを神々しく照らし出す。

ここで前半終了。

後半戦。
メンバーはお召替えして、赤T&赤パン。

トラブル・メイカーでの寸劇が、異常に面白い。
タニヘイさん、いや、スティーブ、いや、カズエの裏声トークが
鋭いツッコミで、JICKを困らせるところがいいね~。
と、思ったら、今度はJICKから逆襲があったり・・・。
「消したい過去は、サ〇デー〇ロジェ〇トの司会」なんていう激白も!
いいの?そんなこと言っちゃって?(←いいのか?書いちゃって?)

あー、そういえば・・・。
MCらしいものが無かったよなぁ、と後で気付いた。
こういう、曲中の寸劇的なものはあったし、
『ロックンロール・フーチークー』の導入で、
リック・デリンジャーの名前を出したりしたけれど、
曲と曲の間で、時間をかけてトークするというようなことはなかった。

普段、フラカンのライブみたいなのに慣れきってる私には、
こういう硬派なライブはすごく新鮮なんだよね。
JICKは、ライブの間中、ずっとハイテンションで、
喋り方も、KBCでトークしてるときとはまったく違う。
熱い、熱い。煽る、煽る。

『アル中~』では、トーベンさんもテンション高い。
で、曲の途中で、なぜかJICKと楽器を交換。
この、交換するときのアクションというかダンス(?)も
おちゃらけてるというかなんというか・・・、とにかく楽しいっす。
トーベンさんがギター、JICKがベースで、
スパイダースの『あの時君は若かった』
JICKのベース姿は、かなりレアだよなぁ。

お決まりの『サマータイムブルース』で終了かと思いきや、
ラスト・ナンバーは『TAKE ME TO YOUR PARTY』
この曲、楽しいだけじゃなくて、
どこかせつない響きがあって、ライブの最後には
とてもよくハマっているんだよなぁ。

アンコール。
これは予想どおりの『踊ろじゃないか』
ここで、ついに客席も立ち上がる。
そして、風船がいっぱい飛んできた。
ちょっと言葉は悪いけど、こういう時代錯誤な演出が
子供ばんどらしくて嬉しかったんだよなぁ。
少しの間だけど、時間を遡れたような気がしたんだよね。

オーディエンスの声に応えて、ダブル・アンコール。
『たどりついたらいつも雨ふり』
たぶん、これ一曲の予定だったんだろうけど、
JICK一人が残り、ギター一本で『NIGHT AWAY』
痺れたなぁ。
やっぱり、JICKはこうでなくちゃ。

最初から、ステージの上も下も、笑顔、笑顔、笑顔。
テンション上げたまま、途切れることなく最後まで。
これが子供ばんどなんだよね~。
本当に幸せな時間をありがとう。



ミッドナイトフライト
絶好調
Rock & Roll Singer
ロックンロール・フーチークー
かわいそうなエンジェル
ツイスト アンド シャウト
ロックンロール・トゥナイト
さよならBOY

ばかな男のR&R
お前の事ばかり
ジャイアントマンのテーマ
お前はトラブルメイカー
のら猫
だからそばにいておくれ
アル中ロックンローラー
サマータイム・ブルース
TAKE ME TO YOUR PARTY

踊ろじゃないか
WALKIN' AWAY

たどりついたらいつも雨ふり
NIGHT AWAY


セットリストは、ツイッターでの拾い物です。

0 件のコメント:

コメントを投稿