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2013年2月18日月曜日

こうとう歌の市2013@ティアラこうとう

こうとう 歌の市 2013
~個性溢れる三人のロッカーが織りなす歌の紋様
2月14日(木)ティアラこうとう小ホール
リクオ(Vocal,Piano)、藤井一彦(Vocal,Guitar)、
うつみようこ(Vocal,Guitar)
18:30開場 19:00開演
全席指定 一般3,500円(前売・当日) 友の会3,150円



ティアラこうとうは、江東区の施設である。
勤務先が江東区なので、名前だけはよく知っていたのだが、
来たのはこれが初めてだ。

地下1階の小ホールは、定員140名の小じんまりした扇型の造り。
清潔だけれど、温かみのある雰囲気で、とても素敵なホール。
この規模なればこそ、なんだろうなぁ。
どんな響きを聴かせてくれるのか、わくわくしながら
開演を待つ。

ブザーが鳴り、客電がゆっくりと落ちる。
コンサートホール特有の、徐々に暗くなっていく感じが
とても心地いい。
それに合わせて、気持ちのスイッチを切り替えていく。
そう、ゆっくりと。


出演者の3人が揃ってステージに立ったところで、
本日開演。
ようこさんが歌う『Mercedes Benz』
その第一声を聴いた瞬間に、涙ぐんでしまった。
音の響きが素晴らしったらありゃしない。
ようこさんにマイクは必要なかったんじゃない?
「ここは小ホールだけど、姐さんの声は大ホールだよね」と
一彦さんの言うのも頷ける。

挨拶代わりの一曲が終わると、それぞれのソロへ。
まずは、ようこさんから。

ようこさんのアコギはギブソンのJ-200。
ジャンボですわ。
小柄なようこさんが持つと、尚更大きく見えるなぁ。
贅沢を言えば、ギターはライン採りじゃなく、
生音で聴いてみたかったなぁ。

「昭和の歌謡曲です」とピンク・レディーの『UFO』
まさに、ピンク・レディーの、どストライク世代なので、
自然と動き出しそうになる体を抑えるのがタイヘン。
かなり完璧に振り付け覚えてるから。
三つ子の魂百まで、だわね。

と、ご陽気な気分にさせといて、次の曲が『ROCKIN'』とか。
今日最初の涙腺決壊が起こった。
卑怯だわ。
まったく油断していたのだ。
なぜか、心の中で言い訳を並べていた。
無駄な足掻きというやつだ。

最後の曲は一彦さんと二人で、ストーンズのカヴァー。
「本人が演ってるの見たことあるけど、
私らの方が巧い。あなたはキースより巧いよ」
と、ようこさんが一彦さんを褒め称えていた(調子に乗せてた?)
残念ながら、曲のタイトルはわからない。


そのまま一彦さん一人がステージに残って、ソロ。
私の知らない曲からスタート。
あれは新曲なのかな?

お客さんの拍手の音がとても気持ちいいらしく、
「みんなにも、ここで聴かせてあげたい」と言っていた。
「1000人くらい、いるみたい」って。

ギターはヤイリくん。
一彦さんのアコギは、あり得ないくらいロック。
あいかわらずだな。

早く音源化して欲しい曲『Under The Foggy Moon』
この、せつないイントロが、たまらなく好き。
旋律が好きなのは当然ながら、これを弾いてるときの
一彦さんが好きなのである。
慎重に音をそっと置きにいくような繊細さにゾクッとする。
無駄な肉など一切ついていない一彦さんの手の動きに、
優雅ささえ感じる瞬間。

リクオさんと二人の『SWEETHEART OF MY SOUL』は
すごく盛り上がったので、終わったあと、
リクオさんが「最初のピークがきたな」と。


リクオさんのソロステージは『雨上がり』から。
イントロのピアノの旋律だけで、何かがこみ上げてくる。
軽妙な関西弁まじりの歌に、隣の方の笑い声が聞こえたけど、
私は、とてもそんな気分ではない。
リクオさんの歌が、明るく陽気であればあるほど、
ピアノの旋律がせつなく、胸苦しくなっていくのだ。

次の『胸が痛いよ』で、またもや涙腺決壊。
そりゃしゃーないわー(←あっ、一曲戻った)

リクオさんは、MCが上手で、観客を引き込むのが巧い。
「ライブのときは、いつでも、その時その場所が、
世界一のパラダイスだと思って演っています」
「だから今日は、ここ、ティアラこうとうが
世界一のパラダイスです」
と言って始まった曲は、もちろん『パラダイス』

私の涙腺は、次の『アイノウタ』まで決壊したまま。
いや、もう、ほんまにしゃーない。
リクオさんの歌とピアノは、泣きのツボつきまくってくるのよ。
すでに、パブロフの犬的刷込みがされてるかもしれない。

最後にやっと『ミラクルマン』で、涙が乾いた。
一彦さんもギターで参加していたが、
自分が歌わない曲での一彦さん、思いっきりギターを弾き倒す姿が
屈託がないというか、とても楽しそうなのだ。
でも、この曲では、やっぱりリクオさん見なきゃね。
ジャンプするピアノマンは、本当にカッコいい。


ようこさんも呼び込んで、3人揃ってのステージ。
一彦さんメインの『美しき人よ』は、
リクオさんのピアノとようこさんのハーモニーで、
新しい息吹が吹き込まれたような新鮮さ。
その上、ホールのリバーブが最高の仕上げをしてくれてて、
グッとくる。


アンコールでは、一彦さんがステージを下りてきてギターソロ。
実は、私の目の前だったりして。
ひゃっひゃっひゃっ、たまりませんなぁ。
なんて、浮かれていたのだけれど、一番最の曲、
このホールにピッタリの『光』での締めくくりで、
また泣かされてしまった。

3人のハーモニーが心地よく響く。
照明で、天井に大きな満月が浮かび、
小さな星がいっぱい、くるくると回っているのを見ていたら、
現実味がなくなっていって、ただただ、美しいなぁ・・・と。
きっと、感動の涙だったんだろうなぁ。


本当に、素晴らしい時間をありがとう。



Mercedes Benz

なんのために
過去であれ
からまるあお
UFO
ROCKIN'
(ローリング・ストーンズのカヴァー)

(?)
LAZY FELLOW
きみがいなくても
Under The Foggy Moon
ジェミニ
SWEETHEART OF MY SOUL

雨上がり
胸が痛いよ
パラダイス
アイノウタ
ミラクルマン

美しき人
夢じゃない

Lady Madonna
PEACE,LOVE AND UNDERSTNDING





夢見心地のままで、フワフワと帰ってきてしまったので、
入場時に配られたアンケートを提出していない。
主催者の方、ごめんなさい。
でも、とてもよい企画だったと思います。
次回も期待しておりますので、よろしくお願いしますね。

この思い、届くかなぁ。


2 件のコメント:

  1. こんばんは。
    Ree‏さんが「そのレスポンスの早さに脱帽!!」と言った通り
    今日はビックリですね。(^^)

    この記事を読んでさらにビックリしたので..

    まずはようこさんの「Mercedes Benz」。
    多分英語で歌われたのでしょぅが
    カブさんもこの歌を先日のライブで歌ったのです。
    それもアカペラ&日本語のカバーで。迫力でしたぁ。

    そして一彦さんのギターがまさかのヤイリくんとは..
    カブさんのギターもヤイリなんですよ。(^^)
    マイクはB・BANDらしいです。

    去年の夏のあの祭りで知ったリクオさんの「胸が痛いよ」は
    私も大好きでよく聴いてます。
    あの祭りを教えてくれたnemuriさんに
    今さらながらホントに感謝です。ありがとう。m(_ _)m

    そして最後にもひとつ、私に弟がいるんですが
    名前を”一彦”っていいます。マジですよ。(^m^)

    ではまた..(^^)/

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    1. >noriさん
      フットワークは軽く・・・が信条です!(ライブ限定ですが)
      とくに、外タレは、好機を逃すと一生の後悔になりかねないですからね。
      noriさんに教えていただかなかったら、ずっと後になってから気付いて、
      悔し涙を流してたかもしれません。
      どうも、ありがとうございました。

      『Mercedes Benz』のアカペラなんて、カッコいいですね。
      相当、迫力のある歌声じゃないと、聴かせるのが難しい曲ですよね。
      どんな日本語訳で歌われたのか、気になるところです。

      プロの方にもヤイリのユーザー多いんですね。
      きっと、国産の良さがあるんでしょうね~。
      ちなみに一彦さんは、マーティンも使ってますよ。

      それでは、素敵なお名前の弟さんに、ヨロシクお伝え下さい。

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