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2014年6月18日水曜日

フラカン結成25周年ワンマンツアー「4人で100才」@久慈UNITY

フラワーカンパニーズ
フラカン結成25周年ワンマンツアー「4人で100才」
6月14日(土) 久慈 UNITY
OPEN 18:00 / START 18:30
前売 3,600円(D別途)



フラカン史上初の久慈公演。

久慈といえば、あまちゃん。
もちろん、メンバー全員「あまちゃん」フリークだから、
あまちゃんトークで盛り上がる。
「東京じゃ、もう誰もあまちゃんのことなんて話題にしないけど」
と前置きして「ここは、今もあまちゃん一色で嬉しい」と、圭介。

しかし「あまちゃん」の放送よりも前から、
ここUNITYへは来るつもりでいたらしい。
プライベーツだかニートビーツに「久慈にいいハコがある」
と言われてたんだって。

確かにいいハコ。
ギュッと小さくて、あっという間に沸きあがってしまう
暑くて、熱い空間だった。
空調は全開にしてたらしいけれど、ロックンロールの熱の方が
だいぶん上回ってしまったようだ。
意外にも(?)かなり押せ押せだったせいもあって、
ビショビョショになるほどの大汗をかいた。
人に比べると、ほとんど汗をかかない体質のこの私が!
フロアの湿度は限りなく100%に近かったんじゃないだろうか?
そのせいか、圭介のノドも前日とは比べものにならないほど
調子が良さそうであった。

前日に、100点の『トラッシュ』を叩き出したフラカンだが、
この日もすっごく熱かった。
Gも「ここは、トラッシュが似合うねぇ」という感想をもらしてたし、
かなりの手応えがあったんだろうな。

圭介のモズライトが出てきて、ちょっと緊張して身構える。
始まったのは『246』だった。
さっきの『人生GOES ON』のときも感じていたんだけれど、
「ハッピーエンド」というアルバムの重さをずしっと感じる。
震災直後に作られた曲たちには、
あの時の空気や匂いが、否応なく封じ込まれていて、
どうしたって、胸がザワザワして苦しくなってしまうのだ。
いつか、この重苦しさを感じなくなる日がやって来るのだろうか?

そしたら、次はあの同期音源の音。
『エンドロール』を、この東北の地で聴くことになるなんて。
感慨深いというのとは少し違う、もっとザワついた
オドオドした心持ちで聴いていた。

ステージの上、歌う圭介の目は真っ直ぐ遠くを見据えていて、
まるで何かの決意表明のようだった。
ああ、そうだったよ。
自分の弱さや情けなさを曝け出して歌ってる圭介の瞳は、
いつも強い光を宿しているものね。
その光は、ちょっと希望に似ているような気がしたけど、
だからといってその重苦しさが、綺麗に溶解してしまうほど
単純で生易しい感情ではない。

圭介の歌から零れ落ちた何かを、
掬い上げるように鳴り続ける竹安のギターの音を
心で追いかけながら、ぐるぐると思考がめぐった。

きっと、これから先何年も、これを抱え続けるのだろう。
それでいいのだと思った。
何度でも、あの時に立ち戻って考え続けるべきなのだ。
だから私にとって「ハッピーエンド」は、
ずっと問題作であり続けるだろうし、フラカンにとっても
それは望むところなんじゃないかと勝手に解釈しておこう。

メンバー紹介。
今でも、あまちゃんの好きなシーンをiPadに入れていて、
しんどいときとか、元気を出さなきゃいけないときに見てる。
と竹安が言うと、
圭介とグレートが「今見てくれよー!ライブ中に見てくれ!」
「今、元気出してくれよ!」
とすかさず、ツッコんでたわ。

ミスコニの方言コーナーは・・・何だったっけ?忘れた。
かなり、ウケが悪かったことだけは覚えているのだが・・・。

最後は『脳内~』から、安定のアゲっぷりで、
私の心も再びヒートアップ。
『チェスト』も『ヌードコア』も跳びまくりの腕振りまくり。
頭は空っぽになって、ただの条件反射で踊らされてしまう
そのグルーヴの正体、オーバーオールの君も、
異常なテンションの高さでフロアに向かって吠えていた。
まさに、野性の遠吠えだな。



はぐれ者讃歌
フェイクでいこう
煮込んでロック
切符
恋をしましょう
人生GOES ON
夜空の太陽
トラッシュ
ビューティフルドリーマー
元少年の歌
246
エンドロール
心の氷
脳内百景
チェスト
NODE CORE ROCK'N'ROLL
Yes,Future
365歩のマーチ

深夜高速
ロックンロール
終わらないツアー

真冬の盆踊り
ポップステップヤング



アンコール。
グレートと竹安がピンクの西遊記Tシャツでお揃い。
圭介は着替えなしで、シャツのままだったので、
まるで“鈴木圭介&フラワーカンパニーズ”といった様相だった。

最後の最後、熱くなった圭介が
「久慈ーーー!また来年も来るぞーーー!」と言ってた。
社長が、近くには八戸や宮古もあるから、
なかなか1年に1回来るというのは難しいけど、
絶対にまた来るから、長い目で見て待っててね・・・とMCで言ってたのに。
言っちゃったよー、来年って。

ま、そのくらい気持ちのいいライブだったってことなんだよね。

みっともないほど汗だくだったせいもあるけど、
その高揚した気分が冷めてしまうのがもったいなくて、
物販にも並ばず、ホテルへと帰った。
ライブの熱狂と心の底に沈んだ重い荷物も一緒に引き連れて。

ホテルの部屋で缶ビール、一人で乾杯した。




<追記>
青森でも久慈でも、ライブ中に竹安はギターを替えず、
トレモロ付きのSGちゃんで、最初から最後まで通してた。
狭いハコだと、ギターを替えるのが煩わしいのか・・・
本妻さんの調子が悪いのか・・・
色々と想像して、楽しませてもらってますよ。



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