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2014年6月4日水曜日

とーべん祭り 最終回 ~どうもありがとう~@440

440(four forty) 12th Anniversary
「とーべん祭り 最終回~どうもありがとう~」
おおはた雄一/斉藤哲夫/福島康之(バンバンバザール)&佐藤克彦
/藤井一彦/藤原マヒト/パンチの効いたブルース(長見順,かわいしのぶ,GRACE)
/湯川潮音/湯川トーベン
6月3日(火)下北沢 440
OPEN18:30 / START19:00 
前売¥3,500 / 当日¥4,000(1order別)



たっぷり4時間弱の長丁場だったけど、間延びするところがなく、
あっという間に時間が過ぎていったという印象。
まさに、お祭り。楽しかった~!
ほぼ笑いっぱなしだったので、目尻に小ジワが増えたことだろう。
音楽って面白いね~。

あまりにも盛りだくさんだったので、何から書けばいいのか
さっぱりわからん。
とりあえず、ライブの進行はというと、


湯川家→湯川潮音(w/藤原マヒト、徳澤青弦)→おおはた雄一
→藤井一彦→パンチの効いたブルース→福島康之(w/佐藤克彦)
→斉藤哲夫→中野督夫→湯川トーベン


こんな感じ。

印象に残ったことだけ、サクサクっといきましょうか。

まず、オープニングの湯川家。
いつ見ても潮音ちゃんは可憐で美しいですわ。
トーベンさんは、ギブソンのアコギ。
谷川俊太郎さん作詩の『月火水木金土日のうた』が素敵だったな~。

トーベンさんが下がって、
ピアノのマヒトさんと、チェロの徳澤青弦さんが入り、
潮音ちゃんのソロステージ。
個人的には、ハイトーンの女性シンガーは苦手なのに、
潮音嬢の天使のような歌声は、なぜかOKだったりする。
不思議なもんです。

おおはたくんは、ドブロ!
トップが全面スチール製のリゾネーターギター。
このドブロの音色の存在感がすごかった。
一昨日にひき続き、トーベンさんのリクエストにより
『にじみ』を披露してくれたのだけれど、
この日の方が、圧倒的に良かったのは、ギターの音色のせいかな。
言葉の一つ一つが沁みる、沁みる。
不覚にも、また泣いてしまったでござるよ。

最後に『Don't Think Twice~』じゃないよ!と言いいながら、
スリーフィンガーで弾いた曲は、新曲だったのかな?
キチムでも聴いたような気がしたけど。
おおはたくんのフィンガリングは、なめらかでリズミカル。
耳を塞いでも音楽が聴こえてきそうだった。

一彦さんは、あごヒゲを伸ばしていてビックリした。
(ここだけの話、ヒゲは無い方がオトコマエだと思いますよ)
諸先輩方の前ということもあってか、かなり力入ってた印象。
いつもにも増して、パワフルにカッティングが炸裂していた。
MCでは、お得意の時事ネタのブラックジョークをとばす。
「トーベンさんには、よくア〇ナカを分けてもらいました」とか。

で、パンチ。
強烈な個性がぶつかって、見事なバランスでまとまってるバンド。
どんなにヘンテコなことしても、ちゃんと音楽になる、
グルーヴになる、という不思議。
楽しいったらありゃしない。
で、女子らしく「みんなのトーベンさんじゃないのよ。
私たちのトーベンさんなんだからね!」
「打ち上げで、朝まで一緒に飲んだことあるんだから!」
と、高らかに宣言されてましたよ。
もてもてトーベンさん・・・。

バンバンの福島さんは、今日はギターの佐藤克彦さんと二人で。
いつ聴いてもええ声、癒されますわ。
有山じゅんじさんの還暦のお祝いに書いたという『赤いギター』の
制作秘話が、とんでもなく面白かった。
佐村河内ネタと絡めて、おおはたくんのことを
「オレの新垣!」と呼んでいて、仲良しぶりを披露してたね。
客席で観ていたイノトモさん(ほろ酔い加減が可愛かったね)を
引っ張り出して、一緒に歌ったりして。

斉藤哲夫さん。
もう、すっかりお元気な様子だったけれど、
いつもならもう寝ているというような時刻の出演でしたね。
(すっごく時間が押してたみたい)
がっつりと真正面の席だったので、語りかけるような歌を堪能したのは
当然ながら、例の2フィンガー奏法をしっかりと拝見しましたよ。

トーベンさんについて「僕の知ってる中で、
一番ポール・マッカートニーに近いベースを弾く」と言っていた。
それって、すごい褒め言葉のような気がする。
「二人で一緒にツアーまわろうと言ってたんだけど、
大病しちゃったものだから、できなくなっちゃって・・・」
と言ったときの残念そうな顔が、とても寂しげで、胸がギュっとなった。

公式に発表されている出演者は、トーベンさんを除いて
終わったんだけれど、まだ大物が出てきましたよ。
おなじみ、中野督夫さん!
入店前に並んでるときにお見かけしたので、
「やっぱり来たか!」と思ってたけどね。

あいかわらず、喋り出したら止まらないわ。
名古屋弁で早口なものだから、内容がほとんどわかんない。
だけど、その勢いとかテンションが可笑しくて、可笑しくて。
ギターを抱えて、流しのように歌いながらフロアを練り歩き、
挙句に店の外へ出ていっちゃったよ。
何それ、面白すぎる・・・。

やっと登場、本日の主役、トーベンさん。
「とーべん祭りは、自分が観たいと思う出演者に出てもらってる」
「こんな豪華な顔ぶれ、なかなかないでしょ?」
と、誇らしげに話すのを聞いて、頭をブンブンとタテに振る私。
まったく、そのとおり。

一曲目、おおはたくんがリクエストしたという『はやぶさ』
無人探査機のはやぶさを擬人化して一人称で語る歌詞は、
おおはたくんの歌の世界観と通じるものがあるもんな~。

『珈琲』では、そのおおはたくんと一彦さんがステージへ。
何?この3人の並びは!?
私の大好きな3人が、私の目の前(比喩でもなんでもなく、
本当に間近の席に座ってたからね)で、一緒にギター弾いてるなんて、
こんな贅沢なことがあるだろうか?
もう、どこに焦点を合わせるべきかわからず、オロオロ。
嬉しすぎ、興奮しすぎで、目が泳いでましたわ。

トーベンさんが一彦の真似して、シキチクーン(※こちらを参照)の
フレーズをわざとらしく入れると、
おおはたくんも負けじと、シキチクーン♪
二人のシキチクーン合戦を、苦笑しながら見つめる一彦さん。
なんちゅう自由奔放なステージじゃ。
すっごいカッコいいプレイしてるはずなんだけど、
最後は笑っちゃうっていう、ね。

『おはよう今日一日~』は、一昨日と同様、マヒトさんと二人で。
Wo~Wow♪のコーラスが、ステージから溢れて客席へ。
「オレを長渕にしてくれ~!」と叫ぶトーベンさん、お茶目だ。
・・・と、なんか見たことある人がステージへ上がってきた。
ん???JICKだーーー!!!
コーラスしてる!!!
「オマエ、東北にいたんじゃないのか!?」と、
トーベンさんも知らなかったサプライズ。
そう。確かに、東北にいるJICKのツイート、朝見たわ~。
そりゃ、ビックリするわ~。

フロアが一体になって歌ってると、とても感動的な気分になる。
24時間テレビのフィナーレ的な感じ?(←実はあまり見たことないけど)
なんつーか・・・。
みんなトーベンさんのこと好きなんだよなぁっていう、
愛を感じて、ジーンときちゃった。

アンコールは、出演者全員ステージへ。
マヒトさんのピアノと、青弦さんのチェロ。
その格調高いイントロから、グレースさんの爆裂ドラムがフィルインして、
『また逢う日まで』
もちろん、トーベンさんはハンドマイクで熱唱。



その帰り道。
「今、この瞬間にこの世の終わりがきても、思い残すことはない」
なんていう大それたことを考えてしまった。
そのくらい楽しかったということ。
トーベンさん、ありがとう。


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