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2014年7月18日金曜日

athlete's foot

英語では athlete's foot というらしい。
何のことかというと、水虫のことである。

そう。
私、水虫になりました!
誠にもってお恥ずかしいかぎり・・・。

このブログに書くのが相応しいかどうか、わからないのだけれど、
新しく別のブログを始めるガッツはないし、
ツイッターじゃまとめられないので、ここでカミングアウトして、
私の闘病記を残しておこうというわけです。

ひっそりと悩んでる方がいらっしゃったら、
「あなただけじゃないよ!」と肩をたたいてあげたい。
大袈裟ですが、そんな気分なのですよ。



そもそも、最初に異変を感じたのは6月の半ば。
足の小指と薬指の間がムズ痒いので、ポリポリと掻いてみると、
ポロっと皮が小さく剥がれた。
んん?と、少し嫌な予感がしながらも、
風呂上りでふやけてたし、痒みも大したことないし、
そういうこともあるかもなぁ・・・と自分に言いきかせた。

それからは入浴時に念入りに足を洗うようにしつつ、観察する日々。
そうすると、小・薬指の間だけじゃなく、親・人差指の間も、
角質化して皮がむけて赤くなっていることを発見。
更に、もう片方の足の小・薬指の間も。
普段は猛烈に痒くなったりはしないのだけれど、
お風呂上りは血行がよくなるせいか、痒みが増す感じ。

その観察の結果、6月末頃には、
「これって水虫じゃね?」と確信し、
放置していても治るようなもんじゃないということに思い至った。
もちろん、ただの素人判断なのだが。

とりあえず、ググってみる。

水虫というのは俗称で、正しくは足白癬(アシハクセン)という。
白癬菌という真菌の一種が足の皮膚を侵食して
炎症をおこしている状態が、いわゆる水虫なのである。
で、この白癬菌に対して効果のあるのが抗真菌薬で、
市販の医薬品でも完治が期待できるという情報を得た。
つまり、病院へ行かず、水虫なんて恥ずかしいことを誰にも知られず
こっそり治せそうだということ。
おー、ブラボー!

早速、大手ドラッグストアで「ラシミールプラス」
(抗真菌成分はテルビナフィン塩酸塩)を購入。
これが7月6日頃のこと。

その夜から、せっせと(しかしこっそりと)ラシミールを塗り塗り。
ここで大事なことは、炎症のおきてる患部だけに塗るのではなく、
足裏全体に塗るようにしなければいけない。
まだ発症していなくい部分にも白癬菌はいるので、
それらも根こそぎやっつけないと、完治にはいたらないからだ。

ラシミールプラスの使用感は、スーッと爽やかでムヒに似ていた。
しかも尿素が配合されているので、しっとりと保湿もできるし、
いやなベトつきもないので快適な使い心地といっていいだろう。
これを2ヵ月も続ければ、人知れず、水虫とはオサラバさ。
・・・と、このときの私は楽観していたのだが、そうは甘くなかった。



ラシミールプラスを塗り続けて5日ほどたったある日。
右手の人差指の側面にプツプツプツと、小さいぶつぶつが3つくらい。
とくに痒いわけでもなかったけれど、親指が当たる場所なので、
なんとなく気になって触ってしまう。
虫刺されでもなさそうだけど・・・。

その翌日、気付くと、指のぶつぶつが増えていた。
他の指の、やはり側面にぶつぶつぶつ。
反対の手を見ると、そちらにも!
これは、何だーーーっ!!!?

ひょっとして白癬菌が手で繁殖してるのか?
いや、いや、それはないはずだ。
頻繁に手洗いしてるから、例え菌が付いたとしても、
手指で繁殖するとは考えにくい。

薬剤にかぶれたのか?
それだったら、右手じゃなく左手の方がもっと酷くなるはずだ。
(右手でチューブを持って、左手で塗るのがマイスタイル)

そして、またまたググってみた。

そこで、これは「白癬疹(はくせんしん)」というものらしいと判明。
もちろん医者に行ったわけではないので断定はできないが、
症状から考えて、間違いなさそう。

白癬疹とは、白癬菌に対するアレルギー反応で、
手指(まれに体)に蕁麻疹のような水疱ができることがあるらしい。
患部が足なのに、反応が出るのが手。
不思議なもんである。

ひとまず、原因がハッキリしたので、ホッと安心。
アレルギーなら、アレルゲンである白癬菌さえ駆逐してしまえば
治ってしまうということだもんね。
痒みもほとんどないし、発疹も目立つほどじゃないから、
このまま頑張ろう!
これが7月14日のこと。


その二日後。
足白癬の状態は相変らずといったところだったけれど、
手の白癬疹がどんどん酷くなってきた。
指の側面には粟粒のような水疱がみっしりと並び、
更には親指の付け根から手首にかけての
掌側にも発疹の範囲が広がって、痒みも出てきた。
軽く熱を持ってようで、火照っている。

・・・ダメだこりゃ。

降参である。
やるだけのことはやった。
おまえはよくここまで持ち堪えたよ。
でも、もう潮時だ。
後はもう、専門医にまかせるだけさ。
きっとアイツらが上手くやってくれるさ。

と、よくわからん小芝居を心の中でくり広げながら、
皮膚科へ駆け込んだ。
これが7月16日。
ちょいとイケメンの先生に足の水虫を見られ、
素手で皮を剥かれるという羞恥プレイのような診察を受け、
すべては、私の予想どおりの診断が下された。
足は水虫、手は白癬疹。確定!
そこで、そのイケメン医師に
「市販薬を付けはじめてから、手に発疹が出始めたのはなぜか?」
という疑問をぶつけてみた。

白癬菌というのは糸状の細長い菌なのだが、
これが死ぬと、ぶつぶつと千切れるように壊れていく。
そのぶつ切りになった白癬菌の死骸に対して、
アレルギー反応をおこしているのだろう、ということ。
つまり、水虫については市販薬でも十分に効いていたということだ。

私がアレルギー体質でさえなければ、
ひっそりと、水虫は自分の胸だけにしまっておけたのかも・・・。

処方された薬は、
★ルリコンクリーム1%(一日一回、足に塗布)
★アンテベートクリーム0.05%(一日二、三回、手に塗布)
★ザイザル錠5mg(夜、服用)

イケメン医師によると、ルリコンは市販薬の5倍は効くらしい。
単純に今までの5倍も白癬菌の死骸ができるとすると、
アレルギー反応の方も相当なものが予想される。
そりゃたまらん。
なので、初めは抗アレルギー薬の服用もした方がいいだろう
ということで、ザイザル錠という内服薬も投入された。
アンテベートはステロイド剤。

この豪華ラインナップで、ただいま絶賛闘病中でございます。


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