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2014年10月12日日曜日

Top Of The Mountain

最近、ビリヤードを始めた。
「始めた」と言ってもゼロから始めたわけじゃなく、
人生で3度目くらいのマイブーム。
このブーム、ほぼ10年くらいの周期で巡ってくるのはナゼだろう?

ビリヤードっちゅうのは、それはそれは奥の深いゲームでして、
私みたいに、適当にヘラヘラ撞いてるだけで上達するような
甘っちょろいもんじゃないのですよ。
まぁ、これはあらゆるスポーツ、芸事に通ずることですな。

基本的に何事においても、まず理論的なことを理解してからでないと、
技術の習得が出来ないという、頭デッカチな体質の私。
入門書と呼ばれる書籍が大好きなのである。

十数年前に買った本を出してきた。

ザ・ビリヤードA to Z


今読んでも、面白い。
この本、“為になる”というレベルを超えて、
純粋に読み物として面白いことが書いてあるのだ。
著者のビリヤードについての考え方が、とても懐が深く、
そのビリヤード観が、人生観に重なって見えてくる。

「ビリヤードを征服しようとするのではなく、
わずかなズレを許してもらって、玉をポケットする」
なんだか、人生哲学のようにきこえてくるから不思議だ。

精密機械のような精度を求めても仕方がない。
人間なのだから、さまざまな外的、内的要因に影響を受ける。
そこを乗り越えていくには、一本筋の通った精神性が必要なのだ。

たかがビリヤード、されどビリヤード。
どんな道でも究めれば、一つの真理に導かれるものなのだろう。
どの登り口から始めても、辿りつく頂は一つだから。

その頂上からの眺めはどんなだろう?
果てしなく凡人の私は、あちこちの麓からそれを見上げ
ただ想像してみることしかできないのだけれど。




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