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2012年7月4日水曜日

ザ・クロマニヨンズTOUR ACE ROCKER 2012@STUDIO COAST

すっかり、時間がたってしまったし、
具体的な内容については、あまり触れていなかったりする。
つまり、ライブ中の私の脳内百景でしかないのである。
まぁ、いつものことなんだけど。
そのへんのところ、ご了承下さい。





ザ・クロマニヨンズTOUR ACE ROCKER 2012
2012/6/24 Sun. 新木場 STUDIO COAST
OPEN 17:00 / START 18:00
1F立見¥4800 / 2F指定¥4800(税込)



ACEツアーもあと沖縄だけ?
いやー、長かったね~。
・・・と偉そうに言ってみたが、実は私の参戦はこれが2本目だったりする。
へへへ、2月のAX以来だからね。
ご無沙汰しておりました。

遠ざかってしまったのは、明確に理由があるわけじゃないんだけど。

私にとってライブに行くというは、どれほど頻繁に通っていても、
決して日常になり得ないことで、衝動的な行為なのだ。
本来はモノグサで出不精な人間にとっては、かなりのパワーが必要で、
衝き動かされるような何かを感じなければ、ライブになんて行けないのだ。

ここ最近のクロマニヨンズに、そういう衝動を感じないんだよなぁ。
うまく説明できないけれど、どうにもこうにも、
ピタッとチューニングが合わないような感じなのだ。

まあ、長く生きていればそういうこともある。
きっと、今はそういう周期なんだろう。


久しぶりだったもので位置取りの判断が甘かった。
中途半端だったなぁ。
少しくらい激しいモッシュの波にさらわれるのも悪くない。
なんて、舐めたこと考えたのもよくなかった。
ホント、ポジション取りについては反省すること多し。

それでもコビー側の端へ端へと流れていって、
そこそこ視界が開けたところまで、辿りつけた。
もちろん「視界がいい」というのは、カツジがよく見えるという意味で。
お間違いなく。

前半のニューアルバムからの曲たちは、
あいかわらず聴きこんでない私にとっては余所余所しくもあるが、
新鮮な気持ちで受け止められた。
この曲は、こんな風に叩いてるんだな~って。(←あくまでカツジ目線)
今回は、何もかもをまっさらな気持ちで受け止めようと思って臨んだのだ。
初めてのライブのように。
生まれたての赤ん坊のように。

ヒロトのMCは少なかったような気がするけど、
こんなもんだったっけ?
久しぶりなので、よくわからない。

東京は・・・えっと・・・なんだ!?
あっそうそう、スカイツリー。
あれは、今からでも遅くないから「江戸タワー」に名前を変えた方がいい。

なんて言ったくらいで、あとはほとんど喋ってないような気がするなぁ。
でも、ゴキゲンだったんだろうな。
楽しいなぁ、と何度も言ってた気がする。
たまに、コビー側の端っこにまできてサービスしてくれるんだけど、
そのたびに、後ろから圧がかかって、やっと見つけた居場所を失くして、
そんなことが何度か続くと、もうヒロトこっち来ないでいいよー、と
周りの人がきいたら怒られそうなことを思っていた。
いや、ヒロトの気持ちはありがたいし、嬉しいんだけど、
ババァは落ち着いて観られた方がありがたいのだよ。

そうかぁ、私がこのモッシュの中で居心地が悪いのは、
周りの熱狂と私の体温との落差が原因なんだな。
私自身がもっと熱を帯びていれば、ここはもっと居心地いいはずなのに。

『自転車リンリンリン』の「マニュファクチャー!!」
というカツジのシャウトは相変わらずだったが、
コビーの「ネコ使って運んどきますかーーっ!!?」には驚いた。
何事かと思ったよ。
私が観ていなかった4ヶ月の間に何があったんだ?コビー?
やたらと気合いの入ったシャウトで、驚いたわ。
なんかヤケクソ気味にも聴こえたが。

そのコビーは、私の記憶の中のコビーよりもさらにスレンダーで、
この長いツアーがハードだったことを示している気がした。
コビー好きのSさんが、しきりとそのことを心配していたのも
ちょっとわかる。

『雷雨決行』の歌いだしのとこのカツジのはしゃぎっぷりも、
4ヶ月前より確実にエスカレートしてる。
そのハリキリぶりを見て、コビーもくすくす笑ってた。
いやー、かわいいわ。カツジ。

なんでだろう、カツジの叩く姿は、ずっと見てても飽きないなぁ。

そういえば、ギタリストのこと書いてないけど、
まったく見えてなかったから、仕方ないな。
ただ、『紙飛行機』のとき、どうもギターの音が聴こえにくいな~、
なんて思って背伸びしてステージ上手を見ると、
マーシーがピック蒔いていたわ。
そりゃあ、ギターが聴こえないわけだわー、と納得。

とにかく、2月のツアー序盤と比べると、
みんな余裕のある、伸び伸びとしたステージだったね。
私もなんとか遭難しないで、本編終了まで持ち堪えた。


アンコール。
さて、何がくるのか・・・。
・・・ん?これは・・・、もしかして・・・、メヒコーーー!!
うわー、メヒコきたー!
なんか、泣ける。涙が出る。
どういう感情なのか自分でも説明がつかないのだけれど、
『メキシコの星』のイントロが鳴った途端に、
ふわりとした幸福のベールに包まれたような気がして、
心も体もほどけていく解放感から、涙があふれてきた。

この曲を聴くために、今日、私はここに来たのかもしれない。
そんな気がした。

だから、その後に演った新曲の『突撃ロック』も、
カツジと一緒に拳を突き上げた『ギリガン』も、
本当に最後の最後、当ればイチコロのラストナンバー
『弾丸ロック』も、あんまり覚えていない。
ただ、本編のライブ中に感じていた周りとの温度差はもう感じなかった。
鳴り響くビートと熱狂と興奮の渦に身をまかせる快感に酔いしれただけ。




他には何も
欲望ジャック
バニシング・ポイント
ゴー ゲバ ゴー
シャイニング
ハル
ライオンとサンシャイン
ワハハ
連結器よ永遠に
自転車リンリンリン
ひらきっぱなし
伝書鳩
スピードとナイフ
底なしブルー
グリセリン・クイーン
オートバイと皮ジャンパーとカレー
紙飛行機
エイトビート
雷雨決行
ナンバーワン野郎!

メキシコの星
突撃ロック
ギリギリガガンガン
弾丸ロック




誰に向かって言えばいいのかわからないけど、ありがとう。
『メキシコの星』に向かって言えばいいのかな。

4 件のコメント:

  1. こんにちは~。待ってましたっ。(^^)

    私もコビーとカツジだけをずっと見てましたよん。
    そして同じくカツジのドラムを叩く姿をず~っと見ていたいっ。m(^-^*)
    『紙飛行機』の時にバンダナさんがピックも蒔いてたけど
    ギターシールドが抜けてたんですって。
    私は全然気づかなかったけど。

    『雷雨決行』の2人はサイコーですね。
    この曲を昨年暮れCDJ11/12@幕張で初めて聴いたときは
    色んな思いがワッとなって号泣してしまったけど(^^;
    ツアーではこの2人のはしゃぎっぷりに引き込まれて
    こっちもついつい笑顔。\(^o^)/
    余計なこと考えずに楽しまなきゃ損だなと思って..

    『メキシコの星』の照明がこれまたキレイでしたね。
    私も、ありがとうをいっぱい言いたい気持ちになりました。
    熱いレポ、ありがとうございました。(^^)

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    1. >noriさん
      お待たせしました!
      あんまり熱いレポじゃなくてごめんなさい。

      あのリズム隊は、パワフルでいかついグルーヴを鳴らすくせに、
      曲の合間ではほのぼのと可愛いですよね。
      見てるとハッピーになれます。

      そうか、ギターはシールドが抜けたんですか?
      てっきりピック撒きに夢中になり過ぎて、
      ギター弾くことを忘れてるんだと思ってましたよ。

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  2. お世話さまでした!

    アンコールがメヒコで良かったです。ライブ中も、“おおー、nemuriさん!”と思いました(笑)
    あの曲には、いろんな気持ちを帳消しにするおおらかさがありますよね。
    某所で意識を飛ばし、肩車の親子に囲まれて聴いた時の優しい響き…忘れられない音になりそうです。

    彼等のライブは予定調和的な面があり、ちょっと古典歌舞伎みたいだなぁと感じています。その時々で異なる化学反応があり、ステージ(舞台)は唯一無二になるという点も含めて。
    歌舞伎好きな私としては、彼等のライブに通う理由の一つという気がします。

    nemuriさんのライブレポのファンとしては、今後もぜひ足を運んで頂きたいなぁと思います。もちろん、カツジのためにもね(^_-)

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    1. >サフィレットさん
      あの日のメヒコは、神様が私にくれたプレゼントだと思っています。
      あの1曲だけで、何もかもが報われたというか、救われたというか。
      「クロマニヨンズの中で一番好きな曲は?」と訊かれたら、
      迷わず『メキシコの星』と答えます。今なら。

      歌舞伎ですかぁ、なかなか渋い例えですけど、わかるような気がします。

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