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2012年8月31日金曜日

フラワーカンパニーズ/ネモトラボルタ@CLUB Que

"CLUB Queに花屋さんがやってくる!"
出演:フラワーカンパニーズ、Nemotroubolter
opening act:フリサト
2012/08/29 下北沢CLUB Que
OPEN / START 18:00 / 18:45
ADV / DOOR ¥3,000 / ¥3,300 [1D別]



ネモトラボルタもフリサトも、
なんとなーく、名前だけは知っていた。
きっと、ライブでもらうフライヤーなんかで見てるんだろうな~。



フリサト
ベース、ギター、ドラム、ギター・ヴォーカルの4ピース。

ヴォーカルさんの頭がアフロで大きい。
ベースくんは70年代な風貌だし、ギターくんは爽やかな男前。
うーん、見た目だけじゃ、どんな音を鳴らすのか予想できなかったな。

歌の部分はシンプルでストレートなんだけれど、
間奏に入ると、急激にバンドのサウンドが躍動する。
いわゆるオルタナっぽい感じかなぁ。

最初に惹きつけられたのは、そのギターの音。
ストラトって、こんなにせつない音だったけ?と思ったほど。
艶っぽく、私の中の感傷的な部分を
狂おしいほどに攻め立ててくる音だったなぁ。

2曲くらい終わって、バンド全体のノリを掴むと、
どんどん気持ち良くなってきて、
終盤は、すっかり踊らされてしまった。

演奏はもちろん、ヴォーカルさんのMCも含めて、
彼らのひたむきさが伝わってくるステージで、ほろりとしてしまった。
一生懸命な若者の姿を見ると、涙腺が緩んでしまうのは、
私のオバサン・マインドのせいなんでしょうか?

音楽を聴いてるときは、心を解放していて無防備なの。
ほんのちょっとのことで泣けてしまうのよ。
それに、このくらいのキャパのライブハウスでの距離感が
とくにそれを増幅させてる気がする。
ステージの熱量がダイレクトに伝わってくるサイズなんだよな。
Queは、いいハコだ。




ネモトラボルタ
こちらも、同じ構成の4ピースがステージに上がっていたのだが、
ドラマーの女性はdetroit7の方で、サポートだった。
(このドラマーさん、すごくパワフルでカッコよかったな~)

フリサトと比べると、ずっと大人だな。
余裕綽綽といった雰囲気で、腰が座っている。
自分達のやってることに自信を持っているのがわかる。
だから、お客もそのペースに嵌められてしまうんだよな~。

まず、目を引いたのが、ベースのハル・ポッターさん。
なんて、可愛い笑顔なんだ!
目がくりっとしてて、ずっとにこにこスマイルを振りまいていて、
私の高校時代の親友、Ⅰちゃん(♀)にクリソツ!
と、ルックスのことは置いといて。
ベースラインが美しかった。
流れるようなベースラインに身も心も揺さぶられた、踊らされた。

ギターのニコラス・ケイさん、目の周りを黒く塗って、
キワモノっぽいキャラを演出しておられたが、
ギターのプレイを見る限り、前へ出過ぎず、
繊細で控えめな人なんじゃないかな~。
ネモさんのマイクスタンドが、どんどん下がってしまって、
歌い難そうにしていたときも、彼が直してあげてたし。
案外、気遣いの細やかな人のような気がする。

ヴォーカルのネモさん。
歌もギターもMCも、安定してクオリティが高い。
肩の力が抜けてて、がむしゃらに煽るわけでもないのに、のせ上手だわ!

というわけで、めちゃくちゃ楽しかった。
機会があれば、また観たいバンドだなぁ。




フラワーカンパニーズ
すっかり、対バンの2組にあたためてもらったところで、
お待ちかねのフラカン先輩。(←いや、私はタメだけど)

久しぶりに至近距離で見たけど、本当に圭介やせたなー。
Gのオーバーオール姿も久々で、なぜか新鮮に感じる。
ミスコニのツナギは青・・・だったかな???
竹安のシャツは・・・なんだかアジアン風味で、
袖の長さが、五分袖以上七分袖未満という・・・六分袖?
これまた新鮮でしたわ。

圭介がハープを持ってスタンバイしている。
さぁ、一曲目は何だろう?ドキドキ・・・・・・・。
ジャーン!と一斉に音が鳴り響いて、『どっち坊主大会』!!!
さらに『脳内百景』→『ヌードコア』という
超ハイテンション、スタートダッシュなセトリ。
うきーーーっ!アガるーーー!
この時点で、もう、今日のライブは絶対いいぞ!と確信した。

とにかく圭介がちょこまかと、よく動く。
体調がいいのかな?
一人だけ16ビートをとって小刻みに痙攣するような動き、
キレとるーー!
「遠隔操作されとるような倍速の動きだった」とGに言われてた。

対バンのフリサトとネモトラのライブが良かったから、
触発されてる部分も大きいのではないかと思うのだ。
今日の彼らからは、いい意味での“気負い”を感じた。

「暑いーー!」と言いながら白湯を飲む圭介。
お腹が弱いから、冷たいものは飲めないんだよね。
MCタイムに入ると、途端にジジ臭くなるところが、可愛い。

新譜からの2曲も、もう馴染んできた。
残りの新曲は、いつお披露目なんだろう?
渋公までお預けなのかな。

馴染んではきたけれど、それでも涙腺が緩むのは止められない。
まったく自分勝手な解釈だけれど、『ロックンロール』を聴くとき、
圭介が、フラカンが、ここまで歩いてきた道のりが見えてくるのだ。
そして、この先もこの道を進んでいくぞ、
という決意が聴こえるのだ。
そんなもん、泣けてくるに決まってるじゃないか。
今、この文章書いてて、また泣けてきたわ。

唐突に、思いもよらないイントロが聴こえてきた。
『初恋』か・・・。
「世田谷夜明け前」というアルバムには、特別な匂いを感じてしまう。
収録曲すべてに紛れもなく同じ血が通っていて、
その血は、色濃く、匂いがキツイ。
一曲だけを取り出しても、ぷーんと「世田谷~」の匂いがするのだ。
なんか上手く言えないけど、『初恋』を聴いただけで、
『世田谷午前三時六分』や『赤点ブギ』の気配を感じてしまうのだ。
それがいいことなのかどうかは、よくわからない。

「今日、すごいドラマがあったんで、本人から話してもらいましょう」
と、圭介から話をふられたのは、竹安。

ヨサホイツアーに出発する日に財布を失くしてしまい、
バンド車のガソリン代から1万円を借りて、ツアーを乗り切ったらしい。
で、今日、リハをしている間に友達が探しに行ったら見つかったって!
しかも、中身もちゃんと入ってたんだって。
すごーい!ミラクル!!
そのおかげで、今日は、とても機嫌がいいようだ。
ちなみに、財布の中にはイシバシ楽器のポイントカードも入っていて、
それも戻ってきたのが嬉しいらしい。
相当たまってるんだろうなぁ。
ちなみのちなみに、40歳以上はポイント2倍になるんだって!
それはいいことを教えてもらった。覚えておこう。

ラストスパートは『あの日見た青い空』から。
なぜか、夏っぽい印象の曲だもんな~。
高校野球を連想するからだろうか?

大好きな『チェスト』でチョップをビシバシ決めて、
ラストの『YES,FUTURE』で、ゆるめのモッシュの波にさらされ、
気持ちよく終了。
けど、ちょっと呆気ないような物足りなさも・・・。

3バンド(1組はオープニング・アクトだけれど)の対バンは、
やっぱり、時間がタイトなんだよね。
その分、ギュッと濃縮されて、こってりと濃い内容だったとは思う。
それでも、もっともっと欲しくなってしまうのだ。
ファンとはそういった欲深い生き物なのだよ。

アンコールで『終わらないツアー』
すっかり、ラストナンバーに相応しい曲に育ったよなぁ、と思う。
竹安のギターが吠えるぜ~。ガオー!
ぱっと打ち上げて大団円。

しかし、客出しのSEが流れ始めても、
フロアの拍手が鳴り止まない。
あー、どうなんだろ。ダブルアンコールあるかな~?
なんて思いながら、私も手拍子してた。
帰ろうとする人は、ほとんどいなかったんじゃないだろうか。

この時間が長かったものだから、
つい、いろんなことを考えさせられてしまった。

私はなぜ、ダブルアンコールを求めているのだ?
さっきの『終わらないツアー』で、十分に満足できたんじゃないのか?
フラカンも「やりきった」という感触を持って、
ステージを下りていったんじゃないのか?
なのに、これ以上を求めるなんて、失礼なことなんじゃないのか?

そんな私の思いとは裏腹に、鳴り止まない拍手。
ちょっとだけ自己嫌悪に陥って、
どうしたらいいのか、と自分を見失いそうになったところで、
グレートが出てきて「みんな、おねだり上手だね~」と笑う。
圭介も「ペース配分考えてやってるんだからさぁ」と笑顔を見せる。

そうなのよ、私たちは欲深いのよ。
ごめんなさい。
でも、あなたたちが、素晴らしいライブを観せてくれたから、
どんどん欲深くなってしまうのだよ。



どっち坊主大会
脳内百景
NUDE CORE ROCK'N' ROLL
はぐれ者讃歌
切符
煮込んでロック
ロックンロール
元少年の歌
初恋
あの日見た青い空
チェスト
YES,FUTURE

終わらないツアー

俺たちハタチ族



それでも、最後の『ハタチ族』は、めちゃくちゃ嬉しかったよ。
私たちの声に応えてくれて、ありがとう、フラカン。

4 件のコメント:

  1. やはりダブルアンコールは、
    予定には無かったのでしょうか?
    あまりに楽しすぎるから、この幸せをあと1曲・・・
    もし可能ならば・・・という心理で手拍子していました。

    フリサト・ネモトラも予想外に(失礼)
    あっという間に感じましたね。
    ネモトラのベースさん、ほんと笑顔が
    チャーミング・・・。ファン多いでしょうね(^_^)

    2列目に居たのですが、ネモトラファンの最前列さんが
    2名退席されてラッキーな最前列でした。
    9月の大阪・名古屋は行けないし、ということで
    フラカン・チャージ
    400%くらいまで充填できました。
    このエネルギーを小出しにして
    10/21まで生きていきます。
    nemuriさんの9月のレポも楽しみにしています(^▽^)/

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    1. >ちょきさん
      おおー!最前で見られたのですか?素晴らしい!
      フラカン・チャージ満タンですね。

      あのダブルアンコールは、予定してなかったと思います。
      ワンマンなら、ダブルくらいまでは考えてるでしょうけど、
      スリーマンとかの対バンだと、時間がタイトですからね。

      あともう一曲!という気持ちになるのは当然だと思います。
      アンコールを要求されて、メンバーだって悪い気はしないだろうし、本当に無理だったら、どんなに要求されても出て来ないだろうし。
      ただ、そのことを当たり前のように思ったらいけないなぁ、と。
      フラカンにとってはサービス残業のようなものですからね、感謝の気持ちを忘れちゃいけない、と思うのですよ。

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  2. あの鳴りやまない拍手の中、オーディエンスを放っておかなかったメンバーの気持ちに頭が下がります。
    最後の最後まで全力投球のパフォーマンス、それも笑顔で!
    また「フラカン中毒」がひどくなりそうです。

    ダブルアンコールが終わった時にグレートが言った
    「気をつけて帰ってね。」という言葉に、心の中で「おかあさん・・・」とつぶやいてしまいました。

    セトリですが、「終わらないツアー」がアンコールだったか!
    今回は自信があったのですが・・・。

    ミスコニもTシャツ着ていたと思い込んでいましたが、あれはサウンドチェックの時だったかも?
    私の「脳内百景」はグチャグチャです。とほほ。

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    1. >りーさん
      Gも言ってましたが、Queは彼らにとって、ホームですから、伸び伸びといいプレイができるんでしょうね。
      今回も、濃く熱いライブでしたね。

      セトリもミスコニの衣装も、あんまり自信無いです。
      とくに、ミスコニは、髪型ばかりに気を取られていたので・・・。

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