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2012年12月27日木曜日

石橋凌@赤坂BLITZ

石橋凌 ソロライブ 『SHOUT of SOUL』
(Drums:池畑潤二 / Bass:渡辺圭一 / Guitar:藤井一彦
Keyboards:伊東ミキオ / Sax:梅津和時)
12月16日(日) 赤坂BLITZ  
開場16:00 / 開演17:00
前売チケット:¥5,775(指定席) / ¥5,250(立見席) *ドリンク代別



赤坂BLITZの椅子席なんて、初めてかも。
ライブが始まると、すぐに立ち上がってしまうにしても、
焦らなくても席は確保されてるわけだし、
座って開演を待っていられるのは、楽チンだよね~。

私と同年代から、やや上くらいの客層だから、
オールスタンディングというわけにはいかないのだろう。

開演前に場内アナウンスが流れる。
「本日は撮影のカメラが入っております。
ライブ中のお客様の表情を撮影させていただきますので・・・」
ええーっ!?マジですか?
どうか、私のバカ面が撮られませんように、と神に祈る。



凌さんは、白いトレンチコートに帽子で、ダンディに登場。
一曲目の『魂こがして』は、ミッキーと梅津さん、二人だけの演奏で。
ううう~、そうきたかぁ・・・。
凌さんがステージに立つだけで、圧倒的な存在感なのだが、
ピアノとサックスのジャジーな音色が、劇伴のようで、
“役者 石橋凌”の存在感を際立たせる。

正直、ソロアルバムに入っている、この『魂こがして』を
初めて聴いたときは、かなり衝撃を受けた。
もう、子供っぽいロックなんてものは演りません、と
凌さんに背を向けられたような気がしたんだよね。
もちろん、私の勝手な妄想に過ぎないのだけれど。

しかし、それももう耳に馴染んだし、
こうしてライブで聴くと、理屈抜きのカッコ良さ、
凌さんの歌の力強さに魅せられて、メロメロの骨抜きになる。

そして、バンドメンバー登場。
全員、ビシッと50年代ギャング風ファッションでキメている。
魂署の刑事・・・というより、ワルの方だよなぁ。
池畑さんのあのヒゲは、絶対、ワルだよ~。

前半は、まだ着席したままだった。
凌さんから「もうすぐシートベルトの着用サインが消えるから、
あと2曲ほど、お待ち下さい」と。

その2曲の間は、一彦さんも座りでアコギ。
『待合室にて』では、お馴染みのヤイリくんを使っていたのだが、
見たことのないギターに持ち替えて、次の曲へ。
あっ、ガット・ギターだ!
一彦さんがガット・ギターを弾くの初めて見るなぁ・・・なんて、
考えていたら、爪弾き始めたイントロに、ズキューンとなった。
なんと『Just a 16』じゃないか。
まさか今日聴けるとは思ってなくて、不意をつかれて、
ウルッときた。
一彦さんのギターも繊細でいいなぁ。

シートベルトの着用サインが消えたらしいので、立ち上がる。
立って、リズムに合わせて体を動かせるのは、気持ちいい。

そこで、ついにCHABOが登場。
ステージ下手から、ゴキゲンな様子で笑いながら出てきた。
たしかに、CHABOが出てくると場の雰囲気が変わる。
なんていうか、フワッと軽くなるのだ。

CHABOのギターはテレキャス。
ゴリッとしたテレキャスの音さえ、CHABOが弾くと
とても軽やかに響く。

凌さんとCHABOが並んで立っている光景は、
とても不思議な感じだった。
CHABO曰く「昔はおっかない顔してて、話しかけられなかった」と。
それでも、笑い合って並んでステージに立っている二人は、
同じ時代を歩いてきた同志、というような、
たしかな絆で結ばれているのだろう。

CHABOと並んで弾いてるときの一彦さんの嬉しそうなこと。
無邪気そのもの、というか、無我夢中の少年の顔だったよね。
一彦さんのその想いが伝わってくるようで、
なかなか感動的な場面だったなぁ。

『いい事ばかりはありゃしない』は、今年、よく聴いたなぁ。
めちゃくちゃ名曲な上に、
誰が歌っても、あの人の声が聴こえてしまうという
とんでもなくセンチメンタルな一曲。
CHABOがヴォーカルをとったのだが、一彦さんとミッキーも
それぞれ、ワンコーラスずつ歌った。
二人とも魂を込めて歌っていたなぁ。
それを凌さんが優しい目で見つめていたなぁ。

どのタイミングだったか、小さい卵型のシェイカーを幾つも
メンバーが客席へ投げ込んでたので、キャッチしようと
頑張ってみたけれど、ダメだった。
後ろの席の人が取ったのを少し見せてもらったら、
メンバーのサインが入っていて、羨ましかったわ~。
正面にいた圭一さんに、もっとアピールすればよかったかな。

『Do It! Boy』とか『抵抗の詩』なんていう
懐かしいナンバーも散りばめられていて、この日のセトリ、最高!

『Dear My Soulmate』は、アルバムの中でも一番好きな曲。
梅津さんの他にも3人、ホーン隊が入ると華やかだし
一段と盛り上がる~。
梅津さんの動きが可愛かったんだよね。
くるっとターンしてたり、サックスを銃に見立てて
客席に向けてみたり。
お茶目さんだわ~。

もう、どの曲がどうだったとか、細かい記憶が無いのだけれど、
メンバー紹介しつつ、それぞれのソロパートを回したはず。
CHABOも居たはずだから、アンコールのときだったかも。

そのアンコールは、まさかのトリプル。
しかも内容が濃い~!

最後の最後に『AFTER '45』が聴けて、涙。
私の脳内再生回数歴代一位と思われる曲なのだよ。
感動しないわけがないじゃないか。
魂こがしました・・・。




魂こがして
乾いた花
最果て
HIP SHAKE HIP
待合室にて
Just a 16
Heavy Days
形見のフォト
MOJO WALKIN'
いい事ばかりはありゃしない
淋しい街から
抵抗の詩
ダディーズ・シューズ
Dear My Soulmate
TOKYO SHUFFLE
Do It! Boy
縁のブルース
喝!

我がプレッジ
R&R AIR MAIL

Soul to Soul
RUTE 66
ピカドンの詩

AFTER '45
パブでの出来事
スタンドバイミー


セットリストの順序は自信なし。



とにかく、凌さんの歌に痺れまくった。
あんなに力強い歌を歌いながら、優しい目で客席を見渡して、
まるで、一人一人と目で挨拶を交わしているようで、
温かい気持ちにさせてくれる。
その度量の大きさに包み込まれたような、安心感。
なんて気持ちのいいライブだったことか。

役者の石橋凌も悪くはないけれど、
やっぱり、シンガーの石橋凌が、私には必要なのだ。
ずっとずっと歌い続けてほしい。

2 件のコメント:

  1. とても魅力的な記事でした!!
    また遊びに来ます!!
    ありがとうございます。。

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  2. >履歴書のダウンロードさん
    はじめまして。
    褒めていただくと、どんどん調子にのってしまいますよ。
    もっと、褒めて下さい!!!
    また、いつでもお越し下さいね。

    返信削除